「どう」の検索結果
全体で24,863件見つかりました。
婚約者キールから
「君のような騒がしい女は我が家にふさわしくない」
と告げられ、ゼアラはあっさりと追放を受け入れる。
文字数 56,833
最終更新日 2026.04.25
登録日 2026.04.25
婚約破棄。
正直に言おう。私は、それで構わなかった。
むしろ、ありがたいとすら思っていた。王太子の婚約者など、責任が重すぎる。前世で就職活動を二十回失敗した人間に、一国の王妃が務まるわけがない。聖女に押し付けてしまいたい。どうぞどうぞ。ダチョウ倶楽部のごとく譲り合いたい。
◆
目が覚めたら、乙女ゲームの悪役令嬢になっていた。
前世はカップ焼きそばを愛する二十七歳独身。今世は公爵令嬢エステルハージ・フォン・クロイツェナッハ。
名前からして強そうだが、中身はまったく変わっていない。ワルツは踊れない。カーテシーで人に突っ込む。マカロンは一口で頬張る。侍女のマリアンヌは一日三回膝から崩れ落ちる。
原作通りに婚約破棄されて、田舎でのんびり隠居生活を送ろうと思っていたのに、不品行を重ねるほどなぜか王太子フリードリヒの好感度が上がっていく。
「あなたは面白い」じゃないんです殿下。
わたくしは嫌われたいんです。
一方、本来の恋のお相手である聖女リーゼロッテは、殿下そっちのけで私に懐いてくる始末。
物語のシナリオは崩壊し、謎のゆるキャラ「ぱんにゃ」は学園で信仰を集め、もう何もかもが予定通りにいかない。令嬢としてはポンコツでも、人間としては――まあ、仮免許くらいはもらえるかもしれない。そんなお話。
文字数 29,092
最終更新日 2026.03.31
登録日 2026.03.30
この世界には魔女がいる。魔女は、この世界の監視者だ。私も魔女のひとり。まだ“見習い”がつくけど。私は見習いから正式な魔女になるための修行を厭い、師匠に子にゃんこに変えれた。放り出された森で出会ったのは山賊の騎士団長。ついていった先には兄弟子がいい笑顔で待っていた。子にゃんこな私と山賊団長の織り成すほっこりできる日常・・・・とは無縁な。どう頑張ってもコメディだ。面倒事しかないじゃない!だから、人は嫌いよ~!!!
完結済み。
毎週金曜日更新予定 00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
文字数 55,187
最終更新日 2020.10.30
登録日 2020.06.05
田島壮太は、配送業に勤める四十歳独身の男。
仕事帰りではなく、仕事の真っ最中。
道路に飛び出してきた子どもを避けた結果、有料道路からトラックごと転落し、そのまま命を落とした……はずだった。
しかし次に目覚めたのは、見知らぬ異世界の森。
しかも体は二十歳前後へ若返り、事故で失ったはずのトラックは、固有能力《神速積載庫(ゴッド・ロジスティクス)》へと姿を変えて壮太の中に残っていた。
触れた荷物を収納し、傷めず、腐らせず、必要な場所へ届ける。
その能力は一見地味だが、物流が未発達な異世界ではまさに反則級。
食糧、薬、武具、建材、貴重品。
人々の生活も、商売も、戦場でさえも、運べるかどうかで運命が変わっていく。
前世では人付き合いが苦手で、気づけば四十歳独身。
だからこそ壮太は、若返ったこの異世界で人生のやり直しを決意する。
今度こそ、ちゃんと人と関わって生きていきたい。
できることなら結婚だってしたい。
とはいえ、不器用な性格はそう簡単には変わらない。
無口で愛想も薄い。
けれど根はお人好しで、特に困っている女性にはつい甘くなってしまう。
そのせいで依頼を軽く引き受けては、商会の揉め事、貴族の思惑、流通利権の争い、さらには王国規模の危機へと巻き込まれていくことに。
勇者でも英雄でもない。
けれど荷が止まれば、人の暮らしも止まる。
これは、元トラック運転手の青年化おじさんが、
異世界で運送屋として信頼と人脈を積み上げながら、
人を救い、町を支え、やがて王国の命綱になっていくお仕事ファンタジーです。
文字数 101,823
最終更新日 2026.05.06
登録日 2026.04.20
「ずるいですわ、ずるいですわ、お義姉様ばかり! 私も伯爵家の人間になったのだから、そんな素敵な髪留めが欲しいです!」
ドレス、靴、カバン等の値の張る物から、婚約者からの贈り物まで。義妹は気に入ったものがあれば、何でも『ずるい、ずるい』と言って私から奪っていく。
どうしてこうなったかと言えば……まあ、貴族の中では珍しくもない。後妻の連れ子とのアレコレだ。お父様に相談しても「いいから『ずるい』と言われたら義妹に譲ってあげなさい」と、話にならない。仕方なく義妹の欲しがるものは渡しているが、いい加減それも面倒になってきた。
――何でも欲しがる義妹が『ずるい』とうるさいので。
ここは手っ取り早く魔法使いに頼んで。
義妹が『ずるい』と言えないように魔法をかけてもらうことにした。
文字数 20,296
最終更新日 2023.06.07
登録日 2023.05.25
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である!
