小説一覧
1721
婚約破棄をされ、国から追放された聖女・ペルアディアは、『ディアン』という偽名を使い、男として隣国で冒険者をしていた。
ある日、自身が組んでいる冒険者パーティーに、新人として一人の男がやってくる。その男は、どう見ても、かつて自分と婚約していた王子、マグラルドにしか見えなかった。
男装であることがばれたら冒険者を続けにくくなる。聖女であったとばれたら、普通の生活が送れなくなる。元婚約者が未練がましく、国境近くで働いていることがばれたら――気持ち悪いって引かれてしまう!
男装であることも、聖女であることも、かつての婚約者であることも、未練がましく王子を忘れられないことも、全部隠しながら、共に冒険者パーティーとして、戦うペルアディア。はたして無事に隠しきれるのか……――。
文字数 100,125
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.02.20
1722
貴族令嬢であるセフィリアとの婚約関係をすでに結んでいたクルガー第一王子。しかしそんな彼の心を誘惑したのは、隣国の王族令嬢であるオードリーだった。二人の関係は幼馴染であり、互いにその点に運命を感じる中でその距離は次第に近くなっていき、ついにクルガーはセフィリアとの関係を捨ててオードリーとの婚約を選ぶ決断を下した。半ば駆け落ちのような形で結ばれることとなった二人だったものの、その後すぐにクルガーはオードリーの本性を知り、セフィリアとの関係を切り捨てたことを後悔することになり…。
文字数 10,554
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.19
1723
エルメリア王国の公爵令息ルシアンは、あらゆる言語を瞬時に理解する天才的な翻訳官。
しかし、オメガであるという理由だけで正当な評価をされず、第一王子ジュリアスからは身に覚えのない罪を着せられて婚約破棄、そして国外追放を言い渡される。
激しい雨の森で力尽きようとしていた彼を救ったのは、隣国ガルディナ帝国の若き皇帝マルコだった。
「お前の能力は、帝国の繁栄に不可欠だ」
冷徹と恐れられる覇王にその才を見出され、ルシアンは次第にその凍えた心を溶かしていく。
一方、ルシアンという唯一無二の頭脳を失ったエルメリア王国は、急速に衰退の一途をたどることに。
焦った王子が「戻ってこい」と泣きついてくるが、時すでに遅し。
世界最高の覇道を行く皇帝陛下は、最愛の翻訳官を二度と手放す気はないようで――?
文字数 21,121
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.19
1724
本作は、名も記憶も持たない「無名者」が、毎朝すべてを失った状態で目覚め、同じ問い――「私は誰か」――を反復する存在として描かれる哲学的ミステリーである。舞台は修道院的空間に擬せられた書庫と迷宮であり、彼の周囲に置かれた書物や人々、空間そのものが一種の記号体系として機能する。断片的に残された写本や注解には、「忘却は制度である」という言葉が繰り返され、彼の状態が単なる病ではなく、何らかの構造的・意図的な配置であることが示唆される。物語の中心には、失われた「原文(Textus Primus)」の探索という探偵的契機が据えられるが、無名者はついにそれへ到達することができない。やがて、彼の存在そのものが個人ではなく、記憶を喪失しつつも問い続ける「人間」という構造の象徴であることが浮かび上がる。夜ごとの断絶と朝ごとの反復を通じて、自己とは記憶ではなく問いの運動にあるのではないかという主題が提示され、最終的に「答えの不在」こそが人間の本質であるという逆説的な結論へと収斂していく。
文字数 3,613
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.19
1725
1727
平民の少女コニーはある日、筆頭公爵家に連れてこられた。
魔法で眠らされた公女・エヴァマリーの身体に入り、公女の代わりに食事をして欲しい。でなければ意識のない公女が、衰弱して餓死してしまう、と。
稀有なことに、コニーとエヴァマリーの魂の形は同じで、魔道具を使えば互いの身体を行き来出来るのだと言う。
「公女様の代わりに、ご飯を食べるだけのお仕事」
権力者相手に断れず、コニーはエヴァマリーの身体に入るが、やがてその他学習や、彼女の婚約者とのデートも命じられ……。
そんな中、本物の公女がコニーの身体で目覚めた。評判の悪女だった公女は、"使い捨ての平民"だからと、コニーの身体で悪さを始める。
公女と平民の入れ替わり物語、全7話、いっきに完結予定です。お楽しみください。
※「小説家になろう」でも掲載しています。
