「分」の検索結果
全体で50,368件見つかりました。
山奥にある地方コミューン出身の主人公・鶉(うずら)と兄・琥珀(こはく)
ふたりは共にシティ郊外にある全寮制の学園で生活している
シティ出身の生徒のほとんどは、埋め込み式神経接続装置《CEPTOR》を入れており、それにより感覚や感情すらデータ化して共有することができる
学園も《CEPTOR》はあることが前提の環境になっていた
同じ環境で育ち、共に《CEPTOR》を持たないという条件でありながら、すぐに学園へ適応し周囲へ溶け込んでいく兄
それとは対称的に、鶉は人工食品を受け入れることができず、なかなか周囲にも馴染むことのできない自分に思い悩んでいた
鶉の唯一の友・青鸞(せいらん)はシティの市長の息子であり、抜きん出た能力と恵まれた容貌から後継者として将来を約束された立場にある
しかし、本人はそれを望んでいない
醒めた目で周囲から距離を置き、何故か鶉と行動を共にしている
ある天体観測の夜
青鸞の誘いで、鶉は学園の立ち入り禁止区画へと足を踏み入れる
その先にあるのは、長い間放棄されていた温室と小さな研究室だった
そこでふたりは、シティでは忌避されている生の果実を口にする経験を共有する
また、鶉は廃温室で、もうひとりの少年・黒鶫(くろつぐみ)と出会う
黒鶫はシティで生まれ育ちながら、誰とも共有できない孤独を感じていた
自分と似た孤独を感じ取った鶉と黒鶫は距離を縮めるが、やがて黒鶫は鶉に向かって叫ぶ
「君は自分で選んで外側にいる。それは孤独じゃない、ただの贅沢だ」
その言葉は、鶉が気づかないまま受け入れてきた「守られ方」への、静かな告発だった
完璧な兄への疑念
そして起きる事故
調査の果てに鶉と青鸞が辿り着いたのは、この世界の秩序を支える、ある不都合な真実だった
知らないままでいることは、誰かに選ばされていることかもしれない
文字数 51,130
最終更新日 2026.06.19
登録日 2026.06.12
「あたしが魔王を倒して、みんな笑える国をつくる!」
「なら僕は、リリの力になる。剣も魔法も使えないけど」
勇者の少女と、非勇者の少年。身分差のある二人は、こっそりと集った丘の上でそう誓い合った。
『勇者』は選ばれし特権階級。『非勇者』は烙印を押された被差別階級。
生まれた瞬間に預言者が下すその区分が、すべての人生を支配する。
少年カイトに与えられたのは、魂の炎を視るだけの役立たずの力だった。
やがて成長した二人は、別離の先で思わぬ再会を果たす。
再び並び立ち、戦いに挑む二人。
だがその戦いの果てで二人が知るのは、勇者と魔王、そして世界そのものをめぐる残酷な真実だった。
勇者は、正義か。——血と烙印にまみれたダークファンタジー。
文字数 21,132
最終更新日 2025.04.05
登録日 2025.03.28
「本当は、もっとワクワクするようなことがしたかったんだ」
35歳のノリアキは、会社では上司と部下の板挟みになる中間管理職。心の中には「やりたいこと」という消えない火種がくすぶっていたが、妻と二人の幼い子どもの安定した生活のためにその気持ちを封印し、日々我慢を重ねていた。
しかしある日、会社の大規模な不正のスケープゴートとして「無実の罪」を着せられてしまう。
すべてを失う絶望の帰路、ノリアキは交差点に飛び出した子どもを庇い、命を落とした。
真っ白な空間で出会った神様は、彼の自己犠牲と、日々の誠実な生き方を高く評価していた。
神の手によって元の世界での冤罪は晴らされ、真犯人は失脚。家族には十分な補償と名誉が約束された。
「君は今まで、家族のために己を殺し、理不尽に耐えて生きてきた。今度は、君の右腕・左腕となる最高の仲間を見つけ、彼らと共に『君自身が一番楽しめる旅』をしなさい」
12歳の少年の身体「ノア」として、異世界の大地に降り立った元・おっさん。
授かったのは、徐々に感情とツッコミを覚えるAI『ナビ(鑑定)』。
喋るボールペンを皮切りに、あらゆる道具に命を吹き込む『無機物付与』。
そして、男のロマン全開の『魔獣従魔化』。
「よし! 家族の未来は安心なんだ。今度こそ俺のやりたいように、世界で一番ワクワクする最強のチームを作るぞ!」
ノアの持ち前の「部下の面倒見の良さ」と、前向きな笑顔、ふとしたひと言に救われ、ワケありの仲間たちが集まってくる。
没落しても誇りを失わない不器用な騎士の少女に、キックボクシングをするカンガルー、陸を泳ぐアザラシ、疾風のパンサー、魔力を帯びたシマエナガなど、個性的すぎるモフモフ従魔たちも続々ジョイン!