主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない!
旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む!
基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。
王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。
文字数 232,575
最終更新日 2025.10.12
登録日 2025.06.23
裕福な男爵家のぷっくぷくぽっぺの可愛い幼児に転生しましたが、お父さまが悪い人に騙されて貧乏になっちゃった⁉
ブラック企業でこき使われ、ボロ雑巾のように捨てられて、最低賃金なにそれ美味しいの? ってな感じの派遣で働いて、空腹のまま死亡したボクは裕福なイオネル男爵家の令息オパールとして転生した。だけどお父さまが悪い人に騙されてピンチ!
でも安心して。女神さまからもらったギフト、お弁当箱でぷくぷくほっぺは死守するよ。
……え? このスキルで、お金儲けができる?
薬師のお兄さんと、治癒師のお姉さんと協力して、没落した男爵家を立て直しながら、ぷくぷくぽっぺは死守するよ!
……というプロットで書き始めた本作。このままだと六万文字いく? という悪魔の囁きにより、男爵家が貧乏になったのは、お母さまであるペリドットへの片思いをこじらせた伯爵の策略という設定を足してみたり、冒険家タイプの商人であるお爺さまを投入したりと混乱。安定のタイトルやプロットから微妙にズレていくような、そうでもないような感じで進んでいきます。
お母さまは妊娠中なので、生まれるところまで書きたいけど間に合うかなぁ~。
さてはて、どうなりますことやら。
安定の見切り発車でーす。
※いったん完結させます。
文字数 60,314
最終更新日 2026.05.07
登録日 2026.04.24
「メーティア!私にあなたの婚約者を譲ってちょうだい!!」
国王主催のパーティーの最中、すごい足音で近寄ってきたのはアーテリア・ジュアン侯爵令嬢(20)だ。
皆突然の声に唖然としている。勿論、私もだ。
「アーテリア様には婚約者いらっしゃるじゃないですか…」
20歳を超えて婚約者が居ない方がおかしいものだ…
「ではこうしましょう?私と婚約者を交換してちょうだい!」
「交換ですか…?」
果たしてメーティアはどうするのか…。
文字数 113,334
最終更新日 2024.12.20
登録日 2024.12.12
子どもも奥さんもいる、憧れの上司。決して手に入らないと思っていた。でも――。
「久木さん。“上司が部下の体調や生活のお世話をするのは常識”ですよ。」
「“生活って、性処理も含まれているのが常識”ですから、俺がキスしたいのなら、上司としてそれに答える必要がありますよね。」
久木さんは、濁った目で「いいよ。」と応え、俺の頬をそっと手で包んだ。
そして――。
決して手に入れることができないと思っていた、彼の形の良い唇が俺の唇と重なった。
触れた相手を意のままに操れる力を手に入れた唯之助は、憧れの上司、同じチームの先輩たち、社長、事務所の人々を、欲望のまま淫靡な世界に突き落としていくーー。
相手に、家族がいようが、恋人がいようが関係ない。理性も善性も人間性も捨てた主人公による総攻めBLです。
18禁展開注意(18禁展開にはタイトルに♡を付けています)。
主人公が鬼畜で、胸糞展開ばかりです。
それでも大丈夫な方は、どうぞ〜♡
文字数 173,255
最終更新日 2022.10.09
登録日 2022.08.09
婚約者が親の再婚相手の連れ子に恋をしたようなのです。婚約者のその心変わりを嘆いていたら、留学先から一時帰国した親友が考察してくれました。
「人間というものは、自分の持っていないモノに惹かれる性質があるのではないか?」
「どういう意味、なのでしょうか?」
「そのままの意味だよ。まあ、わかり易く言えば……アレだ。ぶっちゃけ、その婚約者とやらは父親と女の趣味が似ているのではないか?」
「え?」
「親子で好きなモノの嗜好が似るのはよくあることだろう?」
「婚約解消を願うなら、手を貸すが?」
「婚約者殿が真性のゲスいクズだった場合。君との婚姻後に義妹を孕ませて、そちらの方を跡取りにすると言い出して、君や君の産んだ子を蔑ろにすることだってあり得る。まあ、可能性の話ではあるがな? 婚約者が義妹に惚れているという今の状況から、最悪はある程度予測しておいた方がいい。将来そうなってからでは、遅いだろう? 損切りするなら今のうちだ」
わたくし、婚約を再考することにします。
設定はふわっと。
文字数 7,032
最終更新日 2025.12.20
登録日 2025.12.18
あなたがずっと、すきでした 。
改革の炎があがる王都で、最後の王の最期の望みは、騎士が生きてくれることでした。
ずっと言えなかった、ふたりの恋が、はじまる日。
近況ボードにもお書きしたのですが『もふもふ獣人に転生したら、最愛の推しに溺愛されています』というお話が、本にしていただけることになりました! イラストは、サマミヤアカザさまです。書籍は5月18日に出荷、web版は5月17日まで無料です。プロフの投稿作品から飛べます! 無料のうちにweb版を楽しんでくださったら、とてもうれしいです。
第12回BL大賞さまで選んでくださった編集部の皆さま、ご尽力を賜った編集者さま、応援してくださった皆さまのおかげです!
