「南海」の検索結果

全体で32件見つかりました。
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2025年に纏わるさまざまな都市伝説、予言、社会問題などを考察を加えて紹介します。 【予言系】 ・私が見た未来 ・ホピ族の予言 ・日月神示の預言 ・インド占星術の予言 など 【経済・社会的課題】 ・2025年問題 ・2025年の崖 ・海外展開行動計画2025 など 【災害予測】 ・大規模太陽フレア ・南海トラフ巨大地震 など ※運営様にカテゴリーや内容について確認して頂きました所、内容に関して特に問題はないが、カテゴリーが違うとの事のでホラー・ミステリーから「エッセイ・ノンフィクション」へカテゴリー変更しました。
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小説 57 位 / 184,994件 エッセイ・ノンフィクション 2 位 / 7,831件
文字数 70,008 最終更新日 2024.05.18 登録日 2023.12.06
※2023年、ポプラ社ズッコケ文学新人賞の最終選考に残った「船は空に、思い出は花に。」を、修正加筆したものです。 《あらすじ》 絵って何だろう。   以前なら、ただのひまつぶしだった。 退屈な時間、 なじめない場所、 人との隙間、 いろんなところにぽっかりと空いた穴をうめるものだった。 だけど、今は違う。 晴空が、私にある言葉をかけてくれたからーー。 主人公南海音(みなみみお)は、自閉スペクトラム症(ASD)の少女。 自閉スペクトラム症は、 コミュニケーション、対人関係の困難とともに、 強いこだわり、限られた興味をもつという特徴がある発達障害。 なぜか、クラスにうまくなじめない。 なぜか、生きづらい。 そんな悩みを抱えていた海音は中学校三年生の春に転校し、夏川晴空(なつかわはるく)という少年に出会う。 晴空は発達障害の姉を持つ。 発達障害に理解がある晴空は、海音の存在をうことめ、少しずつ心の距離を縮めていく。 海音は、晴空との出会いを通して、人とつながることを学んでいく。また、スクールカウンセラーからの支援にも、晴空の助言をきっかけにつながることになる。 五月。運動会が開かれる予定となる。絵がうまかった海音は、クラスの目標を文字と絵で表現したフラグの制作を任されることとなる。 その過程で同じクラス生徒たちとの距離感が微妙に変化していく。   海音は、フラグに、 クラスの生徒全員をのせた空飛ぶ船と、 大地を埋め尽くす赤い花を描く。 その絵の意図とは? また、絵の制作過程を通じて、変化していく海音と晴空の関係性は、どうなっていくのか?   発達障害の悩みを抱えた少女の生き様と、淡く純真な恋を描いた物語。  
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小説 16,218 位 / 184,994件 現代文学 172 位 / 7,895件
文字数 69,963 最終更新日 2024.04.29 登録日 2024.04.13
BL 完結 短編 R18
 南海 遥(みなみ はるか)は、自称20歳のオメガ少年だ。  夜の歓楽街にある『ボーイズクラブ・コーラル』で働いている。  しかし彼は、その地下にある高級闇クラブの『商品』として勤めることを決意する。  弟・航大(こうた)の治療費と手術代を稼ぐためだ。 『商品』は、お客様に何を要求されても拒めない、性玩具とならねばならない。  そんな遥に、闇クラブのオーナーである、葛城 了(かつらぎ りょう)が直々に面接テストを行った。  次々と繰り出される、厳しく激しい性的な行為のテスト。  全てを耐え抜いた遥に、了は合格の言葉と共に優しい声を掛けていた。  このビルに働く人間は、全員が了にとって金儲けの道具だった。  だが、遥には何か別の感情を覚えたのだ。  その後も何かと遥を気に掛け、了は行動するようになる。  気晴らしになればと、リゾートパークのナイトパレードに連れて行ったり、食事に誘ってみたり。  しかし、それらは遥にとっては束の間の夢でしかない。  彼は格安アパートに暮らし、日中もコンビニのバイトをするほどの苦しい生活をしていたのだ。  ただの金持ちの自己満足に気づかされた了は、遥の為に本腰を入れて支援を始める。  次第に二人の心を、特別な人間が占め始めた。  遥の心には、了が。  了の心には、遥が。  恋は進み、愛に変わり始める……。    
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小説 16,274 位 / 184,994件 BL 4,285 位 / 23,929件
