「白」の検索結果

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歴史・時代 連載中 長編
「死者は嘘を吐かねぇ。汚ねぇのは、いつだって生きてる人間だ。」ー病には医者のメスを。悪には破邪の剣を振るう。江戸の闇を執刀する、天下御免の「大江戸監察医」が今、動く! 江戸末期序盤、天保の改革。飢饉と弾圧が江戸の町に暗い影を落とす中、八丁堀の片隅にある「天竜堂診療所」には、今日も貧しき人々が列をなす。主の名は高柳凌庵、医は仁術を重んじる情に厚い町医者として慕われているが、彼には「おろく医者」と呼ばれるもう一つの顔がある。 事件が発生した時、凌庵の姿は小石川養生所の奥深き聖域「不帰ノ蔵」の一角、監察医務院「顕幽閣(けんゆうかく)」にある。死者の無念を解き明かす、江戸唯一の「監察医」としての姿だ。時に死骸を検分して真相を探り、役人と共に事件の真実を見届ける、それが凌庵の役目だ。 そんな凌雲は重大な秘密を抱えている。大御所ー即ち先代の将軍が、市井に開業する医家の娘と恋に落ちた末、密かに生を受けた「将軍家の落胤」という宿命だ。事件を通じ素性が明るみになり、徳川一門の身分を得るが、本人は栄達を望まず一介の医者として生きる道を選んだ。それが高柳凌庵こと松平源七郎斉勝の今の姿なのだ。 不審な死を遂げた亡骸、その沈黙の訴えを凌雲は蘭学の粋を極めた解剖術で鮮やかに切り出していく。しかし、死の裏側に潜むのは、法の手が届かぬ巨悪の影……。 難事件には江戸時代の法医学書「無冤録述」、人の命を軽んじる悪には破邪の秘剣を振るう。 かつて捨てたはずの「葵の御紋」の重みを背負い、白頭巾を翻す正義の怪盗が闇夜を駆ける! 時代小説の枠を超えた圧倒的スケールで贈る、痛快”メディカル”娯楽時代活劇、堂々開幕! ※「幽世ノ華~大江戸天竜堂御用療治」の改題作品です、前作は非公開とさせて頂いております。前回登録いただいた方は、こちらをお読みください。 ※小説家になろう併催。
文字数 164,428 最終更新日 2026.05.24 登録日 2026.03.07
歴史・時代 完結 短編 R18
お家が真っ二つに割れてしまい、間もなくだった婚儀は白紙になった。 家同士が敵味方に分かれてしまったのだ。 藩主の兄派についた伊原静馬は、護衛に駆り出され、夜の城へ出仕する。 許嫁だった久美は、藩主派であり、奥勤だ。夜は城を下がるのだが、別のつとめがあった。 性描写ありです。後半ほど毎回ありますのでお気をつけください。
文字数 41,565 最終更新日 2025.11.25 登録日 2025.05.31
歴史・時代 連載中 長編
そこにある列強は、もはや列強ではなかった。大日本帝国という王道国家のみが覇権国など鼻で笑う王道を敷く形で存在し、多くの白人種はその罪を問われ、この世から放逐された。 いわゆる、「日月神判」である。 結果的にドイツ第三帝国やイタリア王国といった諸同盟国家――すなわち枢軸国欧州本部――の全てが、大日本帝国が戦勝国となる前に降伏してしまったから起きたことであるが、それは結果的に大日本帝国による平和――それはすなわち読者世界における偽りの差別撤廃ではなく、人種等の差別が本当に存在しない世界といえた――へ、すなわち白人種を断罪して世界を作り直す、否、世界を作り始める作業を完遂するために必須の条件であったと言える。 