「辞めた」の検索結果
全体で241件見つかりました。
『1日の始まりは当店のコーヒーで!!』
主人公であるマスターの長年の夢は喫茶店を開くこと。
そしてついに開店資金も貯まり勤めている会社を辞めた日の夜、同僚たちが前途を祝って開いてくれた送別会の後不運にも命が尽きてしまうのだが、自分が担当している世界の人口減少を食い止めるべく奔走していた異世界の神と偶然にも出会い、自分の世界に来てくれないかと言われ半信半疑ながらも引き受けてしまったマスターは異世界へと転移してしまう。
自分を神だという老人から頼みを聞いてくれたお礼にと与えられたスキルを使ってみると、自分が元の世界で出すはずだった『喫茶店』が目の前に現れる。
凶暴な魔物や盗賊なんかがいる異世界で主人公は持ち運び可能な喫茶店スキルを得て旅をしながら何故か一風変わった客や仲間たちが集まる店を今日も切り盛りする。
文字数 203,619
最終更新日 2024.05.16
登録日 2024.03.16
侯爵令嬢のシェリラは王子の婚約者として常に厳しい教育を受けていた。
五歳の頃から厳しい淑女教育を受け、少しでもできなければ罵倒を浴びせられていたが、すぐ下の妹は母親に甘やかされ少しでも妹の機嫌をそこなわせれば母親から責められ使用人にも冷たくされていた。
優秀でなくては。
完璧ではなくてはと自分に厳しくするあまり完璧すぎて氷の令嬢と言われ。
望まれた通りに振舞えば婚約者に距離を置かれ、不名誉な噂の為婚約者から外され王都から追放の後に修道女に向かう途中事故で亡くなるはず…だったが。
気がつくと婚約する前に逆行していた。
愛してくれない婚約者、罵倒を浴びせる母に期待をするのを辞めたシェリアは本当に愛してくれた人の為に戦う事を誓うのだった。
文字数 165,076
最終更新日 2022.10.07
登録日 2022.05.11
ダンジョンが存在する日本、ダンジョンとはモンスターが溢れる場所で人間はダンジョンに初めて入った時に特典としてスキルを一つ貰える。
主人公の一河広樹(いちかわひろき)は探索者になりそのダンジョンに初めて入ったタイミングで自分のダンジョンを創り出して育てると言うある意味チートなスキル『ダンジョン』をゲットした。
ダンジョンとは現代の人類社会を支える言わば金のなる木だ。そんな物を手にした男は…。
その日のうちに探索者を辞めた。
そして本腰を入れて一河広樹はダンジョンを育てて勝ち組の仲間入りを目指して奮闘の日々が始まった。
ダンジョンコアを名乗る二丁の拳銃があらわれ人間の姿になると美女になったり、襲撃してくるモンスターの戦力はもりもりその難易度が上がったりと大変だ。
当面の目標として金が無い彼は生活費を求めてダンジョンの育成を目指す。やがてダンジョンの生活は理想へと近づくのか?
ちなみにダンジョンはダンジョンの持ち主である広樹の命とダンジョンコアの命を狙いに来たモンスターを倒すことで成長する模様、ダンジョンコア2人と男の明日はどっちだろうか……。
文字数 186,409
最終更新日 2024.05.23
登録日 2024.04.08
悪魔のレヴィスは魔王様の小姓をしている。魔王様に人間を攫ってきて閨の相手として捧げるのも、小姓の重要な役目だ。だけどいつからかレヴィスは魔王様に恋をしてしまい、その役目が辛くなってきてしまった。耐えられないと思ったある日、小姓を辞めさせてほしいと魔王様に言うけれど……?<魔王×小姓の悪魔>
文字数 30,108
最終更新日 2022.07.20
登録日 2022.07.15
借金取りに妹のナターシャを人質に取られたリリーは王宮の影(スパイ)として働きながらも借金返済のため知人に紹介してもらった高級娼婦館にて特殊枠で働いていた。
ナターシャが他界し娼婦を辞めたリリー。
彼女を指名していた若い騎士達は突然いなくなってしまった彼女を想い呆然としていた。
誰も彼女の姿は見ていない。
知っているのは声だけ。
張合いの無い生活を続けていたそんな時、騎士と影の合同捜査が始まった。再会したリリーと彼らの運命はーー。
