「れが」の検索結果
全体で7,917件見つかりました。
自分の目で確かめるなんて言わなければよかった。
噂が真実かなんて、そんなこと他の誰かに確認して貰えばよかった。
今、わたしの目の前にある光景が、それが単なる噂では無かったと物語る……。
王都で近衛騎士として働く婚約者に恋人が出来たという噂を確かめるべく単身王都へ乗り込んだリリーが見たものは、婚約者のグレインが恋人と噂される女性の肩を抱いて歩く姿だった……。
噂が真実と確信したリリーは領地に戻り、居候先の家族を巻き込んで婚約解消へと向けて動き出す。
婚約者は遠く離れている為に不在だけど……☆
これは婚約者の心変わりを知った直後から、幸せになれる道を模索して突き進むリリーの数日間の物語である。
果たしてリリーは幸せになれるのか。
5〜7話くらいで完結を予定しているど短編です。
完全ご都合主義、完全ノーリアリティでラストまで作者も突き進みます。
作中に現代的な言葉が出て来ても気にしてはいけません。
全て大らかな心で受け止めて下さい。
小説家になろうサンでも投稿します。
R15は念のため……。
文字数 28,031
最終更新日 2022.07.08
登録日 2022.07.03
「……悪いと思っているのなら、く、口付け、してください」
妹のコーリーばかり優先する婚約者のエディに、ミアは震える声で、思い切って願いを口に出してみた。顔を赤くし、目をぎゅっと閉じる。
だが、温かいそれがそっと触れたのは、ミアの額だった。
ミアがまぶたを開け、自分の額に触れた。しゅんと肩を落とし「……また、額」と、ぼやいた。エディはそんなミアの頭を撫でながら、柔やかに笑った。
「はじめての口付けは、もっと、ロマンチックなところでしたいんだ」
「……ロマンチック、ですか……?」
「そう。二人ともに、想い出に残るような」
それは、二人が婚約してから、六年が経とうとしていたときのことだった。
※この作品は、小説家になろう様にも掲載しています。
文字数 91,687
最終更新日 2023.09.28
登録日 2023.07.13
かれこれ五年ほど前、公爵令嬢だった私───オリランダは、王太子の婚約者と実家の娘の立場の両方を聖女であるメイルティン様に奪われた事を許せずに、彼女を害してしまいました。しかしそれが王太子と実家から不興を買い、私は国外追放をされてしまいます。
そうして私は自らの罪と向き合い、平民となり宿屋で住み込み女中として過ごしていたのですが……
偽聖女だった? 更にどうして偽聖女の償いを今更私がしなければならないのでしょうか? とりあえず今幸せなので帰って下さい。
※ 設定は甘めです
※ 他のサイトにも投稿しています
文字数 19,835
最終更新日 2021.05.15
登録日 2021.05.03
「女になれ」と主命を受けたので、凄腕忍者はTS魔法少女(物理)になりました。
超A級の忍びジンの新たな任務は、女子校でのJK護衛。潜入のために与えられた肉体は――ちっちゃくてかわいい女の体!?
護衛対象の東山雫は、危機感ゼロのクレイジーな美少女。
「賭けはわたしの負けだね。どうするの? 殺す?」
「いいえ。今日からわたしとあなたは学友です。くらすめいと、というやつです」
ぱんつ丸出しでも某には無関係なり。
忍びゆえ、漢ゆえ、恥じらいなど持たぬ。
手を繋ぎ、接吻を求められ、一緒にお風呂に入り、場合によっては同衾したとしても。
それが任務のためならば、無問題なり。
通学路に潜む暗殺者を、魔法と忍術で返り討ちにする(したかった)。
愛が重い護衛対象に翻弄される、TS魔法少女のアサシン百合ラブコメディ!