そして、大日本帝国はその作業を、決して覇権国などという驕慢な概念ではなく、王道を敷き、楽園を作り、五族協和の理念の元、本当に金城湯池をこの世に出現させるための、すなわち義務として行った。無論、その最大の障害は白人種と、それを支援していた亜細亜の裏切り者共であったが、それはもはや亡い。 人類史最大の総決算が終結した今、大日本帝国を筆頭国家とした金城湯池の遊星は遂に、その端緒に立った。 本日は、その「総決算」を大日本帝国が如何にして完遂し、諸民族に平和を振る舞ったかを記述したいと思う。 城闕崇華研究所所長
文字数 113,984 最終更新日 2026.02.22 登録日 2023.10.13
歴史・時代 完結 長編
平安中期、顔にも才能にも恵まれ、出自もよろしくエリート街道まっしぐら、まさに白馬ならぬ牛車に乗った王子さまのような青年がいた……。 『源氏物語』の薫にも影響を与えたと見られ、百人一首でも「君がため惜しからざりし命さへ ながくもがなと思ひけるかな」で知られている藤原義孝の、秘めた恋の物語です。私家集『義孝集』収録の和歌を元にしています。
文字数 85,141 最終更新日 2026.06.02 登録日 2026.05.25
歴史・時代 完結 短編 R15
江戸は天保の末、武士の世が黄昏へとさしかかる頃。 首切り役人の家に生まれた女がたどる数奇な運命。 人の首を刎ねることにとり憑かれた山部一族。 それは剣の道にあらず。 剣術にあらず。 しいていえば、料理人が魚の頭を落とすのと同じ。 まな板の鯉が、刑場の罪人にかわっただけのこと。 脈々と受け継がれた狂気の血と技。 その結実として生を受けた女は、人として生きることを知らずに、 ただひと振りの刃となり、斬ることだけを強いられる。 斬って、斬って、斬って。 ただ斬り続けたその先に、女はいったい何を見るのか。 幕末の動乱の時代を生きた女の一代記。 そこに綺羅星のごとく散っていった維新の英雄英傑たちはいない。 あったのは斬る者と斬られる者。 ただそれだけ。
文字数 64,843 最終更新日 2020.06.26 登録日 2020.05.31
歴史・時代 連載中 長編
琉球王国時代から沖縄に伝承されてきた武術「ティー(手)」。 それは時代とともに独自の発達を遂げ、後に「空手」や「琉球古武術」と呼ばれることとなる。 武人たちにとって腕試しの場となるのは、自由組手形式の野試合「カキダミシ(掛け試し)」。 1894年、廃藩置県によって日本の県の1つとなった明治時代の沖縄で、武人たちはカキダミシをとおして様々な思惑と陰謀を交錯させていく。 空手アクション満載の沖縄歴史小説、ここに誕生! ・検索キーワード 空手道、琉球空手、沖縄空手、琉球古武道、剛柔流、上地流、小林流、少林寺流、少林流、松林流、和道流、松濤館流、糸東流、東恩流、劉衛流、極真会館、大山道場、芦原会館、正道会館、白蓮会館、国際FSA拳真館、大道塾空道
文字数 131,357 最終更新日 2025.12.31 登録日 2022.06.08
歴史・時代 連載中 長編
