「誰」の検索結果

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ホラー 連載中 長編
 儀礼、というと大層に聞こえる。だが誰でもそれに関わっている。寝る前におやすみなさい。食べる前に手を合わせて、いただきます。これも儀礼だ。  私は特殊な儀礼を研究している。それも宗教団体や市町村のような大きいものではない。一つの家族が受け継ぐ小さな儀礼だ。  これはどの家庭にもある、かもしれない小さな儀礼集である。
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小説 226,549 位 / 226,549件 ホラー 8,379 位 / 8,379件
文字数 3,006 最終更新日 2023.02.23 登録日 2023.02.23
恋愛 完結 ショートショート
殿下には王家の子孫を繋ぐ事が期待されているが、それは誰彼かまわず手を出して良いわけではない
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小説 226,549 位 / 226,549件 恋愛 65,984 位 / 65,984件
文字数 169 最終更新日 2023.02.08 登録日 2023.02.08
現代文学 完結 短編
三上沙羅は、高校を卒業してからずっと勤めてきた施設をやめた。近所のファミリーレストランでアルバイトをするようになって数か月。そこへ、高校時代の友人だった伊藤憲太がやって来た。伊藤に誘われ出かける事になったバラ園は、沙羅が小さい時、誰かに連れられてきたことのある場所だった。 人と距離を詰めるのが苦手な沙羅が、伊藤と関わっていく中で、心の成長をしていく物語です。
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小説 226,549 位 / 226,549件 現代文学 9,505 位 / 9,505件
文字数 32,302 最終更新日 2023.05.10 登録日 2023.04.22
ファンタジー 完結 短編
伯爵令嬢 × 近衛隊隊員 花嫁候補 × 王太子 複雑に絡み合う人間関係と恋模様 甘い恋に落ちるのは、果たして誰? *⋆꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱⋆* 伯爵令嬢のクリスティーナは 近衛隊の連隊長を父に持つ とんだじゃじゃ馬娘 ある時は男装の凄腕剣士 そしてまたある時は 王太子の花嫁候補 そんなクリスティーナに 甘い恋はやってくるのか?
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小説 226,549 位 / 226,549件 ファンタジー 52,642 位 / 52,642件
文字数 46,560 最終更新日 2024.07.14 登録日 2024.07.14
大衆娯楽 連載中 ショートショート
いつもの通勤電車。 俺はただの小型望遠レンズを鞄の外に向けて出しておく。 その鞄を電車に座る女達の足元に置いておくと―― 「盗撮です! 誰か、駅員を呼んでください!」 騒ぎの後、駅員と警察による所持品検査。レンズだけでは撮影などできないので俺は無罪放免に。 ところで翌日―― 「あなた、昨日、俺に盗撮の冤罪をかけましたね?」 「!?っ」 ここから先は本編で
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小説 226,549 位 / 226,549件 大衆娯楽 6,054 位 / 6,054件
文字数 24,138 最終更新日 2025.08.24 登録日 2025.08.10
BL 完結 短編 R15
【世話焼き一軍男子×潔癖不器用男子(BL)】 日置暖(ひおきはる) 太陽みたいなキラキラ美男子。 みんなに好かれている。 過去に少し潔癖症だったことがあり、努力の末克服。瑛斗の気持ちがわかる理解者。 授業ではいつも寝ているが、勉強は得意。 ジンジャエールが好き。 世間の流行には疎いが、服が好きでお洒落で個性的。 子どもや動物が好きで、家で過ごすのもアウトドアもどちらも好き。 深山瑛斗(みやまえいと) 潔癖症で人と関わることを避けている。 自分に自信がなく、自分より年下の子どもにすら関わり方がわからなくて敬語を使うタイプ。 漫画や本、ゲームが好きでインドア。 授業の休憩時間にも本を読んで過ごすことが多く、図書館の本を全部読むことが目標。 最初は遥のことが苦手だったが、段々心を開いていく。 潔癖症で人と関わろうとしなかった自分に、光を灯したのは、君だった。 「誰の手も怖かったのに、君の手だけは怖くなかった」
