「財政」の検索結果
全体で205件見つかりました。
王家の特徴である赤髪と緑眼ではなく、淡い金髪に濃紺の瞳を持つ第二王子のディーウィットは、家族から虐げられ、政務を丸投げされていた。
国の特産品である宝石『夜の光石』の採掘量は年々落ち、国の財政が悪化する中、王家は湯水の如く金を使う。
このままでは国が傾くと、家族に代わり自分を育てた臣下らの恩にも報いるべく努力を重ねていた。
だがある日、家族に溺愛される双子の弟デアーグに代わり帝国に行き皇配になれと父王に命じられてしまう。
唯一気の許せる部下のアルフォンスに惜しまれつつ、帝国に向かう船に乗り込んだディーウィット。
彼の胸元には、アルフォンスから贈られた『夜の光石』の首飾りがあった。
優しい思い出と共に、恐らくは採掘権欲しさの人質であろう皇配を全うしようと決意する。
だが嵐の日、雇われ護衛兵士に襲われてしまう。助けを求め操舵室に向かうが、荒れ狂う波に呑まれ落水してしまった。
目を覚ますと、見知らぬ砂浜に打ち上げられていた。
目の前に広がる密林はジュ・アルズと呼ばれる帝国の南部にある属国と推測する。
早く帝都に向かわねば、愚かな父王がデアーグ惜しさに帝国に喧嘩を吹っかけかねない。
密林の部族に助けを求めるべく進むと、雨に降られ発熱し倒れてしまった。
目を覚ますと、小屋の中に寝かされていた。助けてくれたのは、褐色肌の部族の青年キーニ。キーニはディーウィットのことを『ムウェ・ラデ』と呼ぶが、意味は教えてくれない。
献身的に看護するキーニ。口移しや添い寝、更には排泄補助までされ、優しさに慣れないディーウィットは戸惑う。
だが幼子のように世話を焼かれている内に、次第に彼に思いを寄せ始めていき――。
謎多き部族の青年x国に捨てられてしまった孤独な王子 の救済BL
全45話、ハピエン保証
ムーンさんにも掲載してます
文字数 87,744
最終更新日 2026.02.13
登録日 2026.01.22
女が家督と政を継ぎ、男は「奥」に上げられ子を産む役目とされる国、ヴェルティア。名門の三男・レオはそんな世で七年、女公爵の夫として「男が口を出すな」と嘲られ続けた。財政を立て直し、毒殺を三度未然に防いだのも彼だったのに——ある夜、彼は「無能で不要」と離縁を言い渡され、屋敷を追われる。だが公爵家は、レオが去った翌月から破綻を始めた。帳簿を読める者も、毒味の隙を塞ぐ者も、もういない。歴代の「奥の男たち」が密かに国を回してきた記録帳を携え、レオは隣国の若き女帝に「表に立て」と請われる。捨てた家が沈み、捨てられた男が玉座の隣に立つまでの、静かな逆転劇。
文字数 170,701
最終更新日 2026.09.29
登録日 2026.07.11
商人一家であるウォングレイ家の夫人アルシーナには、とある秘密があった。彼女は、異国の公爵家の人間だったのである。
アルシーナは、浮気していた妹と婚約者によって、公爵家から追放されていた。邪魔になった彼女を、二人は策略を企てて罪人に仕立て上げたのである。
公爵家を追放されて、アルシーナは行く当てのない旅をしていた。そこで、夫であるクラールと出会い、ウォングレイ夫人となったのである。
アルシーナには商才があったため、夫とともにその事業を成功させていた。
夫との仲も良好であり、彼女は順風満帆な人生を送っていた。
そんな彼女の元に、ある日一通の手紙が届く。それは、妹と元婚約者からの手紙だった。
なんでも、公爵家が財政難になり、支援して欲しいらしいのだ。どうやら、彼女が商人となっていることを聞きつけて、こんな手紙を送ってきたようだ。
しかし、自らを追放する原因を作った二人を支援する理由は、アルシーナにはなかった。
そのため、彼女は二人の提案を一蹴するのだった。
文字数 29,008
最終更新日 2021.09.30
登録日 2021.09.16
『財政を立て直し、信賞必罰で部下を操る。魔王による圧倒的な世界改革!』
聖国バシレイアは、復活した魔王の脅威に晒されていた。恐怖におびえる人々が選んだ方法は、かつて魔王を封印した異世界勇者の召喚。しかし他力本願で呼び出されたのは――別世界の魔王サタンだった!?
