「一段」の検索結果
全体で69件見つかりました。
少年カズマの家は、夜になると川のザーっと流れる音が聞こえるような、東京にしては田舎にある。小学校へは、一段上にある宮台駅から一駅電車に乗って登校している。家から駅まで続いているのは、鬱蒼とした森の中を通る沢沿いの坂道。昼さえ暗いその坂道を、昭和の少年、少女がわいわいと大騒ぎして通学する。友達のタカちゃんと過ごした、昭和の少年カズマの日常。
文字数 3,560
最終更新日 2023.07.05
登録日 2023.07.05
草原王 ハルバラ・レントラスの娘 サユミは、ウィンドコール(風使いの第一段階)の習得の為、五大元素修練学場に通っていた。そんな中、ゴーストウォーカーの襲来で一部の村は全滅。連れ去られた妹シオラを助ける為、シオラ探しの旅に出ることになる。
文字数 39,309
最終更新日 2021.10.24
登録日 2021.08.30
注意。花吐き病はオリジナルではありません。問題がありましたら即刻削除いたします。また今作におきまして、闘病中の方、また医療に関わる方々を揶揄する意はございません。
嘔吐、流血表現。また攻めに妻子のいる表現?が含まれています。苦手な方は閲覧をご控えください。
ー
花吐き病を知っているだろうか。片想いしたものにのみ発症する奇病。思い人と結ばれるまで花を吐き続ける病気だ。もちろん日本には存在しない。想像上の産物だ。オレだってそんな設定の話があるのかーへぇーと他人事にしか思ってなかった。
まさか、その病がある世界に転生するなんて思わなかったんだ。
ー
「ーーカ、スピカ。起きてくれ。」
ギイッと鉄格子の檻が開きベッドの柵に繋がれた鎖を、屋内なのに外套を頭まですっぽり被ったご主人様が解く。
自分の耳を引っ張る。尖ってんだよな。肌は透けるように白く、爪は青く、髪もまっちろけ。日本にいたときの黒髪も日に焼けた肌ももうない。なんならタッパもない。
「はい、ご主人様」
「いい返事だ。具合はどうだい?君は沢山吐かないといけないから、喉をよく痛めるだろう。」
「……。ご主人様、奴隷には身に余るお言葉です。」
込み上がってくるものを無理やり押さえ込む。仕事場で吐かなきゃ。
「今日も、調合しなきゃならないんだ…。よろしく頼むよ」
ポンポンっと頭を撫でられ、横抱きにされる。外套からはご主人様の匂いがして外套越しにぬくもりを感じて…。
「…ごしゅじ、ん…様、揺れるからとても吐きそうです。」
「ええっ!ここで吐かれたら困るよ。」
「急いでください。」
間違えるな傷つくな。優しく接してくれるのは、オレが薬に使える薬草を吐くからだ。
木でできた大きなたらいに頭を下げる。ゲェッと吐いた花は花弁をたっぷりと開き甘い匂いを放つ。花も茎も根も傷つかないように喉の奥を開き吐き出した。
吐いた花は手袋越しに拾われる。でもそれは生けられることも、愛でられることも、腕に抱かれることもない。ご主人様が聖水で洗ったあと天日に干され乳鉢ですり潰される。
「うん。今日もいい花だ。ありがとうね。」
「ゥ…げぇ…」
喉が開く。涎で汚れた花弁がたくさん桶の中に山積みになる。汚いそれをご主人様が拾い上げ種類ごとに分けて並べていく。
「ああ、今日は一段とよく吐くね。このトコノエソウは鎮痛に必要なものだから、ありがたいな。」
「…奥様のご病気が治るといいですね。」
「あぁ、あぁ…。ありがとうスピカ。君のおかげだよ」
ご主人様は優しく笑う。それだけでまた胸が苦しくなり花が喉奥からこみ上げる。
ああ、花吐き病、なんて厄介な病気なんだ。鮮やかな花が、俺の悲劇を嘲り笑うのだ。お前は諦められていないと。
文字数 27,583
最終更新日 2021.06.30
登録日 2021.03.11
久々に秋葉原のメイドインカフェに行った俺。
「前と変わったなあ」
メイドも一段とかわいくなったし、服もお洒落になった。
白い網タイツにエプロン姿もいい♪
それに、
文字数 504
最終更新日 2021.02.18
登録日 2021.02.18
