「費用」の検索結果
全体で90件見つかりました。
祥一、冴子、信良、花江の四人は高校入学を控え、アルバイトに精を出していた。アルバイトというのは、成らずの滝からのダイヴ者の死体を回収する作業だ。
落葉町では、一定年齢に達した老人の間引き政策が行われているので、それを拒否した者は、滝からのダイヴィング自殺が認められているのだ。
ある日、祥一たちは隣町のダイヴ者が増えているのに疑問を持ち、隣町にその理由の解明に乗り出すことにした。隣町に行く前、森の中の廃屋でちょっと変わった連中と知り合った。彼らは、実は隣町の住民で、記憶喪失者のグループ「生ハム組」の五人だ。彼らは自分たちの記憶がなぜ失われているのかを知りたかった。祥一は、自分たちと生ハム組の問題に密接な関係があると思い、一緒に調査することにした。
生ハム組のメンバーは、なぜか郵便局に集まることが日課になっていた。郵便局にその秘密があるのでは思い、局長を問いただして「記憶の墓場」なる場所があることを突き止める。
そこで、一時的に記憶を取り戻した生ハム組のメンバーは、記憶を失った原因が、ある組織の策略であることを知る。その組織は、人間の記憶から、その人の最も悲惨な記憶を抜き取る研究をしているのだ。
ところが、それだけでは終わらず、組織はその記憶を、カルト好きな金持ち連中に販売して、その資金を研究費に充てていた。人道を無視したやり方だが、どうすることもできない。
生ハム組の連中は、「閲覧室」で失った記憶を望み通り閲覧することができたが、そのあまりの悲惨さに驚愕する。閲覧室を出れば、閲覧した内容は忘れるシステムになっているはずだが、生ハム組の連中は忘れなかった。しかしそれでも、悲惨な記憶を抱えて明るく生きていくことを覚える。生ハム組の連中は、以前にも増して、強力な団結力を手に入れたのだった。
祥一たちは生ハム組が記憶を取り戻したことに関連して、もともと抱いていた疑問、すなわち、なぜ隣町のダイヴ者が自分の町に増えてきたのかを理解する。実は、隣町とは持ちつ持たれつの関係であり、祥一の町は自殺する場所を提供するかわりに、然るべき費用をもらっていたのだ。だから、隣町の老人が祥一たちの町にやってきて、ダイヴィングをするため、死体が増加したのだった。
祥一たちはその原因を知り、満足する。高校生になれば、もっと高度な死体の回収作業に携われるので、がんばろうと思っている。
文字数 140,522
最終更新日 2017.04.30
登録日 2017.03.21
「このまま中止するか、俺を代理にして式を挙げるか」
結婚式当日。
大幅に遅れに遅れてやってきた花婿は……知らない男でした。
彼曰く、本来の花婿はついさっき、結婚詐欺で逮捕。
決断を迫られた私は、見ず知らずの彼と結婚式を挙げることに。
……そこまではまあよかった、が。
「李亜、俺のものになれ」
結婚式費用と引き換えに、彼に買われた……。
咲乃李亜 28
FoSCompany営業統括部 営業職に就いていたキャリアウーマン
寿退社したものの、結婚詐欺に遭って一文無し
仕事の面では優秀
けれどそのせいで冷たく見られがち
見た目が地味すぎて老けて見られる
自分のことには引っ込み思案
×
御津川慧護 34
世界に名だたるMITSUGAWA警備の若き社長
顔、いい
背も高い
ただし、性格はGoing My Way
猪突猛進、狙った獲物は逃がさない
初夜からはじまる慧護との関係に、李亜は落ちるのか……!?
文字数 60,776
最終更新日 2022.06.15
登録日 2022.06.11
士丈新、サラリーマン。命だけは取り留めた男。左側頭部を失う。だが、謎の人物によって近似世界への存在移管、異世界転移となる。その費用、プライスレス。
左目は鑑定眼。転移時に得た相棒による不思議パワー! そして、異世界を気ままに突っ走る! 超能力の男、転生人!
