「部」の検索結果
全体で24,035件見つかりました。
文字数 5,891
最終更新日 2025.04.21
登録日 2025.04.02
アパートの2階、203号室に引っ越して一週間が経った。カズヤは新生活に慣れようとしていたが、隣の204号室からのノック音が気になっていた。夜中の2時、決まって三回。「コン、コン、コン」。最初は隣人の癖かと思ったが、音は壁の向こうからではなく、部屋の内側、クローゼットの扉から聞こえてきた。カズヤは管理人に尋ねた。「204号室、誰か住んでるんですか?」「ああ、空き部屋だよ。もう半年誰も入ってない」。その言葉に、背筋が冷えた。じゃあ、ノック音はどこから?その夜、音がまた響いた。「コン、コン、コン」。カズヤは意を決してクローゼットを開けた。中は空っぽ。だが、壁の裏からかすかな擦れる音がした。まるで、誰かが這うように動いている。翌日、カズヤは壁に耳を当てた。すると、囁き声。「カズヤ…こっち…」。彼の名前を呼ぶ声に、心臓が跳ねた。慌てて管理人を呼び、壁を調べてもらった。「変だな、ここの壁、薄すぎる」。業者が壁を壊すと、狭い空間が現れた。そこには、埃まみれの古い鏡と、ボロボロのノートがあった。ノートには、前の住人の日記が綴られていた。「204号室の女が毎晩ノックしてくる。壁の向こうで笑ってる。鏡に映る彼女の顔が、だんだん私に似てきた」。最終ページには、カズヤの名前が赤いインクで殴り書きされていた。カズヤは震えながら鏡を見た。そこには彼の顔ではなく、青白い女の顔が映っていた。目が合った瞬間、女が微笑み、鏡から手が伸びてきた。カズヤは叫び、鏡を叩き割った。破片が散らばり、部屋は静寂に包まれた。だが、その夜、ノック音が再び。「コン、コン、コン」。今度は部屋のドアから。カズヤは鍵を確認したが、チェーンは外れていた。ドアがゆっくり開き、誰もいない廊下に女の笑い声が響いた。彼は後ずさり、クローゼットに隠れた。すると、背後から冷たい息が首筋にかかった。「カズヤ…見つけた」。翌朝、管理人が203号室を訪れたが、カズヤは消えていた。クローゼットには新しい鏡が置かれ、表面に小さな亀裂が走っていた。204号室の壁からは、今もかすかにノック音が聞こえるという。
文字数 876
最終更新日 2025.06.02
登録日 2025.06.02
「助けて」――その言葉を、彼女は震える声でつぶやいた。
橘千早は、ずっとひとりで耐えていた。
家族に愛された記憶はなく、日々を生き延びるだけで精一杯だった。
ある日、限界を超えたその心は、衝動的に両親を殺してしまう。
血まみれの手で電話をかけた先は、たった一人の親友・夏目葉月。
言葉を聞いた葉月は、迷わなかった。
「大丈夫。私が、全部受け止める」
そう言って、千早の手を取り、ふたりは夜の街を逃げ出した。
行くあてもなく、ただ“生きる”ために。
夜行バスに揺られ、知らない街を歩き、身を潜める日々。
そのなかで、千早の心は少しずつ壊れていく。
血の幻覚、夢の中でよみがえるあの日の声。
何度も「もう無理だ」と言いかけた。
それでも、葉月はそばにいた。
怒ってくれて、泣いてくれて、黙って抱きしめてくれた。
罪からは逃れられない。
でも、それでも生きていたいと思った。
誰かと一緒に、生きたいと思った。
これは、「逃げる」ことでしか「生きる」ことができなかった、
ふたりの少女の、長くて、痛くて、それでもやさしい物語。
文字数 793
最終更新日 2025.07.01
登録日 2025.07.01
ある若い貴族の地方領主が、大邸宅での独居生活を楽しんでいた。
が、古い木箱に入った、一本の錆びついた鍵を見つけて以来、変化が訪れた。
窓の外に目を凝らすと、霧の中に、人影が見えた。
乳飲み子を抱えた、美しい女性の姿があったのだ。
気になって仕方がなく、若い領主は部屋を出て、彼女の姿を追い求めるがーー。
※他サイトでも掲載しています。
小説家になろうでは、ホラー短編作品集『あなたへ贈る異世界への招待。ただし、片道切符。あなたは行きますか?』の1作品 『孤独な領主の恋わずらい』として掲載しています。
文字数 4,898
最終更新日 2025.08.30
登録日 2025.08.29
アパートの姉の部屋で見つけた『異空間にしか見えない偽王子』。
謎の偽王子との出会いで、鷹月の人生が変わっていく。
異世界の王子様たちや色々な出会いがある中で、異世界に隠されていた舞台の幕が上がる。
時には、異空間から見下ろして諜報活動! 時には『上半身の半分だけ異世界トリップ』――『半トリップ』して、難題を軽く解決!
