「若」の検索結果
全体で8,110件見つかりました。
『あんたの音は安っぽくて不快だ』
――女慣れした微笑は、初対面の少女に一刀両断された。
歳の市で賑わう江戸の街。
試衛館の若き剣客・藤堂平助が出会ったのは、三味線屋「弦月屋」の頑固な次女・鈴音。
誰にでも甘いマスクで上手く立ち回ってきた平助だったが、鈴音にだけは「耳に障る」と一蹴されてしまう。
最悪の出会いを果たし、最初は反発ばかりの二人。
けれど、鈴音の飾らない真っ直ぐな瞳に触れるうち、平助の心にはいつしか、これまで知らなかった本気の感情が芽生え始め……。
少しずつ縮まっていく、もどかしくも甘酸っぱい距離。
幕末の動乱に巻き込まれる初恋の行方は――。
新選組・藤堂平助のもう一つの青春奇譚。
文字数 189,501
最終更新日 2026.06.26
登録日 2026.02.05
『夜蝶綺譚』へようこそ
タイトルは作者としては『よるのちょうきたん』と呼んでおります。
1931年〜1932年の上海を舞台に、時代の波に翻弄されながらも裏の社会で生きるものたちを描きます。
関東軍という名称について少々説明させていただきます。
今でいう深圳(当時の奉天)の南から大連という都市辺りまでを当時関東州と呼んでいました。
その大連を本拠地にした日本陸軍のことを『関東軍』と呼びます。日本の関東地方は関係ありません。
かなり強気な部隊で、日本本国の軍部・政府の言うことなどは聞きもしない独立した行動をとる一派です。
満州事変も上海事変もこの部隊がやりました。
登場人物紹介
安堂愁一 (あんどうしゅういち)
当話の主人公。日中ハーフで娼館「夜蝶楼」に住んでいる。文筆業をしている。
娼館では主に『男手』として存在しているが、新人娼妓に閨の作法や男子には男同士のあれこれを教えたりもしていて、元娼妓でもあった。
実は現オーナーである。
24歳 173cm
泰然(タイラン)
裏社会を生きるチームのリーダー。冷酷なまでに人を殺める事に罪悪感がない。むしろ楽しそうであり、少々人格が破綻している。
愁一との関係は…?
星宇(シンユー)
愁一がいる娼館の娼妓。泰然のチームの一員。この子も過去の出来事で殺人に罪悪感を感じないという壊れた感情を持っている。
中国人16歳 164cm
上野征尋(うえのゆきひろ)
日本海軍の少佐。海軍の特務の人間。有能で、この時期に起こっている中国での出来事に悉く関わっている人物。上海にいるときは週に2回も愁一のいる店に通う。 年齢不詳 181cm
楊鋭泰(ヤン・ルェイタイ)
泰然のアヘン売買に関わる青幇の一派の幹部。上野に異常なまでの執着心を持っている。理由は様々だが、星宇に言わせると上野がいい男だかららしい。一理あるがそれではない感じ。中国とフランスのハーフ 30歳 176cm
黄力行(ホアン・リーハン)
泰然のチームの力仕事を担う。港で荷役の仕事に就き、一方で泰然の仕事の手伝いをしている。小心者ではあるがケンカっ早いという特性があり、喧嘩は強い。まだ年若い星宇を気にかける。中国人 26歳 178cm
イワノフ ロシアからの亡命者。泰然のチームの情報提供者、及び金庫番。普段は焼き芋を売っているので、みんなからは『焼き芋屋』と呼ばれている。ロシア人とどこかのハーフっぽい 28歳 180cm
ほぼこの方達で話が進んでゆきます。よろしくお願いいたします。
とうこ
文字数 131,946
最終更新日 2026.06.19
登録日 2026.04.11
【第10回歴史時代大賞、奨励賞受賞しました!】
故郷を捨て、江戸で寺子屋の先生を生業として暮らす篠宮隼(しのみやはやて)は、ある夜、茶屋から足抜けしてきた陰間と出会う。
紫音(しおん)という若い男との奇妙な共同生活が始まるのだが。
隼には胸に秘めた決意があり、紫音との生活はそれを遂げるための策の一つだ。だが、紫音の方にも実は裏があって……。
江戸を舞台に様々な陰謀が駆け巡る。敢えて裏街道を走る隼に、念願を叶える日はくるのだろうか。
そして、拾った陰間、紫音の正体は。
活劇と謎解き、そして恋心の長編エンタメ時代小説です。
文字数 97,411
最終更新日 2024.06.12
登録日 2024.05.29
『伊吉を返して欲しければ、百両を橋から川に落とせ』
九州の長閑な地方藩。
若き町廻り同心・先崎結ノ進が出合う、人々の歓びと哀しみ。
様々な事件を通して、結ノ進は仲間との絆を深め、自身の過去と向き合っていく――。
***
第一話「百両の眠る川」完結
ある日、結ノ進の元に拐かし(誘拐)が起きたとの報せが届く。
百両の身代金を要求する文を残して連れ去られた薬種屋の息子・伊吉は、十ニ歳にして城下で大人気の薬『逃鬼丸』を調合していた。
結ノ進は相棒の朔太郎や岡っ引きたちとともに探索を尽くすが、伊吉は見つからず、そこに第二の文が届き……。
新たな出会いを通して、結ノ進が辿り着いた拐かし事件の真相とは?
