「合格」の検索結果
全体で574件見つかりました。
進学校でもありお金持ちの通うお嬢様学校フルール学園。
フランス人である創立者がそう名付けた。
学園の名前もフランス語でフランスの花園をモチーフにしたこの学園。難関ではあったが、中学一年生の鞠は学園に合格した。
だが、その学園は、お嬢様が多く、庶民の少ない学園で、鞠は驚きうろたえながらも頑張るが、勉強に身が入らずみんなとの差は広がるばかり。
そして、鞠は、中二になって塾に行くことに決めた。
その塾というのが、学園専属の塾、トゥールであった。
トゥールでは、中学受験の指導も、お琴や芸術にも力を入れている素晴らしい人気のある塾だった。
入れるのは、フルール学園に通っている生徒と、フルール学園中学受験生など限られた人ばかりだった。
お嬢様たちはみんな家に家庭教師を呼ぶらしくてトゥールには同じように庶民の子たちばかり。だから、少しは気が休まる。
そして、授業をしてくれるのは、この塾きっての美形の男性 リッド先生だった。優しくてフランス人で、誰もが認める天才だった。鞠はこの人からのレッスンを受け、学園に合格した。今回もこの人を担任に選び、毎日頑張っていくのだが、リッド先生の過去には秘密があって…
鞠の周りの沢山の人たちの秘密が鞠を取り囲む…
文字数 45,157
最終更新日 2016.09.09
登録日 2016.08.20
(第1章 あらすじ)
音大卒の悟志は定職に就かず、ピアノ講師と家庭教師で生活を繋ぎながら、怠惰な日々を送っていた。カラオケ居酒屋で介護士の圭子と出会い、恋に落ちる。彼女の優しさと歌声に惹かれ、教員採用試験を目指すが、努力はせず自己陶酔に浸る。
やがて二人は半同棲状態となり、悟志は試験に合格。結婚を申し込むが、浮気と暴力が発覚し、圭子は彼に別れを告げる。悟志は自暴自棄になり、転勤で実家の街へ戻る。
一方、圭子は外科医と出会い、再び愛を信じようとするが、彼の死と中絶を経験し、精神的に崩壊。介護士を辞め、ホステスとして生きる道を選ぶ。
打算と依存、偽善と欲望に満ちた二人の人生は、それぞれの終着点へと向かっていく。
『身の丈に合った幸福』とは何か――それを問いかける物語です。
幸せになりたかっただけなのに――それが一番難しかった
(第2章 あらすじ)
あれから四半世紀が経った。関東の地方都市にあるクラブ「ファーストクラス」で働く圭子は、52歳。かつてはバブルの残り香を纏い、店のNO.1として君臨していたが、今は『賞味期限切れ』を自認しながらも夜の街に立ち続けている。炭酸泉に癒され、若いスタッフとの衝突や別れを経験しながら、彼女は過去の恋、母との記憶、老後の不安と向き合っていく。
ある日、若い客との火遊びをして、捨てられる。そしてまた昔の客から届いた手紙が、彼女の心に静かな波紋を広げる。停電の夜には、仮面を外した本音の会話が交わされ、店の閉店が決まった時、圭子は『終わり』を受け入れる覚悟を決める。
最後の夜、常連客たちとグラスを交わし、感謝を伝えた圭子は、自分の人生をノートに綴り始める。それは、誰かに読まれるかもしれない『物語』として。泡のように儚く、でも確かに誰かの胸に残る記録として。
※この作品は他の小説投稿サイトに分割して公開しましたが、本来の作品として公開いたします。
文字数 51,185
最終更新日 2025.12.08
登録日 2025.11.05
【概要】
イヴァン公国にある大貴族の家に生まれた少女、ネフテリア・パキストは、貴族達の通う学校(平民枠の試験に合格した平民も通っています)、ノワール学園で自由気ままな生活を送る一方、愛するエルス王子を独占するために多くの女子生徒を苦しめてきました。王子と仲良く話す女子生徒にはイジメを、単に話しただけの女子生徒にも蹴りを入れる。文字通りの極悪非道です。周りの生徒達は、そんな彼女の事を恨んでいましたが、パキスト家の権力に脅えて、逆らう事ができませんでした。
【本作の見所】
①中世ヨーロッパ風の世界観
②悪役令嬢が、本当の悪役令嬢である(主人公の性格が最悪です)
③主人公だけではなく、様々な登場人物の恋愛模様が描かれれます
④時間逆行の要素があります
⑤登場人物は基本、美形です
この作品は、「カクヨム」、「小説家になろう」にも掲載されています
文字数 33,192
最終更新日 2022.10.02
登録日 2019.09.01
明治から続く由緒ある高校『私立天龍丘高校』
伝統を重んじ、正しい所作と高い学力を要求される女子校は全男子学生の羨望の眼差してあった。
そんな中、僕、北村龍馬は高校受験に失敗し絶望の真っ只中にいた。滑り止めの私立高校すら受験しておらず、人生詰んだと嘆いていた。だが、受験不合格者を学校に集められた時、担任の先生から驚きの言葉をかけられる!