①登場人物の紹介  夜空を見上げて井戸に落ちるタレス、師に遠慮なく反論するアナクシマンドロス、息や風から世界を考えるアナクシメネス。数に秩序を見いだすピタゴラス、人間そっくりの神々を疑うクセノパネス、変わりゆく世界を厳しく見つめるヘラクレイトス。アテナイでは、言葉の力を磨くプロタゴラスとゴルギアス、笑いながら原子を語るデモクリトス、そして人々に問いを投げかけるソクラテスが現れる。やがてプラトンは失われた師の声を残すため学園を開き、ディオゲネスは大甕のそばから見栄を笑い飛ばし、アリストテレスとテオプラストスは世界を見つめて書き留める。さらにエピクロス、ゼノン、クレアンテスたちが、恐れや怒りに揺れる人々へ、それぞれの言葉を手渡していく。 ②あらすじ  古代ギリシャ、海沿いの町ミレトス。タレスが蝋板に刻ませた「答えを書く前に、問いを書け」という言葉は、弟子たちの反論とともに写され、時代を越えて人から人へ渡っていく。世界は水か、空気か、数か、火か。人は勝つために語るのか、善く生きるために問うのか。広場、法廷、牢、学園、庭、柱廊で、哲学者たちは互いに食い違いながらも、喪失や不安を抱えた人々に言葉を差し出す。唯一の正解を勝ち取る物語ではない。笑い、怒り、悲しみ、書き誤り、写し直しながら、人が明日を生きるための余白を残していく、
文字数 97,113 最終更新日 2026.06.21 登録日 2026.04.26
歴史・時代 連載中 短編
江戸時代初期、四国遍路。 金剛杖にすがり、激痛に耐えながら歩く青年・銀の助。 その正体は狐――かつて弘法大師に四国を追放された存在だった。 彼が遍路を続ける理由はただひとつ。 幼なじみの狸の娘・みよに、もう一度会うため。 「ほんまもんの商人になったら迎えに行く」 交わした約束を抱え、銀の助は遍路を往く。
文字数 13,824 最終更新日 2026.06.05 登録日 2026.05.30
歴史・時代 連載中 短編
 蔵屋家は白鳳・飛鳥時代から続く豪族であり、その権勢は備後地域一帯を支配し領土としての荘園を持っていたのである。    小説『くらや物語』の始まりである。  この小説は史実に基づく作品です。  物語は筆者である蔵屋日唱が脚色を加わています。  最近は異世界転生関連の作品が多くなりました。  そんな中、日本の古代史と言える歴史小説も面白いと思い立ち執筆するものです。  幸い、このくらや物語は私のご先祖の話なので、非常に執筆し易い。    この作品は第12回歴史時代小説大賞のエントリー作品です。  どうか、沢山の皆様にお読み頂き、この作品を応援して下さいますようお願い申し上げます。  どうか最後まで、お楽しみ下さい。  令和八年五月二十六日  蔵屋日唱  (自宅書斎にて)  
文字数 1,956 最終更新日 2026.05.26 登録日 2026.05.26
歴史・時代 連載中 長編
昭和二十年、東京。 大空襲の夜、看護婦の小夜が運び込まれた負傷兵を見た瞬間、手が止まった。 度重なる空襲で焼け野原となった街で、若い看護婦・小夜は、崩れかけた病院の一室で負傷兵たちの手当を続けていた。 包帯は足りず、薬もない。水も灯りも十分ではない。それでも彼女は、目の前の命を救おうと手を動かす。 かつて想いをよせあっていた寄せ合っていた青年・龍之介は出征し、それきり消息が途絶えていた。生きているのか、もうこの世にいないのか、それすら分からない。 ある夜、重傷の兵士が運び込まれる。 顔は煤と血で判別がつかず、意識もない。名も告げられぬまま、彼女はいつも通り処置を施す。 包帯を替え、傷口を洗い、弱くなる呼吸を必死に繋ぎ止めようとする。 兵士は目を開けることなく、そのまま息を引き取る。 後処理のために認識票を確認した瞬間、彼女の手は止まる。 そこに刻まれていたのは——かつて愛した男の名前だった。 焼け跡に立つ彼女の手には、返されることのない彼の認識票が残されている。 戦火の中で、2人はなぜ出会い、愛し合ったのか。 いま、生きていることが当たり前ではない。 どうか沢山の方に届いて欲しい2人の純愛ラブストーリーです。