※表紙イラストは阿頼しおん様 (https://tsunagu.cloud/users/shion_maru1)の作品です。
文字数 51,867
最終更新日 2026.05.31
登録日 2026.05.28
骨董商を営む弥吉は、あちこちをめぐっては珍しい品を仕入れ、その道の酔狂な道楽に売りさばいている。
今日も弥吉の大の得意先、さる藩の家老の家で品物を広げては、家老の気を引こうと熱弁をふるっていた。
この家老は、若い時は切れ者で通っていたようだが、最近は年のせいかいくらか判断能力が劣ってきたのかもしれない。弥吉が持ち込んだ『珍品』をいい値で買い込むこともしばしば。
概してこのような好事家は、一般の人は見向きもしない物、特に『掘り出し物』という言葉に興味を惹かれるようだ。
さて、今日は弥吉からどんな品を買わされるのか。
弥吉が買い集めた商売の品は、濡れ手に粟の儲けにつながるか、はたまた?
それで、これは時代小説なのだろうか、コメディかもしれない。
文字数 133,768
最終更新日 2026.05.28
登録日 2026.05.06
戸の町を焼くのは、炎か――それとも、人の欲か。
深川を縄張りにする町火消し「鴉組」の頭・黒瀬弦十郎は、ある夜、日本橋の大火に駆けつける。燃え落ちる乾物問屋。逃げ惑う人々。怒号と火の粉が夜空を埋め尽くす中、弦十郎は“妙な臭い”を嗅ぎ取った。
ただの火事じゃねぇ――。
同じ頃、北前船商人の若旦那・伊三郎は、江戸で不可解な足止めを受けていた。荷受先の問屋が火事で消えたことで、物流が止まり、米相場が揺れ始める。
火事の後に消えた帳簿。
焼け跡に残された謎の船印。
そして、江戸各地で続く不審火――。
最悪の出会いを果たした火消しと商人は、互いに反発しながらも、やがて巨大な陰謀へ巻き込まれていく。
火事で儲ける者は誰だ?
誰が江戸を燃やそうとしている?
