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余命-24h
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『砂状病(さじょうびょう)』もしくは『失踪病』。
致死率100パーセント、病に気付くのは死んだ後。
罹患した人間に自覚症状はなく、ある日突然、体が砂のように崩れて消える。
検体が残らず自覚症状のある患者も発見されないため、感染ルートの特定も、特効薬の開発もされていない。
全世界で症例が報告されているが、何分死体が残らないため、正確な症例数は特定されていない。
世界はこの病にじわじわと確実に侵食されつつあったが、現実味のない話を受け止めきれない人々は、知識はあるがどこか遠い話としてこの病気を受け入れつつあった。
この病には、罹患した人間とその周囲だけが知っている、ある大きな特徴があった。
『発症して体が崩れたのち、24時間だけ、生前と同じ姿で、己が望んだ場所で行動することができる』
あなたは、人生が終わってしまった後に残された24時間で、誰と、どこで、何を成しますか?
砂になって消えた人々が、余命『マイナス』24時間で紡ぐ、最期の最後の物語。
文字数 147,994
最終更新日 2021.10.15
登録日 2020.04.02
「は? なんで筋トレとか始めちゃってんの? キモいんだけど? やめてくんない?」
義理の妹、楓(かえで)は俺を毛嫌いして虐げてくる。
でも俺は決めたんだ。虐げられるだけの人生にサヨナラを告げるって。
だから勇気を振り絞って、生まれて初めて言い返した──。
「筋トレの邪魔だから出てけ。ハウスッ!」
「え……。お兄ちゃん……? どうしたの?」
「うるせえ! 返事はワンッて言え! ハウスッ!」
「……わ、ワンッ!」
「よし。四足歩行でハウスしろ」
「ワンワンワンッ!」
あれ……。何か間違えているような気がするのは、気のせいかな?
文字数 40,402
最終更新日 2022.05.22
登録日 2022.05.07
エイジャー・ヘルムスはハーブラブル王国貴族の御三家の一つ、ヘルムス公爵家に生まれた。
誠実で心優しい両親の元に生まれ、前世の不幸分を幸せになるはずだった。
ところが駆け出し女神イーナの間違いで、この世界で必要な神力と魔力を『一』とされて転生してしまった。
実際は神力と魔力よりも強力な、神のみ使える『光力(ビームパワー)』を持って生まれたが、その世界は光力(ビームパワー)を測る計測器がなかったのである!
光力(ビームパワー)の存在をエイジャーに教えるために、妹として女神イーナも転生するのだが!
エイジャーとは正反対に最高値に近い神力と魔力を持つ双子の妹マザリーと、元女神のイーナの三人は突然、現れた最強種族の一つ、レッドドラゴンに襲われるのだが!
