「貸し」の検索結果
全体で414件見つかりました。
領地には魔物が溢れ、没落を待つばかり。
【伯爵家に逆らった罪で、共に滅びろ】
そんな未来を回避するために、悪役だった男が奮闘する物語。
文字数 105,047
最終更新日 2024.06.14
登録日 2024.04.25
※ 5月4日に本編完結。今後は番外編を予定しております。
不思議な力を持ち、『ソランスターの妖精』と呼ばれるシャナス公国の伯爵令嬢レインリットは、父親を不審な事故で亡くしてしまう。さらに悲しみに暮れる間もなく、いきなり現れた叔父を名乗るクロナンにより、親子ほども年の離れた男との縁談を仕組まれてしまった。使用人たちを次々と解雇され、屋敷や領地を奪われた挙句に伯爵の称号すらも奪われそうになったレインリットは、結婚式の当日に決死の覚悟で逃げ出すことに。
メアリという偽名を名乗り、侍女のエファと共に生まれ育った国を離れたレインリット。彼女は何らかの事情を知っているであろう元家令を探すため、ソルダニア帝国の首都エーレグランツを目指す――すべては、父親の無念を晴らし領地を取り戻すために。
海を渡りエーレグランツまでたどり着いたレインリットは、ある晩、さる貴族の庭先でエドガーと名乗る男に危ないところを助けられる。彼は珍しい銀色の髪と瞳を持つ『銀の伯爵』と呼ばれる貴族だった。半ば強引ではあるが、親身になってあれこれと手を貸してくれるエドガーに、レインリットは段々と惹かれていく気持ちを止められず……?
文字数 161,543
最終更新日 2019.05.04
登録日 2019.03.08
ハーグリーブス伯爵家には代々、不思議な能力があった。
聖女の祈りで業務の作業効率を上げられるというものだ。
範囲は広いとは言えないが、確実に役に立つ能力であった。
しかし、長女のエメリ・ハーグリーブスは婚約者のルドルフ・コーブル公爵令息に婚約破棄をされてしまう。そして、進めていた事業の作業効率は計画通りには行かなくなり……。
「婚約破棄にはなったが、お前の聖女としての能力は引き続き、我が領地経営に活かしたいのだ。協力してくれ」
「ごめんなさい……意味が分かりません」
エメリは全力で断るのだった……。
文字数 38,286
最終更新日 2021.10.23
登録日 2021.08.19
学生時代の付き合いのあるBarのマスターに寝取られる話になります。
今現在も続く寝取らせ、貸し出し、凌辱など、妻の日々重ねていく性の経験で堕ちていく様子を綴っていきたいと思います。
人妻、寝取られ、凌辱などお好きな方はぜひご覧ください。
感想などもらえますと励みになります。
文字数 46,309
最終更新日 2024.05.24
登録日 2023.11.10
「他に女ができたからお前とはもう別れる! 相手は伯爵令嬢で貴族の妻にふさわしい女性だ! 平民のお前は実家に帰って俺に支払う慰謝料の準備をしておくんだな!」
テナス商会の娘メリエッダは、男爵貴族のダズから婚約者の乗り換え目的で婚約破棄をされる。
その上、真実の愛に目覚めたという理由で慰謝料まで貰えると信じていたのだが……。
「なにか勘違いをされているようですが、今回の件で慰謝料をお支払いになるのはダズ様の方ですよ?」
「ええいもういい! 口を開けば金金と金に汚い奴め、そんなに金がほしいのならくれてやる! 金にがめつい女への手切れ金と思えば安いものだ!」
しかし没落寸前のダズの家はテナス商会から多額の資金援助を受けており、娘を小間使いのようにこき使われたメリエッダの父親は大激怒、その援助を打ち切る。
資金難に陥ったダズはお家断絶に焦り、慰謝料を含めて金を貸してほしいと伯爵令嬢に泣きついて醜態を晒してしまうが、彼女との出会いに隠された真実と自分を取り巻く現実を知った時にはもう遅かった。
一方メリエッダはかつての知人と再開し、新たな恋と幸せを見つけていく……。
※他サイトでも公開しています。
文字数 16,079
最終更新日 2024.04.29
登録日 2024.04.23
眠たい男たちが眠れない夜にすったもんだする話
不眠気味の社畜である渡来 陽(わたらい あきら)は、仕事帰りに、巨大なぬいぐるみを抱えた男とタクシーに同乗する羽目になる。疲労が限界だった陽はその車内で寝てしまい、起きると男のベッドの上だった。
幸か不幸か何ごともなく、お礼もそこそこに逃げ出した陽だったが、久しぶりに熟睡できたことが幸いし、仕事は大成功。
これまでの不摂生を反省した陽は、睡眠環境の改善を決意し、例のベッドを貸してくれた男、水岡に相談を持ちかける。
寝具やアロマ、ベッドの買い替えなどを通して距離を縮める二人だったが――
※年齢制限すくないです!(タイトルに※つけます)
文字数 75,479
最終更新日 2024.06.06
登録日 2024.04.30
青い髪の少女の子を貴族が引き取りに来た。どうやら孫を探していた様子。だが候補は二人。一人は葡萄(えび)色の瞳のアイデラ、もう一人は青い瞳のイヴェット。
決め手になったのは、イヴェットが首から下げていたペンダントだった。けどそれ、さっき私が貸したら私のよ!