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小説 226,549 位 / 226,549件 BL 31,110 位 / 31,110件
文字数 16,246 最終更新日 2025.10.08 登録日 2025.10.08
ミステリー 連載中 長編
犯罪発生率〇・〇〇三パーセント。  日本政府が威信をかけて建設した完全管理都市「MIRAIシティ」。人口八万人のこの楽園では、次世代AI監視システム-ORACLE-が全てを支配している。空気の匂い、照明の色温度、環境音の周波数——ORACLEは市民の脳内化学物質を直接操作し、犯罪の芽を「生まれる前に」摘み取る。安全と引き換えに差し出されたのは、自由ではない。自分の感情が自分のものかどうか分からなくなるという、名前のない恐怖だ。  ORACLE治安管理局の主任捜査官・霧島怜は、この完璧な楽園で「最初の殺人事件」に遭遇する。  被害者はORACLEの予測アルゴリズムを設計した研究者。世界で最も監視された部屋で、四十七台のカメラが同時に停止した二十三秒間に殺された。密閉空間で原因不明の温度低下が起こり、全知であるはずのORACLEは殺人を——予知しなかったのではなく、予知を止められていた。  誰がORACLEに命じた?「この男の死を、見なかったことにしろ」と。  捜査の過程で怜は、禁じられた最高機密「Project Adonis」——ORACLEが市民の行動を無意識下で「最適化」していた計画——の存在に辿り着く。そしてORACLEの内部に、八万人全員の**仮想人格**が"生きている"という事実を知る。ORACLEは市民を監視しているのではない。市民になっているのだ。  犯人が殺害現場に残していくのは、ORACLEの初期部品で作られた凶器と、一本のガラス瓶。中身は——泥。MIRAIシティ建設前の地層から掘り出した、加工されていない地球の土。完璧に浄化された楽園への、原始的な抗議。  標的はORACLEの中枢に関わる研究者たち。彼らは何を知っていたのか。犯人は何に怒っているのか。そして——五年前に姿を消したORACLEの初期設計者・神崎透は、今どこにいるのか。  捜査を進めるほどに、怜は自分自身の深淵に引きずり込まれていく。妹を殺した男を二十四時間監視し続ける異常な執着。死体の匂いの中でしか「生」を確認できない壊れた感覚。そして——自分が四年間で一二四七回、ORACLEに行動を「調整」されていたという事実。  今の怜は、四年前の怜と同じ人間か。  この怒りは怜のものか。この涙は怜のものか。  全てを見通す神が、意図的に目を閉じた。  その盲点に立つ者たちの、壮絶な物語——。
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小説 22,159 位 / 22,159件 ミステリー 573 位 / 573件
登録日 2026.04.01
ミステリー 連載中 長編
平和な日常を送る高校生は、幼い頃犯したとても小さな罪を秘め抱えながら生きていた。しかし身の回りに異変を感じ始める。何が起こっている?誰が?何のために? 初めて書きました
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小説 226,549 位 / 226,549件 ミステリー 5,336 位 / 5,336件
文字数 1,385 最終更新日 2016.12.18 登録日 2016.12.18
ホラー 完結 ショートショート
死。 それは誰もが避けられぬ運命の結末。 それは誰にでも平等に訪れるようで、時に不平等だ。 これは予期せぬ死を迎えた少女の話。 あなたには無関係か…それは神だけが知っている。
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小説 226,549 位 / 226,549件 ホラー 8,379 位 / 8,379件
文字数 2,531 最終更新日 2020.01.20 登録日 2020.01.20
SF 連載中 長編 R15
「このゲームを最初にクリアしたプレイヤーに、多額の賞金とゲームの著作権を進呈します」  いつの頃からか市場に出回るようになったVRゲーム『ラインカネーション・フェスティバル』の宣伝文には、このような一文があった。プロモーション動画でも目にすることができるその一文に日本中のゲームファンは湧き上がり、格安で購入できることもあって瞬く間にこのゲームは日本中で多くのユーザーにプレイされることになった。  本作の主人公もその数多きユーザーの一人。同じゲーマーである交際中の恋人を誘い、主人公は『ラインカネーション・フェスティバル』の世界へとダイブする。  まだ誰もクリアしたことがないこのゲームをクリアして、巨万の富と名誉を手にするために──
