「陽」の検索結果
全体で5,402件見つかりました。
――うむ……朝廷も手を貸さぬとは余程の怪異と見受ける。そうだな、私が直接出向くこともできようが、実はすぐに解決できる良い方法がある。北の山に腕の立つ陰陽師がおるのだ。諱は知らぬが、私の知る頃は朱鷺と呼ばれておった。朱鷺は邪を祓うのはいっとう得意だが、余りに恐れを知らず故、ある時神罰を受けてしまった。それが一体どのようなものか、知ることすら恐ろしい。まあ、それからは人を避け、折角励んだ陰陽道を活かすこともなく山籠というわけだ。ああ、この私も時間を割いてやったというのに……いや、いや、何せこの晴明からとあれば、奴も断りはしないだろう。ひと月もすれば禍は無くなる。任せておきなさい。
畏れを知る団扇の狩衣は懸け路を征く。里を脅かす土蜘蛛を退治するために。
登録日 2023.10.30
静かな田舎町で、家族が営む小さな喫茶店「陽だまり」を手伝う主人公・夏生(なつき)。
都会に出て仕事をしていたが、両親の体調を気遣い、戻ってきたのは半年前のことだった。
日々忙しく働く彼の前に現れたのは、町の図書館で司書を務める青年・一樹(かずき)。
彼は決まって土曜日の午後に「陽だまり」にやってきて、いつも静かに本を読みながら、決まったメニュー「手作りケーキセット」を頼む。一見無口だが、ふとした瞬間に見せる優しい笑顔や、本に詳しい知識に次第に惹かれていく夏生。
小さな町で繰り広げられる、些細だけれど温かい交流。
二人が少しずつ距離を縮める中で、夏生は自分の「本当にやりたいこと」に気づいていく。
文字数 45,306
最終更新日 2024.12.22
登録日 2024.12.22
祠で待つ人は、声だけ先に届く。りんどうの青の下、鏡師となる青年は最期の面影に別れを告げる。
山の風はもう秋の色を帯びていた。青年・芳三郎は、祠へ続く細い径を歩いている。風に揺れるりんどうの花、袖をすり抜ける光の粒。彼がそこに向かうのは、ある約束のためだった。祠の前には、いつも彼女が先に来ている。名は紗江。穏やかに笑う声が、山の静けさの中で一番やさしい音だった。
ふたりの間に、特別な出来事はない。干菓子を分け合い、昔話をして、花を眺めるだけの時間。けれど、その何気ない瞬間が、芳三郎には何よりの喜びだった。祠のそばには、毎年同じ場所で咲くりんどうがある。変わらず咲く花のように、ふたりの時間も続くと信じていた。
ある日、紗江が言う。「変わらないって、すごいこと。でも、変わるからこそ、また咲くのよね。」
その言葉が、芳三郎の胸に残る。彼は祠に小さな草履を置き、来年もまたここで会おうと約束した。別れ際、ふたりの影が重なり、風が花々を揺らす。その一瞬が永遠のように感じられた。
季節がいくつ過ぎても、芳三郎は同じ山道を登りつづける。りんどうは咲き、祠は変わらずそこにある。けれど、どこかが少しずつ違っていく。風の向き、陽の角度、そして――彼女の声の響き。ある日、紗江は静かに笑って言った。「ねえ、また明日も来てくれる?」 彼は頷く。けれど、その「明日」は、ほんとうに訪れるのだろうか。
りんどうの花が、風に揺れている。祠の前に置かれた小さな草履は、今もそのままだ。山の静けさの中、空の色だけが澄み渡っていく。
青年は祠の前に立ち、しばらく何も言わずにいた。風が頬をなでる。目を閉じると、かすかにあの笑い声が聞こえた気がする。
そして、彼は名を呼ばずに、そっと空を仰ぐ。
雲ひとつない蒼の下――その空は、どこまでも深く、どこまでも静かだった。
蒼雲の次の物語が、あなたを待っています。
黄泉灯籠迷図(よみとうろうめいず) ―― 灯籠の声を聴く者の物語へ。
文字数 12,857
最終更新日 2025.10.18
登録日 2025.10.17
「人魚姫」のヒロインである隣国の王女に子供の頃から納得がいかない17歳の高校生、佐野夏希は、部活の帰り道に突然起きた交通事故で死亡。
一字違いで誤って殺された神様の贖罪に転生先をどこがいいかと聞かれたので
「人魚姫の世界に行って、隣国の王女と全力で戦いたい!」と言ったら、人魚姫に転生致しました。
