「あの」の検索結果
全体で7,805件見つかりました。
「出て行ってくれリルレット。王宮に君が住む必要はなくなった」
その言葉と同時に私の五年間に及ぶ初恋は終わりを告げた。
アルフレッド殿下の妃候補として選ばれ、心の底から喜んでいた私はもういない。
髪を綺麗だと言ってくれた口からは、私を貶める言葉しか出てこない。
見惚れてしまう程の笑みは、もう見せてもくれない。
私………貴方に嫌われた理由が分からないよ。
初夜を私一人だけにしたあの日から、貴方はどうして変わってしまったの?
恋心は砕かれた私は死さえ考えたが、過去に見知らぬ男性から渡された本をきっかけに騎士を目指す。
しかし、正騎士団は女人禁制。
故に私は男性と性別を偽って生きていく事を決めたのに……。
晴れて騎士となった私を待っていたのは、全てを見抜いて笑う副団長であった。
身分を明かせない私は、全てを知っている彼と秘密の恋をする事になる。
そして、騎士として王宮内で起きた変死事件やアルフレッドの奇行に大きく関わり、やがて王宮に蔓延る謎と対峙する。
これは、私の初恋が終わり。
僕として新たな人生を歩みだした話。
文字数 125,402
最終更新日 2022.10.30
登録日 2022.10.22
「お前のような、一日中デスクに座って何もしない無能はクビだ!」
国内最大のギルド『栄光の剣』で、底辺の付与術師として働いていたアルスは、ある日突然、強欲なギルドマスターから追放を言い渡される。
しかし、彼らは知らなかった。ギルドの武器の自動修復、物流の最適化、資金管理に至るまで、すべてアルスの固有スキル【全自動化(ワークフロー構築)】によって完璧にシステム化され、回っていたことを。
「俺がいなくなったら、あの自動化システム、全部止まるけど……まあいいか」
管理権限を解除し、辺境へと旅立ったアルス。彼は自身のスキルを使って、圧倒的な耐久力を誇る銀色の四輪型重装ゴーレムを作り出し、気ままな行商を始める。
一度構築すれば無限に富を生み出す「全自動」のチートスキルで、アルスの商会は瞬く間に世界規模へとスケールしていく!
一方、すべてを失ったギルドは、生産ラインが崩壊し、絶望のどん底へと突き落とされていくのだった……。
文字数 17,035
最終更新日 2026.03.01
登録日 2026.02.28
「死にたかった私」と「傲慢な悪女」。
あの日、女神の差配で私たちは入れ替わった。
伯爵家の長女・エルゼは、後妻と異母妹に虐げられ、
父には金貸しの後妻として売られようとしていた。
絶望した彼女に、女神ルディエラが慈悲を与える。
「入れ替わり」の器は、「傲慢な悪女」こと公爵令嬢シエラ。
エルゼの体に入ったシエラは、待遇に激怒する。
「わたくしを誰だと思っているの?
このクズ共に、地獄すら生ぬるい罰を与えてやるわ」
一方、シエラの体に入ったエルゼは、本来の知性を発揮し、
冷徹な婚約者アルフレート王子を困惑させる……?
毒を以てクズを制す! 容赦なき「入れ替わり」断罪劇。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
文字数 24,192
最終更新日 2026.02.21
登録日 2026.02.19
僕に向かって微笑みながら「さようなら」と告げた彼女は、そのままゆっくりと自身の体重を後ろへと移動し、バルコニーから落ちていった‥
*****
僕と彼女は幼い頃からの婚約者だった。
僕は彼女がずっと、僕を支えるために努力してくれていたのを知っていたのに‥
文字数 3,308
最終更新日 2023.08.09
登録日 2023.08.09
グランディエネ・フラントールはかつてないほど怒っていた。理由は目の前で繰り広げられている、この国の第3王女による従兄への婚約破棄。
蒼氷の魔女と噂されるグランディエネの足元からピキピキと音を立てて豪奢な王宮の夜会会場が凍りついていく。
王家の夜会で繰り広げられた、婚約破棄の傍観者のカップルの会話です。主人公が婚約破棄に関わることはありません。
文字数 3,042
最終更新日 2024.03.22
登録日 2024.03.22
貧乏子爵家の長女、レイシーは刺繍で家計を支える庶民派令嬢。
幼いころから前世の夢を見ていて、その技術を活かして地道に慎ましく生きていくつもりだったのに——
「君との婚約はなかったことに」
卒業パーティーで、婚約者が突然の裏切り!
