「幻」の検索結果
全体で2,535件見つかりました。
惑星セノーラ。
三つの月と広大な大陸、その隙間を埋めるように、数え切れない命が息づいている。
森には、太陽の紋を抱く黒き巨熊ヒノワグマがいる。
雪嶺には、吹雪とともに降り立つ飛竜フロスト・ワイバーンが。
湖底には、嵐の夜だけ水面へ現れ、稲妻とともに獲物を呑み込むリヴァイト・フィッシュが。
砂漠の下では、音なきままに地表を崩し、群れごと飲み込むサンドワームがうごめく。
人の町の地下には、巨大なラットロードの影が走り、廃村の空にはブロッドクロウが輪を描く。
彼らは「魔物」ではない。
誰かを呪うために生まれたわけでも、文明を憎んでいるわけでもない。
ただ、セノーラという星に選ばれ、過酷な環境と濃密なエネルギーに適応しきった生き物として生息している。
本シリーズ『BEASTLOG ―異界生態誌―』は、
冒険者や英雄の影で語られてきた「野生に生きる動物」「伝説の生物」を、
“自然の一部としての真実”から描く記録譚である。
ある短編では、子を守るヒノワグマの前に迷い込んだ旅人の最期が。
ある短編では、群れの掟に従い、静かに人を狩り場として認識していくヴァルグの眼が。
ある短編では、戦場の死肉を喰らい続け、やがて戦争そのものを呼ぶと噂される不吉な存在となったブロッドクロウの群れが。
ある短編では、幻の森で、人を惑わせるミラージュ・デアの“美しさと冷酷さ”が。
そしてそのどれもが、「善悪」ではなく「生存」の物語として語られる。
この星では、人間種もまた数ある生命の一つに過ぎない。
歴戦の戦士であっても、一歩足を滑らせれば、獣の胃の底か、群れの血に染まった雪に還るだけだ。
英雄譚の外側で、黙って息づく牙と角と羽音。
これは、惑星セノーラにおける「自然」と「脅威」の記録であり、
同時に——この世界がどれほど美しく、どれほど容赦がないかを示す、生態誌である。
読む者は、知ることになるだろう。
人が“怪物”と呼んだものたちが、“星とともに生きていた”彼らの姿を、そしてその脅威を。
※不定期更新。更新の場合は、木曜日夜8時更新予定
文字数 40,652
最終更新日 2026.03.26
登録日 2025.11.13
ここは不思議の国……の全てが狂いまるで夢の様にもうすぐで壊れてしまう『夢幻の国』。壊れかけの世界を救うには正しく物語を繋ぐこと?それとも……?今宵のヒロインはまた歪んだおとぎ話を駆け回るのでした。
文字数 4,077
最終更新日 2020.01.25
登録日 2020.01.25
◆推定読書時間:10~15分
「喪失の悲しみと幸い」がテーマの短編ファンタジーです。
ジョージ・マクドナルドあるいは宮沢賢治のような幻想的な世界観がお好きな方に合うかもしれません。
◆これまでいただいた感想
・ファンタジー要素を感じながら、スムーズに読み始めることが出来て、途中からは「悲しみの涙の花」の謎に引っ張られて最後まで一気読みしました。
・悲しくて幸せな思い出と、忘れたくないという決意が立ち上がってくるのを感じました!
