「毒」の検索結果
全体で3,032件見つかりました。
高校生活の大半をVRMMORPG内で過ごした妙月 相馬(みょうづき そうま)はある日、たまたま登校してみたら『クラス転移』に巻き込まれてしまった。異世界にきた妙月とクラスメイトたちは生き残るために協力はするものの、妙月だけに大変な仕事をさせてばかりだった。その理由は『高校に入ってから今までどうせ何もしてこなかったはずだから』という卑劣極まりないものだった。
彼はクラスメイトに不満を抱くがクラスメイトに『不満があるなら出ていけ』と言われ仲間はずれにされてしまう。
彼が森を放浪していると異世界なのにどこかでみたことのある植物が生えていることに気づく、彼はそのほかにも見覚えのあるものが複数あることに気づく。
そう、この世界は2年間ずっとプレイしていたVRMMOと同じような世界だったのだ。
彼は、そのゲームの知識を活かして無双する。
文字数 23,919
最終更新日 2024.07.29
登録日 2021.12.17
第一王子ジェームズと公爵令嬢オリビアの婚約披露パーティの会場で事件は始まる。乾杯の音頭を取って出席者たちがグラスを掲げて二人は盛大に祝福されていた。だがワインを口にしたジェームズは苦しみだして倒れてしまう。ジェームズの飲んだワインには毒が入っていたのだ。
婚約者に幼馴染に執事にメイドなど誰が兄を殺害したのか?内情は男女のドロドロした複雑な人間関係が怪しく絡み合っていた。勇敢で聡明な第二王女のイザベラと第一王女のアメリアが愛憎劇を通して犯人を推理し事件の真相に迫るが……
文字数 12,741
最終更新日 2022.03.04
登録日 2022.03.03
貧乏男爵家の令嬢イリスは、ある日突然、見目麗しく女泣かせで有名な侯爵家の次男ヨシュアに「傍若無人な恋人になってほしい」と頼まれる。その理由は、国民からの支持が落ちている王家のために、彼の父であり宰相であるエヴァーハルト侯爵の名声を落とすことだった。最近貴族の間で囁かれる「国王陛下より宰相こそ国主にふさわしいでは」という声をしずめるのが目的だ。
実家であるラスカー男爵家の負債に悩んでいたイリスは、男爵領への援助と引き換えに「傍若無人な恋人」のふりをすることを了承する。
恋人の身分を笠に着て傲慢にふるまう「毒婦イリス」に振り回されている侯爵家、息子の恋人すらたしなめられない情けない宰相。そんな評判を作るために、イリスは本来の自分と違うキャラを作り社交界で奮闘していく。そんな中、以前イリスに婚約破棄を突き付けた成金の平民カールや、王太子の婚約者で社交界の花と呼ばれるナスターシアが絡んできて――。
文字数 4,648
最終更新日 2025.02.27
登録日 2025.01.31
前も後ろも右も左も延々砂丘しかない砂漠と、雲一つなくカンカン照りに照りつけるお日様元気な青空と。
そんな地に放り出されたカナンは、ニヤリと笑う。
「あー、馬鹿な婚約者のお守りも、毒親の機嫌伺いも、アホ兄弟の尻拭いももうしなくて良いなんて最高!」
そう、この日の為に重ねてきた努力を、ようやく自分のためだけに使える。
……そのはずだった。
「のんびり趣味に費やす毎日、ぷりーず!」
そう叫ぶ日々が来るなど、その時の彼女は思いもしなかったのだ…
新作
【あやかしたちのとまり木の日常】
連載開始しました