文字数 16,448
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.19
1728
1729
協調性が無い一匹狼の主人公・土倉絵色(つちくら・えいろ)と、サッカーのスポーツ推薦でスポーツクラスにいたんだけども、胸が急激に大きくなって、競技に支障をきたすため、辞めてしまい、進学クラスに転入することになったんだけども学力は無く、内申点を上げないと留年させると言われた・金井郁恵(かない・いくえ)による、バディ探偵モノ。絵色は口の悪さから軽くハブられているが、あまり気にしていない。口が悪いのは事実だし。絵色と郁恵は担任からバディとして組まされて、ボランティアの探偵をしていくことに。絵色は男性のことを心の中で”ジャップオス”と軽蔑している。郁恵は周りを盛り上げるために、つい道化を演じてしまう気がある。郁恵の家は貧乏で昼ご飯も満足に食べられないので、絵色が弁当を作ってきてあげることに。基本的な構造は、まず謎解きのお題が最初に出て、二人でお昼ご飯の弁当を食べるわけだが、その弁当の中にある料理をヒントに、放課後で謎解きをして解決するというのが一連の流れ。
文字数 83,128
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.02.16
1730
フクシア神教国では、聖女になることは最高の誉れとされている。
ある日、予言者は三人の孤児を指してこう告げた。
「この中から、一人は聖女になる」と。
長女カヤ、次女ルリア、そして三女ケイト。
社交的で人望のある姉たちは「聖女候補」として周囲に期待され、取り巻きに囲まれていた。
一方でケイトは、静かで目立たず、「何にもなれない」と言われる存在。
――だが。
王族が倒れ、教会の治癒でも救えない絶望の中。
誰にも期待されていなかった少女が、ただ「助かってほしい」と願った瞬間――奇跡は起きた。
その日、教会は“本物”を見つける。
そして少女は、まだその意味も知らないまま、聖女として迎えられることになる。
これは、誰にも選ばれなかった少女が、神に選ばれるまでの物語。
文字数 2,137
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.19
1731
1732
2020年9月。南太平洋の空で、若きIT企業の社長・エドワード黒崎を乗せたプライベートジェットが墜落した。水深75メートルの深海へと沈む意識の彼方で彼を救ったのは、真珠のように白い肌を持つ全裸の美女だった。
「サラ……サラ・テヴァリエ」
フランス領ニューカレドニア・アール島。先住民カナックの血を引く彼女は、酸素ボンベもなく、たった一人で黒崎を抱え、死の深淵から浮上してきた。
「ありえない」——潜水の常識を覆すその身体能力。生存を知らせれば殺される。そんな窮地の中で、2人を待っていたのは「奇跡」だけではなかった。
島の診療所で出会った天才高校生ハッカー・ヘンリーの助けを借り、黒崎は再び海底75メートルへと潜る決意をする。社を乗っ取ろうとする敵の手から、会社を守るために——。
裸一貫、海に舞うサラ。命を削る潜水が、やがて明らかにする驚異的身体能力の秘密。その「限界深度」は、人間離れした238メートルだった。
すべては、ここから始まった。
後に世界の富豪たちを狂わせる伝説の動画配信プラットフォーム「VANTABLACK」。深海200メートルの闇を舞う「真珠」の伝説。その起源に隠された、全裸の救世主と孤独な王の出会いの物語。
「あなたを海で失うなんて、想像もしたくなかったわ」
全てを捨てた王と、海の申し子が出会う時、前代未聞の深淵エンターテインメントが胎動し始める——。
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【お知らせ】
本作『Episode-ゼロ 真珠の起源』は、これまで本編『深淵のサラ』内で並行して連載しておりましたが、この度、作品の独立性を高めるため、単独の作品として切り出して連載を開始することになりました。
すでに本編内でお読みいただいた方も、これから初めてお読みいただく方も、今後はぜひこちらで「サラ」の原点をお楽しみください。
※内容の重複を避けるため、本編側に掲載していた同エピソードは順次整理していく予定です。
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文字数 28,509
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.01
1733
【あらすじ】
とある会社への入社条件である身体検査に引っかかったので、センターに行って再検査を受けよう!
