「訪れ」の検索結果
全体で4,583件見つかりました。
「この国最強のスモウレスラーを倒し、合衆国海軍の最強を示す!」
黒船来航から数年後の事である。日本とアメリカの間に通商条約を締結せんと交渉中であるハリスの元に海軍大尉ジョージ・マックイーンが訪れた。
ジョージの目的使命は、ペリーの無念を晴らさんと相撲取りを倒す事であり、そのために合衆国海軍最強のレスラーが送り込まれてきたのだ。
純粋なる力比べを望む者、日本とアメリカの交渉を有利に進める材料にしようとする者、日本を植民地にしようとする者、異国人を排除して攘夷をなさんとする者の想いが交錯し、その思いの全てが土俵で衝突する。
文字数 23,869
最終更新日 2024.06.07
登録日 2024.05.31
1683年、城塞都市ウィーンはオスマン帝国の大軍に包囲されていた。
第二次ウィーン包囲である。
戦況厳しいウィーンからは皇帝も逃げ出し、市壁の中には守備隊の兵士と市民軍、避難できなかった市民ら一万人弱が立て籠もった。
彼らをまとめ、指揮するウィーン防衛司令官、その名をシュターレンベルクという。
敵の数は三十万。
戦況は絶望的に想えるものの、シュターレンベルクには策があった。
ドナウ河の水運に恵まれたウィーンは、ドナウ艦隊を蔵している。
内陸に位置するオーストリア唯一の海軍だ。
彼らをウィーンの切り札とするのだ。
戦闘には参加させず、外界との唯一の道として、連絡も補給も彼等に依る。
そのうち、ウィーンには厳しい冬が訪れる。
オスマン帝国軍は野営には耐えられまい。
そんなシュターレンベルクの元に届いた報は『ドナウ艦隊の全滅』であった。
もはや、市壁の中にこもって救援を待つしかないウィーンだが、敵軍のシャーヒー砲は、連日、市に降り注いだ。
戦闘、策略、裏切り、絶望──。
シュターレンベルクはウィーンを守り抜けるのか。
第二次ウィーン包囲の二か月間を描いた歴史小説です。
文字数 62,907
最終更新日 2024.06.08
登録日 2024.05.25
時は江戸享保年間。八代将軍の時代。
大名家の三男坊で部屋住みの源三郎に突然訪れた婿養子話。
楽しい江戸暮らしを手放したくない源三郎は抵抗するもあえなく陥落。
長い旅の果て、たどりついた山奥でうら若き妻壱子と祝言を挙げる。
ハッピーエンドかと思いきや、妻は極度の○○○コンで。
おまけに口うるさい年下の舅や噂話大好きな周囲の人々に翻弄される。
果たして年の差夫婦は幸せになれるのか。
なお、ムーンライトノベルズにも投稿しています。
「わたくしたちのお殿様」のスピンオフですが、読まなくても大丈夫です。
文字数 559,176
最終更新日 2022.06.26
登録日 2019.04.20
【あらすじ】
江戸後期。姫路藩藩主の叔父、酒井抱一(さかいほういつ)は画に熱中していた。
憧れの尾形光琳(おがたこうりん)の風神雷神図屏風を目指し、それを越える画を描くために。
そこへ訪れた姫路藩重役・河合寸翁(かわいすんおう)は、抱一に、風神雷神図屏風が一橋家にあると告げた。
その屏風は、無感動な一橋家当主、徳川斉礼(とくがわなりのり)により、厄除け、魔除けとしてぞんざいに置かれている――と。
そして寸翁は、ある目論見のために、斉礼を感動させる画を描いて欲しいと抱一に依頼する。
抱一は、名画をぞんざいに扱う無感動な男を、感動させられるのか。
のちに江戸琳派の祖として名をはせる絵師――酒井抱一、その筆が走る!