鷹月と偽王子+異世界の王子様の、謎を紐解く恋愛ファンタジー!
旧「おしゃべり異空間と少女と王子様」。恋愛は偽王子落ちです。
登録日 2015.12.17
テンプレましましで異世界転生をお届けします。
テンプレ、テンプレ、テンプレ。
みんな安心のテンプレ。
読んでて次が分かる安心感。
そして次の展開も、たぶん当たります。
あなたはこう言うでしょう。
「知ってた!」
裏切る設定
ありません。
斜め上の設定
ありません。
伏線
ありません。
次のテンプレ予告
あります。
あるのはテンプレ。
ただそれのみ。
読者が読み飛ばす部分は作者も書き飛ばします。
細かい設定は各自脳内補完推奨。
ノンストレスで爆速。
ご安心ください。
テンプレ、ダダ漏れですよ。
読んだあなたは必ず思うでしょう。
「これこそテンプレ!」
※本編は真面目に異世界転生ファンタジーしてます。ただ爆速です※
※追加のテンプレ要望も歓迎します※
※結論として、読まなくても成立します。脳内補完なので。なぜなら知ってるから※
※伏線に見える話はあります。ただ、回収が爆速です※
※新感覚ざまぁ搭載。精神的ざまぁの目撃者となれ※
文字数 46,904
最終更新日 2026.06.16
登録日 2026.06.03
鷹野星が帰宅すると、自宅に見慣れぬ美女が待っていた。
それはソシャゲのような「ワールドオブワンダーガールズ(通称ワンガル)」の世界の案内女神レディ。星の部屋が異世界と繋がりホームになっていた。
ワンガルの世界は、特別な能力を持つ「戦闘少女」がダンジョン攻略して魔物を狩ることによって成り立っていた。
戦闘少女たちが攻略に詰まり、世界が滅亡の危機にあると言う。
実況配信でそこそこやっている星は、案内女神レディとともに実況配信でワンガルの世界を救うと決める。
星の実況とレディの解説で、離れた世界のダンジョン攻略が始まる…。
*小説家になろう、カクヨムでも連載中
文字数 52,755
最終更新日 2026.06.06
登録日 2026.05.31
主人公の鈴木桜は社畜。
今日も自身が生活していくための銭稼ぎと、ムカつく上司へのヘイトを溜め、精神をすり減らしていた。
そして、そんなある日、桜は世間を騒がせている連続殺人犯とバッタリ出くわしてしまう。桜は土壇場で、辛うじて昔の勘を取り戻し、暴漢たちを蹴散らした……かに思われたが、気が付くと腹部にはずっぽりとナイフが突き刺さっていた。
死を予感した桜はやがて震える体を抱きながら、静かに瞼を閉じた……のだが、突然よくわからん光が桜の体を包む。
桜の傷は癒え、人智を片足飛びで超えるほどの力が身についた桜は暴漢を一息に締め上げると、魔法少女キューティブロッサム27歳としてやっていく決意をする。
文字数 206,706
最終更新日 2021.01.24
登録日 2020.12.08
あなたは、怖い夢や悲しかった時の夢を食べてくれる「夢喰人」と言う怪人が存在したら「夢」を食べてもらいますかーー?
