「胸」の検索結果
全体で5,068件見つかりました。
密かに想いを寄せる幼馴染と平穏な生活を送っていた田中翔琉。幼稚園から一緒に育った幼馴染と離れることもなく小学校、中学校と一緒に学年を重ねていき、気が付けば想いを伝えることも無く高校生になっていた。いつか自分の胸中を伝えたい。そんな思いを胸に秘めてはいるが実行に移せない。そんなちゅうぶらりんな状態でいつも通り一緒に学校へ向かっていると交通事故に見舞われる。翔琉は生き残りはしたものの幼馴染を失ってしまい生活はガラッと変わってしまった。立ち直る気力もないまま毎日を過ごしていると、彼女と瓜二つの転校生がやってきて――。
文字数 150,165
最終更新日 2023.11.26
登録日 2023.10.21
神が刻んだ五つの
“理(ことわり)”。
炎は命を照らし、
水は記憶を映し、
雷は誓いを刻み、
風は自由を抱き、
闇はすべてを赦す。
その均衡が崩れた時――
世界は千年の滅びへと沈んだ。
記憶を失った少年
《リュウト》
彼の胸に眠るのは、
第六の煌剣〈繋界(けいかい)〉。
それは
“世界を繋ぐ鍵”
にして、
“滅びを呼ぶ刃”
でもあった。
かつて王たちが争い、封印された五つの理。
そして今、
時を超え、新たな世代が
“詠唱”
を継ぐ。
「終わりも始まりも、ひとつの呼吸に還る。」
炎、水、雷、風、闇――
そして第六の調和、
“繋界”。
すべての理が交わるとき、
滅びと創生の叙事詩
《五煌剣(ごこうけん)》
が始まる。
文字数 59,398
最終更新日 2026.01.12
登録日 2025.10.21
「君は見た目も性格も、何もかもが『濃い』んだよ! 胸焼けがする!」
派手な見た目と強大すぎる魔力を持つ公爵令嬢デミグラスは、その「濃厚(こってり)さ」を理由に、第一王子コンソメから婚約破棄されてしまう。さらには実家からも「暑苦しい」と勘当され、無一文で路頭に迷うことに。
文字数 92,738
最終更新日 2025.12.13
登録日 2025.12.13
大陸の中央に存在する巨大な魔法国家「アストリア王国」。
そこでは、魔力を持つ者だけが「魔導士」として認められていた。
王都には巨大な魔法学院があり、貴族の令嬢たちは美しさ、家柄、魔力の強さを競い合っている。
そんな世界で暮らす少女――エレナ・ルミナス。
彼女は誰もが振り返るほど美しく、優雅で、頭脳明晰。
しかし本人は、自分が「憧れの存在」と呼ばれていることをまったく気にしていない。
そして彼女には、誰にも知られていない秘密があった。
彼女の胸には、伝説の魔女だけが持つという「星の紋章」が刻まれていた。
やがてエレナは、王国そのものを揺るがす巨大な陰謀に巻き込まれていく。
文字数 132,782
最終更新日 2026.08.19
登録日 2026.08.15
なんだか切ない、なんだか胸に残る…と感じてもらえるような簡潔な作品をお届けしていけたらと思います。
あえて作品を分けずにショートストーリー集として投稿していきますのでよろしくお願いします。
文字数 3,468
最終更新日 2018.11.15
登録日 2018.10.12
「失敗だらけの大学生活」は、地方から上京し、キラキラした大学生活を夢見ていた新入生・リョウの物語です。彼が憧れた大学生活は、理想とは程遠い「失敗の連続」から始まります。最初のアルバイトで緊張しすぎてレジ打ちをミスしたり、商品を床に落としてしまったりと、何をやっても上手くいかず、周りの視線がますます気になってしまいます。それでも、失敗しながらも少しずつ成長していく姿がコミカルに描かれています。
また、友達づくりにも苦労するリョウが、「都市伝説研究会」という少し風変わりなサークルに参加する場面も物語の見どころです。部長のシンジに連れられ、廃ビルに潜入して「時間が止まる部屋」を探すという奇妙な活動に参加します。そこで、霊的な現象が起きたと信じ込むシンジに翻弄されながらも、リョウは恐怖体験を共有することで仲間との絆を深めていきます。このサークル活動を通じて、リョウは少しずつ自分の居場所を見つけ、大学生活に楽しさを見出すようになります。