※序盤は忍び任務・魔法少女バトル・コメディ多めです。
話数が進むほど、護衛対象からの愛が重くなり、イチャイチャと百合落ちが加速します。
本作はカクヨムとなろうにも同時掲載しています。
毎日複数話更新。二サイト先行のため、追いつき次第一話更新に変更予定。
文字数 244,604
最終更新日 2026.07.21
登録日 2026.06.27
私──シルク・ウェルパールは、いわゆる“お隣令嬢”だ。
乙女ゲームでヒロインの隣になんとなく配置されていたモブ。人気投票は圏外、攻略本の紹介は二行。
まったくパッとしない転生だけど、平穏な日々を送れるならそれが一番。お隣令嬢の役割をまっとうしようと、私は密かに拳を握った。
しかし、そんな決意も虚しく。ゲームの舞台である王立アリア・ローゼ学園に入学して、一日足らずで、平穏な日々は打ち砕かれる。
私を呼び出したヒロイン・アイリスちゃんは、不敵な笑みを浮かべて言った。
──「ねえ。あなたも私と同じ、転生者でしょう?」
文字数 44,729
最終更新日 2026.07.20
登録日 2026.06.30
子爵家の三男であるアシェル・イーガンは幼い頃から美しい子どもとして有名だった。
その美貌により周囲の大人たちからは、誰からも愛されて育つ幸福な子どもとして見られてきたが、その実態は真逆。
美しいが故に父親に利用され。
美しいが故に母親から厭われて。
美しいが故に二人の兄から虐げられた。
誰も知らない苦悩を抱えるアシェルは、家族への期待をやめて、早く家を出たいと望んでいたが。
それが叶う日は、突然にやって来た。
ウォーラー侯爵とその令嬢ソフィアが、アシェルを迎えに現れたのだ。
それは家に居場所のないアシェルの、ちょっとした思い付きから始まった行いが結んだ縁だった。
こうして王都を離れ侯爵領でのびのびと健やかに成長していったアシェルは、自分が美しいことも忘れていたくらいだったから、自身の美貌の余韻が王都の社交界にて壮大な物語を創生していたことに気付けなかった。
仕方なく嫌々ながら戻ってきた王都にて、大事な人を傷付けられて。
アシェルは物語を終わらせるとともに、すっかり忘れ去っていた家族たちとも向き合うことにした。
そして王都に新しい物語が創生する。それは真実に則った愛の物語──。
※2026.1.19 おかげさまで本編完結いたしました。ありがとうございます♡
文字数 235,771
最終更新日 2026.01.19
登録日 2025.10.10
文字数 1,778
最終更新日 2026.05.28
登録日 2026.05.28
生前スタイリストだった俺は、子どもの頃からお人形遊びや童話が大好きな男の子だった。童話であるだろう?すごくかわいい子の表現で、バラ色の頬から花が咲き、目から宝石が落ちるとかなんとか。
それがリアルだったらどう思う?グロだよ?きもいよ?化け物だよ…。
中世ヨーロッパのような異世界の貴族に転生した俺は、自分の特異体質に気付いた時、無表情を貫くことにした!
当然、可愛がられないよね!
貴族家の次男でオメガとして生まれた俺は、おそらく時期が時期がきたら変態さんにお嫁に出される。
だけど、前世で男のストーカーに悩まされていた俺は、それは嫌なんだ。
なので、出入りのドレスショップに弟子入りして、将来はデザイナーとして身を立てようと思う!
おひとり様で好きなこと仕事にして、生きていきたい。
なのになんでかな?
どうして侯爵家に養子に行って公爵令息様が俺を膝に乗せるのかな??
子どもだから?!
でもドキドキする!心は大人なんだってば!
※誤字等報告ありがとうございます!助かります!
※奨励賞ありがとうございました!
