「箱」の検索結果
全体で1,844件見つかりました。
15
件
“みんなの推し”でいるより難しいのは、“一人の男の子”でいることだった。
久瀬湊人は、できることなら目立たず、静かに普通の高校生活を送りたいと思っている、少し気弱な男子高校生だ。
庶民的な学校に通い、友達と笑って、面倒ごとには巻き込まれず、恋愛だってほどほどに――そんな平穏な青春を願っていた。
けれど彼には、誰にも言えない秘密がある。
ひとつは、配信名《天瀬アルト》として活動する、登録者数二百万人超えの大手VTuber事務所所属ライバーであること。
“王子様っぽいのに庶民感覚もある”柔らかな話し方と、誰を相手にしても空気を壊さず優しくかわす話術で人気を集め、先輩にも後輩にも頼られる箱の看板配信者。
学校での地味な姿からは、とても想像できないもう一つの顔だった。
そしてもうひとつは、まだ誰にも知られてはいけない、彼自身の出自に関わる大きな隠し事。
その秘密は、今はまだ静かに息を潜めている。
しかし、平穏を望む湊人の周囲には、なぜか放っておいてくれない少女たちが集まってくる。
穏やかな笑顔の奥に重すぎる愛を抱えた少女。
理性的だったはずなのに、恋によって少しずつ壊れていく優等生。
強気に振る舞いながら湊人の弱さを面白がるドSなお嬢様。
口ではきついのに誰より世話焼きなツンデレ。
推しへの熱量が限界突破しているオタク女子。
気づけばいつも近くにいるストーカー気質の帰国子女。
可憐な顔で恋の戦場をかき回す男の娘。
さらには、同じVTuber事務所に所属しながら、まだ彼が“憧れの先輩”だと知らない新人ライバーまで現れて――。
学校では地味。
配信では大人気。
しかも隠し事はそれだけじゃない。
恋も秘密も配信も、全部が少しずつつながりはじめたとき、湊人の“普通でいたい青春”は、取り返しのつかない方向へ転がり始める。
これは、正体を隠したまま普通の青春を送りたい少年と、
そんな彼を見つけてしまった“少し危なくて、でも本気で恋をしている”彼女たちが繰り広げる、
秘密だらけの学園VTuber青春ラブコメである。
文字数 522,120
最終更新日 2026.04.29
登録日 2026.03.23
自動販売機にドリンクを補充する、ボトルカーのドライバー、菅道雄。
彼らの仕事は商品の補充だけではなく、設置されたゴミ箱の清掃も含まれている。
その中に捨てられているのは、ペットボトルや缶だけではない。
本来そこに捨てられるべきではないものも、数多く紛れ込んでいる。
誰かが使い終えたもの。
役目を終えたもの。
あるいは、必要とされなくなったもの。
それらは無造作に捨てられているようでいて、確かに誰かの人生と繋がっている。
けれど、その繋がりはあまりにも簡単に断ち切られてしまう。
まるで最初から存在しなかったかのように。
「人の捨てた神様を拾うんだ」
道雄は、その言葉の意味を深く理解しているわけではない。
それは彼にとって、ただの日常だからだ。
だが、その何気ない日常は、時に小さな奇跡を生む。
そしてその奇跡は、誰かの日常へと静かに繋がっていく。
これは、そんな“日常”の連なりを描いた物語である。
文字数 77,850
最終更新日 2026.04.30
登録日 2026.04.01
1400年遅れてやってきた浦島太郎、令和の横浜でVtuberに挑戦!?
1400年の時を超えて故郷に帰ってきたら、そこはもう飛鳥時代じゃなかった。
2025年の横浜。
スマホ片手に卑下してくる現代っ子たち、溢れる情報、意味不明な流行語……。
それでも浦島太郎は焦らない。
だって持ってるものがあるから。
竜宮城で乙姫と過ごした14年間で覚えた野草の知識、万葉集の美しい言葉、そして何より「人との繋がり」を大切にする心。
ドクダミ茶がバズったり、謎の「玉手箱」の真実を追いかけたりしながら、のんびり、ゆる~く、でも確実に現代に根を下ろしていくおじいちゃんの日常譚。
激動の現代日本で、1400年前のマイペースおじさんが見つけた「今を生きる術」とは——?
