「今日」の検索結果
全体で9,467件見つかりました。
登録日 2014.04.21
「料理人は国の役に立たない」
その一言で、俺は十年間勤めた王宮を追い出された。
名前はルーク・アッシュフォード、三十二歳。外れ職業の料理人。
騎士でも魔法使いでもない、ただ飯を作るだけの男。
怒鳴りもせず、泣きもせず、仕込みの引き継ぎだけ済ませて城を出た。
荷物は包丁二本と砥石だけ。行き先は、辺境。
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追放の日の夕方、路傍で行き倒れの少女と出会った。
腹が減っているのか——なんとなく声をかけて、あり合わせの食材で飯を作った。
乾燥豆と塩漬け肉と野草。大した料理じゃない。
「……おいしい」
その一言で、俺は気づいた。
十年間、一度も言われなかった言葉を、今日初めてもらったことに。
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流れ着いた辺境の村は、貧しくて、土地が痩せていて、よそ者に冷たかった。
それでも俺は飯を作り続けた。
するとおかしなことが起きた。
魔物が村に近づかなくなった。
枯れかけた畑が、一夜で青くなった。
病に伏せっていた老人が、翌朝けろりと起き上がった。
スキル鑑定士いわく——「料理付与、神級。前代未聞です」。
そんなものがあったのか。俺にはよく分からないが、旨けりゃいいんじゃないか。
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一方、俺を追い出した王国では、じわじわと食事が崩壊し始めていた。
宮廷料理は栄養こそあるが「何か」が足りない。
騎士の体調が落ち、王族が床に伏せり、国中に干ばつが迫る。
やがて王都から早馬が来る。
「料理人ルークを王都へ連行せよ」という勅命状を携えて。
連行、ですか。
今夜の仕込みが終わっていないんですが。
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静かな料理人と、懐いてくる孤児の少女。
罪悪感を抱えた元同僚の騎士。
頑固だけど公正な辺境の村長。
そして、自分の判断ミスに気づき始める元上司。
誰も怒鳴らない。誰も泣き崩れない。
ただ、飯が旨い。それだけで、世界が少しずつ変わっていく。
食材の声を聞き、火加減を整え、腹が減った人間に食わせる。
それだけを十年間やってきた男の、静かな逆転の話です。
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強さも復讐も関係ない。
ただ、誰かのために飯を作る——それだけが、最強だった。
文字数 53,065
最終更新日 2026.07.04
登録日 2026.06.29
「皆さまようこそお越しくださいました!!!
卯が開催するゲームへ。
君たちは今日から、
醜い醜いカラスです!!!」
120人の中でチームを割り振られ、身体検査や心理検査、脳機能や体力を計測した上でそれぞれ主催者側から「本当の干支カード」を渡される。
ルール1
本当の干支カードは人には見せてはならない
ルール2
見た者、見せた者は神様の使い「カラス」カードを渡され、7日間は部屋から出れない。
ルール3
12人が協力して「本当の干支」を完成させなければ、外には出られない。
そしてカラスを7日以内に助けたチームには報酬が与えられ各個人に100,000ptとして振り分けられる。
(ただし、カラスには配分されない)
誰を信じ、誰の本性を暴くのか。
「部屋から出られないカラスは
7日以内に
ビデオカメラで裏切り者(本物のカラス)を当てよ。」
「本当の干支カード」に隠された真実。
これは現代社会の人格形成型ミステリーデスゲームである。
文字数 12,741
最終更新日 2026.07.15
登録日 2026.06.30
