「自身」の検索結果
全体で6,730件見つかりました。
東京の片隅に暮らす高校生・佐藤渚(さとう なぎさ)は、部活も恋も中途半端な、どこか満たされない日々を送っていた。そんなある日、通学途中の公園で、ボロボロの野良猫と出会う。渚はその猫を「ニャン太」と名付け、こっそりエサをあげたり、話しかけたりするようになる。
ニャン太は気まぐれながらも、どこか渚の気持ちを察するように寄り添い、時にツンとしながら、時に優しい目で渚を見つめる。季節は春から初夏へ――渚の生活は少しずつ変わっていく。家族との関係、友人との距離、そして自分自身の気持ち。ニャン太と過ごすかけがえのない日々が、渚の中に「大切なもの」を育んでいく。
しかし、3ヶ月が経ったある朝、ニャン太は渚の前から姿を消す。小さな手紙のように、渚の心に爪痕を残して――。
ニャン太は旅に出たのだ。誰にも告げずに、また誰かの心に寄り添うために。
文字数 1,161
最終更新日 2025.06.24
登録日 2025.06.24
「死にたい」――それだけが、何百年も老いず、首を斬られても焼かれても死ねない藤原悠人の願いだった。
幼い日に青森の森で出会った「常世の神」は、泣いていた彼の「ひとりは嫌だ」という言葉を聞き、永遠の命を授けた。だが善意から与えられた力は、愛した人々を何度も看取り、自分だけが時代に取り残される最悪の呪いとなった。
最後の友人を失った悠人は、不老不死を終わらせ、神に文句を言うため、壊れかけの中古バンで日本を巡る旅に出る。ところが岩手の寂れた温泉旅館で、百年以上家族を守り続けた座敷童子と、祖母の遺志を背負い一人で旅館を守る巫女・橘栞に出会ったことで、死ぬための旅は思わぬ方向へ走り始める。
霊が見えるのに誰より怖がりな豪腕男、誹謗中傷から生まれた電子霊を追う天才ハッカー、捨てられた機械の声を聞く寡黙な整備士、魂を医学で救おうとする女医、人の嘘を見抜く夜の街の美女、神さえ法で裁こうとする弁護士――座敷童子、付喪神、雪女、犬神、牛鬼。各地の怪異を救うたび、訳ありの仲間が増え、狭い車内は騒がしくなっていく。
平将門の首塚、青木ヶ原樹海、出雲の黄泉比良坂、犬鳴村、軍艦島、沖縄のニライカナイ。伝承と都市伝説が息づく土地を進む一行を待つのは、倒せば終わる悪ではない。守りたい願いが歪み、救いを求めながら人を傷つける、悠人自身とよく似た存在たちだった。
しかし、妖怪たちの悲劇には、すべて常世の神の力が残されていた。三年前から日本中で怪異が活性化した理由。魂の苦しみに引き寄せられる神の力。そして、世界の理を歪ませる「善意」の正体。
悠人の個人的な神殺しは、やがて日本そのものを救う戦いへ変わる。
これは、終わることだけを望んだ男が、傷ついた人と妖怪を救い、仲間と泣き、笑い、何度も別れながら、「生きてもいい」と思える場所を見つける物語。
終われない命は呪いか。それとも、誰かを救い続けるための祝福か。
笑えて泣ける怪異旅譚。
文字数 71,946
最終更新日 2026.09.09
登録日 2026.07.12
本作は、とある理由により、男であることを隠さないといけない国に住んでいる16歳の青年と、隣町の若き王子20歳のなんとも変わったラブストーリーである。
国王と青年が出会ったのは、国王の住む国で行われる舞踏会での事だった。青年は、隣町で行われる舞踏会の招待状が自身の家に送られてきた事から、病気ですっかり弱ってしまった母親に、贅沢なものを食べさせたいと考え...乗り気ではないが、舞踏会に行くことに...。 青年は、舞踏会に忍び込むと、関係者以外立入禁止である城内へと足を進め、金品などを物色し、盗みを働こうとした。だが、運悪く後をつけてきていた王子にその光景を目撃され、見つかってしまう...。王子は、青年(女装してドレス着ているから美少女)に、どういう訳か求婚を頼み込んできたが…当然青年は、顔を真っ青にして断った…。すると、途端に王子の性格が豹変して...「この条件を飲まなければ、お前が城内の物を物色していたことを口外する。」と青年を脅し...青年は、仕方なく婚約という条件を受け入れることに...。