*シリアス要素有り *イケメン騎士
*無口主人公? *逆ハーレム *倫理観緩々
*R18少話だと思います。*複数プレイ有
*強い主人公 *ハッピーエンド *重婚有
*ご都合主義 *下ネタ有 *愛されヒロイン
*作者の都合のいいように書いています。
第一章までが長いなが〜いプロローグのようなものです。
文字数 278,502
最終更新日 2024.04.05
登録日 2024.01.13
1話完結 小スカ短編集です。
Twitterで小スカBL botを作ろうとして垢BANされそうで辞めたネタ集。その供養に。
※BLじゃない回もあります。
文字数 8,296
最終更新日 2023.12.31
登録日 2022.09.19
短編
BLハーレムゲームの攻略対象者に転生したけど、何故か総受けの主人公に襲われる話。
現実世界で死んだ俺は、ご褒美転生させてもらえることになった。
たくさんの美女に囲まれてウハウハのハーレムを作ろうと、ハーレムゲームのイケメン貴族に転生を選んだが、なんとそこは既に女が絶滅した男だけの世界だった。
自分は攻略対象者なので、総受けの主人公との出会いなんて無視して生きていこうとしたが、どう見ても攻めの主人公に気に入られてしまう。
ハーレムゲームに巻き込まれた俺のただただ逃げ出したい話。
連載版あらすじ↓
BLハーレムゲームの世界に転生してしまった俺は、脱ハーレムを目指して、主人公と主人公が攻略するはずだった対象者達から逃げる日々を送っていた。
ついに耐えかねた俺は、この世界での親父に仕事を辞めたいと頼むが、返ってきたのは結婚しろという命令だった。
これは、脱ハーレムを目指した俺が結局?何故かハーレムの王となるお話である。
4/30番外編追加
5/6番外編追加
文字数 137,726
最終更新日 2021.05.06
登録日 2021.04.10
お気に入りに追加
2
そんなに長く会社勤めをしたくない筆者と、ためになるのかならないのかわからないお金のお話。めも的な記録にて、素人が独断と偏見で好き勝手書くだけ。
文字数 20,834
最終更新日 2024.05.19
登録日 2024.03.24
大学生の祈里は、この2ヶ月、売れないホストの恋人・天馬の為に春をひさいでいる。
店の客に多額の売り掛けを残したまま飛ばれたと泣きつかれたからだ。勿論、全く気は進まないし慣れないのだが、清楚な美しさを持つ祈里は妙に客ウケが良く、僅かな間に固定の客までついてガンガン稼いでしまっている。
そして今夜もいつもの場所に立ち、客の声かけを待つ祈里。だが、寄って来たのは何処か見覚えのあるイケメン風の若い男で…。
◆ 久高 祈里 (くだか いのり・受け)
天馬の為に嫌々頑張ってたけど最近限界。
◆ 天馬 (祈里以外の視点の時はテンマ表記・攻め)
祈里の彼氏。売れないホスト。売れないなら辞めたら良いのに。
◆ 三須 麗都 (みす れいと・攻め)
天馬の勤務するホストクラブのNO.1様。
目線ひとつでめちゃくちゃ売り上げるし甲斐性ありあり執着心もありあり。
※ゆっくり更新です
※up後に色々訂正する事があります
※あくまでフィクションですので、あの方々のシ〇ギについても当然フィクションです
文字数 124,255
最終更新日 2024.02.23
登録日 2023.09.18
スカーレット、女傭兵、二十八歳。
長年剣を握って荒れた手のひら。枯れた声。日にやけた顔には沢山のシミと、大きな傷痕があった。
足の腱も悪くしてしまって、もう潮時かなと傭兵を辞めた夜。酒場で会ったのは、戦闘狂と恐れられる軍人だった。
文字数 55,154
最終更新日 2024.04.30
登録日 2024.01.15
ルクセイア公爵家の美形当主アレクセルの元に、嫁ぐこととなった宮廷魔術師シルヴィア。
宮廷魔術師を辞めたくないシルヴィアにとって、仕事は続けたままで良いとの好条件。
だけど新婚なのに旦那様に中々会えず、すれ違い結婚生活。旦那様には愛人がいるという噂も!?