文字数 20,445
最終更新日 2024.10.15
登録日 2024.10.15
とある市立中学校。そこは何の変哲もない、一般的な中学校。
しかし、学校自体に変哲はなくとも、『校則』に変哲があった。
それが、『役職者の権限譲渡システム』である。
権限譲渡システム、とは、文字通り『役職者の権限を剥奪して自分のものにする』ものであり、例えるなら『生徒会長』や『図書委員』等の権限を奪えるのである。
勿論、複数の剥奪が可能で、その数が一定の数(多重役職者)になると、『待遇室』が与えられる。また、そこで出される消耗品の費用は、『教師の給料』からでているのだ。
教師は、減給されないようにするため、一生懸命に対応する。
しかし、それができない日が一日だけあるのだ。
それが『生徒総会』だ。
それは、生徒が中心になる会議で、教師はその際権限を持てない。
それに目をつけた風変わりな女子生徒がいる。
彼女は、生徒会長に『校則改定委員』の設立を求め、生徒総会にて、大きな校則の改定を狙う。
討論等で行われる相対。
それは生徒間だけではなく、教師とも行われる。
学校を意のままに操ろうと、活躍する、生徒たちを描いた物語―――。
文字数 30,822
最終更新日 2018.02.15
登録日 2018.01.31
「カクヨム」と「小説家になろう」に投稿しています。
伯爵令嬢のオリビアは「塵嬢」と陰で蔑まれていた。意味もなく理不尽に虐待する両親に所為だった。一方妹のアイラは両親に溺愛されていた。両親が家計を顧みない莫大な費用を惜しみなく投じて「宝嬢」と呼ばれるまで美しく着飾っていた。社交の場で恥をかかされ、祖父母が決めてくれていた婚約者まで妹に奪われた。相続するはずだった公爵位は、相続する前に餓死させられ妹のモノになった。恨みを飲んで死んだオリビアの魂は、過去に死の戻る奇跡を起こした。
文字数 20,071
最終更新日 2020.05.31
登録日 2020.05.13
――貴方を救う。それさえ出来るのなら、私は。
世界だって、必要ない。
近未来、何処かの世界、何処かの国。国は深刻な少子化問題に喘いでいた。
結婚しない人が増え、子供を持たない夫婦が増え、むしろその子供が作れる若者そのものが深刻な減少を辿るようになってしまった22XX年初頭。このままではこの国は滅んでしまう。政府は少子化に歯止めをかけるべくあらゆる対策を講じたものの、そのどれも成果を上げることなく終わっていた。
少子化が進む最大の理由は、出産と育児の負担が大きいことである。子供は欲しいが、出産の費用と環境を考えるとなかなか踏み切れない――そしてどうにか子供を作ることができても、今度は育児に追われてしまう。産休と育休は広まったものの、そのために仕事を休んでしまうと生活できない貧困層が増え、また子供を預けられる保育園の不足、保育士の不足も大きな課題となっていた。
さらに、養育費の負担。度重なる増税は国民の生活を圧迫し続けており、仕事は休めないしお金もない時間もない、という若者たちにとって子供を作ることそのものが至難の業となってしまったのである。政府がバックアップをするには金が必要。しかし、政府にもその金がない。子供たちのための給付金を支給するためには増税するしかないという悪循環。――そんな中、救世主のごとく注目されたのが、鬼才・高橋雄大が開発した『ホープ・コード』というアンドロイドだったのである。