文字数 16,187
最終更新日 2021.05.13
登録日 2021.04.28
【料理の力で貴族の闇を裁く。復讐の味は極上のソース】
主人公は幼い頃から実家の小さなレストランで料理の才能を磨いてきた庶民の娘。腕一本で貴族の婚約者を射止め、彼と結婚し、幸せな家庭を築いたかに見えた。だが、夫は次第に侍女と不倫関係を持つようになり、主人公の存在が邪魔になる。夫と侍女は彼女の料理に毒を仕込み、彼女を暗殺しようとする。
毒殺未遂から辛くも逃げ延びた主人公は、絶望の中で家を飛び出し、自らの人生を取り戻すことを決意する。料理という武器を手に、彼女は「出張レストラン」を立ち上げ、貴族社会での地位を築いていく。彼女の料理は貴族たちを魅了するだけでなく、彼らの秘密や悪事を暴露する手段ともなっていく。
夫と侍女への復讐を果たす中で、彼女は自らの価値を証明し、名声と新たな未来を手にする。料理とともに復讐と再生を描く物語。
登録日 2024.12.03
「15億の価値、いつか必ず、見せつけてあげる」
亡き祖父が遺した莫大な借金。その「担保」として、冷徹な御曹司・神谷瑛斗との契約婚約を強いられた水野奈月。「18時を過ぎたら、私たちは赤の他人」そんな虚しいルールで自分を守るしかなかった奈月を待っていたのは、甘い新婚生活ではなく、底なしの愛憎劇だった。
【牙を剥く、二人の女】
瑛斗を狙い、父の野望のために奈月を排除しようと目論む令嬢・佐伯涼子。そして、瑛斗への歪んだ執着から、親友という仮面を脱ぎ捨て奈月を奈落へ突き落とそうとする杏。
【加速する、三人の男たちの執着】
冷徹な仮面の裏で、長年奈月だけを執拗に見つめ続けてきた許婚・瑛斗。
復讐の駒として奈月に近づきながら、その芯の強さに毒されていく野心家・蓮。
幼馴染の枠を超え、狂気的なまでの保護欲を剥き出しにする健太。
親世代から続く歪んだ因縁と、財閥の権力争い。
四面楚歌の状況下で、奈月はついに「担保」としての自分を捨てる。
祖父が遺した唯一の武器を手に、彼女は自分を蔑んだすべての人々への反撃を開始する――。
「私はもう、ただの『担保』では終わらない。人を見抜くのは、目ではなく言葉の裏にある意図――」
恋を知らない不器用な女性が、策略と裏切りの中で真実の愛と自立を掴み取る。
じれったいほど切なく、震えるほどスリリングな、契約から始まる、逆転劇!
移ろいゆく心の機微を丁寧に描き出しながら、物語はついに第3章に突入。
いよいよ逆転劇が加速してまいります。
続きは別のWEB小説サイトで公開しています。そのため、アルファポリスさまでは、完結と致します。
文字数 34,466
最終更新日 2025.12.17
登録日 2025.12.03
「あーもう! また回線落ちた!?」
隣の席の天使・白鳥ことりは、実は登録者30万人の毒舌Vtuber『ことりん』。
でも、PC知識ゼロ。セキュリティもガバガバ。
このままじゃ、いつか炎上する――。
だから俺は、正体を隠して彼女の配信を守ることにした。
影のホワイトハッカーとして。
「……助けてくれた人、ありがと」
彼女は知らない。隣の席のモブが、夜な夜な彼女を守っていることを。
――バレたら終わり。でも、守りたい。
ポンコツな彼女の配信を裏で支えているのは、実はモブの俺!? 正体隠して推しを守る、青春サイバー・ラブコメディ!