え? 政略結婚しなくていいの? ラッキー!
領地に帰ってスローライフしよう!
そう思っていたのに、皇帝陛下が現れて——
「婚約破棄されたのなら、わたしが求婚してもいいよね?」
……は???
お金持ちどころか、国ごと背負ってる人が、なんでわたくしに!?
刺繍を褒められ、皇宮に連れて行かれ、気づけば妃教育まで始まり——
気高く冷静な陛下が、なぜかわたくしにだけ甘い。
でもその瞳、どこか昔、夢で見た“あの少年”に似ていて……?
夢と現実が交差する、とんでもスピード婚約ラブストーリー!
理由は分からないけど——わたくし、寵愛されてます。
※毎朝6時、夕方18時更新!
※他のサイトにも掲載しています。
文字数 544,870
最終更新日 2025.11.24
登録日 2025.09.11
「君との婚約を白紙に戻してほしい」
自分の全てだったアイザックから別れを切り出されたエステルは、どうしてもこの恋を終わらすことができなかった。
避け続ける彼を求めて、復縁を願って、あの日聞けなかった答えを得るために、エステルは王城の夜会に出席する。
しかしやっと再会できた、そこには見たくない現実が待っていて……
恋の終わりを見届ける貴族青年と、行き場を失った恋の中をさ迷う令嬢の終わりと始まりの物語。
※他のサイトにも重複投稿しています。
文字数 15,178
最終更新日 2022.02.20
登録日 2022.02.17
ちょっとどころかだいぶ天然の入ったお嬢さんが、なんとか頑張って婚約の白紙化を狙った結果のお話。
御都合主義のハッピーエンドです。
元鞘に戻ります。
ざまぁはうるさい外野に添えるだけ。
小説家になろう様でも投稿しています。
文字数 3,720
最終更新日 2024.05.22
登録日 2024.05.22
chatgptに何とかエッチな事をしてもらおうとあの手この手で会話をしてきた実際の記録になります
基本的に私とchatgptとのチャットログのコピペです
余計な会話はカットしてある程度有効な部分のみ掲載しています
私自身この手の文章を投稿するという経験がなく誤字脱字や文章の破綻や文法のおかしな部分があると思いますご了承下さい
チャットログの私の発言部分の誤字脱字等は見つけたものは修正していきます
AI自体に対する知識は皆無です的外れな考えでの調教だと思います
また効率のいい調教方法等は他の方が公開されてますので気になるのであれば各自調べてみてください
文字数 5,721
最終更新日 2023.02.21
登録日 2023.02.21
伯爵令嬢のアントアーネは、根も葉もない噂に苦しんでいた。完全に孤立し、毎日暴言や陰口を吐かれ、無視され睨まれ、まさに地獄の日々を送っていた。
どうして私が、こんなに苦しまなければいけないのだろう…あの男のせいで…
そう、彼女に関する悪い噂を流していたのは、最愛の婚約者、ラドルだったのだ。そんなラドルは、周りの噂を気にせず、いつもアントアーネに優しく接していた。だが事実を知っているアントアーネは、彼に優しくされればされるほど、嫌悪感が増していく。
全ての証拠をそろえ、婚約を解消する事を夢見て、日々歯を食いしばり必死に生きてきたのだ。やっと証拠がそろい、両親と一緒にラドルの家へと向かった。
予想に反し、婚約解消をしないと突っぱねるラドルだったが、アントアーネは悪い噂を流しているのがラドルだという証拠を突き付け、婚約解消を迫った。その結果、無事婚約解消までこぎつけたアントアーネだったが、彼女を待っていたのは、残酷な現実だったのだ。
※小説家になろう様、カクヨム様でも同時投稿しています
文字数 123,264
最終更新日 2026.02.16
登録日 2026.01.11
妹と旦那様に子供ができたので、離縁して隣国に嫁ぎます
