「灰色」の検索結果
全体で557件見つかりました。
「もう我慢できない! あんたなんて、出ておいき!」
「なんだい、なんだい。後から入ってきた女が、息巻いてみっともないよ。ちょっとは我慢も覚えな」
「出てけー!!!」
あらら、追い出されちまったよ。
わたしの母さんが死んで、すぐ家に入って来た女、モアールの性格が悪いのなんの。顔は可愛いし声も高いけれど、化粧はケバいし香水付けすぎだ。くしゃみが出るよ。
まあ女らしい体つきは、大抵の男が喜びそうだけどね。
父さんが居ない間に出かけては、服やら宝石やらを買ってくるし、時々一緒に連れてきた従者? とよろしくやってるし酷いんだよ。
まあそれなら、100歩譲ってギリギリ我慢もできる(父さんの目利きが失敗しただけだ)が、使用人に手を出されたら無理さね。だから言ってやったんだよ。
ちょっとは我慢しなと。
ここは、お貴族様の屋敷じゃないんだよと。
そう言ったら、キレやがったんだよ。
ずいぶんと辛抱が足りないよ、大人なのに。
父さんが貿易に行っていない間に追い出されたわたしは、ここの商家の娘でレノアさ。まだまだピチピチの5才だ。
使用人達が慌ててついて来ようとしたが、悪いけども戻って貰ったんだ。だって今のわたしには金がないからね。 給金が出せないんだよ。
みんな家族がいて、生活しなきゃならないしね。
と言うことで、一人で家を出たのさ。
キレるとどこかの喧嘩師のように、何かが乗り移ったように口汚く叫ぶレノア。その時のことをレノアは、よく覚えていない。ただ猛烈に怒ったと言う以外は。
◇◇◇
「うーっ、うーっ」
テクテク歩いて行くと、森の入り口で大きな灰色の犬が苦しげに唸って踞っているから、手持ちの薬を振りかけたんだよ。
そうしたら途端に元気になって、わたしの後をついてきた。
「わん、わんっ」
わたしの周りを元気にクルクルとまわっている。
「悪いけど、餌なんてないんだよ」
そう言うんだが、言葉の壁が邪魔をして通じない。
はーっ、はーっ言ってついてくる。
まあ、腹が減れば行っちまうだろう。
こうして1人と1匹旅が始まったんだ。
という感じで始まった、レノアの小さな冒険です。
小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。
文字数 18,175
最終更新日 2025.12.08
登録日 2025.12.08
六年続いた戦争は王国の勝利で幕を閉じた。
そこでもっとも戦果を上げたフィリベルトは英雄と称されて、前代未聞の褒章品〝妻〟を賜った。
顔は四角く目は細く鋭い。体躯が良い軍人に混じってもなお頭一つ飛び出る大きな体。せめてパーツの均整がとれていればマシだっただろうが、残念ながら彼は胴に比べて足の長さは人並みで、パーツのバランスはすこぶる悪い。
隊を指揮をする際にはよく通る大きな声も、それ以外の場になれば空気を損なう。
そんな顔・体に似合わずな彼は場の空気を乱さぬよう、寡黙を貫き、気づけばすっかり口下手に。
そう言うことが積み重なって付いたあだ名は『灰色熊』。
彼は口下手だが耳が遠いわけでも馬鹿でもない。その噂を知っていたフィリベルトは女性が望んで嫁いでくる訳がないことも理解していた。
だがこれは国王陛下より賜った婚姻。
即離婚は不味かろう。
しかし一年も間を開ければ……
そんな卑屈な事を考えていた英雄に、前代未聞の褒章品〝妻〟は一つの提案をする。
「まずは交際関係から始めませんか」
その提案は英雄にとっても願ったり、英雄はその条件を許諾した。
文字数 66,411
最終更新日 2022.02.18
登録日 2021.05.14
両親がいない私ーーアレンシア・シルバリーは、シルバリー子爵家の養女として迎えられた。
義父母も義弟も、本当の家族として温かく接してくれる。
だからこそ、この幸せな日々がずっと続くと信じていた。
・・・けれど、その幸せはある日突然、崩れ去る。