声が出ないことをいいことに、嘘三昧の隣国の王女はヒロインと認めません。
大好きな王子(多分)を巡って全力で戦います。
魔女を味方につけるスキルを身に着け、姉と王宮の方々と共同戦線を張って、隣国の王女を全力で潰させて頂きます!!そう決意して踏み込んだ世界は予想外の拗れた恋愛戦線で混戦中!そんなゴタゴタに巻き込まれてしまいましたが断固泡エンドを回避しハッビーエンドを手に入れて見せます。
文字数 90,847
最終更新日 2017.07.09
登録日 2017.07.01
俺の名前は三木陽太。今は18歳の高校3年生だ。俺には1人の妹、三木ひばりがいる。そしてもちろん両親もいるのだがわけあって同じ家には住んでいない。そんな俺とひばり、そしてその友人の梨花とみふゆ。
これは俺たち、私たちのエゴと成長のちょっとだけ長くて重ーい物語。
この作品は小説家になろうおよびカクヨムおよびノベルピアでも掲載しています。
文字数 16,565
最終更新日 2022.10.24
登録日 2022.10.04
20年ぶりの高校生活。
かつての青春をやり直すチャンスを得た俺・暁月陽光は、満員電車に揺られ、迷子のような日常に少し戸惑う。
そんな朝、倒れかけた同級生・皓月葵を助けたことから、やり直しの青春が少しずつ動き出す――
これは剣も魔法もない、普通の世界で送る、ちょっと遅めの高校生活の物語。
文字数 13,978
最終更新日 2025.09.12
登録日 2025.09.08
近未来、人々は「記憶の共有」によって家族を築く。血縁ではなく、人工的に注入された思い出で「母」「父」「子」になるのが常識だ。主人公・澪は、そんな世界で夫・悠真と養った記憶注入児・陽太と暮らすが、ある日、悠真がカプグラ症候群を発症。「この子は偽物だ。本物はどこかにいる」と言い始める。
澪自身も、次第に五感の違和感に苛まれ、母親から刷り込まれた「生身の愛」の幻想と、社会の「完璧な記憶共有」の狭間で自我が揺らぐ。
赤いランプの部屋、鏡に映る微笑み、そして暗闇の中の体温
――すべてが偽物なら、本物の「家族」とは何か。
最後に残るのは、答えの出ない問いだけ。
文字数 2,367
最終更新日 2026.02.14
登録日 2026.02.14
十三歳になった亜子は親元を離れ、学園に通う事になった。その学園はあやかしと人間の子供が通うあやかし学園だった。亜子は天狗の父親と人間の母親との間に生まれた半妖だ。亜子の通うあやかし学園は、亜子と同じ半妖の子供たちがいた。猫またの半妖の美少女に人魚の半妖の美少女、狼になる獣人と、個性的なクラスメートばかり。学園に襲い来る陰陽師と戦ったりと、毎日忙しい。亜子は無事学園生活を送る事ができるだろうか。
文字数 101,097
最終更新日 2023.01.31
登録日 2022.12.18
地球がマグマ・オーシャンに満たされてから310年目に、外宇宙大型探査船『ワイズ・ディスカヴァリー』は太陽系から出発した。
同じく322年目に、大きさでも質量でも火星の衛星フォボスと同程度の反物質岩塊が、太陽系外から侵入して来た。
反物質と正物質が接触した際に発生する莫大で強力なエネルギーを利用して、マイクロ・ブラックホール【M B H】の生成に成功。
マイクロ・ブラックホール【M B H】をハイパー・マグネトロン・サーキット・コイル【H M C C】に封じ込めて、マイクロ・ブラックホール・モーター【M B H M】が完成。
338年目に、有人での高重力加速度・重力場駆動転位航法が確立されて実用化に成功。
350年目に掛けて…超空間航行探査船(ハイパー・スペース・エクスプロレイション・シップ)【H S E S】は、30隻が建造されて外宇宙探査に送り出された。
大進出時代が始まった。
文字数 6,882
最終更新日 2025.11.09
登録日 2025.10.25
転生して早15年。
冬を超え、陽の光が眩くなってきたこの頃。
私、ミリア・レーヴェルは、大家族で貧乏な家を助けるために、幼馴染のシャルロット、アランと共に冒険者なることにします!
