「思い出す」の検索結果

全体で1,082件見つかりました。
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昭和、平成、令和へと時代の過渡期、老人は日本人の国防意識の低さを嘆く。 しかし、ひ孫に『暢気に人が生きられる姿はこの国の勝利だ』と諭される。 老人、川村宗一郎は目の覚める思いで、長かった戦後が終わる気がした。 戦時中、彼はとても美しい、しかしながら切ない初恋をしていたことを思い出す。 彼の初恋は告白できずじまいの失恋からはじまった。 悔しいかな、大好きな彼女は別の男しか見えていない。それでも、彼は彼女の恋を応援してしまうのだ。 その初恋の彼女に酷似しているひ孫の泰子。 宗一郎は在りし日の大好きな人達との愛おしくも切ない思い出を語りだす。 史実に名高い三四三飛行隊創設、紫電改開発と激動激務の中も太平洋戦争末期に純愛、死別、そして、初恋の女性が想いをつないだラブレターに隠されていた想いを彼自身も知ることになる。
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小説 185,585 位 / 185,585件 恋愛 56,293 位 / 56,293件
文字数 167,372 最終更新日 2021.07.27 登録日 2021.07.27
早乙女加奈枝のラザニアを修正しました。話が現代と混ざっていました。すみませんでした。 五木結斗の話し方を俺から僕に変更しました。 これは、6つの切ない恋の物語。 これは、悲恋か諸恋か!? 【桜の下の天使】 桂木丈助と、一ノ瀬倫は、今でもあの日を思い出す。 死んだと思った俺の前に現れた天使の事を…。 俺は、糞みたいな自分の人生が大嫌いだった。 それでも、そうやって生きていくしか出来ないんだと思っていたんだ。 私には、もう誰も救えないと思っていたんだ。 【救えなかった恋】 上條陸は、この季節になると思い出す。32年前ー 桜の季節に、保健室にいる天使に恋をした俺。 天使と会ってる事がバレて保健室に行けなくなった俺。 俺は、天使と学校の外で会う事になる。 俺達は、同じ気持ちだった。 その年の夏休み天使と交際した。 重ね合う日々の中で、天使がケジメをつけたいと言い出した。 夏休み最終日に、会う約束をしていた、俺の元に届いたのは…。 【桜の木の桜木さん】 あれは、30年前の出来事。 学校の中で、語り継がれているただのおまじないだと思っていた。 伊納円香にとって、先生は特別な人だった。 愛する先生を手に入れられたのは、おまじないだったのか? 【嘘つきな人】 早乙女加奈枝にとって、彼以外の存在以外あり得なかった。 同棲した結果、破局を向かえる。 寂しさから、他の人を求めてしまう日々の繰り返しだった。 そんな日々の中で、やっと見つけた愛を育んでいこうとしていた時だった…。 【お腹いっぱい、召し上がれ】 村井美鶴にとって、彼女はなくてはならない存在だった。 しかし、彼女は村井美鶴の存在を嫌っていた。 それは、村井美鶴の容姿の美しさにあった。 そんな事を気にもしていなかった20歳の村井美鶴の恋はある日、幕を閉じたのだった。 【花びらの舞い散る夜に】 浜井凌平にとって、それは、最悪な季節で、大嫌いな花だった。 「明日から、雨が続くから。最後のお花見に行こうよ。」 そう言われて、愛する人とのお花見に出掛けた。 30歳の浜井凌平にとって、その恋は初めて手に入れた幸せだった。 この6つの恋の結末を、最後まで見届けて欲しい。 一つ一つのお話は、短編になります。 小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+、エブリスタでも載せています。
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小説 185,585 位 / 185,585件 恋愛 56,293 位 / 56,293件
文字数 104,826 最終更新日 2022.05.10 登録日 2022.04.30
恋愛 完結 長編 R15