長年無能力者として生きてきたエイジャー・ヘルムスは、実は誰よりも有能であることを知るのだった。
そんなエイジャーを支える姉妹と友人達の成長物語。
それと『お気に入り』を押して頂けたら、とても励みになります。
よろしくお願い致します。
文字数 57,220
最終更新日 2023.10.12
登録日 2023.08.25
―この声が、きみの心に届きますように。
朝7時、テレビの向こうで歌う「うたのおねえさん」セツコと、ちょっと不器用な「うたのおにいさん」ヨウスケ。
明るく楽しい子ども向け番組『おんぷのもり』は、毎日元気と笑顔を届けている――そう見えていた。
けれど、その番組には誰も知らない秘密があった。
画面のすみで揺れる影、収録中に聞こえる小さなノイズ、そしておねえさんの瞳の奥にある、消えそうな何か。
これは、“歌うこと”に込められた想いと、
誰かに届くことを信じて声を出し続ける、ひとりの“おねえさん”の物語。
子どもたちの笑顔のために、
そして、いつか自分自身のために――
あなたにも、きっと聴こえる。
「ほんとうのうた」が、そこにあることを。
文字数 12,082
最終更新日 2025.03.29
登録日 2025.03.29
空が、泣きそうな顔をしていた。
放課後のグラウンド。
曇り空のすきまから、かすかに夕陽がのぞいている。
その日、授業はぜんぶ右から左。
昼休みのパンも味がしなくて、放課後のチャイムだけがやけに耳に残った。
教室の外に出て、屋上に続く階段をのぼる。
意味なんてない。ただ、なんとなく逃げたかった。
窮屈な空気も、誰かの視線も、息をすることすら重かった。
屋上のドアを開けた瞬間、
風が、ざわっと通り抜けた。
そこに、君がいた。
フェンスにもたれて、空を見上げていた。
「……よ」
「え?」
「今日、世界が終わるんだって」
まるで天気予報みたいに、君は言った。
何の感情もない声で、
ただ、当たり前のことみたいに。
ああ、この人は、たぶん普通じゃない。
でもなぜか、そこから目が離せなかった。
その一言から、
俺の“最後の”放課後が始まった。
文字数 7,195
最終更新日 2025.06.19
登録日 2025.05.31
誰のもとに生まれるかよりも、何をするかで、生き様は決まる。──きっと。
貴族パーティを「無能」と追放された平民の少年・カイル。
ダンジョンに置き去りにされ、命を落とした彼が目覚めた時──体内で魔素を無限生成できる唯一無二の存在となっていた。
魔法の特権は貴族のもの?
魔素の価値は金で決まる?
──そんな常識、全部覆してやる。
底辺から這い上がり、世界の魔法経済をひっくり返せ!
没落貴族の少女や、笑顔を失わない商人の娘たちと共に、
無限魔素で成り上がる、平民の大逆転劇が今、幕を開ける。
文字数 125,771
最終更新日 2025.09.12
登録日 2025.07.20
高校生の千夏は橋の下で少女と待ち合わせた。
少女の方から、助けてほしいと千夏を頼ったのだった。
千夏は生命を奪った生き物のみ発する殺意の臭いを、少女から強く感じ取っていた。母親からの虐待に耐えられなかった少女は、千夏に電話をする以前にすでに自身に芽生えた殺意を肯定し、人を殺していた。
千夏はもう助けることができないと告げ、さらにその罪を背負わなければならない現実と少女を向き合わせる。
生きることに未練の薄い少女は言葉を受け入れ、持ち寄った母親の右腕と共に橋の下に埋められた。
少女にとって母親の右腕は、頬を撫でる優しさの象徴でもあった。
千夏には二歳上の兄がいた。
兄は殺意を肯定した場合の殺人被害者の遺体が消失することを知り、殺人事件が行方不明事案として処理されること、ひいては社会基盤の脆弱さを憂いていた。
兄は実験的に動物を殺めることで殺意の臭いをかぎ分けた。
家族想いの優等生、兄という表の顔を崩さないまま、自らの嗅覚を頼りに平然と生き続ける殺人者に正義を通し、死の裁きを与えた。
兄が家にいないとき、決まって街で事件が起きた。だが千夏は、兄の非情な本質に気付きながらも、距離を置いていた。
それから一年後、千夏は兄から離れた街へと呼び寄せられた。
地下で蹲る兄の腹には血が滲み、自分で刺したと事の顛末を打ち明けた。
この街の減らない殺意に絶望し、誰もいなくなってしまえばいいと、極端に考えるようになり、いつしか自身からも忌み嫌う殺意の臭いがした。
自らの殺意を晴らすためなら、まず家族を殺める。愛情や理性を無くした兄は、自身がリスクの軽減と効率性を重視して動く人間だと冷静に客観視することもできていた。
兄は呼び寄せた千夏を殺さないよう自身の腹を三度刺した。
血濡れたナイフを受け取れない千夏に、兄は「俺みたいにならないように、続けて欲しい」と告げ、静かに消えていった。
千夏の手にはナイフと、兄の温もりだけが残った。
文字数 22,175
最終更新日 2026.06.10
登録日 2026.06.10
余所者だと迫害を受けていた少年・ライトはある日、村長の息子ジェームズとその取り巻きによって魔物の巣食う森の中へと連れ出される。
しかし、運悪くジェームズが足を滑らせ崖下に落ちて行ってしまった。
だらんと力なく横たわるその姿に、取り巻き達は慄き逃げ出してしまう。
きっとジェームズを殺したと冤罪をかけられるだろう、そう絶望したライトは誰に言うでもなくか細い声で呟く
「もう……なんでもいい。 誰か助けてくれ……っ」
「了解しました。身体の破損を確認。修復を開始します」
その呟きに応えたモノとは……
「人工知能『ジェームズ』起動を確認。これより、勇者ライトの世界救済の旅路を全力サポートいたします」
先程死んだはずのジェームズだった……!?