文字数 38,405 最終更新日 2026.06.13 登録日 2026.03.03
歴史・時代 完結 短編 R15
「ねえ、見て。これが私の慈悲よ」 最愛の息子を完璧な皇帝にするため、母は自ら怪物になった。 宿敵を家畜に変え、邪魔な皇子を毒殺し、一族を血で染まった頂点へと導く。 狂気か、それとも究極の献身か。 史上最も「ヤバい女」の一人、呂后の独白が、あなたの倫理観を揺さぶる。
文字数 10,855 最終更新日 2026.04.09 登録日 2026.04.02
歴史・時代 連載中 長編
二度の世界大戦を無事戦勝国として過ごすことに成功した大日本帝国。同盟国であるはずのドイツ第三帝国が敗北していることを考えたらそのさじ加減は奇跡的といえた。後に行われた国際裁判において白人種が今でも「復讐裁判」となじるそれは、その実白人種のみが断罪されたわけではないのだが、白人種に下った有罪判決が大多数に上ったことからそうなじる者が多いのだろう。だが、それはクリストバル・コロンからの歴史的経緯を考えれば自業自得といえた。 昭和十九年四月二日。ある人物が連合艦隊司令長官に着任した。その人物は、時の皇帝の弟であり、階級だけを見れば抜擢人事であったのだが誰も異を唱えることはなく、むしろその采配に感嘆の声をもらした。 その人物の名は宣仁、高松宮という雅号で知られる彼は皇室が最終兵器としてとっておいたといっても過言ではない秘蔵の人物であった。着任前の階級こそ大佐であったが、事実上の日本のトップ2である。誰が反対できようものか。 そして、まもなく史実は回天する。悪のはびこり今なお不正が当たり前のようにまかり通る一人種や少数の金持ちによる腐敗の世ではなく、神聖不可侵である善君達が差配しながらも、なお公平公正である、善が悪と罵られない、誰もに報いがある清く正しく美しい理想郷へと。 そう、すなわちアメリカ合衆国という傲慢不遜にして善を僭称する古今未曾有の悪徳企業ではなく、神聖不可侵な皇室を主軸に回る、正義そのものを体現しつつも奥ゆかしくそれを主張しない大日本帝国という国家が勝った世界へと。 ……少々前説が過ぎたが、本作品ではそこに至るまでの、すなわち大日本帝国がいかにして勝利したかを記したいと思う。 それでは。 とざいとーざい、語り手はそれがし、神前成潔、底本は大東亜戦記。 どなた様も何卒、ご堪能あれー…… ああ、草々。現在大規模な増補改訂を行っております。やっぱり、今のままでは文字数が余り多くはありませんし、第一書籍化する際には華の十万文字は越える必要があるようですからね。その際、此方にかぶせる形で公開するか別個枠を作って「改二」として公開するか、それとも同人誌などの自費出版という形で発表するかは、まだ未定では御座いますが。 →ひとまず、「改二」としてカクヨムに公開。向こうで試し刷りをしつつ、此方も近いうちに改訂を考えておきます。 →現在、前枠以外の呂宋沖殲滅戦までの編集を完了。前枠の二話分や「ソビエト、参戦」以降につきましては、ひとまずまた近いうちに編集し直します。宜しく候!