ホープ・コードプロジェクト。
人間と変わらない姿と思考を持ち、優秀な家事育児能力と戦闘技能を持ち、人間より美しく中性的な容姿を持つ両性具有のアンドロイド達。二十歳の誕生日を迎えた人間達は、政府の援助を得てアンドロイドを支給されることになる。アンドロイド達とどのような関係を築くかは、人間の“ご主人様”次第。ただその最終目標は、人間の恋人かアンドロイドのどちらかとの間に子供を設けるということにあった。ホープ・コードとは世界で初の、人間との間に子供を作ることのできる機械人形の総称なのである。
「この一瞬だけ、許してくれ。馬鹿な私を」
そのホープ・コードを人間達の“ご主人様達が”選ぶ日、対面日が迫ったある日。
ホープ・コードの一人であり、全世代で最も優れた器量と技量を持つと評価されつつもその難ある性格から前回の対面日でパートナーにドタキャンされた過去を持つシェルは、ある決断をする。
それは、同じホープ・コードであり、落ちこぼれと揶揄される存在だった親友・ミリーに、想いを告げることだった。
ホープ・コード最大の禁忌は、人間のご主人様に逆らうこと。そして、ホープ・コード同士で恋をすることと知りながら――。
これは、人あらざる機械人形と、それに関わる者たちの――愚かで愛しい絆の物語である。
文字数 186,381
最終更新日 2020.01.16
登録日 2019.12.15
『リディア王国』において、勇者は『食用』である。
召喚のために莫大な期間と費用こそかかるものの、血を飲めばあらゆる病気が治り、肉やハラワタを喰らえば不老や不死などの薬効がついてくる夢の激レア素材である。
しかも歴代の勇者には無かった『再生』スキルまで所持した状態で召喚された主人公『ヒロ』は、それはもう丁重に扱われていた。自らの運命に気づいた彼が逃げ出すまでは……。
追手は一騎当千の騎士団『七星』と、彼らの属する王国そのもの。
対するは駆け出し勇者『ヒロ』と、はぐれ悪魔『アール』。
命がけの鬼ごっこの勝者はどっちだ?
文字数 129,057
最終更新日 2020.09.30
登録日 2020.08.25
日々、親方、先輩方、そして高学歴の後輩達にとてつもない量の付与をさせられているのは、ショウという孤児院上がりの付与術士。
孤児院上がりだが、魔法道具工場に就職させてもらったが、成人の儀の費用が払えないので、そこで得られる職種やスキルはなにもない。
今日もあり得ないくらいの量の付与をこなしていたが、ノルマが達成できなくてハンマーで殴られてしまい気を失った。
気を失っている間に、真っ白な空間で前世は日本人だったことを思い出し、転生ボーナスでユニークスキルを与えてくれることを神様に告げられる。
さぁ、ここから俺の新しい人生が始まる
文字数 15,387
最終更新日 2019.05.24
登録日 2019.05.11
ある日突然地球にファンタジーで出現するようなモンスターが現れた4。それは人々を次々に襲い初め、とてつもない数の被害者を出した。いきなり地球にモンスターが現れたとしても、そう都合よくモンスターを倒してくれる勇者が現れるはずもなく、政府が費用をだし、モンスターを倒す為の武器を開発した。
その名もchemical(化学)weapon(武器) 化学武器 通称CW
そんな武器を扱う為の専門学校と言うものが存在する。化学武器専門学校、通称CW学校である。