魔王サタンにとっては日常だが、バシレイアでは非日常の連続。異世界魔王がこの世界の魔王を退け、国のあれこれに口出し手出しを行い、最終的に救世主になってしまう。誤解されるチート系、俺様魔王のどたばた復国記。
敵を排除し、狩りをし、魔物を倒し、複数の女性を無自覚に侍らせる。内政にあれこれ手出し口出ししながら、聖国バシレイアを建て直す――異端ファンタジー。
※魔物退治や断罪シーンがあるため、R15
★挿絵あり
初代表紙イラスト:たくお様(https://profile.coconala.com/users/1162112)
表紙、口絵、挿絵イラスト:伊藤知実さま(@TomomiIto1100)
【完結】2021/01/29
【同時掲載】アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、小説家になろう、ノベルアップ+
※2022/06/17 第10回ネット小説大賞、二次選考通過
※2022/05/13 第10回ネット小説大賞、一次選考通過
※2021/12/16 第1回 一二三書房WEB小説大賞、一次審査通過
※2021/08/16 「HJ小説大賞2021前期『小説家になろう』部門」一次選考通過
※2021/08/13 「第9回ネット小説大賞」一次選考通過
※2020/07/16 「エブリスタ」「あなたの小説が5P分漫画になるファンタジーコンテスト ドラゴン・モンスターが登場するファンタジー小説を募集」にて準大賞受賞!⇒2020/07/20、コンテスト受賞辞退
※2020年6月 ノベルアップ+ 第2回小説大賞「異世界ファンタジー」二次選考通過(24作品)
※2019/12/13、「エブリスタ」ファンタジー1位獲得! (人´・ω・`o)ありがとうございます♪
文字数 606,222
最終更新日 2021.09.26
登録日 2019.12.11
傭兵として荒野を駆け回り、命を張って食いつなぐ日々。戦場に立てば剣の刃先は常に隣をかすめ、契約を結んだ貴族は平気で裏切る。
「これが人生かよ……」とぼやきながらも、俺は生き残るために戦った。
だけど、ある日ふと思ったんだ。
「命を張って得られる報酬より、商売で稼いだ方が楽じゃないか?」
……そう、俺は気付いてしまった。戦場より市場の方が儲かるってことに。
こうして俺の人生は少しずつ変わっていく。
仲間と共に傭兵団を率いながら、同時に商売の才覚を磨き、時には街道で隊商を守り、時には物資を売りさばいて一財産を築く。戦いもするが、取引も怠らない。
戦場で磨いた胆力と、人の心を読む力――それは商売にも不思議と役に立った。
「領地? 俺が?」
そう、ある日突然舞い込んだのは、まさかの“領主就任”の話だった。
最初は冗談かと思った。だって俺は元々ただの傭兵だ。城もなければ農民もいない。ただ剣を振るって報酬を得ていただけの人間。
それが気が付けば、村人に慕われ、商人に頼られ、他国の貴族に目を付けられる存在になっていたのだ。
領主としての生活は、傭兵の頃とは比べ物にならないほど面倒ごとが多い。
道を整備しなければ商人は来ない。兵を鍛えなければ隣国に蹂躙される。税を軽くすれば民は喜ぶが、財政は火の車。重くすれば反乱の火種になる。
「……俺、なんでこんな算盤片手に頭抱えてんだ?」
だけど、不思議なことに――その全てが楽しいのだ。
血で血を洗う戦場で命を削るよりも、仲間と酒を飲みながら領地の未来を語る方が、ずっと生きている実感がある。
もちろん、平穏な日々なんて長くは続かない。
隣国の侵攻、裏切りの陰謀、黒い商会の思惑――領主として立つ俺の前に、次々と試練が現れる。