文字数 138,024
最終更新日 2024.12.25
登録日 2024.10.31
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
文字数 21,862
最終更新日 2021.04.27
登録日 2021.04.24
「男のリアルな結婚観」について、YouTubeチャンネルでライブ配信を行ったときのこと。
翌日、ある匿名の視聴者から、一つのテキストファイルが送られてきました。添えられたメールにはただ一言、こう書かれていました。
「ライブお疲れ様でした。男の本音なんて、ライブ配信のコメント欄で引き出せるものではないですよね。とあるグループLINEのログを提供します。名前だけは伏せて、あとは動画のネタにでもご自由にお使いください」
添付されていたのは、三十代半ばの男三人による数ヶ月間のチャットログ。
当初は動画で取り上げようと考えていたのですが、あまりに長く、かつ映像や読み上げ音声ではこの「行間」のリアルさを伝えるのは難しいと感じました。
そこで、いただいたテキストデータをあえて(ほぼ)そのままの形で、ここに連載することにします。
※時期などは不明。名称はこちらで変えています。
これがフェイクなのか、あるいは誰かのスマートフォンから流出した本物の記録なのか、判断はあなたに委ねます。
文字数 6,592
最終更新日 2026.07.21
登録日 2026.07.17
「お前との婚約を破棄する!」
ウィンウッド王国の学園でのパーティーで、王太子が突然公爵令嬢と婚約破棄すると言い出した。
王太子は令嬢の悪事を次々と上げるが、令嬢は華麗にそれが冤罪である証拠を上げていく。
アレッタの目の前では、そんな前世で読んだことがあるような『悪役令嬢によるザマァ物語』が繰り広げられていた。
そして、ついに逆上した王太子が国外追放を令嬢に言い渡したとき、令嬢に駆け寄り寄り添う男が現れた。
え、あれ? その人、私の婚約者なんですけど……。
これは、そんな『悪役令嬢によるザマァ物語』でとんだ被害を受けた令嬢の、その後の騒動の物語である。
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◎お知らせ
2022/11/22
『乙女ゲームは終了しました』がコミカライズ化しました!
下記のサイトでご覧いただけます。
素敵に書いていただきましたので、ご覧いただけましたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。
レジーナブックス
https://www.regina-books.com/manga
アルファポリス
https://www.alphapolis.co.jp/manga/official/458000489
2023/05/12
『乙女ゲームは終了しました』第三巻の書籍化が決定しました!
『アレッタの冬休み編』、『マデリーンのリベンジデート編』、そして書下ろし短編『北からの客人編』の短編集となります。
また、書籍化により、該当部分を6月1日ごろに引き下げ予定です。
ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
2023/06/20
『乙女ゲームは終了しました』の第一巻が文庫になりました。
文庫限定の書下ろし番外編も収録しています。
お手に取ってご覧いただけましたら幸いです。
2023/11/28
『乙女ゲームは終了しました』のコミック第二巻が、11月末日に発売予定です。
お父様が目立つ表紙が目印です(笑)
2024/10/04
『乙女ゲームは終了しました』のコミック第三巻が発売されました!
筋肉成分が多いこのお話。果たして、少女漫画成分が上回ることはあるのか!?(笑)
マデリーン編も始まり、乞うご期待です!
文字数 465,078
最終更新日 2024.10.04
登録日 2019.08.20
異世界に転生した伊角洸希は、天使のような見た目のアシル・クローシャー伯爵子息として目が覚めた。
が、それは階段から転げ落ちている途中だった。
身体を強打し、再び意識を失ったアシルはベッドの上で目を覚ます。目の前には見知らぬ男性。
エリアス・ベルクールと名乗るその人は公爵子息で、アシルの婚約者だと言う。更には、アシルのお腹には新しい命が宿っていた。
しかし、エリアス以外の人からは疎まれている。
エリアス専属の侍女、ロラに聞けばアシルはエリアスを本来の婚約者・アンナ・ロベールから寝取ったのだと教えてくれた。
見た目に反して悪役令息だと知り、ショックを受けたのも束の間。本物のアシルが意識を取り戻し体の中から話かけてきた。
アシルは悪役とは思えないほど自己肯定感の低い人で、洸希はとても寝取ったとは思えなかった。
話をする内に、アシルはパーティーでヒートを起こしてしまった時のある異変を覚えていた。
仕込まれたヒートだったのか……一体だれが……。
洸希はアシルからこの謎を解いて欲しいと頼まれ、真相を暴く……。
●一章 〔伊角洸希・転生編〕
●二章 〔アシル・ベルクール編〕
●三章 〔クレール・ベルクール編〕︎
※オメガバースの独自設定があります。
※R-18の話数には★マークを付けています。
※表紙素材は、くま様のフリー素材よりお借りしました。
〔https://www.pixiv.net/users/58435146〕
文字数 315,255
最終更新日 2025.05.09
登録日 2023.10.27
【前世のオタク知識で、不便な異世界をちょっと便利に大改造!】
前世は「何でも屋」の息子で、機械の解体と研究をこよなく愛する技術オタク。
そんな俺が転生したのは、魔法が存在するものの非常に不便な中世レベルのファンタジー世界だった。
しかも、辺境を治める貧乏男爵家の三男坊という、家督の重圧もない完全なる「自由枠」
豊かな自然という名の素材の宝庫を前に、俺の技術オタクとしての血が騒がないわけがない!
