「働」の検索結果
全体で7,810件見つかりました。
風に乗ってヒラヒラと花が散ってゆく。貴方様の大好きな「梅」の花が。
また会いに来てくれる事を願っていたが、待てど待てども、貴方様は来ない。
それでも、私はいつまでも待ち続ける。貴方様に貰った琥珀色の簪を髪に刺して。
嗚呼、今宵も偽りと共に客に抱かれるのか。ならば、わっちは「それ以上の偽り」を持って接しよう。
提灯の明かりに照らされ、今宵も吉原「珠瑠璃屋」は男達で賑わう。
第一話【禿殺し】
今日は朝から騒がしい、何事かと思い二階の階段から顔を覗かせて見ると楼主が叫んでいた。
「おい、しっかりしろ!!」
よく見てみると、全身が血で赤く染まった禿が2人倒れていた。
「朝から騒がしいじゃないか、一体何事だい?」
私は天霧、歳は今年で二十ニになる。ここ珠瑠璃屋の花魁だ。私がまだ五つの時、両親に借金のかたとしてここに売られてきた。
しかし、最近吉原ではおかしな事件が起こっている。
「天霧か……見てみろ、また禿殺しが出たんだ。酷いもんだろ、これでうちの店を合わせて6人目だぞ」
事件というのは、この江戸の町にたたずむ吉原の禿達が立て続けに殺されているのだ。着物はボロボロに破かれ、身体中にアザを残した姿で。
「このニ人は…鈴松と彩風の禿じゃないか。二人は無事なのかい?」
すると、楼主は表情を曇らせニ階の奥を指差した。
ゆっくりと階段を登り、座敷部屋の障子を開けると……そこにいたのは顔や身体中をズタズタに切り裂かれた鈴松と彩風の変わり果てた姿だった。
「な、何で…鈴松…彩風…!」
私は昔からあまり感情を表に出さない性格だ、……楼主や他の遊女の前ではな。
「嘘じゃ…嘘といっておくれよ…」
私は死体など今までいくらでも見てきた。梅毒や客に無理心中をしいられ殺される者、遊女として生きる事に限界を感じ自ら命をたつ者など。
それでも私がこうして生きているのは、鈴松と彩風の存在があったからだった。
二人がまだ幼い禿だった頃、その姉女郎となったのが私だった。二人共故郷に残してきた妹達によく似ており、私は実の妹のように可愛がっていた。そして彼女達も私を姉のように慕ってくれていた。
「天霧花魁…辛いのは分かるがそろそろ支度をしてくれ」
「分かってるさ…。そうじゃ楼主、これ以上被害が出ないように見張りを立てといておくれ」
「あぁ、分かった。任せておけ」
個室へ戻ると、私は声を押し殺して泣いた。何故、あの子達があの様な目に合わなければならなかったのだろうか?
「あのニ人は決して客に無礼を働く事はしない。なのに…どうして」
文字数 1,031
最終更新日 2020.11.13
登録日 2020.11.13
人類滅亡後、世界を支配したのは犬だった!