大好きな家族の為に、私が選んだ道は――男装をして騎士になることだった。
そんなアレンシアは、苦難にぶち当たりながらも家族の為と信じ、一生懸命に目標へ向かい、一直線に進む。
そして晴れて騎士になれた彼女は、入隊式の日に決意を新たにした。
(絶対に女とバレてはならない)
・・・だが、そんな彼女は知らない。
まさかその日に、男装している自分が一目惚れをされていた事に・・・。
その人物は、何にも興味を示さず退屈な日々を送り、全てが灰色に見えてしまう、生きる意味を見失っていた第二王子、ローレンスだった。
そんな恋を知らない王子は、当然アプローチの仕方も知らない。
アレンシアと親しくなりたい王子は、初恋を拗らせた結果、彼女を影からそっと観察する事にしたのだった。
だがそんな二人が出会い、数々の試練を乗り越えるうちに少しずつ心を通わせていく。
しかしアレンシアには、彼女自身ですら知らない秘密が眠っていた。
その秘密が明かされた時、二人の運命は大きく動き出す――。
これは、男装騎士として家族の為に頑張る少女と、生きる楽しみを見失っていた王子が紡ぐ、恋と運命のファンタジー。
※改稿中です。
話によって文章や描写、設定などが変更される場合があります。
物語の大筋は変わりませんが、より読みやすく、作品を楽しんでいただけるように調整していますので、ご了承ください。
文字数 265,392
最終更新日 2026.08.01
登録日 2026.03.01
カーミリア伯爵家の長女レイラは、妹アンジェリカの我が儘な要求を決して断る事が出来なかった。
それは幼い頃に妹が大切にしていたカナリアを、姉が誤って殺してしまったことから始まった関係なのだ。
不幸な事故とは言えどありふれた出来事に過ぎず、実際にドラマチックな話などは何処にもない。それなのに姉のレイラはゆっくりと妹に対する自我を失っていく。以来、自我を失う時は必ずあの死なせてしまったカナリアの鳴き声をレイラは聴く様になった。
ある日、妹のアンジェリカは姉の婚約者ルーカスを、自分の婚約者にして欲しいからと婚約破棄をせがむ。婚約者を愛していたレイラはむろんそんな要求は拒みたかった。しかし拒めなかったのだ。
レイラはそれをきっかけに妹に対する自我を取り戻そうとし、ルーカスと共に自分の心へと向き合うのだった。
*全四話短編
*他サイトにて掲載
文字数 14,147
最終更新日 2022.04.25
登録日 2022.04.25
「お嬢様。おはようございます」
知らない部屋でいきなりそんな事を言われたかつて勇者と呼ばれた英雄。
こいつ、何言ってるんだ? と寝ぼけた頭で鏡を見てみると……そこには黒髪の美しい少女がいた。
相当美人になるだろうなー、なんて考えてたら……なんとその少女は勇者が転生した姿だった!?
おまけに国はぼろぼろで、その立て直しに追われる始末。
様々な種族と交流し、自分の国を復興し、世界の覇者を目指せ!
TS異世界転生型戦記ファンタジー、開幕!
なろう・カクヨムで連載中です。
文字数 1,261,702
最終更新日 2020.06.27
登録日 2019.07.26
国の端っこのきわきわにある辺境の里にて。
不自由なりにも快適にすみっこ暮らしをしていたチヨコ。
いずれは都会に出て……なんてことはまるで考えておらず、
実家の畑と趣味の園芸の二刀流で、第一次産業の星を目指す所存。
父母妹、クセの強い里の仲間たち、その他いろいろ。
ちょっぴり変わった環境に囲まれて、すくすく育ち迎えた十一歳。
森で行き倒れの老人を助けたら、なぜだか剣の母に任命されちゃった!!
って、剣の母って何?
世に邪悪があふれ災いがはびこるとき、地上へと神がつかわす天剣(アマノツルギ)。
それを産み出す母体に選ばれてしまった少女。
役に立ちそうで微妙なチカラを授かるも、使命を果たさないと恐ろしい呪いが……。
うかうかしていたら、あっという間に灰色の青春が過ぎて、
孤高の人生の果てに、寂しい老後が待っている。
なんてこったい!