風で飛んでいく洗濯物と手荒れに悩むメイドのため、ただの木切れを削って作った『洗濯バサミ』
それが屋敷中で大絶賛されたのを皮切りに、気難しい凄腕の鍛冶職人や、利益の匂いに敏い若き女商人を巻き込んで、俺の「ちょっと便利なモノづくり」はどんどんエスカレートしていくことに!?
大げさな魔法もチートもない。
けれど、前世の知識と底なしの探究心で、不便な世界をまったりと便利に成り上がっていく、三男坊の領地開発記!
文字数 127,427
最終更新日 2026.04.12
登録日 2026.03.22
昔から、人とは違うことを自覚していた。
人としておかしいと思えるほどの身体能力。
視力も聴力も嗅覚も、人間とは思えないほどのもの。
早く、早くといつだって体を動かしたくて仕方のない日々。
ただ、だからこそ、私は異端として、家族からも、他の人達からも嫌われていた。
『化け物』という言葉だけが、私を指す呼び名。本当の名前なんて、一度だって呼ばれた記憶はない。
妹が居て、弟が居て……しかし、彼らと私が、まともに話したことは一度もない。
父親や母親という存在は、衣食住さえ与えておけば、後は何もしないで無視すれば良いとでも思ったのか、昔、罵られた記憶以外で話した記憶はない。
どこに行っても、異端を見る目、目、目。孤独で、安らぎなどどこにもないその世界で、私は、ある日、原因不明の病に陥った。
『動きたい、走りたい』
それなのに、皆、安静にするようにとしか言わない。それが、私を拘束する口実でもあったから。
『外に、出たい……』
病院という名の牢獄。どんなにもがいても、そこから抜け出すことは許されない。
私が苦しんでいても、誰も手を差し伸べてはくれない。
『助、けて……』
救いを求めながら、病に侵された体は衰弱して、そのまま……………。
「ほぎゃあ、おぎゃあっ」
目が覚めると、私は、赤子になっていた。しかも……。
「まぁ、可愛らしい豹の獣人ですわねぇ」
聞いたことのないはずの言葉で告げられた内容。
どうやら私は、異世界に転生したらしかった。
以前、片翼シリーズとして書いていたその設定を、ある程度取り入れながら、ちょっと違う世界を書いております。
言うなれば、『新片翼シリーズ』です。
それでは、どうぞ!
文字数 85,612
最終更新日 2022.08.25
登録日 2021.08.28
奪われたものは、もう返さなくていいです
レンタル有り幼い頃、母親が公爵の後妻となったことで公爵令嬢となったクラリス。正式な養女とはいえ、先妻の娘である義姉のジュディットとは立場が違うことは理解していた。そのため、言われるがままにジュディットのわがままを叶えていたが、学園に入学するようになって本当にこれが正しいのか悩み始めていた。そして、その頃、双子である第一王子アレクシスと第二王子ラファエルの妃選びが始まる。どちらが王太子になるかは、その妃次第と言われていたが……
文字数 161,295
最終更新日 2025.10.24
登録日 2024.11.16
僕は(ミキオ)夏休み、クラスのキャンプで親友の蔵人(クラト)と罰ゲームを受けてます! 深夜に、女装させられて、池を1周しています。それが、突然大きな男に小脇に抱えられ、...た! 気付くと、僕たちと大男は、オーガ/オーク/ゴブリン? に食べられている! 何で自分が見れるんだ! 幽体離脱なのか? でも死んだのか? ここから始まる異世界攻略。2人から5人に広がる(乙女の)友情をコミカルに描きます。表面上TSに見えますが、ならないようなストーリーで進めます。でもなっちゃたらゴメン! 2026/04/20、こちらで、連載開始です。「小説家になろう」サイトは先行、連載中です。
◎1章 転移➡転生(憑依?)〔王女さまが輿入れするの?~王都到着〕04/26、賢者と戦闘へ?