誰しもが一度は体験した事がある「悪夢」。
大抵の人は、悪夢を見ることがあっても「怖い夢だったな…」「災厄だ…」と言った形であまり気にも留めていない。ましてや、どんな夢だったのかも覚えていない事もある。
その一方で、悪夢に魘される人も多い。現実で悲惨な光景をみたり、体験をしたりと言った経緯で毎晩のように魘され生活に支障が生じる人も中にはいる。
そんな悪夢に魘される人の前に現れ夢を食べてくれる怪人「夢喰人」ーー。
高校二年の田中 優希は、夢喰人の噂を親友の工藤 和也に教えてもらった。
そんな、怪人なんてよくある怪談や都市伝説の類だと思っていた。
優希にはなぜ和也がそんな噂を教えてくれたのか心当たりがある。
親友だから、世間話、暇つぶし程度に言った事ではない。
和也は「夢喰人」を探しているからだ。
和也は、小さい頃からたまに同じ悪夢を見ることがある。
高校二年生になってからそれは、頻度を増し和也を苦しめていた。和也の兄 工藤 正は、和也達と川遊びをしてる最中に不幸なことに川に流されて亡くなってしまった。それっきり、和也はトラウマを抱え悪夢を見るようになってしまった。
悲惨なトラウマを忘れる事はできない、でもいつまでも悪夢に魘される必要なんてないと思う優希は、和也の手助けができないか考えていた。
優希自身も、とある夢に悩まされているから気持ちがわかる。
そうな、事を心に思いながらーー。
そんな、ある日 突然 和也は悪夢を見なくなった。原因はわからないがこれで魘される事はないと少し何処か引っかかる感じがしたが安心した。
しかし、和也は一部の兄に関する記憶が改変されていた。
本当の彼を知っているのは、優希だけになってしまう。どうして、記憶までもが改変されているのかと疑問を浮かべていた。
ある事を、思い出してしまう。
夢を食ってくれる怪人「夢喰人」の事をけれども優希は、空想上の怪人なんているはずがないと考えていた。
一学年上の先輩 長澤 綾野が悪夢に魘されている事を知るまでは・・・。
文字数 12,053
最終更新日 2021.07.26
登録日 2021.07.24
◆この航路を往かねばならぬ/準備万端整えたなら/荒れてもスリル日和だろう◆
キャリア機捜隊長×年下刑事バディPart20[全53話]
釣りを愉しむ機捜隊長・霧島と部下の京哉。電波の届かない洋上で連休を愉しんでいた。だが一旦帰港し再びクルーザーで海に出ると船内で男が勝手に飲み食いし寝ていた。その正体は中央アジアで富む小国の皇太子。窮屈なスケジュールに飽き、警視庁のSPたちをまいて僅かなカネで辿り着いたという。彼の意向で二人がSPに任命された。
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【シリーズ中、何処からでもどうぞ】
【BL特有シーンはストーリーに支障なく回避可能な仕様です】
【ノベルアップ+・ステキブンゲイにR無指定版/エブリスタにR15版を掲載】
文字数 121,821
最終更新日 2022.08.15
登録日 2022.03.12
ギルド長の中で最も影の薄い男、リーン=ナーグマン。彼は愛される人間で記憶を失った転生者だ。
彼の下には強い窓口職員や優秀で美しい事務職員たちが厚い信頼を寄せて働いている。
隣のギルドには密かに彼を想ってちょっかいをかける少女もいる。
しかし――そんなことは関係なく、彼はとにかく退職したい。
ポケットに退職届を複数忍ばせ、いつでも部下に引き継げる態勢も整えている。
だが、彼の能力を欲する上司は絶対に認めない。
部下も昇進を拒否する。
「僕は向いてないのに」
肩を落とす彼の元に、今日もまたトラブルがやってきた。
上司も部下も、そして同僚もトラブルすらも知っている。
本気になった彼はとにかく強い。
そして――嫌々本気になる瞬間を誰よりも間違えない、と。
クリティカルなヒーローは仲間の為に力を振るう。
文字数 100,375
最終更新日 2022.04.10
登録日 2022.03.27
戦後の赤線地帯の名残を引きずり、街娼や男娼、ストリップ小屋や覗き部屋など様々な性風俗が入り乱れる通りがある。安価に女体(時には男)の観音様が拝めるということで観音通りと称されるその通りにも、何気ない日々の生活は存在している。
文字数 35,770
最終更新日 2022.07.26
登録日 2022.06.22
魔王を倒すべく魔王城に乗り込んだ勇者とその仲間たち。いざ最後の戦いが始まる……!という瞬間に、勇者パーティーの『聖女』に恋をしてしまった魔王さま。どうにかして聖女を手に入れたい。しかし彼女は聖女、敵である。部下たちの手前、甘い顔を見せるわけにはいかない!