文字数 55,463
最終更新日 2026.07.12
登録日 2026.06.28
文字数 2,283
最終更新日 2020.01.10
登録日 2020.01.09
"恐れ知らずのテイル"。彼女は勇者であった。
世界征服を企む魔王を倒す為、一人魔王軍を相手にする日々。
だが立ち寄ったギルドの掲示板に、ある記事が貼り出されていた。
それは実に喜ばしい内容である。何故なら『魔王が討伐された』というものだったのだから、誰もが喜ぶであろう。
彼女を除いては。
*一応作者の前作と関わりがありますが、一切読む必要はございません
文字数 10,183
最終更新日 2021.02.14
登録日 2021.01.23
元貴族の少年、ロイド・レールラント。
彼は生まれた時から、兄にいじめられていた。庇ってくれていた母も病死し、いじめは更に酷くなっていったが12歳になれば、ギフトと呼ばれる、力を授けらる……そうしたら冒険者となって家を出ようと思っていた。
しかし、ロイドはみんながもらえるはずのギフトが貰えず、無能の烙印を押され家を追い出される。
そんなロイドは、元々冒険者だった祖父の元を訪れ、強くなりたいと弟子入りする。
3年間、祖父のもとで死ぬような修行に耐えたロイドは、念願の冒険者になったのだが、代わりに祖父が原因不明の病に倒れてしまい、治療費にまとまったお金が必要となる。
お金を稼ぐために大人数レイドに参加したロイドだったが、なぜか他のパーティメンバーは、彼を残して全員死んでしまう。
生き残ったロイドは、周りから「死神」と呼ばれ恐れられるようになるのだが……
それはいつの間にか覚醒していたロイドのギフトのせいであった。
誰ともパーティを組めなくなったロイドは、1人行えるクエストだけをこなし、お金を稼ぐ日々を繰り返していたある日、騎士団員よって祖父を殺され、家を焼かれ、自分も大火傷を負ってしまう。
治療を受け、目を覚ますとそこは騎士団長のグランドの家であった。
祖父を殺した罪と、ロイドに火傷を負わせた罪を償うと言うグランドだったが、祖父の教えもあり、人を憎むことよりも前を向き強くなることを選択したロイドは、グランドとその妻サリーナと共に、サリーナの経営する孤児院を手伝いながら、生活をしていくことに。
しばらく生活を共にしていく中で、騎士団に狙われることを恐れた2人の勧めでロイドは養子になること決断する。
2人の祝福を受けながらこれでやっと幸せな生活が出来ると喜んだのも束の間……
深夜、不安に目覚めたロイドの目の前に騎士団達が表れ、自分を庇う形でグランドとサリーナは捕まってしまい、民衆の前で反逆者として処刑される。
もはや、人間を許すことなど一生出来ないと決意したロイドの目の前で、ゴブリンをいじめる子供たちを見つけ、子供たちを追い払いゴブリンを救うのだが、なんとそのゴブリンは人間の言葉を話す。
助けたゴブリンに促され、魔族の根城に案内された出会ったのは、人間への復讐を誓う魔王だった。
そこでロイドは魔王から、魔族が人間に虐げられ、もはや滅びゆくだけの存在だと聞かされ。
人間への復讐を魔王に持ちかける。
「共に人間を滅ぼすのを手伝ってほしい」
こうして、魔王とロイドの復讐劇が幕を開けた。
文字数 16,414
最終更新日 2021.04.10
登録日 2021.04.08
