「オリンピック」の検索結果
全体で97件見つかりました。
ウチは江戸京子。看護師をしている。
ウチが勤める山中病院の脊髄損傷患者の病棟に、オリンピックの野球金メダリストで先の甲子園大会の優勝投手・坂本哲也が運ばれてきた。交通事故やった。彼にはプロになり、メジャーのマウンドに立つという夢があった。彼らの様な患者のやりたい事と現実の折り合いを付けて、症状の回復と社会復帰を手助けするのがウチとか後輩看護師の青葉祥子等の主な仕事や。看護師になろうと思ったのは、高校の時、思想が違うグループ同士の喧嘩に巻き込まれ、脊髄を損傷した後輩の望月昴を治してやりたいと思ったからや。あの喧嘩はウチが焚き付けたせいや。今でもその悔恨の念は消えていない。
リハビリが思う様に進まず、もやもやしとった哲坊(坂本哲也)が野球への想いを胸にしまい次の目標へ進む決意が出来たのは、彼のファンだという女の子、たまちゃんだった。彼女は遊んでいたジャングルジムから落ちて脊髄を損傷した。歩けなくなった自分に絶望して死のうと思ったが、大好きな哲坊がリハビリを頑張る姿に、自分も頑張ろうと励まされて思い留まった。小さな勇者は、哲坊を奮い立たせた。
オリンピックの野球日本代表でバッテリーを組んだ谷口匠との野球への惜別のキャッチボールを終えた哲坊は、主に病院の退院者が集まってプレイしている車椅子バスケットボールに人数合わせで誘われ、この競技の日本代表である望月昴からの熱烈な勧めもあり、昴と共に「第一回ギリシャ統一オリンピック」で金メダルを目指す事になる。
昴とは違い、哲坊の実績は0。車椅子バスケの世界大会であるゴールドカップ観戦でカナダ代表のアンダーソンやブラジルのシルヴァ、アメリカのバーバー等世界の強者達に衝撃を受けた哲坊は、日本代表に選ばれて彼らに勝つ為には武器が必要だと痛感。ピッチャーだったコントロールの良さと肩の強さを活かし、3ポイントシュートに活路を見出そうとする。さらに試合経験を積む為に、昴のいる強豪インフィニィティではなく、元ブラジル代表で日本に帰化をしたマルコ(シルヴァ)と共にタートルズへ入る事になる。女子車椅子バスケのエースであるヨウコの叱咤激励や、野球部のマネージャーだった小田真希ちゃんの応援、田中純さんや昴による特訓の成果もあり、師匠である昴のインフィニティを倒して県大会でタートルズは初優勝。哲坊は大会の得点王になった。全国大会では昴のインフィニティに敗れたが実績が認められ、切磋琢磨した昴やマルコ等と、哲坊は車椅子バスケの日本代表に選ばれる。
古代ギリシャの神様へ五輪を返還、オリンピックとパラリンピックの垣根を無くしたギリシャ統一オリンピックが開催された。背番号1を背負って躍動する哲坊と日本代表は快進撃で勝ち進んだ。そして王者カナダとの金メダルを掛けた決勝戦でも哲坊は得意のシュートを決めてカナダを追い詰めた…
文字数 111,627
最終更新日 2024.05.10
登録日 2023.12.13
競泳のオリンピック選手を目指している双子の幼馴染に誘われてスイミングスクールに通うようになった少女、金井紗希(かないさき)は、小学五年生になったある日、二人が転校してしまうことを知る。紗希は転校当日に双子の兄である橘柊一(たちばなしゅういち)に告白して両想いになった。
凄い選手になって紗希を迎えに来ることを誓った柊一と、柊一より先に凄い選手になって柊一を迎えに行くことを誓った紗希。その約束を胸に、二人は文通をして励まし合いながら、日々を過ごしていく。
時が経ち、水泳の名門校である立清学園(りっせいがくえん)に入学して高校生になった紗希は、女子100m自由形でインターハイで優勝することを決意する。
長年勝つことができないライバル、湾内璃子(わんないりこ)や、平泳ぎを得意とする中條彩乃(なかじょうあやの)、柊一と同じ学校に通う兄を持つ三島夕(みしまゆう)など、多くの仲間たちと関わる中で、紗希は選手としても人間としても成長していく。
絶好調かに思えたある日、紗希の下に「紗希と話がしたい」と書かれた柊一からの手紙が届く。柊一はかつて交わした約束を忘れてしまったのか? 数年ぶりの再会を果たした時、運命の歯車が大きく動き出す。
※表示画像は、SKIMAを通じて知様に描いていただきました。
文字数 102,548
最終更新日 2023.11.14
登録日 2023.10.21