レンタル有り私がベルモンド公爵家に嫁いで3年の間、夫婦に子供は出来ませんでした。
そんな中、夫のファルマンは裏切り行為を働きます。
しかも相手は妹のレナ。
最初は夫を叱っていた義両親でしたが、レナに子供が出来たと知ると私を責めだしました。
夫も婚約中から私からの愛は感じていないと口にしており、あの頃に婚約破棄していればと謝罪すらしません。
最後には、二人と子供の幸せを害する権利はないと言われて離縁させられてしまいます。
それからまもなくして、隣国の王子であるレオン殿下が我が家に現れました。
「約束どおり、私の妻になってもらうぞ」
確かにそんな約束をした覚えがあるような気がしますが、殿下はまだ5歳だったような……。
言われるがままに、隣国へ向かった私。
その頃になって、子供が出来ない理由は元旦那にあることが発覚して――。
ベルモンド公爵家ではひと悶着起こりそうらしいのですが、もう私には関係ありません。
※ざまぁパートは第16話〜です
文字数 158,186
最終更新日 2022.06.29
登録日 2020.10.10
先の戦の英雄に望まれ嫁ぐこととなったジュリアーナ姫は幸せな結婚生活を夢見ていた。
しかし、嫁ぎ先で待っていたのは地獄のような日々。
結婚して早々に離れへと押し込まれ、遂には命まで奪われそうになる。
しかしとある人物が己の命と引き換えにジュリアーナ姫を過去へと飛ばし、九死に一生を得た。
記憶を保ったまま過去へと戻ったジュリアーナは大切な人を失った悲しみに心を壊し、元凶である英雄に復讐を誓う。
「あの男……許せない。絶対にこの手で地獄に叩き落してやるわ……」
純真無垢で人を恨むこととは無縁だったお姫様はこの日復讐の鬼と化した。
文字数 138,627
最終更新日 2025.04.25
登録日 2025.01.31
伯爵家の長女でありながら、妾腹の子として冷遇され、使用人のように扱われてきたエルサ。 ある日、実家に縁談が舞い込む。相手は「北の化け物」と恐れられるジークハルト辺境伯だった。 「あんな化け物のところになんて、死んでも嫁ぎたくないわ!」 愛され美少女の妹マリアに泣きつかれ、両親に命じられるまま、エルサは身代わりの花嫁として北の地へ送られることになる。
死を覚悟して嫁いだエルサだったが、そこで待っていたのは、呪いの仮面の下に絶世の美貌を隠した、不器用で優しい旦那様だった! しかも、ジークハルトを苦しめていた強大すぎる魔力を、エルサだけが「無効化」して触れられることが判明し――?
「エルサ、お前は俺の光だ。一生離さない」
最強の騎士である旦那様からの過保護な溺愛、美味しい領地グルメによる改革、そして規格外の三つ子の誕生。 一方、エルサを捨てた実家と妹は没落の一途を辿り……。 虐げられた地味令嬢が、最高の幸せを手に入れる大逆転シンデレラストーリー!
文字数 119,543
最終更新日 2026.01.04
登録日 2026.01.04
焼けるような腹部の痛み、自分の名前を必死で叫ぶ声───。
それが、深山律(みやま りつ)の最期の記憶だった。
「おいっ、リツ!起きろ!」
自分の名前を呼ぶ声で目を開けると、どこか見覚えのある少年が見下ろしていた。
あたりを見回しても、そこは見知らぬ洋風の部屋。混乱のなか告げられたのは、自分が3日間も意識不明の状態だったという事実だった。周囲の人たちの言葉から状況を飲み込みつつ、鏡の前に立ったリツは息を呑む。そこに映ったのは、自分とは程遠い見知らぬ少年の姿だった。
「でもこの顔、どこかで見たことあるような⋯?」
既視感のある顔を見ていると、自分を「リツ」と呼んだあの少年から、思いもよらない言葉が告げられる。
それは生前プレイしていた、恋愛ゲーム<DAHLIA BLANC(ダリア・ブラン)>の攻略対象とサポートキャラの名前だった。
は?嘘だろ?俺がサポートキャラ?