アイデラは前世の記憶を持っていたが、この世界が『女神がほほ笑んだのは』という小説だと気が付いたのは、この時だったのだ。
慌てて自分のだと主張するも、イヴェットが選ばれエインズワイス侯爵家へ引き取られて行く。そして、アイデラはアーロイズ子爵家に預けられ酷い扱いを受けるのだった――。
文字数 66,545
最終更新日 2023.09.22
登録日 2023.08.26
商社マンの正吾(アルファ)は、婚約者に運命の番が現れあっけなく番になられてしまい、絶対に自分を裏切らないオメガを欲する様になる。
しかし自分の心を預けた半身が、もしまた運命の番に出会い自分の元を離れてしまったらと考えると普通に恋愛をする勇気はない。半ば自棄になった正吾は地下オークションで奴隷オメガを購入する事に決めた。
そうして訪れた初オークションの日、涙に濡れる処女オメガを変態どもから救いたいと、つい想定よりかなり高額な入札をしてしまう。
落札金額は一般的なサラリーマンの生涯年収を優に超えていた為、正吾は昼夜問わず働き詰めとなってしまう。そこへ事件が起き、どう頑張っても返済が間に合わなくなってしまった。
債務不履行になって愛したオメガを地下オークションに連れ戻されてしまうのか、貸し出して現金収入を得て返済に回すのか、何か別の手立てを探すのか、正吾は究極の選択を迫られることとなる。
果たして身の程に合わない高額な入札をしてしまった正吾は、無事借金返済できるのか。
また、男オメガである受けの母と受けが売られたその背景には、一人の男の深い妄執があった。物語が進むにつれ、親世代の酷い執愛が複雑に絡みついてくる。
果たして、登場人物全員が幸せになる道はあるのだろうか。
※攻めは一貫して受けを溺愛しますが、無理やり表現や一部攻め以外からの凌辱もあります(決して攻めの本意ではありません)
主人公の二人はじれじれ純愛の予定ですが、所々で親世代のオジXオジが挟まります。そして物語の背景設定上、メインカプ以外の登場人物がかなり酷い目に遭います。どちらかというとそちらの方がインパクトが強いので、心に残ってしまうかもしれません。最終的にはハッピーエンドではありますが、話の冒頭に注釈を付けますのでご自衛お願いします。
内容はフィクションです。現実世界での人身売買には頑固として反対致します。
誤字脱字のご連絡、文章の書き方のご指導、ご添削など全て大歓迎です。
メインカプタグ:体格差/シリアス/金融/戦争勃発/相思相愛/ハッピーエンド/ お清めセッ/わからセッ/寝バック/発情期/すれ違い/健気/前科/妊娠/出産/奴隷/ヘタレ攻め/隠れドS攻め/ラブコメ/積極的な受け/当て馬/攻めフェ/攻め視点/オメガバ独自設定
受け陵辱タブ: 身売り/輪姦/媚薬/調教/緊縛/SM/視姦/玩具/モブレ/強姦/飲尿/変態爺
脇役タグ: 強制番解除/オジxオジ/執着/エネマグラ/淫乱堕ち/心が壊れる/執愛/集団レイプ/NTR/モブレ/鬼畜/自殺未遂/運命の番
表紙phy様
文字数 567,721
最終更新日 2024.01.08
登録日 2023.08.01
※月金20時の週2回投稿です。
※本編ではないものについては不定期投稿になります。