前世で培った「適材適所」のマネジメント力と、異世界の常識に囚われない柔軟な発想で、各地の問題や悪役たちの事情すらもWIN-WINでひっくり返していく。
これは、心にずっと少年を飼っていた元・おっさんが、対等で最高の仲間たちと共に、笑顔で異世界を駆け抜ける痛快アクション・ファンタジー!
(執筆にAI利用しています)
文字数 12,767
最終更新日 2026.06.16
登録日 2026.06.14
人類が去り、静かに終わりを迎えつつある世界。
高校生の少女・ミアは、この世界にたった一人残された「最後の人間」だった。
孤独に押しつぶされそうだった彼女の隣には、いつも寄り添ってくれる同世代の少年・レノがいる。
「やっぱり人間は、朝一番にお日様を浴びないと元気が出ないよね!」
そう言って無邪気に笑うレノは、自分が『人間』だと主張している。
――外装の隙間から時折、金属のパーツが覗いていることも。
――時々、ネジが一本外れてフリーズしてしまうことも。
彼は全部「ちょっと不器用なだけだから!」と言い張るのだ。
ミアは知っている。レノが、自分を一人ぼっちにさせないために、必死で『人間の男の子』を演じてくれていることを。
だからミアも、彼の優しい嘘を守るために、ずっと騙されたフリを続けている。
体温をめぐるあったかい嘘、味のわからない缶詰を半分こする時間、雨宿りの雨音……。
壊れかけのレノの寿命が少しずつ近づく中で、2人は今日も、物悲しくも温かい「とある日常」を愛おしそうに紡いでいく。
世界の最果てで、2人のほのぼの終末ロードムービー
文字数 1,917
最終更新日 2026.06.15
登録日 2026.06.15
2024/06/27完結
――つまらねえ世の中をひっくり返すのさ!――
平安ROCK FES(ロックフェス)開幕!
バイブス上がりまくり(たぶん)の時代ライトノベル!
華やかな平安貴族とは正反対に、泥水をすするような生活をおくる朱天と茨木。
あまりの貴族たちの横暴に、ついにキレる。
そして始まる反逆。
ロックな奴らが、今、うごめきはじめる!
FESの後にピリオドがいるだろう、って?
邪魔なものはいらないさ、だってロックだもの!
時代考証も無視するさ、だってロックだもの?
※部分的に今昔物語集に取材しています。
※2026/05/25 AI校正をして誤字脱字を修正しました。そんなのロックじゃないって?気にしない!
文字数 118,976
最終更新日 2024.06.27
登録日 2024.04.15
いきなり異世界転移させられた小田桐蒼真(おだぎりそうま)と永瀬弘祈(ながせひろき)。
所属する市民オーケストラの指揮者である蒼真とコンサートマスターの弘祈は正反対の性格で、音楽に対する意見が合うこともほとんどない。当然、練習日には毎回のように互いの主張が対立していた。
しかし、転移先にいたオリジンの巫女ティアナはそんな二人に『オリジンの卵』と呼ばれるものを託そうとする。
『オリジンの卵』は弘祈を親と認め、また蒼真を自分と弘祈を守るための騎士として選んだのだ。
地球に帰るためには『帰還の魔法陣』のある神殿に行かなければならないが、『オリジンの卵』を届ける先も同じ場所だった。
仕方なしに『オリジンの卵』を預かった蒼真と弘祈はティアナから『指揮棒が剣になる』能力などを授かり、『帰還の魔法陣』を目指す。
たまにぶつかり合い、時には協力して『オリジンの卵』を守りながら異世界を行く二人にいつか友情は生まれるのか?