チヨコの明日はどっちだ!
文字数 171,162
最終更新日 2020.05.30
登録日 2020.04.25
異世界に転生した引きこもりクズニート。
今度こそ真っ当に生きていこうと決意していくが成長して冒険者になった途端に仲間や恋人に裏切られてしまう。
すべては自分の失敗のせいだ。そう嘆き、反省しながら元ニートは『失敗成功』を繰り返して努力で異世界で生き抜いていこうと決意した。
だが、敵はあまりにも強大であり世界の終焉が間近だった——
文字数 6,179
最終更新日 2021.01.17
登録日 2021.01.17
魔術があたりまえに使われる世界。
けれど、「本物の魔法」だけは違う。
それは、かつて世界を壊した禁忌の力だった。
灰色の外套をまとった旅の魔法使いリュカは、その魔法を使えるにもかかわらず、心の底からそれを嫌っている。
飢えをしのぐためにも、傷を癒やすためにも、決して使わない。
それでも旅の途中、世話になった土地で、人の手だけではどうしても届かない綻びを見つけることがある。
そんなときだけ彼は、忌み嫌う魔法で「最後の一手」だけを引き受ける。
これは、世界を壊した魔法を知る男が、各地のほころびを縫い合わせ、人々に選択を返して去っていく旅の物語。
文字数 308,391
最終更新日 2026.08.24
登録日 2026.07.21
世界からくりぬかれたような森で、ミーリアはひとり暮らしていた。自分が何者かも、なぜここにいるのかも思い出せないまま、退屈な日々を過ごしていた。
彼女の目には、緑も空も夕暮れも、すべてが灰色に褪せて見えていた。
ある日、深手を負った旅人の青年・アシュが森に迷い込む。
彼が何気なく「あの葉は金色だ」「あの花の真ん中は青い」と指さすたび、ミーリアの世界はひとつずつ色を取り戻していった。
灰色だった日々が、彼の手で少しずつ塗り替えられていく。けれど、彼を想えば想うほど背中の古傷がひそかに疼きはじめていた。
これは、自分の宿命に抗った少女の、二度目のはじまりまでの物語。
文字数 16,268
最終更新日 2026.06.02
登録日 2026.06.02
【完結しました】
「声を出すな。女はただ、男の快楽を吸い取る器であればいい――」
強欲で残酷な夫に言葉を封じられ、夜な夜な愛なき蹂躙に耐え続ける美しき妻・お志乃。彼女は、生きながらにして心を殺された「籠の中の鳥」だった。
だがある雪の日、夫に舌を切り裂かれた一羽の美しい「雀」を助けたことから、彼女の運命は激変する。
傷ついた青年の姿となった雀の精霊・鈴代。命を繋ぐための口移しの薬湯が、いつしか禁断の熱情へと変わり……お志乃は夫の目を盗み、深い竹林の奥深く、愛と快楽の隠れ里「雀のお宿」へと足を踏み入れる!
そこで彼女を待っていたのは、これまで知る由もなかった「真の悦び」と、魂を解放する極上の官能教育だった。
与えられるだけの道具から、自ら快楽を貪り、愛の言葉を囁く「女」への覚醒。
そして別れの時、精霊から託された「二つのつづら」が、傲慢な夫と美しく生まれ変わった妻に、残酷なまでの因果応報をもたらす!
日本の昔話「舌切り雀」が、背徳と官能の物語として今、妖しく蘇る。
支配に塗れた灰色の檻を抜け出し、女が自らの「紅の舌」で真実の愛と快感を手にする、極上のエロティック・ファンタジー!
文字数 35,831
最終更新日 2026.03.01
登録日 2026.02.21
ある日、転校した学校で自己紹介を行い、席に着こうとしたら突如光に飲まれ目を閉じた。
そして目を開けるとそこは白いような灰色のような空間で…土下座した人らしき物がいて…?
どうやら神様が定員を間違えたせいで元の世界に戻れず、かと言って転移先にもそのままではいけないらしく……?