4月某日。推理小説家の伊良涼弥は、多忙な日々に癒しを求めてレンタル彼氏を呼ぶことにした。三徹明けの頭で、深く考えずに結んだ契約は、「30日間貸し切り添い寝オプションコース」。
レンタル彼氏店「Mashmallow」でランカーをしている男・ハルとの、30日間限定のビジネス共同生活が始まった。
※性的表現の多い話はサブタイトルの隣に「★」を表記しています。
※サブカップルについて
幼馴染カプ。本編では多く絡まない予定です。彼らのCP話については【スピンオフ】として投稿します。
お気に入りやいいね等押してくださってありがとうございます。
◾️キャラクター
伊良涼弥(24) 受け
新進気鋭の推理小説家。社会不適合を自認しているゲイで、友達もいない。大学時代のミス研の先輩浅木先生を師事している。綺麗好き。
恋愛経験は乏しいが、男性経験はあるようだ。
ハル(28) 攻め
レンタル彼氏店「Mashmallow」でランカーをしているゲイの元ホスト。「ハル」は源氏名、店年齢は25歳。仕事では女性客も相手にしている。最近まで飲食業界で働いていたが、現在退職前の有給消化中。
文字数 147,614
最終更新日 2024.06.14
登録日 2024.03.08
国の人々を苦しめる瘴気を払うために、村娘であるラーナは王城に呼び出された。
彼女は、王国の誰もが使える魔法とは異なる不思議な力妖術を使えたのだ。
そんなラーナの活躍によって、国を蝕む瘴気は払われた。
しかしそれから彼女は、王国から命を狙われることになった。強力な力を持つラーナは、国王を始めとする国の重鎮にとっては邪魔な存在だったのだ。
彼女は、兵士のユーラスの助けを借りて、なんとか隣国へと逃れた。
それから程なくして、彼女を用済みと切り捨てた国から再び力を貸して欲しいという要請があった。王国は、再び発生した瘴気に悩まされていたのだ。
だが彼女は、王国からのそんな要請を切り捨てた。
自分を用済みと切り捨てた国に、貸す力などなかったのである。
文字数 24,563
最終更新日 2023.09.29
登録日 2023.09.26
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13
好きで好きでたまらなかった人と婚約した。その人と釣り合うために勉強も社交界も頑張った。
でも、それももう限界。その人には私より大切な幼馴染がいるから。
ごめんなさい、一緒に湖にいこうって約束したのに。もうマリー様と3人で過ごすのは辛いの。
ごめんなさい、まだ貴方に借りた本が読めてないの。だってマリー様が好きだから貸してくれたのよね。
私はマリー様の友人以外で貴方に必要とされているのかしら?
貴方と会うときは必ずマリー様ともご一緒。マリー様は好きよ?でも、2人の時間はどこにあるの?それは我が儘って貴方は言うけど…
もう疲れたわ。ごめんなさい。
完結しました
ありがとうございます!
※番外編を少しずつ書いていきます。その人にまつわるエピソードなので長さが統一されていません。もし、この人の過去が気になる!というのがありましたら、感想にお書きください!なるべくその人の話を中心にかかせていただきます!