これは部下たちを欺きつつ聖女を誘惑し、彼女を妻に迎え入れるまでの魔王さまの奮闘記。
魔王と聖女、交互に視点が動きます。《完結保証》
文字数 26,097
最終更新日 2022.09.28
登録日 2022.09.19
冥闢《みょうびゃく》のダークブレイズ。
魔法や剣、異能力が世界を占める戦乱の世界。
その中で黒き戦鬼”と呼ばれる魔剣士がいた。
異世界からの侵略者との戦争の英雄であり、そこから聖骸を盗み出した逃亡者。
その後も聖骸を奪いあい、他国で様々な事件を起こしたため賞金首となり果てていた。
“黒き戦鬼″ガルン・ヴァーミリオン。その後の苦闘と波乱の旅路を語るダーク・ファンタジー最終章。
短編三部作予定。
神誓王国侵攻編。
終焉の勇者編。
天淵の霊廟編
黒き戦鬼の最後の戦いが始まる。
🌙シリーズ一覧🌙
第一部 黒閾のダークブレイズ
https://estar.jp/novels/23419771
外伝 水蝶と黒焔の魔術師狩り
https://estar.jp/novels/12411953
異聞伝 迷宮のクロスブレイズ
https://estar.jp/novels/19781104
第二部 空劫のフラメツァイト
https://estar.jp/novels/19035524
第三部 宵闇のローエンブルート
https://estar.jp/novels/22120175
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文字数 24,971
最終更新日 2024.11.11
登録日 2023.07.01
幼い時に母様をなくし、父親の家庭内暴力に耐えながら、中学を卒業しすぐ働きながら生活する彼のたった一つの辞められない趣味。
それは、彼がまだ中学生の時に一目ぼれをした女の子のストーカーだった。
彼は23になった今でも彼女の部屋に夜な夜な侵入し、盗む事も、触れる事も、囁く事も無く、ただただ彼女の横に佇む。
自分の行いに引け目を感じながら。
しかしストーカーは知らなかった、自分が待ち構えられている事に。
文字数 31,792
最終更新日 2023.08.28
登録日 2023.08.06
【第7回キャラ文芸大賞にて、奨励賞をいただきました! 応援ありがとうございました】
憧れの仕事で挫折をし、逃げるように実家に帰ってきた葵佐和子。ある日バスで偶然出会った老婦人「笹野屋富士子」に、「五十代、実家暮らしの物書き、結婚歴なし」だという彼女の息子との見合いを強引に約束させられてしまう。
約束の日、訪れた屋敷で待っていたのは、笹野屋永徳という和服の美丈夫だった。
見合いを断るも、家業で人を募集しているという永徳は、強引に佐和子をスカウトする。しかし、「職場見学」と称して案内された屋敷の奥で待っていたのは、あやかし向けのニュースサイト「あやかし瓦版オンライン」の編集部。
見合いは断ったというのに、「嫁候補」扱いをやめない永徳、個性豊かなあやかしたちに囲まれながら、あやかし瓦版の仕事を通して、佐和子は働く喜びを取り戻していく。
文字数 210,324
最終更新日 2024.04.04
登録日 2023.10.01
放課後は毎日テニススクールに通う生活を送る春日祥平が入学した高校は、部活動全員強制参加の校則がある学校だった。どうしても入れる部活が見つからなかった春日に、担任はそんな生徒たちの最後の砦、「文学部」の存在を告げる。顧問の案内で部室を訪れた春日は、本棚に囲まれた部室で先輩である秋月常人と出会う。ほとんど本を読んでこなかった春日に、自身も小説を書くという秋月は本棚から一冊選んで春日に渡す。部室に通い詰めるようになった春日に何冊も薦めてくれるが頑なに自分の書いた本は教えてくれない秋月に、春日は段々と「先輩のことがもっと知りたい。」と思うようになる。スポーツマン後輩×小説家先輩の出会いから付き合うまでを描いたほのぼの日常モノになる予定。R18は後半です。
ムーンライトノベルズ様にも掲載しております。
文字数 21,394
最終更新日 2024.07.17
登録日 2024.06.28