文字数 83,970 最終更新日 2024.11.28 登録日 2022.05.15
歴史・時代 連載中 長編
 明治4年、旧会津藩士に仕える馬丁の娘であった少女が、貧困のため身売り覚悟で上京。  そこで若く美しい華族の青年と運命的に出会い、その馭者(ぎょしゃ:馬車の運転手)となる。  怒涛のような勢いで世が変わりゆく明治初頭。その中で一歩ずつ大人の女性へと成長していく少女「ゆき」  そして美貌の青年華族との身分違いの恋に揺れる乙女心を描いた明治浪漫恋愛ファンタジー。 登場人物 ◎ゆき   15歳 女性   茶色い髪 茶色い瞳   旧会津藩家老佐川官兵衛に仕えていた馬  丁の一人娘   馬と心を通わせることが出来る ◎銀鏡 晴近 (しろみ はるちか)   22歳男性    長身 細身に見えるが筋肉質   黒髪の長髪 黒い瞳 驚く程の美青年   華族 従三位中納言 ◎粂吉 (くめきち)   歿年50歳 男性   会津藩士 佐川官兵衛の馬丁   ゆきの父   会津戦争の折、官軍の銃撃により戦死 ◎みつ   女性 ゆきの母   ゆきを出産した後、まもなく死去   元は佐川家の給仕女 ◎佐川官兵衛(直清)   39歳 男性   旧会津藩家老   粂吉、ゆき父子の主君   戊辰戦争で活躍 鬼官兵衛の異名を持つ   熱い心を持った人情家 ◎たけ   17歳 女性   ゆきが仕えた佐川家の向かいの西川家に下働  きの女中として仕えていた   二歳年下のゆきと仲が良かった   八戸の遊女斡旋屋「多志南美屋」にて遊女と  して稼働している(源氏名:竹鶴) ◎せつ   29歳 女性   八戸の遊女斡旋屋「多志南美屋」において稼  働している遊女(源氏名:藤松)   かつて江戸(東京)吉原の大見世遊郭「扇松屋」  において「格子」の位にあった元上級遊女   自分が果たせなかった花魁になる夢をゆきに  託し、ゆきを江戸(東京)に向かわせる
文字数 54,078 最終更新日 2026.05.10 登録日 2025.09.23
歴史・時代 完結 短編
江戸の下町で代書屋を営むおりんは、長屋の軒下に置かれた小さな箱を見つける。箱には、墨のかすれた字で「未受理札」と書かれていた。 中に入っていたのは、夫と別れたいのに離縁状に何を書けばよいかわからない女・おせんの札。夫を憎んでいるわけではない。けれど、このまま同じ家で暮らしていれば、自分の声を失ってしまう。おりんはただ書面を整えるのではなく、おせん自身が本当に伝えたい言葉を探していく。 やがて未受理札の箱には、死んだ息子に謝れなかった母、名乗れないまま娘を守りたい父、濡れ衣を着せられた奉公娘に関わる願いが集まり始める。棒手振りの佐吉や町名主の手代・源右衛門の助けを借りながら、おりんは町の小さな揉め事と、人々の胸に残った後悔を一つずつほどいていく。 しかし、箱には何も書かれていない白紙の札が繰り返し入れられる。その紙の折り方は、亡き夫・清七が生前よく使っていたものと同じだった。人の言葉を代筆してきたおりん自身にも、夫へ渡せなかった一通の手紙がある。 言えなかった言葉、届けられなかった願い、受け取られなかった思い。 江戸の長屋を舞台に、代書屋の女が人々の「未受理」を受け取り直す、人情時代小説。
文字数 26,345 最終更新日 2026.05.03 登録日 2026.05.03
歴史・時代 連載中 短編