【本編完結】十八歳の誕生日を迎えた夜、前世の記憶が甦ったクラシオン。 六歳を迎える事無く亡くなった前世の記憶から、彼女は自身が子供向けアニメ、魔法戦士ラブリィブレッシングシリーズ、スプレンダーのキャラクターの一人だと気づく。 この世界は一期スプレンダー及び二期スプレンダーリミテと同じ。クラシオンは二番目の戦士だ。 そして敵幹部の一人が、自身の夫である事も思い出す。 アニメでは、洗脳された夫であるエスパダは、クラシオンと戦い、その中で自我を取り戻し、救われるという話だった。 夫婦というものの、日々関わりがない夫婦関係、所謂白い結婚状態である事を、敵の洗脳だと思い、クラシオンは戦士としてエスパダと戦い、洗脳を解くことを決意する。 夫婦が白い結婚から、(肉弾戦と言う物理的な)歩み寄りによって、本来の夫婦になる話。 かなりゆるめのコメディ、シリアス色薄めです。 ※小説家になろう、ノベルアップ+にも投稿しています。 ※R15は保険です。
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小説 185,585 位 / 185,585件 恋愛 56,293 位 / 56,293件
文字数 111,643 最終更新日 2021.09.20 登録日 2021.08.01
ぼくは遠足が好きだった。何故なら―― ふと思い出す、あの日のこと。
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小説 21,301 位 / 21,301件 現代文学 641 位 / 641件
登録日 2012.08.04
恋愛 完結 長編 R18
「Parallel」と言ってすぐに思い出す言葉は、パラレルワールド。と言うわけで、短絡頭のたすくは「Parallel」のパラレルワールドを書きました。 主人公倉本夏海と結城龍太郎の間に龍太郎の親友梁原健史が絡んでくることによって、二人の運命は全く違ったものになっていきます。 後半部分と同じ龍太郎語りです。 最初、彼らが別れるまでは同じなので、分岐以降しか書いていませんでしたが、後日一作にするため最初から書き直しました。
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小説 185,585 位 / 185,585件 恋愛 56,293 位 / 56,293件
文字数 47,502 最終更新日 2018.03.05 登録日 2018.01.08
 もう、あの男には届かない―――  朱子学者である浅見安正(絅斎)は、古義学を唱える大儒、伊藤仁斎の死が近いことを知って呟く。そして、自分に学を授けた師、山崎闇斎を思い出す。自分はついに師に遠く及ばず、仁斎と切り結ぶことも出来なかったと。  切り結んでみたかった。あの男と。そして出来る事なら、一刀両断にしてやりたかった。  そうすれば、師は安正を褒めてくれただろうか。それとも、他を批判している暇があるなら己れの学を磨けと叱責しただろうか。      ☆   江戸初期の儒学者・神道家、山崎闇斎(1619-1682)の生誕から400年になるのを記念して、ささやかなお祝い冊子を作成しました。本作はその中の一作で、山崎闇斎門下の三傑と言われた浅見安正を描く創作歴史小説です。一度は師の元を去った浅見は、後にそれを深く悔いたという逸話が残っています。小品ですが、読んで頂ければ幸いです。  小説家になろうにて完結済みです。
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小説 185,585 位 / 185,585件 歴史・時代 2,384 位 / 2,384件
文字数 5,589 最終更新日 2020.04.17 登録日 2020.04.16
 別個の人である限り抱えている秘密は見抜けない。それぞれがそれなりの理由による秘密を抱え、島の秘密・十二神将に立ち向かう。  遥か昔、天の使役神(しえきしん)である十二神将(じゅうにしんしょう)は、万物を創生するという豊饒石(ほうじょうせき)の所有権を巡って争った。この争いを見かねた仙人・泰(たい)元璋(げんしょう)は、十二神将と豊饒石を封じ込める。この封神(ほうしん)により六十年に一度目覚める一神将と鼎国(ていこく)の王は、豊饒石の所有権を争わねばならない。  六十年目の王となった緋逸(ひいつ)は、他に公子がいなかったというだけで王位を与えられたことに悩んでいた。王族と有力貴族の勢力を抑えるため、後宮にとどめている花嫁候補の中から結婚相手を選べと宰相・俚韵(りいん)から責められていることにも苦悩している。憂鬱な日々の中、気晴らしに出向いた泰山(たいざん)で小人・紫翠(しすい)に出逢う。