「古」の検索結果
全体で6,902件見つかりました。
1993年、静岡で居酒屋を営む私の店で、24歳のアルバイト、フミヨシがツーリングに誘ってくれた。彼はHARLEYを買う夢を叶え、山梨の七賢酒造にある「甘酸辛苦渋」という酒を目指した。五つの味が順に訪れるその酒は、まさに人生そのものだった。
フミヨシは脳梗塞で倒れた父を支えながら、古紙回収の仕事とアルバイトを続けた。私たちは何度も七賢を訪れ、父親も交えて行く約束をした。しかし1995年、彼の父が急逝。フミヨシは会社を継ぎ、私も店を閉めた。それきり、30年以上の月日が流れた。
2021年、健康を害して断酒した私は、断酒会で「人生の苦さから逃れるため、毒とわかっていても酒を飲む人々」の話を聞く。2025年、偶然訪れた七賢で、フミヨシから電話が入った。父の三十回忌に、あの約束を果たそうと。
再会した私たちは、変わらぬ「甘酸辛苦渋」を飲んだ。甘く、酸っぱく、辛く、苦く、渋い。人生のすべての味を受け入れながら、これからも生きていこうと誓った
文字数 10,989
最終更新日 2025.10.01
登録日 2025.10.01
青年は旅の途中で、墓の前で祈る女に出会った。
その墓は赤茶けた大地の、その崖にあって――とても、見晴らしがよかった。
それは≪古きもの≫と呼ばれる青年の、永い永い旅路の一説。
滅びと生命に紡がれた、空にはばたく物語。
登録日 2015.01.15
ラブレターは素敵です。
LINEやメールも便利だけれど、紙に直筆は愛おしい。四角い封筒に入った、便箋の中に籠った気持ちには、とてつもない力があるのです。
願わくば、読者様が本作品を読み終わった後、愛しい人に一筆、一行でも、気持ちをしたためて頂ければ至福の極み。
文字数 54,773
最終更新日 2020.05.25
登録日 2020.03.16
文字数 1,375
最終更新日 2022.08.16
登録日 2022.08.16
とある国で、奇妙な古文書が発見された。
有能な魔導考古学者の分析によって、それが異世界から転移してきた遺物であることが判明すると、全世界の読書好きや異世界マニアが熱狂し、翻訳書の出版が急がれることとなった。
古文書のタイトルは、「異世物語(いせものがたり)」という。
最新鋭の魔導解読技術だけでなく、巫術による過去の読み取り技術をも駆使して再構築された物語は、果たしてどんな内容だったのか……。
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レックス・ヒギンズ 監修
イルザ・サポゲニン 編著
サラ・ブラックネルブ 翻訳協力
「異世物語」第一巻
好評発売中
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異世界版「伊勢物語」…のようなものです。
例によって、トンデモな古文解釈が出てるくる場合がありますが、お気になさらないようにお願いいたします。
作中の世界は、作者(ねこたまりん)の他の作品と同じです。
文字数 4,747
最終更新日 2023.06.14
登録日 2023.06.13
現実の世界ってどこだろう。
いま、本当に目が覚めていると、誰が証明してくれるだろうか。
少女は窓から旅に出た。
古臭いクマと一緒に。
文字数 1,709
最終更新日 2023.10.21
登録日 2023.10.21
大国(おおくに)葦原(あしはら)――その国には太古、神々の怒りが降った。地上に下されたそれは人々に忌ノ水海(いみのみずうみ)と称され、恐れられる毒の水海。その水は骨肉を溶かし、また大地を腐す毒気を放ち地上のものを苦しめる。
十数年前の政変の生き残り、前王朝の嫡子であった相模嶺(さがみね)は母親とほかの生き延びた者たちと共に落人の村で暮らしていた。その名を東彦(あずまひこ)と改めて民の一人として過ごす東彦はときおり荷物を運ぶ集団を襲うことで村の生活を支えていたが、その日の荷物の中に入っていたのはどこか幼げな容姿をした一人の青年だった。
阿胡(あこ)と名乗る青年の正体は忌ノ水海を浄化する「祈木(いのりぎ)」。東彦は中央の追手から阿胡を守ることになる。
逃亡を手伝ううちに東彦は阿胡と心通わせる――だが、それゆえに二人の思いは擦れ違う。
彼らは自分の運命にどう向き合うのか……。
文字数 116,941
最終更新日 2026.05.26
登録日 2026.05.26
東京の大学で商学を学ぶ三年生・神崎悠斗の卒業研究テーマは、「地方型テーマパークの経営再建」。サービス・マネジメント研究室に所属する彼は、教授から「数字だけで経営は語れない。現場を見てこい」と命じられ、群馬県の山奥にある経営難のテーマパーク《アルカディア・パーク》の調査を任される。
資料には「入園者数減少」「慢性的赤字」「閉園まで一年」の文字が並ぶ。しかし、現地で悠斗を待っていたのは、常識では考えられない光景だった。