「私立天龍丘高校は共学になり、学力テストの足切りも撤廃する。だがしかし、入学1年目は寮生活を必須とする!!??」
いざ入学してみると、学校内に埋め尽くされるのはドライバー付きの超高級車の数々。
龍馬はすぐに悟った。ここは、庶民がきてはいけないほどのお金持ちの学生しか来れない超お嬢様学校だったと!!
クラス全員常識から少しずれたお嬢様!!??コミュ障である龍馬は楽しい高校生活を、寮生活を送ることができるのか?
笑いあり、涙あり、恋愛ありのはちゃめちゃ学園青春物語が今幕をあげる!!
文字数 46,790
最終更新日 2021.10.07
登録日 2021.08.29
地味な俺が手にしたのは”超エリート高校”の合格通知!?
入学早々、奇妙な出来事に遭遇?
そんな出来事の中で、俺と正反対の奴らと出会って、俺の有意義な3年間は
どうなるんだぁーーー!?
文字数 2,275
最終更新日 2017.10.15
登録日 2017.10.09
※この小説は小説家になろう、カクヨムでも連載しています。また、この小説は生成AI「Gemini」を用いて出力したものを加筆修正した小説となっています。
地方都市に住む平凡な中学三年生、七座晴人(ななくら はると)は、第一志望の機術と呼ばれる最先端の、そして失われた科学技術を学ぶための最高教育機関、機術学園に不合格となり、人生のどん底にいた。しかし、不合格通知の封筒の底から、推薦合格通知が見つかる。その条件はただ一つ、『美王零音(みおう れいね)教諭の支援を受けること』。豊満な肉体を持つ妖艶な美女、美王零音の力で晴人は、腰まで届くロングヘアに女子制服をまとった、可憐な「美少女」へと変身させられてしまう。葛藤の末、晴人は夢を掴むため、女装という奇妙な契約を受け入れ機術学園への入学を決意する。
※23:40に毎日投稿。なお忘れていた場合は気づいた時点で一気に投稿します
※投稿時間変更致しました
文字数 169,912
最終更新日 2025.11.16
登録日 2025.10.12
この小説を読みに来て頂きまして、どうも有り難う御座います、感謝御礼申し上げます。
本作の主人公『鮫妻智加(さめつまともか)』は、幼少期から同い年の妹、智枝と色々比べられて来た。名前の由来も父親の国太が「勉強もスポーツも人並み以上に出来ますように」との事。
しかし本人は勉強、スポーツ共にクラスでワースト1な程素質が低い。それも相まって国太から度々虐待される為、このフルネームを嫌っている。後苗字も語感が差別魔(さめつま≠さべつま)とも聞こえるのも嫌いな理由の1つとの事。また智枝からいつも、何かに付けていじめられている。こんな日々に終止符を打ちたいと想うものの、どうすれば良いか解らず悩んでいた。
妹の智枝が学芸会でオリジナル曲をバンドで歌いたくて作曲者を探してた時に桂の募集を知り、自分が合格する為に引き立て役として地味な格好をさせられ、無理矢理連れて来られた。
当日オーディションで主催者の桂と、アレンジの依頼をしに来た蒼絵と、その付き添いのあびると出会う事により、運命の歯車が動き出す!。
文字数 161,810
最終更新日 2026.01.01
登録日 2025.12.31