山の上の美術館に行くのは二回目だった。初めて行った時は雨が降っていた。玄関前に大きな水溜りができていて避けるのに大変だった記憶がある。今回は晴れていた。快晴とまではいかないが雲よりも青空が目立っている。今日この美術館に来ようと思ったのは全くの偶然だった。街を適当に歩いていてバス停の前を通った時、ひとつの広告が目に入った。美術館の企画展のものだったのだが、モノトーンな色彩に惹かれ、取り上げられている作家の名前も知らないけれど、きっと良い作品に出会えるに違いないと思った。そのままバス停でバスを待って、バスに揺られて山の真下まで辿り着いた。美術館は山の頂上にある。エレベーターなどはないから、自力で歩いていくしかない。山には猫がたくさん住んでいて、登り切るまで三匹の猫と遭遇した。どれも白い毛色をしていた。人間慣れしているようで、私が近づいても逃げもせず、一匹に限っては私の足首のあたりに体を擦り付けていった。山の中であるので緑が多い。目の保養になると思った。そういえば最近、自然に触れていない。見ているのはコンクリートや鉄骨やそれらから成形される人工物ばかりだ。もっとも、それらも元を辿れば自然物ではあるのだけれど。美術館は地下と地上の二階建てで、半年ほど前にリニューアル工事が完了して再オープンしたばかりである。一回目はリニューアル後間もない頃に行ったのだった。展示自体は改修してどのように美術館が生まれ変わったのかを説明すると共に、そこから派生して「以前と以後」をテーマとする作品群を並べるというもので、正直な感想としてはあまり面白くなかった。美術館がどのように生まれ変わったのか説明してくれるのは有難いが、それを企画展のテーマと無理やり結びつける必要はなかったし、無理やり結びつけたためか、展示されている作品の質はあまり高くないように感じた。リニューアルと全く無関係で良いから、一人の作家を深掘りするとか、集められる質の高い作品からテーマを設定するとかして欲しかったと思う。比べて、今回の企画展はかなり期待ができそうだった。外国のアーティストで国籍もわからないが、戦争や紛争をテーマにした作品を多く残しているみたいだった。
文字数 3,398
最終更新日 2023.09.17
登録日 2023.09.17
【万能スパダリ『神』転校生×不幸体質性格平凡美形高校生】がお送りする【青春×お悩み解決ドタバタラブコメディ】
転校生のスパダリ神様(なぜか主人公を溺愛している)が、主人公の高校生らしい繊細なお悩みを神スケールの豪快さでバッサバッサと解決していくお話です。
「えー今日からお前らの仲間になる転校生だ。自己紹介しろ」
「月詠幽玄之尊。俺は神だ、仮初の身体を形成してこの世界に現界している」
「だそうだ、みんな仲良くしてやれ」
「は?」
とある片田舎の高校に、神を名乗る転校生「ツクヨミ様」が現れた。
『お前の不幸は、俺のせいだ。だから罪滅ぼしに来た』
ツクヨミ様は俺のことをなぜか知っていて、俺に「罪滅ぼし」をするために転校してきたという。
『無論だ。お前の望みなら、全て叶えてやる』
その人知を超えた能力で俺の悩みや不幸体質を次々と解決してくれたのだが。
なぜツクヨミ様は俺を知っているのか、過去に俺たちに何があったのか……。
そんなある日の帰り道、夜の畦道に現れたこの世のものとは思えないほどの超絶美少女にさらわれて!?
《毎日18時、20時投稿。8月中に完結予定です!青春BLカップ応募作です!面白かったら是非お気に入り/いいね/感想などよろしくお願いいたします!!!》
文字数 44,184
最終更新日 2025.08.29
登録日 2025.08.05
文字数 1,845
最終更新日 2026.05.30
登録日 2026.05.29
今日から日記を書くことにしました。
カリスです。
僕の妹、ニンカがもうすぐ、皇妃になるので書いてみました。
僕としては嬉しさよりも衝撃と不安が強かったです。
ニンカがなぜ皇妃になったかと言うと、本当は僕の姉さんのメリカ姉さんが皇帝と結婚し、メリカ姉さんが皇妃になる予定なのですが、付き添いで来ちゃったニンカに一目惚れ、で結婚すると。
正直、ニンカはギャンブルが大好きで、男と遊んで、僕達兄弟で一夜を過ごしたこともありました。
大丈夫なのでしょうか。
文字数 438
最終更新日 2021.08.20
登録日 2021.08.20
新しく第2王子の側近になったフィオーラは、王子とその恋人ミアに怒りをつのらせていった。
ついに逆襲を決意した彼女は王子を破滅へ導くため動き出した…
フィオーラは仕事(復讐)に忙しい。今日も一生懸命、働きます!