だが、この物語は陰謀だけではない。
炊き出しのけんちん汁。
焼き味噌と熱い飯。
潮の匂いが漂う品川湊。
笑い声あふれる深川長屋。
泣きながらも生きる町人たち。
焼けてもなお、人は明日を作ろうとする。
火事と喧嘩に明け暮れる不器用な火消し。
損得勘定で動くはずの若き商人。
居場所を失った少女。
江戸で懸命に生きる人々。
彼らの想いが繋がった時、
“町”そのものが立ち上がる。
圧巻の大火災。
息を呑む海上戦。
胸を熱くする人情。
そして、止まらない謎。
これは、
炎の中で“生きる理由”を探す者たちの物語。
『潮煙りの鴉』
――江戸は、まだ燃え尽きちゃいない。
文字数 18,054
最終更新日 2026.06.04
登録日 2026.05.29
文化十年、冬。江戸で豆腐といえば、串に刺して味噌を塗る田楽が当たり前だった。日本橋裏の料理屋を追い出された若き板前・勘太は、野田から届く濃口醤油に出会い、豆腐を焼かずに醤油出汁で煮る屋台を始める。最初は「黒い豆腐」と笑われ、客も銭も足りない。それでも鍋は、船頭の故郷、夫婦の嘘、職人親子の意地、長屋の子どもの空腹を少しずつ温めていく。やがてその新しい味は、味噌田楽を守る者や老舗料理屋の反発を招く。だが、町の人々の舌と湯気が、名もなき煮込みを「おでん」と呼び始める。古い味を捨てず、新しい味を煮直す、江戸の食と人情の物語。
文字数 78,930
最終更新日 2026.05.16
登録日 2026.05.06
黒谷秀介は江戸の頃、代々同心を務めてきた名誉ある黒谷家の長男である。だが、幕末を経て、明治9年を迎えた東京ではその肩書きは何の意味もなさない。されど、発足されて二年が経つ東京警視庁の巡査として、治安維持にまい進していた。
だが、戊辰戦争が終わったとはいえ、各地では反乱士族による事件が後を絶たず、秀介のもっぱらの任務は不穏な動きを見せる士族達の取り締まりばかり。日々、西洋化が進む東京に戸惑いつつ、秀介は何とか現状を受け入れようともがいていた。そんな中、内務卿、大久保利通に間違われて政府要人が暗殺されたという知らせが届き…。
平和になったはずの明治で散っていく命に秀介は何を感じるのか。
侍達が未だ健在な時代で若き警官は走る。
※この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
主な登場人物
黒谷秀介(くろたに しゅうすけ)……東京警視庁巡査
実井勇大(みい ゆうだい)……東京警視庁巡査
藤田五郎(ふじた ごろう)……東京警視庁巡査
奥崎冬乃(おくざき ふゆの)……芸者
笹野志穂(ささの しほ)……???
第12回歴史・時代小説大賞にエントリーしてます。
文字数 88,808
最終更新日 2026.06.23
登録日 2026.05.30
戦国×あやかし×陰謀――時々、料理香る大阪城は未だ築城中。
人の世と隣合わせの妖界から意図せず招かれる小さき妖物達。
様々な想いが宿った品の形を借りてやって来る彼らを速やかに還す役目を担う不思議を視る目を持つ娘、露音は神聖な巫女たる出雲阿国の名を継いだばかり。その重圧に耐える中、不思議を”視る者”達を束ねる宿祈院(やどりぎいん)から与えられた役目は天正18年(1590年)に起こった小田原征伐に勝利し、名実ともに天下人となった豊臣秀吉が住まう大阪城の監視であった。まるで、忍び者のようにその身分を隠して下級の侍女として過ごす露音だが、穢れた地の上に建てられた城には頻繁に妖物が招かれる始末。さらに人の悪意も見え隠れして、彼女の思惑とは裏腹に不吉な事件が頻発する。
本物の忍び者に、秘密を抱えた人間、様々な人の思いと嘘が入り混じる中、露音が目撃するのは不思議かそれとも謀か?
戦国の世の終焉が見え隠れする時代で、巫女、改め、宿祈師を自称する若き娘の物語が始まる。
※この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
【主な登場人物】
露音(つゆね)……不思議を視る出雲阿国の名を継いだ娘。
朝霧朔之助(あさぎり さくのすけ)……大阪城のすべての膳を司る膳所衆に属する料理人だが…?