そして、リョウが密かに想いを寄せるのが同じ学部のクールな女性、ミホ。ミホに近づきたいリョウは、周囲に背中を押されつつ、ついに告白を決意。しかし、緊張のあまり失言を連発してしまいます。それでも彼の不器用で一生懸命な姿にミホは心を開き、二人は少しずつ友人として関係を深めていきます。完璧で冷静だと思っていたミホもまた、悩みや不安を抱えていることを知り、リョウはますます彼女に惹かれていきます。
物語は、大学四年生になったリョウがサークルの仲間やミホと夜明けを迎える卒業前夜でクライマックスを迎えます。これまでの失敗や経験が、リョウにとってかけがえのないものとして胸に刻まれていると気づく瞬間です。完璧な大学生活ではなかったものの、失敗と成長を繰り返して得た友情や思い出が、彼を強くし、未来へと背中を押していくのです。
「失敗だらけの大学生活」は、理想とは異なる現実の中で自分らしさを見つけ、前に進む力を手に入れたリョウの成長と人間模様を描いた青春ストーリーです。不安や失敗に直面しながらも、その一つひとつを受け止めることで成長していくリョウの姿は、読者に勇気と共感を与え、大学生活や若い世代が抱える悩みに温かく寄り添ってくれます。
文字数 2,563
最終更新日 2024.11.02
登録日 2024.11.02
【この男の冷たい左手が胸騒ぎを呼び寄せる。アウトローなヒーロー、登場】
どんな依頼でもお受けします。それがあなたにとっての正義なら
企業が表向きには処理できない事案を引き受けるという「よろず屋」月翔 散冴(つきかけ さんざ)。ある依頼をきっかけに大きな渦へと巻き込まれていく。彼にとっての正義とは。
サスペンスあり、ハードボイルドあり、ミステリーありの痛快エンターテイメント!
※さんざめく:さざめく=胸騒ぎがする(精選版 日本国語大辞典より)、の音変化。
※この作品はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。
文字数 133,994
最終更新日 2022.01.20
登録日 2021.12.11
「初めにオレを見たのはキミだったのに。」
八月の終り。県と県とを跨ぐ人里離れた山林で、大学三年生の遠峯伊織は恋人である一色直を手近にあった岩石で顔を殴り殺害する。雨でぼやけた視界に映る泥に塗れた白い死体と紅い血液。無残に潰れた顔から覗く目玉に見上げられた時、遠峯は得も言われぬ高揚と喪失感に打ちひしがれていた。細い指先が握った携帯電話から流れる着信音が鼓膜を揺らす。胸にこみ上げてきた寂寥感が何処までも無様で不出来な恋を彼に思い起こさせた。殺人犯の遠峯伊織はどのようにして一色直に出会い、そして死に至らしめたのか。彼の回想と共に動機と経緯を辿っていく。
※恋愛小説です。
文字数 18,437
最終更新日 2022.07.04
登録日 2022.07.01
*内容紹介の一番下必読です。
「もし、私がもう一度、私として生きられるのなら。
その時は、美しい音楽に溺れて死にたいわ。
花が突然咲き誇るような、鮮血のような紅が乱れ狂うような、激しい雷に胸を打たれるような。そんな芸術的な音楽に包まれて死にたいの。だって音楽は美しいわ。私から何もかも奪い去って、魂だけにさせてくれる。
だからエリカ、お休みなさい。
──今度こそ、私に愛される人になってね」
「ああ、僕の可愛いトロヴァトーレ。
君は死の間際まで狂人だね。そんなところも素敵だ。
良いよ、叶えてあげよう。だから今はお休み。
いつかまた、次の僕と出会う日が来たら。
──今度こそ、その僕を愛してくれ」
私はトロヴァトーレ・フォン・オルグイユ。10歳!
死にたくなるほど音楽が好きな、何処にでもいる伯爵家の娘です。私がこの人生を歩むのは、今回で5度目になりました。いえーい、私すごーい!
……ああもう、今すぐにでも死にたい。
毎回毎回隣国のエリカ王子に死ぬまで愛されて、何度も何度もソイツの魔法にかかり、強制的に人生のやり直しを食らいました。私の心はボロボロです。これでも、今まで頑張ってきたんですよ? どうにかエリカ王子を懐柔しようとしたり、お父様に助けを求めたり。
まぁ全部ダメだったから、今ここに居るんですけどね!
