「骸」の検索結果

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歴史・時代 完結 長編 R15
慶応元年、下関。 腐った雨が、土を抉っていた。 久坂部鋭は、闇の中にいた。 手には、血の濡れた刀。 足元には、物言わぬ骸。 そこに、一人の男が現れた。 高杉晋作。 男は、一個の象牙の賽を投げた。 「これはイカサマの賽だ。必ず『一』が出る」 高杉は笑った。 その目は、凍りついた狂気を孕んでいた。 「俺たちは、イカサマで勝つ。鋭、お前は影を掃け」 それが、地獄への招待状だった。 志士たちが黎明を語る裏で、鋭は「始末屋」となった。 奇兵隊の秩序を乱す者、夢に敗れた者、そして、正しすぎた友。 鋭はそれらを、音もなく斬り捨てる。 喉を焼く安酒。 硝煙の噎せ返る匂い。 斬った肉から伝わる、重い衝撃。 高杉が去り、時代が色を変えても、鋭の掌には賽が残った。 重心の狂った、呪いの賽だ。 これは、明治という光に背を向けた、男たちの死に様の記録。
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小説 222,274 位 / 222,274件 歴史・時代 2,958 位 / 2,958件
文字数 110,392 最終更新日 2026.03.26 登録日 2026.02.17
ファンタジー 連載中 長編
辺境の森で育った少年ユーリには、不思議な目がある。魔素の流れが光の粒として見えるのだ。 蒼の樹海——人を喰らう巨大な森に足を踏み入れた彼は、遺跡屋の青年カイと出会い、冒険者として歩み始める。樹海の奥に眠る遺跡、港街の裏に潜む陰謀、灰に覆われた滅びの国、そして首都に隠された世界の秘密。 仲間と共に世界を巡るうちに、ユーリは気づいていく。この世界の「魔法」も「神」も、すべてが何かの残骸なのではないか——と。 冒険・バトル・素材経済・食文化を軸に、ファンタジーの裏に潜むSF的真実へと辿り着く、全4巻の冒険ファンタジー。 この作品は以下の箇所にAI(Claude Code)を利用しています。 ・世界観・設定の管理補助 ・プロット段階の壁打ち ・作者による執筆後の校正
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小説 222,274 位 / 222,274件 ファンタジー 51,606 位 / 51,606件
文字数 331,613 最終更新日 2026.04.16 登録日 2026.03.01
ホラー 完結 ショートショート
繁華街の片隅、地図にない映画館で行われる“四部制”の謎の上映会。 招待状は、たった一枚―― そこに集められるのは、選ばれた“観客”たち。 彼らに共通するのは、映画好き?偶然の通りすがり? それとも……? スクリーンが開くたび、誰かが消える。 静寂の中で始まるのは、映画ではない。 それは、“死者たち”による供養の宴《ししゃかい》。 案内人が、今夜も囁く。 「第四部、これで“ししゃかい”が完成します――」
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小説 222,274 位 / 222,274件 ホラー 8,217 位 / 8,217件
文字数 2,535 最終更新日 2025.04.02 登録日 2025.04.02
恋愛 完結 ショートショート R15
(不定期更新)遠い昔のこと、美しい狐が森に仕掛けられた罠にかかっているところを愛らしい娘が助けた。それから、この娘は狐に会いに森に度々くるようになった。娘は狐をリンと名づけた。リンは愛らしい娘が大好きだった。しかし、ある日を境に娘はピタッとくることがなくなった。リンは森じゅう娘を探しまわると、無残にも乱暴されて殺された娘の亡骸が転がっていた。その近くには、山賊の一味がおり、その仕業だとわかるとリンは怒りに身を震わせ山賊に襲いかかる。リンは山賊達に殺されそうになるが怨念が激しすぎたのか妖狐となり、強大な力を手にする。妖狐になったリンは、森を守り、長い間、悪い人間を殺めながら、その娘が転生するのを待っていた。娘は辺境伯爵令嬢(ジョセリン)に転生し、妖狐のリンは子犬となって屋敷に迷い込んだふりをしてペットになる。ところが、15歳になったジョセリンは聖女様だと鑑定されて王都の学園に行くことになった。リンは、その学園に通うために、デュラン侯爵の一人息子が死ぬ間際に身体に入り込み融和した。ジェネシス・デュランとして学園に通いジョセリンを守ることになる。ジョセリンは王子に恋をして王子の婚約者になるのだが、神殿に閉じ込められてしまう。そこをリンが助けに行って王子の罠にはまる。結末は意外な悪役が勝利?
