「着」の検索結果

全体で8,596件見つかりました。
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女郎宿で生まれ、廓の中の世界しか知らずに育った少年。 母の死をきっかけに外の世界に飛び出してみるが、世の中のことを何も知らない。 これから住む家は? おまんまは? 着物は? 何も知らない彼が出会ったのは大名主のお嬢様。 天と地ほどの身分の差ながら、同じ目的を持つ二人は『同志』としての将来を約束する。 クールで大人びた少年と、熱い行動派のお嬢様が、とある絵師のために立ち上がる。 『柿ノ木川話譚』第4弾。 『柿ノ木川話譚1・狐杜の巻』https://www.alphapolis.co.jp/novel/793477914/905878827 『柿ノ木川話譚2・凍夜の巻』https://www.alphapolis.co.jp/novel/793477914/50879806 『柿ノ木川話譚3・栄吉の巻』https://www.alphapolis.co.jp/novel/793477914/398880017
大賞ポイント 1,558pt
文字数 115,182 最終更新日 2024.05.31 登録日 2024.05.24
「頼房公朝鮮御渡海御供の人数七百九十三人也」『南藤蔓綿録』  文禄元(1592)年三月二十六日寅刻、相良宮内大輔頼房率いる軍兵は求麻を出陣した。四月八日肥前名護屋着陣。壱岐、対馬を経由し、四月下旬朝鮮国釜山に上陸した。軍勢は北行し、慶州、永川、陽智を攻落していく。五月末、京城(史料は漢城、王城とも記す。大韓民国の首都ソウル)を攻略。その後、開城占領。安城にて、加藤・鍋島・相良の軍勢は小西・黒田らの隊と分かれ、咸鏡道に向けて兵を進める。六月中旬咸鏡道安辺府に入る。清正は安辺を本陣とし、吉川、端川、利城、北青などの要所に家臣を分屯させる。清正はさらに兀良哈(オランカヒ)方面へと兵を進める。七月下旬清正、咸鏡道会寧で朝鮮国二王子を捕らえる。清正北行後、鍋島、相良の両軍は、それぞれ咸興と北青に滞陣し、後陣としての役割を果たしていた。
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文字数 32,718 最終更新日 2024.05.29 登録日 2024.05.13
倭国大乱。 豫国(架空の四国)で巫女の見習いをしていた少女ナルは、春迎えの夜、倭国王子の使節団と遭遇する。彼らは、倭国の大乱を治めるため、東の超大国である豫国の巫女を求めてきたのだった。  滅びつつある国々の中、少女達の運命はどこにたどり着くのか。   ※物語開始は西暦190年頃を舞台にしています。
大賞ポイント 524pt
文字数 392,003 最終更新日 2024.02.04 登録日 2023.12.29
昭和20年、かつては日本の領土であった北海道の北にある島「樺太」にソ連軍が押し寄せてきた。 日本の無条件降伏を無視して。 追い詰められた女性電話交換手たちは、敵兵に捕まり凌辱されることをよしとせず、次々と毒をあおって死んでいった。 彼女たちは「九人の乙女」と呼ばれた。 しかし、一人だけ死ぬことができなかった者がいた。 卑怯者の汚名を着せられた彼女は、その後の人生をどう生きたのか。 そして、彼女の前に現れたもう一人の「生きてしまった十人目」 人間の命が空気より軽い。 そんな時代をたった一人、生き残ってしまった者の声に耳を傾けてください。
大賞ポイント 518pt
文字数 25,846 最終更新日 2023.01.15 登録日 2023.01.15