文字数 77,481
最終更新日 2026.04.09
登録日 2026.03.01
「どいつもこいつも運命、運命って反吐が出る。希少なんじゃないのかよ。俺フェロモン分からないって公言してるの理解してないんじゃ…?もし運命が目の前に現れても俺は本物か偽物かの判断がつかないからまじで運命って信用ならねぇ。はぁ、このままだと一生結婚なんてできねぇかもな…そんときは…俺をもらってくれる?」
毒を吐きながら、そう言って微笑む幼馴染の彼は誰よりも運命という言葉が嫌いだった。
だからといってはなんだが、「自分が運命の番だ」だなんて、幼馴染の俺からは言いたくなかった。
それが裏目に出るなんて、知らずに。
「好きです…!!僕たち運命ですよね!?こんなにいい匂いで、こんなに胸が苦しいのに…っ!!この苦しみがわからないなら、僕を否定する理由にはならないじゃないですか…!!」
仕事からの帰り道。押しかけてきたのは、幼馴染の会社の後輩で。運命という言葉を嫌悪していた幼馴染もどうやら満更ではないようで。絆されて、離れていく幼馴染。運命が分からないならそばにいれるだけでいいと思ってた。俺が唯一の運命だから、俺から離れていくことなんてないと思っていた。
もう今更「運命だ」なんて言えない。
目の前が真っ暗になった。
運命を捨てて生きていく主人公と
運命を知らずのうちに捨ててしまった幼馴染の
幸福と後悔の話
文字数 7,085
最終更新日 2025.11.26
登録日 2025.11.23
毒ガスによる大量殺人を犯した神谷龍二は死刑判決を受けて後、死刑が執行された。
地獄へ落ちた神谷はしばらくの間“等活地獄”に居たが“無間地獄”を経て、新たに設立された新しい地獄への試験体に選ばれて新地獄に飛ばされると、辿り着いた先は“現世”であった。
現世に飛ばされた衆人は神谷を入れて20人。衆人に与えられたのは刀1本。
現世の人に見えることも触れること出来ず、ただひたすらに衆人同士の殺し合いが現世で行われていた。
ある日、衆人同士も殺し合いに飽きた頃、能力に目覚める衆人が多発。
その能力は現世の人に影響を与える力であった。
能力を使って現世人を殺しだす衆人、それを阻止しようとする衆人。
2つの対立するチームが、何も知らない現世人を巡って自らの生前の過ちと向き合いながら戦う。
登録日 2016.06.20
ツイッターにて企画された『甘毒弾 弐発目』の参加作品
主催:福寿今日亜様
https://twitter.com/kyo_a037kano
神を生活資源にする帝国、それに反抗する過激派宗教団体、そして1人の神殺し――
神殺しであるリズィーは、妹を教団に捕らえられたスコットと共に廃村ブライアスに向かう。教団兵の襲撃に反撃を始めた帝国軍、抵抗する教団、信仰を失って堕ちた腐れ神……。
戦場となった廃村、リズィーは生還できるのか――
文字数 8,709
最終更新日 2020.10.08
登録日 2020.10.08
「イ、イカせてくださいっ!玲せんせ…」
「あらそんな風に呼んでくれるの?どうやってイカせて欲しいのかしら?」
「てっ、手でシコシコ…して…くださいっ!」
「ふふっ、よく言えたわね。ほら、いっぱい出しなさい❤︎」
身体に細工をされた土田聡は、クラス担任である玲に誘惑され、学校、自宅と場所を選ばす骨の髄までの搾取を味わう。
そして唯一の支えである彼女の千佳にまでその毒牙は届こうとしていた…
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※毎週金曜日夜にまとめて更新予定
※この作品はノクターンノベルズ(https://novel18.syosetu.com/n4889gn/)にも掲載しています
文字数 75,080
最終更新日 2020.11.06
登録日 2020.10.03
【一章完結】狐の妖である露珠は、一族の安寧と引換に鬼の元へと嫁ぐ。想像していたような酷い扱いは受けなかったけれど、婚姻を決めた義父が亡くなった途端、夫は家に帰らなくなり、ある日夫の従者が離縁を告げに来る。離縁を喜べないほどに夫に好意を抱いていた露珠は、せめて夫から理由を聞こうとするが、夫は既に別の女と生活を共にしているようで……
【二章】ようやく想いを通じ合わせた露珠と凍牙。義父の死後から続いていた得体の知れない妖からの攻撃の頻度が増す中、夫の留守中に鬼に擬態した訪問者が現れる。その後も「凍牙の子供が欲しい」と押しかけてくる女の鬼もいて……
【三章】半妖の巫女、として都で暮らすようになった真白は、半妖の少年と親交を深めていた。
一方、都に遣わした露珠の眷族<管狐>からは、都で『鬼毒酒』が製造されているという報告が入る。その後、怪我をした狐を屋敷で匿っていた露珠が姿を消し――
文字数 126,003
最終更新日 2022.06.21
登録日 2021.07.11
文字数 2,176
最終更新日 2020.04.15
登録日 2020.03.14
ノコギリヤシのサプリメントが届くまで、時間があるので、書いてみました。自伝的短文です。毒親に関しても、触れています。どうぞよろしくお願いいたします。
文字数 495
最終更新日 2022.04.30
登録日 2022.04.30
一人っ子の私がまだまだ小学生にもならない頃。
仲良く遊んでいたのは隣の家に住んでいた同じく一人っ子の男の子だった。
あの頃は別にそんな事も意識しない頃だし、一緒にままごとしてくれて、お絵かきし合って、おやつを食べながら、昼寝もしたりして。
本当に自分を中心に世界が回ってるとしか思ってないから、いろいろと言うことも聞いてくれて便利な友達だった。まさか一つ上だったなんて途中まで気がつかなかったし。
だいたい相手が小学生になる頃引っ越して行って、だから呼び名以外の名前も記憶になかった。
ただただ小さい頃の友達、ちょっと弱虫だったからあれこれと偉そうに振舞ってもよくて、利用価値が高かった友達。
懐かしい記憶を反芻することもほぼなくなった今。
すっかり大人になりました。
社会人四年目の春、そんな過去が改めて掘り起こされる出会いがあるなんて。
寒川寧々、まさかの出会いにひたすら謝罪の気持ちを前面にだして声にして態度にして。
結果、日々の業務に嫌がらせのような時間が足されるようになりました。
本当に性格悪い!!