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小説 222,274 位 / 222,274件 恋愛 64,805 位 / 64,805件
文字数 9,943 最終更新日 2020.11.03 登録日 2020.10.30
ファンタジー 連載中 長編
普通に暮らしていた32歳の主人公がトラックに跳ねられた、ということもなくマンホールに落ちて落下死。気がつくと森の中、歩いたら村が見えた。その村で生活して村に馴染んだ頃、遠出してきた隙に邪皇と名乗る転生者が村を襲撃。そのことを知った主人公は、ただただ残骸を見つめることしかできなかった。そこから、二つの仮面と宝箱、青い鍵を使い、師匠と会う。邪皇への復讐劇
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小説 222,274 位 / 222,274件 ファンタジー 51,606 位 / 51,606件
文字数 154,924 最終更新日 2026.04.28 登録日 2025.06.26
SF 連載中 長編 R15
【あらすじ】  その日、全世界を突如として天変地異が襲った。  磁極の移動、ポールシフトが引き起こったのだ。  それにより、全世界の人口の半数以上が死滅した。  サイエンス・テクノロジーの分野において、世界の国々を圧倒していた日乃国(ひのくに)の国民は3分の2が死に絶えてしまった。  それから5年の月日が流れ、火山から噴き上がる噴煙は、黒雲となって地上を閉ざしつづけた。  日乃国の都市だったその地には黒い雨ばかりが降りつづき、倒壊したビルや建物の残骸が瓦礫となって累々と埋めつくす荒廃の地と化していた。  だが、ポールシフトは、全世界を崩壊させただけではなかった。  その直後から、とつぜん起きた遺伝子の暴走によって、異形の者へと変異する人間が現れはじめたのだ。その遺伝子の暴走は、すべての生物にも起こり、ある生物は古代生物へとその姿を変え、またある生物は巨大化した。  ポールシフトによる地殻の変動が地磁気にゆがみを生じさせ、それによって生物の遺伝子は影響を及し、その形態までも変えてしまったのだった。  犬の異形人に妹を喰われ、そして自らも喰われた桜木蝶子だったが、アルファ・ノアによって救出された。  アルファ・ノアが開発した〈ナノ・プス〉というナノ・バイオを移植された桜木蝶子は、そのナノ・プスによって身体を再生し、甦生したのだった。  そして桜木蝶子は、ナノ・プスを移植されたことによって、特質能力を身に着けることとなった。  その後、桜木蝶子は、妹の復讐を果たすために、アルファ・ノアの所有物になるという契約を交わし、執行人となったのだった。
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小説 222,274 位 / 222,274件 SF 6,423 位 / 6,423件
文字数 108,504 最終更新日 2022.09.30 登録日 2019.01.06
現代文学 完結 短編
 敏江の指先は、いつも不吉な湿り気を帯びていた。 文恵の邸宅の重厚なドアを開けるや否や、彼女の視線は挨拶を飛び越え、空間を「値踏み」し始める。  玄関に鎮座するラリックの花瓶、その冷徹なクリスタルの肌を、敏江は脂ぎった指で愛撫するように這わせるのだ。それは慈しみなどではない。獲物の死後硬直を確かめる、貪欲な爬虫類の舌の動きそのものであった。指先が過ぎ去ったあとに残る曇りこそが、敏江という女が他人の人生に刻みつける最初の傷跡だった。  朝食のテーブルで、敏江のフォークは文恵の皿へと当然の権利のように侵入する。 「文恵、あなた最近胃が弱っているのでしょう? この重厚な脂身、私があなたの『毒』を肩代わりして処分してあげるわ」  制止の暇もなく、まだ血の滴るようなローストビーフを強奪し、口腔へと放り込む。