一ト切り【いっときり】……線香が燃え尽きるまでの、僅かなあいだ。 奈落大夫の異名を持つ花魁が華麗に謎を解く! 絵師崩れの若者・佐彦は、幕臣一の堅物・見習与力の青木市之進の下男を務めている。 ある日、頭の堅さが仇となって取り調べに行き詰まってしまった市之進は、筆頭与力の父親に「もっと頭を柔らかくしてこい」と言われ、佐彦とともにしぶしぶ吉原へ足を踏み入れた。 そこで出会ったのは、地獄のような恐ろしい柄の着物を纏った目を瞠るほどの美しい花魁・桐花。またの名を、かつての名花魁・地獄太夫にあやかって『奈落太夫』という。 御免色里に来ているにもかかわらず仏頂面を崩さない市之進に向かって、桐花は「困り事があるなら言ってみろ」と持ちかけてきて……。
大賞ポイント 509pt
文字数 7,006 最終更新日 2024.05.31 登録日 2024.05.31
武田家滅亡に伴い、赴任先から故郷川中島に戻った春日信達。 新たな上司と揉め事を起こす国人衆を宥めすかし、 やっと落ち着きを取り戻した矢先。 本能寺の変の報せが。 弔い合戦を試みる森長可に恨みを晴らそうと不穏な動きを見せる国人衆。 そこに付け入る上杉景勝からの甘い誘い。 判断に困った春日信達は……。 「台本形式」で綴っていきます。  小説家になろうと重複投稿しています。
大賞ポイント 94pt
文字数 57,620 最終更新日 2024.06.07 登録日 2024.04.14
5/24〜6/30毎朝5時更新・全38話 【あらすじ】 毛利家を継ぎ、毛利元就となった多治比元就――しかし、強大なる出雲の戦国大名・尼子経久の支配下となり、尼子家の尖兵として、やはり強大なる周防の戦国大名・大内義興を相手に戦う日々を過ごしていた。 尼子経久の謀略により安芸の国人からの信を失い、そのため経久の威光にすがらなければならないという逆境に陥れられた元就。だが彼は着実に戦功を重ね、また独自に周囲への攻略、調略を広げ、安芸の国人の盟主としての地位を確立していった。 やがて経久が隠居したのを機に、元就は尼子家と手を切る。大内家へ嫡男・隆元を人質に出したのだ。これは――尼子の新当主、尼子詮久(あまごあきひさ)が天下人となるため京へと進軍していったため、その隙を衝いた行動だった。 そして元就は大内家に働きかけ、詮久の上洛中、「がら空き」となった安芸に攻勢をかける。頭崎城をはじめとする尼子方の拠点を陥落寸前にまで追い込んだ元就に対し、ついに尼子家は反転攻勢を開始。逆に元就の居城、吉田郡山城へと兵を進めるのであった―― 【表紙画像】 「ぐったりにゃんこのホームページ」様より
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文字数 42,392 最終更新日 2024.06.07 登録日 2024.04.24
  3世紀に崩御した倭国女王・日御子(卑弥呼)の直系子女である【蘇我刀自古郎女】と不世出の博学英才の【厩戸王太子】の波乱万丈の恋を主軸に、飛鳥時代を生き生きと描いた作品である。   先ず、蘇我本宗家の人々は、王権を簒奪しようとして暗殺された蘇我入鹿(日本書紀)に代表される世紀の大悪人ではなく、新進気鋭の革新的改革者であった、との【説】に基づいての物語でもある。 また、随所に、正史とされる「日本書紀」の記述とは異なる見解になっている事もご理解願いたい。 【馬子】は【馬子にも衣装】の馬子ではなく、【騎馬一騎は歩兵十数人を蹴散らす】の馬であり、現代の【自家用垂直離着陸機】に匹敵する尊称だと云われている。 同様に、【厩戸】は江戸時代の【馬小屋】ではなく、飛鳥時代の【自家用垂直離着陸機格納庫】のイメージとお考えいただきたい。  それに、敢えて、この飛鳥時代を撰んだのは、あまりにも謎が多いからである。 最も顕著な謎は、643年の【斑鳩宮襲撃事件】であろう! 『日本書紀』によると、何故か、【斑鳩宮】に【故太子】の夫人達、子供達、その孫達(総計100人以上!?)が集結し、僅か百人余の兵に攻められ、一族全員が、荒唐無稽な自害に追い込まれた・・・とある。  仮に、一つの【説】として、「【法隆寺】に太子とその一族が祀られているのではないか!?」と云われるのなら、【山背大兄王】とは単なる【その一族の一人】に過ぎない小物なのだろうか?否!模した仏像の一体位はあって然るべきなのではないだろうか!?  いずれにせよ、【山背大兄王】のみならず、【蘇我入鹿】、【皇極大王】、【高向王】や【漢御子】までもが謎だらけなのである。 この作品の前半は【太子】と【刀自古妃】が中心となり、後半は【刀自古妃(尊光上人)】と孫の【大海人王子】が中心となり、【天武天皇即位】までが描かれている。