作品に関してのミニ解説を記しています。解説やキーワード等を見ていただき、もし興味が出たなら、アルファポリス上で全文をご覧ください。なお、付記した番号は、101の水輪の第何話かを表しています。
<作品のコンセプト>
作品を作るには、以下のようなことを考えています。
・中学生が主人公で夢や希望をもつ。特に機微な心情の変化に焦点をあて書いている。
・性、暴力、死は扱わぬように意識し執筆しているので、老若男女を問わず安心して読んでもらえる。
・学校生活(いじめ、友情、修学旅行等)だけでなく、中学生という目を通して見える虐待、ヤングケアラー、薬物依存、マインドフルネス、友からの裏切り、OD等の若者問題、そしてジェンダーフリー、選択制夫婦別姓、過疎問題、LGBTQ等の社会問題、親子、兄弟等の家族関係に加え、絶滅危惧種、オリンピック、果てはウクライナ紛争、核保有等といった国際問題まで題材として取り入れている。
・文末に結論があるとは限らない。基本的に答えは読者に投げかけ、任せている。
・起承転結を意識した約3000文字前後の文章で、3~4分で読める一話完結が多い。
※今後の作品掲載に従い、本トリセツは増やしていく予定です。
文字数 17,728
最終更新日 2024.01.04
登録日 2024.01.04
*概要(ネタバレを含みます)。
遠い未来、一人の男がタイムマシーンを作成した。それは乗り物ではなく、この世界そのものを「過去」に巻き戻してしまう巨大な装置であった。
二度目の201×年。「未来」の記憶を持った女子中学生・水谷鈴呼は一人の男性教師を殺害してしまう。授業中であった。その場に居合わせた男子中学生・花村春生は彼女がどうしてそんな事をしてしまったのか不思議に思う。
タイムマシーンの効果によって、世界中の全ての人間が「未来」から「現在」に戻っているわけなのだが、その「未来」の記憶をはっきりと覚えている人間は少なかった。
「もう一度、チャンスを貰えた」と喜ぶアスリートや「今度は普通の女の子に」と柔道を辞めた少女。世界に先駆けて「未来」のスタンダードを得る事で、技術力だけは持った日本中の零細企業の地位を底上げさせてやろうと企てる大物政治家。「未来」で起こした人身事故を糾弾される暴走族の元ヘッド。「未来」を記憶していた母親に隠していた「性癖」がバレてしまったオカマの少年。
「未来」の記憶を持った人間。その近親者。遠い場所から、その記憶を集めようと手を伸ばしてくる者達。二度目の「世界」はわずかにだが確実に歪んでしまっていた。
水谷鈴呼が犯した殺人事件から四年の月日が流れた或る日の夏。高校三年生になっていた花村春生は彼女の友人に恋の告白をされた事がキッカケとなって水谷鈴呼がどうしてあの時、男性教師を殺害したのか、その理由を理解してしまう。
「未来」に於いてその男性教師は花村春生を襲っていたのだ。水谷鈴呼はその状況を回避させる為にこの男性教師を殺害したのだった。
水谷鈴呼に会いたいと強く想った花村春生であったが、拘置所から出た水谷鈴呼はその自宅には戻っておらず、行方知れずとなっていた。
五年後。中学生時代、水谷鈴呼の親友であった瀬尾美空がオリンピックで金メダルを獲得した。大勢の記者に囲まれた瀬尾美空は遠くに見知った顔を見付ける。
水谷鈴呼と花村春生の二人はそこで約十年振りの再会を果たしたのだった。
文字数 82,775
最終更新日 2022.08.07
登録日 2022.08.07
夏休み前のこと。
堂本衛士(どうもと えいし)は喋る雛人形、マコと出会う。
マコは生粋のオリンピック好きで、なにかとオリンピックの名言を挟みたがる雛人形だった。
いつからか、マコは雛人形に憑依していて、成仏できないまま現世に留まっていると言う。
そんなマコに成仏の手伝いを頼まれ、堂本はマコを成仏させるために奔走する。
しかし幾多のトラブル(主にマコが原因)が彼に立ちはだかるのだった。
文字数 46,602
最終更新日 2024.05.08
登録日 2024.04.09
日本で3度目のオリンピックが開催された頃、人の知能を大幅に超えた人工知能によって人の寿命は数値化された。数値化されたことにより、その数値を人の手で変動させることができるようになった。命が金で買える時代が来た。鼓動が止まるその時まで死を受け止めてこなかった多くの人間も、いざ残り時間を目の前にするとその命に縋りつき、執着する。冥界に居ることとなんら変わらないほどに、堕落に生きてきた時間を恨み、暴走、消失、道連れを繰り返す。その醜い人間達がこれまでの文明をこの時の為に建設してきたのではないかという技術が生まれた。生命の再分配、人に残された生命すなわち寿命を取り出して新たに別の人に付与する。生命にも質量というものが存在し、再分配によった時間が伸び縮みすることはない。
