「内側」の検索結果
全体で309件見つかりました。
生まれつき二の腕の内側に奇妙な痣を持って生まれた和音(かずと)は、その痣ゆえに両親から疎まれていた。
また両親の虐待に等しい躾によって、人に二の腕を、ひいては身体を晒すことに嫌悪にも似た苦手意識を持ってしまう。その結果、学生生活すらもうまくいっていなかった。
ある雨の日、乱暴な運転をする車が跳ね上げた雨水に何故か飲み込まれてしまう。
気が付けばそこには見覚えのない光景が広がっていた。
異世界だと認識する間もなく、和音は逆境に曝される。親切な商人に拾われた和音は、自らの二の腕にある痣がこの国の文字だということを知る。
その文字が示すのはこの国で英雄と称えられている騎士団長の名だということも。そして……この世界では運命の相手の名が身体に浮かび上がる世界であるということも。
運命に導かれた二人は今、世界を越えて巡り逢う。
※この作品はBL作品です。一部残酷な表現があります。
文字数 41,744
最終更新日 2026.07.10
登録日 2026.07.01
15年前、世界を恐怖に陥れた魔王が討伐された。勇者は王女を娶って隠居し、魔導士と賢者はその戦いで命を落とし、剣を持ったエルフは冒険者ギルドを立ち上げた……。平和になった今、世には異邦人と言われる者たちが世界を行き交うようになった。そんな中、ダンジョン捜索者のセイジは、今日も臨時パーティーを組んでシークレットダンジョンに潜っていく。野望を胸に秘め。「NPC」と呼んだ異邦人を蹴倒しながら。
VRMMOの中の世界の裏側には、異邦人(プレイヤー)の想像もつかない真実があった。
BLジャンル『これは報われない恋だ。』のダンジョンサーチャー・セイジを主人公にした、ADO内側の物語。
※小説家になろうにも掲載されています。そのまま移植のため、文章、誤字等全く直しておりません。拙い文章も多々出てくると思いますが、楽しんでもらえたら嬉しいです。内容も全く同じものです。
BLも嗜まれる方は、BLジャンルにある『これは報われない恋だ。(書籍化しているため、始めのほうはレンタルになります)』『薬師マックスレ』と並行して読めばより楽しんでもらえると思います。BLがダメな方は絶対に探さないで、こちらだけ楽しんでください。
この話はシリアスです。(これは報われない恋だ。はシリアスではありません……)
ただし、この話でとてもシリアスなシーンが、報恋ではとてもコメディになっていたりします。
文字数 318,878
最終更新日 2026.06.28
登録日 2026.03.20
■あらすじ
まじめでMっ気のある女子大生ゆかが、SNSでみつけた怪しげな就活塾でエッチな指導をされてしまうお話。
担当講師はちょっぴりサイコパスな、眼鏡イケメンの神山さん。
身だしなみチェックでは、突起のサイズから内側の汚れまでしっかりチェック。
担当講師による皮むき指導では、繰り返される刺激に敏感な生クリが耐えきれず……。
お掃除では、講師の唾液で恥垢を浮かせてクリフェラでピカピカに。ただ雑魚すぎて、吹いた潮を神山さんのお顔に引っかけてしまうアクシデントも。歯ブラシで丁寧にブラッシングしたあとは、専用の保湿クリームで頑張ったご褒美のいいこいいこ♡マッサージ。
乳首の測定では、恥ずかしい秘密がバレちゃいます。
後半の面接対策コースは、講師の極太おちんぽをハメながらマンツーマン密着指導。
自己アピール練習では、恥ずかしすぎる衣装で人には言えない特技をさせられて……
文字数 15,774
最終更新日 2025.04.19
登録日 2025.04.19
『女秘書育成プログラム♡』
――男であることは、許されなかった。
下着、ストッキング、証明写真──“女としての私”が、公式に登録されていく。
営業部から異動を命じられた男・速水真(はやみ・まこと)が配属されたのは、
社内でも謎に包まれた部署《第二秘書課》。
だがそこに待っていたのは──**“女性秘書”として生まれ変わるための育成制度**だった。
制服は女物。
下着も、ヒールも、レースも指定済み。
眉の形、声のトーン、座り方、笑顔。