大賞ポイント 16pt
文字数 106,516 最終更新日 2024.05.22 登録日 2022.05.29
跡目争いが決着せず、改易の危機にある伊那代藩。 唯一の生き残り策は、将軍の養女となった老中の姫に婿として認めてもらうこと。 能と武術にしか興味のないうつけの若殿は、姫に認められるのか。 一方、若殿の後見役でもある叔父は切れ者として藩政を牛耳り、藩主の座を狙う。 おっとり姫とちゃきちゃき腰元のコンビ(実は反対)が、危機を救うのか、それとも潰すのか。 架空の藩、実在の人物はなし。箸休め的なお気楽時代劇。
大賞ポイント 12pt
文字数 28,964 最終更新日 2024.05.06 登録日 2024.04.16
豊臣秀吉の甥であり、関白でもあった豊臣秀次は、謀反を企んでいるとの罪で高野山に連行され、妻子まで捕らえられてしまう。その理由が知りたいとあがく秀次に、縁戚であり後見役でもある木下吉隆が、病死した弟・秀保の最期とそこにやってきた秀吉の様相を語っていく。 そして、吉隆はなぜ秀吉が血の繋がったものたちを皆殺しにしたのかの真実にたどり着くのであった……
大賞ポイント 10pt
文字数 22,466 最終更新日 2023.02.28 登録日 2023.02.28
故郷、甲賀で騒動を起こし、国を追われるようにして出奔した 若き日の滝川一益と滝川義太夫、 尾張に流れ着いた二人は織田信長に会い、織田家の一員として 天下布武の一役を担う。二人をとりまく織田家の人々のそれぞれの思惑が からみ、紆余曲折しながらも一益がたどり着く先はどこなのか。
大賞ポイント 8pt
文字数 4,767 最終更新日 2024.05.13 登録日 2024.05.13
※連載再開しました。 同じ歴史ものの「いんてぃかぱっく」もよろしく! 雑賀衆の一人「銀」が尾張国に持ち込んだのは、賢者の石と巨大絡繰人形!? それが戦国女子達の運命を変える! ◆あらすじ 秘薬「賢者の石」の効果で、生まれながらにして天才になってしまった、織田信長の妹であるお市。 更に愛染明王そっくりな、女性しか乗れない巨大絡繰人形に彼女が乗り込み、付喪神の三種の神器や戦国時代に生まれた歴史上有名な女性達まで巻き込んで歴史は斜め上の方向に進んでいくのだった。 ◆章紹介 第1章 天文26年 お市0歳(赤子編) 天文28年 お市2歳(上洛編) 天文28年 お市12歳(女学校、愛染学院編) 天正3年 お市?才(九州編) 第二章 天正10年 織田内閣←今ここ! 天正13年 アンジェロ編決着 第三章 ?? ※挿絵ありのページは★マーク(AI画MidJourneyで作成→canvaに変更)
大賞ポイント 8pt
文字数 161,149 最終更新日 2024.05.07 登録日 2023.03.06
享保元年、長崎の庶民の関心は、「くんち」というお祭りだったと言っていい。古着屋の娘お糸も、くんちの噂を聞いて、許嫁の正吉とくんちに行くのを心待ちにしていた。
大賞ポイント 7pt
文字数 14,504 最終更新日 2024.05.18 登録日 2024.05.18
長州の女と新撰組隊士の恋に沖田の剣が決着をつける。
大賞ポイント 7pt
文字数 7,205 最終更新日 2018.09.26 登録日 2018.09.19
歴史・時代 連載中 ショートショート