* * *
定期的に修正を加えています。
気をつけてはいますが、誤字脱字等大目に見て頂けると幸いです。
文字数 17,392
最終更新日 2020.02.12
登録日 2018.05.13
「俺もここの夕日が大好きなんだ・・・」
夕陽に照らされた彼の顔は、いつもと全く違っていた。
彼もこんな顔をするんだ・・・。私だけが知っている。あなたの色んな顔・・・。
中国・上海の大学に留学している「立花 美華(たちばな みか)」と
上海への一年の短期留学に来た韓国人のアイドルの「キム・テグン」
とある秘密をきっかけに二人だけの秘密の時間が進み始める・・・。
なんとなくCAを目指し、流されるまま考えなしに生きてきた美華と、
アイドルとしてスランプ状態に陥り、周りが見えていなかったテグンは
新たな文化や価値観に触れることで、お互い荒探しばかりだった誤った考え方を改めていく。
「違いの美しくしさ」を尊重し合いながら刺激し合い共に成長していく一年間のワールドワイドラブストーリー。
文字数 9,192
最終更新日 2022.02.06
登録日 2022.01.29
★「第2回オーバーラップ文庫WEB小説大賞」の最終選考まで(奇跡的に!)残った作品の改訂版です★
かつて超大国であったプレセンティナ帝国は隣国の攻撃に晒され続け、今や首都を残すだけとなっていた。その上後継者問題も抱えていて、まさに滅亡の淵にあった。
だがそんな状況の中、第二皇女イゾルテの元に時々どこからか謎の贈り物(現代製品)が届いていた。
「ここを動かすとシュコシュコ言うけど、何の意味があるんだろう……?」(ポンプ式水鉄砲)
「なんだこの奇妙な容器は……。ヤカン? それともランプかな?」(アランビック蒸留器)
彼女はその贈り物を使用し、あるいは構造を分析し、たまに勘違いしたまま再現して、自ら兵を率いて戦いへと乗り出していくのだった。
※贈り物(現代製品)の力やそのアイデアを用いつつも、一方で独自の兵器、戦術、戦略も駆使します。異世界ではありますが、ギリシャ神話や古代ローマを中心とする歴史ネタを下敷きにしています。
あと、魔法も無ければモンスターもいません。
※舞台は地中海っぽい世界です。登場人物は全員その世界で生まれ育った人たちで、異世界人とか現代人とかはいません。神様は武器をくれません。楽○とかアマ○ンとかで買えるようなものしかくれません。そして注文を出すことも出来ません。神様語も読めませんし、その他意思の疎通は全くできません。
★もともと『小説家になろう』で連載していましたが、更新が途中で止まっちゃっていたので仕切り直すために加筆・修正したものを順次カクヨムに投降し直しています。
なろう版 https://ncode.syosetu.com/n9390by/
登録日 2014.07.03
佐藤陽向は、昔のトラウマによって動物恐怖症になっていた。そんなある日、夢の中で契約書を書かされる。どうせ夢の中の話だと思っていた佐藤だったが、次の日会社に行くと夢で起きたことが現実になってしまい、佐藤陽向は動物で溢れる異世界に飛ばされてしまう。
そして、そこに現れたのは自らの事を【神獣】と呼ぶ動物だった。
文字数 30,557
最終更新日 2017.01.06
登録日 2017.01.01
「突然ですが問題です。あなたの今の状況はどれでしょう。1、死んでいる。2、死んだ。3、死んだってことにさせてくれ」
「全部意味わかんないんですけど。あと誰ですか。胡散臭い顔のおにーさん」
突然、神に死を告げられた23歳独身彼氏いない歴=年齢の宮崎陽(はる)。
異世界転生特典で色々付けてもらったけどどれも微妙で…。
「あのこれいらない方がよかったんじゃ…」
文字数 20,320
最終更新日 2018.12.18
登録日 2018.10.08
テーマを決めてなんでもBL💎にしよう修行の第一弾です。今回のテーマはりんご🍎です。
幼馴染にお弁当🍙を作る料理男子の話です。
鈴木 和(かず) 料理男子、専門学生、攻↑
山田友治(ゆうじ)陽キャ男子、大学生、受↓
の二人の話です。よければ見てやって下さい。🍙
pixiv、なろう、エブリスタ、ピクブラに投稿したものです。
文字数 4,727
最終更新日 2022.12.24
登録日 2022.12.24
【第1部完結】中華風ファンタジー。蒼国の皇子“愁陽”と「空になりたい」という風変わりな姫“愛麗”は幼馴染。幼い頃、仲が良かった二人はある日を境に会えなくなってしまう。4年後、愁陽が辺境の地での戦いから戻ったとき、再会した愛麗はまるで別人のようで……。けれど、彼と再び過ごすうちに少しずつ彼の知る以前の彼女に戻っていく。そして、お互い、自分の中に芽生えていくそれぞれへの想いに気づいていく二人だったが……。愛麗は自分の中に生まれたもう一人の自分の影に怯えていたのだった。初恋の姫を守りたいと願う愁陽。皇子として平和を願いながら戦わなければならない矛盾と葛藤、傷つき悩みながらも成長していく。そんな彼の周囲に、人間の姿をしたオオカミの従者、仙人修行中の姉姫、いわくつきのイケメン護衛達が関わりながら、愁陽が蒼空(そら)の王となるその日までの物語を描く。そのはじまりの物語。
シリアスな設定ですが、ときにカッコよく、それでいてギャグもあって楽しんで読んでもらえるような、そんな物語を綴っていけたらいいなぁと思って書き始めました。いちおうハピエン? ※カクヨム様に掲載済みの作品を加筆・修正して上げ直しております。
文字数 105,478
最終更新日 2024.01.31
登録日 2023.12.30