千春(ちはる)……侍女仲間。
綾乃(あやの)……侍女仲間。
南の方(みなみのかた)……豊臣秀吉の側室。
実部吉信(みべ よしのぶ)……武器庫番。
棟方清六(とうかた せいろく)……大工。
第12回歴史・時代小説大賞にエントリーしてます。
文字数 110,479
最終更新日 2026.06.21
登録日 2026.05.19
「母を、自由を、そして名前すらも奪われた。それでも俺は――」
天正十年、第六天魔王・織田信長は本能寺と共に炎の中へと消えた――
信長とその嫡男・信忠がこの世を去り、残されたのはまだ三歳の童、三法師。
清須会議の場で、豊臣秀吉によって織田家の後継とされ、後に名を「秀信」と改められる。
母と引き裂かれ、笑顔の裏に冷たい眼を光らせる秀吉に怯えながらも、少年は岐阜城主として時代の奔流に投げ込まれていく。
自身の存在に疑問を抱き、葛藤に苦悶する日々。
友と呼べる存在との出会い。
己だけが見える、祖父・信長の亡霊。
名すらも奪われた絶望。
そして太閤秀吉の死去。
日ノ本が二つに割れる戦国の世の終焉。天下分け目の関ヶ原。
織田秀信は二十一歳という若さで、歴史の節目の大舞台に立つ。
関ヶ原の戦いの前日譚とも言える「岐阜城の戦い」
福島正則、池田照政(輝政)、井伊直政、本田忠勝、細川忠興、山内一豊、藤堂高虎、京極高知、黒田長政……名だたる猛将・名将の大軍勢を前に、織田秀信はたったの一国一城のみで相対する。
「魔王」の血を受け継ぐ青年は何を望み、何を得るのか。
血に、時代に、翻弄され続けた織田秀信の、静かなる戦いの物語。
※史実をベースにしておりますが、この物語は創作です。
※時代考証については正確ではないので齟齬が生じている部分も含みます。また、口調についても現代に寄せておりますのでご了承ください。
文字数 157,576
最終更新日 2026.06.10
登録日 2025.05.30
顔は二枚目、着物を羽織ると三枚目。時は江戸。同心渡辺菊之助は今日も日本橋辺りをうろうろと。そんな菊之助の元に御用聞きの亀吉が現れる。なにやら、怪しい話と飴を持ち込んで……『相棒は若旦那』
雨が降り続く江戸。同心、渡辺菊之助は江戸一番の大店《おおたな》である越後屋へと赴いた。相棒である越後屋の若旦那に会いに来たのだが、その若旦那がちょうど弱りきっていた。
隠し子?迷い子?同心が子を引き受けるが……『みずのかみ』
江戸一の大店、越後屋に運び込まれた迷い人。たんこぶしかないのに、口から血を流していた。聞けば名前も住むところもわからずじまい。困っているところへ越後屋の若旦那が同心に渡したのは血がたっぷりついた手拭いだった。この人物は人を殺めてきたのか!?『憧れの人』
文字数 94,054
最終更新日 2024.07.10
登録日 2024.06.14
【◆♪第12回歴史・時代小説大賞参加作品です◆♪◆前編完結いたしました(^^)/】
江戸の町を歩き、煙管(キセル)の羅宇(らお)をすげ替えて暮らす若き羅宇屋・佐吉。
無口で人付き合いの苦手な彼は、腕の良さだけを頼りに、亡き師匠の残した長屋で静かに生きていた。
ある日、呉服問屋・近江屋で押し込み強盗が起こる。
幸い死人は出なかったものの、庭先には犯人が落としたと思われる一本の煙管が残されていた。
その煙管を見た佐吉は、持ち主に心当たりがあることに気づいてしまう。
煙管に残る煤、葉の匂い、わずかな噛み跡。
職人の目だけが見抜く小さな違和感は、やがて近江屋に隠された古い罪と、江戸の闇に根を張る悪事へとつながっていく。
そして佐吉の前に立つのは、近江屋の一人娘・千代。
派手で高飛車、口も悪いが、誰よりも真っ直ぐに真実と向き合おうとする娘だった。
無口な羅宇屋と、気の強い呉服問屋の娘。
煙管の先に残された煤をたどる二人が、江戸の町に沈んだ過去を暴いていく――。
文字数 267,461
最終更新日 2026.06.25
登録日 2026.05.15
天正九年。幾人もの大名の間を渡り歩く「渡り奉公人」として二十もの首級を挙げてきた猛者・津田与三郎は、前関白・近衛前久から愛馬を所望された際に不興を買ったことがきっかけで、突如として主君・明智光秀の元から去る羽目になった。
新たな主は、かつて信長に反抗した末に謀殺された信長の弟・信勝の遺児である津田信澄。
ひと回り年下の若き主は、与三郎をいきなり家老に任ずるという。槍働き一筋に生きてきた与三郎は、慣れぬ政事に戸惑いながらも新たな居場所を見出していく。だが、運命の時は間近に迫っていた。
名刀「津田遠江長光」の持ち主として歴史に名を残した戦国の強者・津田与三郎重久の知られざる物語。
文字数 45,900
最終更新日 2026.06.24
登録日 2026.05.31