文字数 80,524
最終更新日 2018.05.12
登録日 2017.06.16
沙月は原因不明の奇病により、生まれつき、全身に100の性器を有していた。おでこや両頬、乳房など体のあちこちに性器があった。それもあってか、沙月は人一倍性欲が強く、幼馴染みに頼んでパーティー会場を貸し切ってもらう。大勢の男とセックスを楽しむために――(「体に100の性器を持つ女」)。
学校からほど近い場所にかつて研究所があった。研究所は半年前に爆発事故を起こし、その際にウイルスが蔓延した。そのウイルスを浴びた男はゾンビ化したが、女はゾンビ化しなかった。科学者たちの研究によって男にしか効かない特殊なウイルスだと分かった。その研究過程でもう一つ判明したことがあった。それはゾンビから人間に戻る方法だった。その方法とは処女とセックスすること……(「ゾンビ化解除の条件は処女とセックスすること!?」)などバラエティ豊かなショートショート集です。稲凪七衣名義でノクターンノベルズにも投稿しています。
文字数 24,068
最終更新日 2024.05.28
登録日 2024.02.29
ティナ・フォンクは不幸だった。
5歳にして、英雄、聖女の称号を得ていた両親の無能を知ったから。
人間らしい生活のため、ティナは公爵令息との婚約を了承した。
了承したものの……公爵令息『アルフレット・クライフ』とは、顔を合わせるたびに喧嘩になる始末。
ある日気づいた……あれ? あの婚約は口約束でしたよね?
公爵には恩義を感じているものの、ティナは婚約は無かったことにしようと画策するのだった。
ティナが18、アルフレットが23になった年。
長年疎遠となっていたアルフレットがティナを訪ねて来た。
「呪いを解くために力を貸してほしい」 と
※5年ほど前に別名義で掲載、2年前に消去したものを修正、4万文字を加筆し再投稿しています。
文字数 132,055
最終更新日 2023.05.19
登録日 2023.05.14
8月2日は「お(0)ぱ(8)んつ(2)の日」ということで、パンツのお話です。
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俺(古谷一太)と山田太郎は、小3のとある出来事をきっかけに親友になった。超イケメンモテ男の山田太郎が俺に秘密を話したいという。なんだ?告白か?お前の告白なら聞いてやらないこともないぞ?
だが山田太郎の告白は……
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パンツを履かないシチュエーション(人魚・エイリアン・ケンタウロス・プール・全身タイツ・裸エプロン※選択肢から一つをチョイス)&おパンツという組み合わせでお話を書いています。
天木あんこ(@54azuki_mochi)さん、深山恐竜(@fuka_yama2021)さん主催のTwitter企画『おぱんつ企画2023』参加作品です。
文字数 21,142
最終更新日 2024.04.25
登録日 2023.08.02
前世でよくやっていた携帯のアプリである、恋愛シュミレーションゲーム《王子様達と百年に一度の甘い恋》というものにハマっていた。
攻略対象者達?いえいえ!私の推しは違う!!たまーに図書室に出没するモブ…名前は知らないから私はモブ男と呼んでいた。
綺麗な黒に近い紺色の髪と目…そしてレアな笑顔!!図書室で会えるか会えないかの確率は低く、会えたとしても少し話すシーンしかないけど、ドンピシャに私好み!何故モブ男は攻略対象者じゃないの!?
王子や騎士とかいらん!そうブツブツと文句を言いながらゲームをしていたら…私は車に轢かれて死んでしまった…。携帯を見ながら歩くのは駄目だね…。
目を覚ますと豪華でギラギラしている部屋…ピンクと赤だらけで落ちつかない!
あれ、何処か幼さはあるけれど…赤い色のモジャモジャした髪の毛…これは…死ぬ直前までやっていたゲームの…あのゲームで出てきた悪役令嬢の、、、悪役令嬢の取り巻きであるスカーレットだわ!!?ヒロインを虐めて断罪される悪役令嬢ローズとそれに手を貸した《取り巻き》のスカーレット・スプリング…。
なんてことなの!
王子?義弟?騎士?そんなもんは知らない!悪役令嬢ローズともソリが合わないし、私は既にみんなに嫌われてるし、とにかく断罪されないように関わらないようにするだけ!
でも…もしかしたら、モブ男と会える?会えちゃうの!?私は推しのモブ男と仲良くなりたい!そして図書室デートをいつかしたい!早く、高等学園へ入学したい!