【表紙画像】
「ぐったりにゃんこのホームページ」様より
文字数 10,678
最終更新日 2024.06.04
登録日 2024.05.31
元祖札束風呂、もとい、小判を床に敷き、その上を全裸で転げまわるのを終生の楽しみとした守銭奴岡定俊。もはや老齢となった彼のもとを、弾圧から逃れてきた宣教師の一団が訪れる。彼らはある大きな秘密を抱えていた……。天下一の驕りものと呼ばれた大久保長安の隠し財宝と幕府転覆計画。そして財宝の秘密を探らんと伊賀忍者と伊達政宗配下の黒脛巾組が、定俊のおひざ元猪苗代を狙う。迎え撃つは定俊と愛する妻にして甲賀忍者おりく。人生最後の戦いに老いた定俊は戦人の血を滾らせる。 ※この物語はフィクションであり、あえて史実を無視、または都合よく解釈している部分があることをあらかじめご承知おきください。
文字数 225,634
最終更新日 2018.10.28
登録日 2018.10.28
元禄十三年秋、広島藩浅野家家臣徒目付の藤村数馬は、実父沢村次郎右衛門の死によって心ならずも公儀隠密の役目を継ぐことになる。数馬には、三歳年下の愛しい妻美寿々がいた。美寿々は現在妊娠中で、出産予定日は、来年の三月半ば過ぎだった。同年、晩秋、数馬は藩の上役で大目付の三枝から、秋山文六左衛門と云う男を上意討ちにしろと命を受ける。秋山を討ち果たした数馬は、徒目付組頭に昇進。
翌元禄十四年、美寿々が長男長太郎を出産したその日、三月十四日、江戸城松の大廊下で赤穂藩主浅野内匠頭が、高家筆頭吉良上野介に刃傷に及ぶ。事件に対処するため、数馬は三枝と他の藩士たちと赤穂へ向かう。大石内蔵助を説得するためだ。数馬の繋ぎ役月舟尼こと於倫は、大石の身を護れと命じ、三枝からは大石を斬れと云う相反する命令を受ける。無二の親友青木幹之助も数馬同様公儀隠密で二人して大石を護り、三枝たちを斬る。全ては美寿々と幼い我が子を護るための行動だった。
翌元禄十五年、数馬は幹之助とともに川崎平間村の軽部屋敷に逗留する大石の許を訪れ、そこで同朋の井本善兵衛と妻美寿々の兄宇佐美慎之介に正体がばれ、激しい戦闘の末、幹之助と義兄慎之介は死亡する。その後数馬は、三次浅野家屋敷近くの南部坂で吉良方の刺客と戦闘の末、絶命する。
二十年後の享保七年、再婚した美寿々の許へ謎の僧侶が現れ、数馬の形見の品、千手院和泉守守正の業物と梅の飾りが付いた簪を渡す。美寿々は、何も真実を知らないまま、最愛の良人数馬の形見を見て泣き崩れる。全ては数馬の思惑通り進み、家族の命は救われたのである。
文字数 82,032
最終更新日 2024.05.18
登録日 2024.05.18
(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品) 密偵斬りの任を人吉の領主である相良(さがら)義陽(よしひ)から命じられている丸目蔵人佐長恵(まるめくらんどのすけながよし)。
彼はある時、特別の命を受けて平戸の地へと向かう。目的は、他の国が南蛮の最新式の兵器を手に入れるのを防ぐこと。弟子にして中国拳法の遣い手の明人、伝林坊頼慶(でんりんぼうらいけい)、偶然蔵人のもとを訪れていた兄弟子の疋田文五郎(ひきたぶんごろう)と共に目指す土地へと旅する一行は、野武士(のぶせり)に襲われ廃墟となった村で夜襲を受ける――
文字数 74,891
最終更新日 2024.05.26
登録日 2024.05.25
町はずれにひっそりとある一軒の団子屋。
そこは、不安や恐怖に耐えられなくなり、居場所を失くした人が行きつく憩いの場所。
そして今日もまた一人、安息を求める者が団子屋を訪れる。
※毎週月曜日に更新予定です。
文字数 5,241
最終更新日 2024.06.03
登録日 2024.05.21
永禄九年九月。上野国箕輪城は武田信玄の猛攻によって落ちた。
城方だった新陰流の達人上泉信綱は、穴山信君の説得を受けて武田信玄に降る。だが、あろうことか信綱は、信玄への謁見の場で、隠居と新陰流流布の旅立ちを願うのだった。このとき信綱は、五十八歳。〈宿志〉実現には後のない年齢だった。
武将としての才を惜しむ信玄は、後日使者を派遣する旨言い置いて謁見の場を立つ。
一方、信綱の養子秀胤は、武田ではなく北条氏康に降ろうと考えていた。秀胤は、風魔小太郎と連絡を取り合いつつ、腹心猪子兵四郎に信玄の使者を斬るように命じる。
だが、そのもくろみは、富田一法斎なる兵法者の出現によって崩れ去る。武田の使者は無事到着し、信玄が信綱の隠居と新陰流流布の旅立ちを許したことを伝える。
武田の使者の去り際、猪子兵四郎を斬った富田一法斎が大胡城を訪ねてくる。翌日、富田一法斎と名乗るそっくりの人物が、もう一人信綱との試合を求めて大胡城を訪れてくる。不審に思った信綱が確認を命じると、始めに来た一法斎はいなくなっていた。二人の訪問の目的は何か?