クチャクチャと粘り気のある卑しい咀嚼音が響くたび、敏江の喉仏は満足げに上下し、その毛穴からは奪った肉の脂が、安物のファンデーションを突き破って染み出していた。彼女にとって、他人の幸福は、自分が消化し排泄すべき「余剰」に過ぎなかった。  五億円という莫大な「血肉」を文恵から引き剥がした日、敏江は文恵をきつく抱きしめた。その抱擁は、蜘蛛が糸で獲物をくるむ作業に似ていた。 「解放してあげたのよ、あなたのその、無垢すぎて罪深い両手から。これでもう、悪い狐に騙される心配もないわ」  耳元で囁く敏江の吐息は、陽光に晒された腐肉のように甘ったるく、文恵の意識を混濁させた。  数ヶ月後、敏江は奪った金で買い叩いた「本物」を全身に纏っていた。だが、最高級の真珠も、敏江の肌に触れた瞬間にどこか「盗品」の煤けた匂いを放ち始める。彼女の欲望が噴き出す汗となって、高貴なシルクを内側から腐らせていくのだ。  敏江は、床に傅く文恵の額を、絹の靴下を履いた足先で軽く突いた。 「見て、文恵。持たざる者となったあなたは、まるで磨き抜かれた骸骨のように清らかだわ。貧乏というドレスが、これほど似合う女もいないわね」  文恵は顔を上げず、ただ敏江の足元に転がった一粒のブドウを恭しく拾い上げた。その瞳には、逆巻く憎悪ではなく、深淵のような「憐憫」が湛えられていた。 「敏江さん、その首飾り。あまりに多くを吸い込みすぎて……少し、重すぎはしませんか?」  翌朝、敏江を待っていたのは、虚無という名の報酬だった。  クローゼットの毛皮も、宝石箱の輝きも、一夜にしてこの世から蒸発していた。狂ったように金庫をこじ開けた敏江が目にしたのは、かつて彼女が文恵から「処分」したはずの、カビの生えたパンの耳や、悪臭を放つ古雑巾の山だった。
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小説 222,274 位 / 222,274件 現代文学 9,369 位 / 9,369件
文字数 2,557 最終更新日 2026.04.15 登録日 2026.04.15
ファンタジー 連載中 長編
絶えず発展し続けてきた文明を一夜で燃やし尽くし、そして理を狂わせた『焔の夜』。惨劇から五〇〇年経った西暦三四五〇年の世界は、緩やかに文明を戻らせつつある一方で、焔の夜以降現れ、増殖し続ける鬼に地表の九割以上を占拠されていた。凡そ人類の兵器は効かず、有効手段は『魔術』と『呪術』、そして鬼の亡骸から造られた『対鬼武装』のみであった。
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小説 222,274 位 / 222,274件 ファンタジー 51,606 位 / 51,606件
文字数 9,708 最終更新日 2018.12.18 登録日 2018.12.18
恋愛 完結 短編 R15
「貴女が望むものは、帝位以外、全てお譲りします。俺の妻になってください」 「では、愛をください」 「なんですって?」 「私が貴方に望む物は、愛だけです。ルシエル皇帝陛下━━」  しがない農村の娘・タチアナは、先帝の唯一の落胤である。今代の皇帝・ルシエルは、帝位の正統性を示すため、タチアナを探し出し、求婚した。  対して、タチアナは愛を要求した。  自身の父を殺した、ルシエル・バルトロメイその人に。 (無表情で感情薄めな年上陛下×愛が無ければ死んでしまう、呪われた魔女の血を引いた初心な村娘)
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小説 222,274 位 / 222,274件 恋愛 64,805 位 / 64,805件
文字数 9,665 最終更新日 2024.03.24 登録日 2024.03.07
キャラ文芸 完結 短編 R15
――桜の守。 呪われた桜を守る一族の末裔は、骸となっても己をソレだと語る。 彼女から全てを奪った男がいる。 恨まれてる事を知りながら、気にも留めずに笑う老いた人斬りだ。 桜と人斬り……二人の千年越しの因果をたどる、妖しく、美しい桜の物語。
