「どこ」の検索結果
全体で10,385件見つかりました。
遠雷が鳴っていた。微かに雨の匂いもする。河豚のような小さな鰭のある空魚たちが、西の空へと飛んでいった。
「大人たちはどこへ行ったんだ…」
ケンイチは呟いた。この言葉を口にするのは何度目だろう。口にしているケンイチ自身、明確な記憶がある訳ではない。ただ、自分はかつて、「大人」と呼ばれる、身体の大きな存在と暮しを共にしていた気がする。
「先を急ごう」
ユウシンがケンイチを振り返った。
「ひと雨くるぞ。逆剥魚が降ってくるかもしれない」
逆剥魚は普段は雲の中を泳ぎ回る空魚の一種だが、豪雨と共に降ってくることがある。その鋭い嘴に貫かれて、動けなくなる者もいるのだ。
文字数 8,511
最終更新日 2024.04.05
登録日 2024.04.05
ラクスミ・ガウタムは、幼い頃から色んな人たちに相談されるまま、結婚式の手伝いをしてきた。
今度は自分の番だと思って張り切っていたのだが、それを邪魔して来たのは婚約者の幼なじみだった。彼女のセンスのなさとことごとくダメ出しするのに苛ついていた。
ラクスミと相手の母親が味方となってくれたが、そこに婚約者がやって来てセンスの欠片もない結婚式をしようとしているのをラクスミだと勘違いしたことと幼なじみが、それを受けてラクスミのせいにしたことでブチギレることになったことで、理想としていた結婚式をこの2人がやることになるとは思いもしなかった。
文字数 19,905
最終更新日 2024.11.26
登録日 2024.11.22
近未来、人々は「記憶の共有」によって家族を築く。血縁ではなく、人工的に注入された思い出で「母」「父」「子」になるのが常識だ。主人公・澪は、そんな世界で夫・悠真と養った記憶注入児・陽太と暮らすが、ある日、悠真がカプグラ症候群を発症。「この子は偽物だ。本物はどこかにいる」と言い始める。
澪自身も、次第に五感の違和感に苛まれ、母親から刷り込まれた「生身の愛」の幻想と、社会の「完璧な記憶共有」の狭間で自我が揺らぐ。
赤いランプの部屋、鏡に映る微笑み、そして暗闇の中の体温
――すべてが偽物なら、本物の「家族」とは何か。
最後に残るのは、答えの出ない問いだけ。
文字数 2,367
最終更新日 2026.02.14
登録日 2026.02.14
どこにでもいる普通の高校生、桜田颯人。
とある日の放課後。教室に忘れ物をし、取りに教室に向かう。するとその教室から、美しく、透明で魅力的な声色(こわいろ)が聞こえてきて…。
文字数 17,767
最終更新日 2026.04.21
登録日 2026.03.03
公爵家の次女である少女は、結婚直前に婚約者と襲われた。
しかし、婚約者は少女を庇うどころか盾にして逃れ、その上、腹部を刺した。
死まで長く苦しい時間を終えようと、婚約者の手を握り、首を斬った。
死んだ少女は、意識を取り戻すと赤ん坊として生まれ変わっていた。
文字数 3,803
最終更新日 2020.06.09
登録日 2020.06.09
私はシャルドネーク・ル・ジェシカ。デジカ帝国のシャルドネーク家の第3代伯爵シャルドネーク・ル・ベルモンテの息女ですわ。
私、実は結婚を誓ったお相手がいますの。
いえ、正確には「いました」が正解ね。
だって、あの人はあの悪役令嬢として名高きジルベール家のチェルシー・エルグラ・リゼロットと浮気していたんですもの。本当に最低ね!
「リゼロットと結婚するですって!?エリオット、貴方には失望しました!婚約を破棄させていただきます!」
どこかに私を救ってくださる素敵な男性はいらっしゃらないかしら。。。。?