嫌われ者だった彼女が変わってしまった事に周囲は少しずつ惹かれるが、スカーレットはモブ男に夢中。
ドタバタラブコメの始まり始まり〜♪
10歳からスタートで、ゆるゆるですが楽しんでもらえたら嬉しいです(^ ^)
※🙇すいません、誤って消してしまった作品またアップします。更新は少しずつです。完結頑張ります。
文字数 28,248
最終更新日 2024.05.27
登録日 2023.08.23
☆☆☆☆☆
「ねえ、ねえ、パパ~!」
「うむ。なんだね?」
「里佳(りか)ねえー、お姉ちゃんになりたいのー。」
「そうか、そうかー。里佳ちゃんは、かわいいなー。」
「ねえ、ねえ、パパー……。あのバッグが欲しいの~!?」
「あれ?あのバッグ。買え与えなかったけ?ねえ、里佳、おじさんのこと、騙してないよなー!?」
☆☆☆☆☆
「ねえ、ねえ、パパ~!」
「どうしたんだい?里佳。」
「里佳ねえ、パパの○○なところが大好き~!!」
「……。」
「うん?パパ、どうしたの!?」
「俺にそんなところあったっけなー?」
☆☆☆☆☆
「うえーん。痛いよー……。」
「きみきみ、どうしたんだい?」
「きらんっ。釣れたよ、おじさま……。いくら引っ張れるかなー……。」
☆☆☆☆☆
「もしもし、このあいだ貸したお金、いつ返してくれるの?」
(やっばっ!!おじさま、ブロックしわすれちゃったなー。)
☆☆☆☆☆
「ねえ、ねえ、パパ?」
「どうしたの、里佳ちゃん。」
「お金貸してくれないかなー?」
「いいよ。お店につけとくからねー。」
「はーい。ありがとう!駿くん大好き!!」
「ホストクラブの売り上げに貢献してくれてるからねー……。」
「この女、馬鹿だなー……。どうせ、闇落ちしちゃうのに……うけけ……」
☆☆☆☆☆
文字数 536
最終更新日 2024.06.04
登録日 2024.06.04
仕事に充実感が得られると、好ましい出逢いの機会も訪れる……。
毎朝、職場に向かうため、駅のホームに立つ牧野修也と高守那美は、並ぶ電車乗車口の場所は違うが、互いに視界に入るその存在に好感を覚えていた。
厳しい競争社会の中で日々を忙しく過ごすふたりは、夫々の職場で有能な社員として認められていた。
仕事を通して関わる多くのシーンで、人との交流が生まれ、その中で恋愛が生まれる機会も少なくはない。
誰にでも、結婚までに至る恋愛のチャンスは訪れるだろう……が、数多くはない。
初めてのチャンスから恋愛、そして結婚へとまっしぐらに突き進むカップルもあれば、互いの気持ちを気遣いながら、慎重に愛を育むカップルもいる。
相手に気掛かりなことがあっても気にしない、それが愛している証拠だ、などとは云いきれない。
気掛かりの向こう側に、看過してはならない真実があるかも知れないのだから……。
修也は偶然、帰宅する電車内で那美と同じ電車車両に乗った。途中、体調を崩してしゃがみ込む那美に手を差し伸べて助けた。それを機会にふたりは急接近し、恋愛のチャンスが生まれる。
恋愛関係に進もうとするふたりの胸の奥に、素直に踏み込めない想いがあった。
互いに伝えず、成り行きに任せることは簡単だったが、那美は、こころに秘めた思いを相手に伝えるべきかどうかと迷う……。
修也は、交際を申し込むのは、醜態を見せてしまった那美の、弱みに付け込むことになりはしないかと、次の行動を躊躇う……。
ふたりは互いの会社の仕事でも関わりが生じる。
苦慮し、躊躇するふたりに、会社の同僚や友人や先輩が耳を貸し、力を貸して見守る……。
修也の大学の大先輩で、ラウンジ.フラーゴラのオーナーシェフ川添伸一郎は、修也のよき相談相手でもあった。
川添シェフは、修也の恋愛を優しく手助けしていく。
恋におちても当然のようなふたりは、互いに素直に自らの思いに従い、思いを秘めたまま、時を待った。
修也の職場の周りには、幾組かのカップルが生まれ、それぞれが恋を実らせて結ばれていく。
嫌いではない同士の修也と那美は、失恋の辛苦を経験することなく別れ、新たな恋に向かって進むことになるが、ふたりの親交が途切れることはなかった……。
(固有名詞など全てフィクションです)……全24話……
文字数 106,780
最終更新日 2024.03.08
登録日 2024.03.08