犬と人間の立場が入れ替わった世界の、エロティックでコミカルな日常を描くパラレルストーリー、珍作『犬ニンゲン』。
主人公祐馬はシバ犬とキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルの雑種。妻シンシアはポメラニアンの雑種。結婚して十年、二人には六人の子ども達がいた。
冴えないサラリーマンの祐馬は、会社での雑種ハラスメントに耐えながらも家族のためにせっせと働く毎日。生活にゆとりはないけれど、美しい妻と可愛い子ども達がいれば幸せだった。
そんなある日、子どもがニンゲンのメスを公園で拾ってくる。子ども達のはしゃぐ姿を見て仕方なくニンゲンを飼う事になった祐馬家。
ニンゲンは"リカコ"と名付けられ、犬懐っこい"リカコ"にいつしか情が芽生える祐馬。
やがて、仕事のストレスに加え発情期が近づいた祐馬はいつもの浮気の虫が騒ぎ出し、シンシアは気が気ではない。
犬世界が出来た頃、発情期は大きな社会問題であり、永遠のテーマだった。それを解決したのがワンコ法だ。
賢い犬はかつてニンゲンが犯した過ちを繰り返さぬよう、犬本来の習性を尊重したルールを築いた。
そのワンコ法、第11条 〔 交尾の自由 〕
〈発情期とその前後の一定期間に限り一切の恋愛、繁殖行為はその自己責任において自由であり、その権利は何人にも侵すことのできない永久の権利として総てのイヌ族に与えられる〉
即ち、犬世界では発情期の浮気は当然の権利として認められているのだった。
しかし昨今ではワンコ法を見直そうという動きが強まっていた。
祐馬家も例外ではなく、シンシアに浮気がバレ、苦境に立たされた祐馬は"リカコ"を連れていったん家族の下を離れる事にしたのだが…
文字数 56,072
最終更新日 2021.05.12
登録日 2021.04.16
家業を息子に引き継いだ華村醸(はなむら・じょう)の頭の中には、小さい頃からの日々が浮かんでいた。
祖父の膝にちょこんと座っている幼い頃のこと、
東京オリンピックで活躍する日本人選手に刺激されて、「世界と戦って勝つ!」と叫んだこと、
醸造学の大学院を卒業後、パリで仕事をしていた時、訪問先のバルセロナで愛媛県出身の女性と出会って恋に落ちたこと、
彼女と二人でカリフォルニアに渡って、著名なワイナリーで働いたこと、
結婚して子供ができ、翔(しょう)という名前を付けたこと、
父の死後、過剰な在庫や厳しい資金繰りに苦しみながらも、妻や親戚や多くの知人に支えられて建て直したこと、
それらすべてが蘇ってくると、胸にグッとくるものが込み上げてきた。
すると、どこからか声が聞こえてきたような気がした。
それは、とても懐かしい声だった。
祖父と父の声に違いなかった。
文字数 140,138
最終更新日 2025.03.26
登録日 2025.03.02
策士な彼はこじらせ若女将に執愛中
レンタル有り東京でOLとして働く沙耶にかかってきた、一本の電話。それはなんと、母と兄が経営する旅館『瀬野』が潰れかけていることを知らせる内容だった! 実家に戻る決意をした沙耶は、海外に転職予定の恋人・直に負担をかけまいと、一方的に別れを突きつける。だが納得しない彼は「一年後に会いに来る」と告げるのだった。一年半後、旅館瀬野には若女将となった沙耶の姿が。彼女が自ら連絡を絶ったせいで、約束の時期に直と再会することはなかった。けれど彼女の努力も空しく、旅館の状況は改善しないまま。そんな折、銀行の融資担当者から、融資を約束する代わりに結婚を迫られた彼女は、その条件を呑んでしまう。ところが直後、『経営コンサルタント』として再び直が現れて――!?
文字数 150,386
最終更新日 2018.08.21
登録日 2018.08.21
鮮やかな赤毛と緑の瞳を持つ公爵令嬢のローズは悪役令嬢であるらしい。
いずれことごとく妹の邪魔をした挙げ句、婚約者の第三王子から婚約解消されると言う。
本人や妹に自覚はないが、公爵家で家令見習いとして働いている少年がそう主張しているのだ。
彼の言うことには彼はなんと異世界からの転生者であり、この世界は乙女ゲームというものとそっくりなのだそうだ。
ローズはこの少年をとても不憫に思っていた。
頭はいいのにバカなんだなと。
だけどなんと妹はこのバカのこと好きらしい。
悪役令嬢ローズはそのせいでバカをバカと言うのに躊躇するのである。
※小説家になろうさま・カクヨムさまにも載せています。
文字数 43,422
最終更新日 2020.05.18
登録日 2019.07.11
コスモ・サンダーの内部紛争を収めたレイモンドは、組織の立て直しに着手する。紛争中、常に側に居たアレクセイを、破壊し尽くした第四艦隊の司令官として送り出す。ようやく、組織の形が整った頃、レイモンドはコスモ・サンダーの新しい道を付けるために、アレクセイを伴ってケイジ・ラダー氏に会いに行く。
ケイジ・ラダー氏の賛同を得て、メタル・ラダー社の子会社を立ち上げ、そのCEOとして采配をふるうことになった。
メタル・ラダー社の幹部として、クーリエとして一緒に働いていたランディをリクルートした帰り、極東地区に入ったあたりで、アレクセイとレイモンドが乗る宇宙船が宇宙軍に拉致される。
宇宙軍の極東基地からレイモンドを脱出させるため、アレクセイは宇宙軍士官の身分を明かすことになった。しかも脱出の途中で、ルーインが味方であるはずの宇宙軍の戦闘員に撃たれる。
レイモンドは、怪我をしたルーインと共に、リュウが率いるパトロール部隊の艦に乗りコスモ・サンダーへと帰還した。アレクセイを宇宙軍に残したまま…。
※『宙に散る』の最後にも書きましたが!