あ~、今日もビールがすすむ夜、毒づくのは毎度アイツの事です。
『大人ポチ』が思ったより大人だった事実。
可愛かったネネちゃんも大人になった今。
すごく近くにいた現実から二人の物語が始まります。
文字数 55,764
最終更新日 2019.11.28
登録日 2019.11.19
初めてレヴィーです。
友達に勧められ小説を投稿してみることにしました。至らぬ点もあるかと思いますが、のんびりまったりとやっていきます。
自己紹介
ペンネーム レヴィー
趣味 絵を描くのと小説を描くこと
最近マンガを描くのにはまってきている。
親友と一緒につくった世界の中で自由に過ごすオリキャラ達の日常?の一部を主に投稿します。この後紹介するキエナ、ルエ、カイトは私のオリジナルキャラクター。
つばさ、とあは親友のオリジナルキャラクターです。それでは今後とものんびりまったりよろしくお願いします!
キエナ・ヘルキャット
月猫骨董店(ムーンキャットアンティーク)を経営する魔法学園の学生。身体能力と勘が優れており、怒りやすく喧嘩早い所もあるが優しく無邪気な性格の女の子。愛用の猫飾りのついた仕込み杖はいつも持ち歩いている。ルエと仲良しそしてカイトやとあとよく喧嘩する(主にとあ)オリジナルの特殊魔法、収集(コレクト)を使う。5人組のうちの1人。猫耳とピンクの瞳が特徴。
ルエ・ドックフッド
一応太陽犬宇宙専門店(サンドックユニバース)を経営している魔法学園の学生。腕力と筋力が強く、青色の大鎌を軽々と持つ。普段は大人しく穏やかな性格の女の子だが、怒らせると物凄く怖い。キエナと仲良し。オリジナルの特殊魔法、宇宙の支配者(ルーラー・オフ・ザ・ユニバース)を使う。5人組のうちの1人。長いクリーム色の髪と犬の耳、蒼い瞳が特徴。
カイト・サーベルバード
プリンが超〜〜〜大好きな魔法学園の学生。無邪気で明るいムードメーカーのような男の子。腕力、筋力に優れており、多重人格者でもあり、他人格の感情や記憶は共有出来る。他の人格は主人格であるカイトを尊重してくれる。皆と仲良し(他人格達も含む)。5種類の大剣生成と基礎魔法(炎、水、大地、風)+雷魔法を使う。5人組のうちの1人。焦げ茶色の髪にアホ毛、オレンジの瞳が特徴。
つばさ・アイスルース
5人組の4人のことをとても大事に思う心優しい、穏やかでしっかり者の男の子。普段が怒らないだけに、怒るとルエ以上に怖い。ルエと一緒に怒ってるとかなり怖い。魔法学園の学生とあと仲良し。基礎からの派生である自然魔法(つばさは氷)を使う。お気に入りの武器であるレイピアに纏わせたりもする。5人組のうちの1人。白髪に片方髪先だけ染まった水色と澄んだ水色の瞳が特徴。
とあ・ブラックヘル
毒舌と嫌味の入ったキツイ言い回し等が目立つ男の子。でも実際は他の4人をよく見ていたり、気にかけたりと面倒見がいい。銃の腕前は一流で、どんな銃でも使いこなせる。5人組の中では一番強いけど5人組の中では最年少。つばさと仲良し。いろんな種類の呪い魔法を使う。5人組のうちの1人。黒髪に髪先が黄色で、黄色の強い瞳が特徴。
文字数 21,901
最終更新日 2026.07.25
登録日 2026.06.25
「君って、本当に気持ち悪いよね」口から出たそれは、少なくともこの状況で言うには余りに理不尽で不釣り合いな言葉だった。毒舌家なんて、俺を表すにはずいぶん可愛らしい言葉だと思う。
そして、口を開けば毒ばかりと称される俺を「好きだ」なんていうとぼけた彼女は、めっぽうお人好しでとろくさい女なのだ。そんな同級生が最近やけに構ってくるのには、「理由がない」だなんて言わせないから、さっさと白状した方が身のためだよ?