※魔法のある特殊な世界なので公爵夫人がお仕事しています。
文字数 98,792
最終更新日 2023.04.29
登録日 2021.01.31
「ババアは、早く辞めたらいいのにな。辞めれる要素がないから無理か? ギャハハ」
ーーおーい。しっかり本人に聞こえてますからねー。今度の遠征の時、覚えてろよ!!
テレーズ・リヴィエ、31歳。騎士団の第4師団長で、テイム担当の魔物の騎士。
『テレーズを陰日向になって守る会』なる組織を、他の師団長達が作っていたらしく、お陰で恋愛経験0。
新人訓練に潜入していた、王弟のマクシムに外堀を埋められ、いつの間にか女性騎士団の団長に祭り上げられ、マクシムとは公認の仲に。
アラサー女騎士が、いつの間にかやんごとなきお方に愛されている話。
文字数 36,111
最終更新日 2021.11.23
登録日 2021.11.23
おっさんの俺は会社を辞めた。
そして、日本と門で繋がった異世界で配信者の道を志した。
異世界に渡った俺は、その世界に足を踏み入れた者、全員がもらえる加護をもらうことになる。
身体強化などの人外の力をもらえる神からの加護。
しかし俺がもらった加護は【理解】という意味不明な加護だった。
『俺の加護は……理解? なんですか。それ』
『いえ、わかりません。前例がないので』
外れなのか、チートなのか分からないその加護の力は。
『は、はじめまして。ヘストス村の村長のソンです……あなたなぜ我々と喋れるのですか?』
「……え?」
今だ誰も意思疎通できない、その世界の原住民と呼ばれる、人族やエルフ族、果ては龍に至るまでの彼らの言葉を普通に【理解】できるということだった。
これはそんな俺が異世界で配信者として活躍しながら、時にバズったり、時に世界を救ったりする物語。
文字数 122,633
最終更新日 2023.06.12
登録日 2023.05.18
タイトル末尾に『※』→エロシーンあり
会社が潰れたのを機に田舎へと帰った賢人(けんと)は、実家に住む祖母から土地の相続を持ちかけられる。
権利書には、自宅以外にも祖父が趣味でやっていた畑の住所がいくつか並んでいた。
マップアプリを使って場所を確認し、当時を懐かしんでいた賢人だったが、その中にひとつだけ、見知らぬ土地があった。
――気になるんなら見に行けばいいじゃないか。どうせ暇なんだろ?
という祖母の言葉もあり、賢人はその土地を訪れることに。
なぜか出発前に、祖父の形見のスーツと防災バッグを祖母に持たされた賢人は、その土地でパーカッションロック式のマスケット銃を発見する。
そして、その銃を手にした瞬間、賢人は異世界へと飛ばされたのだった。
禁煙パイプを吸って心を落ち着け、見知らぬ森を歩いていると、黒猫獣人の冒険者ルーシーと出会う。
ふたりに襲いかかる強敵を前にした賢人は、マスケット銃から発射される光の弾丸――聖弾――を駆使して魔物を討伐し、ルーシーとともに街を訪れ、冒険者となった。
この世界で冒険者となった者は『加護』を得られる。
それはHPやMP、魔法、スキルといった、ゲームのような能力だった。
加護板と呼ばれるステータスプレートには、【攻撃力】や【防御力】といった現地文字の項目が並んでいたが、その能力値を評価するA~Hの文字はアルファベットで、その世界では神代文字と呼ばれていた。
――あたし、【運】の値がおかしいんだよね。
そう言うルーシーの加護板に並ぶ最低評価『H』の文字。
その中にあって【運】だけが『S』だった。
この世界にあって失われた文字である『S』
そして賢人の加護板でルーシーも初めて目の当たりにする【SP】という項目。
彼は、その特殊な能力と《聖弾》を放つマスケット銃、そして日本の知識を駆使して、冒険者としてルーシーとともにこの世界を生きることに決めた。
元の世界と異世界とを行き来できること、そして彼が辞めた会社の跡地で新たな事件が起ころうとしていることを、賢人はまだ知らない……。
文字数 176,009
最終更新日 2022.06.05
登録日 2022.05.08
ラジオをつけて作業する女がいた。
ちょっとした出来事が理由で会社を辞めたばかりの女は、手持ちの金がないばかりに中古のラジオしか持っていない。
そのせいか、調子の悪いラジオはノイズが多く、音が聞えなくなってしまった。
弄っていると不思議な声が聞えて、彼女は過去を思い出すのだった。
※小説家になろうにも投稿されています
文字数 4,519
最終更新日 2022.07.09
登録日 2022.07.09
イケメンカリスマ美容師と内気で地味な書店員との、甘々溺愛ストーリーです!
