「シート」の検索結果
全体で60件見つかりました。
佐藤翔太は東京の下町、下谷で生まれた何の変哲もない庶民だった。
ただ、人が良くて、気が弱くて、人に好かれたくて、
なんでも人の言うことを聞いてしまう。
あげく、仕事を押し付けられてサービス残業の時間が積み上がり、
ウツ病になったあげく、衰弱死してしまった。
目が覚めたら目の前に女神様がいる。
善良に生きようとしたのに、哀れな死に方をしたのを哀れんだ神様は
大量のボーナススキルをつけて、異世界に転生させてくれるという。
豊な生活、優れた才能、美しい容姿。
すべてを細かく、女神様がくれたポイントの範囲内でマークシートに記録してゆく。
まるでテーブルトークゲームのキャラクター制作みたいだ。
俺はお人よしで、周囲の顔色うかがって、みんなに良い人だって言われてきたけど、
女の人からはいい人どまりで恋人にはしてもらえなかった。
俺なんかより金がなくて遊び人ですぐに女を殴る不良のほうがずっと女にもてて、
女をとっかえひっかえしていた。
だから、俺はこんな陰気で引っ込み思案な俺にでも、ガンガン自分からアピールしてくれて
いつでも俺だけを愛してくれる最高の女性が欲しかったんだ。
そして、俺が頭に思い描いた理想の女性像……それが、子供の頃に親に買ってもらって、
いっつと抱いて寝ていた猫のぬいぐるみ、にゃん子だった。
って、おい!
女神様、まさか猫のぬいぐるみを俺の彼女にするんじゃないだろうな!
文字数 32,333
最終更新日 2018.09.03
登録日 2018.07.28
【書籍化】2014年4月下旬にアルファポリスより同名タイトルで刊行。
2016年1月書籍版完結。全五巻。
※書籍化部分は書籍とは違った謎文書になっています(単行本未収録)。
081 までが謎文書となっております。
※書籍版五巻は書き下ろしで、エンディングがWEBとは違います。
高校時代からどっぷりハマっていたテーブルトークRPG。
社会人となり、それでも時間を見つけてゲームを続けていた。
30代なかばでも現役でテーブルトークを続けているという事実は杉村達には大事なことであった。
そしてある日、ゲームマスターの石井が事故で帰らぬ人となった。
あと1レベルで魔法使いとしての最高位となるはずであった杉村には、友人ともうひとりの自分を失った気分であった。
自室でキャラクターシートを前に、
「ついに俺は《隕石落とし/メテオラ》を使うことができなかったよ。…センパイ」
しかし、ゲームは続くこととなる。
R15くらいの性的な表現や残酷な暴力描写がありえます。
苦手な方はご注意下さい。
文字数 733,987
最終更新日 2021.01.11
登録日 2016.08.29
大学生の二人が、各駅電車のクロスシートに座って延々と小難しいおしゃべりをしています。目的地に着く直前に、二人にちょっとした変化が起こります。そんなお話です。
この作品は「小説家になろう」、「カクヨム」にも掲載しています。
文字数 3,114
最終更新日 2021.03.12
登録日 2021.03.12
究極の階級社会と化した世界
その最下層、ジャンクと呼ばれる場所で少女は魔法を使う能力を得た
煙が舞い、曇ったこの地から出て旅する少女の行く末は?
文字数 984
最終更新日 2019.08.01
登録日 2019.08.01
◆レシートさえ所持していれば、体を欠損することも、人が死ぬことも……。
●あらすじ
領崎(りょうざき)収太郎(しゅうたろう)は、コンビニから出る直前、店員に呼び止められ、「そのレジ袋に未精算の商品が入っているだろう」と疑われる。収太郎は、身の潔白を示そうとするが、そのためのレシートは、レジにて受け取った後、カウンターの不要レシート入れに捨ててしまっていた。彼は、そのレシートを取りに行くが、次々と災厄に見舞われる。はたして収太郎は、無事に身の潔白を示し、退店することができるのか?