園内で働くエルフ、ドワーフ、獣人、妖精、ドラゴンたちは、着ぐるみでも役者でもない。本物の異世界人だったのだ。
さらに、気品あふれる支配人と冷静沈着な支配人代理から告げられる。
「あなたの経営知識で、このパークを救ってください。」
「……いやいや、俺は調査に来ただけなんだけど!?」
面倒事は大嫌い。でも放っておけない。そんな性格の悠斗は、商学部で学んだ簿記、マーケティング、サービスマネジメント、経営戦略を武器に、夢と魔法だけでは救えないテーマパークの現実へ挑む。
古すぎるヒーローショーを大改革し、本物の魔法を活かした大迫力ライブへ。赤字続きのレストランやショップを立て直し、SNSやイベント企画で来園者を呼び込み、異世界人キャストたちの個性を活かした新たなエンターテインメントを生み出していく。
これは、剣でも魔法でも世界を救わない。
数字とアイデア、そして「夢を届けたい」という想いで、閉園寸前の異世界テーマパークを再建する、一人の大学生の物語。
さあ、夢と現実が交わる《アルカディア・パーク》へようこそ。
文字数 4,010
最終更新日 2026.07.03
登録日 2026.07.03
「明日から来なくていいから」
当時勇者パーティとして旅をしていたアレウスは、パーティのリーダーだった剣の勇者ジルベルトにそう言われ、一方的にクビにされた。
信じていた恋人も、唯一の妹もアレウスを捨て、優男に着いていった。
15年後、立派におっさんとかしたアレウスは、封印された魔王を見つけ出した。勇者達への復讐だけを胸に、古文書に書かれた全てを解き明かして。
そしておっさんは遂に魔王の封印を解く――
が、蘇った魔王は働きたくない、飯を持って来いとアレウスを散々こき使いながら惰眠を貪り続ける。
果たしておっさんは復讐出来るのか?
これはおっさんが全てを取り戻す奮闘記――。
登録日 2018.04.10
桐谷春陽は新卒の編集者。父は地元の老舗町中華を営んでいる。海のそばで生まれ育ちながらも、亡くなった母のことを思い出す海に近寄れない。かつて栄えた地元商店街は、高齢化と老朽化によって、閑古鳥が鳴いていた。そんな廃れかけた町に大手企業の再開発計画が進行中だと知る春陽。時を同じくして、地元の海にイルカの母子は住みつき、にわかに観光客で賑わっていく。遠き昔にも家のすぐそばの海にイルカの母子が住んでいた。春陽は幼少期を思い出しつつ、仕事に恋にと社会人の新生活に頑張りながら、いつしか地元の町と父の中華料理店を守りたいという想いが芽生える。幼なじみや地元の仲間に支えられ、失われた過去を取り戻そうと奮闘する春陽は、新しい季節を迎えるなか――。
文字数 159,976
最終更新日 2024.03.31
登録日 2024.03.31
『昆虫戦士ビート』プロローグ:沈黙の森の咆哮
1. 忘れられた聖域
人里離れた山奥に、古くから「神の森」と呼ばれる禁足地があった。
そこには、現代の生態系からは切り離された、太古の昆虫たちの遺伝子が静かに眠っていた。
だが、その平穏は、謎の組織「ガイア・アニマ」の介入によって破られる。
「見つけたぞ……地球本来の主役たちの記憶を。」
黒いマントに身を包んだ男が、森の最深部にある巨木に、七色に光るナノマシンウイルス「アニマ・インジェクター」を突き刺した。
その瞬間、森中の昆虫たちが苦悶の鳴き声を上げ、その姿を禍々しい怪獣――インセクターへと変えていった。
2. 運命の出会い
その頃、見習い学者の**甲斐 駆(かい かける)は、別の場所で一匹のカブトムシを観察していた。
「……おかしいな。君たちの鼓動が、なんだか悲しそうに聞こえるよ。」
駆には幼い頃から、生き物の心音を敏感に感じ取る不思議な力があった。
突如、空が不気味な紫色に染まり、森の奥から巨大な震動が響く。
「あれは……インセクト・ラボが警戒していた、変異反応か!?」
駆は、手に持っていたカブトムシを逃がそうとするが、そのカブトムシは逃げようとせず、じっと駆の瞳を見つめ返した。
3. 研究所(ラボ)の胎動
地下深くの昆虫生命工学研究所(インセクト・ラボ)。
警報が鳴り響く中、赤崎 剛司令官が鋭い眼光でモニターを凝視する。
「ついに始まったか。プラネット・インセクトの覚醒が。」
伊賀崎ともかは、未完成のベルトを整備台からひったくった。
「赤崎さん、出力が安定しないわ! でも、これを使わないと街が壊滅する!」
研究員の佐々波 亜美は、データの荒波の中に、一筋の希望を見出す。
「……適合者が見つかりました。この特異なパルス……間違いない。彼は昆虫を愛しているのではなく、昆虫と『同期』している。」
4. 最初の鼓動
街に現れた巨大なクモ型インセクターの前に、駆は立ちはだかる。
逃げ遅れた人々の悲鳴と、インセクターの不協和音。
その喧騒の中で、駆の心臓が激しく、一定のリズムで打ち鳴らされる。