宙シリーズは、『宙に散る』で終わる予定でしたが、いいところで終わる小説を読むと、「この後、どうなるんだ」とよく思っていたので、続きを書きました。それに、話を広げすぎて、中途半端にほっぽり出した話題も多かったので、できるだけまとめてみました。
文字数 152,405
最終更新日 2021.11.22
登録日 2021.10.02
放置子だった。
放置子だったと親になってから気付く。
小さい頃の記憶がかなり残っている。
5歳には精神的に自立していた。
学校に図書館、テレビと新聞で色んな事を学んだ。
働ける歳になるまでひたすら我慢した。
両親は今で言うパワーカップル。
父親違いの歳の離れた兄。
母はマルチと宗教と枕営業。
父はギャンブル。
兄は存在感無し。
その家族と縁を切るまでの話。
文字数 7,147
最終更新日 2022.06.30
登録日 2022.06.27
わたし、異世界で癒しの聖女になったらしいです
レンタル有りギギは、ビエルイ王国の下っ端王女として生まれた。
前世で保育士をしていた彼女は、今世でも無類の子ども好き。
孤児や王宮の下働きの子どもの面倒をみて無意識に、着々とギギを慕う信者を増やしていた。
そんなある日、ギギはひょんなことから大怪我を負っていた美少年・キリルを助ける。
わけありで、最初こそつっけんどんな態度の彼だったが、年を追うごとにギギに執着するように。
「ギギの愛人になりたい」……って、そんな言葉、どこで覚えてきたのー!?
部族戦争に巻き込まれたり、囮をして体を張ったり弱小王女は多事多難!
どたばた子育て(?)ラブファンタジー、開幕!
文字数 161,674
最終更新日 2019.04.26
登録日 2019.04.26
スカーレット子爵家令嬢アリアは人の病やケガを癒す特殊能力持ちの女の子。難破船から投げ出され浜辺で倒れていた瀕死の王子を助け、婚約者の地位におさまっていたのだが……。
王太子に、別の好きな人ができたらしく振られてしまった!
浮気なんてしょせん一時の気の迷い……と踏みとどまるつもりでいたら、
「アリアが王太子を裏切って不貞を働き、婚約破棄となった」などと、嘘の噂が広がって針のムシロ。
そんな噂をばらまいたのは誰? そもそもその浮気相手って誰!?
ひょんなところから出会った美形貴公子エルネストや海の魔女の力を借りて、濡れ衣晴らします! アリア、奮闘します!
※ ほのぼのコメディです。
文字数 38,147
最終更新日 2023.04.30
登録日 2023.04.29
介護福祉士の資格を持つ立川翔は特殊な家庭事情により介護施設を辞め、O県に設立された日本初のカジノにおける高齢者専用VIPルームで働くことになる。一方、深野亜美は同じ施設の介護士として翔に助けられた過去があり、その頃から好意を持っていた為後を追ってカジノに転職した。しかし隔離された環境で別のVIPルームにおける客の接待係を与えられ悩む。そこで翔の伯母を担当する精神科医の日下部が、翔を取り巻く環境の変化に疑問を持ち、カジノについて調査をし始める。その結果は?