文字数 37,403 最終更新日 2024.04.11 登録日 2024.03.21
現世で死んで異世界に転生したおっさん。 異世界に転生して、勇者として凄まじい英才教育をうける。 人類には勇者が必要だった。 恐るべき、魔王の軍団が人類世界を滅ぼそうとしていたのだ。 成長した元おっさんの勇者は魔王軍団を瞬殺。 あまりのチート、無双ぶりに、勇者は強制引退。 その力は危険と見なされ封印される。 そのかわり、エルフの幼妻をもらい、自分の領土ももらったのだった。 それは、南海常夏の孤島だった。 でも構わない。 ふたりでいれば幸せだ。 そして、エルフの幼妻のために島を開発し、楽しく暮らせるようにすればいい。 元おっさんの引退勇者とエルフの幼な妻の甘く蕩けるいちゃらぶ生活が始まった。
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小説 31,359 位 / 184,994件 ファンタジー 4,374 位 / 42,513件
文字数 143,741 最終更新日 2017.11.05 登録日 2017.08.31
BL 完結 長編 R18
 ――魔王の時代、あるいは妖精の時代。  人々は現在をそう呼んでいる。  大陸の外、南海諸島に向かう港町の宿屋で、『平凡な吟遊詩人《旅の楽師》』に身をやつした26歳の『神の子』サミルは、英雄級として名が知れる傭兵『堅牢剣鬼』ハルディアに春を買われ、契約の一夜を過ごした。 「男も喰えそうかい? 英雄さん」 「ん、他の男はわからぬが、楽師さんは喰わせて頂く」  22歳のハルディアは若干初々しくサミルを抱いて、「本気で楽師さんに惚れたので、行先についていく」などと言い出した。  『堅牢剣鬼』は腕が立つので連れて歩けば自分が楽だし、普段フード付きローブで顔を隠すサミルと違ってその出で立ち――鎧姿は知れているので、色々便利だ。  好意が前提なら扱いやすいだろうし……若干、サミルの側も『この英雄さん、好ましいな』という情が湧いていたので、サミルは同行を許可して、二人は一緒に南海の冒険に乗り出したのであった。  年下の初々しい攻め、年上の包容力受け、のんびり更新冒険譚、ハッピーエンドとなっております。 ※致してる話にはタイトル末尾に☆付けています。 表紙イラストレーター:ぬるめのおゆ。様
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小説 38,280 位 / 184,994件 BL 10,046 位 / 23,929件
文字数 159,571 最終更新日 2022.09.07 登録日 2022.08.03
「南海トラフ」、これを巡るノンフィクションでありフィクションの物語。 これを通じて貴方もなにかを感じて欲しい。
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小説 184,994 位 / 184,994件 エッセイ・ノンフィクション 7,831 位 / 7,831件
文字数 3,443 最終更新日 2018.10.31 登録日 2018.10.14
大衆娯楽 完結 ショートショート
噺。
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小説 184,994 位 / 184,994件 大衆娯楽 5,562 位 / 5,562件
文字数 909 最終更新日 2019.06.23 登録日 2019.06.23
ここではない世界、南海の都市『星海』市に暮らす探偵小説家坂本良行は、友人の猊国人イライアス・ホーク・マーヴィンと共にとある島へと避暑に向かう。 海の女神を祭る島にはとある伝承があったが、その伝承を巡り島の有力者の三姉妹に事件が降りかかる事に。
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小説 184,994 位 / 184,994件 ミステリー 4,159 位 / 4,159件
文字数 14,887 最終更新日 2018.09.08 登録日 2018.07.25
SF 連載中 長編
PZJ