※常識はあまり考えないでください
・ほとんど乳首責め
・一人称
・♡、濁点要素有
文字数 13,102
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.19
1734
1735
父の不貞で平民との間に産まれたミミナは、伯爵家の納屋で暴力に耐えながら育つ。
大人の仲間入りである十八歳になったミミナは家族から追放命令を受ける。
しかしお金もなにも持っていないミミナは、父親から強制的にやらされていた職務を活かし、王都から離れた村で生活することに。
追放されて四年後。
三歳になる子を溺愛しながら楽しく生活しているものの、誰との子かは秘密。というのも知られてしまえば王都へ強制送還される恐れがあったため。
平穏で楽しい生活を壊されないようにしているものの、王都から公爵がやってきたり騎士がやってきたり。
一方でミミナを追放した代わりに別のできる者に仕事を丸投げしたが、ミミナほどうまくいかず。やがて丸投げさせていたことも国にバレて……?
これはミミナが子育てに奮闘しながら我が子を安全に守るため奮闘する物語。
文字数 40,884
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.16
1736
1737
「貴女の仕事は二つ。公爵令嬢マリア様の身代わりになること。そして夜は――私の『玩具(おもちゃ)』になることよ」
目の前で不敵に微笑む美女、ローズマリー様がそう告げた瞬間、私の人生は決まった。 ……あ、申し遅れました。私、アリア・ベルンシュタインといいます。一応、子爵家の令嬢です。 でも実情は、借金まみれの極貧生活。両親は蒸発、残されたのはボケた元剣聖のお爺ちゃんと、山のような請求書だけ。 学費を稼ぐために日夜「鉄喰い熊」を素手で殴り倒すバイトに明け暮れていたけれど、稼ぎは全部税金で消える日々……。そんな私の夢は、温かいスープをお腹いっぱい飲むことでした。
そんなある日、「高額報酬の住み込みメイド」なんていう甘い言葉に釣られたのが運の尽き。
連れて行かれた怪しげな屋敷で待っていたのは、魔道具による拘束と、仮面の男による屈辱的な尋問でした。普通なら泣き叫ぶところでしょう。でも、不思議なんです。責めと恐怖の中で、身体の奥が熱くなるというか……これ、もしかして才能?
そんな私の変態……いえ、隠された素質を見抜いて私を買ったのが、冒頭のご主人様・ローズマリー様でした。 表向きは公爵令嬢付きの有能メイド長。でもその正体は、公爵家を裏で牛耳り、産業革命でこの国を強国へと変えようとする天才策士(兼ドS)。彼女が私に提示した条件はシンプル。私が病弱な公爵令嬢「マリア」の影武者を務めることと、ローズマリー様のストレス発散の相手になるなら――莫大な借金をすべて肩代わりしてくれると!
「やります! やらせてください! なんなら靴もお舐めしましょうか!?」 「……調子に乗るんじゃないわ、この駄犬」
こうして始まった、私の二重生活。昼は、王立学園で「深窓の令嬢マリア」を熱演。……のはずが、襲い来る暗殺者や魔物をうっかり拳(物理)で返り討ちにしてしまい、なぜか学園のカリスマ扱い&王子様から求婚される始末。そして夜は、ご主人様の「お仕置き」を受け止める忠実な犬へ。
金のためならプライドも捨てる貧乏令嬢(私)と、目的のためなら手段を選ばない冷徹ドSメイド(ご主人様)。 最強の主従が織りなす、革命と性癖の物語――これより開幕です!
文字数 323,098
最終更新日 2026.03.19
登録日 2025.12.20
1738
「別れてください」
笑顔で、声を震わせずに、澄花はそう言った。
三年間、夫の隣に立ち続けた。残業続きの夫を待ち、不満を飲み込み、完璧な妻を演じた。幼なじみの麗奈が現れるまでは、それが愛だと信じていた。
嫉妬も、怒りも、とうに泣き尽くしていた。残ったのは、静かな決意だけだった。
離婚届を差し出した翌朝、夫・誠は初めて泣いた。
――遅すぎる。三年分、遅すぎる。
幼なじみに夫を奪われかけた妻が、すべてを手放す覚悟をしたとき、夫はようやく目を覚ます。泣き終わった女の強さと、取り戻せないものの重さを描く、夫婦の崩壊と再生の物語。
文字数 54,449
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.14
1739
1740
のまま家族に殺された令嬢。
しかし彼女は、“すべての魔法を扱える万能魔力の持ち主”として蘇る。
そんな彼女を拾ったのは、伝説の最強魔法使い。
「これは人間じゃない。僕の備品だ」
そう言って研究所に閉じ込め、独占する。
触れるほど強くなる力と、感情に反応する魔力。
彼女を喜ばせることでしか扱えないその力に、魔法使いは次第に執着していき――
「誰にも渡さない。お前は僕のものだ」
家族に捨てられた少女が、
最強の男に囲われ、溺愛される逆転ファンタジー。