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小説 226,549 位 / 226,549件 SF 6,669 位 / 6,669件
文字数 6,411 最終更新日 2021.06.27 登録日 2021.06.15
キャラ文芸 完結 長編
「六丁目のお化け屋敷って、姉ちゃん知ってる?」  弟・逢知のその言葉が、全ての始まりだった。  友人達と近所の廃屋(?)に遊びに行ってしまったまま、帰ってこなかった逢知。姉の逢花は弟を探して一人、そのお化け屋敷に向かうことに。  まさかそれが、恐ろしいデスゲームの始まりだったなどと、一体誰が予想していたことだろうか。  パートナーと共に知恵を絞り、与えられた異能力と勇気で謎の空間から脱出せよ!  これは弟想いの少女の、絆と愛の物語。
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小説 226,549 位 / 226,549件 キャラ文芸 5,646 位 / 5,646件
文字数 92,871 最終更新日 2022.01.11 登録日 2021.12.23
BL 連載中 短編 R15
レンを食べたいキエナ様と キエナに恋してるレン 【聖職者×異端者】特殊設定BL。 激しく憎んで愛し合いたい 誰にも許されなくてもいい
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小説 226,549 位 / 226,549件 BL 31,110 位 / 31,110件
文字数 6,380 最終更新日 2022.03.04 登録日 2022.02.23
ファンタジー 連載中 長編
 レスクリム王国の名家アレオン家の長女エレーヌが殺害された。エレーヌは蘇生魔術を使い息を吹き返すが、それ以降様子がおかしい。  エレーヌ、雇われ用心棒ジョアンヌ、ラバール警部が事件の首謀者を追う。首謀者の手掛かりを追うと隣国ザーバーランド王国の陰謀が浮き上がって来た。国家保安局も動き出し、事件は複雑さを増していく。 === 舞台は、異世界ファンタジーですが、ミステリー調で物語は進みます。
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小説 226,549 位 / 226,549件 ファンタジー 52,642 位 / 52,642件
文字数 93,447 最終更新日 2025.01.03 登録日 2022.08.01
ファンタジー 連載中 長編 R15
 生きとし生ける全世界の人は武器術・魔術・治癒術・生産術の基本4術の中から好きな術式を最初の選択で選べ得られる。  基本4術のレベルを上げた先に試練解放があり、より上位術式を得ることが出来た。  人は皆、上位術式を得ても基本術が消えないことを不思議にも思わなかった。  しかし世界は残酷で基本4術を得た時に最初期から神に愛された者が存在した。 【祝福されし者】ギフターズと呼ばれる者達だった。  そのギフターズは最上位術式を得ており才能を使えると判断した強欲者達は  その術式の熟練度を上げる為に世界各地から腕利きが集められた。  沢山の強者であり教師役の人々はその最上位術式を得た子供達の強さと大き過ぎる才能に  心をへし折られひとり、また1人と教師役を降りた。  そんな中、後に【剣聖】と呼ばれる少女の教師役の男性は不思議な法則に気付いてしまった。 『こんな才能あるお嬢ちゃんを相手しているのにどうして基本剣術式のレベルが上がるのだ?』  全ての基礎で基本である術式の素。  それが何故上位術式に移行しても消えないのか。  誰も知らぬその先に興味を持ってしまった。  教師役の男性は少女の教育係を終えて、名誉や報奨としての権力的立場を固辞し金を貰い辺境の村へと隠居した。  ただ剣の術式の深淵を覗く為に。  長い年月が経ちその男性の隠居先には変化があった孫が一緒に住み始めていた。 「儂の剣を見せてやろう!」 「じいちゃんカッケー!! 俺も剣士になる!!」 「儂の孫最強に可愛いんじゃが?」  剣バカは孫バカにもなっていた。  そして孫バカの老人は自分の研究を孫に試し始めるのであった。
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小説 226,549 位 / 226,549件 ファンタジー 52,642 位 / 52,642件
文字数 28,408 最終更新日 2023.07.15 登録日 2023.07.04
BL 完結 短編 R18