文字数 10,359
最終更新日 2022.10.18
登録日 2020.11.25
ララが、彼氏をつくった。
可愛くて優しい親友は、どこか雰囲気が変わっていた。
メイクも、服も、仕草も、全部。
まるで彼氏に合わせて“作り替えられて”いるみたいに見えた。
私は、ずっとララが好きだった。
でも女同士じゃ叶わないって、あきらめてた。
ただ、幸せそうな彼女を応援するつもりだった。
あの男に会うまでは。
――「このアプリで、彼女たちは全部、俺の言う通りに動くんだ」
ララの彼氏、タクマ。
外見は爽やかな優男。でもその正体は、人の心と記憶を“支配する”男だった。
気づいた時には遅すぎた。
写真を撮られた瞬間から、私の中の記憶が――ララとの思い出が、塗り替えられていく。
「今から、それ。俺との記憶にするね?」
これは、
親友の彼氏に、記憶も、身体も、恋心さえも奪われていく少女の物語。
文字数 7,893
最終更新日 2025.07.27
登録日 2025.07.27
心とは宇宙であり、未知数だ。誰もが一度は考えた事があるだろう──果たして宇宙はどこから生まれたのだろうと。宇宙の始まりが何なのか、何故宇宙ができたのか、真実は暗く深く断片的な星の輝きを繋いでいるに過ぎない。心もまた同じ、始まりも終わりも曖昧で世界は何処までも広がり続けている。
寒く冷え切った暗い廃墟の一角で少年は目を醒ます。記憶がない彼は黒い粒子が舞う不思議な世界の中、自分の正体と存在意義を探し始める......
ILLUST▼
https://www.nivisflos.com/cordisdestruction
文字数 65,883
最終更新日 2020.03.10
登録日 2019.01.11
どこにあるかも、はたまた本当に存在するのかもわからない天空島、リタプリア。
そこでは天使族と悪魔族が長年対立し、争っていた。
大天使4人の内の一人、ルペシェの息子である主人公は、生まれつき天使の羽がないということを利用し、悪魔族としてスパイになることを命令される。
当初は相手の戦術を盗み出し、戦争を有利に進めるためだったが______
文字数 3,358
最終更新日 2018.12.19
登録日 2018.12.12
〜〜ネタバレです。
あさ、カーテンのうえからしずくがおちてきていてあめがふっていたのであまみずかとおもってたけどのどがかわいていたのでのんでみるとそれはあまかった。(1)
だからおれは、ジュースかとおもってごくごくごくごくのんでいってどんなにどんなにのんでもまだまだいっぱいいつまでもでてきておれはくびかつかれてきてしまった。(2)
カーテンのおくにはいればもっともっとジュースがあるとおもったからペットボトルをいっぱいいっぱいもってきてカーテンのそのジュースがでるところからなかにはいっていったんだけどそこはとってもとってもくらくてこわーいこわーいところだったからおれはぶるぶるふるえてたてなくなっちゃったんだ。(3)
けどおれはそれでもジュースがのみたくてどんどんどんどんどんどんどんどんすすんでいっちゃってそしたらあかるいところにきたんだけどそこにはゆかにいつつのドアがあってそのなかのひとつのドアからこえがきこえてきたんだそれはそれはゆかいでたのしそうなこえでうたってたんだ。(4)
「こ〜こにははいっちゃだ〜めだよ。こ〜こにはいっちゃだ〜めだよ。
そ〜んなことしたら〜、そ〜んなことしたら〜、
だ〜いあ〜くまさまのおもうつぼ。
こ〜どもたち〜はた〜べら〜れて、おとこのひ〜とははたらかされて、
お〜んなのひ〜とはぶたれたりなぐられた〜り、
そう、ことばじゃいいあらわ〜せないほど〜ひどいあつ〜かいさ〜。」(5)
おれはどこかのドアをとおっていくとジュースがもらえるんだとおもっていつつのドアのまわりをうろうろしていたら、さっきのとはちがうひとつのドアからもうたがきこえてきてそれはとーてもとーてもくらいこえでとーてもとーてもかなしそうなこえだったんだ。(6)
「こ〜こはと〜てもたのしいばしょ。こ〜こはと〜てもたのしいばしょ。
ジュースはご〜くご〜くおいしいし、た〜べものだっていっ〜ぱい。
い〜つま〜でだっ〜てい〜たくなる。し〜あわせま〜んてん。
かえりた〜くなっ〜たら、い〜つでもかえ〜れる。
たの〜しいたの〜しいてん〜ごくみ〜た〜い〜。」(7)
おれはたのしいこえでうたっているのにひどいあつかいをうけているわけなんてなくてたのしいせかいをひとりじめしたいからなんだとおもってこわいこえのほうはあくまがおれみたいなこどもをたべようとしているのかとおもったからたのしいこえでうたってるほうのドアにはいった。 (8)