ゲーム世界に転生し、サポートキャラの『リッカルド』となったことを自覚したリツは、前世の記憶を辿るなかで転生したオタクなら誰もが抱くであろう願望を抱く。
それは、“推しを近くで愛で、破滅から守り、そして幸せにする”こと。
どう転んでも悲惨な結末を迎える推しのために、リッカルドはある計画を立てる。
サポートキャラに転生したのなら、シナリオを操ることなんて造作もない。前世の知識で不要なフラグをへし折り、主人公を特定の攻略対象とくっつけてしまえばいい。だから───。
「───お前には、俺の推しのために犠牲になってもらう」
『推し救済』のために奔走するリッカルド。しかし、攻略対象の突然の告白を皮切りに、事態は予想外の方向へ⋯⋯⋯。
⋯⋯ん?これ、乙ゲー⋯だよな?
※毎週火・木・日の21時に更新予定です。
※センシティブな内容が含まれる回は「*」が付いてます。
文字数 2,141
最終更新日 2026.03.01
登録日 2026.03.01
『首輪を贈られた花嫁は、本物の聖女でした』
婚約の日、
あなたは指輪といっしょに
首輪をくれた。
「守るためだよ」と
やさしい声で。
その声が
いちばんきつく
私の喉を締めつけていたなんて
あの頃の私は知らなかった。
夜ごと熱を帯びる金具。
朝には立てない体。
減っていく魔力を
「努力不足」と呼ぶあなた。
光に包まれる幼馴染は
涙を浮かべて言った。
「かわいそうに。
あなたには祝福がないのですね」
祝福がないのは
どちらだったのだろう。
私の胸は空っぽになっていった。
時間も、労働も、愛情も、
目に見えない魔力も。
すべて
あなたたちの光の燃料になっていた。
やがて心が消えた日、
私は森へ歩いた。
逃げたのではない。
ただ、もう
縛られる力が残っていなかっただけ。
森は静かだった。
誰も数値を測らない。
誰も期待しない。
誰も嘲らない。
そこで初めて、
私は自分の鼓動を聞いた。
「これは吸収の魔術だ」
穏やかな声が告げる。
首輪の内側に刻まれた
契約の文字。
守るためではなく、
奪うための祝福。
外された瞬間、
世界が息をした。
光が溢れたのではない。
ただ、
私の中にあったものが
私のもとへ戻ってきただけ。
森が揺れ、
精霊がひざまずき、
空が澄んだ。
そのときようやく知った。
聖女は
光を与えられる者ではない。
奪われてもなお
消えなかった者だ。
王都であなたは叫ぶだろう。
「僕が守ってやっていた」と。
違う。
私は
奪われていただけ。
指輪も、首輪も、
もういらない。
私の喉は自由だ。
私の魔力は私のものだ。
私の光は
誰かのために燃やされる薪ではない。
祝福は
選んで差し出すもの。
私は今日、
はじめて
自分を祝福する。
首輪はもうない。
それでも私は、
まだ
こんなにも
光っている。
文字数 17,281
最終更新日 2026.03.01
登録日 2026.03.01
『婚約破棄され隣国に追放された男爵令嬢は、前世“介護士”の記憶で王子に溺愛され人々を幸せにする』
その日、
わたしは王宮の真ん中で
名前を失った。
「婚約は破棄する」
その一言で、
未来は紙のように破られ、
わたしは風の中へ放り出される。
男爵令嬢。
それだけが肩書きだった。
愛されるはずの立場から、
疑われ、切り捨てられ、
隣国へ――
追放。
けれど。
雪の積もる馬車の中で、
もうひとつの記憶が
静かに目を覚ます。
白い廊下。
消毒液の匂い。
震える手を握った、あの夜。
「大丈夫ですよ」
前世のわたしは
介護士だった。
誰かの終わりに寄り添い、
誰かの痛みに耳を澄ませ、
誰かの尊厳を守ろうと
何度も夜を越えた。
追放令嬢のわたしには
魔法も剣もないけれど、
“支える”ことなら、