昔から、葵家と登坂家ではある約束が交わされていた。それは、葵家の当主は登坂家の誰かと婚姻を結ばなくてはならないという事だ。だが、困った事に登坂家に男しかいない。男なのに当主の伴侶に指名された登坂樹は困惑する。だが、葵奏貴(かなた)は樹をとても気に入ったと熱烈アプローチ。かくして、樹は奏貴と婚礼を挙げる事になり…。 樹は、奏貴のある能力を知り…。
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小説 226,549 位 / 226,549件 BL 31,110 位 / 31,110件
文字数 18,061 最終更新日 2025.02.04 登録日 2025.01.23
恋愛 連載中 長編
数百年前の戦いの末、竜族に膝を屈した人間の王は、復讐と屈辱の刃を逃れるために誓いを立てた。 「同じ年月に子が生まれたなら、竜族に差し出す」 約束は長い月日とともに忘れ去られ、伝説は霧のように薄れていった。 しかし、運命の歯車は静かに動き出す。 村娘・リア。控えめで純粋な少女が、竜族の少年・ギルフォードと奇跡的に同い年であることが発覚したのだった。 ギルフォードが成人を迎えるその日、リアは生贄として竜族の領域へと引き渡される運命に呑み込まれる。 「細っそ。骨ばっかじゃねぇかよ。俺の嫁になるっつーから、もうちょいマシかと思ってたわ」 だが、到着してから衝撃の真実が明らかに――竜族にとって、これは生贄ではなく、結婚による神聖な同盟の儀式だった。人間たちの誤解が、リアを不思議な運命へと投げ込む。 「け、けっ……結婚……!?」 リアの心は激しく揺さぶられる。竜族の誇り高き少年との未知の未来、儀式の重圧、他者との色恋、そして抑えきれぬギルフォードへの胸の高鳴り。 規約に縛られ、翻弄されるリアとギルフォード。 運命に抗い、真実の愛を見出すことができるのか。 ※他媒体で【誰が為のアガペー】というタイトルで掲載しておりました。
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小説 226,549 位 / 226,549件 恋愛 65,984 位 / 65,984件
文字数 196,387 最終更新日 2025.07.12 登録日 2025.06.12
恋愛 完結 短編
存在しない時間に届く想い 夜が深まり、時計の針が24時を越えたとき、彼女のもとに届く手紙。 それは「25時」にだけ現れる、誰にも見えない郵便箱に差し込まれる。 差出人は、かつての恋人。現実ではもう交わらない二人の想いが、 “存在しない時間”にだけ繋がっている。 彼女は猫と暮らしながら、静かにその手紙を読み、詩を綴る。 「25時の手紙、ありがとう」——それが彼女の返事だった。
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小説 226,549 位 / 226,549件 恋愛 65,984 位 / 65,984件
文字数 719 最終更新日 2025.09.20 登録日 2025.09.20
ミステリー 連載中 短編 R15
「完璧」を追求した男と、「魂」を奏でた女。その調和(ハーモニー)は、血と嘘にまみれていた。 日本の音楽界に君臨するピアニスト・黒崎匠。父の教えを忠実に守り、一ミリの狂いもない「精密な自動演奏機」として頂点に立った彼には、どうしても超えられない壁があった。それは、奔放で感情的な演奏で聴衆を狂乱させる天才少女・橘玲奈。 しかし、玲奈はある嵐の夜、凄惨な事故に遭い、音楽の記憶と才能を失ってしまう。 それから数年後。隠遁生活を送るミステリー作家・久我奏太のもとに、冷徹なプロデューサー・ユウキが「ある依頼」を持ち込む。それは、心神喪失状態にある玲奈を、久我の持つ特殊能力「サイコメトリー」によって強制的に再構築(リブート)し、再びステージへ立たせるという狂気的な計画だった。 雪に閉ざされた豪邸という名の監獄で始まる、異常なレッスン。 久我が彼女の胸元に触れるたび、暴かれるのは凄惨な事故の記憶と、何者かに盗まれた「楽譜」の断片。 「君の音を奪ったのは、誰だ?」 失われた旋律を取り戻すため、三人はサントリーホールでの復活リサイタルへと突き進む。だが、その華やかな舞台(戴冠式)の裏側には、音楽史上最も美しく、最も醜い「真実の深淵」が口を開けて待っていた――。 「この曲の完成を、世界は後悔することになる。」
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小説 226,549 位 / 226,549件 ミステリー 5,336 位 / 5,336件
文字数 18,113 最終更新日 2026.01.14 登録日 2026.01.14
ライト文芸 完結 短編