どうぞお楽しみいただけますように。
〈あらすじ〉
加藤優紀は、現在、25歳の書店員。
東京の中心部ながら、昭和味たっぷりの裏町に位置する「高木書店」という名の本屋を、祖母とふたりで切り盛りしている。
彼女が高木書店で働きはじめたのは、3年ほど前から。
短大卒業後、不動産会社で営業事務をしていたが、同期の、親会社の重役令嬢からいじめに近い嫌がらせを受け、逃げるように会社を辞めた過去があった。
そのことは優紀の心に小さいながらも深い傷をつけた。
人付き合いを恐れるようになった優紀は、それ以来、つぶれかけの本屋で人の目につかない質素な生活に安んじていた。
一方、高木書店の目と鼻の先に、優紀の兄の幼なじみで、大企業の社長令息にしてカリスマ美容師の香坂玲伊が〈リインカネーション〉という総合ビューティーサロンを経営していた。
玲伊は優紀より4歳年上の29歳。
優紀も、兄とともに玲伊と一緒に遊んだ幼なじみであった。
店が近いこともあり、玲伊はしょっちゅう、優紀の本屋に顔を出していた。
子供のころから、かっこよくて優しかった玲伊は、優紀の初恋の人。
その気持ちは今もまったく変わっていなかったが、しがない書店員の自分が、カリスマ美容師にして御曹司の彼に釣り合うはずがないと、その恋心に蓋をしていた。
そんなある日、優紀は玲伊に「自分の店に来て」言われる。
優紀が〈リインカネーション〉を訪れると、人気のファッション誌『KALEN』の編集者が待っていた。
そして「シンデレラ・プロジェクト」のモデルをしてほしいと依頼される。
「シンデレラ・プロジェクト」とは、玲伊の店の1周年記念の企画で、〈リインカネーション〉のすべての施設を使い、2~3カ月でモデルの女性を美しく変身させ、それを雑誌の連載記事として掲載するというもの。
優紀は固辞したが、玲伊の熱心な誘いに負け、最終的に引き受けることとなる。
はじめての経験に戸惑いながらも、超一流の施術に心が満たされていく優紀。
そして、玲伊への恋心はいっそう募ってゆく。
玲伊はとても優しいが、それは親友の妹だから。
そんな切ない気持ちを抱えていた。
プロジェクトがはじまり、ひと月が過ぎた。
書店の仕事と〈リインカネーション〉の施術という二重生活に慣れてきた矢先、大問題が発生する。
突然、編集部に上層部から横やりが入り、優紀は「シンデレラ・プロジェクト」のモデルを下ろされることになった。
残念に思いながらも、やはり夢でしかなかったのだとあきらめる優紀だったが、そんなとき、玲伊から呼び出しを受けて……
文字数 117,800
最終更新日 2024.02.26
登録日 2024.01.28
【あらすじ】
高校2年生の能美匡は1人が好きな所謂『陰キャ君』。人間キライな彼は、隣の席になった学校一の人気者こと藤原光輝に付き纏われるようになる。鬱陶しいと思いつつ、真っ直ぐで綺麗なクラスメイトに心惹かれつつあった。
そんなある日、事件が起きる。学校に行くのを辞めた能美の家に訪れた彼はこう言った。「何でもするからもう来ないでなんて言わないでくれ」と。
無自覚Sな黒髪眼鏡陰キャ君×ドM美人な人気者の学園BLです。いつもよりストーリーに力を入れてみました。
後半はいつも通りラブラブ濃厚えっちです。お楽しみくださいませ♡
ビーボーイ創作BL大賞投稿作品。アルファポリスに投稿可能の旨メールにて確認済です。
文字数 24,309
最終更新日 2023.06.09
登録日 2023.06.09
※現在後半のプロット練り直しております。しばらくキャラクター達はお休みを頂きます。詳細は近況をご覧くださいませ。申し訳ありません。※
聖剣を手にした勇者が幸せだと、誰が決めた。
魔王が殺される運命だと、誰が決めた。
これは、人が創り上げた想像にその身を縛られ、苦しめられた男達のお話。
悪は生まれる。しかし、理由はある。
魔王を辞めたシグムントが、この世の理不尽を呪うイザルと共に、もうひとりの自分を愛する為に旅をする。
騙し討ちかのように握らされた聖剣の持ち主、勇者イザル
殺される運命をイザルによって歪められた優しき魔王シグムント
己の努力や己の意志を無きものにされてきた、兄であるイザルを呪うルシアン
三人が己に打ち勝つ為に必要だったのは、認めると言うこと。
以下ギャグでお送りします。
ダウナー系卑屈黒髪美形元勇者イザル+拗らせコンプレックスの塊弟ルシアン×人間界に憧れを抱く苦労性元魔王シグムント
シグ「俺のつのかえして!!(要約)」
イザ「うるせえだまれ!」
ルシ「イザル殺す」
ちょっとした手心をくわえて魔王を生かしたせいで、奪われたのはイザルの夢にまで見たスローライフ!?