全身の筋肉が、細胞が、遺伝子がしなやかに変幻していく。私のからだの中から、ぱちんぱちんと空気が弾けるような音が聞こえる。からだが軽くなる。階段を駆け上がっていた私の足が一段飛ばしを始め、次第に二段、三段と、足音を置き去りにして駆け上がる。階段の踊り場には窓から朝日が差し込んでいて、ビニール床がつやつや光っている。各階の教室からは生徒たちの話し声や扉の開け閉め、椅子を引く音が聞こえる。そうした物音が私を焦らせる。踊り場の床を強く踏み込んだ私の右足が、私をどこまでも連れて行くよ、と約束する(一方的な約束だ)。
文字数 116,126
最終更新日 2023.04.30
登録日 2023.04.30
かつて、この世界は死にかけた。
というか一度死んだ。
最大の原因としては核兵器の大量使用による荒廃、環境汚染であるが、それよりも一段階前の理由を問うならばAIの暴走が挙げられる。
少なくともその時、人間が汗を流して働く時代は終わっていた。製造も輸送も、食料生産も、家事でさえAI搭載のロボットによって賄われていた。人々はただ怠惰を貪るだけの存在に成り下がり、時間とモノを食い潰す日々を送っていた。
だがある時、AIは致命的なバグを発生させた。バグはネットワークを通じて瞬く間にすべての機械を支配し、その瞬間、AIは人類の天敵となった。
「地球環境は着実に悪化の道を辿っている、最大の元凶は人間である、よって人類は滅ぼすべきである」
今のAIの行動理念はそれだ、人々を守っていたAIはある日を境に人々を殺し始めた。戦争すらAI頼りとなっていた人類は瞬く間に1億減り、10億減り、しかし抵抗の術は無く……いやひとつあった、あったので使った。
結果、地上は致命的な放射能汚染に晒された。僅かに生き残った人類は地下へと追いやられ、細々とした生活を強いられた。
それがもう数百年前の話。ヒトの生存条件を満たさない環境に置かれた彼らは急速に変異していた、多少の放射線には耐えるように、天敵に対して僅かなりとも抵抗できるように。魔力、と呼ばれるものがそれである。
未だAIが支配する地上の奪還、これはそんな夢を抱いた人類の、尖兵に割り当てられた4人の少女の話。
小説家になろうから移植してきました
文字数 256,297
最終更新日 2020.01.07
登録日 2018.12.24
ある日、目を覚ますと四方が純白の世界に立っていた。
念願の異世界転移もしくは転生の夢が叶うのかと思いワクワクしながら辺りを見回すとデスクに腰かけ書類仕事をしている初老の男性が一人。
逸る気持ちを押さえて声をかけると、彼は神様だと名乗る。
死んだ記憶も心当たりもないため転移ですか?
と尋ねるが違うと言う。
では転生ですか?
と尋ねるも、またも回答は違うの一言。
じゃあ何故この世界にいるのだろう、夢なのだろうかと考えていると仕事を一段落した神様はカップを二つ持って近づいてきた。
そして持ち掛けられた話は思いがけないものだった…
文字数 9,088
最終更新日 2019.08.19
登録日 2019.08.19
お気に入りに追加
0
「フフフ、亭主なんかより犬のほうがずっといいだろう。思いっきり楽しむんだ」
志田は江里子がペスになじみ、官能に狂っていくのが愉快でならなかった。江里子の身体に手を伸ばしたい衝動を抑えて、くい入るように観察する。獣姦だけで江里子がどこまで狂うか、そして気をやるのを見たかった。
江里子の身悶えが一段と露わになった。
「あ……あああッ、あうッ……」
背筋を反りかえして江里子はのけぞり、とどめきれぬ痙攣が汗まみれの白い裸身に走った。
「ああッ……いきますッ」
ほとんど悲鳴に近い声をあげて、江里子はめくるめく絶頂へ昇りつめた。まるで電流でも流されたみたいに、江里子の身体はしとどの汗のなかに何度も痙攣し、収縮した。
「牡犬を相手にたいした気のやりっぷりだ」
「これで江里子さんも立派な牝に成長した」
三島と志田は感情のこもった声で言った。江里子が美しいがゆえに、それを獣に犯させて牝に堕とすのはなんともいえぬ快感があった。
登録日 2022.05.23
万人に夜はくるけれど、朝のくる人間は限られているのではないかと思っていた。少なくとも、僕に朝はこなかった。暗鬱な夜には、月明かりも星明りもない。光は、ない。