そして無事に地球に帰ることはできるのか――。
指揮者とヴァイオリン奏者の二人が織りなす、異世界ファンタジー。
※この作品は他の小説投稿サイトにも掲載しています。
文字数 62,420
最終更新日 2024.11.29
登録日 2024.11.03
シベリアの永久凍土から発見された、身元不明の凍結遺体。
北海道大学低温科学研究所の大学院生・氷室雫が、その異常な温度上昇を確認した夜、凍っていた男は突然目を覚ました。
「一ノ瀬! これを食え! 一粒三〇〇メートルだぞ!」
男の名は、度会源蔵。陸軍軍曹、肉体年齢四十八歳。
彼の時間は、昭和二十年のシベリアで止まっていた。
日本が敗れたことも、帝国陸軍が消えたことも知らない源蔵は、死んだ戦友・一ノ瀬から託された一枚の写真を胸に、東京へ向かおうとする。
目的は、写真を一ノ瀬の家族へ届け、八十年前の約束を果たすこと。
研究室で起きた「事故」を隠したい雫は、仕方なく源蔵を追う。
スマートフォンを無線機と疑い、コンビニを補給所と呼び、現代の平和に軍隊式の規律で立ち向かう源蔵。
乾いた皮肉で受け流す雫。
噛み合わない二人は、札幌から函館、青森、東北を経て、東京を目指す。
だが、旅の途中で源蔵を待っているのは、八十年後の豊かな日本だけではない。
敗戦。
消えた国家。
帰れなかった者たちの時間。
そして、一ノ瀬を救えず、自分だけが生き残った記憶。
雫もまた、亡き恋人の最期に間に合わなかった痛みを抱え、自分は何もできなかったと信じ続けていた。
これは、八十年遅れで帰ってきた一人の兵士が、死んだ戦友との約束を果たす物語。
そして、救えなかった者同士が、過去を消すのではなく、その先へ歩き出すためのロードノベル。
文字数 127,880
最終更新日 2026.06.27
登録日 2026.06.17
異世界から召喚された聖女に陥れられ、王位継承権を奪われた王子は、濡れ衣の罪で片眼を潰され顔の半分に罪人の入れ墨を刻まれた。
死罪だけは免れたものの、娼館に身売りされ、やがて使い物にならなくなると更に売られ、虐待の果てに魔物の棲む忌まわしい森へと捨てられる。
世間では行方不明の王子として忘れられていく中、彼を拾ったのは人々から恐れられる森の魔女だった。
忌み嫌われた森の片隅で、少しずつ傷だらけの心と暮らしを縫い合わせていく。
終わったはずの王子の人生は、本当にもう一度やり直せるのか。
廃王子と魔女それぞれの主観的終末世界で織りなす小さな物語、ここに開幕。
文字数 6,959
最終更新日 2026.06.26
登録日 2026.06.18
薬剤師の主人公が異世界転生して活躍?!