永禄四(1561)年、謙信は武田信玄との勝負の決着を着けるため、一万三千の兵を率い、信州川中島へと向かっている。その行軍の中で謙信はそれまでの自分の人生を振り返る。天文五(1536)年、父の長尾為景が隠居し、兄の晴景が家督を継ぎ、虎千代(少年時代の謙信)は林泉寺に預けられる。住職の天室光育の下で精神修養や学問に励む虎千代であったが、子供の頃から一本気で正義感の強い性格であった。そして、仏教の教えを学び非常に信仰心の篤い性格となってゆく。天文十一(1542)年、虎千代が12歳の時に父が亡くなる。しかし、晴景は国主としての器量に乏しいという評判であった。元服し、長尾景虎と名乗った虎千代は、十五歳で初陣を飾り、勝利を重ね、景虎十九歳の時に晴景は隠居し、景虎が国主となる。だが、果たしてそれは景虎の本意であったか?天文二十一(1552)年、景虎23歳の時、関東管領上杉憲政が相模の北条氏に追われ、景虎を頼って三国峠を越え、越後に落ち延びて来る。景虎は持ち前の義俠心から、北条氏と戦い、憲政の権威を取り戻す決意をする。又、その年の暮れから翌年にかけて、信濃の諸豪族が甲斐の武田晴信に追われ、景虎を頼って越後に逃げ延びて来る。そこでやはり景虎は武田とも戦って信濃の諸豪族達が失った土地を取り戻す決心をする。天文二十二(1553)年第一次川中島の戦い。長尾と武田は川中島に出陣するが、お互いの実力を測りかね、全面的な衝突は無く、双方引き上げる。しかし景虎は武田の強さを知る。その年の9月、景虎は二千の兵を率いて上洛し、朝廷や将軍家に贈り物をするが、将軍には会えず帰国する。弘治元(1555)年第二次川中島の戦い。両軍は犀川を挟んで睨み合いとなり、対陣は数ヶ月に及ぶ。結局今川義元の調停により和睦し、双方引き上げる。弘治二(1556)年。景虎二十七歳。全てが嫌になった景虎は、家出して僧侶になろうとするが、皆に引き止められる。弘治三(1557)年、第三次川中島の戦い。景虎は晴信の所在が掴めず、徒労に終わる。四月、二度目の上洛をし、関白近衛前嗣と意気投合する。永禄四(1561)年。関東諸将と共に小田原城を包囲した後、鎌倉で関東管領に就任し、上杉政虎と名乗る。ここで、筆者が謙信について思う事をつらつらと述べる。第四次川中島の戦い。川中島南方の妻女山に布陣した政虎は、武田方の水煙が多いのに気づき、武田が動くことを確信。その裏をかいて、八幡原の武田軍へ奇襲をかける。激戦の中、政虎は信玄らしき者に一騎討ちをしかけるが討ち漏らす。その後月日は流れ、天正六(1578)、謙信は自分の後継者を決めないまま四十九歳で脳溢血で亡くなる。この物語の文章は、謙信の独白と筆者の解説のようなツッコミのような文の繰り返しで進む。タイトルに坊っちゃんとあるのは夏目漱石の坊っちゃんから取ったのだが、内容は似て非なるものとなった。
文字数 19,776 最終更新日 2026.05.06 登録日 2026.05.06
歴史・時代 完結 長編
 平安末期、保元の乱に敗れた新院(崇徳上皇・後白河院の兄)は讃岐に配流され非業の死を遂げる。その裏には複雑な事情と真相が隠されていた。  天皇と上皇・藤原摂関家内の確執・源氏と平氏の争いの中で、新院と親交のあった北面の武士佐藤義清(のりきよ)は愛に、歌に生きようとする。処刑に等しい新院の死に、様々な人々の生き様が関わってゆく。
文字数 54,119 最終更新日 2024.11.29 登録日 2024.11.07
歴史・時代 完結 短編
【あらすじ】 (第一章 夏が燻る ~ 源宛(みなもとのあつる)と平良文(たいらのよしふみ)と合戰(あひたたか)ふ語 ―「今昔物語集巻二十五第三」より― ~) 時は平安、坂東(ばんどう)――武蔵野がまだ未開の荒野であった時代、二人の兵(つわもの)がいた。 一人は、源宛(みなもとのあつる)。 一人は、平良文(たいらのよしふみ)。 二人の領地は接しており、郎等(ろうとう)たちの争いは絶えなかった。 ある夏の日。 燻ぶる郎等たちに押され、宛(あつる)と良文(よしふみ)は相見(まみ)える。 しかし――二人は、合戦(かっせん)ではなく、兵(つわもの)として合戦(あいたたか)う。 二人の対決は、坂東の地に、人と人との仲をつなぐ。 そしてその仲は――世代を越え、時代を越えて、語り継がれる。 (第二章 恋よりも恋に近しい ~京都祇園祭「保昌山(ほうしょうやま)」より~) 平安時代、御堂関白こと藤原道長が生きていた時代、道長四天王の一人、平井保昌はある想いを抱き、悩んでいた。宮中で見かけた和泉式部のことが気になって仕方なかったのだ。保昌は式部に「恋よりも恋に近しい」という文を書いた。そして、保昌以外の人たちは、保昌のために動き出す――「恋よりも恋に近しい」を成就させるために。 【表紙画像】 「ぐったりにゃんこのホームページ」様より