登録日 2022.11.03
神の手違いによって異世界に飛ばされた主人公。
一切れのパンは持っていないが、ちょっとした能力は持っていた。
仲間を作る能力。
1ヶ月に一回しか使えない到底戦闘向きとは思えない能力でなんとかやっていく。
文字数 6,363
最終更新日 2018.07.24
登録日 2018.07.17
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当時13歳の私は、普通の家族が欲しかった。
いや、必要としていたのだ。
今、50歳手前にして、思う事は、
はちゃめちゃな、泥沼な人生だったけれど
自分が選んだ、結婚相手と出会い
家庭を築けてからは、
それなりに、良い人生歩んでいて
大変な山ばかりだけど、この先の人生も
悪いもんじゃないよって、
当時の中学1年生の自分に
色んな事、話してやりたい
13歳だった1月13日、
我が家が崩壊した日だ。
だから、13日は、どの月でも、未だに嫌いな日でもある。
当時、私は、中学1年で、2つ上には、姉がおり中学3年高校受験生だった。
私が12歳の夏頃だったか
わたしには、6歳上にも兄がいて、
友達が運転する車が自動車事故を起こし、
兄は、自分の車だったが助手席に乗っていたようで、怪我をし入院したので、
母と整備工場へ向かい
車内の荷物を引き払いに向かった。
私は、兄の車を見て、直ぐにわかった。
すぐさまに、車内から、シンナーを吸引していたであろう袋を、咄嗟にしまった。
袋と言っても、昔は、衣類が店頭に並んでいる時に入っていた袋には、0.5ミリくらい
厚みがあり、まるで今なら、テーブルの上に掛けているシートのような厚みがある袋だった、恐らく、普通のビニールでは、シンナーで溶けて穴が開いてしまうから、衣類が入っていた厚みがある袋に入れて吸っていたのだろうと思う。
その袋には、シンナーを吸わせたティッシュが丸めて3つくらい入っていた、そう、兄の部屋を掃除すると、こんな物が、容易く出て来ては、片付けていたからだ。
そして、車内には、もちろん、シンナーが入っていたであろう、茶色い空容器の瓶があった。
車内は、血まみれの小銭なども、紙袋に入れ持ち帰った。
シンナーの痕跡は、母親に見つからぬように、家の裏の隅に隠し、父にそっと伝え、
父に片づけて貰った。
この事故から、自動車保険の担当者と、
母親が恋仲になるには、そう時間が掛からなかった。
その半年後には
家族を捨て、蒸発してしまったのだから。
母親が蒸発し出て行った年齢は、
当時51くらいだった。
私も、その歳に近くなり母親にもなったが、未だに母親がした行動になど、理解すら出来ない。
破天荒な生き方をし
子供を捨て、子供の人生まで狂わせてしまうなんて、私には、出来ないなと、この歳になっても、未だに思う。
文字数 2,125
最終更新日 2021.09.27
登録日 2021.09.27
ベッドの横のサイドテーブルの上に夫の財布が置いてあるのに気づいた。
「こんなところに置きっ放しにして、だらしがないんだから」
私だからいいものを、
文字数 775
最終更新日 2021.05.06
登録日 2021.05.06
オレの唯一の楽しみは車の中で過ごすこと。それもコンビニの駐車場で。100円のコーヒー買って、30分。たまにパンも肉まんも買い足す。好きな音楽をかけて、シートを倒して目を閉じる。それはとても至福な時間…だったんだが、そこへアイツが訪れて。
文字数 591
最終更新日 2021.08.30
登録日 2021.08.29
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*本編は完結しましたが、番外編を開始しました。過去のアンナルチアとルークの関係が明らかになります。もともとシートショートの話でしたが番外編が本編より長くなってしまったので短編に変えました。R15設定は念のためです。*
穏やかで優しくて、エスコートもうまく、全てにおいて完璧だと噂のサイモン・ドイル公爵令息。そんな人が王宮で働くアンナルチアの前に現れて求婚をした。
「君の優秀さは、王宮騎士のルーク・エドモントンと、第二王子の婚約者であるアマリア・ランドール侯爵令嬢から常々聞いている。勤務態度も好ましいし同僚の評価も上々だ。私の結婚相手として問題はない」
だが、両手放しで喜べる条件ではなかったのだ。
「私が決めた男妾との間に男児を作ってほしい。その子を私の子供として跡取りにもらえさえすれば、君は自由だ」
アンナルチアに残された選択は…。
文字数 106,773
最終更新日 2021.07.21
登録日 2021.05.19
この作品は解離性同一性障害(多重人格)の天才科学者が仲間の協力を得て地球温暖化防止に挑戦する物語です。二〇三〇年の日本を舞台としたフィクションです。
先踏醍醐(ダイゴ)は指導教授出雲から環境に関するWEBグループセッション参加を依頼される。当日は出席者十二名の内七名が顔出しせず、議事進行おかまいなく好き勝手に発言。途中で全員同時に退席し、会議は中断になる。ダイゴは翌日会議の続きを対面で行う旨連絡を受ける。
ダイゴは指定された会場に赴く。そこでメンバーの一人、海街(うみまち)デスティニーは多重人格で、中途退出した六名は彼女の別人格であることを知らされる。
デスティニーは地球温暖化防止プロジェクト「マクハリ計画」のリーダーだが、精神活動が低調で計画を遂行できない。出雲はバーチャル・リアリティでデスティニーの病気を治し、計画を再開させようと目論む。
デスティニーは障害と向き合うため、ダイゴとともに出雲の開発した仮想空間経由で自らの深層意識に入ることを決意する。デスティニーは精神世界「海街」で多重人格の一因である虐待経験を克服する。占い師から海街の西で探し物が見つかるとのお告げを聞き、二人は「カーネル・タウン」に向かう。
デスティニーの不調は元気の源である別人格リバティの行方不明が原因と判明する。リバティは終末論者の別人格ジュラに支配されていた。デスティニーはリバティを取り戻すためジュラとルーレット対決をするが、仮想現実システムの強制終了で勝負は中断。デスティニーはその後足取りがつかめなくなる。ダイゴはデスティニーを探し出し、最後のチャレンジを仕掛ける。
デスティニーは障害を克服、太陽光反射シートによる地球温暖化防止の仕組みを完成させる。
文字数 121,677
最終更新日 2023.09.27
登録日 2023.09.06