文字数 5,712
最終更新日 2024.05.14
登録日 2024.05.14
【第一部完結です】
2030年。
今年は北海道冬季オリンピックが開催される年。
札幌を始め、日本各地では競技会場や応援観光など、様々な催し物が開催されている。
そのオリンピックの開会式まであと3ヶ月後の11月6日。
北海道は札幌市で、その事件は起こった。
北海道庁正面広場に突然現れた、異世界と繋がっている|転移門《ゲート》。
そこから姿を現したのは、異世界アルス・メリアのとある国の外交使節団。
その外交使節団の提案により、日本は世界に先駆けて異世界との国交を開始されたのだが。
「私、調理師ですよ? なんで異世界にいって仕事しないといけないんですか?」
異世界適性があるというだけで、普通の調理師からアルス・メリア在住の異世界大使館の職員になってしまった加賀美春(かが・みはる) 。
この物語は、彼女が異世界と現実世界の間でおこるハチャメチャな日常を書き綴ったものである。
文字数 60,164
最終更新日 2022.12.12
登録日 2022.12.01
ただ、強い男が魔物をボコすだけのお話です。
しかし、ボコしすぎて……
感染症で死亡した蒼井隼人は、見知らぬ世界の墓場の近くで目覚めると周囲はアンデッドの群れだった。
異世界で何ら特殊能力の無い蒼井だが、アンデッドの大群を振切り、ゴブリンの群れを倒し、魔法使いを退け、魔人との死闘。
そんな蒼井の特技は、東京オリンピックで競技種目にもなった日本の伝統派空手だ。
今日も、魔物の首筋に必殺の“高速上段突き”が、炸裂する。
そして、闘いのあとは、日本の緑茶で健康を維持するのであった。
蒼井の飲む異世界の緑茶は苦い!?
以前、小説家になろう様で投稿しました『お茶と空手があれば何とかなります』を再編集しました。
文字数 190,026
最終更新日 2021.11.30
登録日 2021.08.01
小学生で日本記録、中学1年で100m全国大会出場を果たした僕の目標はオリンピック出場。
叶わないかも知れない……でも、僕は自分の足を、才能を信じていた。
でも……それは本当に、叶わぬ夢となる。
僕はとある美しい少女に出会った直後事故に遭い全国大会どころか、一生走れなくなってしまった。
誰の責任でもない、全部自分のせい。
でも……高等部に進学して間もなく僕の前にその彼女は再び現れた。
「責任を……取りたい」と言って……。
僕の側にいる人達のその思いは……同情なのか、それとも……。
なろう、カクヨム、ノベルアップ+にも投稿中
文字数 170,516
最終更新日 2024.04.24
登録日 2022.06.26
最推しに人生を変えて貰った主人公と、スポーツクライミング競技において生きる伝説と称される一人の青年との間で交わされる、ピュアラブストーリー。
様々な食品アレルギーや紫外線アレルギー持ちというだけでなく、食べたものが栄養として体内に吸収されにくく、食事量やカロリー摂取量を増やしても体重が増えない、ハードゲイナーという体質を持ち合わせ、遺伝的に男性ホルモンの働きを阻害してしまう女性ホルモンの分泌量が多い上に、女性ホルモンの影響を受けやすい体質でもある細川 真澄(ほそかわ ますみ)は、自らの体質を改善する為に通い始めたジムで、驚くべき体躯の持ち主が懸垂している後ろ姿に目を奪われる。
そして、その人物が、『生ける国宝』と呼ばれるスポーツクライミングのオリンピック強化選手、矢澤 律(やざわ りつ)だという事を、オリンピックのTV中継を介して知ると、真澄の人生は一気に彩りに溢れた物となっていった。
『最押し』である律の影響を受けてスポーツクライミングを始めた真澄は、そのクライミングスクールでコーチを務める野崎 勇に連れられて、野崎の常連にしているイタリア料理店を訪れる。しかし、婚約者が浮気しているかもしれないと号泣し、泥酔してしまった野崎の介抱をするべく助け船を頼んだ店主の西川 徳馬の電話相手は、なんと真澄の憧れの人物であり最推しの律であった。
けれど、真澄を見る律の目は鋭く、真澄に向けて放たれる言葉も刺々しく辛辣で……
果たして真澄は、律に寄せる一途な想いを実らせ、本当の意味で心を通わせる事が出来るのか?