ドアをあけるとろうかがまーすぐつづいていておれがそのうえをあるきはじめたらカタンカタンカタン、とぶきみなおとがしてミキミキとゆかの木の板にわれめがはいりはじめおれがこわくなってきてみみをふさいでどんどんどんどんはしっていくとあたらしいドアについたのでうしろをふりかえるときのゆかはぼろぼろにこわれていた。(9)
文字数 1,117
最終更新日 2021.11.07
登録日 2021.11.07
高校2年生の2月冬、もうすぐ受験が始まる。
主人公の内田明(あかり)は明るくて優しくて、一言で言えばいい人。いつも通りに友人達と楽しげに話していた。
しかしどこかズレが出てくる。そんな中思い出話に思いを馳せていた明。友人達がそんな明にどこか違和感を感じるがそのまま解散。
次の日…
これはいつか何処かで起こるかもしれない日常
もしかしたらもう起こっているかもしれない日常
文字数 5,365
最終更新日 2022.08.24
登録日 2022.05.24
恋人のアンリエット・ファーマンへ、タイラー・ダラスはプロポーズを考えつつ、うじうじと言い出せずに過ごしていた。
仕事帰りに待ち合わせたある日、合流したアンリは急に出張に行くことになったとタイラーに謝った。
出張先で悩ませても悪いと考えたタイラーはプロポーズを先送りしてしまう。
ところが、アンリは出張先で海難事故にあい、帰らぬ人となってしまう。
プロポーズがはたせなかった後悔に苛まれ、永遠の別れに打ちひしがれるタイラーは空っぽになった気持ちと時間を埋めるため仕事へと傾倒していく。
アンリだったらどうだろうと考え、今は亡き後姿を追いかけるように、彼女と自分を重ね合わせ努力するうちにあれよあれよと仕事で結果が出るようになる。
その過程で資産家のシーザー・グレミリオンと知り合った。
ある時、シーザーからの仕事の依頼で、出向いてほしい場所があると告げられる。その地は、アンリが海難事故にあった海辺の街であった。これも何かの縁だとタイラーはシーザーの誘いに乗る。
アンリを飲み込んだ海の傍にある、彼女が一緒に行きたいと言った海辺の街で、失った恋人と決別し、新たに人生を踏み出そうとタイラーは決意した。
海辺の街で、タイラーはシーザーの別荘に滞在する。
そこには、シーザーの妹のロビンと、使用人のソニアという二十歳前後の少女が二人で暮らしていた。
髪色も年齢も違うのにソニアはどことなくアンリに似ていた。
タイラーは、そんなソニアという少女に少しずつ惹かれていく。
二人が近づくごとに、アンリの消息と海辺の街から見える小島で伝わる人魚伝説が繋がっていき、海難事故の真相が明らかになっていく。
※モチーフ、人魚姫。
※本編40話。最終話予約投稿済。
文字数 115,528
最終更新日 2023.05.24
登録日 2023.03.20
★「第2回オーバーラップ文庫WEB小説大賞」の最終選考まで(奇跡的に!)残った作品の改訂版です★
かつて超大国であったプレセンティナ帝国は隣国の攻撃に晒され続け、今や首都を残すだけとなっていた。その上後継者問題も抱えていて、まさに滅亡の淵にあった。
だがそんな状況の中、第二皇女イゾルテの元に時々どこからか謎の贈り物(現代製品)が届いていた。
「ここを動かすとシュコシュコ言うけど、何の意味があるんだろう……?」(ポンプ式水鉄砲)
「なんだこの奇妙な容器は……。ヤカン? それともランプかな?」(アランビック蒸留器)
彼女はその贈り物を使用し、あるいは構造を分析し、たまに勘違いしたまま再現して、自ら兵を率いて戦いへと乗り出していくのだった。
※贈り物(現代製品)の力やそのアイデアを用いつつも、一方で独自の兵器、戦術、戦略も駆使します。異世界ではありますが、ギリシャ神話や古代ローマを中心とする歴史ネタを下敷きにしています。
あと、魔法も無ければモンスターもいません。
※舞台は地中海っぽい世界です。登場人物は全員その世界で生まれ育った人たちで、異世界人とか現代人とかはいません。神様は武器をくれません。楽○とかアマ○ンとかで買えるようなものしかくれません。そして注文を出すことも出来ません。神様語も読めませんし、その他意思の疎通は全くできません。
★もともと『小説家になろう』で連載していましたが、更新が途中で止まっちゃっていたので仕切り直すために加筆・修正したものを順次カクヨムに投降し直しています。
なろう版 https://ncode.syosetu.com/n9390by/
登録日 2014.07.03
ついつい妄想をしてしまう女子高生「夢見瑠璃」
普通の学校に通う、どこにでも居る普通の女子高生だが
彼女には脳内妄想を実況風に口に出してしまう癖があり…………
妄想少女の日常物語
文字数 926
最終更新日 2016.03.22
登録日 2016.03.21