「守らなきゃ……この小さな命も、みんなの未来も!」
その時、虚空から銀色のバイクが飛び込み、一人の女性が叫んだ。
「拾いなさい、駆! それが、あなたと彼らの新しい鼓動になる!」
駆の手の中に、黄金の輝きを放つビート・ドライバーが収まった。
それは、人と昆虫が再び共生するための、残酷で美しい契約の証だった。
文字数 26,893
最終更新日 2026.01.11
登録日 2025.12.30
「解明できない、愛がある。――白衣を濡らすは、桔梗の残り香」
舞台は、近代化の熱狂に沸く大正十年の帝都。代々エリートを輩出する家系に生まれ、ドイツの最新医学こそが世界の真理だと信じて疑わない青年医師・藤木健吾は、ある「不治の病」を抱えた名家・久遠寺家の令嬢の主治医となる。
患者である久遠寺綾子は、雪のように白い肌と儚げな瞳を持つ、古風で可憐な少女。しかし、彼女の背後には、家の負の遺産として代々引き継がれる異形の思念体「宵闇」が取り憑いていた。
健吾は当初、彼女を蝕む現象を「神経症」や「未知のウイルス」として冷徹に数値化し、科学の光で暴こうと試みる。しかし、診察を重ねるたび、彼は自らの理性を根底から覆す光景を目の当たりにする。それは、日光を浴びれば命が溶け、死に近づくほどに増していく、綾子の圧倒的な「美しき不合理」だった。
さらに、綾子の体を乗っ取り現れる人格「宵闇」は、健吾の傲慢な知性を嘲笑い、彼の白衣の下に隠された醜い所有欲と狂信的な愛を暴き出していく。
「彼女を救い、健康な日常へ戻したい」という医者としての使命。 「彼女をこのまま闇に閉じ込め、崩れゆく美しさを観察し続けたい」という男としての渇望。
昼は清純な令嬢と献身的な医師として、夜は妖艶な魔性と毒に当てられた男として。一通の手紙から始まった二人の関係は、次第に医学と怪異の境界を越え、背徳的な「共依存」へと堕ちていく。
「先生、私を救って……。でも、今の私を見て、心臓が高鳴っているのも知っていますよ」
ロゴスの鎧を纏った男が、一輪の桔梗の香りに狂わされていく、耽美的怪異ラブロマンス。
ゆく先々で出会う怪異に翻弄されながら……
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※作中の人物、建物、地名等全てフィクションとなります。
文字数 110,705
最終更新日 2026.04.25
登録日 2026.02.17
祖父は『機動戦士ガンダム』というアニメが好きだった。
好きすぎて、自宅の地下に実物大の巨大ロボットを作ってしまった。
型式番号:J01-GSTM。通称『ガソタム』。
全高18.0メートル、重量60.0トン、出力65,000馬力。
……そんな「国家予算レベルの不祥事」を、遺言で託されたのは孫の私だった。
私の名前は古谷麗(ふるや・れい)。
……あえて言う。読み方は『うらら』だ。
女子高生の一人暮らし。通学には便利だけど、地下には謎の超兵器。
動かせば家が壊れる。捨てれば数億円かかる。
バレれば自衛隊が飛んでくる。
「……よし、死ぬまで隠し通そう」
これは、ガンダムを全く知らない現実主義な女子高生が、おじいちゃんの遺した「重すぎる遺産」を必死に隠蔽しながら平穏な日常を守ろうとする、世知辛い奮闘記である。
登録日 2026.05.13
遺跡の村に生まれた少女リズは十六歳の誕生日、冒険者になるため旅立った。
彼女の目的は、各地に点在する遺跡の探索を通して、かつて太古の世界を征服し、忽然と歴史から姿を消した謎の民族の血を引いている(らしい)自らのルーツを明らかにすること。
冒険者の集まるギルドの町で、さまざま人々と関わり、時に一緒に冒険しながら、成長していく新米冒険者の記録。
文字数 75,441
最終更新日 2021.11.03
登録日 2021.03.08
東京の豪邸に一人暮らしをする高校2年生の神藤葉羽(しんどう はね)は、天才的な頭脳を持ちながらも、推理小説に没頭する日々を過ごしていた。彼の心の中には、幼馴染の望月彩由美(もちづき あゆみ)への淡い恋心が秘められているが、奥手な性格ゆえにその気持ちを素直に表現できずにいる。
ある日、葉羽は古い鏡を手に入れる。それはただの装飾品ではなく、見る者の深層心理や記憶を映し出す不思議な力を持っていた。葉羽はその鏡を通じて、彩由美や他の人々のトラウマや恐怖を目撃することになり、次第に彼自身もその影響を受ける。彼は鏡の秘密を解き明かそうとするが、次第に奇怪な出来事が彼の周囲で起こり始める。
やがて、鏡の中に隠された真実が明らかになり、葉羽は自らのトラウマと向き合うことを余儀なくされる。果たして、彼は自分の心の奥底に潜む恐怖と向き合い、彩由美との関係を深めることができるのか?鏡の中の真実は、彼の人生をどう変えていくのか?
文字数 12,745
最終更新日 2024.11.02
登録日 2024.11.02