中学卒業後、いくつもの面接を受けてやっと就職できたのが、コンビニのアルバイトだった。もとより獣人は人間よりも就職率が低い。30社の企業に履歴書を送ったが、どこもだめだった。写真代や、履歴書の送付代は身よりのいない葵には大きな出費だった。これ以上就職活動をするためのお金がなくなってきた時、内定をもらえて思わず涙をした。それから数年、必死に仕事をし、貯金をしながら慎ましい人生を送った。働きながら高等学校卒業程度認定試験 合格し、さらには通信専門学校も卒業した。あとは夢だったあの人の会社に就職するだけ。しかしこの世は獣人にはとても厳しいものだった。書類選考で、落とされてしまったのだ。好きだった人の会社に就職するのが、葵の夢だった。公園で泣いていたその時、話しかけてくれたのは、あの人だった。
***
獣人と人間が共存する世界。
ファンタジー。
文字数 2,081
最終更新日 2026.02.16
登録日 2026.02.16
貴族の娘ということ以外普通の女の子ソフィアはある日に「魔法使い」の適正に目覚める。
そしてソフィアは両親に薦められたこともあってか王立魔法学院への入学を目指す。試験にも合格し晴れて王立魔法学院生になったソフィア。
ただひょんなことから学院一美人と名高いアリエスに目をつけられてしまう。
文字数 1,498
最終更新日 2019.01.13
登録日 2019.01.12
文字数 14,465
最終更新日 2021.04.19
登録日 2021.04.19
神官を志す12歳の少女マイ。
神学校の神官コースに進学するため、マイは実地試験に挑む。
合格条件は、1週間以内に2か所の古代神殿で洗礼を済ませるというものだった。
結界により保護されているはずの森で、マイは大型モンスターと遭遇、命の危機を1人の男に救われる。
手を差し伸べた彼は「金か換金できる装備を出せ」と謝礼を要求してきた。
信仰心の欠片もなく、金に意地汚く、ギャンブル好きのゲス野郎が、少女と共に世界を救う旅に出る!
文字数 145,323
最終更新日 2020.03.29
登録日 2020.01.04
佐野公康は、自然に恵まれた所で育ち、ある日、父と「大渡の湧水」で天然水を飲むと頭がすっきりした。 家に帰り、冷たいまま飲むと、色々なアイディアが浮かんできた。
その水を熱くして飲むと仕事の集中でき疲れない不思議な天然水。その後、父と毎月、その天然水を汲み勉強に活用し中学、高校と優秀な成績で卒業、やがて早稲田大学に合格。
卒業後、ソニーに入社し頑張りすぎ、体調壊し早期退職。自然豊かな故郷に帰って出直そうと退社し塾を経営を手伝ってくれた女性と結婚、子供を設け、事業と投資で財をなし大活躍、世界を旅行・・・。
後は本編をご覧下さい。
文字数 106,654
最終更新日 2021.11.08
登録日 2021.09.17
俺氏こと高杉 未来(たかすぎ みらい)は、FPSゲーをこよなく愛するヲタクだ。
中学時代は万年三軍で、女子ともまったく話さない、話せない、絵に描いたような陰キャだった。
ただ、それは世を忍ぶ仮の姿。
都内の難関高校に合格し、新しい環境で心機一転、高校デビューを夢見る俺。
しかし、高校に入学した俺の前に座っていたのは、小学校の頃に俺をいじめていた一軍女子だった。
俺の名前をもじって、「低すぎ未来」とあだ名してからかっていた、いわば天敵だ。
それが、今は挑発的なミニスカートに、真っ赤なネイルと口紅で決めている。
けしからん、実にけしからん女だ。
こんなクソ生意気な女には、とことん分からせてやるしかない。
それが俺にとっての、底辺オブ底辺からの脱出だ……!