太陽の国の恐ろしき陰謀は、すっとぼけ魔王シグムントが握っていた!!!
情なんかかけるな!これは経験談だ!!声高々に叫ぶイザルに、拗らせた弟まで、剣と、弓を握って挑んでくる始末。
シグムントに巻き込まれて、角を取り返す羽目になったイザルの安寧は音を立てて崩れ去った。
イザルはシグムントの手綱を握れるのか、兄としての威厳は!?そしてシグムントは己のアイデンティティを取り返せるのか!?
⚠️シリアスあり、ギャグあり、そして攻めがいつになく性格がわるいです。
⚠️だいきちといえばなご都合展開、小スカ、男性妊娠、流血、グロ描写、ざまぁ←new
⚠️あいも変わらず性癖手癖詰め込みの受けが可哀想で可愛いボーイズ・ラブ
⚠️以前のようなコンスタント更新は難しいので、多めに見てやってください!
人外受けシリーズ第三弾(第一弾は名無しの龍第二弾はヤンキー2)
今作も楽しんでもらえると嬉しいですー!是非よしなにー!!
文字数 314,895
最終更新日 2023.06.24
登録日 2022.10.06
*概要(ネタバレを含みます)。
遠い未来、一人の男がタイムマシーンを作成した。それは乗り物ではなく、この世界そのものを「過去」に巻き戻してしまう巨大な装置であった。
二度目の201×年。「未来」の記憶を持った女子中学生・水谷鈴呼は一人の男性教師を殺害してしまう。授業中であった。その場に居合わせた男子中学生・花村春生は彼女がどうしてそんな事をしてしまったのか不思議に思う。
タイムマシーンの効果によって、世界中の全ての人間が「未来」から「現在」に戻っているわけなのだが、その「未来」の記憶をはっきりと覚えている人間は少なかった。
「もう一度、チャンスを貰えた」と喜ぶアスリートや「今度は普通の女の子に」と柔道を辞めた少女。世界に先駆けて「未来」のスタンダードを得る事で、技術力だけは持った日本中の零細企業の地位を底上げさせてやろうと企てる大物政治家。「未来」で起こした人身事故を糾弾される暴走族の元ヘッド。「未来」を記憶していた母親に隠していた「性癖」がバレてしまったオカマの少年。
「未来」の記憶を持った人間。その近親者。遠い場所から、その記憶を集めようと手を伸ばしてくる者達。二度目の「世界」はわずかにだが確実に歪んでしまっていた。
水谷鈴呼が犯した殺人事件から四年の月日が流れた或る日の夏。高校三年生になっていた花村春生は彼女の友人に恋の告白をされた事がキッカケとなって水谷鈴呼がどうしてあの時、男性教師を殺害したのか、その理由を理解してしまう。
「未来」に於いてその男性教師は花村春生を襲っていたのだ。水谷鈴呼はその状況を回避させる為にこの男性教師を殺害したのだった。
水谷鈴呼に会いたいと強く想った花村春生であったが、拘置所から出た水谷鈴呼はその自宅には戻っておらず、行方知れずとなっていた。
五年後。中学生時代、水谷鈴呼の親友であった瀬尾美空がオリンピックで金メダルを獲得した。大勢の記者に囲まれた瀬尾美空は遠くに見知った顔を見付ける。
水谷鈴呼と花村春生の二人はそこで約十年振りの再会を果たしたのだった。
文字数 82,775
最終更新日 2022.08.07
登録日 2022.08.07