web版3人称から書籍1人称になり、骨折した肩で(笑)ほぼ全文を書き直し、新しいエピソードがたくさん入って376Pです。
応援してくださった皆さまのおかげで、本にしていただけることを、とても、とてもしあわせに思います。
心から、ありがとうございます!
ふたりの動画をつくりました!
もしよかったら、プロフのwebサイトからどうぞです!
動画にはAIを使っていますが、小説にはAIを使っておりません
文字数 14,587
最終更新日 2026.03.30
登録日 2026.03.28
前世で、神殿に仕える神官だったノエルは、魔王討伐戦争のさなか、魔王軍の副官にこの手で首を裂かれて死んだ。
冷たい指。
白銀の刃。
喉を焼く血の熱。
最後に見たのは、感情の見えない美しい男の顔だった。
そして次に目を覚ました時、ノエルは十七歳の春に戻っていた。
今度こそ争いに巻き込まれず、静かに生き延びる。
そう決めたはずなのに、なぜか二度目の人生では、あの男がまだ敵になる前からノエルの前に現れる。
魔王の副官になるはずの男。
前世で自分を殺したはずの仇。
その男は、初対面のはずのノエルを見るなり、低く囁いた。
「ようやく、見つけた」
「二度目は逃がしません」
「あなたは今度こそ、私のものになってください」
どうして殺した相手をそんな目で見るのか。
どうして敵である自分に、触れる指先だけがあんなに優しいのか。
どうしてあの夜、あの男は自分を殺したのか。
前世の死に怯える神官と、理由を明かさぬまま求婚してくる執着深い副官。
敵同士、記憶持ち、前世因縁。
二度目の人生で始まるのは、救済か、それとももっと静かで逃げ場のない破滅か。
短めのあらすじ
前世で魔王軍の副官に殺された神官ノエルは、死に戻って二度目の人生を手に入れる。
今度こそ平穏に生きようとするが、なぜか前世の仇である副官アシュレイが、まだ敵になる前からノエルに執着し、「二度目は逃がしません」と求婚してきて。
殺された記憶があるのに、どうしてこんなにも大事そうにされるのか。
前世の死の真相と、ねじれた執着の理由を追う、因縁と救済のダークファンタジーBL。
キャッチコピー
殺された記憶がある。なのに、その男は今世で私に跪いた。
別案だと、
仇に求婚されても、はいとは言えない。喉を裂かれた記憶が消えないから。
二度目の人生で再会した仇は、なぜか花を持っていた。剣ではなく。
文字数 411,358
最終更新日 2026.04.23
登録日 2026.04.09
──これから、よろしくね。ソフィア嬢。
そう言う貴方の瞳には、間違いなく絶望が、映っていた。
女神の使いに選ばれた男女は夫婦となる。
誰よりも恋し合う二人に、また、その二人がいる国に女神は加護を与えるのだ。
ソフィアには、好きな人がいる。公爵子息のリッカルドだ。
けれど、リッカルドには、好きな人がいた。侯爵令嬢のメリアだ。二人はどこからどうみてもお似合いで、その二人が女神の使いに選ばれると皆信じていた。
けれど、女神は告げた。
女神の使いを、リッカルドとソフィアにする、と。
ソフィアはその瞬間、一組の恋人を引き裂くお邪魔虫になってしまう。
リッカルドとソフィアは女神の加護をもらうべく、夫婦になり──けれど、その生活に耐えられなくなったリッカルドはメリアと心中する。
そのことにショックを受けたソフィアは悪魔と契約する。そして、その翌日。ソフィアがリッカルドに恋をした、学園の入学式に戻っていた。
文字数 52,290
最終更新日 2025.08.24
登録日 2020.08.11
―――あの人の不貞の瞬間、覗いてみたくないですか?◾︎マンションに引っ越してきたお隣さんは、同じ職場の同僚だった。宅飲みに誘われ行った先には綺麗な奥さんが。気にしないようにしていたが、どうやら無意識に目線を引かれていたようだった。「私の胸、見てましたよね……?私の旦那、興味なくって……」葛藤もあったが、ついに俺は誘われるがまま奥さんの身体を楽しんでしまう。「俺は、悪くない。誘われただけ……」忘れ物から始まる誘惑NTR。それぞれの関係は一体どんな結末を迎えるのか―――。
※性行為表現を具体的に描写しています。苦手な方はご注意ください。
文字数 49,920
最終更新日 2025.11.26
登録日 2025.09.26
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