転生チートを駆使して難題を克服したり、しなかったりする話。
激動の人生か?それともほのぼの人生か?両方のような気がするな。
ギャグあり、シリアスあり、Rー18もあるよ、多分。
*台本形式の小説です。
文字数 50,184
最終更新日 2025.06.01
登録日 2025.05.05
「スキルが発現したら死ぬ」
自分に与えられたスキルと、それによって訪れる確実な死の狭間で揺れ動く高校生たちの切ない生き様を描く、青春SFファンタジー群像劇。「人の死とは、どう定義されるのか」を紐解いていきます。
■こだわりポイント
・全編セリフで構成されていますが、なぜセリフしかないのか、は物語の中で伏線回収されます
・びっくりするような伏線を沢山はりめぐらしております
・普通のラノベや物語小説では到底描かれないような「人の死」の種類を描いています
・様々なスキルや事象を、SFの観点から詳細に説明しています。理解できなくても問題ありませんが、理解できるとより楽しいです
文字数 415,140
最終更新日 2022.09.12
登録日 2022.04.15
かつて世界を滅ぼした災厄の男・アダムス。
長い眠りから目覚めた彼が切望したのは、世界の破壊ではなく――「人間と囲む、温かいスープ」だった。
相棒は、言葉は喋れないけれど、お金とお洒落に目がない手のひらサイズのミニチュアゴーレム。
二人は廃屋を改造し、男のロマンを詰め込んだ移動式拠点『空飛ぶワンルーム』を造り上げる。
瓦礫のジャンク街では、スライムから優しく集めた薬を自動販売機で売る。
灼熱の砂漠の街では、彷徨う骸骨達を丁寧にクロスボウで釣る。
王都では、ワンルームを「飛竜」と言い張り、飛行許可のために竜騎士の試験に挑む。
しかし、のんびり楽しい行商の旅の裏で。
徐々に明かされていく、アダムスが封印された真実の理由――。
■作品情報
状態:連載中
話数:100話以上想定。
投稿:毎日21時10分
備考:6/21現在、40話(80,000+文字)まで清書済み
※
理不尽な展開は、一切ありません。
ただのんびりと、少し変わったスローライフをお楽しみいただければ幸いです。
■世界観・検索用キーワード
【ジャンル】ダークファンタジー / スローライフ / ロードムービー
【要素】クラフト / 拠点制作 / お店経営 / 自動販売機 / 魔法・魔術
【属性】最強主人公 / 男主人公 / 人外(ゴーレム) / ほのぼの / シリアス / シュール
文字数 19,716
最終更新日 2026.06.29
登録日 2026.06.21
①登場人物の紹介
聖矢は、余り物のパンや野菜から人の心に刺さる一皿を作る男子高校生。相手の食べ方や沈黙から弱っている部分を言い当てるせいで、「味覚のサイコパス」と呼ばれている。ただし、料理の腕は確かなのに、自分の名前で責任を引き受ける場面からは逃げてしまう。
舞桜は、派手な髪飾りとラメ入りのリップで空気を変える女子高校生。祖母が残した海辺の店「コーヒーの木」を守るため、お金も場所も信用も全部ほしいと口にする。聖矢のずれた観察眼を見て、彼を朝昼の軽食作りに巻き込む。
直樹、綾夏、裕志郎、夏波子、丈貴、彩耶加も、それぞれの言葉、会計、映像、交渉、書類、看板で店を支えていく。
②あらすじ
九月一日。光浜学園の食堂棟で水漏れが起き、始業式が一日延期される。生徒たちは「夏休みが終わらない」と笑うが、寮生や運動部員は朝食と昼食に困ってしまう。購買裏で廃棄予定のロールパンを見つけた聖矢は、即席の温かいサンドを作り、一年生を泣かせるほどの味を出す。
その場を見ていた舞桜は、祖母の空き店舗「コーヒーの木」を予約制の軽食販売場所にすると宣言する。店の奥からは、祖母が残した手描きのすごろく盤が見つかる。そこには「ほくろ」「鏡に映った君の顔」「夜明けの海」など、不思議な言葉が並んでいた。
利益を追う舞桜と、責任から逃げる聖矢。かみ合わない二人は、朝ごはん、値札、看板、会計、手紙、謝罪をひとマスずつ進みながら、終わらなかった夏休みを九月の朝へ変えていく。
文字数 12,032
最終更新日 2026.06.21
登録日 2026.05.19