 壇ノ浦の戦い、自らの子が海に沈みゆくところを見ていることしかできなかった。徳子も重いしを懐に忍ばせて、重い着物が水を吸って沈みゆく水の中へ死んでいくつもりだったのだ。海の底の竜宮城で徳子は安徳天皇と幸せに暮らすつもりだったのだ。  落ち行く平家の中で生き残った平家のプリンセス、徳子の人生の話。 『定められた人生が不幸だとは限りません、私は泥の中でも咲く花になりとうございます』  強く、美しく、賢い徳子の人生とは…
大賞ポイント 7pt
文字数 1,930 最終更新日 2024.05.24 登録日 2024.05.24
《ようこそ、お江戸ワールドヘ!》 ここでは子供たちが元気いっぱい大活躍! 徳川家将軍の十二番目の子供として生を受けた菊姫は母親譲りの美しい容姿とは裏腹に、兄君たちのお古を好んで着る男装女子。剣術や馬術の腕前も確かな男勝りだ。 その上、好奇心旺盛で江戸城の外に出たいと望んでいた。許婚者の逝去で縁談がなくなると、今がその時と将軍に直談判する。父である将軍や老中たちの許しを得て、愛犬豆福を連れ江戸の町で暮らすことになる。 落ち着き先は南町奉行冨岡周五郎の住まい。周五郎には菊と同い年の息子、光之助と妹の佐喜がいる。持ち前の積極的な性格を発揮し、菊は光之助らを巻き込み数々の騒動に首を突っ込み解決していく…家族そろって楽しめる痛快時代小説です。 狆の豆福とお蝶も花を添えます\(^▽^)/ *砂糖について独立行政法人農畜産業振興機構(alic)様のサイトを引用させていただきました。 *表紙は素材Good様からお借りしました。
大賞ポイント 6pt
文字数 24,497 最終更新日 2023.08.04 登録日 2023.07.24
時は幕末。日本を植民地にと企む欧米列強の戦艦が黒光りする大砲を陸地へ向け押し寄せていた。攘夷(異人排斥)では一致していたが、国内では体制を維持し外敵に備えるというそ佐幕派と天皇を中心とする体制を築く尊皇派が厳しい対立をしていた。 将軍家茂が上洛するためのせ先遣隊が募られ二百を超える浪士が参集したが後に新選組を結成する近藤勇や土方歳三もいた。上野国(福島)からやってきたのは中澤貞祇と男装の妹琴。史上初の女性剣士誕生である。 父の孫右衛門は法神流剣道の創始で、琴は竹刀を玩具にして育ってきた。 先遣隊は将軍の一行より一日早くし出発し、奥州街道から中山道へと移動した。道中、富士を見ながら土方は言った。 「富士は大きいが人は努力すれば富士より大きくなれる。」と。 琴はそんな土方に心を魅かれた。 京に着くと隊長の清川が皆を集めて偏列を始めいきなり切り出した。 「我々が目指すのは尊皇攘夷である。江戸に戻り徳川幕府を倒す。」 正体を表したのである。 芹沢鴨や近藤・土方などが席を蹴り退場した。 琴は土方と行動を共にしたかったが兄が動かないので自重した。入隊を誘った佐々木只三郎が言った。 「清川は江戸を火の海にするつもりだ。そうはさせん。我らが江戸を守る。京は近藤さん、土方さんに任せよう。」 夜、宿にやってきた土方が琴に言った。「必ず会える日が来る。」と。 江戸に戻った清川は資金を得るため夜中に商家に押し入り大枚をせしめたが只三郎・中澤兄妹に斬り倒され一派は壊滅した。 琴たち徳川派は江戸を守る新徴組を設立し、昼夜を問わず奮闘した。 天狗党事件など幕府から追われていた相楽総三は薩摩邸に匿われ、鹿児島から送られてくる西郷吉之助(隆盛)の指示に煽られ配下達に火付や暴行を指示していたがそれも露見し新徴組を預かる米沢藩は薩摩邸を急襲した。琴に斬られじ重傷を負った相楽は妻の命乞いで一命を取り留めた。 そうして、戊辰戦争の幕が切って落とされた。 戦いに敗れた新選組が引き上げてきて琴は土方と再開した。土方は夢を語った。 「北の大地で牛や馬を育て、琴を迎えに来る。」 江戸城は無血開城され、琴は故郷の利根村に戻ったが土方が参戦している箱館戦争は終わらない。 琴は再び旅立った。蝦夷には凶暴な獣達が牙を剥いている。