けれど俺には仲間がいる。かつて共に剣を振るった戦友、商売で手を取り合った相棒、そしてこの土地に暮らす人々。
「領主なんて柄じゃねぇけど――この手で守れるなら、やってやるさ」
これは、元傭兵の俺が商人となり、やがて領主へと成り上がっていく物語。
剣と算盤を武器に、時には笑い、時には悩み、時には血を流しながらも、俺はこの世界で生き抜いていく。
戦うだけじゃない。
商うだけじゃない。
どちらも選んだからこそ広がる未来がある。
気付けば俺は、もう二度と「ただの傭兵」には戻れないのかもしれない。
だが、それでいい。
――俺の物語は、ここから始まる。
文字数 1,303,666
最終更新日 2026.07.01
登録日 2025.08.30
見た目が美しくも奇異な小国の王女パルヴィは、財政難から大国に身売りすることになったのだが、道中で買うと言った王が死亡したと聞かされる。
買われ故国を救いたいと願う王女は引き返さずに大国へと赴き
文字数 64,039
最終更新日 2026.01.30
登録日 2026.01.30
※連載版にあたりタイトル変更しました。
旧タイトル「真実の愛を見つけた王太子殿下、婚約破棄の前に10年分の王家運営費1.5億枚を精算して頂けます? 支払えないなら王都の魔力と水を止めますわ。あ、その靴も公爵家の備品なので返してくださいね?」
「君との婚約を破棄する! 私は真実の愛を見つけたのだ!」
建国記念祭の夜、王太子から突然の不当解雇(婚約破棄)を言い渡された「氷の令嬢」こと、公爵令嬢エルゼ・フォン・ブラウベルト(18歳)。
しかし、彼女は悲しむどころか優雅に微笑んでみせた。
「左様ですか。では、過去10年分の融資金、金貨1億5800万枚を即時一括で返済していただきますね」
エルゼはただの冷たい令嬢ではない。持ち前の計算能力とビジネス手腕で、王国のインフラと財政を裏から一人で支えていた超・合理主義な「有能経営者」だったのだ!
対価を払わない無能な王太子と自称聖女から、文字通り身ぐるみ(特注品のドレスと靴)を剥がし、インフラを完全停止させたエルゼは、さっさと見切りをつけて隣国である超大国・アウグスト帝国へと「転職」する。
実力主義の帝国で、エルゼは冷酷でカリスマ的な皇帝・レオンハルトから直々の熱烈なスカウトを受け、瞬く間に『帝国財務卿』へと大抜擢。
最初の業務として、不良債権化していた引きこもりの天才第二皇子・ルカを容赦ないスパルタ指導で黒字化(覚醒)させるなど、水を得た魚のようにバリバリと仕事をこなしていく。
そんなエルゼの圧倒的な有能さとブレない姿勢に、皇帝と皇子からの評価(好感度)はストップ高!
「私の隣で、君のすべてを使わせてやろう」
「あなたの男として、僕に投資してください」
最高権力者である兄弟から、逃げ場のない激重な溺愛とアプローチを受けるエルゼ。
しかし、極度の恋愛ポンコツ(仕事脳)である彼女は——
「なるほど、これが噂に聞く超優良企業の『引き留め工作』! 素晴らしい福利厚生ですね!」
……と、兄弟からの甘い求婚すらもすべてビジネス用語に変換し、嬉々として日々の業務(処理)に邁進してしまうのだった。
一方その頃、エルゼという最大の支援者を失った祖国は、魔法の光が消え、物流が止まり、文字通り「破産寸前」に陥っていた。
今更になって慌ててエルゼを連れ戻そう(金の無心をしよう)と元婚約者たちが帝国へやってくるが、彼女を溺愛する最高権力者たちがそれを許すはずもなく——。
これは、数字と利益を愛する有能令嬢が、最強のビジネスパートナー(過保護な皇帝兄弟)と共に帝国を豊かにしつつ、無自覚なまま最高に甘い「終身雇用(プロポーズ)」の契約を結ぶまでの、痛快・お仕事ラブコメディ!