そんなこんなで、流石に私、考えました。
クソほど目立つオルグイユ伯爵家に居るから、あんな駄王子に見つかってしまうんだ、と。そしたら私がやる事は一つでしょ?
「お父様。トロヴァトーレは、世界を股にかける歌歌いになりますわ!」
*主人公が愉快な仲間と一緒に世界を旅する話
*表紙はフリー画像サイト「ぱくたそ」様からお借りしました。
*井崎しずくが書いている同名の小説があると思うんですけど、そちらは衝動でアカウントごと退会してしまったので、こちらで書き直しました。すみません……。
文字数 8,959
最終更新日 2018.10.16
登録日 2018.10.15
セントゥーリアの街で起こった、大貴族の一家惨殺事件。その唯一の生き残りは『血塗られた貴公子』と呼ばれ、人々の間で度々噂の的になっていた。
事件から数十年。
各地で起こる凄惨な殺人事件の影に、赤紫色の目をした黒衣の男が真紅のワンピースを着た少女と共に現れる。モノクルをかけた彼はその左眼に悪魔との契約を宿す、数十年前の事件の生き残り『血塗られた貴公子』本人だった。
闇に堕ちた者でありながら闇を狩る、悲しき悪魔祓いキール=ウィグリード。
唯一愛した女性の面影を持つ人形の少女イヴと共に、彼は今宵も悪魔の胸に鈍く光る黒十字を突き立てる。
それはまるで闇に屠られた愛しき女に捧ぐ贖罪のように――。
闇に生きる者たちの、救われないゴシックホラー。
文字数 52,085
最終更新日 2020.03.28
登録日 2020.03.25
かつて世界を救いながらも、自らの存在を歴史から消した英雄「影」。その力を再現すべく王国が生み出したレプリカ戦士・レイヴンは、影の記憶の断片を宿していた。
レイヴンは弓使いのフィオナ、僧侶のミラと出会い、旅に出る。彼らは封印された魔物、影の遺した剣、石碑に刻まれた言葉など、英雄の痕跡を辿りながら、世界の均衡を守る使命に目覚めていく。
レイヴンたちは新たな使命を胸に旅を続ける。かつて模造品だった戦士は、今や自らの意思で世界を守る者となった。そして、誰にも知られず、誰にも語られず、影の本体もまた静かに歩き続ける――。
文字数 62,346
最終更新日 2025.12.16
登録日 2025.10.07
びっくりさせられて、おもらししてしまった栞と、そんな彼女に好意を持ちながら罪悪感を抱いてきた光輝の恋愛ファンタジー。
不思議と気持ちがあう栞と光輝。実は同じ幼稚園に通った同級生だった。光輝と出逢ってから栞は時折、ある恥ずかしくも日だまりのような素敵な情景が心をよぎるようになっていた。
ある日、光輝と海辺に旅行に来た栞。偶然、かつて自分が光輝の目の前でおもらししていたことを知る。それは、恥ずかしくて刺激的な出来事のため、幼い栞の記憶から表面上は消えていた。
光輝は、その出来事をきっかけに栞に好意を持ったが、一方でそのことにずっと罪悪感を感じてきた。しかし甦ってきた記憶を辿るうち、栞が見たものとは・・・
女の子なら誰でも持っているずるい恋心、悦楽と恥ずかしさとの交錯、そして信じられない、大変なことをしてしまったのに、なぜか感じる胸のすくような気持ち・・・、それらの「心の衝撃」が時をこえてふたりを結びつける、そんなファンタジーを表現したくて書いてみました。
幼い頃の純粋な心で、気持ちを伝えてみませんか?
登録日 2012.03.27
江戸の下町で代書屋を営むおりんは、長屋の軒下に置かれた小さな箱を見つける。箱には、墨のかすれた字で「未受理札」と書かれていた。
中に入っていたのは、夫と別れたいのに離縁状に何を書けばよいかわからない女・おせんの札。夫を憎んでいるわけではない。けれど、このまま同じ家で暮らしていれば、自分の声を失ってしまう。おりんはただ書面を整えるのではなく、おせん自身が本当に伝えたい言葉を探していく。
やがて未受理札の箱には、死んだ息子に謝れなかった母、名乗れないまま娘を守りたい父、濡れ衣を着せられた奉公娘に関わる願いが集まり始める。棒手振りの佐吉や町名主の手代・源右衛門の助けを借りながら、おりんは町の小さな揉め事と、人々の胸に残った後悔を一つずつほどいていく。
しかし、箱には何も書かれていない白紙の札が繰り返し入れられる。その紙の折り方は、亡き夫・清七が生前よく使っていたものと同じだった。人の言葉を代筆してきたおりん自身にも、夫へ渡せなかった一通の手紙がある。
言えなかった言葉、届けられなかった願い、受け取られなかった思い。
江戸の長屋を舞台に、代書屋の女が人々の「未受理」を受け取り直す、人情時代小説。
文字数 26,345
最終更新日 2026.05.03
登録日 2026.05.03
放課後の教室で。何気なく拾った一冊のノート。
誰の?