不思議な存在の紫翠から、霊符(れいふ)や妙に的確な助言を与えられることで緋逸は支えられ、二人の距離は近づいていく。  幾多の騒動を乗り切った緋逸は紫翠との会話から、監修国史(かんしゅうこくし)・彪之(ひょうし)や俚韵、筆頭貴族の次男であることに雁字搦めにされている大将軍・羲奎(ぎけい)との結びつきを思い出す。  そんな折、緋逸が拾った仔犬が甲戌(こうしゅつ)神将の仮の姿であることを花嫁候補・嬋玉(せんぎょく)から聞かされ、紫翠をさらっていった神将を追って泰山へ。そこで緋逸は紫翠から、これまでの騒動が来羅(らいら)の身体を乗っ取っていた神将の仕業であることを教えられ、豊饒石を所持しているが故、紫翠が神将に狙われていたのだと気づく。  神将との勝負に王が勝った後(のち)のこと。嬋玉の存在を疑わしく思っていた羲奎は、彼女を推挙した理由を俚韵に訊いてみた。俚韵は、嬋玉の母である婉麗(えんれい)夫婦に憧れていた過去を告白する。婉麗が不老不死の元璋の子を身籠ったのには絶対的な理由があるはずと仮説を立てて、元璋の子と王を廻り合わせようと画策したのだった。  豊饒石を返しに行ったまま行方不明となっていた父・泰元璋を捕まえた紫翠は、豊饒石を持たされた故の多くの苦労を訴えながら、六十年ごとに神将が目覚めるからくりを仕掛けた理由を父に問うてみた。  だが、返る答えはあやふやで。それは島の秘密なのだった。
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小説 185,585 位 / 185,585件 ファンタジー 42,689 位 / 42,689件
文字数 97,011 最終更新日 2017.10.23 登録日 2017.10.23
恋愛 連載中 短編
主人公の美樹は塾で知り合い、仲良くなった悠に恋心を抱く。 ある日悠から彼女と別れたという報告を受け、チャンスだと思い猛アッタク! 果たして美樹は悠と付き合うことが出来るのか? これから美樹に立ちはだかる困難とは? 青春を思い出す甘酸っぱいラブストーリー!!
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小説 185,585 位 / 185,585件 恋愛 56,293 位 / 56,293件
文字数 4,277 最終更新日 2020.07.13 登録日 2020.07.13
O.K
サラリーマンの主人公は、いつも通り会社の昼休みに公園でお弁当を食べていた。ある日、公園のトイレでトイレを済ませようとしたが、個室のドアが開かなくなり、そのまま砂漠にワープしてしまった。不思議な建物を探検しながら脱出方法を見つけ、夜になって公園に戻った。その後も不思議な体験をしたくないと思いつつも、トイレの個室を見ると昨日のことを思い出すという日常の中での小さな冒険を描いた物語。
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小説 185,585 位 / 185,585件 ファンタジー 42,689 位 / 42,689件
文字数 914 最終更新日 2024.03.11 登録日 2024.03.11
目を覚ますと不思議な世界に飛ばされていた少女… そこで彼女は不思議な狐と出会う。 能天気に話しかけてくる彼に彼女はある人のことを思い出す… 筆者の妄想の世界へどうぞ…
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小説 185,585 位 / 185,585件 ファンタジー 42,689 位 / 42,689件
文字数 1,674 最終更新日 2016.10.06 登録日 2016.10.06
小さな出版社のオーナー兼児童文学編集者の高遠千秋が、高校の文学部が作成した一冊のメモリアル本を手にして十年前のできごとを思い出す。それは誘拐に会い恐ろしさのあまり口のきけなくなった十歳の月島蒼とのささやかな日々だった。そして十年後……前篇・中編・後編の三部構成の物語です。「なろう」の過去作品です。
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小説 21,301 位 / 21,301件 キャラ文芸 295 位 / 295件
登録日 2018.11.24
青春 連載中 短編
一人の少年が自分の人生に諦めつこうとしてた時にある女の子との約束を思い出す。そこから人生を変えてゆく...