文字数 10,034
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.19
1741
道頓堀川を「世界一クリーンで安全な公式ダイビングスポット」へと変貌させる大人たちの情熱的なプロジェクトのAI生成小説。
本作品は他サイトにも掲載しています。
文字数 4,867
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.19
1742
神様の適当なチョイスで小説の世界に来た私
『読者から転生する者を選んだのだ、それなのに…』
そんなこと言われても私は読者じゃないです…
ただ、妹が部屋に本を置いていっただけなのに…
あらすじも登場人物の誰一人知らないんだから、結果こうなりました
文字数 11,473
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.14
1743
西園寺は優秀なαやΩが多く通う高校の生徒会長だ。西園寺家の次男として常にトップを走って来たが、同じ特別クラスの山田には完全に勝つことができない。次第に山田のことをライバルだと思うようになっていたある日、人気のない教室で山田が誰かとキスしているのを見てしまい……。
[「ポッと出」の優秀なα×家柄のいい生徒会長α/BL]
文字数 12,766
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.19
1744
これはきっかけにならなかった、一日にも満たない恋の記憶。
卒業旅行で韓国を訪れた“私”は、道に迷い、偶然出会った青年に助けられる。日本好きな彼と一緒に香水を作ったり、お昼ごはんを食べる内、距離は縮まり、その日のうちに一線を越える。一瞬でも交差した二人の人生。混ざりあった匂い。取り戻せないがゆえに、熱い余韻を残していく。
※ムーンライトノベルズにも掲載。
文字数 3,358
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.19
1745
1747
若き修道士レミーは、中央教会からの命令で「悪魔憑き」の捜索を命じられる。見つけた相手は、シキヤという普通の若者だった。
「意外と遅かったね」と笑う彼は、逃げることもなく処刑台へ向かう。道中で交わす会話、差し伸べられる善意。レミーの中で、悪魔憑きへの確信が少しずつ揺らいでいく。
そして処刑の日。槍で刺され、首を斬られ、火あぶりにされた男は、炎の中からむくりと起き上がった。
「ブーツが残ってて助かった」
これは、旅人との一夜の物語。そして、信仰を問い直した老修道士が孫に語る、遠い日の記憶。
文字数 9,284
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.19
1748
1749
歌舞伎町でドラァグクイーンとして働く「俺」は、近所のパン屋の店長に恋をしている。
毎朝コーヒーを買いに行くたびに積み重なる、他愛ない会話。閉店後に一緒に食べるコンビニのサンドイッチ。華やかな衣装を脱いだ素の自分を、彼だけが知っている。
これは、不器用な二人が「俺でよければ」と言うまでの話。
文字数 8,444
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.19
1750
1752
1753
精霊を「使役するもの」とする世界において、「お願いして助けてもらうもの」と考える少女リーナの活躍と葛藤を描く異世界大活劇?物語である。彼女は日本からの転生者であり、かつてのゲーム経験から命令よりも依頼の方が効果的であることを知っていた。そのため、精霊と対等に接し感謝を忘れない態度により、貧しい男爵領の再建を陰で支えていた。
やがて領地の財政が破綻寸前となり、リーナは辺境伯に援助を求めて赴く。しかし、病に倒れた娘を理由に面会を拒まれると、彼女は精霊に頼み、その場で娘を回復させる。この奇跡により辺境伯の信頼を得たリーナは、さらに病床の王をも治癒し、結果として「聖女」と認定される。
その功績により領地は子爵へと昇格し家族は歓喜するが、リーナ自身は王都に拘束され、帰郷の望みを絶たれる。さらに、現代知識で作った菓子や飲料までもが「神の恵み」と崇められ、評価は過剰に高まっていく。加えて大精霊に気に入られ「帰さない」と宣言され、王子からも求婚されるなど、状況は一層複雑化する。
こうして、本人の望みとは裏腹に周囲の期待と崇拝に巻き込まれたリーナは、田舎での気楽な生活を夢見ながらも逃げ場を失う。しかし彼女の在り方は精霊との新たな関係性を示し、結果として世界に穏やかな変化をもたらしていくのである。逃げたい・・・・働きたくない・・・・。彼女の声が虚しく響くのであった。
文字数 2,085
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.19