文字数 169,368
最終更新日 2026.07.12
登録日 2026.02.16
夫のヴァルデマール伯爵から「愛人のオルテンシアが私の子を身ごもった。お前との冷え切った婚姻関係は今日で終わりだ」と冷酷に離縁状を突きつけられたセルフィアーヌ。
義母のヒルドガルドからも虐げられ、冷遇され続けていた彼女は、未練もなく即座に離縁状に署名して伯爵家を去る。
しかし、元夫たちが知らなかったのは、伯爵領の複雑な財政立て直しや事業運用をすべて陰で取り仕切っていたのがセルフィアーヌだったということ。彼女が去った途端、伯爵家は資金難に陥り、急速に破滅へと転がり落ちていく。
文字数 59,882
最終更新日 2026.08.09
登録日 2026.08.09
婚約破棄を告げられたその瞬間、公爵令嬢リュシア・エーベルハルトの意識はすでに左遷先の帳簿の上にあった。
王妃候補として費やした十数年。磨き抜いた政務の知識と、数字を読む眼。「冷たい」「可愛げがない」「民を思う心がない」と切り捨てた元婚約者には、彼女の持つ本当の価値が理解できなかった。
だが、辺境グラナート領では違った。リュシアは歯に衣着せぬ物言いと、感情を挟まない数字の論理で、静かに、しかし確実に不正へ切り込んでいく。
「帳簿は嘘をつかない。嘘をつくのは、人です」
最初は懐疑的な目を向けていた領主の息子ロルフも帳簿を前に並んで戦う内に、気づけば彼女から目が離せなくなっていた。
王都を追放された令嬢が、領地を救い、国を変え、そしてただ一人の男に溺愛される——これはそんな物語。
文字数 150,283
最終更新日 2026.06.12
登録日 2026.05.03
婚約破棄の夜、王太子の「真実の愛」劇の悪役として舞台に立たされ、財務長官令嬢エリアーナは一方的に断罪された。
その翌日、口封じのため山道で馬車ごと焼かれ、「事故死」として片づけられる――はずだった。
だが、彼女は、生きていた。
帝都の帳簿上では、すでに死亡。
焼け跡から外の世界へ歩き出した少女が手にしていたのは、父から託された一冊の『帝国破産の帳簿』と、宛名だけが空白のまま残された死亡届。
すべての素性を捨て、「死人文官シュアラ」と名乗った彼女が辿り着いたのは、敗戦の責を押しつけられ酒に沈む騎士団長カイが率いる、帝国でも最も見捨てられた辺境砦・ヴァルムだった。
食糧不足、物資の横流し、中央による不当な予算削減、兵の士気崩壊……。
そこは、戦場より先に“帳簿”が死んでいる砦。
シュアラは三ヶ月の契約で砦と周辺三村の財政権限の一部を引き受け、数字の奥に潜む腐敗を洗い出していく。
兵たちを「切り捨て可能な数字」から、「守るべき一人ひとりのユニット」へと組み替えるために。
最初、カイにとって彼女は、口うるさいだけの厄介な文官にすぎなかった。
だが、誰よりも兵の命を優先し、自分を勘定に入れようとしない“死人”の文官に触れるうち、折れた騎士団長の心はゆっくりと、確かに引き寄せられていく。
死んだことにされた令嬢と、敗軍の騎士団長。
帳簿一冊から砦と帝国の行方を組み替えていく、辺境発じれ甘溺愛×国家再建ファンタジー。
なろう・ハーメルン・カクヨムでも更新中。
文字数 399,472
最終更新日 2026.04.10
登録日 2025.11.15
使用人以下の扱いに、繰り返される暴力。
伯爵令嬢であるはずのアイリスは、何年も地獄のような日々を送っていた。
「財政が厳しいから使用人の代わりをしなさい」
「財政が厳しいから着飾ることは我慢しなさい」
ずっとそう言われてきたのに、聖女の力を持っているという義妹は、ドレスやアクセサリーを好きなだけ与えられる。
「こんな家に留まり続ける理由は無いわ……」
そう考え、家出を決意するアイリス。
けれども、婚約者探しをしているという王太子が突然訪ねてくることになって――
※他サイトでも公開しています
⚫︎6/2 HOTランキング2位になりました。
ありがとうございます。
文字数 90,200
最終更新日 2025.07.14
登録日 2025.05.29