令和最新型浦島太郎物語、どうぞお楽しみください。
文字数 83,382
最終更新日 2026.05.08
登録日 2026.04.28
――AIは人間が作り、人間はAIから学び、AIは人間から学ぶんだ。
「俺はどうして産まれてきたんだろう」
20××年。
広大な土地である北海道から、同級生が修学旅行に旅立った。もはや癖のように数年来の悩みを復唱する、その土地に縛られた中学二年生の水樹。
年々、機械技術の進歩は目まぐるしかった。
学校全体に防雨機能のある送風機が展開される。靴箱には除湿機能がつき、病院ではAIロボットが看護師に混ざって応対、電子カルテを作成できるようになった。
便利になった反面、廃れていくものもある。
それはもとより懸念されていた芸術面。絵、小説、写真などだ。そんな中、水樹は物珍しい登山写真家『マミ』の作品を見ることを心の拠り所にしていた。
同級生が旅立ったその日、部活動に勤しむ水樹は先生に頼まれた。それは、大荷物を一緒に運んでほしいという、何も不思議では無い雑用。
美術室に運び入れ、開放して目にしたのは、昨今世間に話題になっているAIロボット。
エルフを彷彿させる耳と、神秘的な中性色に目を奪われた水樹は、それに触れた。
「起動しました。個体名、Re:aru(リアル)です。アルとお呼びください。マスター」
文字数 52,711
最終更新日 2026.05.04
登録日 2026.04.30
あんな人、こんな人の短編集
1話 そこに愛はあるんか? ここに説くは、或る自己愛人間の物語なり……。
2話 いいとこどりの湖 ここに説くは、或るバレエ教室を渡り歩く女の物語なり……。
3話 凄騒員(せいそういん)の靴 ここに説くは、或る清掃員の物語なり……。
4話 箱入り息子 ここに説くは、或る過保護に育った男の物語なり……。
5話 愛犬家 ここに説くは、或る愛犬家の物語なり……。
6話 しゃべりすぎの女 ここに説くは、或る喋ってばかりいる女の物語なり……。
7話 マウンティング・モンスター ここに説くは、或る負けず嫌いの物語なり……。
8話 ヘイ彼女! お茶しない? ここに説くは、或るお茶を濁した男の物語なり……。
9話 だらしな日記 ここに説くは、或る非常識な女の物語なり……。
10話 メンター候補 あの人はすごい。だけど……。
11話 ヘイ彼女! お茶しない? 2 忙しいあの人。
12話 ひねくれさん めんどうなお隣さん。
文字数 26,751
最終更新日 2026.05.08
登録日 2024.10.29
西暦1804年。
フランス皇帝ナポレオン・ボナパルト、35歳。
戴冠を終え、栄光の頂に立ったはずのその瞬間――彼の視界は、突如として白く弾けた。
「何だ……?」
轟くような音。揺れる大地。
次の瞬間、ナポレオンは見たこともない場所に立っていた。
石畳ではない平らな道。奇妙な箱のような乗り物が唸りを上げ、空には見たこともない柱や建物が突き刺さっている。行き交う人々の服装も、言葉も、何もかもが理解できない。
「ここは……どこだ」
皇帝である彼にとってさえ、それは未知そのものだった。
そのとき――
「うるせぇよ、てめぇ! 少しは俺の気持ち考えろよ!」
鋭い怒鳴り声が通りの向こうから響く。
目を向けると、ひとりの若い女が数人の若者に囲まれていた。地味な色合いの服をまとい、派手さはない。だが、姿勢は凛としていて、怯えの中にも品があった。
「だから、俺と付き合えって言ってんだろ」
「やめなさい、常盤木くん。教師にそういうことを言うものではありません」
落ち着いた声。しかし相手は聞く耳を持たない。
「教師教師うるせぇんだよ!」
男が腕を掴もうとした、その瞬間。
「控えろ」
低く、場を制する声が響いた。
全員が振り向く。そこに立っていたのは、この国の者とも思えぬ異様な男。眼光と気迫だけで、その場の空気を変えていた。
「婦人に対して無礼が過ぎるぞ」
「はぁ? 誰だよ、おっさん」
侮辱だと悟ったナポレオンは眉をひそめる。男が肩をいからせて近づくが、ナポレオンは一歩も退かない。