**********
この作品は、他のサイトにも掲載しています。
文字数 38,453
最終更新日 2021.03.21
登録日 2021.03.21
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
文字数 1,035,294
最終更新日 2020.05.25
登録日 2019.07.04
旧題:完璧すぎる君は一人でも生きていけると婚約破棄されたけど、騎士団長が即日プロポーズに来た上に甘やかしてきます
「君は完璧だ。一人でも生きていける。でも、彼女には私が必要なんだ」
なんだか聞いたことのある台詞だけれど、まさか現実で、しかも貴族社会に生きる人間からそれを聞くことになるとは思ってもいなかった。
彼の言う通り、私ロゼ=リンゼンハイムは『完璧な淑女』などと称されているけれど、それは努力のたまものであって、本質ではない。
私は幼い時に我儘な姉に追い出され、開き直って自然溢れる領地でそれはもうのびのびと、野を駆け山を駆け回っていたのだから。
それが、今度は跡継ぎ教育に嫌気がさした姉が自称病弱設定を作り出し、代わりに私がこの家を継ぐことになったから、王都に移って血反吐を吐くような努力を重ねたのだ。
そして今度は腐れ縁ともいうべき幼馴染みの友人に婚約者を横取りされたわけだけれど、それはまあ別にどうぞ差し上げますよというところなのだが。
ただ。
婚約破棄を告げられたばかりの私をその日訪ねた人が、もう一人いた。
切れ長の紺色の瞳に、長い金髪を一つに束ね、男女問わず目をひく美しい彼は、『微笑みの貴公子』と呼ばれる第二騎士団長のユアン=クラディス様。
彼はいつもとは違う、改まった口調で言った。
「どうか、私と結婚してください」
「お返事は急ぎません。先程リンゼンハイム伯爵には手紙を出させていただきました。許可が得られましたらまた改めさせていただきますが、まずはロゼ嬢に私の気持ちを知っておいていただきたかったのです」
私の戸惑いたるや、婚約破棄を告げられた時の比ではなかった。
彼のことはよく知っている。
彼もまた、私のことをよく知っている。
でも彼は『それ』が私だとは知らない。
まったくの別人に見えているはずなのだから。
なのに、何故私にプロポーズを?
しかもやたらと甘やかそうとしてくるんですけど。
どういうこと?
============
「番外編 相変わらずな日常」
いつも攻め込まれてばかりのロゼが居眠り中のユアンを見つけ、この機会に……という話です。
※転載・複写はお断りいたします。
文字数 173,733
最終更新日 2022.04.27
登録日 2021.08.16
「私、アマンド様と愛し合っているの。レイリア、本当にごめんなさい。罪深いことだとわかってる。でも、レイリアは彼を愛していないでしょう?どうかお願い。婚約者の座を私に譲ってほしいの」
親友のメイベルから涙ながらにそう告げられて、私が一番最初に思ったのは、「ああ、やっぱり」。
婚約者のアマンド様とは、ここ1年ほど余所余所しい関係が続いていたから。
2人が想い合っているのなら、お邪魔虫になんてなりたくない。
心が別の人にあるのなら、結婚なんてしたくない。
そんなわけで、穏便に婚約解消してもらうために、我儘になってナチュラルに嫌われようと思います!
でも本当は…
これは、彼の仕事の邪魔にならないように、自分を抑えてきたヒロインが、我儘に振る舞ううちに溺愛されてしまう物語。
文字数 316,095
最終更新日 2025.12.21
登録日 2023.02.12
本編完結しました。時折気が向いたら外伝が現れます。
森の中で怪物に襲われたその時、あたし……バーティミウスは思い出した。自分の前世を。そして気づいた。この世界が、前世で最後にプレイした乙女ゲームの世界だという事に。
自分はどうやらその乙女ゲームの中で一番嫌われ役の、主人公の双子の妹だ。それも王道ルートをたどっている現在、自分がこのまま怪物に殺されてしまうのだ。そんなのは絶対に嫌だ、まだ生きていたい。敵わない怪物に啖呵を切ったその時、救いの手は差し伸べられた。でも彼は、髭のおっさん、イケメンな乙女ゲームの攻略対象じゃなかった……。
王道ルート……つまりトゥルーエンドを捻じ曲げてしまった、死ぬはずだった少女の奮闘記、幕開け! ……たぶん。
文字数 705,196
最終更新日 2017.11.29
登録日 2015.06.12
