「フィン」の検索結果
全体で284件見つかりました。
「日の沈まぬ王国」と呼ばれるフォーランドでも、幾世代にも渡って娘を政略結婚させ、いまや王家と対等の地位にあるほどのラングレイ公爵家娘・シェリルは、庶子の生まれであるため、王妃教育もされずカントリーサイドで育ったが。
国王が急死したため、王太子の妻となることが突然決まり、王室へ嫁入りする。しかし、庶子の生まれのシェリルは何事にも王家の者たちから馬鹿にされ、子供に恵まれた子供に恵まれないため、泥水をかけられていた。
そして狩りに行った国王が「神からのお告げがあった」と、どこの馬の骨ともわからないエルフィンという娘を拾ってきて、夢中になってしまう。
シェリルの父も夜の営みについて学ぶようにと、シェリルの元へ高級娼婦のルビィを連れてきて同棲させる。
そしてフォーランドに遊学兼花嫁捜しに内陸の小国・ガルデンから王太子ランドルフがやってくる。
実はランドルフはシェリルにとって初恋の人だった。ランドルフもシェリルのことを愛してしまい、国王夫妻を離婚させるため、実は「上級魔法使い」としての力を発揮しはじめる。
文字数 81,414
最終更新日 2024.05.23
登録日 2024.05.10
父にも母にも愛されずに育ったエドワードは、4歳の時に伯父であるフィンレー侯爵に保護された。
神殿で治癒魔法を受けたあと、熱を出したエドワードは前世の記憶を思い出して驚愕する。
もしかしてここは21歳まで生きていた自分が読んでいた小説の世界ではないかと。
しかも「転生物のお約束」と言わんばかりに、自分は悪役令息になっていて、このままでいけば義兄を殺して、自分も死んでしまう未来が待っている。
だがしかし!せっかく記憶があるんだから、そんな事は絶対にしない!
だって僕は小説でも漫画でも、兄様が大好きだったんだから!
あれ、でも待って、え?ちょっと???
義兄大好き弟と義弟大好き兄が、運命に立ち向かう。
R指定要素は後半です。*つけるようにします。
2023.1 書籍化♪
2023.3に本編は完結しましたが、番外編を続けていく予定です💕
続編『悪役令息にならなかったので、僕は兄様と幸せになりました!』を毎日更新しています♪
文字数 1,547,860
最終更新日 2024.05.17
登録日 2021.12.03
四歳の時に思い出した『記憶』の中の小説『愛し子の落ちた銀の世界』の中で、エドワード・フィンレーは『悪役令息』となる運命だった。
【光の愛し子】と呼ばれる主人公を虐め、邪魔をし、保護をしてくれたフィンレ―侯爵家の長男であり、義兄でもあるアルフレッド・グランデス・フィンレーを殺し、果ては自分も断罪をされて殺されてしまうという人物だったのだ。
「でも兄様を殺すなんてしたくないし、自分も死にたくない」と、エドワードは『悪役令息』にならない為にいい子になる決意をした。
そうして過ごした14年。
小説と同じような事もあり、違う事も沢山あったこの世界の中で、エドワードは『悪役令息』にならず、『世界バランスの崩壊』と呼ばれるものを封じ込めて、エドワードはアルフレッドと結婚をして、兄様と幸せになるという目標を達成した。
それから約二年。
友人達も結婚をしたり、子供が出来たという報告が来る中、ニ十歳のエドワードの元にシルヴァンと結婚をしたルシルがやってきた。
――――「マルリカの実を探してほしいんだ」
-*-*-*-*-*-*-
「悪役令息になんかなりません!僕は兄様と幸せになります!」の続編です。
甘いばかりの話にするつもりがちゃっかり事件も起きています♪
※ 男女比がやや男性に偏り、同性婚が可能な世界です。またマルリカの実によって男性妊娠が可能となります。苦手な方は回避してください。
文字数 186,052
最終更新日 2024.05.22
登録日 2023.06.14
末緒(みお)は、笑顔が素敵な26歳のオメガ男子だ。
職場の先輩でもある36歳のアルファ男子・澤 蒼真(さわ そうま)と結婚し、幸せな日々を送っていた。
水族館でチケットカウンター業務に就いていた末緒は、イルカショーを巡ってドルフィントレーナーの蒼真と衝突したこともあった。