彼を、絞め殺そうと思う。というか、今だったら絞め殺せる。
わたしは、広場の中央にいる国王をにらみつけた。
彼が国王だって?そんなの誰にも聞いていない。
早くに両親を亡くした水島朔は、病気がちな弟、満と、叔母の家で暮らしていた。
ある日、育ててくれた叔母が亡くなり、姉弟が離れ離れに暮らすことになってしまう。
必要なのは保護者と仕事と住むところ。
努力と美貌と背の高さ。使えるものは全部使って、必死で働いていたら、ヨーロッパの小国の王妃になることになりました。
日本人 水島朔が王妃と呼ばれるまでの物語です。
文字数 174,945
最終更新日 2023.02.04
登録日 2021.12.30
『第四話ー助手席ー』
男は最新のカーナビを購入した。
そのカーナビはホログラムでまるで助手席に誰を乗せて一緒にドライブができるような最新技術を使ったものだった。
このナビにはもう一つ機能がついていた。
AIを使用して理想の彼女を作ることができる機能だった。
男は100%理想の彼女を乗せてドライブに行く事にした。
『第六話ーサボテンー』
一人暮らしの男はなんの気もなしにサボテンを買ってきた。
形が似ていたこともあって使い古しのスマートスピーカーの隣に飾ることにした。
ある日スマートスピーカーの調子が悪くなった。
予約していたはずのいつも聞いているラジオではなく、違う番組が流れ出した。
スマートスピーカーをリセットしようと、スマートスピーカーに近づくと、聞いたことのない音声が流れてきた。
その音声はスマートスピーカーではなく、サボテンから聞こえてきた。
7話構成の短編集第三弾
文字数 36,230
最終更新日 2022.05.18
登録日 2022.05.13
この作品はフィクションであり、日記であり、ゴミ箱でもあります。
人と人との間に横たわる「信頼」という曖昧な光。それが時にどれだけ脆く、滑稽で、そして無意味なものになり得るか。ある種の「禁忌」に触れた愚か者が描く螺旋状の物語です。この作品は、信頼を与えることも、受け取ることも、捨てることも、それ自体がどれだけ些細な行為であるかを問いかけます。
でも、信頼なんてそんな大したものじゃないでしょう?特に、それが最初から条件付きで差し出されていた場合はね。私はただ、自分に与えられた光を別の形で育てたかっただけ。けれど、その行為が「失望」とみなされるのであれば、いっそ失望ごとあなたに返してしまおうかとさえ思います。
誰が読もうと構いません。この作品を楽しんでください。けれど、もしこれを読んでいるなら──そう、あなたが読んでいるなら──私の言葉があなたにどう響くかは、もう私の知ったことではありません。信頼という名の道具を失っても、私の螺旋は続いていきます。あなたがその中心にいなくても、私はもう平気だから。
どうぞ、この作品を楽しんで。あなたがその「信頼」の意味を知る頃には、私の光はずっと遠いところで輝いているでしょうから。
文字数 13,397
最終更新日 2025.04.17
登録日 2025.01.24
友人と肝試しに行った。それだけ。ただの好奇心だったのに、もう取り返しはつかない。あれは何。分からない。怖い。怖い。分からない。嫌だ。認めない。怖い。怖い。怖い。誰か助けて
文字数 3,075
最終更新日 2025.03.15
登録日 2025.03.15