20XX年、世界の覇権国にのし上がってきた「龍国」は遂に日本国に対して侵攻を開始した。数千の武装漁船と空母機動艦隊が沖縄沖の自衛隊護衛艦隊に襲いかかってきたその時、上空になんと数十機もの「ゼロ戦」が現れた…。 現代の地球と極めて似ている「一つの可能性のある世界」で繰り広げられる、超巨大侵略国家に対抗する、一企業とそれに属する者たちの戦いを綴る物語。 戦前、戦闘機や戦艦などを開発していた川北重工業は日本の南海に新たなメガフロートによる大規模コンビナートと都市を造り、龍国からの脅威に備えて独立した軍隊を作り始めた。 やがてそれは「日本海賊軍(通称 日海軍)」を名乗り、独自の技術開発を進めるなか、外見は100年前のゼロ戦そのものなのだが中身は現在の最新戦闘機をも凌駕する能力を秘めた戦闘機や、戦艦扶桑、戦艦大和などを模した戦艦などが次々と登場してくる。
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小説 184,994 位 / 184,994件 SF 5,120 位 / 5,120件
文字数 211,043 最終更新日 2020.02.01 登録日 2019.10.11
青春 連載中 長編
あの日、俺は公園のベンチに座り、満天の星空を眺めていた...まだこんなことが起こるとも知らずに。 何か月前(2018年) 最近、南海トラフについてテレビやラジオ、新聞でよく言うようになった。まるで数年前日本最大級の震災以来だ。あの頃俺は10歳は小学5年生、まだ幼かった。何度もおじいちゃんからよく大地震の話を聞いていたが、無邪気だったせいか、当てにせずいつまでも平和な生活があると思っていた。 あの頃は、大阪で住んでいて被害はあまりなかった。ただ出張で福島にいた父さんが亡くなった、その上母親は俺が生まれた当時に男とどっかに消えた。なので、いつも父さんとおじいちゃんだけだった... あの東日本大震災の後、何週間も連絡がなくじいちゃんと一緒に暮らしていて、毎日放課後に電話を待っていた。そんなある日、電話がきて期待しながら出てみると。 「お父さん!元気?大丈夫?」と言ってみると 「あの~江川高尾さんのご家族ですか?死者の特定をしている団体のものなんですけど...」と言い、俺はじいちゃんを呼び、じいちゃんが電話を手に取り話し始めた じいちゃんは納得したような顔で電話を切り、俺に向いて 「峡...高尾、お父さんはね...死んじゃったんだ...」と言い、俺を抱きしめてくれた。その時、俺は我慢できず大泣きしたのを覚えている。 それからは、じいちゃんに引き取られ、毎日 「強く生きれ!」と言われていたのが記憶に残っている。 それが、記憶に深く刻まれている...
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小説 184,994 位 / 184,994件 青春 6,541 位 / 6,541件
文字数 997 最終更新日 2018.07.24 登録日 2018.07.24
SF 連載中 長編
20XX年 日本政府は、少子高齢化による人口減少、失われた20年による経済の停滞、さらに南海トラフによる主要地域の喪失をきっかけに日本政府は崩壊の危機が迫っていた。長期的安定した時代がついに終わりを迎えようとしている。
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小説 184,994 位 / 184,994件 SF 5,120 位 / 5,120件
文字数 37,477 最終更新日 2022.03.23 登録日 2022.03.06
「第十回ネット小説最終選考作品」盲目だが聴力やその他の感覚が鋭い元大手新聞記者で今はフリー女性記者の須依と、元同僚の新聞記者烏森が警視庁の記者クラブに出入りして事件を追っていた。その中で生活安全部総務課所属刑事の本木巡査部長や、須依の大学時代の同期でキャリアでもある生活全全部サイバー対策課課長の斎藤警視から、非公式な形で情報を得たりしていた。そんなある日、国会で野党から証人喚問を要求されていた山戸という官僚が失踪したという事件が起こる。捜査が進む中で、ハッキング能力の高い人物を含んだ複数犯によって拉致されたらしいとの情報が入る。烏森と共に事件を追う須依だったが、そこには意外な結末が待っていた。
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小説 21,287 位 / 21,287件 ミステリー 554 位 / 554件
登録日 2023.02.17
青春 連載中 短編
主人公の健太はとくに目的もなく南開学院大学法学部に入学した。南海学院の偏差値はボーダーフリーと、俗に言うFランク大学である。しかし、健太はそこで、法学部の山石教授に出会い、人生が大きく変わる。
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小説 184,994 位 / 184,994件 青春 6,541 位 / 6,541件