過労で倒れたブラック企業勤めのOLは、目を覚ますと公爵令嬢アーデルハイトとして転生していた。しかも立場は“断罪予定の悪役令嬢”。だが彼女は恋愛や王子の愛を選ばず、社交界を「市場」と見抜く。王家の財政が危ういことを察知し、家の莫大な資産と金融知識を武器に“期限付き融資”という刃を突きつける。理想主義の王太子と衝突しながらも、彼女は決意する――破滅を回避するためではない。国家の金脈を握り、国そのものを立て直すために。悪役令嬢の経済戦争が、静かに幕を開ける。
文字数 83,878
最終更新日 2026.02.21
登録日 2026.02.21
いまはすっかり財政難となった商家マルシャン家は父シャルル、長兄ジャンティー、長女アヴァール、次女リュゼの4人家族。
妹たちが経済状況を顧みずに贅沢三昧するなか、一家はジャンティーの頑張りによってなんとか暮らしていた。
ある日、父が商用で出かける際に、何か欲しいものはないかと聞かれて、ジャンティーは一輪の薔薇をねだる。
しかし、帰る途中で父は道に迷ってしまう。
父があてもなく歩いていると、偶然、美しく奇妙な古城に辿り着く。
父はそこで、庭に薔薇の木で作られた生垣を見つけた。
ジャンティーとの約束を思い出した父が薔薇を一輪摘むと、彼の前に怒り狂った様子の野獣が現れ、「親切にしてやったのに、厚かましくも薔薇まで盗むとは」と吠えかかる。
野獣は父に死をもって償うように迫るが、薔薇が土産であったことを知ると、代わりに子どもを差し出すように要求してきて…
そこから、ジャンティーの運命が大きく変わり出す。
童話の「美女と野獣」パロのBLです
文字数 55,450
最終更新日 2023.03.16
登録日 2022.06.15
「跡継ぎも産めない女に価値はない」
夜会で夫にそう言われた伯爵夫人セレフィーナは、愛人を堂々と連れ歩く旦那に見切りをつけ、離縁を決意する。
子どもができないのは自分のせい。そう思い込み、ずっと耐えてきた。
けれど――。
「私はあなたに捨てられる女ではありません。私が、あなたを捨てるのです」
亡き祖母から相続した辺境の土地“エルシャの谷”へ移り住んだセレフィーナは、薬草知識を活かして荒れた谷の再建を始める。
最初は荒れ果てていた土地も、少しずつ活気を取り戻していき――。
一方その頃。セレフィーナを失った侯爵家は、財政悪化、人材流出、愛人の逃亡で崩壊寸前に!?
さらに、子どもができなかった本当の原因まで発覚して――。
文字数 39,181
最終更新日 2026.06.09
登録日 2026.06.08
「すまない。心の中に別の女性への気持ちを残して君と夫婦にはなれない。本当に、すまない」
アナスタージアは、結婚式の当日、夫婦の寝室にやって来た夫クリフに沈痛そうな顔でそう言われた。
クリフは数日前から一部の記憶を失っており、彼が言うには、初恋の女性がいたことは覚えているのだがその女性の顔を思い出せないという。
しかし思い出せなくとも初恋の女性がいたのは事実で、いまだにその彼女に焦がれている自分は
そんな気持ちを抱えてアナスタージアと夫婦生活をおくることはできないと、生真面目な彼は考えたようだ。
ずっと好きだったアナスタージアはショックを受けるが、この結婚は昨年他界した前王陛下がまとめた縁。
財政難の国に多大なる寄付をした功績として、甥であるクリフとアナスタージアの結婚を決めたもので、彼の意思は無視されていた。
アナスタージアははじめてクリフを見たときから彼に恋をしていたが、一方的な想いは彼を苦しめるだけだろう。
それならば、彼の初恋の女性を探して、自分は潔く身を引こう――
何故なら成金の新興貴族である伯爵家出身の自分が、前王の甥で現王の従弟であるクリフ・ラザフォード公爵につりあうはずがないのだから。
「クリフ様のお気持ちはよく理解しました。王命でわたしとの結婚が決まってさぞおつらかったでしょう。だから大丈夫です。安心してください。わたしとの夫婦生活は、仮初で問題ございません! すぐに離縁とはいかないでしょうが、いずれクリフ様を自由にしてさしあげますので、今しばらくお待ちくださいませ!」
傷む胸を押さえて、アナスタージアは笑う。