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小説 222,274 位 / 222,274件 キャラ文芸 5,500 位 / 5,500件
文字数 10,382 最終更新日 2019.12.09 登録日 2019.12.09
SF 連載中 長編 R18
『魔法使い』が『旧支配者』を駆逐し、その二つの超存在の残した白と黒の魔術が蒸気科学と歪に混ざり合った可能性上の20世紀初頭『ウィアードエイジ』……人も邪神も悉く有り様を歪まされるこの奇妙な時代で、邪教団【深淵を見返すもの】に召喚されながらもその教団に神のかけらを宿した武器で重傷を負わされてしまった邪神ハスター。彼は生贄に捧げられた一族の死骸を吐き戻し、唯一生き残った少女に存在を繋ぐための契約を迫る。狂気に犯され、記憶の大部分と正気を失った少女は唯一残された怒りを燃え上がらせて『邪神を殺す力』を望む。かくして契約は成され、少女は名前と知識を与えられ、力の代わりに魂を啄ませる。これは、ミスカトニック大学民俗学教授となった少女ライラ=シュルズベリイと、人の死体を依代にうだつの上がらない学生となったハスターの愛憎入り混じる奇妙な相棒関係と、その復讐の渦に巻き込まれる歪んだ世界の物語。
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小説 222,274 位 / 222,274件 SF 6,423 位 / 6,423件
文字数 153,061 最終更新日 2026.02.27 登録日 2025.09.11
ファンタジー 完結 長編 R15
完結しました。 生まれながらに並外れて強く『力の王』と持て囃される一方で、一部からは『酒池肉林王』だなんて皮肉を叩かれる程に女好きの、小さな宝島カプリコルノの国王フラヴィオ・マストランジェロは、32歳の誕生日パラータ(パレード)の際に、とある貴族の玄関先に立っている見知らぬ少女を見つける。 パラータのために着飾った華やかな民衆の中で、少女はひとりボロボロの衣類を纏い、栗色の髪は散切りで、服の上からでも分かる骸骨のようだと分かる身体に、死んだ魚のような目をしていた。 それはまるで、一昔前までカプリコルノ国に存在していた『奴隷』の姿だった。 しかし、どんなに薄汚れていようが、みすぼらしかろうが、その繊細な顔立ちは酒池肉林王の碧眼には隠し切れない―― 「あれは、笑顔を失ったアンジェラ(天使)だ」 そんな国王の寵愛する『天使』の第7番目に選ばれた元奴隷少女が、忠誠に生きた約10年間の物語。 恋愛もありますが(21話頃から突入)、それ以上に『忠誠』のお話です。国造りとか戦闘とかそっち系が多くなると思います。元奴隷少女も戦います。使用人としての仕事もします。お金も稼ぎます。後に国も拡大しますし、戦争もします。何でもします。酒池肉林王に寵愛されていますが、やること多いので恋愛中心ではありません(嘘です。気付けば愛と忠誠の話です)。 奴隷少女は成り上がりです。恋愛モードに入ってからは溺愛。 コメディもありますが、そこそこ硬派なハイファンタジーです。性描写・残虐描写あり。 『番外編』は分けてあります。 小説家になろう(ムーンライトノベルズ)さんでも。
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小説 222,274 位 / 222,274件 ファンタジー 51,606 位 / 51,606件
文字数 1,313,600 最終更新日 2021.12.25 登録日 2020.07.12
恋愛 完結 短編 R18
――知らなければ良かった。気付かなければ、思い出さなければ、良かった。 嫌な夢を見た。昨日も、今日も。きっと明日も。それはとても悍ましくて――甘美だった。愛する者の亡骸を抱きしめて何かを呟きながら。 繰り返す。彼女が彼女である限り。 巡り廻る。彼が彼である限り。 ――昨日も彼女は彼の胸にナイフを突き立てた。今日も彼女は彼の肉を嚥下した。きっと明日も私は彼をこの手で、