帰れないのなら、こっちで自由に生きてやる!
地球では容姿で色々あって虐められてたけど、こっちなら虐められることもない!…はず!
え?他の召喚組?……まぁ大丈夫でしょ!
そんなこんなで少女?は健気に自由に異世界を生きる!
………でもさぁ。『龍』はないでしょうよ…
ほのぼの書いていきますので、ゆっくり目の更新になると思います。長い目で見ていただけると嬉しいです。
小説家になろう様でも投稿しています。
文字数 311,762
最終更新日 2024.02.20
登録日 2019.12.06
1歳の時に僕の世界は灰色になった。
瑠璃色に金を散りばめた様な瞳は魔女によって灰色に変えられてしまった。
でも僕には兄様がいる。ずっと一緒にいてくれるって約束してくれたんだ。大好きな大好きな兄様。だから早く帰ってきて・・・!
本作品は第2王子×第3王子の近親相姦です。
多分生々しくありませんががっちりエッチしてます。
同性婚有りの子を成さないという理由で兄弟・姉妹婚OKの世界ですので苦手な方はスルーしてください。
文字数 5,447
最終更新日 2024.12.16
登録日 2024.12.16
稀覯本店で働くセスは、孤独な日々を送っていた。
ある日、鳥に襲われていた仔犬を助け、アシュリーと名づける。
だが、アシュリーただの犬ではなく、稀少とされる獣人の子どもだった。
全身で自分への愛情を表現するアシュリーとの日々は、灰色だったセスの日々を変える。
やがてトーマスと名乗る旅人の出現をきっかけに、アシュリーは美しい青年の姿へと変化するが……。
文字数 51,642
最終更新日 2025.10.13
登録日 2025.10.04
公爵令嬢ヘルミーネは、神から授かった筋力強化の加護で国一番の強者になったのだけれど……
筋力強化が壊れすぎてて婚約破棄されること十数回──ついた二つ名は「古今無双の公爵令嬢」。
そんな彼女を、唯一「愛している」と言い続ける男がいた。
それは、王太子にして勇者の加護を持つ青年グロリエン。
「ヘルミーネに勝ってこそ、俺の愛は証明される!」
そう語り、挑み、毎回ブッ飛ばされてきた彼は、いまだに片想い。
でも実はヘルミーネもまたグロリエンを愛してて、そんな二人のすれ違いの恋はは、やがて国家の陰謀に巻き込まれてゆく。
その陰謀の正体はある「呪い」。この試練を前に動き出す二人の片想い──
呪いを解く鍵は、ただひとつ。
「恋が実ること」。
不器用なふたりの「筋肉」と「想い」が交差した行き着く先はどこへ。
*他サイトにも投稿
文字数 136,046
最終更新日 2024.06.24
登録日 2024.06.01
大聖堂の上階、窓のある美しい部屋で暮らす星乙女のシエルカ・イルネシア。
希少な上位でありながら、その強大すぎる魔力と器ゆえに「不安定」として一度も実務を任されないまま雑務に明け暮れる日々を送っていた。
そんな彼女にある日、初めての『御指名』が入る。
相手は魔導ギルドの頂点に君臨するS級魔導師、ルシオン・アルヴェリオ。
そして、彼を監視するために同行するのは教会直属、聖典管理室の執行騎士団長、ロウル・クラファス。
自分を必要としてくれる喜びを胸に、地下の回復室へ向かったシエルカ。
しかし、そこで待ち受けていたのは、剥き出しの執着と独占だった――。
最強の魔導師による歪な愛の蹂躙と冷徹な騎士による執拗な検分。
逃げ場のない白い部屋で、シエルカの身体は二人の男に甘く、深く染め上げられていく。
登場人物紹介
◆ シエルカ・イルネシア 19歳
青とも白ともつかないような星の輝きを宿した銀髪。空色の瞳。
鎖骨付近に人魚の血統の証である『銀の鱗』を持つ。
希少な上位個体だが、実務経験ゼロ。
魔力、器、ともに強大だが、感情の揺れに左右されやすいため不安定と判定されている。