1754
1755
本作は、貧困にあえぐ辺境の男爵領を舞台に、偶然発見された温泉を契機として、経済的再生と社会的調和が同時に進行していく過程を描いた物語である。主人公エリナは、日本からの転生者であるものの、特別な知識や能力を持たず、ただ現実を見据え、地道に状況へ対処しようとする人物である。父である先代男爵が領地経営を放棄し、納税期限が迫る中、彼女は絶望的な財政状況に直面する。
そのような中、領地の山中で温泉が発見される。この自然資源に対し、エリナは前世の断片的記憶――美容や健康に関する感覚的知識――を手がかりに、「美しくなれる場所」としての価値を見出す。彼女は温泉を単なる入浴施設ではなく、美容・癒やし・社交を兼ね備えた空間として整備し、女性客を中心に評判を拡大させていく。
やがてその評判は王都にまで及び、王妃や貴族女性たちが訪れることで、温泉は単なる経済資源を超えた意味を帯びるようになる。そこでは、敵対していた貴族同士が自然に対話を交わし、関係が緩和されていく。結果として、温泉は「中立的な社交空間」として機能し、王国全体の緊張を和らげる役割を果たすに至る。
エリナ自身はその影響の大きさを自覚しないまま、ただ日々の業務に追われ続けるが、気づけば領地は王国随一の収益地へと変貌し、彼女は子爵へと陞爵される。
文字数 28,081
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.19
1756
スマホに突如現れた謎のアプリ「RE:TRY」。
それは、人生を一度だけ巻き戻せるというものだった。
取り返しのつかない後悔を抱えた主人公は、
別れた恋人との「あの日」に戻ることを選ぶ。
やり直せるはずだった。
今度こそ、間違えないはずだった。
しかし——
何度も繰り返される“同じ一日”。
わずかにズレる会話。
積み重なる違和感。
そして気づく。
自分はすでに、何度もこの選択を繰り返していることに。
一度きりのはずの「やり直し」が終わらない世界で、
主人公が最後に選ぶのは——。
やり直すか、それとも終わらせるか。
文字数 6,273
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.19
1757
1759
遅いですわ
名前のない日々に
最初から名札はついていなかった
白い壁と、少し古い匂い
誰かの泣き声が夜を均す
あれはたぶん、わたしだった
捨てられた理由を
大人は優しい言葉に言い換えるけれど
言葉はいつも
事実より少しだけ臆病だ
だからわたしは
事実の側に立つことにした
条文は嘘をつかない
少なくとも、人よりは
守られるべきものが
守られないまま放置されるなら
それは不運ではなく
構造だと知った日から
わたしは泣くことをやめた
代わりに
書くことと、読むことと、戦うことを覚えた
正しさは、ときに刃物だ
それでも持たなければ
誰かの喉元に当てられるのは
いつだって弱い側だから
拍手の音は
意外と軽い
総理、という呼び名も
紙一枚の重さしかない
ただ
積み重ねた夜だけが
わたしの体温に似ている
——あの日、
あなたたちはわたしを置いていった
理由は知っている
今なら、理解もできる
理解できてしまうことが
こんなにも冷たいとは思わなかった
「家族になりましょう」
遅れて差し出されたその手は
正しく整えられていて
非の打ちどころもなく
だからこそ
どこにも触れなかった
わたしはもう
待っていない
あの夜に置き去りにしたものは
あなたたちだけではなくて
わたしの中の
小さな祈りでもあったから
今頃引き取りに来ても
遅いですわ
これは勝利ではない
ただの時間の結果だ
それでも
この国のどこかで
名札を持たない子どもが
名前を呼ばれる日が来るなら
わたしは
もう少しだけ
ここに立っていようと思う
静かな場所で
誰にも聞こえない声で
「大丈夫」と言えるように
文字数 54,435
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.03.19
1760
〈最推しエルンスト!筋肉むふふ!〉
――なんて歩きスマホしていたら、痛い!!
気づけば乙女ゲームの世界、しかもすでに恋人持ち!?
「なぜ、脳内BGMが今日鳴るかなぁ!?」
「普通、入学式当日とかじゃないの!?フツーは!!」
混乱するカレンの前で、恋人ベルンハルトの愛は少しずつ重く、深く、逃げ場を塞いでいく。
溺愛ハッピーエンドを目指したはずが、行き着いた先は――ヤンデレ化した彼氏でした。
※本作品は、作者の好みにより少し狂っています。
※とてもじれったくてなかなか話が進まず、ムキー!となります。
※ モブでいたはずの私が、ただひとりに溺愛されるまで。に関連した物語です。
文字数 151,878
最終更新日 2026.03.19
登録日 2026.02.20