文字数 174,136
最終更新日 2024.02.22
登録日 2024.02.01
孤独の反対側にあるのは、厄介な言い訳だった。
同じ職場で働く同期の月代香純と、津村駿は、女である香純が先に昇格した。
仕事は空回りで、体調が悪い毎日が続いていた香純の前に、3つ年上の城山直人が現れる。
玄関の前で倒れた香純を部屋の中まで運んだ城山は、香純の事がずっと気になっていたが、香純は津村を選んでいた。
新年度、香純は出向となり、津村とは遠距離恋愛となった。
香純が津村との子供を流産した日、城山はまた香純のそばにいた。
一度は別れた津村と香純だったが…。
文字数 51,023
最終更新日 2025.04.13
登録日 2025.04.12
※この作品を読むべきでない3つの理由
1.成長モノなので流行りとはかけ離れています。
2.人気出なかったら8話で打ち切ります。
3.もしもあなたが口だけの「愚者」ならば、この作品は楽しめないでしょう。
主人公は大きな夢を抱いて魔法学校に来た――清掃員として。
毎日職場と家の行き来で友達もおらず、孤独で奴隷のように働かされる日々。そんなある日、陽キャグループの生徒たちの手によってトイレに流されてしまう。行きついた先は、下水道。
地上のダンジョンなんか比べ物にならないほど広く、出現する〝ヤツら〟は圧倒的な強さを強さを誇る。まさに、世界最強のダンジョンだった。
主人公はそこで、30年前に戦死したはずの英雄 タロウ・サトウと出会う。そして、彼が所有する能力『モンスター・キング』の後継者に、なぜか指名されてしまう。
それをきっかけとして主人公は、30年前から繰り広げられている下水道の戦いに巻き込まれていくのだった。
文字数 44,773
最終更新日 2022.02.10
登録日 2022.02.06
「貴様との婚約を破棄する!」学園の卒業パーティーにて皆の前で私は王太子に婚約破棄されてしまった。いくら私が出来損ないと言われているからといってそんな!普通は泣き叫ぶか、許してくれと懇願するかそんなところだと思うのだが、「ヤッターーーー。バンザーイ」私は喜びのあまり飛び上がっていた・・・・だってこの王太子、良いのは顔だけ。いろんな女にうつつを抜かす超遊び人なのだ。しかし、悪巧みを働く力はあるみたいで、あろうことか私を修道院に送る途中で襲わせて慰み者にしようと企んでいたみたいで、ほう、私に対してそのようなことをしようとするとは・・・・。私自身、剣は兄に相手にされず、魔術は姉の足元にも及ばない、辺境伯の出来損ないなのだ。でも、我が武の名門辺境伯の令嬢として、受けた辱めは相手をぶった斬って晴らします!出来損ないの私に出来るのかですって? そんなのやって見ないと判らないじゃない!
南国と国が共同して我が領地に攻めてきたり、帝国皇子がやってきて纏わり付いたりもう大変。でも諦めずに前に向いてがんばります。
HOT女性向けランキング第一位獲得
なろう、カクヨム連載中です
文字数 109,913
最終更新日 2022.05.11
登録日 2022.04.19
ド田舎過ぎて、人が訪れることもない辺境の町ヴェステの町。
過疎化も進むそんな街に、ある日突然領主を名乗る少女が訪れた。
新人領主となった彼女と、もともと代官として働いていた秘書官の少女の、ほのぼのな日常の話。
文字数 31,450
最終更新日 2022.09.07
登録日 2022.08.28
赤ん坊のころに家族を殺され、盗賊に連れさられたダンテは、今や悪徳貴族相手に詐欺を働く義賊となっていた。
そんなダンテはブルームバーグ伯爵家の美しい一人娘であるアンジェリカに狙いを定め、婚約破棄による一儲けを企んでいた。
しかし、アンジェリカに近づくため入学した学園で、ダンテは一人の地味な少女、ベアトリーチェと出会う。
純粋で優しい少女にだんだんと惹かれていったダンテだったが、両親の殺害を命じたのがアンジェリカの父親だと知ってしまい……。
これは、嘘つきによる真実の愛を求める物語
この作品はカクヨム、アルファポリス、小説家になろう、ノベルアップ+で連載しております
文字数 192,813
最終更新日 2020.09.04
登録日 2020.07.10