「夕」の検索結果
全体で2,609件見つかりました。
文字数 1,785
最終更新日 2022.06.16
登録日 2022.06.16
東京の人材派遣会社で働く渚菜緒子は、日々の忙しさに追われながら、ふとした瞬間に故郷の漁港の町を思い出していた。ある夜、都会の雑踏の中で、懐かしい男性の歌声が耳に届く。それは、故郷でよく聴いた曲——「HOME TOWN CUITE」だった。
そのメロディに誘われるように、彼女の心は幼い頃の記憶へと遡る。防波堤の上で見た夕陽、母が営んでいた小さな店、店内に流れていた下手なブルース。かつての友人と語り合った夢や、母が見守る中で育った日々が、胸の奥から鮮やかに蘇る。
しかし、都会での生活に追われるうちに、菜緒子はいつの間にか故郷との距離を感じるようになっていた。母との電話も久しく、便利で合理的な日々の中で、本当に大切なものを見失っていたのかもしれない。
「あばよ」の一言もなく離れた故郷。しかし、心のどこかでいつも帰りたいと願っていた。懐かしい曲が流れる中、菜緒子は思い切って母に電話をかける。変わらずそこにある母の優しい声に、彼女は久しぶりに帰ることを決意する。
週末、スーツケースにジーンズとスニーカーを詰め、母の好きだったブルースのCDを手土産にして、菜緒子は故郷へと向かう。都会では得られなかった何かを、再び見つけるために——。
過去と現在、故郷と都会の間で揺れ動く心を繊細に描いた物語。都会で生きる人々が忘れがちな「帰る場所」の大切さを問いかける一編。
文字数 6,672
最終更新日 2025.02.20
登録日 2025.02.20
鯱(シャチホコ)織機株式会社の鯱社長には、羽織(はおり)という娘がいました。
モウモウ畜産の牛丸社長には、朝顔という青年がいました。
羽織(はおり)は、休日や放課後には、親父の鯱(シャチホコ)織機の仕事を手伝っていました。
朝顔も、休日や放課後には、牛の搾乳やえさやり、牛乳の配達、牛舎の掃除など、親父のモウモウ畜産の仕事を手伝っていました。
羽織(はおり)が年頃になっていたので、鯱社長は、牛乳の配達に来る、真面目そうな朝顔青年と羽織(はおり)を引き合わせました。二人は付き合い始め、カラオケに行ったりコスプレイベントに参加したり、焼肉食べ放題に行ったりと、毎日、遊び呆ける様になりました。
文字数 1,412
最終更新日 2023.07.07
登録日 2023.07.07
陰キャボカロオタクの少年、小町夕真は週に1度1人でカラオケに行くことを楽しみに生きていた。ある日いつものようにヒトカラを楽しんでいると、美少女ギャルが部屋を間違えて入ってきてしまい──
これはそんな唐突な出会いから意気投合する少年少女の物語。
文字数 6,765
最終更新日 2024.10.24
登録日 2024.10.24
誠也は、アパートの隣人の藍生と、時々家に招いて夕食を一緒に食べていた。
だんだんと藍生のことが気になっていたが、パタリと藍生に会わなくなった。
「送る」と言っていたメッセージもなく、メッセージを送ろうかと悩んでいると、となりから知らない女性がでてきて、うろたえてしまう。
『オムライス』の続きです。
『オムライス』は藍生視点ですが、今回は玉川誠也視点の話です。
文字数 23,166
最終更新日 2025.07.14
登録日 2025.07.06
ある日私は大きな建物に拉致された。
周りを見渡すとクラスメイトが9人。
私はこれから起こることを何も知らない。
周りにいる奴も。
私たちが騙し合い、殺し合うなんて。
きっと、誰も考えていなかっただろう。
文字数 2,876
最終更新日 2015.11.10
登録日 2015.11.08
舞台:
人里離れた山間の小さな村。周囲は深い森に囲まれ、外界とのつながりは薄い。ここでは、昔から「狼の呪い」や「森の精霊」の伝説が語り継がれてきた。
村人たちは、狼に対する恐怖を抱えつつも、日々の生活を送っている。森に足を踏み入れることは禁忌とされており、特に月夜に狼の遠吠えが聞こえると、何か恐ろしい出来事が起こると言われている。
登場人物:
主人公: 若い女性・綾乃(あやの)。村に生まれ育ち、最近都会から戻ってきたばかり。小さい頃から伝説や恐怖に関心を持ち、村人たちの話を聞くのが好きだったが、大人になり都市での生活に慣れ、久しぶりに戻ってきた。戻ってきた理由は、父の病気の看病だった。
村長: 年老いた男性・長谷川。村を仕切る存在で、長年村を守ってきたが、最近は失踪事件が続き、強いストレスを感じている。伝説や呪いの話には無関心だったが、徐々にその存在を信じ始める。