「退け。さもなくば、後悔するぞ」
その一言で、不良たちは思わずたじろいだ。目の前の男が、数え切れぬ死線を越えてきた者だと本能で悟ったのだ。
「……っ、なんだよ!」
吐き捨てるように去っていく若者たち。静けさが戻る。
ナポレオンはゆっくりと女を振り向き、そして息をのんだ。
風に揺れる艶やかな黒髪。白く整った顔立ち。慎ましやかな装いの奥にある、凛とした気配。
その美しさは、宮廷の貴婦人たちとも違っていた。もっと静かで、もっと気高い。
――美しい。
「……ヤマトナデシコ……」
思わず、そんな言葉が口をつく。
女はきょとんと彼を見た。
「え……?」
ナポレオンは目を離せなかった。
「ビューティフル……いや、違う。貴女は――大和の美人、というべきか」
常磐京子、25歳。
彼女はまだ知らない。目の前の異国風の男が、かつて世界を震わせた皇帝ナポレオンその人であり、この出会いが自分の平穏な日常を根こそぎ変えてしまうことを。
文字数 90,544
最終更新日 2026.04.23
登録日 2026.03.18
統合が決まり、今の校名で過ごせる最後の一年を迎えた私立汐見ヶ丘高校。旧校舎の端にある放送室には、目立つのが苦手なのに機材の扱いだけは抜群にうまい二年生の力也と、締切も校則もきっちり守りながら、昼休み放送を学校の記憶に残るものへ変えようとする二年生の友香がいた。ほかにも、言葉で場を回す三年生の淑雄、捨てられない物に思い出まで詰め込んでしまう慎乃、学校じゅうの音を集めるのが好きな一年生の弘恭、予算と安全面から放送室に厳しく向き合う生徒会会計の桜香がいる。
ある日、力也は放送室の備品箱から、潮風のせいか少し金属の苦い匂いがする古いイヤホンとICレコーダーを見つける。そこに残っていた昔の録音をきっかけに、六人は昼休み放送を立て直し、文化祭で生放送劇までやろうと走り出す。ところが男子役が足りず、真面目すぎる友香が低い声と所作を作り込み、ついには男装して舞台に立つことになる。笑いと騒ぎの中で距離を縮める二人だったが、文化祭直前には脚本データと録音素材の一部が壊れ、放送は中止寸前に追い込まれる。消えていく校舎、残したい声、言えなかった本音。
文字数 54,810
最終更新日 2026.05.06
登録日 2026.04.06
きのみ気ままにショートショート。
「監獄の部屋」
「破滅の足音」も宜しくお願いいたします!
文字数 102,208
最終更新日 2026.05.07
登録日 2017.11.02
高校二年の亮太は、父を亡くしてから、家の空気が荒れそうになるたび軽口でその場をつないできた。亮太の同級生で学級委員の早紀は、止まった話をその日のうちに少しでも前へ進めずにいられない。兄の良篤は屋台の整備に長ける一方、父の代わりを背負わされた痛みを抱え、妹の夏好は古びた焼きそば屋台を友達に見られたくないと思いながらも、売上や常連の笑顔を手帳に書き留めている。母は亡き夫の味を守ろうとして言葉をのみ込み、叔父の靖央と従姉のたばさも、それぞれの距離から家族を支えている。
四月、亮太の下駄箱に「本当は嫌いなんだよね」とだけ書かれた紙が入る。折しも家では、父が遺した焼きそば屋台を畳むかどうかで空気が張りつめていた。そこへ夏祭りの出店依頼が入り、家族はいやおうなく同じ鉄板の前へ引き戻される。出店準備の衝突、父の留守電、六月の夕立、七月の夏祭りを経て、家族が嫌っていたのは屋台そのものではなく、父の不在を突きつけられる痛みだったとわかっていく。
守るべきものは古い車体ではなく、同じ鉄板を囲んで声を掛け合う時間だった。
文字数 4,567
最終更新日 2026.05.10
登録日 2026.04.05
「氷のような私を溶かしたのは、太陽みたいに笑う、あなたでした」
舞台は、潮風が吹き抜ける海沿いの町。
夏休みを目前に控えた教室に、東京から一人の転校生、白上三葉がやってくる。名家の令嬢として完璧であることを求められ、心を磨りガラスの箱に閉じ込めて生きてきた彼女は、ただ静かに夏が過ぎるのを待っていた。