❇︎長編。ピュアラブストーリー。年齢制限なし。
文字数 61,464
最終更新日 2022.10.04
登録日 2022.10.01
東京オリンピックを控えた2020年の春、突如地球上のすべての国家が位置関係を変え異世界の巨大な惑星に転移してしまう。
その惑星には様々な文化文明種族、果てには魔術なるものまで存在する。
その惑星では常に戦争が絶えず弱肉強食様相を呈していた。旧地球上国家も例外なく巻き込まれ、最初に戦争を吹っかけられた相手の文明レベルは中世。殲滅戦、民族浄化を宣言された日本とアメリカはこの暴挙に現代兵器の恩恵を受けた軍事力を行使して戦うことを決意する。
日本が転移するのも面白いけどアメリカやロシアの圧倒的ミリタリーパワーで異世界を戦う姿も見てみたい!そんなシーンをタップリ含んでます。
43話までは一日一話追加していきます!
文字数 206,954
最終更新日 2021.02.01
登録日 2020.12.24
甲斐健夫はインターミドルで100メートル走全国優勝を果たし、ウンナン・ボルト(雲南のウサイン・ボルト)の異名をつけられた陸上界のホープである。
父の次郎も短距離走で日本を代表する選手だったが、オリンピックを前に大怪我を負い引退しており、そんな父の思いを受け継ぐことが健夫にとって大きな原動力となっていた。
健夫は高校に入っても活躍を期待され、二年生で同じ陸上部員の宮坂翔也の歓心を買って急接近、交際も遠くないと噂される。
一方、同じく二年生の西村克彦は密かに翔也を想っており、健夫の活躍を願いながらも嫉妬の炎を燃やす複雑な心境であった。
そんな中、ある大会でロッカールームが荒らされる事件が起き、健夫が犯人に仕立て上げられた。
もちろん、健夫に心当たりなどはなく犯行を否定するが、結局陸上界からの無期限活動停止処分を言い渡され、陸上部からも除名される。
高体連役員の伊吹茂は、学生時代にライバルだった次郎を罠にかけ足に怪我を負わせたものの、その際に彼自身も密かに怪我をしたことで逆恨みしており、克彦の嫉妬心を利用して息子の健夫を陥れることを画策したのだった。
結局、真相が発覚したときには一年近くの時が流れていた。
克彦は心から健夫に謝罪して陸上部に戻ってきて欲しいと願った。
健夫は克彦を許すと決めたが、それとこれは別問題。彼はあれから全く走っておらずタイムは14秒台にまで低下していた。もう遅かったのである。
文字数 423
最終更新日 2021.12.28
登録日 2021.12.28
時は3020年。令和、2020年東京オリンピック開催後、地球温暖化が急速に進み、地球の「大陸」は全て無くなり、地球は完全に海の星と化した。そして人類は海面での船上暮らしを余儀なくされた。しかし人口爆発で増えすぎた人口が海と化した地球の海上、ましてや船上に全て収まる訳もなく、政府は大半の人口を空へと移住させることにした。しかし、急速に地球温暖化が進んだことによりAI技術の発展が遅れた為、宇宙に進出することなく大気圏ギリギリまで飛行可能な飛空船に人類は移住させられ住まざるを得なくなった。そこから政府は海上政府と空上政府に分かれていったが事態は収拾せず、空へ移住させても人類は収まりきらなかった。それに対し空上政府は最終決断として空上居住者の一部を口減らしとして飛空船から〝落とした〟。そしてそのほとんどが〝最近空に移住させた者達〟だった。つまり、一旦は海から空ヘ引き上げたものの、収まりきらなかったから元居た海ヘ〝捨てた〟のだ。そしてその〝捨てられた者達〟の中には、主人公、天美 雅(みやび)の両親も含まれていた…
文字数 1,994
最終更新日 2019.05.29
登録日 2019.05.29
スポーツ義肢の技術発展によりオリンピックよりもパラリンピックのほうが注目されるようになった近未来。スポーツの祭典を目前に華やぐ東京で、一人の少女が事故死した。死者の記憶は内蔵メモリーに蓄積され遺族がいつでも振り返ることのできる技術が普及しつつある世の中だったが、少女のメモリーは事故で破損していた。
――と、兄は思っていた。
義肢研究の推進とそれらの低価格貸与により義肢スポーツを普及させたスポーツメーカーの社長が、損なわれたはずの「妹の記憶」を持っていると知るまでは。
兄は決意する。殺された妹への復讐と、妹の「記憶」の奪還を誓い、東京パラリンピック有力候補者でもある五名のアスリートをすべて殺害することを。
文字数 16,517
最終更新日 2022.03.04
登録日 2018.05.01
日本陸上界の有力選手である大学生の森山大樹(もりやまだいき)は、出場したオリンピックで男子短距離走100m決勝の舞台を快走していた。
だが彼はそのフィニッシュテープを直前に、気が付けば異世界に転移する。
彼が日本で見に付けた知識や経験は全てスキルやステータスに反映されている事を知った彼は冷静に状況を受け入れるのだった。
だが自分のことは受け入れたにも関わらず、彼自身の認識とギャップのある異世界での出会いにショックを受ける大樹。
彼はそのギャップを直視する度にそれらをぶっ壊すべく奔走することになる。
本作品はそんな大樹のドタバタした異世界での冒険を描いたもの。
…彼は異世界で『神』なれるのだろうか?