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小説 222,274 位 / 222,274件 恋愛 64,805 位 / 64,805件
文字数 33,437 最終更新日 2022.07.08 登録日 2022.06.27
ファンタジー 連載中 長編 R15
ー全ての転生者に苦痛と死を! 世紀834年、別の世界で命を落とした者を、聖体と聖遺物を用いて受肉させ、誕生した「再誕者」によって世界は崩壊の危機を迎えていた。 祖国を失い息子の亡骸と共に死地を求めて彷徨う放浪騎士セルジオ。 辛うじて原型を保っていた教会で自害を決心した矢先、廃墟に成り果てた筈の場所で神父に声をかけられる。 それは世界を救う為奔走する壮絶な旅路の始まりだった。
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小説 222,274 位 / 222,274件 ファンタジー 51,606 位 / 51,606件
文字数 33,581 最終更新日 2023.08.02 登録日 2023.08.02
ファンタジー 完結 ショートショート
この体は、全ての細胞を使って『暑い』という感覚を激しく知らせる。 テレビの天気予報も『暑い』と言い切る。 この4畳半のアパートも暑さにきしんでいる。 風鈴を手にとり、耳元でうるさく鳴らせる。 鳴らせた後、投げ壊し、目の前にあるそうめんを食べることにする。 わさびを入れようとあたりを探す。 新旧入り混じった雑誌の間。 投げ飛ばしたタオルケットの下。 留守電のランプがちかちかしている腹立だしい電話の後ろ。 机の下。スーパーの袋の中。洗濯ものの間。 壊したばかりの風鈴の残骸周辺。 無い。無い。無い。 あった! と思ったら、からしだった。 テレビの天気予報も『そうめんにはわさびを入れましょう』と言い切る。 でも、無い。無いものは無い。ここには無い。 どうしようかともう一度テーブルの上に眼をやる。 そうめんではない。 サンドウィッチがてんこ盛り皿にある。 そうめんじゃなかったのか。だったら、からしでいいわ。 白い手でサンドウィッチをつかむ。 思っていたより重くてあわてて両手で持つ。 別の小さな皿にひとまず置いて、中にからしをたくさん塗りこむ。 口からよだれを1滴落としてから、サンドウィッチを入れる。 パクッ、モグモグ。 腕が2倍に膨らんだ。 凄いカロリーなのだな。 運動をしなくては。 家を出てジムに向かった。 しかし、今日は定休日だったので山に登ることにした。 道は無い。これは何という山なのか。 木の枝に何度も突っつかれる。 やめてくれよ~、と、一人でじゃれてみた。 寂しくて泣ける。 『なはははは~』 と大笑いしてみた。 声が木霊する。 『なはははは~』 新旧入り混じった悲しさと不安で泣ける。 突然、雪が降り始めた。 思わず楽しくて笑顔になる。 泣いた後の笑顔。鼻水と苦しさの混じる顔。 寒くて寒くて、歯をガチガチいわせる。 その音に酔う。 あの時、そうめんを食べなかったから急に冬がきてしまったのだな、と思う。 ふもとに下りると、夕日がいた。 あっ、夕日だ!っていう感じに夕日がいた。 ノースリーブに着替えなおし、家に帰った。 ドアを開けると、電話が鳴っている。 新旧入り混じった雑誌がある。 スーパーの袋が風でティッシュの箱に覆い被さっている。 壊した風鈴はそのまま。そのまま壊れている。 ここが自分の居る場所なのだな、と思う。 ここに居ながら生きなきゃいけないのだな、と思う。 テレビの天気予報が『夏にそうめんを食べない人は罰する』と言っている。 電話は鳴り続ける。 わさびは無くともそうめんだ、と思い、なべに水を入れ、火をつける。 風鈴が壊れたまま少し鳴った。 電話にでてみようかと受話器をもつと直前で切れた。 行き場の無い右手。行き場の無い虚しさ。 台所に戻る。麺つゆが無い。 台所から部屋を振り返る。 夕日は沈む。 わさびと麺つゆを買いに行こう、と思った。