大丈夫。はじめから、クリフが自分のものになるなんて思っていない。
仮初夫婦としてわずかな間だけでも一緒にいられるだけで、充分に幸せだ。
(待っていてくださいね、クリフ様。必ず初恋の女性を探して差し上げますから)
果たして、クリフの初恋の女性は誰でどこに住んでいるのか。
アナスタージアは夫の幸せのため、傷つきながらも、彼の初恋の女性を探しはじめて……
文字数 92,357
最終更新日 2025.09.27
登録日 2025.08.23
富豪である大商人の娘、エレンティア。
彼女は莫大な持参金を持って、財政が破綻寸前であると噂されているアルスヴィーク伯爵へと嫁ぐことが決まっていた。
「お父様。心配しなくても、私は契約妻ですから。五年で領地改革を終えたら、また戻って参りますわ」
「そんなことをすれば、いくら白い結婚とはいえ、次の嫁ぎ先は後妻がいいところだぞ? あとで後悔したって、遅いんだ」
アルスヴィーク伯爵の爵位を最近継承した息子は悪評が絶えず、父親が反対するのも無理はない。
しかしこの結婚を提案したのは、アルスヴィーク伯爵家のほうではなく、エレンティアからだった。
「私が今生きているのは、アルスヴィーク伯爵領の、闘狼騎士団のお陰なの。今このご恩を返さないと、一生後悔するわ」
エレンティアは三年前、魔獣に襲われたところを、騎士団に所属する一人の騎士によって助けられた。
そして命を助けてくれた騎士団に恩返しをするためだけに、自分の五年をアルスヴィーク伯爵領に捧げると決めたのだ。
そして雪解けの季節。
馬車から降りたエレンティアを出迎えたのは、家令のウィンターと使用人たちだけで、夫になるはずのリチャードの姿は、そこになかった。
全15話、完結済。
文字数 19,673
最終更新日 2026.05.31
登録日 2026.05.29
過労死した敏腕経営コンサルタントが転生したのは、いずれ断罪される悪役貴族ゼノン。
破滅?どうでもいい。問題は、この世界の全てが「非効率」なことだ。
「俺の快適な生活のため、無駄はすべて排除する」
彼は前世の知識を武器に、冷徹なまでの合理主義で領地改革を断行。財政を立て直し、食糧危機を救い、領地を豊かにしていく。
しかしその非情な手腕は「悪魔」と恐れられ、断罪のために聖女リリアーナが派遣される。だが彼女が見たのは、民を救うゼノンの「結果」だった。
「彼は人々を救うため、悪を演じている聖人なのでは!?」
壮大な勘違いから聖女に心酔され、いつしか国まで救う英雄へ。これは、ただ合理性を追求した男の勘違い救国ファンタジー!
文字数 247,684
最終更新日 2025.11.08
登録日 2025.09.04
「感情論で飯は食えない。必要なのは利益と効率だ」
現代日本で「企業再建の鬼」と恐れられた敏腕経営コンサルタント・堂島剛(42歳)。 徹底した合理主義と数値管理で数々の倒産寸前の企業を救ってきた彼は、不慮の事故によりその生涯を閉じる。
しかし、目が覚めるとそこは異世界。 彼は――弱小王国の貧乏公爵家の娘、リリエラ(7歳)になっていた!
透き通るような銀髪に、宝石のような瞳。人形のように愛らしい見た目だが、中身は百戦錬磨の「おっさん」そのもの。 彼(彼女)が望むのは、前世のような過労死ではなく、快適で文化的なスローライフ。 だが、今の家には金がない。領地はボロボロ。トイレも汚い。 「ならば、再建するしかない。私の快適な老後(幼女だけど)のために」
リリエラは前世の知識と経営手腕をフル活用し、領地改革に乗り出す。 簿記の導入、特産品の開発、物流革命、果ては王国の財政立て直しまで。 単に「自分が快適に過ごしたいから」合理的に動いているだけなのに、その無表情な美貌と圧倒的な成果により、周囲は勝手にこう呼ぶのだ。
「――あの方こそ、国を救う『氷雪の聖女』様だ!」と。
これは、中身おっさんの美幼女が、無自覚に人々を救い、王族に溺愛され、いつの間にか歴史に名を刻んでしまう、爽快・勘違い国づくりファンタジー。
文字数 97,747
最終更新日 2026.01.29
登録日 2026.01.17