とある事からCW学校に通う事になった少女の事を綴った物語である。
登録日 2014.12.06
「高校生・銀次は、ある日突然異世界に転移させられた。ただのファンタジー冒険者になれると思いきや、彼が背負わされたのは途方もない400万円の借金。異世界転移費用や謎のアップデート代まで請求され、現実世界を皮肉るような異世界生活が幕を開ける。彼が唯一手にした武器は、空気中の窒素を操る『窒素能力No.7』。この能力を駆使しながら、モンスターとの戦闘や理不尽な借金返済に挑む姿は痛快そのもの。
旅の中で出会ったフィリアという貴族の少女との心温まる交流や、モンスターとの死闘、窒素能力を使いこなすための試行錯誤が描かれる本作は、笑いと感動が交錯する物語だ。銀次の軽妙な語り口は、どこか現代社会を風刺しており、読者を飽きさせないテンポの良さが魅力。
「異世界転移×借金×窒素操作」という新感覚の設定と、どこか憎めない主人公の人間味あふれる姿に、あなたもきっと引き込まれるだろう。異世界ファンタジーと現代社会のリアリティが見事に融合した一冊。この借金生活、果たして返済の目途は立つのか!?痛快冒険譚が今、始まる。」
文字数 241,480
最終更新日 2026.08.02
登録日 2024.12.06
読者の世界と適当に被っている異世界リチタマに、 顔も名前も隠さない少年忍者がおりました。
その少年忍者の名は、ユーシア。
廃棄聖剣八本と同化して、外見が巨乳美女のU級戦闘ユニット・ゴールドスクリーマーに変身して無双できますが、お腹が空くので滅多に変身しません。
仕事で新人声優ユニット「サンダーサボテンズ」のイベント警護に加わったユーシアは、暴力団・悪徳宗教団体・文化破壊活動家との大乱戦に巻き込まれた。
恋人リップとのデートの時間と費用は、捻出できるのか?!
適当に現代と被っている異世界リチタマで展開する、チープでアバウトな少年忍者のサブカル冒険活劇、ここに開幕!!
※他の小説投稿サイトでも連載しています。
この表紙は、画像生成AIで出力したイラストです。
文字数 47,021
最終更新日 2023.11.03
登録日 2022.12.18
要介護3の認知症、だけど生存本能だけは無駄に強い弁の立つ夫と天然でガラケーな妻の日常
母が原稿用紙に綴ったものを娘がUPしています。
なお、先に皆様に読んでいただきたいもの(失禁対策や介護費用対策)からUPしているため、時系列がまちまちになっていますがご了承ください。少しでも、同じような悩みを持っている人のお役に立てれば…と。
くすっと笑えるものもあればそうでないものも。
笑えるものには”笑いあり”と記載しておきます。
また、母のエッセイに手を加えたくないので、話によっては前後編にし後編を娘視点にしています。
父、ふみ 79歳 要介護3 なんだかんだ、母のことが大好き
母、みよ 74歳 天然 天然すぎてオレオレ詐欺があきらめて電話を切ることも。
娘 とも 既婚 両親の家まで1.5時間くらいの距離に住んでいる
!!!!!!認知症の尿失禁に悩んでいる方へ!!!!!!!!!!!!!!
「逡巡」「吉か凶か」をよんでください。病院を選び、手術をしたら、もしかしたら、我が家のように症状が軽減がされるかもです。また、その手術はリスクが低いです。
!!!!!!実家が金欠で仕送りするか悩んでいる方へ!!!!!!!!!!