名前も何もないノート。誰のものか確かめたくて、ノートを読んだ俺は、胸が苦しく切なく、泣きたいぐらい、ワケのわからない衝動に駆られる。
「読んだのか? これを」
慌てて戻ってきたノートの持ち主。クラスメートの桜町。
「頼むから、このノートのことは忘れてくれ」
そう懇願され、俺も忘れるつもりだったのに。
そこから、少しずつ、少しずつ。
友だち、五木と川成とバカをやるだけの日常が変わっていく。
ついさっきまで見てたはずなのに全く覚えてない夢。自分の体なのに、別の誰かが乗り移ったような動き。不気味な既視感。
歯車が軋んでズレていくように、俺のなかの何かが少しずつ変化してる――気がする。
「頼む! あのノートの小説、もう一回読ませてくれ!」
拝み倒し、どうにかノートを借りることに成功するも、桜町から「これはあくまでフィクションだから」、「読んだら内容は忘れてること」と念を押されて。
(……これって、まさか)
小説の内容と、掴むことのできなかった夢の記憶が、少しずつ重なっていく。遠いとおい昔、戦乱の世にあった、悲しい男女の物語。俺の身の上に起きた、遠いとおい過去の記憶。
(俺の前世って、まさか……姫?)
悲恋の片割れ、千寿姫。瞼を閉じるたびにまざまざと浮かび上がる姫の姿。胸に響く姫の心情。これで俺が姫じゃなければ、誰だったっていうんだ。
(ってことは、どこかにアイツも、どこかで生まれ変わってるのか?)
久慈三郎真保。姫の父親を殺した男。許嫁のいた姫を、領地と一緒に我が物にした、傲慢極まりない男。俺がここに生まれ変わってるってことは、アイツもこの世界のどこかいにるってことか?
千寿姫だった俺と、真保かもしれない桜町と。
前世の俺と、現世の俺と。前世のアイツと、現世のアイツと。
過去と今を巡る、新里千尋と桜町和真の物語。
文字数 87,541
最終更新日 2024.03.09
登録日 2024.02.11
おい、ちょっと聞いてくれ。俺、神崎譲(かんざき・じょう)、しがない高校生だったはずが、トラックに轢かれて異世界転生ってやつを果たした。ここまではテンプレだ。問題は、転生のオマケで俺を担当した女神が、ポンコツを極めたドジっ子だったこと。
「ジョウさんには、わたくしのとっておきの祝福を!【万人愛されカリスマ】です!」
キラキラのエフェクトと共に女神がくれたスキル。これでハーレム生活間違いなしかと思いきや、こいつがとんでもない欠陥品(バグ)だった。なんと、好感度の上限設定を忘れてやがったんだ!
結果、どうなったか? 俺に向けられる好感度がMAXの100に達した瞬間、相手の愛情エネルギーが暴発して…物理的に『爆死』するようになった。最初の犠牲者は、俺に懐いてくれた可愛い野良猫だった。撫でてやったら、好感度100になった瞬間、木っ端微塵に消し飛んだ。…トラウマだよ!
つまり俺は【ヒロインに好かれると相手を爆殺してしまう、歩く恋愛地雷】になったってわけ。
それなのに、運命のいたずらか、パーティを組むことになった聖女リリアが、もう最高に俺のタイプで…。でも、彼女の頭上に見える好感度メーターは、出会って数秒で【80/100】! ヤバい、ヤバいって! このままじゃ、あと20で聖女様がピンクの煙になっちまう!
「おい聖女!そんな貧相な祈りじゃ魔物も逃げんぞ!罰として、俺の汗臭い鎧をその胸でピカピカに磨け!」
「ひゃっ!? は、はいぃっ!」
彼女を救うため、俺は血の涙を流しながらクズを演じる。最低なセクハラだって厭わない。なのに、なんでだよ! なんで涙目で頬を染めながら「ジョウ様は、私を強くするために…なんて不器用な優しさ…!」とか言って、好感度が【85/100】に上がってんだよ!?