以前から末緒に好意を抱いていた蒼真は、自分の意見をしっかり主張する彼に強く惹かれる。
その日のうちにプロポーズしてきた蒼真に、驚く末緒。
しかし彼は考えた。
『この先の人生で、こんなに僕を想ってくれる人はいない!』
末緒はすぐに快諾し、二人は結婚した。
その3年後、末緒は懐妊のビッグニュースを蒼真に伝えようとする。
しかし、イルカの出産でバタバタしている蒼真は、話はメールで、と冷たい態度だ。
さっさと出勤してしまった蒼真に絶望し、末緒は悲しい思いを送る……。
文字数 6,830
最終更新日 2024.05.23
登録日 2024.05.20
侯爵令息のシグルドは肺の病に悩まされていた。
幼馴染みである伯爵令息のフィンネルは彼の病を治したいと、二人で誓いを交わす。
しかし幼い頃の約束を果たすべく薬学に勤しみ、シグルドと仲睦まじく学院に通うフィンネルの前に、癒しの力を持つ少年、リオンが現れた。
シグルドとリオンが急接近し、嫉妬に駆られたフィンネルの取った行動、そして気付くのが遅すぎた想いの行き先は…。
月2回更新できたら良いな程度の気持ち。
タイトルは変わる恐れもあります。
虐め、レイプ、流血、監禁、薬物、催眠、女装、去勢描写等あります。
文字数 1,647
最終更新日 2024.05.23
登録日 2024.05.23
ルドルフは小さなころから要領が悪く、実家の子爵家ではお荷物として虐げられてきた。そして出来上がったのは、地味な容貌で根暗、挙句ネガティブ思考の男。
そんなルドルフは、18歳を迎えたことで一人で生きていく術を身に着けようと、王城で従者として働くようになる。が、要領が悪いルドルフは、失敗ばかり。ついにはクビ宣告されてしまった。しかし、偶然その現場を見ていた第二王子で王太子セラフィンはルドルフを自身の専属従者に任命する。
それから2年。
相変わらずセラフィンがルドルフを拾ったわけは判明しない。ただ、唯一わかるのは。
――ルドルフが、セラフィンに異様なまでに気に入られているということ、くらいだろうか。
スパダリ微ヤンデレ王太子×ネガティブ根暗従者の盲愛主従BL♡
※こちらは2部構成です(予定)
▼hotランキング 36位ありがとうございます♡
▼掲載先→アルファポリス、エブリスタ、ムーンライトノベルズ
文字数 26,654
最終更新日 2024.05.07
登録日 2024.04.28
大魔法師様は運命の恋人を溺愛中。
の二作目の作品となります。
まだご覧頂いていない方は、一作目から見て頂ければと思います。
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王族特務・大魔法師という王族の次に高い地位を持つハイエルフ、リヒト・シュヴァリエ。
銀髪碧眼で容姿端麗、シュヴァリエ家の当主として王都最大の図書館“ミスティルティン魔法図書館”を運営しながらも、時には危険を伴う王族特務の仕事をこなす優秀なリヒト。
ある日、親を亡くし奴隷として過ごしていた北部出身のフィン・ステラと出会ってからは、溺愛の限りを尽く日々を送っていた。
フィンは、天然で騙されやすいピュアな少年だが、一度読んだ本の内容を忘れる事が無いという天才頭脳の持ち主。
トラブルはあったが、王都三大名門の”ミネルウァ・エクラ高等魔法学院“に首席で入学することが出来た。
リヒトから溺愛されながら、魔法学院に通う日々が始まります。
メインカップリング:
溺愛系ハイスペックイケメン大貴族(リヒト)×天然愛され系童顔庶民(フィン)
年上×年下です。
サブカップリングもいくつか出現します。
性描写は★をつけております。
(甘々〜過激)
キスのみであればつけておりません。
※キャラへの質問あれば、お気軽に質問してください!キャラがお答えします!
文字数 703,294
最終更新日 2024.04.07
登録日 2021.07.25
旧題:今まで我儘放題でごめんなさい!これからは平民として慎ましやかに生きていきます!〜平民シリーズ①エレン編〜
第10回BL大賞で奨励賞をいただきました。ありがとうございました!