そんな彼女の静寂を鮮やかに塗り替えたのは、クラスの太陽のような少女、朝霧朱音だった。
強引に外へと連れ出す朱音の熱い手、二人乗りで駆け下りる坂道、そして喫茶店『海猫』で弾けるソーダ水の泡。朱音の真っ直ぐな瞳に触れるうち、三葉の凍てついた心は少しずつ溶け出し、やがてそれは「友情」という言葉では縛れないほど切実な想いへと変わっていく。
けれど、三葉には「夏が終われば、元の場所へ戻らなければならない」という逃れられない運命があった。
逃げ出した放課後、雨の図書室での停電、そして夏祭りの夜に打ち上がる花火。刻一刻と迫る別れの予感に胸を締め付けられながら、二人は自分たちの居場所を必死に守ろうとする。
――これは、誰よりも眩しくて、誰よりも痛い、二人の少女が駆け抜けた「本当の夏」の物語。
文字数 30,451
最終更新日 2026.04.05
登録日 2026.03.28
道徳ねぇ。それを言うなら……まず息子に教えればよかったのに。
専業主婦から離婚を経てワーキングマザーとなった涼江の帰宅を置き配の段ボール箱が迎える。送り主は元姑。中には、過去に囚われ続ける人たちからの道徳を説く『贈り物』――涼江は子どもたちとそれを「イヤゲモノ」と呼ぶ。
届いたものは仕方ない。けれど手元に残すのは、受け手が本当にいいと思ったものだけでいい。新しい街で、子どもたちは少しずつ自分の世界を選び始める。学童で出会った若き研究者、教えること、教わること。そして、母と子と――もうひとり。
かつて『妻』だった女が『母』として、息子と娘とともに、幸せな未来を選び取っていく物語。
------
作中の技術的なことはゆるふわファンタジー。
作り話です。
他サイトにも投稿します。
以前投稿した小説を改題・改稿して投稿しています。
文字数 370
最終更新日 2026.04.26
登録日 2025.06.28
主人公の周りの人間関係や、
それによって起こる事件。
日常のようで、非日常のようなお話
文字数 11,062
最終更新日 2022.05.28
登録日 2020.04.30
花岡北高校に通う三年の浅石佑次、箱石ひらり、西窪なずなは、それぞれ応援団長と、生徒会長、吹奏楽部部長を務めている。北高の一番の特徴は、伝統として野球応援は声と太鼓だけという〝バンカラ応援〟を継承していることで、その歴史は七十年にも渡っている。
そんな折、生徒総会の間際、応援団長の佑次から『夏の甲子園県大会の際にバンカラ応援に吹奏楽を取り入れたい』という要望書が出された。ひらりたち生徒会や、なずなたち吹奏楽部は佑次に大いに振り回されて――。
七月の野球グラウンドに吹奏楽の音は響くのか?
悩み、もがき、葛藤しながら一つの目標に向かう等身大青春群像劇。
文字数 125,003
最終更新日 2020.01.13
登録日 2020.01.13
高校の合格発表がされた途端、鈴鹿(すずか)の母はそこかしこにハートマークを飛ばして出ていった。
以来、行方不明の母。
母との関係がぎくしゃくしている分、独りのんびりと過ごす鈴鹿だが――。
ある日。
玄関前にででんと荷物が置かれていた。送り状を見てみれば、母からの荷物。
なのに、どういうわけか。
箱の中から出てきたのは日本人なのか外国人なのかよくわからない、男。
しかも男の主張するところによれば「人型愛玩熊、家事機能搭載字引付き」らしい。
人型熊ロボットと言い張る男は惟純(いすみ)と名乗るが、熊と言いきったのに惟純の耳は熊耳ではなく猫耳で……。
しかも惟純は、箱という名の四次元ポケットもどきから鈴鹿の家の鍵を出し、勝手に家にあがってしまう。
鈴鹿とは絶妙の距離感を保つ惟純。
そんな彼の態度につられるようにして、鈴鹿は、ここのところ身の回りが物騒であることを話してしまう。
青春は岐点の軌跡。
進路を選択しなければならない場面の連続だ。
独りで過ごすはずだった春にひとつの分岐点にぶつかった、鈴鹿。
中学校の卒業まであと少し。
なんだかんだで惟純との同居がスタートした――
文字数 35,509
最終更新日 2019.07.20
登録日 2019.04.09
15
件