※『なんで浮気しているのが自分だけだと思ったんですか?』の番外編で、王子とミアのその後にあたります。
文字数 20,413
最終更新日 2022.01.12
登録日 2021.12.25
最強最悪と呼ばれる悪魔の元で育ったジン・デウスは、普通の人間には扱うことのできない「魔術」を習得する。その力は圧倒的で、最高難易度のダンジョンを容易く攻略できるほどだった。
悪魔と死に分かれたジンは、冒険者になるためギルドを目指す。そこでSランクパーティーのリーダーであるオズワルドに因縁をつけられ、恨みを買ってしまう。
ジンが単独でダンジョン攻略を始めると、オズワルドのパーティーを追放された少女、エリザに出会う。彼らは共にダンジョンを進み、オズワルドを見つけて雪辱を晴らした。
その後、なし崩し的に旅をすることとなったジンとエリザ。一般常識がなく常人離れしたジンは「普通に生きる」ことに難儀するが、エリザの真っすぐな心に影響され、少しずつ人間らしさを知っていく。
文字数 78,509
最終更新日 2023.09.14
登録日 2023.08.28
ブラック企業務めの綾瀬ちはる は日々の後輩からのフォローや上司の
板挟み状態になりながらも日々を頑張っていた。今日は深夜×仕事はサービス残業をしていた。
周りを見渡しても私のデスクしか明かりはなく時計を見ると時計の短い針はてっぺんを指していた。「よし、無理帰ろう」そう悟り椅子から立ち上がりドアの方向へ向かう。
「しゅさまー何逃げようとしてるのーー?」地面から黒いのが水が布に染み込むように広がり
足を掴んで離さない。
「レチ!お願いだから離れてくれってば!」」
出てきたのはぷくーっとほっぺたを膨らましている少年だった。
文字数 12,845
最終更新日 2025.09.11
登録日 2025.07.28
The政略結婚から始まる物語。
【ルヴェール王国(Rouvere)】
王太子:セリュアン・ルヴェール(Céluan de Rouvere)
絵本から出てきたような完全無欠の王子様。仮面のような笑顔の裏に、町娘への真実の想いを秘める。
公爵令息・王太子の親友:アレン・ヴェルトール(Allen Veltor)
軽口を叩くお調子者だが、王太子を最も理解する存在。仕事は有能で情に厚い。
侯爵令息:カイル・グレイアム(Kyle Greiam)
寡黙で理知的。王太子の補佐役として常に冷静で有能。アレンとは対照的な存在。
町娘(王太子の恋人):エルナ・シュタット(Elna Stadt)
素朴で芯の強い女性。王太子とは身分差を超えて惹かれ合うが、自ら身を引く決意を持つ。
【ノルディア王国(Nordia)】
王女:アメリア・ノルディア(Amelia of Nordia)
誇り高く凛とした王女。自由を奪われることに耐える強さを持つが、心の奥には恋人への想いがある。
王太子:ローデリック・ノルディア(Roderick of Nordia)
寡黙で冷徹に見えるが、実は誰よりも家族と国を思っている。婚姻においても義務を貫こうとする。
侯爵令息・王女の恋人:ジーク・エルファン(Zeke Elfan)
王女の幼馴染で、密かな恋人。情熱的で不器用な性格。政略に巻き込まれる彼女を支えようとする。
文字数 51,475
最終更新日 2025.08.27
登録日 2025.08.11
大正浪漫の恋物語。婚約者に子ども扱いされてしまうわたしは、大人びた格好で彼との逢引きに出かけました。今日こそは、手を繋ぐのだと固い決意を胸に。
文字数 2,443
最終更新日 2020.01.12
登録日 2020.01.12
「ん~、今日も大福おいひぃ~」
幸せそうに食べる桜華国の姫、ヒナギク。黙っていれば神秘的なのに、口を開けば「残念姫」。
十三回目のお見合いをぶち壊し、いなくなった飼い猫、ダイフクをさがしに川へ行くと、行水している彼を見つけた。
「きれいになったな」
へ!?誰!というか、あなたの方が綺麗(エロい)んですが!?
今まで、ギスタニア帝国で諜報員をしていたという彼。
「あんたを守る」と言われて混乱するが、彼と食べる大福がいっそう美味しく感じーー
ちょっぴりせつなく、とびきり甘い、そんなお話。
文字数 34,789
最終更新日 2022.05.27
登録日 2022.04.15
今日もお仕事疲れました。
お休みなさーい。
二十歳でOLになり半年。
眠るのが趣味で、休みの日はいつも眠っています。
明日はガーデニング教室の日でしたね。ですが、明日のことは明日考えましょう。
「スヤァーっ」
文字数 5,918
最終更新日 2025.12.28
登録日 2022.11.20
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朝起きる。
身支度をする。
仕事へ向かう。
ダンジョン攻略をする。
当たり前の日常を取り戻すために
今日も彼女は戦った。
否、戦わせられるのだった。
「もー!なんで私がこんなことしないといけないのよ…」
「いや…そりゃお前…」
お前のせいで僕ん家がダンジョンみたいになったからでしょーが!?
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ここはとある穏やか地方の街
冒険家兼建築家であるロベルト・シュトライヒは、人生の集大成であろう大建築を完成させようと…
…って、あれ?
まって
この家…なんかダンジョンになってね!?