介護費用は年金生活者の重荷になります「あれこれ」後編を読んでください。少し楽になるかもです
文字数 45,190
最終更新日 2025.05.25
登録日 2022.10.15
晴香の両親は、晴香が幼い頃に離婚し、晴香は母に引き取られた。晴香にはその頃の記憶がほとんどなかったが、父は高収入の外科医で、母と晴香を見捨てていったのだと、母から聞かされていた。しかし、晴香は大学生になってから、両親の離婚調停の資料を偶然発見した。そこには、驚愕の事実が書かれていた。父が娘を守るために親権を求めて必死だったこと、母が多額の婚姻費用や養育費を得ていたこと、裁判官は調停の最初から親権は母のものと決めつけて、母が育児放棄をしていたという父の訴えをすべて聞き流していたこと。
現在の日本では、離婚に向けて突然子供を連れ去って別居することが認められています。そして、親権者を決めるとき、連れ去った側が圧倒的に有利になります。さらに、母親が親権者になることがほとんどです。仕事も家事も育児も全くしてこなかった母親でも、「これからきちんと育児をします」と口先だけ言っておけば、親権者になれるのです。
そうして父は娘と会えなくなりました。このような悲劇は、実は現在の日本ではよくあることですが、ほとんど話題にもなりません。皆さんに、日本の離婚、親権の制度について問題提起をしたくて、この小説を執筆しました。いろんなご意見があると思いますので、ぜひお聞きしたいです。
登録日 2019.12.09
いまどき流行り?の異世界トリップ。女子大生ノノカが飛ばされた先は、とある貴族の領地内。ナイスミドルな公爵様はとっても変わり者。無愛想な魔法使いに、比喩じゃなくワンコな剣士、そして変態学者などなど……「研究のためなら費用は惜しまないよ! 諸君じゃんじゃんやってくれ!」「公爵様、それ反逆罪になりません?!」のんびりまったり異世界記録。
登録日 2014.10.25
2017年から本格的に始まったNASA主導による火星移住プロジェクト。この計画は莫大な費用と多大なる犠牲の上に進められ、2040年の夏から秋への季節の変わり目、ついに火星へ最初の移住者を送り出そうとしていた。
火星移住プロジェクトの一般枠抽選当選者として、移住プロジェクトに参加することになった大学生の青年・設楽慎二(したら しんじ)は、アルバイトの帰り道、殺人現場を目撃する。
そして世界は滅びへのカウントダウンと向かい、様々な組織と思惑と策略。青年は、その渦中の中心へと巻き込まれていく。
――そして、世界は滅亡する。
※血も死体も出る予定です。そんなに派手にするつもりはありませんが、苦手な方はご注意ください。
文字数 17,395
最終更新日 2025.01.11
登録日 2025.01.10
一、二年前に「祥雪華」名義でこちらのサイトに投降したものの、完結後に削除した『後宮生活絶賛困窮中 ―めざせ媽祖大祭』のリライト版です。ちなみに前回はジャンル「キャラ文芸」で投稿していました。
このリライト版は、「真魚」名義で「小説家になろう」にもすでに投稿してあります。
以下あらすじ
19世紀江南~ベトナムあたりをイメージした架空の王国「双樹下国」の後宮に、あるとき突然金髪の「法狼機人」の正后ジュヌヴィエーヴが嫁いできます。
一夫一妻制の文化圏からきたジュヌヴィエーヴは一夫多妻制の後宮になじめず、結局、後宮を出て新宮殿に映ってしまいます。
結果、困窮した旧後宮は、年末の祭の費用の捻出のため、経理を担う高位女官である主計判官の趙雪衣と、護衛の女性武官、武芸妓官の蕎月牙を、海辺の交易都市、海都へと派遣します。しかし、その最中に、新宮殿で正后ジュヌヴィエーヴが毒殺されかけ、月牙と雪衣に、身に覚えのない冤罪が着せられてしまいます。
逃亡女官コンビが冤罪を晴らすべく身を隠して奔走します。
文字数 133,307
最終更新日 2024.11.22
登録日 2024.10.28
北海道の小さな村「神の国」に生まれた14歳の裕人は、いつものように村を流れる「天の川」で桜鱒釣りに向かう。川のほとりで焼身自殺した男女の死体を発見する。丸焦げになった女性の一部から、小さい頃に憧れた、東京へ行ったはずの義理の姉だと判明する。