それを機に、書籍化&レンタルとなりました。(2024.2.15~)
『平民シリーズ』としてシリーズ化しており、孫編のジェフリー編まで続いています。
またこちらもよろしくお願いいたします。
「エレン・フィンバー公爵令息!私クリストファー・ダウニー・クリステンはお前との婚約を破棄する事をここに宣言する!」
学園の卒業パーティーで、婚約者のクリストファー殿下に婚約破棄を宣言されたエレン。そのショックで前世の記憶が蘇り……って記憶が戻る前の俺って性格悪すぎ最低野郎じゃん!!
「…………クリス様。いいえ、クリストファー殿下。婚約破棄をお受けいたします。今までご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。」
こうなったのは俺のせい。婚約破棄承ります!これからは反省して平民として慎ましやかに生きていきます!
※番外編は以前投稿した物を、書籍版と齟齬のないよう加筆・改稿したものを掲載し直していきます。
また、リクエスト等あれば投げていただければ出来るだけ頑張りたいと思います!
改稿していない番外編は『旧・番外編』としてそのまま掲載してあります。
新しいエレン達の物語を、今後ともよろしくお願いいたします!
文字数 306,716
最終更新日 2024.03.14
登録日 2022.01.26
カリスマ主婦の息子、異世界で王様を餌付けする。
レンタル有り旧題:カリスマ主婦の息子、王様を餌付けする。
パン屋の倅エルフィンは、前世持ちだ。五歳の甥っ子以外の家族を亡くし、十六歳で店を切り盛りすることになったエルフィンを救ったのは、カリスマ主婦の息子であった記憶だ。
人気ブロガーから人気Uちゅーばーにジョブチェンジした、ライフスタイルコーディネーターの母のアシスタントをした日々が、なんとかパン屋を持ち堪えさせている。
そんな時、パン屋に押し入ってきた高貴な男に、突然甥っ子と共に王宮に連行される。並居る偉い人の前で、甥っ子が前王の落とし胤であると告げられて、忙しいながらも穏やかな生活は崩れ去ってしまった。
甥っ子の異母兄である王様は、なぜかエルフィンを気に入って、やたらと手料理をねだってくるのだが⋯⋯。
一見爽やか腹黒王様×オカンな少年
R 18を含む場合、✳︎マークを添付します。
文字数 488,026
最終更新日 2024.02.15
登録日 2020.07.24
R18溺愛BL作品★
田舎の孤児院から、伯母の元で奴隷として過ごし、ひょんなことから地方特待生として王都の学校に進学することになったフィン・ステラ。
劣悪とも言える環境から王都に来たフィンは、住む家を探すよりも先に、憧れだったミスティルティン魔法図書館で教科書を手に入れようと行動を取る。
そこで出会ったハイエルフと何故か恋人になる展開になったが、実はそのハイエルフはミスティルティン魔法図書館を統括する大貴族の長にして王族特務・大魔法師であるリヒト・シュヴァリエだった。
リヒトの寵愛をひたすら受け愛を育む、溺愛系BL。
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性描写★付けてます。
殴り書き小説ですが、楽しんでいただければと思います。
2021/07/25
シリーズ二作目配信開始しました☆
文字数 112,875
最終更新日 2021.07.03
登録日 2021.06.08
ちょっとテンション低めの主人公が美少女たちに引っ張られて騒動に巻きもまれる話!皆さん好きじゃありませんか!?私は好きです!!この作品ほ基本方向性はそんな感じです!!
「我が名はティルフィング!ソーマ!其方はこれより我が契約者だ!よろしく頼む!」
世界大戦の勃発に瀕して、古き神々は帰還を果たした。人の世に神秘は蘇る。
神々の力によって神秘が科学を凌駕した現代。
世界は英雄、魔術師、そして伝説の道具である”遺物”とその契約者である”遺物使い”によってバランスを守られるようになった。
そんな世界において、魔術師でありながらブリタニア王立魔導学園において”遺物使い”について学ぶ低血圧系少年、伏見双魔はある日、魔剣の少女、ティルフィングと契約を交わす。
突然の契約に混乱する双魔、待ち受けていたのは元気いっぱいの魔剣に振り回される日々?