完成し宿に戻ってから次の日
昨晩から一変…家の風貌から漂う謎の異質の空気がそこにはあった。
「…魔法…陣?」
魔法なんて存在していないと思われていたそんな世界で、何故か我が家に召喚系の魔法陣が描かれていた!?
不思議な力を秘めた令嬢 シバランは、とあることがきっかけで密かに建築されていたロベルト・シュトライヒの宅をダンジョンにしてしまっていた!
さすがに許せないが?
申し訳ないけど、自分でダンジョン攻略して貰っていい?
怒りと絶望に満ちたロベルト・シュトライヒの仕返しが、今ここで始まろうと…して…いるのか?
とりあえず
果たして、ダンジョン攻略は無事終わるのだろうか!?
悪役令嬢と冒険家がとにかく頑張るお話
我が家がダンジョンになったので、仕返しがてら悪役令嬢にダンジョン攻略させてみた。
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※お知らせ
お疲れ様です。
えとです。
まず初めに、こちらの作品に目を通して頂き誠にありがとう御座います。
こちらは
YouTubeやTwitchで活躍される「Vamona」の方々のご協力を頂き成り立っております。
本当にありがとうございます。
この小説に関してはのんびり更新にはなりますが、協力していただいた活動者様は活発に活動してらっしゃいます。是非ともX及び、活動を是非ともご覧になっていただければと思います。
以下SNS
・しばらん大佐 様
「X」▶︎https://twitter.com/shibaran_taisa
「Twitch」▶︎ https://twitch.tv/shibacooo
ロベルト・シュトライヒ 様
「X」▶︎https://twitter.com/RobertStreich0
「YouTube」▶︎ https://www.youtube.com/channel/UCn13DFQuCDsccMzwhQhBR8w
Xにて
#Vamona
#れじょダン
で更新報告をしております
是非ともよろしくお願い致します。
作者 えと
連絡先/告知
「X」▶︎ https://twitter.com/ETO_77O
文字数 7,193
最終更新日 2024.05.24
登録日 2024.05.03
碧紫神社の境内に並ぶ仲見世通りには、五坪に満たない小さな空き地がある。
彼岸と此岸の境目にあるその空き地では、碧紫神社とその神域に祀られているカミサマの眷属である白犬と白狐、そして白蛇が店員を務める茶房――高天原茶房が営業をしているのだ。
高天原茶房はお勤めしているカミサマが高天原からお茶をしにきたり、井戸端会議をすませたりする会場になるほか、悩みを持っていたり地に足が付いていなかったりするニンゲンが迷い込んだりする喫茶店だ。
カミサマたちは迷い込んだニンゲンから相談事を受けるのが大好きな割に、面倒くさいことは眷属に任せる適当っぷり。
白犬、白狐、白蛇はお客のオーダーを叶えるため奔走するけれど、彼岸の者のドタバタは此岸の世界も巻き込んでしまうから大騒ぎになることもしばしばだ。
さて、そんな茶房に今日もひとりのニンゲンが迷い込んできた。
彼は長く付き合った彼女との結婚を、とある理由から躊躇っているという。
遊びに来ている噂話が大好きな縁結びの女神がしゃしゃり出ると面倒だ、と白狐はやんわりと話を終わらせようとしたけれどそうは問屋が卸さない。ちゃっかり聞いていた女神は早速縁結びを企み始める。
時給アップをちらつかせられた白犬と白狐、白蛇は彼を躊躇させる原因を取り除けという女神の頼みを受け入れるが――。
文字数 22,414
最終更新日 2025.01.03
登録日 2024.12.30
――星が落ちた夜、すべてが始まった。
輝く夜空の向こうから降ってきたあの光は、ただの流れ星ではなかった。
その夜を境に、私の腕には奇妙な「数字」が浮かぶようになった。
500。
それは、私が“占える”回数。
占えば当たる。何もかもが、正確に。
人の心も、未来の出来事も、病の兆しさえも――私の占いにかかれば、隠しきれない。
けれど、ひとつだけ限りがある。
その回数が尽きた時、何が起こるのかは、私にもわからない。
誰にもそのことは言っていない。
だからこそ、私のもとには人が集まる。
「未来を教えて」と。
「大切な人を救いたい」と。
「国を導いてほしい」と。
願いを受けるたびに、数字はひとつずつ減っていく。
この力は“贈り物”なのか、それとも“呪い”なのか――答えはまだ出せない。
それでも、私は今日も占う。
静かに、淡々と。
私の名は、エリス。
“必ず当たる占い師”として、人々の運命に関わり続ける。
文字数 73,685
最終更新日 2025.09.06
登録日 2025.05.01