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小説 185,585 位 / 185,585件 青春 6,573 位 / 6,573件
文字数 1,004 最終更新日 2017.06.23 登録日 2017.06.23
 「ぼく」のところに、一年間だけ在籍した小学校の同窓会通知が届く。転校を繰り返してきた自分に、そんなものが来るとは思っていなかった。出席することに決め、転校以来訪れたことのない町に向かう。変わってしまった町並みに戸惑う中、一人の同級生のことを思い出すが——。  小説家になろう様にも掲載しています。
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小説 185,585 位 / 185,585件 ホラー 6,759 位 / 6,759件
文字数 4,993 最終更新日 2023.01.04 登録日 2023.01.04
恋愛 連載中 長編 R15
ヴィオレッタは階段から落ちた日の夜、自分がOLだった前世を思い出す。そして、この世界が伝説の乙女ゲーム「女神様の愛し子と宝石の国の王子様」いわゆる(メガスト)と酷似していること、自分が悪役令嬢であるヴィオレッタ・ウィルキオーネであることに気づいて、混乱する。 メガストの中で、ヴィオレッタは、どう頑張っても処刑エンドになってしまうという悲惨な結末を迎えるのだ。 処刑エンドは阻止しなければと、あれこれとフラグを折っていくものの、物語の強制力でストーリーに戻されてしまうヴィオレッタ。 そして時は流れ、学園最後のイベントである卒業パーティでヴィオレッタは断罪されてしまう。 もうこれまでかとその場にへたり込んでしまったヴィオレッタに、手を差し伸べるものがいた。 「国外追放するのならば、私の国に連れて返っても良いだろう?」 見上げると、そこには隣国の王子で留学中のジェラルドがヴィオレッタを庇うようにして立っていた。ヴィオレッタの中で遠い記憶が蘇る。 (こ、この人、メガストの続編の「妖精王の愛し子とモフモフの国の王子様」に出てくる王子様じゃない!なんでここに居るの〜〜〜!!!???) 混乱し続けているヴィオレッタをひょいと抱き上げて、ジェラルドはそのまま、隣国に戻る馬車へと向かったのだった…… 突然26才OLの前世の知識が蘇ってしまった悪役令嬢が、健気ワンコ属性の王子に溺愛されるお話です。 ざまぁはしっかり入れていく予定です。 #初投稿作品となります。 #内容紹介のシーンにたどり着くまで少し長いかもしれません。 #誤字脱字気をつけていますが、もしあったら教えていただけると助かります。 #R15は保険です。
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小説 185,585 位 / 185,585件 恋愛 56,293 位 / 56,293件
文字数 1,595 最終更新日 2020.10.01 登録日 2020.10.01
BL 連載中 長編 R18
雨の中聞こえる小さな鳴き声。気づいたら僕は、その体を抱えて家への道を走っていた。僕は、雨が嫌いだ嫌なことを思い出す。 主人公がひょんなことから拾った猫はどうやら普通の猫ではないようで、寂しく暮らす主人公をとことん甘やかす ハイスペック猫獣人×マイペース主人公 主人公は、その甘さにどんどんほだされて…   ※猫が人間に変化したりします。お嫌いな方はお気をつけください。 R18表現のところには★を記載します。 お気をつけください。
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小説 185,585 位 / 185,585件 BL 24,057 位 / 24,057件
文字数 3,482 最終更新日 2021.04.04 登録日 2021.04.01
SF 連載中 長編
元気いっぱい恋する乙女の小学5年生 安部まりあ。 ある日突然彼女の前に現れたのは、願いを叶える魔獣『かがみん』だった。 まりあは、幼馴染である秋月灯夜との恋の成就を願い、魔力を授かり魔法少女となる決意を固める。 しかし、その願いは聞き届けられなかった。 彼への恋心は偽りのものだと看破され、失意の底に沈んだまりあは、ふとある日のことを思い出す。 夏休み初日、プールで溺れたまりあを助けてくれた、灯夜の優しさと逞しい筋肉。 そして気付いた。 抱いた気持ちは恋慕ではなく、筋肉への純粋な憧れであることに。 己の願いに気付いたまりあは覚醒し、魔法少女へと変身を遂げる。 いつの日か雄々しく美しい肉体を手に入れるため、日夜筋トレに励む少女の魔法に満ち溢れた日常が、今幕を開ける―――。 *小説家になろうでも投稿しています。 https://ncode.syosetu.com/n0925ff/
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小説 185,585 位 / 185,585件 SF 5,155 位 / 5,155件
文字数 110,034 最終更新日 2019.05.19 登録日 2018.12.19
恋愛 連載中 長編
ガラケーが大半だった2009年。14歳だった私(百合)は、ネットチャットアプリ「TSUNAGARI」でネット上で知り合ったニックネームKAMINARIと繋がる。2人は気が合い毎日のようにオンライン上で話していた。ところがスマートフォンの普及によりTSUNAGARIは突如サービス終了を迎えてしまう。最後に直接会えば良かった。その後悔で心が苦しくなった。恋愛的な感情をKAMINARIに抱いていた百合は暫く立ち直れなかった。2023年28歳になった百合は10年前に上京し、東京の大手書店チェーンに就職してから6年が経つ。 結婚、キャリア、人生について考えたときにふと、KAMINARIの事を思い出す。 あの時のようにまた話したい。そこから再会への幕が開ける。
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小説 185,585 位 / 185,585件 恋愛 56,293 位 / 56,293件
文字数 1,115 最終更新日 2023.10.22 登録日 2023.10.22
恋愛 連載中 長編
公爵令嬢のローゼリアはある日前世の記憶を思い出す そして自分は友人が好きだった乙女ゲームのたった一文しか出てこないモブだと知る! 「私は死にたくない!そして、ヒロインちゃんの恋愛を影から見ていたい!」 死亡フラグを無事折って、身分、容姿を隠し、学園に行こう! そんなモブライフをするはずが…? 「あれ?攻略対象者の皆様、ナゼ私の所に?」 ご都合主義です。初めての投稿なので、修正バンバンします! 感想めっちゃ募集中です! 他の作品も是非見てね!