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文字数 48,753 最終更新日 2024.04.04 登録日 2024.04.04
 永禄九年九月。上野国箕輪城は武田信玄の猛攻によって落ちた。  城方だった新陰流の達人上泉信綱は、穴山信君の説得を受けて武田信玄に降る。だが、あろうことか信綱は、信玄への謁見の場で、隠居と新陰流流布の旅立ちを願うのだった。このとき信綱は、五十八歳。〈宿志〉実現には後のない年齢だった。  武将としての才を惜しむ信玄は、後日使者を派遣する旨言い置いて謁見の場を立つ。  一方、信綱の養子秀胤は、武田ではなく北条氏康に降ろうと考えていた。秀胤は、風魔小太郎と連絡を取り合いつつ、腹心猪子兵四郎に信玄の使者を斬るように命じる。  だが、そのもくろみは、富田一法斎なる兵法者の出現によって崩れ去る。武田の使者は無事到着し、信玄が信綱の隠居と新陰流流布の旅立ちを許したことを伝える。  武田の使者の去り際、猪子兵四郎を斬った富田一法斎が大胡城を訪ねてくる。翌日、富田一法斎と名乗るそっくりの人物が、もう一人信綱との試合を求めて大胡城を訪れてくる。不審に思った信綱が確認を命じると、始めに来た一法斎はいなくなっていた。二人の訪問の目的は何か?  同じ頃、上杉謙信に追われた忍びの名人加藤段蔵が〈新陰流陰の流れ〉の秘密とその奥義書を手に入れるべく上野国に現れる。秀胤の妻てるの方に仕える侍女早苗は、その段蔵の弟子だった。段蔵は早苗に命じて〈新陰流陰の流れ〉について調べ始めるが、それは新陰流へと至る〈陰の流れ〉の歴史を知ることだった。驚くべきことに、信綱には忍びの術が伝えられていたのである。  だが、どう調べても奥義書の存在がつかめない段蔵は、ついに上泉信綱と直接対決し、奥義書を奪おうと考える。  段蔵との戦いを制した信綱は、第二の人生を一介の兵法者として生きるために上泉城から旅立つのだった。
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文字数 102,870 最終更新日 2022.05.23 登録日 2022.05.21
春秋戦国時代の後期、魏国は覇者の地位を得た。覇権を維持するためには戦い続けねばならず、また覇権を奪おうとする諸国も戦い続けねばならない。終わりのない戦乱はついに三百年にわたった。魏の将である龐涓は、覇権を維持することが自国の平和だと信じて戦場に立つ。これに対抗したのは斉の軍師である孫臏。彼は両脚を龐涓に斬り落とされる苦痛と屈辱に耐えながら、数々の策謀で龐涓の前に立ちはだかる。ふたりの決着は……。
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登録日 2024.01.31
 時は明治9年、場所は横浜。  上野の山に名前を葬った元彰義隊士の若侍。流れ着いた横浜で、賊軍の汚名から身を隠し、遊郭の用心棒を務めていたが、廃刀令でクビになる。  その夜に出会った、祠が失われそうな稲荷狐コンコ。あやかし退治に誘われて、祠の霊力が込めたなまくら刀と、リュウという名を授けられる。  ふたりを支えるのは横浜発展の功労者にして易聖、高島嘉右衛門。易断によれば、文明開化の横浜を恐ろしいあやかしが襲うという。  文明開化を謳歌するあやかしに、上野戦争の恨みを抱く元新政府軍兵士もがコンコとリュウに襲いかかる。  恐ろしいあやかしの正体とは。  ふたりは、あやかしから横浜を守れるのか。  リュウは上野戦争の過去を断ち切れるのか。  そして、ふたりは陽のあたる場所に出られるのか。
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文字数 145,735 最終更新日 2022.08.19 登録日 2022.07.30
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