【タイトル】
黄昏の踏切で、透明な傘をたたむ
【内容紹介】
五十六歳の結大は、かつて全国を走っていた元長距離バス運転士。今は東埼玉市の古い分館で夜間管理をしている。閉館準備の夜、倉庫の奥から、二十年前に解散した移動読書車「休符号」の備品箱が見つかる。中には、こたつ布団、透明な傘、あやとりの紐、古いペアルックのジャンパー、そして最後の章だけが抜けたペーパーバック『私だけのあなた』が入っていた。
そこへ現れたのは、五十四歳になった亜由美。彼女は昔から小説を書き続けてきた女性で、締切まであと十四日に迫った文学賞へ、どうしても未完の物語を出したいと願っている。抜けた最終章の手がかりは、群馬の修理店、信州の宿、北陸の郵便記録、瀬戸内沿岸の放送室、そして岡山県北部の「黄昏の踏切」に散らばっていた。
二十年前、結大は熱を出した子どもを診療所へ運ぶために走行予定を変え、その夜の説明会に遅れた。支援金は止まり、休符号は解散した。自分が仲間の居場所を奪ったと思い込んだ結大は、亜由美にも事情を話さず姿を消した。
再び走り出した二代目休符号には、毒舌の修理人カムイ、信州の宿を守る冴乃、手紙を二十年しまい続けた航資、破れた本を綴じ直す満星、人の沈黙を文章にできる結以花、世話好きな直仁が加わっていく。こたつとみかん、ペアルック、あやとり、ノンアルコールの乾杯。笑いながら古い紙片を集める旅の先で、結大は自分が避け続けた感謝と、亜由美が言えなかった「好きすぎて嫌い」に向き合っていく。
文字数 15,108
最終更新日 2026.07.01
登録日 2026.06.22
現実世界で命を落とした青年は、主たる記憶を失い、暗闇を漂っていた。
彼の魂が完全に消滅する寸前、とある悪魔が契約を持ちかけてきた。
「お前を異世界に転生させてやろう。その世界で戦いに明け暮れるのだ。すぐにお前は、勇者と呼ばれるほどの活躍を成し遂げることだろう」
「……悪魔を名乗る者が、そんな話を持ちかけるとは……何か裏があるのだろう」
「鋭いな……さすが、我が目を付けるだけのことはある。お前には、我が力を分け与えてやろう。特別な能力も。ただし、条件がある。力を使うごとに生娘と契りを結び、その快楽を我にも分け与えるのだ」
――後の『闇堕の勇者』誕生の瞬間だった。
文字数 34,294
最終更新日 2026.06.22
登録日 2026.06.22
ラ・トゥールを再発見した男と、生涯の親友が歩いた道。
二十世紀初頭、ライプツィヒの美術研究家ヘルマン・フォスは、フランスへの旅の途中、レンヌ美術館でひとつの絵に魂を奪われた。布に包まれた新生児と、蝋燭の光。作者不明とされたその絵は、二百五十年間、誰にも気づかれないまま壁に掛かっていた。
ヘルマンはやがてその画家が、十七世紀ロレーヌ地方に生きたジョルジュ・ド・ラ・トゥールであることを突き止め、一九一五年、論文を発表する。しかし時代は、ひとりの研究者の情熱など意に介さず、戦争へと向かっていった。
この物語には、もうひとりの男がいる。ヘルマンの生涯の親友、エンジニアのヤン・ローレンツ。ふたりは性格も生き方も対照的だったが、高校時代から何度絶交を言い渡されても、また友達に戻った。ヤンはユダヤ系の妻とともにアメリカへ渡り、ヘルマンはナチスの時代をドイツで生きた。ふたりの道は大きく分かれたが、友情は星のように、見えない場所でずっとそこにあり続けた。
美術史の知られざる真実と、二人の男の生涯をかけた友情を静かに描いた物語。
文字数 2,277
最終更新日 2026.06.23
登録日 2026.06.23
元ホストの蒲生ヒロユキは西園寺財閥の令嬢、レイカと結婚するため、邪魔になった元カノの石原百合香の殺害を計画した。嵐の中、岬の崖から突き落とし計画を遂行した。
ようやく邪魔者を処分した蒲生は清々とした気分で自宅へ戻ってみると、三人の男女が現れた。
ビジュアル系弁護士シンゴとパラリーギャルの織田マリア。そしてイケメン刑事の星優真だ。
織田マリアは、会った瞬間から蒲生を『真犯人に決定』と詰め寄った。
蒲生からすれば心外だ。
なにしろアリバイ工作は完璧だ。