この物語は、そんな僕と隣国王子との禁断の恋物語である。
文字数 124,816
最終更新日 2023.07.02
登録日 2020.12.13
ここはとある異世界。
剣も魔法もあれば人族以外に竜族や精霊族、獣人に魔法使い……何者もまだ分かたれる事のない、ぶっちゃければ何でもいて何でもありなワンダーランド。
そのとある世界でも最強であり、最凶とも言われる古より最も賢く、そして最も強いエンシェントドラゴンの血を受け継ぎし人族が統べる大帝国ブラッドレイの皇帝の後宮へ新たに迎えられたのは何故か大精霊王の王の妹。
その後宮には帝国の属国より集められ美々しく着飾られ多くの美女で溢れ返り、未だ空位である皇妃の座を巡り女達はあの手この手で皇帝を籠絡し、また敵となる妾妃達を消そうと躍起になる。
当然の事ながら妖精族の姫も争いへ巻き込まれ、彼女の気持ちとは裏腹に皇帝の寵愛を受けると共に待っていたのは数多いる妾妃達の激しい嫉妬。
その嫉妬の所為で皇帝の留守を見計らい、精霊姫は後宮より拉致られ、彼女に魅せられてしまった男達によって謂れなき凌辱を受ける中絶命した――――。
気がつくと精霊姫は精霊界にいた。
あれは夢?
いやいや夢でなく現実だったもの。
第一成長期による熱病で偶然見てしまった憐れな未来の末路。
それを正しく理解したと同時に精霊姫は固く決意する。
そう、決して皇帝の寵妃に等なって堪るものか!!
何が、そしてどのような手を遣ってでも私は自身の未来を穏やかで光溢れたものにする!!
それが譬え呪いをその身へ宿したとしても……!!
文字数 1,849
最終更新日 2019.11.20
登録日 2019.10.10
法律に出会った子どもの頃。
法律の道を目指し始めた中学生。
自分の道を見失った高校生。
なんとなくで歩いてきた自分の道のその先を、彷徨いながら探した浪人生。
幼い頃から、私を突き動かしてきたのはプライドだった。
ひどく負けず嫌いで、「これができない自分」が許せなかった。
いや、怖かった。「これができない自分」になるのが。「できる」ことだけが私を私で在らせてくれた。
「できない自分」「だめな自分」の片鱗に気付かないふりをしながら生きていた。
でもきっとどこかで向き合わなくてはならない。
わかっていたけど、怖かった。
それでも唯一私が誇れるのは、その怖さを抱えながら、向き合わなくてはならない道を選んだこと。
そして、結果ばかりに囚われていた完璧主義だった自分とは違う、新たな道を私は拓いた。
私は何をしたいのか、どう生きたいのか。
12年前に心躍らせた学問の道を歩みながら、自分自身の未知をきっとこれからも拓き続ける。
それが、私の選んだ道だ。
文字数 21,024
最終更新日 2025.07.14
登録日 2025.07.14
勇者の召喚に巻き込まれ、異世界『トールナ』へと召喚された主人公。勇者として召喚された学生たちとは違い、彼自身には勇者の資格はなく今後の目標もなかった。だが、その後関わっていく人達との交流を経て彼は暗躍を決意する。
文字数 722
最終更新日 2025.07.30
登録日 2025.07.30
拍手が好きだ。自分に向けられたことは、一度もないけれど。
高校三年の三谷波瑠は、ピアニストを目指す幼なじみのコンクール書類を整え、小説家志望の後輩の原稿に感想を書き、進路に悩む下級生の推薦状を練る。
放課後活動支援部、通称ゆめ部のたった一人の部員。
誰かの夢を裏方で整えることが、波瑠の放課後のすべてだった。
高三の二学期、転入生の瀬戸内廻がゆめ部にやってくる。なんでもそこそこできるのに、なんにも本気になれないという廻は、ある放課後、波瑠に尋ねた。
「お前は、何がしたいの」
波瑠は答えられなかった。その問いの形をした穴が、ずっと前から胸の真ん中に空いていたことに、気づいてしまったから。
幼なじみのピアノの才能は、遠い舞台の上でますます輝いていく。後輩の小説は、波瑠の知らないところで誰かの心を動かし始めている。みんなが前に進む。でも、波瑠だけが客席に座ったままでいる。