翌年、トマップ山の麓に住む祖父が何者かに襲われ逝去する。犯人はヒグマだった。ヒグマは人喰い熊となり、神の国村の人々を連続襲撃する。思春期に描く正義感から、ひょんなことでヒグマを罠にかけ村の英雄となるが、ヒグマが人を襲うのは病気の小熊を養うためだと知りショックを受ける。
”人や動物は呆気なく死んでしまう”と悲しむ間もなく裕人は成長していく。やがて、
カトリック系の進学校に入学した裕人は、海水浴の事故で親友を死なせてしまい悲しみに沈む。
「死はいつもすぐ側にいて、どうしてこんなに苦しいのか…」
そんな彼を励まし、支え、ともに成長する友人達と自然。
海に沈む夕陽を背に浴び、街の明かりが蛍のようにともるまで、漆黒の海のなかで考え裕人が決心したことは、”人の死に共なう悲しみをなくしたい”であった。
東京の医学部に入学し、ヒポクラテスの医の倫理から始まり、目の前にいる苦しむ人々を助ける事が自分の責務だと学んだ。
阪神淡路大震災の際には、医学生として奔走。自分の進む道を救命救急医と定め医学の道をスタートする。
ただガムシャラに、鳴り止まないホットラインを受け患者を治療し、ヘトヘトになってベッドに寝堕ちる。空いた時間は大学院で炎症性メディエーターを研究する生活。自分の専門分野を選ぶ際に先輩達は反対していた。その疑問が心に引っかかったまま、5年目の夏。運命の出逢いが訪れる。
救急で運ばれてきた薫だ。薫は雑誌の編集者で東京生まれ、東京育ち。名門女子校出身であったが、拡張型心筋症を患っていた。
いつも恋愛に消極的だった裕人だったが、初めて自分から恋に落ち、病床の薫を励まし支え、ついに結婚する。しかし、薫に必要な治療は心臓移植しかなく、アメリカに行かなければならず、マサチューセッツ州にある大学病院が引き受けてくれることとなる。渡米と心臓移植には莫大な費用がかかる。裕人は資金集めに奔走し、なんとか渡米する。
しかし、薫の血液型や体格は欧米人では稀であり、人工補助心臓を装着していても徐々に衰弱していく。渡米から1年5カ月、薫は移植を受ける事ができないまま帰らぬ人となる。
裕人は無力感と生きる意味に悩みながら、日本に帰国し東京の小さな病院に救急医として働き始める。ただ手術と治療を漫然と繰り返す毎日を過ごす。
そんな時、3月11日東日本大震災に遭遇し、DMAT災害派遣活動を開始する。
多くの人の「死」に触れながら、裕人が出した「生きること」「死ぬこと」の意味とは?
そして明日も生きて行くと、心に決めた裕人の成長物語であり。
文字数 45
最終更新日 2016.06.29
登録日 2016.06.29
さくら長屋の回覧ノート
レンタル有り三連続で彼氏にフラれ
おひとり様として生涯過ごすことを決めた32歳の百花。
効率よく最速で老後費用の
貯蓄2000万円を目指す【超タイパ女子】だ。
究極の固定費である家賃を下げるために、築50年のさくら長屋への入居を決める。
さくら長屋の入居条件は
【「回覧ノート」を続けることができる人】
回覧ノートとは長屋の住人が、順々に
その日にあった良かったことと
心にひっかかったことを一言だけ綴る簡単なもの。
個性豊かで、ちょっとお節介な長屋の住人たちと
回覧ノートを続けて交流するうちに、
百花はタイパの、本当の意味に気づいていく。
おひとり様で生きていくと決めたけれど、
<<少しだけ人と繋がっていたい>>
──そんな暮らしの物語。
文字数 109,710
最終更新日 2026.03.11
登録日 2025.04.07
「パーティーを抜けてくれないか?」
二年ほど在籍したパーティーのリーダーから唐突に告げられたクビ宣告。その理由は、テイマーの費用対効果が最悪だからというものだった。
とはいえ特に足を引っ張っていたつもりはないスミスは、しかしあっさりとそれを受け入れる。
様々な思いがあってクビを受け入れたスミスであったが、一番の理由はそのパーティーの名前にあった。
「黒鉄軍とか地味にダサい名前だよなぁ……」
ソロとして活動することになったスミスは、果たして何を目指して生きるのだろうか。
文字数 7,619
最終更新日 2022.02.18
登録日 2021.05.05