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小説 222,274 位 / 222,274件 ファンタジー 51,606 位 / 51,606件
文字数 1,209 最終更新日 2020.07.12 登録日 2020.07.12
現代文学 完結 ショートショート
骸骨お化けのお話です
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小説 222,274 位 / 222,274件 現代文学 9,369 位 / 9,369件
文字数 486 最終更新日 2021.10.02 登録日 2021.10.02
現代文学 完結 短編
『記憶の発酵と言葉の死骸と風景の裏側』は、語られなかったものたちへの静かな手紙である。 記憶は保存されず、時間とともに変質し、酸味を帯びて語りのかたちを変えていく。 言葉は死に、意味を失っても、死骸として残響を放ち続ける。 風景はただの背景ではなく、誰かの夢や沈黙を抱えた語り手となる。 本詩集は、「記憶」「言葉」「風景」という三つの断層を辿る全二十編からなる。 断章形式と語りの揺らぎ、音韻の流れを統一しながら、過去と現在、語りと沈黙が交錯する詩的世界を描き出す。 瓶詰めの午後、辞書の墓場、廃駅にて——それぞれの風景に、記憶の匂いが染み込んでいる。 語られなかった感情、書かれなかった手紙、声にならない母音。 それらを拾い集め、撫で、並べ、語り直すことで、詩人は自らの声を探していく。 不完全な言葉の残骸から、新たな語りが静かに芽吹く。 沈黙の余白に語りが芽吹く瞬間を、ぜひこの詩集で感じてほしい。
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小説 222,274 位 / 222,274件 現代文学 9,369 位 / 9,369件
文字数 9,350 最終更新日 2025.08.10 登録日 2025.08.10
青春 完結 長編 R15
【作品紹介】1年A組、質感の墓標 —「ログアウト」という名の聖域へ— この物語は、「熱血」と「ギャル」が支配する、パッションの過剰摂取空間である「1年A組」を舞台にしている。 しかし、これは学園ドラマではない。 主人公・白木藻矢志と、観測者・墨染霧子の二人は、周囲の熱狂を「ノイズ」として処理し、世界を構成する「物質の質感(テクスチャ)」にのみ没頭することで、現実という名の「日常」から徹底的にログアウトし続ける、狂気のデバッグ・ログである。 【二人の観測記録】 白木 藻矢志:脳内UIを駆使し、世界を物理量(温度・湿度・摩擦・歪み)で定義する。パッションに触れると脳が「演算過多(致命傷)」を負うため、コンパスの穴や石鹸の欠片といった「物質の摩耗」を愛でることで均衡を保つ。 墨染 霧子:日常の些細な損傷(画鋲の穴、埃、埃)に宇宙の終焉や深淵を幻視する。常に藻矢志に「ねぇ、見て」と囁き、彼を物質の深淵へ誘うガイド役。 【物語の特異点(一期の見どころ)】 第1〜10話:初期デバッグ期 席替え、健康診断など、日常のイベントを「情報の断片」として解体。物質が放つ「冷たさ」への偏愛が定着。 第11〜20話:意味の消失期 国語の授業を「活字の死骸」、数学を「鋼の穿孔」として観測。文学や数式という「文脈」をすべてパージ。 第21〜30話:質感への帰依期 跳び箱のスエード、購買のビニール、理科の保存液、アスファルトの骨材。ついに二人は「無生物」への転生を試み、社会的な摩擦をすべてシャットダウンする。 全60話で完結 【結論】 この物語は、パッションが燃え盛る教室の隅で、二人が「どうやって現実を無効化し、完全なる静寂(ログアウト)に到達するか」を記録した記録書である。 彼らが観測したその先にあるのは、崩壊した砂場か、あるいは溶けゆく石鹸の泡か。 読者が一期を読了したとき、あなたはもう、日常の「質感」を以前と同じようには見られなくなっているはずだ。