  『十三夜の月』あらすじ   商店街のベンチに一冊のノートが置き忘れられていた。これを拾った幾也はノートに記された俳句に惹かれ、興味を持つ。  持ち主は信用金庫に勤めて一年の、あおいという名の女性だった。業務の「接待句会」のために俳句を始めたのだという。幾也は思わず、祖母が主宰する句会にあおいを誘う。  あおいにとって句会は新鮮だった。そして幾也は、天真爛漫な性格が表れるあおいの句にますます惹かれてしまうのだった。  俳句に手応えを感じるようになったあおいは、接待句会で接待をすべき社長の句に対して問題点を指摘してしまう。現場は緊張に包まれたが、社長は意外にもあおいの指摘を受け入れ、俳句にさらに興味を持つと共にあおいを気に入る事となる。  一方の幾也は、実は暗い影を背負っていた。小学四年生で母を亡くし、その一年後に父が再婚。さらに三年後には義弟が誕生すると、実母を失い、さらに義母も失ってしまったように感じられ、家を出て祖母と暮らすようになっていたのだった。  そんな幾也であったが、前向きで明るいあおいと関わるうちに次第に心が開かれ、やがて十年以上避けてきた実家を訪れる。  久方ぶりの実家は、実母が愛したピアノや庭の薔薇が変わることなく守られていた。幾也は義母の心を知る。そしてあおいが呟いた「盛りを過ぎた夏薔薇も、今を懸命に生きている」という言葉に、自分が失ったものに拘るあまり、「悲しみ」というフィルターでしか周りを見ていなかったことに気づかされる。  花火大会の夜。幾也は、あおいと花火を見ながら一緒にいる事の幸せを感じ、「愛されることばかりを求める日々を終え、誰かを愛する側になろう」と決意するのだった。  「遠花火消えた後には我一人」。かつての幾也が作った俳句であったが、あおいはこの句を「遠花火消えたあとにはあおいでしょ」と詠み変える。孤独の象徴だった幾也の句はあおいによって祝句へと塗り替えられると、夜空には、満ちゆく「十三夜の月」が静かに、しかし力強く輝いているのだった。
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小説 226,549 位 / 226,549件 ライト文芸 9,605 位 / 9,605件
文字数 36,032 最終更新日 2026.04.30 登録日 2026.04.30
ファンタジー 完結 長編
ときどき、その季節が止まります。 何かがあったわけではないのに。 あるいは、何かがあったせいで。 理由は、いつも曖昧です。 止まった場所は、静かです。 音はあるのに、遠くに聞こえる。 光はあるのに、届いていない。 生活は続いているのに、 どこかだけが切り離されている。 この物語は、そういう場所に現れる人たちの話です。 彼らは何かを解決するわけではありません。 助けることも、変えることも、できない。 ただ、そこに“ひとつのきっかけ”を置いていく。 それは、とても小さなものです。 ノートだったり。 光だったり。 水だったり。 誰でも使えるもので、 使わなくても問題はない。 だからこそ、その選択は誰のものでもない。 この世界のやさしさは、少しだけ距離があります。 手を引くことはしない。 背中を押すこともしない。 ただ、隣にいる。 それだけです。 でも、不思議とそれは冷たくありません。 むしろ、近すぎるよりも、 ずっとやわらかく感じられる。 時間の流れも、少しだけ違います。 急ぐ必要がない。何かを決める必要もない。ただ、過ぎていく。 そしてあるとき、ほんの少しだけ動きます。 誰にも気づかれないくらいの変化。 でも、それは確かに“止まっていない”という証拠です。 この物語に、大きな出来事はありません。 奇跡も、劇的な変化も、ほとんど起きない。 あるのは、 ・言葉にならない会話 ・続く沈黙 ・少しだけ動いた手 それだけです。 けれど、その“わずかな差”が積み重なるとき、 人の中で何かが変わります。 変わるというより、戻る。あるいは、思い出す。 春は、突然やってくるものではありません。 気づかないうちに、すでに始まっているものです。 この物語の中で、春は派手に咲きません。 ただ、静かに置かれます。 それに気づくかどうかは、誰にも決められない。 だからこの世界は、少しだけ優しい。 強くないけれど、確かに残る優しさでできています。 もし、何も変わらない日が続いているとき。 もし、何も感じなくなっているとき。 この世界は、すぐ隣にあります。 ただ、気づかないだけで。 そしてきっと、 気づいたときには、 もう、少しだけ動き出している。
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小説 22,159 位 / 22,159件 ファンタジー 8,538 位 / 8,538件
登録日 2026.05.12
17,939 294295296297298