・改めて幸せとは何か、そして幸いの在り方について考えさせていただきました。
文字数 5,867
最終更新日 2026.07.09
登録日 2026.07.09
白昼夢のような午後、少年が失くしたボールを追って、僕は「穴」の向こう側へ迷い込む。
そこで出会ったのは、言葉を話し、水音を立てて波打つ、泥でできた美しい裸像の女だった。
「フルムーンの日に待ってる」
交わした約束は、日常の喧騒に紛れて風化していく。
忘却の果て、パサージュに響く溜息と、砂埃に消えた真実とは――。
美しくも歪な、泥人形との交流を描いた一幕。短編幻想怪奇。
文字数 1,899
最終更新日 2026.01.21
登録日 2026.01.21
20XX年、地球は突如として現れた怪物「ネクストルム」によって侵攻された。奴らが撒き散らす粘液「セラム」は都市を、海を、そして地球を全く別のものへと作り替え、巨大なコロニーを形成した。女性は生け捕りにして苗床に、男性は脅威として殺害し、やがて人類の大多数が姿を消すのだった。
生き残った人類は要塞都市セクターの中に逃げ込み、厚く高い壁の中に閉じこもる屈辱的な生活を強いられていた。
しかしある時、解決の糸口が生まれる。ヴィクター教授がネクストルムの生態を解析し、奴らのエネルギーを人体に逆流させることに成功したのだ。
だがこの技術「リバース・シンクロ」は若い女性しか適合せず、更に過度な使用は幻覚や幻聴を引き起こす副作用を孕んでいた。
それでも人類は止まらなかった。
身体に禁忌の紋様を刻み、化け物の力を振るう少女兵たち。彼女たちは師団を組織し、ネクストルムによって捕らえられた同胞を救出するため、血塗られた最前線へと身を投じるのだった──。
文字数 100,531
最終更新日 2026.05.29
登録日 2026.01.28
「夜叉波 弥生」は妖である。人間界に出現する時代、憑依体により、老婆であったり、うら若き乙女であったり、若武者であったり、キャリアウーマンであったり、変幻自在?である。人からみれば、人にしか見えない。正体を知るのは その者も妖である証。
夜叉波弥生は時を越えて探しているものがあった。
江戸川時代にうら若き娘の姿で出現した際、江戸川で小間物屋に寄宿していた若き天狗と道連れとなる。ふたりは盗賊と狼の跋扈する山道を越えて行かねばならない。
三叉路にて、山姥と天狗は違う街道を行くが、八鬼山で窮地に陥った天狗を山姥が遠隔で力を貸す。山姥はその反動で、令和時代に青年の姿で出現する。
令和時代に出現した山姥は 憑代の青年の姿から、若い女性の姿となり、タツキとして 源氏名シェリーと名乗り、ホステスとして働く。客として来店した醜男黒川に出会う。黒川は、山姥のこれ以上ないほどの好みだった。黒川はシェリーが山姥であるとの正体を知っても変わらず山姥を愛した。
クラブ銀川でホステスをしていたことが、シェリーを暴力団抗争に巻き込きこむこととなる。成り行きとはいえ、シェリーの存在を消さざる得なくなる。
山姥「夜叉波 弥生」が 時代を超え、国を越え、姿を変えて、大事な○○を探す物語。
文字数 39,709
最終更新日 2026.01.20
登録日 2025.10.03
「貴方は病気なんです。きっと僕が良くしてあげる」
――人は、内側から支配する方が楽に手に入る。
外界と断絶された、精神病棟。
タフィは、淡い恋心を抱くルビにせがまれ、スノードロップを摘む途中、彼が助けを求める声を幻覚し、確信を強めながら、彼と落ち合うべく院内を駆ける。
精神を揺さぶられつつ、辿り着いた約束の屋上。そこでタフィが目にしたのは、想像を絶する光景だった。
昔の精神病棟(閉鎖病棟)が舞台の、スリラーです(ミステリー要素もあるかと思います)。
18禁のBL要素と、暴力的・差別的表現があります。
ネット小説にしては文学寄りの文体かもしれません。
『支配の形』がテーマかも。
文字数 12,048
最終更新日 2025.02.10
登録日 2025.02.10
文字数 12,083
最終更新日 2022.08.05
登録日 2022.07.28
帝国の圧政に苦しむ故郷・ベスルベルクを憂いたアルバンは、ゲリラを組織し、帝国との戦いに身を投じる。激しい戦いの末、彼らは帝国からの独立を果たす。アルバンは、「建国の英雄」として称えられた。
そんな独立戦争から、はや40年。戦いの日々は既に過去のものとなり、英雄たちは第一線を退いた。巧みな政治交渉で帝国との関係を修復したベスルベルクは、「トラビス」などの独自技術を背景に、「小さな大国」として大繁栄を遂げていた。
そんな「小さな大国」で、アルバンの養子として育てられたコーは、自然を愛する心優しき青年へと成長し、質素ながらも平和で幸せな日々を送っていた。しかし、とある事件をきっかけに、世界のすべてが歪み始める。
平和に見えた国に渦巻く陰謀を知ったコーは、ベスルベルクの真の姿を知り、私情と大義の間で揺れ動く。
「お前は、裏切り者を許せるか?」
※この物語は、法律・法令、倫理に反する行為を容認・推奨するものではありません。
文字数 52,220
最終更新日 2021.06.20
登録日 2021.05.17
上司のセクハラ、初めての恋人の不貞などで鬱病になった姫野舞子ことマイ。
自宅に引きこもり、幻聴の影響で薬を大量に服薬して意識を失う。
そんな彼女を(色んな意味で)救ったのは、異世界からやってきた極悪人<ヴィラン>だった!
文字数 82,719
最終更新日 2022.04.10
登録日 2022.02.27