そして、二人を結ぶ因果の糸とは……
1話あたり1000~3000字ですので気軽に読めるかと。
文字数 377,264
最終更新日 2024.05.22
登録日 2024.03.01
可愛くない私に価値はないのでしょう?
レンタル有り🌼レジーナブックス様から発売中!🌷
ガマちゃんの出演はなくて、かなり省いた部分があります。ですが、とても良いお話にしあがっておりますので、よろしくお願いします!
私はグレイス・フラメル。フラメル商会を営む商人の長女だ。お祖父様の代まではとても儲かっていた商会だが、お父様の代になり徐々に経営が傾いていった。けれどお父様は贅沢をしていた頃が忘れられないらしく、その期待を一身に受けて育ったのが妹のベリンダだった。
ベリンダは薄桃色の髪に澄んだ青空を切り取ったような瞳の、笑うとバラ色の頬にエクボが浮かぶ愛らしい容姿をしていた。
「きっとこの子は玉の輿に乗る・・・・・・」、そうお父様が言い、お母様もベリンダをとても大事にした。それに反して平凡な私は茶色の髪と瞳で愛らしさの欠片もなかった。
お金がないなか、ベリンダはお金持ちの子女が通う領主様が経営するフィントン学園に通わせてもらう。一方私は普通の学園にも通わせてもらえなかった。
「ベリンダはフラメル家の希望なのよ。グレイスはお姉ちゃんなのだから我慢してちょうだい。学校なんて行かなくても女の子は大丈夫よ」
とお母様。
「そうとも。グレイスはどうせそのへんのつまらない男としか結婚できないだろうから、お金のかかる教育はいらない。読み書きぐらいは家でも学べるしそれで充分だろう」
とお父様。
「そうよね。お姉様にお金をかけるなんてドブに捨てるようなものよ。だから私がお姉様のぶんもそのお金を使って素敵な女性になりますね」
ベリンダは胸を反らせて私を嘲るように笑ったのだった。
これはこのような扱いを受けていた姉が幸せになるお話です。毎度お馴染みのような設定で申し訳ありませんが、今回も姉妹格差でざまぁのお話です。
※お金の単位:1ダラ=1円
※ここは作者独自の世界です。ゆるふわ設定ご都合主義です。現代的表現や食べ物や機器など出てくるかもしれません。
※残酷すぎないざまぁを心がけた作品にするつもりです。
※感想欄はネタバレ配慮ないです。(ごめんなさい)
※ショートショートの予定ですが、変更の可能性があります。タグの追加や変更の可能性もあります。少し長くなりそうなので、ショートショートから短編に変更します。短編から長編に変更します。(ごめんなさい!)
※ホット2位になりました。ありがとうございます! ※人気1位になりました2/10日時点 恋愛大賞1位になりました2/10日時点 ありがとうございます!
文字数 249,116
最終更新日 2023.09.29
登録日 2023.01.21
私は前世では、悪役令嬢と呼ばれ幽閉された。
けれど、それはアルフォン様を心底愛してていたから。
もう一度逢いたいと願った。
逢えるなら、もう一度邪魔はしません。
ただ、貴方にもう一度逢いたい。
登場人物
カレン・ジョセフィンは公爵家の長女 私
デフィ 兄
ファルジーヌ・ラトゥール様は私の婚約者 第1王子
オランヌ アルフォン様が愛した女性
ルメール 宰相 オランヌの父
メアリ アルフォン様の召使い
文字数 16,153
最終更新日 2024.05.19
登録日 2024.05.15
兄弟である祖父同士が婚約を決めた、カートフォード公爵家のフィンリーとローレンス公爵家のエレノア。
同い年の二人は幼い頃は仲が良かったのに王立学園に入った頃からすれ違い、話もせず目も合わせないという状態だった。
ある日、学園の大階段でフィンリーがエレノアに「婚約を白紙にしたい」と伝える。
その直後、足を踏み外したエレノアをフィンリーが引き寄せ抱きとめたまま階段を転がり落ちた。
フィンリーが目覚めると、婚約を白紙にと伝えたばかりのエレノアの姿に入れ替わっていた。自分の身体はどこにあるのか、どうしたら入れ替わりから元に戻れるのか。