◎2章 王女さま王都到着(ミキのファン増加?~侵攻軍との戦い?)※『ざまぁ』有り!05/25、ソロソロ建国!! 3章へ。05/28、大切な『ざまぁ』の話を追加しました。
◎3章 第2期侵攻軍との戦い(誰かハピエン...あるの?) に突入しています! いまは、セントルニア国を建国しちゃっているんですよ!
文字数 233,069
最終更新日 2026.07.21
登録日 2026.04.20
王立バッカウゼン学院での卒院謝恩会の夜会にて、王太子フェリクスが婚約者である公爵令嬢アンネリーンに婚約破棄を宣言した。そして、冤罪で断罪しようとしたフェリクスとその恋人ドリカは、アンネリーンによって逆に国庫横領と讒言の罪を暴かれる。
フェリクスの罪を暴き国家転覆の危機を救ったとアンネリーンは称賛され、その褒美と王家からの賠償を兼ねて第二王子イフナースとの婚姻を提案されるが……
「どうして、加害者の家族との婚姻が褒美と賠償になると思われるのですか?」
タイトルは第一話部分くらいにしか関係ないかも。
短編のつもりが王国の背景とか色々蛇足的なことを書いてたら長くなっちゃったもの。
王位から逃げたい王子がついでに不満ある高位貴族と結託してついには王家ごとポイしちゃう話になりました。
※『小説家になろう』様・『アルファポリス』様に重複投稿、自サイトにも掲載。
文字数 19,853
最終更新日 2023.12.04
登録日 2023.12.01
付き合っている人と今日別れようと思っている。
それがきっとお前のためだと信じて。
※完結いたしました。
閲覧、ブックマークを本当にありがとうございました。
文字数 15,548
最終更新日 2021.05.08
登録日 2021.05.05
ただの修道女だと思っていた彼女が緊迫の調査の末に掴むのは、光か闇か、愛か憎しみか、真実か虚構か。恋愛・宗教・ミステリーが複雑に絡み合う近代ファンタジー、開幕。
─*☆*─*☆*─
イズ王国の聖アイリス修道院には、一風変わった修道女がいる。
「こらエステル、きちんと復唱しなさい」
今日も神父が注意をする相手。それが、エステルという存在だ。
修道院の完全なる朝型生活に全く馴染めず、聖書の保管さえままならない。極めつけは、神を信じていないときている。エステルにとって、修道女という道はあまりにも不向き。
それでも、孤児の自分の親代わりとなった神父と修道女長に、恩返しができるかもしれない──そんな思いで彼女は教会で務めを果たすことに決めたのだ。
「エステル、最近よく頑張っているね」
始めこそ聖書の内容もろくに頭に入っていないような彼女だったが、修道院生活を続けるうちに悟ることになる。
人はなぜ、神に祈るのか。修道女としてどうあるべきか。現実主義を行く自分だからこそ辿り着ける場所は、一体どのようなものなのか。
これは、新米修道女が修道院生活を通して成長する物語──と、言えるはずだった。ところが周囲は、何やら騒がしい。
「忙しそうな俺のこと心配してくれてるんだ?可愛い」
毎月エステルに会いに来る、軟派な青年アルヴィン。
「あの人エステルのこと、好きだと思う」
ニヤニヤと恋愛話に首を突っ込む、修道女仲間のティナ。
面白がってからかってるだけだよ──そんな風に答え、毎度アルヴィンの絡みをいなすエステルは、修道院生活がさらに普通とかけ離れていくとは思ってもみなかった。
「……話っていうのは、あなたの亡くなったご両親のことなの」
ある日先輩修道女イルゼから持ちかけられた推測により、とある疑惑が浮上。
調査を進める中でエステルは様々な関係者と出会い、不信感を募らせる。
さらに、ふと気付いた。
アルヴィンさんって、どうして自分のこと何も話さないんだろう……?
不可解な現状。謎が謎を呼び、エステルの調査を混沌に追いやっていく。
そしてもう一つ、彼女には大きな疑問が残っていた。それは生まれたばかりの頃に亡くなった母親の出自が、全く分かっていないこと。
僅かな手がかりから真相を明かそうとするエステルは、無事に光を見ることができるのか。そして、独身を貫く修道女と軟派な男の恋模様はいかに──。
(ご都合主義的な緩い設定もありますが、物語としてお楽しみいただけると幸いです)
文字数 44,293
最終更新日 2026.07.21
登録日 2026.07.03