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小説 185,585 位 / 185,585件 恋愛 56,293 位 / 56,293件
文字数 28,415 最終更新日 2021.03.18 登録日 2020.05.23
ある日、高校二年生の名代涼未は、放課後、調理部の活動をしに旧校舎の第二家庭科準備室へ向かっていた。すると、突然辺りが暗くなり闇に包まれ、どこからか声が聞こえ、『東階段三階の踊り場に来い』というのだ。 そこで出会った幽霊のイケメン。かつて彼はこの学校の生徒で、 とある理由で亡くなってしまったのだという。だがイケメン幽霊は死んだ理由を忘れてしまっていた。その理由を思い出すために涼未とイケメンは、たくさんの学校の幽霊達とコンタクトを取り始めた…
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小説 185,585 位 / 185,585件 ファンタジー 42,689 位 / 42,689件
文字数 5,103 最終更新日 2017.11.20 登録日 2017.11.13
現代文学 完結 ショートショート
 爽やかな晴天の夏の日、私は一人、とある地方集落のローカル線の新駅に降り立った。田んぼの中を真っすぐに走っている無電化の狭軌軌道は、日本の原風景と言えるような鄙びた眺めだ。そして、私にとって最も馴染みのある眺望の一つだった。  正確には、その風景の半分はと言うことになる。その駅の周辺には住宅地開発の計画があり、東口は既に土木工事が行われている。小さな駅前広場と、そこに隣接する駐車場、コンビニエンスストアの予定地の他は、なんの変哲もない地方の住宅地である。ダンプカー2,3台とブルドーザーが砂埃を立てながら工事をしている。他に目立つものはなく、青い空の下には、夏らしいくっきりした白い雲が緩やかに風に流され、時より風が強まると稲や雑草の葉擦れの音が聞こえる程度である。  今日、私がこの駅に降り立ったのは、他でもなく、西口で開発に反対している地権者の説得のためである。村役場に採用されてから十数年、用地係だけでも六年目で用地係長となった私は、周囲からの信頼も得て、交渉事も一人で行うようになっている。しかも、この地は私の地元で、周辺の田んぼは幼い頃の思い出の遊び場だ。  西口は未だ工事に着手できておらず、田んぼはそのままだったため、私はいつものように、田んぼ外れの里山のふもとにある地権者の家まであぜ道を歩いて行くこととした。  もう、この地権者の家に来るのは何回目だろうか。そして、最初は強行に反対していた老爺が、前回言ったことを思い出していた。 「わしゃあ、この年までずっとここで生まれ育っての、役場の決めた計画に反対する気はなかったんだども、どうすても賛成はできねくての。亡くなったかかと一緒に手入れした田んぼが思い出なんじゃ。どうせすぐにかかのところさ行くだろうから、せめてそれまでの間、待ってくんなし」  その言葉を聞いたとき、私も妙に得心してしまった。そう言えば、幼い頃にこの田んぼでドジョウ掬いをして遊んでいた頃、この風景を壊すものは許さない、自分がこの田舎を守るなどと幼心に決意したことを思い出す。そんな私が用地係とはなんとも皮肉なものだ。  あぜ道わきの水路に目をおとすと、キラキラした水面の下に太ったドジョウが数匹逃げ泳いで行ったのが目に入った。朝晩にはカエルの鳴き声もうるさいだろう。ふと、幼い頃の私が、真っ黒に日焼けして、泥んこになりながら、手持ちの網を片手に振り上げ、ドジョウがいたぞと友だちに向かって大声を出している姿が見えた気がした。  地権者の家についたときには、これまでの悩みもふっ切れ、近所の悪ガキだったことを白状し、田んぼの思い出話でも聞かせてもらえればありがたいと思うに至っていた。
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小説 21,301 位 / 21,301件 現代文学 641 位 / 641件
登録日 2024.03.02
1,043 4748495051