支えているつもりだった。でも本当は、自分自身と向き合うことから、ずっと目を逸らしていただけなのかもしれない。
夢を追って家族を置いていった父。才能を信じることをやめた母。十六年間閉ざされていた書斎の奥に眠る、一枚の絵。
すべてが繋がったとき、波瑠の足元が揺れる。
海が見える丘の上の高校で過ごす、最後の半年間。
夢を持てない少女が、夢を持てないまま、自分の足で立ちあがるまでの物語。
あの日、コンクール会場の暗い客席で流した涙の意味を、波瑠はまだ知らない。
文字数 21,013
最終更新日 2026.05.08
登録日 2026.04.09
平成が幕を閉じ、時代は令和へ。スマートフォンが一層必需品となる世の中で、根拠のない情報に踊らされ、デジタル文字でのコミュニケーションが多くなり、対人と向き合うことが苦手になりつつある若者たち。今日もまた、スマートフォンの中の文字に翻弄され、人生を憂えている者がいる。主人公東条暁は就職が決まらないことに絶望を感じ、体裁ばかり気にする実母との確執に頭を悩ませていた。以前は、太平洋戦争を経験し、暁の相談に自身の経験を踏まえた的確なアドレスをする曾祖父に何でも話していた暁だが、曾祖父が2年前に老衰してからは、調べものや悩み事はほとんどスマートフォンに任せて解決していた。ある日、味方だと思っていたデジタル内の友人に相談をもちかけたところ、暁が求めていた回答とは異なる回答が届いた。その瞬間、突如日常から逃げ出したくなり、曾祖父の元へいこうと決意。自宅マンション8階から飛び降りてしまった。次に目を開けたときは「あの世」にいるはず、と思っていた暁。しかしマンションのすぐそばに植えてある大きな木がクッションとなり、一命をとりとめた。そして目を開けた暁の前に現れたのは、教科書でしか見たことのない服装、軍服を着た兵隊河野聡二郎であった。令和時代の暁は意識不明の重体。眠る暁に必死で声をかける母と友人。一方、暁の目の前に広がる世界は太平洋戦争時代ー。明日があるのが当たり前の現代に、死にたいと自らの命を投げ捨てた暁と、明日の命が保証されない生きたいけど国のために命を捧げなければならない聡二郎。彼らの命に対するそれぞれ気持ちがぶつかりあったとき、若者たちはどう考えるか。また、自ら命を絶とうとした娘を目の前に母はどう感じたか。
自由が許される現代日本人と自由が許されることのなかった過去の日本人を共存させ「命」に焦点をあてた衝撃ストーリー。
文字数 4,374
最終更新日 2020.10.06
登録日 2020.10.06
主人公、丸山彩奈が転生した先の世界では唯一の精霊魔法使いだった。しかし、その能力で無双するわけではなく、自身の欲望、美少女ハーレムを満たすために彼女は動く。そんな、とある日常の物語。
文字数 10,331
最終更新日 2022.10.24
登録日 2022.10.19
小さな島国「泉翔国」は、荒廃する大陸・四つの国から何度も侵略を受け、その度に国力と人々の心を削られていた。そんな中、女神から十六歳の洗礼を受けた者の中から戦士を選ぶと神託が下る。以来、洗礼者の中から戦士たちが選ばれ、国を守る盾となっていく。
神託に従って生まれた戦士たちには、護りの三日月印と、その中でも選ばれし者に授けられる蓮華の印。それらはただ一つ、「護るために戦う」ことを使命とした証。
主人公・藤川麻乃(ふじかわあさの)もまた、蓮華の印を持つ者として育ち、仲間とともに防衛の最前線へと身を投じていく。
麻乃は「伝承の血筋」を持つ家系の末裔であり、その血筋は「鬼神」と呼ばれていた。麻乃本人はそんな重責を嫌い、ただ平穏な日常を望むも、次第に力の覚醒や周囲からの過剰な期待に巻き込まれていく。
戦線はやがて、ジャセンベル・ロマジェリカ・庸儀・ヘイトと大陸勢力も巻き込み、国際的な戦況へと展開。ロマジェリカの軍師による陰謀によって、大量動員と戦死を覚悟した出撃が強いられる中、麻乃は紅き華と呼ばれ、各勢力から思惑と期待を寄せられていく。