文字数 12,096 最終更新日 2024.06.08 登録日 2024.05.31
歴史・時代 連載中 長編
「大丈夫。俺は、お前の身の潔白を、信じている。それに、eb je geen paard, gebruik dan een ezel.『馬がなければロバを使えばいい』。鉄杖、お前の嫌疑を晴らす方法は、いくらでもある」 *********************** 【苦労人&不愛想だが屈強な男】×【超自信家&寂しがり屋だけど弁の立つ美男】 屈強出島番士・鉄杖と、美男オランダ通詞・藤馬のバディ。 ***********************  出島の番士として、長崎で暮らす鉄杖は、持ち前の面倒見の良さで、悪いこともしていないのに、面倒ごとを押し付けられてばかり。  ある日、出島から遊女が失踪した。出島の門番を務める鉄杖は、監督不行き届きを理由に、蟄居を命じられてしまう。  蟄居で家に籠っていた鉄杖の下に、あまり話したこともない、阿蘭陀通事の藤馬がやって来て、言う。  「大丈夫。俺は、お前の身の潔白を、信じている。それに、eb je geen paard, gebruik dan een ezel.『馬がなければロバを使えばいい』。お前の嫌疑を晴らす方法は、いくらでもある」  鉄杖は、藤馬を怪しいと思いながらも、共に犯人を捜し始める。そこに、長崎の船競争、ペーロンも絡んできて――。 【キャラクター】 ●鉄杖(てつじょう) 「だが、悪い奴ではない。確かに、少し考えの足りぬところはあるが」  出島で番士を勤める、二十三歳。背が高く、がっしりしている、無表情な男。幼少時の病気により、体や顔に痣がある。  やめればいいのに、何でもしょい込んでしまう、苦労人気質。 ●藤馬(とうま) 「今日はなんだか、いつもと雰囲気が違うと思ってな」 「当たり前だ。寝巻だからな」 「いや、お前は役に立ってくれたぞ。頑強な人物が傍にいると、遺体から発せられる邪気を跳ね返してくれるような気がするしな」 「俺は、お守りか何かか? そんな効力はないぞ」  阿蘭陀通詞。二十二歳。垂れ目、釣り眉の美男。高飛車そうに見えるが、意外と気安い、と言われる。弁が立つ。
文字数 18,457 最終更新日 2025.01.07 登録日 2024.12.08
歴史・時代 完結 短編 R18
江戸時代は男同士の恋愛にも寛容だった。 お坊さん、火消し、細マッチョか力士がモテる江戸時代!! 成人男性同士の恋というよりも、成人男性と未成年、つまり大人と少年との恋が主流であった。 そんな江戸時代後期に生きたとある男の私生児、花街出身の幼名、松太郎(しょうたろう)のちに月白(つきしろ)に改名のお話。 幼少期を大坂の花街で過ごし初めての客であり太客である"そうたろう"さんのおかげで医者として学び始めた。 漢方、オランダ(西洋)医学などをそうたろうさんから学んだ、元若衆の月白(つきしろ) 大坂新町の花街、月乃屋(つきのや)での恋愛や生きる事に必死な者たちの物語。
文字数 37,116 最終更新日 2025.06.09 登録日 2025.05.31
歴史・時代 完結 長編
中臣鎌足と有馬皇子の物語。
文字数 14,850 最終更新日 2021.05.26 登録日 2021.05.15
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