約6万字で「小説家になろう」で最終話まで投稿済みです。
そちらで公開したものから加筆・修正が入っています。
ハッピーエンドです。
文字数 61,284
最終更新日 2023.05.21
登録日 2023.05.07
そこらへんに居る普通の30歳の会社員の主人公、いつもと変わらない仕事。終わって家に帰り、風呂入って飯食べてネットサーフィンして寝る予定で風呂の時にただなんとなく浴槽に浸かりたいと思いお湯を溜めて・・
いざ入ったその時 気がつけばよくある森?林?の中に居た。
そうスッポンポンで。
なろうにも投稿しています。リアルとは離れていますのでご容赦ください
文字数 1,119,239
最終更新日 2024.05.10
登録日 2022.06.29
◆35歳パート主婦が異世界転生した結果、碧眼騎士に犬として飼われて求婚されるまでの軌跡。
◆ある日突然、神様の気紛れで異世界に落とされた「私」は超俺様系騎士アーサー・フィン・マックールと契約を結び、犬として飼われることになる。身元を隠して自らの名前を「イヴ」と改めたはいいけれど、周りにいるのは意地悪なメイド、距離感の近い主人、セクハラを働く伯爵たち……遠回りな恋愛の結末はいかに!?
「ご主人様、まさか犬相手に欲情されてます?」
「随分と偉そうな口を利くようになったな」
【side A】アーサー視点のお話
【IF】R18を描きたいがために作ったIFストーリー
【R18】その後の彼らの夜事情
◇◇◇
📣続編公開しました!(2023.4.10)
📣校正して加筆修正しました(2023.5.12)
文字数 112,276
最終更新日 2023.04.10
登録日 2023.03.31
※2023/09/21に完結いたしました
※HOTランキング最高3位まで昇れたのは嬉しさの極みです
【あらすじ】
カスケード王国には魔力水晶石と呼ばれる特殊な鉱物が国中に存在しており、その魔力水晶石に特別な魔力を流すことで〈魔素〉による疫病などを防いでいた特別な聖女がいた。
聖女の名前はアメリア・フィンドラル。
国民から〈防国姫〉と呼ばれて尊敬されていた、フィンドラル男爵家の長女としてこの世に生を受けた凛々しい女性だった。
「アメリア・フィンドラル、ちょうどいい機会だからここでお前との婚約を破棄する! いいか、これは現国王である僕ことアントン・カスケードがずっと前から決めていたことだ! だから異議は認めない!」
そんなアメリアは婚約者だった若き国王――アントン・カスケードに公衆の面前で一方的に婚約破棄されてしまう。
婚約破棄された理由は、アメリアの妹であったミーシャの策略だった。
ミーシャはアメリアと同じ〈防国姫〉になれる特別な魔力を発現させたことで、アントンを口説き落としてアメリアとの婚約を破棄させてしまう。
そしてミーシャに骨抜きにされたアントンは、アメリアに王宮からの追放処分を言い渡した。
これにはアメリアもすっかり呆れ、無駄な言い訳をせずに大人しく王宮から出て行った。
やがてアメリアは天才騎士と呼ばれていたリヒト・ジークウォルトを連れて〈放浪医師〉となることを決意する。
〈防国姫〉の任を解かれても、国民たちを守るために自分が持つ医術の知識を活かそうと考えたのだ。
一方、本物の知識と実力を持っていたアメリアを王宮から追放したことで、主核の魔力水晶石が致命的な誤作動を起こしてカスケード王国は未曽有の大災害に陥ってしまう。
普通の女性ならば「私と婚約破棄して王宮から追放した報いよ。ざまあ」と喜ぶだろう。
だが、誰よりも優しい心と気高い信念を持っていたアメリアは違った。
カスケード王国全土を襲った未曽有の大災害を鎮めるべく、すべての原因だったミーシャとアントンのいる王宮に、アメリアはリヒトを始めとして旅先で出会った弟子の少女や伝説の魔獣フェンリルと向かう。
些細な恨みよりも、〈防国姫〉と呼ばれた聖女の力で国を救うために――。
文字数 122,706
最終更新日 2023.09.21
登録日 2023.09.12