泉翔国を、大切な仲間を、そして自分自身の大切なものを守る意志と、悪意に歪められた現実との間で揺れ動きながらも、島国と大陸との大規模戦争の最前線へと向かっていく。
――護るために戦うのか。
それとも、戦いそのものを終わらせるのか。
最終的に麻乃が下した決断は――。
文字数 909,849
最終更新日 2026.09.02
登録日 2026.04.15
昔、自身のことのみを忘れるという、珍しい記憶喪失になった少年がいた。その少年が少し朧げだが覚えていることは、謎の少女と交わした会話だ。
そして空腹と疲労で倒れたところを、できたばかりのギルド、記憶の彼方のギルドマスターに拾われる。
捜索願なども出ていないため、ギルドマスターはその少年のことをクロキと名付け育てることにした。
そして現在、クロキは強く育ち、冒険者となっていた。
これは、様々な人達と出会い、戦い、記憶を取り戻していく物語・・・
注意書き
投稿主は学生なので、更新頻度がかなり遅いと思いますが、そこの所はご了承ください。帰ってきたら、疲れ果ててるからね。しょうがないね。言い訳乙である。
誤字脱字などは極力ないように心がけますが、もしあったら教えていただけるとありがたいです。
小説家になろうでも投稿しています。
タイトル重複していたので変更します四月二十九日金曜日
小説家になろうURL→http://ncode.syosetu.com/n7652dg/
文字数 30,280
最終更新日 2016.05.02
登録日 2016.05.01
国の繁栄のため、人々の安寧のため、一日中休むことなく祈り続けた一人の聖女と呼ばれた少女が居た。
その祈りによって、国は栄え人々は安息の日を謳歌していた。
ある日、少女は自分自身の幸せを夢みて、それを祈ってしまった。
その日から少女は不思議な夢を見る様になった。
文字数 6,912
最終更新日 2020.08.27
登録日 2020.08.26
'天災婆'と呼ばれた多彩な武才を誇る祖母。'狂乱爺'と呼ばれたゴキブリの如き生存術を誇る祖父。頭のイカれた連中に育てられた時宗黒は連中との修練が終え疲れ切っていた。溜まるストレスに疲労。ベッドに倒れては思考すら出来ずに眠ってしまう。
繰り返されるだろうと思われた日々はしかし、この日、確かに終りを迎えた。
黒は目を覚ます。それが日常の終わりとも知らずに。自身を囲う鬱蒼とした森。そんな森で出会う銀髪赤眼の少女に魔物。激痛をもたらす巨大な紫色の魔法陣。手にする力は何なのか。異世界へと転移した黒に対する祝福なのか、楽に死なせないという神のイタズラか。
確かなのは、黒は自身の'もの'を守るためだけにその力を使うということ。
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どうも、ゆ。です。サボり魔です。
欲にまみれた世界へようこそ。〜時宗黒の物語〜
欲にまみれた世界へようこそ。〜山寺ミコの物語〜
男の主人公と女の子の主人公が同じ世界へ転移します。
別々に話が進み、離れて近づきまたリンクする。
互いにどのような影響を及ぼすのか、この世界でどう生き抜くのか、二人の行く末はいかなるものか。宜しければぜひ、二人とも応援ください。
ようこそ……欲にまみれた世界へ。
文字数 5,811
最終更新日 2023.08.05
登録日 2023.08.05
モンスターそれは突如として現れ、人類史上類を見ないほどの損害を叩き出した存在だ。
比較的弱く人間でも太刀打ちできるような存在から、人間では到底太刀打ちできないような存在まで様々な種類がいる。
そんな中、とある会社に勤めていた男は帰り道に道端にある物を見つけた。
それはモンスターの卵だった。どうしてそこに放置されていたのか…それは誰にも分からない。
男はそれを見て興奮した。男自身魔法を扱えるものの、他の人間と比べると明らかに効果も威力も弱い。
このコンプレックスをこの子が吹き飛ばしてくれるかもしれない…そう考えた男は卵を連れて帰り、育てることを決意したのだ。
生まれた子は一体どうなるのか?男の生活は果たして変わるのだろうか!?