文字数 1,803 最終更新日 2023.02.03 登録日 2023.02.03
BL 連載中 長編 R18
元々身体が弱かった主人公 南海 琉生(みなみ るい)はついに余命宣告をされる。 残った時間は残り1年。 それを聞いた親友 上野 祐希 (うえの ゆうき)が建てた計画とは… このお話は二つの視点から読めます。 琉生編と祐希編です。 両方読むのも良し、1人だけ読むのも良し! 読者様が読みやすいように楽しんでください。 本編を読み終わったら番外編も用意しております。 皆様、ハンカチの用意は出来ておりますか? そんな泣ける感動ストーリーになってる事を願います。
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小説 184,994 位 / 184,994件 BL 23,929 位 / 23,929件
文字数 43,465 最終更新日 2022.04.01 登録日 2017.03.27
数年後必ず起こると言われる南海トラフ大地震。 その時国民は、政府は、どうするのだろうか? (最近地震が多いのでシュミレーションのつもりで書いてみます。)
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小説 184,994 位 / 184,994件 ライト文芸 7,554 位 / 7,554件
文字数 1,915 最終更新日 2018.09.06 登録日 2018.07.10
世に邪悪があふれ災いがはびこるとき、地上へと神がつかわす天剣(アマノツルギ)。 ひょんなことから、それを創り出す「剣の母」なる存在に選ばれてしまったチヨコ。 いろいろ恩恵も受けたけど、使命を果たさないと世にも恐ろしい呪いが降りかかることに! 自国や他国を飛び回り、わちゃわちゃ忙しい日々を送りながら、 それなりに充実していたのだけれども、ちっともはかどらない? そんなチヨコのもとに凶報が舞い込む。 周囲の制止も聞かず、飛び出したチヨコ。一路向かうは南の海。 任務中に行方不明となった友を捜すために……。 天剣と少女の冒険譚。 剣の母シリーズ第四部、ここに開幕! お次の舞台は神聖ユモ国が領有する南海。 霧けむる海にて暴れまわるナゾの海賊船。 深海に蠢く巨大生物。 人知と未知が入り乱れる中、くり広げられる海洋冒険譚。 ※本作品は単体でも楽しめるようになっておりますが、できればシリーズの第一部~第三部 「剣の母は十一歳。求む英傑。うちの子(剣)いりませんか?ただいまお相手募集中です!」 「剣の母は十一歳。求む英傑。うちの子(剣)いりませんか?二本目っ!まだまだお相手募集中です!」 「剣の母は十一歳。求む英傑。うちの子(剣)いりませんか?三本目っ!もうあせるのはヤメました。」 からお付き合いいただけましたら、よりいっそうの満腹感を得られることまちがいなし。 あわせてどうぞ、ご賞味あれ。
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小説 184,994 位 / 184,994件 児童書・童話 3,214 位 / 3,214件
文字数 88,125 最終更新日 2020.10.08 登録日 2020.08.31
★★第5回歴史・時代小説大賞エントリー作品★★ 「優秀短編賞」を目指しています。投票・お気に入りへの登録をして頂けますと幸いです。 【あなたは 螺鈿(らでん)。潜めた虹に 触れたなら──】 大海の琉球王国に花開いた伝統歌舞劇「組踊」。18世紀の琉球をモチーフに、組踊の創始者・美しき玉城朝薫、琉球のルネッサンスを支えた善政の少年王・尚敬、辣腕政治家として名高い蔡温が首里城を舞台に繰り広げる、ちょっぴりコミカル・ちょっぴりビターなヒューマンドラマ。BL風味をふりかけた、組踊誕生前夜の物語……。沖縄の歴史って? 琉球王国って? と馴染みの無い方にも、南海の王朝の薫りをお届けします。「小説家になろう」「pixiv」との重複投稿です。
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小説 184,994 位 / 184,994件 歴史・時代 2,214 位 / 2,214件
文字数 21,656 最終更新日 2019.04.30 登録日 2019.04.30
SF 連載中 短編 R15
 南海トラフ巨大地震と第三次世界大戦が同時に起きた日、日本の四国が消失してしまった。  しかし、実際は巨大宇宙船の中に転移していた。苦難の旅が始まる!