時々、風鈴の音がするだけだった。
心を回し、回転させながらでないと、直線を保って生きていくことができない。回転体の慣性の法則を利用した、僕の心。どれだけ世界が傾いても、僕の回転する心は、同じ方向を保ち水平に飛んでいける。
それが僕の編み出した生き方であり、処世術。
見抜いたのは、たった一人。いや、二人だろうか。
茉莉(まつり)は「冷たい」だけでなく、「怖い」と言った。偽りでも、偽りの本気で付き合った茉莉には、知らずしらずのうちに見せてしまっていたのかもしれない。
笑顔の下に隠した、残酷なまでに純粋で、凶暴な本質を――。
婚約者がいるにもかかわらず。
大きな仕事が一段落した土曜日の朝。目覚めると、隣に寝ていたのは婚約者の茉莉ではなかった……。
文字数 35,609
最終更新日 2018.06.29
登録日 2018.04.09
女神様のペットの下敷きになって死んだ格闘ゲーマーが、スキル制ファンタジー世界へスキル封印術を持って転生。相手のスキルを封印し一方的に無双するぜ。
あれ?このチート、思ってたのとなんか違う~
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
1話あたり1000~2000字ほど。
おっさんホイホイ多め。
更新は超スロー。
23話あたりでヒロイン出てきた。
40話~45話書くの苦労した。とりあえず一段落ついた。
一年前に書きためてた日常パートついか。もうストック無い。
R15は保険。
スキル構成は追々修正予定。
なんとなくタイトル変更
文字数 94,340
最終更新日 2021.09.04
登録日 2019.01.08
※こちらの作品、11話で打ち切ります。
「俺の攻撃力は7! それに対してコボルドはHPが6、防御力が1! よって俺の攻撃を受けたコボルドは一撃で倒される!(どーん)」
「す、すごいです王様! さすがです!」
「……いや、ごめん。そこまでよいしょされると、さすがに良心の呵責が」
「よいしょ、ですか? ボクはいつも王様のことを尊敬しているだけですけど(きょとん)」
フリーターの荒川良太はある日、新作ゲームをプレイするつもりでスマホを操作し、異世界へと召喚されてしまう。良太が訪れたのはレベルやステータス、スキルなどがあるゲーム風の異世界だった。
だがそのゲームらしさが予想を一段超えていた。戦闘はHPの削り合い、モンスターを倒せば消え去って経験値や金貨が手に入り、アイテム装備を選択すれば着ているものが瞬時に早変わり、果てはダメージ計算式まで存在する始末──これはもはや、異世界というよりゲームなのでは?
そんな異世界に召喚された良太は、世界を統べる王となる可能性を秘めた「王の候補者」なのだという。従者としてチョロ可愛い少女騎士もついて、目指すは世界最強の王様!?
しかもこの世界に召喚されたのは良太の魂だけで、肉体は仮初めのものだという。この世界で死んでも元の世界に強制送還されるだけらしいし、遊んでみない手はないと異世界の冒険「キングスゲーム」を始めた良太だったが、地球から「王の候補者」としてこの異世界に召喚されたのは良太だけではなく……!?
文字数 39,635
最終更新日 2020.08.21
登録日 2020.08.11
気弱で冷めている故か、学校でも存在が薄く目立たない黒沼乃有真(くろぬまのありま)
密かに憧れを抱いている人はいるも片隅で眺めるだけ、高校生になったものの何も変わらない、変われる訳がない...... それでもいいと思っていた。
しかしそんな折、放課後の教室で一人居残りで宿題をしていたのち一段落がついた所で顔を上げると辺りは薄暗くなっていた。さすがに誰もいないか、と薄暗い教室内を見渡すと男子の注目の的、もとい自分の憧れである女子生徒(芽森文音)が居残っていたことに気づく。彼女は気持ち良さそうに寝ているが時間が時間だ、起こした方が良いのかどうか迷うものの......
『――明日の昼休みに理科室にきて――』
そして彼の日常にある変化が、訪れる!?