文字数 12,448
最終更新日 2024.10.07
登録日 2024.10.02
東京・世田谷。冬の終わりにだけ降るという、**“黒い雪”**の噂がある。
その雪が降る夜、“誰か”が消える——跡形もなく、記録すら残らないまま。
ある深夜、高校生の少女・柚木美咲が突如失踪する。
捜査にあたるのは、過去に“ある少女”を守れなかった刑事・槙野圭吾。
美咲の足取りを追ううちに、彼は異様な事実に辿り着く。
「監視カメラには、彼女が“消える”瞬間が映っていない」
「ただし、一瞬だけ、見知らぬ少女の姿が……」
「その少女には、“目”がなかった」
やがて明らかになるのは、数十年前からこの町で繰り返されていた
“記録されない失踪”と、
「目を奪われた子どもたち」の存在。
そして、槙野自身の忘れられていた過去。
鍵を握るのは、今は焼け落ちた廃アパート**“黒雪荘”**。
そこで待っていたのは、記録されない少女と、
彼自身がかつて交わした“約束”だった——。
文字数 6,659
最終更新日 2025.05.02
登録日 2025.05.02
遥か昔、世界は「大褪色(だいたいしょく)」と呼ばれる災厄に見舞われた。
空は灰色に染まり、大地は色を失い、人々の心から「創造の輝き」がゆっくりと削ぎ落とされていった。今や世界のほとんどの地域は、感情すら希薄な無彩の荒野と化している。
人々が唯一頼りにしているのは、「エクリエール」——古代の芸術家たちが生み出した、色と感情を宿す結晶体だ。エクリエールは周囲に色と生命の輝きをわずかに取り戻す力を持つが、時間とともに力を失い、「灰化(かいか)」していく。
主人公・リオ・アルカン(17歳)は、辺境の小さな芸術聖域で育った若き「彩筆師(さいひっし)」の見習い。
彼は生まれつき「心象視力」という特殊な才能を持ち、目に見えない感情や記憶を色と形に変換できる。しかしその代償として、自分の感情を絵に描き出すたびに、心の一部を失ってしまう体質だった。
ある日、聖域を守っていた最大のエクリエールが突然灰化を始め、聖域は半年以内に完全に無彩の荒野に飲み込まれる危機に陥る。
管理局から派遣された冷徹な女性彩筆師・セレナ・ヴォワールは、聖域のエクリエールを強制回収するために現れる。
彼女が語った衝撃の真実——
「大褪色はまだ終わっていない。今も世界の中心『虚白の尖塔』で進行し続けている」。
リオは聖域を救うため、セレナと共に大陸横断の旅に出る。
道中、彼らは以下のものと出会う:
色を捨てて「無感情」を美徳とする異端の教団
エクリエールを独占し、支配体制を築く芸術貴族
自ら目を潰して「灰色の美」を追求する狂気の画家
失われた「原初の色彩」を求めてさまよう古代芸術家の残留思念
リオが筆を振るうたび、灰色の世界に色が戻り、花が咲き、風が歌い、人々の表情が豊かになっていく。
しかしそのたびに、彼自身の感情も激しく蘇り、抑えきれない「創造の衝動」が暴走を始める。
世界を救うために必要な「究極の芸術」とは何か。
そして、最後にリオが描く一枚の絵は、希望の色彩か、それとも全てを飲み込む虚白か——。
文字数 8,131
最終更新日 2026.05.25
登録日 2026.05.25
占見綺羅々(うらみ きらら)は、現世で自分の想い人である従兄・占見慎(うらみ まこと)と結ばれないことに絶望し、縁結びの神社に伝わる言い伝えに従って従兄と自身の心中を計画する。
「包帯の姫君と執事」(旧「包帯の姫君と執事 ――ヤンデレが好きな人を殺したらこうなった」)の現世部分を切り離し、アナザーストーリーとしたものです。
ストーリーに変更はありません。
「包帯の姫君と執事」は、別世界の綺羅々と慎の関係を綴った恋愛小説として連載しています。
https://ncode.syosetu.com/n7037el/
登録日 2018.01.23