文字数 18,118
最終更新日 2020.07.07
登録日 2020.02.20
風に乗ってヒラヒラと花が散ってゆく。貴方様の大好きな「梅」の花が。
また会いに来てくれる事を願っていたが、待てど待てども、貴方様は来ない。
それでも、私はいつまでも待ち続ける。貴方様に貰った琥珀色の簪を髪に刺して。
嗚呼、今宵も偽りと共に客に抱かれるのか。ならば、わっちは「それ以上の偽り」を持って接しよう。
提灯の明かりに照らされ、今宵も吉原「珠瑠璃屋」は男達で賑わう。
第一話【禿殺し】
今日は朝から騒がしい、何事かと思い二階の階段から顔を覗かせて見ると楼主が叫んでいた。
「おい、しっかりしろ!!」
よく見てみると、全身が血で赤く染まった禿が2人倒れていた。
「朝から騒がしいじゃないか、一体何事だい?」
私は天霧、歳は今年で二十ニになる。ここ珠瑠璃屋の花魁だ。私がまだ五つの時、両親に借金のかたとしてここに売られてきた。
しかし、最近吉原ではおかしな事件が起こっている。
「天霧か……見てみろ、また禿殺しが出たんだ。酷いもんだろ、これでうちの店を合わせて6人目だぞ」
事件というのは、この江戸の町にたたずむ吉原の禿達が立て続けに殺されているのだ。着物はボロボロに破かれ、身体中にアザを残した姿で。
「このニ人は…鈴松と彩風の禿じゃないか。二人は無事なのかい?」
すると、楼主は表情を曇らせニ階の奥を指差した。
ゆっくりと階段を登り、座敷部屋の障子を開けると……そこにいたのは顔や身体中をズタズタに切り裂かれた鈴松と彩風の変わり果てた姿だった。
「な、何で…鈴松…彩風…!」
私は昔からあまり感情を表に出さない性格だ、……楼主や他の遊女の前ではな。
「嘘じゃ…嘘といっておくれよ…」
私は死体など今までいくらでも見てきた。梅毒や客に無理心中をしいられ殺される者、遊女として生きる事に限界を感じ自ら命をたつ者など。
それでも私がこうして生きているのは、鈴松と彩風の存在があったからだった。
二人がまだ幼い禿だった頃、その姉女郎となったのが私だった。二人共故郷に残してきた妹達によく似ており、私は実の妹のように可愛がっていた。そして彼女達も私を姉のように慕ってくれていた。
「天霧花魁…辛いのは分かるがそろそろ支度をしてくれ」
「分かってるさ…。そうじゃ楼主、これ以上被害が出ないように見張りを立てといておくれ」
「あぁ、分かった。任せておけ」
個室へ戻ると、私は声を押し殺して泣いた。何故、あの子達があの様な目に合わなければならなかったのだろうか?
「あのニ人は決して客に無礼を働く事はしない。なのに…どうして」
文字数 1,031
最終更新日 2020.11.13
登録日 2020.11.13