文字数 99,958
最終更新日 2023.05.29
登録日 2023.04.26
「おめでとう、これにて試験は終了だ」
魔王養育機関での最終試験に見事合格し、晴れて魔王の称号を与えられたアルヴィ。
ちょうど空きがあったとのことで、早速異世界征服のために派遣される。
しかし派遣された世界では、魔王養育機関と敵対する勇者派遣機構の手によって、魔王軍はほぼ壊滅状態、人里離れた洞窟でひそかに暮らしていた。
世界征服どころか、魔王軍再興もままならないこの状況を打開すべく、アルヴィは難攻不落と謳われる『天然要塞アダマース』の攻略を提案する。初めは無謀に見えたこの作戦だが、アルヴィの奇策が次々に成功。徐々に現実味を帯びてくる。
そんな中、水面下では、アルヴィの思惑とは別に、動き出す勇者の影が・・・
果たして、アルヴィはこれを打ち破り、魔王軍の再興をはたすことができるのか!?
ちょっぴりシリアス。それでいて笑いあり、アルヴィの魔王譚ここに開幕!
第一話 魔王降臨
第八話 ユーレン誘拐作戦(後編)
改稿いたしました
登録日 2015.04.10
怪我して治すのは二流。怪我させないことこそ一流。分かるか?頭を使え!
自称「布団の妖精」ことガチニートのアリス・ミリエル(18)の野望は、一生働かずに寝て暮らすこと。
しかし、その夢は地上最強の母・マリアンヌの物理攻撃(ドア爆破)で粉砕される。
「誕生日おめでとう、今日で子育て終了よ♡」
という慈愛に満ちた宣告と共に、アリスは家から物理的に追い出され、所持金ゼロで庭に放置。野宿回避の道は、嫌々ながらも王宮騎士団に就職することのみ。
安眠と食い扶持のため、不純度MAXの動機で試験会場へと殴り込むが、元々、魔力ゼロで態度も悪い彼女は、騎士団の就職試験にことごとく不合格。
路頭に迷い、空腹の限界で辿り着いたのは、変人ばかりが集まる掃き溜め部署「第四救護団」だった
そして、アリスは屁理屈を使い、なんとか「第四救護団」に採用されることになるのだが……
凝り固まった戦況を打破し、歪んだ常識を打ち砕く、回復魔法ゼロの彼女の衝撃的な「手当て」とは――。
痛みこそが生きている証。最底辺の救護団が世界を揺るがす、痛快医療(?)ファンタジー開幕!
文字数 123,894
最終更新日 2025.12.21
登録日 2025.12.13
──彼女にとっては、必要なことなんでしょうね。真っ黒なパイでも投げつけてやりましょ。
仮想二十一世紀末。エネルギーと同時に通信回線を担える次世代エネルギー「ゲイル」の登場によって、地球文明は停滞期から脱出。更なる発展期を迎えた。ゲイルを制御する巨大ロボット「マザー」はまさに救世主とされた。
ゲイルの恩寵を受けて育った青年、長谷川 帯人は今日も友人の森 遼平に誘われ、若者向けに開発された、VRMMORPGゲーム「ルット」を遊ぼうとしていた。しかしログインした先にあったのは安全圏である町ではなく、敵性生物―ヌーヴァ―がはびこる危険地帯。バグかと疑う帯人だが、遼平も同じように彼の傍にログインしてしまう。訳がわからないまま突然襲ってきた敵性生物を倒すと、国際機関より派遣された公務員と名乗る女性、エレナ・ブラックと出会う。
二人がログインした場所は【異相地帯】と呼ばれる異世界で、ゲイルを制御するだけであるはずのマザーが、干渉することによってつくられた世界であること。マザーは【メンテナンス】と称して一定期間ごとに人間を数人召喚し、【問題】を課すこと。これに【解答】し合格しなければ、人類は滅ぶこと。自分たちと合わせて五人が、マザーによって解答者に選ばれたこと。今回の問題は「殺戮」であることを二人に話す。解答の方法は、制限時間内に現れる敵性生物を倒すこと。時間内に倒せなければ文字通り現実世界で暴れ出し、人類を殲滅するだろうと教えられる。
生き残るため、地球のため、人類のため、マザーと戦ってくれないかと帯人たちに頼むエレナ。四人は呆れながらも彼女の手を取り、協力を誓う。
文字数 2,690
最終更新日 2019.08.02
登録日 2019.08.01
レイチェル・"ブロンディ"・クロフォードは、アメリカの有名格闘団体に所属する総合格闘技の美人女性選手。順調にキャリアを重ねる彼女だが、ある時一人娘のエイプリルを謎の組織に誘拐されてしまう。
そして『パトリキの集い』と呼ばれるその組織から、娘の安全と引き換えに、とある島での非合法の格闘大会への出場を強要される事に――
空手、柔道、ボクシング、ムエタイ、果てはサンボやパンクラチオン等々……。彼女の前に立ち塞がるのは数多の流派の闇格闘家達。
敵は全員男性で男女対戦という不平等な条件の中、娘を守る為に必死で戦い続けるレイチェル。果たして彼女は闇試合を生き延び、娘と共に悪夢の島を脱出できるのか――!?