登録日 2021.01.03
父の影響で幼い頃から柔道に勤しんできた沢渡颯(さわたりはやて)。
その情熱は歳を重ねるたびに加速していき、道場の同年代で颯に敵う者は居なくなった。
師範からも将来を有望視され、颯は父との約束だったオリンピックで金メダルを獲るという目標に邁進し、周囲もその実現を信じて疑わなかった。
時は流れ、颯が中学二年で初段を取得し黒帯になった頃、道場に新しい生徒がやってくる。
この街に越して来たばかりの中学三年、新哲真(あらたてっしん)。
彼の柔道の実力は、颯のそれを遥かに凌ぐものだったーー。
夢。親子。友情。初恋。挫折。奮起。そして、最初にして最大のライバル。
様々な事情の中で揺れ惑いながら、高校生になった颯は全身全霊を込めて背負う。
柔道を通して一人の少年の成長と挑戦を描く、青春熱戦柔道ストーリー。
文字数 33,300
最終更新日 2021.01.19
登録日 2021.01.07
中学時代、オリンピックに出場した雅由治。
その良治が、手紙を書いている。
いったい誰に、どういうつもりで書いているのだろうか。
また、相手は誰なのだろうか。
由治の思いはどこにあるのだろう。
誰にも分からない。
―― そして、
その手紙は相手に届くのだろうか。
登録日 2020.09.11
4才のユキは、兄の背中を追って地元京都でフィギュア始め、その世界で名の知れた海野コーチに師事を仰ぐことになった。海野は、小学校3年生になったユキの天性を見抜いてバレーを習わせて、ユキは小学校6年生の頃には、自然な形でフィギュアとバレーを融合させ、人の心に染み入る演技のできるスケーターになっていた。
中学生になったユキは、その演技の完成度とは裏腹に採点基準から競技会でなかなか順位が上がらず、兄の友人の武田に3回転を教わるようになり、国内ジュニアの大会で順位を上げていく。
中学2年の夏休み、高校3年生になった武田との別れの日、武田に乞われて演技を披露する中、自然な形でレイバックイナバウアが誕生した。ユキは時々競技会の中でこのレイバックイナバウアを演じた。この演技は、後にトリノオリンピックで金メダルを取った新井にも取り入れられるようになった。
中学2年の冬のシーズン、ユキは全日本強化選手に選ばれ、中学3年の冬、ヨーロッパで開催される世界ジュニアグランプリの選抜メンバに選ばれ、初めての世界大会、ブルガリアのソフィアで開かれた世界ジュニアグランプリで優勝してしまった。
高校1年になり、ユキは絶好調で、出場する世界ジュニアの大会を総ナメにした。世界ジュニアファイナルでは女子で初めて4回転を跳んだ姫藤を破って優勝した。シニアの全日本のフィギュアでも6位に入り、高校2年の冬、4大陸選手権で遂に優勝した。しかし、そんなユキを襲ったのは、治ることのないケガと挫折だった。
受験を終え大学生になったユキは、先輩たちの後押しを受け、全てを捨ててアメリカのコロラドスプリングスで再起を図る。アメリカで、様々な経験を積み、ペアを組んだりもしたが、再び日本に置き忘れてきた全日本選手権のシングルに全てをかけた。
文字数 24,094
最終更新日 2019.08.10
登録日 2019.08.10