大聖堂の豪華な部屋に住まわされ、周囲からは嫉妬の対象に。
健気で努力家だが、自己肯定感が低い。自分への厚遇に罪悪感を抱き、なにかできることをと聖堂の掃除をするなどしている。
ルシオンからの指名が初めての実務だったため、純粋に喜んでしまうが……。
◆ ルシオン・アルヴェリオ 24歳
青みがかった漆黒の髪。霧に閉ざされた湖のような灰色の瞳。
聖者のような優しい雰囲気を持つ、美貌の青年。
魔導ギルドS級魔導士。
本来回復不要なほどの強靭な魔力核を持つが、シエルカを独占するために交渉して彼女を指名する。
優雅で傲慢な性格。
シエルカに対して異常なほど執着し、彼女を「自分の魔力なしでは生きられない身体」に調律しようとしている。
(ヤンデレ気質)
◆ ロウル・クラファス 26歳
サラサラとした色素の薄い金髪、深い森のような緑の瞳。
ルシオンより高い身長と強靭な体躯。
教会直属・星典管理室執行騎士団長。
ルシオンの行動を監視する名目で、シエルカの施術に同席する。
表向きは任務を遂行しているが、その実、彼女に対する冥い独占欲と加虐心を隠し持っている。
文字数 41,776
最終更新日 2026.05.17
登録日 2026.01.05
この世界の家具は、なぜか人間用ばかりだった。
注文家具職人の榊原伊織は、長年守ってきた工房を閉めた夜、突然異世界へ迷い込んでしまう。
魔法もなければ、戦う力もない。伊織にあるのは、使い慣れた工具と九年間磨いてきた家具作りの腕だけだった。
たどり着いた街の宿で出会ったのは、灰色の耳と尻尾を持つ狼獣人の女性・リナ。
人間用の椅子では尻尾を挟んでしまうため、リナはいつも背もたれを使わず、椅子の端に浅く腰掛けていた。
「仕方ないだろ。椅子は人間が使うものなんだから」
「違う。身体に合わない椅子のほうが、出来が悪いんです」
伊織が作ったのは、尻尾を挟まず、安心して背中を預けられる一脚の椅子。
その椅子をきっかけに、伊織のもとには変わった依頼が舞い込むようになる。
巨人族の体重を支える大きな椅子。
翼人が翼を広げたまま眠れる寝台。
角を傷めずに休める枕に、水の中でも腐らない棚。
やがて伊織はリナとともに、小さな家具工房を開くことになる。
家具を作るたび、誰かの暮らしと居場所が生まれていく。そして、ずっと一人で家具を作ってきた伊織にも、いつしかリナの隣という大切な居場所ができていく。
これは、家具職人の女性と素直になれない狼獣人が、一脚の椅子から始める、穏やかな異世界お仕事百合物語。
文字数 138,480
最終更新日 2026.08.16
登録日 2026.08.13
シュナは今年10歳になる。古き時代、優れた占星術と強大な魔力で栄華を極めた星読みの一族の末裔だ。一族はその大きすぎる力ゆえ北の辺境の地へと追放されていた。時は流れ、僅かに残った一族はかつての栄華を取り戻すことを悲願としていた。
一族の長の家系に嫡男として生まれたシュナだが、優秀な双子の弟レイや同年代の子とも比べても落ちこぼれで、一族や家族からも冷遇されていた。ただ双子の弟レイだけはシュナに優しくそれが心の支えとなっていた。
そんなある日、シュナは冬至の贄に選ばれる。一族に繁栄をもたらす神の贄となることを受け入れる彼だが、ただ一人、優しかった弟のレイまでもシュナを見下し邪魔者扱いしていることを知ったのだ。深い悲しみと絶望のなか贄として太古の神が祭壇に現れるのを待つシュナだが、そこに現れたのは怪我をした灰色の子犬で?!
もふもふの子犬と過ごすうちシュナは山を降り子犬と共に旅に出ることを決意する。今度こそ自分の人生を歩み幸せになるために――。
※もふもふと出会うまでシリアス風味。
文字数 45,859
最終更新日 2026.05.02
登録日 2025.08.30