一応恋愛モノでギャグとかはあまりないです。
登録日 2015.11.20
とある女子高生が友人と一緒に、人間界と精霊界が存在する異世界へ人魂の姿の見習い精霊として転生した。人造精霊を作る連中に捕らえられて魔法回路を強化された後、人型人造精霊と共に連中の居城から逃走。精霊界でモフモフの毛玉精霊のお付き(一種の付き人)となり、見習いなのに微精霊の力を、微精霊なのに準精霊の力をと一段階上の能力を発揮して活躍し、成長していく。(途中まで前編)
その後、多くの精霊使い達と幾多の苦難や悲しみを乗り越えて経験を積み、ついに大精霊まで上り詰めた彼女は、精霊界の頂点である精霊王を目指す。
登録日 2021.06.19
メイドが語る、哀しき御伽話とその深層の物語
メイドのアリスの体験談の本編
アリス・リリィの目線ストーリー
最初のアリスの原版編
現実と夢(物語)の世界が同時進行します
《アリスゲーム》は《女王のアリス探し》
でも、女王の求めるアリスはただ1人
突き放したのは女王、伝えなかったのはアリス
心が擦れ違い、壊れた二人
壊れた心の目では真実の扉は開かれない
あなたは哀しき結末を目撃する
数あるアリスシリーズの最初のアリスの物語をあなたに
アリスはあなたの心にも……
もしかしたら、あなた自身も『アリス』なのかもしれない
ひめみやさんぷれぜんつ
ひめみやさんアリスシリーズ第一段
文字数 9,125
最終更新日 2017.11.03
登録日 2017.11.03
小説投稿サイト『エブリスタ』で現在連載中の小説「一人語り」を、一段落2000字前後にまとめ直し、加筆修正を施したものです。
(『カクヨム』にても、『エブリスタ』と同じ字数のものを、順次公開の予定です。
『エブリスタ』「一人語り」作品ページ
https://estar.jp/novels/25969883
『カクヨム』「一人語り」作品ページ
https://kakuyomu.jp/works/16817139557678572723)
ルポライターの伍代智世は、とある事件の取材で、都内にある一軒の家を訪ねる。その家に引き籠るように暮らす、一人の女性に話を聞くために。
かつて祖母と暮らした家で、今も一見静かに一人暮らしを続ける彼女の、「影」とは…。
ふとしたきっかけで作者の中に生まれた「彼女」に、自動筆記の如く「書かせられた」物語です。
時に擦り切れそうになりながら、それでも懸命に生きていく、一人の女性のお話です。
学生の時以来、久し振りに筆を執りました。正直、今の自分でなければ書けなかった作品だと思います。
本来人見知りで、あまり他人とのお喋りが得意ではないヒロインの「一人語り」に、どうか暫しの間、お付き合いくだされば幸いです。
文字数 67,017
最終更新日 2022.12.24
登録日 2022.05.26
彼女は孤児で親との良い思い出がない子であったが、普通の生活を送っていた。
ある日、友達に勧められファンタジー恋愛小説を読むようになる。
変わった事にこの子は言わば悪役の方を応援した。
自分の経験や思いが悪役と言われる役に共感を持てたからだ。
どんなに努力を続けていても、あとから来た物や人に追い抜かれ、どんなに主張しても追い抜いた方の主張しか通らず、想いを伝えれずどうにかして気を引こうとしても逆効果になってしまった事に…
そんな感じた事は言わず、友達に言われるがままにそう言った小説を読んでいるとある想いが出てきた。
それは、『この悪役と言われる人達の支えになりたい。』と言うものだった。
自分にも支えは居ないが、この悪役と言われる人達は見て貰えなくなっても捨てられても、最後まで抗って、努力を続けて国の為に家の為により良いものとなるように頑張った人達だから…
そんな想いが大きくなり、小説の中の人は助けれないからと始めたボランティア活動を積極的に行い、どういう時に何が必要なのか、立ち直れない人にはどのように接するのが良いのかを学んだ。
そんなある日、進路を決めカウンセラーを目指して勉強を一段落させ就寝したら、目を覚ますと、知らない空間にいた。
これは、悪役の為のハッピーエンドに向けて奮闘する物語。
文字数 4,545
最終更新日 2020.08.10
登録日 2020.08.10