同じ頃、上杉謙信に追われた忍びの名人加藤段蔵が〈新陰流陰の流れ〉の秘密とその奥義書を手に入れるべく上野国に現れる。秀胤の妻てるの方に仕える侍女早苗は、その段蔵の弟子だった。段蔵は早苗に命じて〈新陰流陰の流れ〉について調べ始めるが、それは新陰流へと至る〈陰の流れ〉の歴史を知ることだった。驚くべきことに、信綱には忍びの術が伝えられていたのである。
だが、どう調べても奥義書の存在がつかめない段蔵は、ついに上泉信綱と直接対決し、奥義書を奪おうと考える。
段蔵との戦いを制した信綱は、第二の人生を一介の兵法者として生きるために上泉城から旅立つのだった。
文字数 102,870
最終更新日 2022.05.23
登録日 2022.05.21
本作は、〝伊賀の忍び城戸弥左衛門が、天下人織田信長の暗殺を謀った〟という伝承(『伊乱記』『伊賀旧考』『城戸文書』等)を元に、そこへ信憑性のある形でフィクションの要素を加えて構成した物語である。
天正九年(1581)。伊賀は、天下布武を掲げる織田四万の大軍に怒涛のごとく攻め込まれる。織田軍によって女子供まで容赦なく虐殺され、神社仏閣は焼き尽くされる。伊賀の里は修羅場と化した。
「魔性の一族に合戦の作法なぞ無用じゃ!」
すべては伊賀忍びを忌み嫌う織田信長の意向である。伊賀勢も砦を築いてゲリラ的に抵抗するが、衆寡敵せず、無残に敗北する。
城戸弥左衛門は、鉄砲術と遁走術を得意とする伊賀随一の忍びである。弥左衛門は山奥の隠れ家に潜み、織田家への恨みを募らせていた。だがすでに伊賀は降伏し、織田家に隷属してしまっていた。どうすることもできない。だがほどなくして彼は、恨みを晴らす千載一遇の好機を得る。信長が、織田家の領地となった伊賀を視察に訪れるというのだ。
印代判官と原田木三という凄腕の伊賀の仲間とともに森に潜み、弥左衛門は油断している信長を鉄砲で狙う。暗殺成功は目の前と思われたが──
文字数 29,670
最終更新日 2022.05.20
登録日 2022.05.09
絶世の美少年と言える曹家の長男、麗蘭は、『龍神の呪い』の為、男児である事を周囲には隠して生活をしている。
だが十四歳となった麗蘭には、少女の遊びや習い事などには付いて行けず、こっそりと剣や武術の稽古をしていた。
彼の従者であり、剣の師でもある奉先は、そんな彼の我が儘をいつも許してくれる唯一の理解者であった。
ある日、奉先は主と共に知り合いの屋敷を訪れ、そこで美しい少女と出会う。
彼女は、麗蘭と奉先の幼馴染みであり、鈴星と言う名の少女であった。
少し見ない間に、すっかり美しくなった鈴星に、奉先は心惹かれた。
主の命で、奉先は鈴星を護衛して主の屋敷へ送り届ける事になる。
連載中小説『飛翔英雄伝』外伝となります。
本編から、およそ一年前が舞台となり、話が前後してしまいますが…
始めて読んで下さる方でも、充分読める作品となっていますので、よろしくお願いします。
※こちらの作品は、「小説家になろう」、「カクヨム」にて公開されたものを新たに編集したものとなります。
文字数 28,674
最終更新日 2019.02.27
登録日 2019.02.19