謎の男: 藤田(ふじた)。村に近い森の中でよく見かける若い男性。いつもどこか影があり、村人たちに警戒されている。彼の家は森の近くにあるため、村人たちは彼を「森の人」と呼んで恐れている。
失踪者: 複数の村人が失踪し、その中には主人公の幼なじみも含まれている。その失踪の謎を追うことが物語の中心となる。
文字数 5,901
最終更新日 2025.09.02
登録日 2025.09.02
203号室は、空室のはずだった。
家賃の安さだけを理由に古いアパートへ引っ越した「俺」。
隣室203号室は誰も住んでいないと言われていた。
だが、深夜二時。
壁の向こうから規則的なノック音が響く。
偶然ではない。
それは、明らかに“返事”だった。
叩けば返る。
黙れば待つ。
耳を当てれば、息が聞こえる。
やがて壁は膨らみ、
そこから聞こえた声は――
「聞こえたよ」
それは、俺の声だった。
壁の向こうにいるのは誰か。
203号室は本当に空室なのか。
そして“返事をしてしまった”俺は、どこへ向かうのか。
日常を侵食する、会話型心理ホラー。
文字数 2,718
最終更新日 2026.02.26
登録日 2026.02.25
西方の山あいにある町アルファルーンは、かつて管楽器の響きと錬金合成で栄えた。だが鉱脈は痩せ、祭りは止まり、空き家ばかりが夕日に赤く染まる静かな町へ変わっていた。
亡き師匠の遺言でこの町を訪れた律人は、捨てられた品を新しい道具へ作り替える「拾遺錬金」の使い手。役場地下で古い復興規約を発動させてしまった彼は、一年以内に六つの地区を立て直さなければ町そのものが失われると知る。
彼と行動をともにするのは、人前で吹くことを避けている元楽団員の茜、線を引いて物事を整理しないと落ち着かない知識屋の万輝、失敗しても走ることをやめない配達娘の紗矢香、そして町の灯を消すまいと踏ん張る町長代理の千弦。
壊れた噴水、止まった風車、冷えない市場、閉ざされた劇場。律人たちは、廃材や古い楽器の部品を組み替えながら、暮らしを少しずつ取り戻していく。
その途中で律人が拾った小さな真鍮のハート片は、夕暮れになるたび、なぜか茜の音にだけ強く震える。
町を残すか、手放すか。命令ではなく、自分の意志で選び直した先に待つのは、夕空を満たす大きな響きと、拾われた恋心の行き先。
文字数 114,557
最終更新日 2026.05.01
登録日 2026.03.20
主人公夕子は自分の顔を見たことがありませんでした。
彼と出会ったのは、夕子がいつも利用している駅。
彼は、夕子が亡くなった父親墓参りにゆく途中、スッと手を差し伸べてくれたのです。
文字数 17,894
最終更新日 2020.03.13
登録日 2020.02.27
「ようやくお前を手にすることができた」
道術によってトリップさせられた琴葉は皇帝に溺愛され、後宮に召されようとしていた。しかし琴葉は知っていた。ここが乙女ゲームの舞台であると。
転生していないことで自分がヒロインに成り変わっているのではないか?
そう考えた琴葉はそれを皇帝である天佑に告げるも……?
※R指定は保険です。
文字数 30,194
最終更新日 2024.10.05
登録日 2024.09.28
新学期、担任となった教師・根本信也は黒板に「和」と書き、新しい学級の理想を語った。だがその言葉の裏には、暗い過去が潜んでいた。少年時代に受けた壮絶ないじめ、必死に守ろうとした母の苦闘、そして孤立の末に自ら命を絶った母。その「思い出の味」であるシチューだけが、根本に残された唯一の温もりだった。
六月の林間学校。親睦を兼ねた夕食で、根本は母の味を再現したシチューを子供たちに振る舞う。火を囲み、笑顔で食べる生徒たちに、根本は過去を告白する。いじめの加害者三人の名を突きつけ、その子供たちが今、目の前にいることを明かす。そして、声を震わせずに告げる――「罪は三人だけのものではない。誰も助けなかったあのクラス全員の罪だ」と。
その瞬間、和やかだった輪は悲鳴と混乱に変わる。崩れ落ちる子供たち、散らばる器、染み込むシチュー。根本は静かに椀を手に取り、母へ語りかける。「母さん……やっと“和”になったよ」。
翌朝、霧に包まれたキャンプ場に残っていたのは、器とスプーン、そして甘い匂いだけだった。
――すべては食べた後の祭り。
文字数 3,593
最終更新日 2025.08.31
登録日 2025.08.31
それはある秋の夕暮れ。
私は親が決めた婚約者ブリードに呼ばれた。
文字数 662
最終更新日 2021.12.30
登録日 2021.12.30