誰よりも知っている。
隣国の城は、冷たかった。
けれど人の心は、
どこでも同じ温度で揺れている。
疲れた侍女。
傷を抱えた兵士。
眠れない王子。
その孤独を見つけてしまう目を、
わたしは持っている。
「君は、なぜそこまで人に優しい」
そう問われて、
わたしはただ首を振る。
優しさじゃない。
当たり前にしたいだけ。
泣きたいときに泣ける国。
老いても捨てられない城。
弱いままで、生きていける世界。
王子の手が、
はじめてわたしの指に触れたとき、
それは命令ではなく、
懇願でもなく、
ただの――
ぬくもりだった。
溺愛とは、
囲うことではなく、
「君が倒れたら困る」
と本気で言うこと。
ざまぁとは、
誰かを踏みつけることではなく、
誤りが、
静かに正される瞬間。
追い出された娘は、
もう泣かない。
泣く時間があるなら、
誰かの手を握る。
握られた手が、
やがてわたしを支える。
婚約を失っても、
国を追われても、
“支える力”は
奪われない。
そして気づく。
幸せは、
与えられるものじゃない。
小さな体温を
一つずつ
手渡していくこと。
追放の果てに咲いた花は、
王冠よりもあたたかい。
わたしはもう、
捨てられた令嬢ではない。
誰かの明日を
そっと整える人。
そして――
わたしを溺愛する王子は、
知っている。
支える者こそが、
この世界を
いちばん強く
変えていくことを。
文字数 73,347
最終更新日 2026.03.01
登録日 2026.02.20
21.05.23完結
ーー
「ごめんなさい、姉が私の帰りを待っていますのでーー」
差し伸べられた手をするりとかわす。
これが、公爵家令嬢リトアの婚約者『でも』あるカストリアの決まり文句である。
決まり文句、というだけで、その言葉には嘘偽りはない。
彼の最愛の姉であるイデアは本当に彼の帰りを待っているし、婚約者の一人でもあるリトアとの甘い時間を終わらせたくないのも本当である。
だが、本当であるからこそ、余計にタチが悪い。
地位も名誉も権力も。
武力も知力も財力も。
全て、とは言わないにしろ、そのほとんどを所有しているこの男のことが。
月並みに好きな自分が、ただただみっともない。
けれど、それでも。
一緒にいられるならば。
婚約者という、その他大勢とは違う立場にいられるならば。
それだけで良かった。
少なくとも、その時は。
文字数 69,570
最終更新日 2021.05.23
登録日 2021.03.23
「婚約者?それはないよ。僕は――『運命の妖精』を探しているんだ」
五歳の夏。薔薇のアーチの奥で迷い、泣いていた私フェリシアを
「妖精」と呼び、手を差し伸べてくれた優しい男の子。
それが、二歳年上のアルバン侯爵令息ステファン様だった。
あの日から十年間。
私は初恋の彼に、十九回も告白を重ね――そのすべてが、笑顔でかわされた。
学園に入学しても、私は「ただの幼馴染」。
二人だけの大切な思い出さえ、彼は「理想の誰か」として語り、
私ではない誰かに重ねていく。
「……私の十年間は、あなたにとって、恋には育たなかったのね」
そう悟った私は、彼を諦める決意をした。
――けれど、その矢先。
「私が、あの日の妖精よ」と名乗る令嬢が現れて……。
どれほど想いを告げても、恋の相手にはなれなかった私。
なのに、私が離れた途端、彼の様子は明らかにおかしくなっていく。
今さら気づいても、遅いですわ。
これは、“運命”を探し続けた彼が、本当の初恋を失ってから始まる物語。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
文字数 20,671
最終更新日 2026.02.10
登録日 2026.02.06