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小説 184,994 位 / 184,994件 SF 5,120 位 / 5,120件
文字数 1,323 最終更新日 2023.05.01 登録日 2023.04.30
二十九歳で盲目となり新聞社を辞めフリー記者となった四十四歳の須依南海は、左足が義足で一つ年上の烏森と組み、大手広告代理店が通常のランサムウェアとは違った不正アクセスを受けた事件を追う。一部情報漏洩され百億円の身代金を要求されたが、システムを回復させた会社は、漏洩した情報は偽物と主張し要求に応じなかった。中身が政府与党の政治家や官僚との不正取引を匂わせるものだったからだ。政府も情報は誤りと主張。圧力により警察や検察の捜査も行き詰まる。そんな中須依の大学の同級生で懇意にしていたキャリア官僚の佐々警視長から、捜査線上に視力を失う前に結婚する予定だった元カレの名が挙がっていると聞き取材を開始。しかし事件は複雑な過程を経て須依や烏森が襲われた。しかも烏森は二度目で意識不明の重体に!やがて全ての謎が佐々の手によって解き明かされる!
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小説 184,994 位 / 184,994件 ミステリー 4,159 位 / 4,159件
文字数 198,471 最終更新日 2023.02.28 登録日 2023.02.17
駿河国由比ヶ浜にかつての住人弥右衛門と息子の喜平次がやって来て、私の命の恩人だと吉岡次郎之介と妻の早苗を紹介し、ここで染め物屋をすることになったのでよろしくと言った。あばら屋となっていた弥右衛門の旧家は建て直され、翌年には女の子が生まれ夕と名付け、11年後には男子が誕生し、治三郎と命名した。だが夏の終わり、地震と津波が襲って来て大きな被害を被った。夕も津波に飲み込まれる寸前だったが、次郎之介の機敏な動きに助けられ危難を逃れ、父は尊敬の対象になった。そして翌年、大阪の陣が切って落とされ、かつては石田三成の家臣だった次郎之介は夕に後を託し、大阪に向かった。だが豊臣は滅亡し、次郎之介は戻って来なかった。 男の子二人が三歳になると、夕による教育が始まった。基底は徳川憎しと大義の確立である。だが治三郎にはその気が全くない。ホラを平気で振りまく。対して久米之介は真面目そのものである。だが祖父の命の恩人の孫だから忠義を尽くせと言う親の方針には疑念を持っていた。彼の悩みは治三郎に対する忠義は虚であり、優しく接してくれる夕に対する思いは実であることだった。治三郎の虚言癖は止まることを知らず、遂には時の最高権力者徳川家光に対する誹謗となり逮捕されたが、喜平次の工作で釈放された。夕は修行を命じ久米介という家来付きで仏門に入った。だが坊主見習いとなって得たものは悪所通いだけであった。 三年後、寺を辞したが、久米之介は自称楠木正成の血を引く者だという楠木大膳なる怪しげな老人と知り合い、家に連れ帰った。夕は胡乱なやつと危ぶんだが、幕府を倒すためには江戸に行かなければならない、その時がやって来たのだと思い江戸行きを許した。大善の持つ楠木正成の兵法書と幟を我が物にせんと狙う治三郎、二人まとめて有り金全てを奪おうと企む大膳、治三郎では夕様の言う大義は確立出来ない。ならば私が成り代わって実現させようと思う久米之介、それぞれの思惑を秘めて三人は江戸に旅立った。 二百六十余年もの幕政の基礎を築いた知恵伊豆こと松平信綱は累々たるキリシタン信者の屍を見ながら、次なる標的に的を絞っていた。キリシタンはこれで闇の中に潜むであろう。外様大名は牙を削ぎ落とすであろう。残るは武人派南海の龍こと徳川頼宣、たとえ御三家だろうとも安寧を脅かす者は許さない。 知恵伊豆は『楠木流軍学 張孔堂』の門を潜り、由比正雪の登場を待った。やがて三十代半ば総髪の人物が出てきた。静かな出だしである。だが次第に激してくる。 客も高揚し、「然り!」などと声を挙げている。「虚に生きるべきではない。虚に走るはたやすく、実に止まるは困難を要する。だが恐れてはならぬ。それが誠の武士道である。大義に生きよう」 知恵伊豆の射るような視線を浴びながら正雪は自らも陶酔していた。 戦いの幕はまだ切られたばかりである。
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小説 184,994 位 / 184,994件 歴史・時代 2,214 位 / 2,214件
文字数 122,961 最終更新日 2024.04.24 登録日 2024.04.14
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