ポンコツ女神は「てへっ、ごめんなさーい!修正パッチ作成中(納期未定)でーす!」とか夢枕でほざくし、ツンデレ王女にクールな女騎士まで「お前のその屈しない瞳、気に入った」とか言って絡んでくるし! 俺の胃はもう限界だ!
頼むから俺を嫌ってくれ! 俺はただ、好きな子に「好き」って言って、平穏にイチャイチャしたいだけなんだよ!
これは、嫌われるほど好かれ、クズを演じるほど聖人扱いされる俺が、ヒロインたちの貞操と命(物理)を守り抜く、絶体絶命の勘違い異世界ラブコメディ!…誰か、俺の胃薬もってきてくれ。
文字数 7,315
最終更新日 2025.06.25
登録日 2025.06.24
元禄の世。米沢藩主・上杉綱憲の側女から生まれたふたりの兄弟――吉憲と義周。
兄は上杉家の嫡男として、弟は名門・吉良家の養子として、それぞれの運命を歩み始める。幼くして引き裂かれたふたりの胸にあるのは、母の手で縫われた、白椿の刺繍が施された守り袋。ただそれだけが、遠く離れても絆の証だった。
やがて、時代は揺れ動く。
ーー松の廊下での刃傷沙汰。
赤穂浪士の仇討ちの気運が高まり、世間の怒りが吉良家に向けられる中、義周は知らぬまま嵐の中心へと置かれる。兄・吉憲は、弟を救うため、密かに策を講じる。
義と情ーーその狭間でもがきながらも、ふたりは清廉であろうとした。
これは、白椿のように気高く生きようとした兄弟の物語。
※昨年に時代小説大賞にエントリーした作品を、ブラッシュアップしたものです。
※本作は、校正・文章整理などの執筆補助としてAIを使用しています。
文字数 158,805
最終更新日 2026.07.15
登録日 2026.05.09
江戸の片隅。貧乏長屋で生きる二人の少年は、左官見習いとして毎日泥まみれになりながらも、夢を語り合っていた。弥吉と清太。幼い頃からの友であり、良きライバルだった二人の目標はただひとつ——「いつか自分たちの手で、江戸一の橋を作ろう」というものだった。
彼らにとって橋は、夢であり、未来であり、そして何よりも希望だった。隅田川の川辺で設計図を描き、左官としての技を磨きながら、少年たちはその日が来るのを心待ちにしていた。そんな折、町年寄から新しい橋の普請計画が持ち上がる。弥吉と清太は「今こそ夢を叶える時」と胸を躍らせるが、運命はあまりにも残酷だった。
清太の体を、静かに、しかし確実に病魔が蝕んでいたのである。無邪気に夢を追いかけていた二人の時間は、突如として限りあるものに変わった。弥吉は、日に日に弱っていく清太を前に、どうしようもない無力さと向き合う。けれど清太は、最期まで笑って言うのだった。「お前なら、きっとやれる」と——。
約束は託された。弥吉はひとりで橋普請の現場へと足を踏み入れる。そこは大人たちの厳しい世界だった。若造と侮られ、失敗を繰り返し、時に心が折れそうになる。だが、弥吉は逃げなかった。清太の残した図面と教え、そして「二人で橋を完成させる」という強い意志を胸に、昼も夜も泥だらけになりながら技を磨き続けた。
やがて彼の努力は周囲の職人たちの心をも動かし、弥吉は現場で必要不可欠な存在へと成長していく。しかし、春。江戸の空に桜が舞うころ、清太は静かに息を引き取った。涙に暮れる弥吉だったが、最期に清太が託した「橋の真ん中に咲く桜を」という言葉を胸に、彼は完成に向けて最後の仕上げを行う。
桜模様の左官細工が施された橋は、やがて町人たちの笑顔とともに渡り始める。弥吉は、その賑わいの中で静かに思う。「この橋は、二人で作った橋だ」と——。
橋の上に舞う桜の花びらと、人々の笑顔の中に、清太の面影は今も生き続けている。
江戸の空と人情が紡ぐ、少年たちの絆と成長の物語。失ったものの先にこそ、本当の約束が咲く——。
胸を打つ友情と、未来へ受け継がれる夢を描く感動作。
文字数 30,341
最終更新日 2025.06.16
登録日 2025.05.11