百合香が殺害された時間、蒲生が家に居た事はピザのデリバリーをした配達員が証言してくれるはずだ。
だがマリアはそのピザをねだって遠慮なく開けてしまった。蒲生は注意するも、わざわざデリバリーしてもらったのに、冷えているとクレームをつけた。蒲生も美少女パラリーガルを甘く見たと後悔するが、時すでに遅しだ。
次々とパラリーギャルのマリアは難癖をつけて蒲生を追い詰めていった。
やがて一億分の一のような奇跡に見舞われ蒲生は自滅していった。
文字数 7,388
最終更新日 2026.01.05
登録日 2025.12.25
冤罪で処刑された勇者アウレルは、見知らぬ廃墟で目を覚ます。記憶を失いながらも、自身の名と恋人であるカティアの存在だけは胸に残っていた。処刑されたはずの自分が、なぜ“ここにいる”のか。その理由は分からない。失われた記憶は“オーブ”となって世界に散ってしまった。
記憶を探し求め、過去を取り戻していく内に、彼は自身を破滅へ追いやった国家の陰謀に気づいてしまう。
恋人の身に何が起きたのか。そして自分に何が起きたのか。
真実を暴くため、かつて勇者と呼ばれた男は、再び仲間を集め戦場へと歩み出す。
*毎日更新、平日は21時ごろ更新します。休日は複数回。
怪異ものではなないです。
これまでと違い、ハイファンタジーですが真新しい物語を紡いでいこうと思います。
面白くなるように精一杯、書いていきますので宜しくお願いします。
文字数 22,671
最終更新日 2026.06.30
登録日 2026.06.24
<遥か昔、人類は繫栄し、そして衰退の末に歴史は分断された>
かつて、科学が人間の手中で働いて、世界を便利に彩った時代があった。
そんな夢のような時代の技術で冷凍された胚から私が育ち、生まれ落ちたのは、なぜか人類衰退後の世界。
聞いたところによると、この時代、地球に存在する人類はもう私一人だけなのだとか。
だから私は物語をむさぼって、かつて存在した同族たちの心を知ることで寂しさを紛らわせてきた。
そうやって、海に半分沈んだ図書館の中で育ての親である養育型AIのムーと一緒に暮らしていた私はある日、奇妙な海底人と出会う。
もう私の他に人間なんて存在しないはず。
けれどびっくり。海底人だと思った生物は、実は正真正銘の人類だったのだ!
歴史収集人のジュウゴと名乗った彼は、私を人類のコロニーに案内してくれる。
そこで待っていたのは、過去に生きた人間である故人AIや、歴史の喪失とともに滅びかけた民族の末裔たちだった。
📖
どうして世界は衰退したのか。なぜ歴史は失われてしまったのか。
時を越えた出会いはやがて、失われた歴史を紐解いていく。
※2.5万字ほどの短編です。
3話以降は7月から連載します。
文字数 5,903
最終更新日 2026.06.25
登録日 2026.06.24
①登場人物の紹介
隼は、祖母が守ってきた動物保護施設の修繕費を得るため、恋愛リアリティショーに参加した青年。余計な会話を避けがちだが、嘘を重ねるくらいなら本音を言う。沙樹は、恋愛番組の甘い言葉を信用していない女性。過去に傷つけられた経験を抱えながら、制作会社の不審な契約を調べるため城館へ来た。嘉城は目立つことで自分を保ち、渉は歌声と耳の良さで城館の違和感を拾う。央丞は快適な日常を愛し、達夫は離れて暮らす娘への後悔を抱える。百萌佳は契約書と記録を読み、ひらがなのさきは過去に告発できなかった罪悪感を胸に戻ってきた。
②あらすじ
三月末、内海の孤島に建つ改装中の城館ホテルで、七日間の恋愛リアリティショー『運命の人募集中です』が始まる。参加者八人は、星降る温室、黄昏の屋上、古い野球場跡で甘い演出に乗せられていく。けれど二日目の夜、司会者の久瀬羽角が番組を命がけの選択へ変える。告白、投票、嫉妬、ペア成立。恋愛番組らしい行動ほど、一人だけを助ける筋書きへ近づいてしまう。隼と沙樹は互いを恋人と呼ばないまま、仲間の言葉、音、記録、動物の通り道をつなぎ、久瀬が作った結末を壊そうとする。運命を信じられない二人が選ぶのは、恋の勝ち負けではなく、八人全員で四月一日の朝を迎えることだった。
文字数 13,675
最終更新日 2026.07.01
登録日 2026.06.25