悪意のアリーナを舞台に、美女の汗と肉体が舞い跳ねる! 究極の格闘アクションエンターテイメント、開幕!
※この作品はフィクションです。登場する国家、団体、人物は架空であり、実在の物とは一切関係ありません。
※本作品には実在する様々な格闘技が登場しますが、現実の試合よりも映画的なエンターテイメント展開を重視しています。その為現実の格闘試合ではあり得ない展開となる場面がありますが、予めご了承下さい。
また特定の格闘技の現実における優劣を断定する意図も一切ありませんので、併せてご了承下さい。
登録日 2019.04.27
幼女の名は逢瀬瑠璃という。その日、幼稚園が終わってからいつも通り母親の迎えを待っていた。だが、今まで1度もそんなことはなかったのに、園児たちがみな帰ったあとも姿を見せなかった。毎日、帰る道々幼稚園での出来事をおしゃべりするのが楽しみだったし、今日も話すことが今にも破裂しそうな風船のように、瑠璃の心を満たしていた。
そろそろ寂しさも限界に近づき風船もしぼみかけた頃、幼稚園の門の前に一台のタクシーが止まった。降りてきたのは瑠璃の父親だった。瑠璃にとり、それはとんでもないサプライズで、サンタクロースのプレゼント並みの喜びだった。
満面に笑みを湛え父親に飛びつく瑠璃だったが、「お帰り」と抱きかかえた父親の言葉は素っ気なかった。何から何までいつもと違うことに、瑠璃は不安を覚え、どうしたのと父親に問うた。しかし答えを聞かされないまま、待たせていたタクシーに乗せられた。
行き着いた先は病院だった。病室のベッドには頭を白いネットで覆われた母親が眠っていた。今朝一緒に幼稚園まで来て、じゃあねと別れたときからは想像のできない姿だった。瑠璃は全く理解ができなかった。流れる涙をそのままに、母親のベッドの脇に立っていた。
翌日、母親は意識を取り戻すことのないまま、死んだ。兄とともに泣きじゃくる瑠璃だったが、葬儀の日からぴたりと泣かなくなった。それがむしろ参列者の涙を誘った。瑠璃が4歳のときのことだった。
都立下恋雀(しもれんじゃく)高校は、港東区にある中堅レベルの進学校だった。文武両道、自主独立を教育方針とするのは都立ではごく当たり前だが、そんなことよりも校舎を新築したことが、地味だったこの学校を一躍人気校にした。
瑠璃は、都立には珍しく、図書室に続く廊下と、そこに面したテラスにカフェテリアのあることが第一に気に入った。成績的にはもっと上の学校を狙っても良かったが、そういう訳でここを第一志望校に選びトップで合格した。
瑠璃の名は、ラピスラズリが好きだった画家の去来が付けた。それを知った瑠璃のともだちはらずりと呼んでいる。
これは、高校2年生の瑠璃を取り巻く友人たちや的屋たちとの関わり、また瑠璃の、家族との関わりを通じた成長の物語である。
登場人物たちの軽妙なやり取りや少しのユーモアもお楽しみください。
文字数 99,887
最終更新日 2023.04.30
登録日 2023.04.30