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小説 222,274 位 / 222,274件 青春 7,820 位 / 7,820件
文字数 84,448 最終更新日 2026.04.18 登録日 2026.04.18
ファンタジー 連載中 長編
**現在、応募用の新作に全力を注ぐため、本作の更新を一時停止しております。選考終了後、または状況が落ち着き次第、必ず再開いたします!しばらくお待ちくださいませ。**  生きる事ですら魔力を必要とする世界で、無魔力者として生を受けたウォーレン公爵家の娘、ミルリミナ。  魔力がない事で常に生死を彷徨う大病に侵され、病弱な体を持て余していた。  そんな無魔力者のミルリミナが、魔力至上主義国家として有名なフェリシアーナ皇国の皇太子ユーリシア=フェリシアーナの婚約者に選ばれてしまう。  だが顔合わせでミルリミナの良くない噂が本当のことだと知り、皇太子と不仲に。婚約破棄されるだろうと思っていたが、なぜかそのまま5年の歳月が流れついに婚姻の儀が執り行われることになった。  その婚姻の儀の最中、ミルリミナは皇太子を狙った矢の盾となり命を落とす。  ミルリミナの亡骸の前で、ウォーレン公爵から噂が真実と異なることを聞かされ、己の行いを悔いるユーリシア。  失意の中で厳かに行われたミルリミナの葬儀の最中、突然ミルリミナの亡骸が暖かな光に包まれた。そのままミルリミナの体の中に吸い込まれ、ミルリミナは息を吹き返す。  魔力が全くない空っぽの体に聖女リシテアの力が宿り、再び生を与えられたのだ。  息を吹き返したミルリミナのもとに足繁く通うユーリシア。  ミルリミナに次第に惹かれていくユーリシアだが、ミルリミナは嬉しく思う反面、皇太子の盾になって死んだことへの罪悪感と、聖女としての自分が必要なだけだと思い込む。  そんな中、皇太子の命を狙った反政府組織「リュシテア」と共に姿を消したミルリミナ。  それは、自身の中に宿った聖女からユーリシアを守るためだった────。  歴史を紐解く王室ハイファンタジー、開幕────。
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小説 222,274 位 / 222,274件 ファンタジー 51,606 位 / 51,606件
文字数 842,403 最終更新日 2026.01.08 登録日 2025.06.05
歴史・時代 連載中 長編
天正十年六月二日。明智日向守光秀は主君織田信長を本能寺にて弑逆。本能寺は炎上、信長は切腹し、絶命。が、焼け跡からは信長の遺骸は出てこなかった。その十一日後、備中から強行軍で戻った羽柴秀吉は山崎の地で明智軍を壊滅させた。 光秀はわずかな手勢を連れて小栗栖を経て、自領坂本城へ戻ろうとする。 そんな光秀の前に本能寺で果てたはずの織田信長と森蘭丸が現れる。驚愕する光秀の前で信長が蘭丸に向かって、 「おらん。猿の軍勢が追いつく前に、本懐をとげよ」 と命じた。信長に目礼で謝意を表すと、女物の着物を着た蘭丸が髪をなびかせ、短刀を構える。月の光が蘭丸の顔を照らす。光秀は再度驚愕する。 「・・・・・お、らん?」 それは信長が気に入って側仕えとして召し上げた侍女、おらんだった。 ※史実改変戦国時代物です。史実とは異なる登場人物と設定になっています。
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小説 222,274 位 / 222,274件 歴史・時代 2,958 位 / 2,958件
文字数 1,317 最終更新日 2022.07.20 登録日 2022.07.20
335 89101112