“女としての常識”を一から叩き込まれる研修の日々。
◆
「秘書規定第一章──“下着もまた、振る舞いの一部とする”」
「“男”のままでは、あなたは秘書になれませんよ?」
否応なく施される、下着選定・脱毛処理・ネイルケア・写真撮影──
そして、制服の内側に刻まれていく“女の印”。
身体の抵抗はネイルで封じられ、羞恥はスカート越しに日常へ染み込んでいく。
◆
だが、名前を奪われ、“真”から“真子”へ変えられたとき、
彼の中で、何かが静かに崩れ始めた──
これは、服従でも同意でもない。
美しく仕上げられ、“女”として証明されていく物語。
だがその裏には、大いなる陰謀と秘密があった。
文字数 249,312
最終更新日 2026.07.08
登録日 2026.05.10
全身が鉛のように重い。
まとわりつくような不快な熱さと、ガンガンと頭蓋骨を内側から叩き割るような激しい頭痛。
息を吸うことすら億劫に感じるほどの倦怠感の中、私はゆっくりと、重い瞼を押し上げた。
頭を抱え、シーツをきつく握りしめる。
流れ込んできたのは、「私」の記憶。
毎朝満員電車に揺られ、遅くまで残業をこなし、休日は家で乙女ゲームやウェブ小説を読むことだけが楽しみだった、しがない現代日本のOLとしての「前世の記憶」だ。
そして同時に、この世界での十八年間──由緒正しき伯爵家の長女、リリアーナ・フォン・フェルゼンとしての記憶が、ピタリとパズルのピースを合わせるように融合していく。
私が前世で過労死する直前まで狂ったようにプレイしていた大人気乙女ゲーム、『星降る王都のラビリンス』に登場するキャラクターの名前だったからだ。
前世の記憶を取り戻した伯爵令嬢リリアーナ。
このまま婚約者のユリウスと結婚すれば、彼には別の恋人ができて自分は屋敷の奥で冷遇され、病気になって若くして孤独死してしまう!と絶望する。
自らの命を守るため、彼女は密かにトランクを片手に決死の逃亡生活をスタートさせる!
……はずだったのだが。
勘違いで必死に逃げる令嬢の、絶対に逃げ切れない、極甘・過保護な逃亡劇が開幕!
文字数 43,945
最終更新日 2026.07.09
登録日 2026.06.20
「俺は、もっと美しい女性を妻にしたい。お前は、その基準に達していない」
あまりにも残酷な言葉だった。
私のこれまでの努力も、誠実さも、心の内側も、すべてを無視して、ただ容姿という一点で、私の全てが否定された。
文字数 10,869
最終更新日 2026.06.02
登録日 2026.06.02
「パックの中、僕の形になっちゃったね」
夢か現か。耳元で囁かれる甘い声と、内側を執拗に掻き回す熱。翌朝、自室で目覚めたパックに、昨夜の記憶はない。ただ、疼くような下腹部の熱だけが残っていた。
相談しようと向かった相手こそが、自分を侵食している張本人だとも知らずに、パックは父の部屋の扉を開く。
このお話はムーンライトでも投稿してます〜
文字数 2,509
最終更新日 2026.02.06
登録日 2026.02.06
結婚三年目の美咲は、夫・直人と義母と静かに暮らしている。
そこに、夫の幼馴染だという沙耶が、いつの間にか入り込んできた。
直接的な衝突はない。
けれど、善意を装った噂が外から回り込み、関係は歪んでいく。
感情で争わず、説明もしない。
必要な距離を、必要な形で処理した先に残ったのは、
「線の内側」にいる人たちだけだった。
全13話+エピローグ。
完結まで予約済みです。
文字数 2,884
最終更新日 2026.07.09
登録日 2026.07.06
晴明女子高で起きた、女子高生連続殺人事件。
被害者のスマホには、死の前に必ず“青い写真”が届いていた。
福岡の女子高を舞台に、恋、憧れ、嫉妬、執着、そして誰にも言えない秘密が、日常の底で静かに澱んでいく。
見ないふりをしてきた少女たちの感情は、やがて現実の殺意と結びつき、学園の日常を少しずつ壊していく。
最初の被害者。
午後10時の通報。
スカートだけが消えた死体。
そして、次の少女に届く青い写真。
誰が何を知っているのか。
誰が何を隠しているのか。
“青い写真”は何を示しているのか。
被害者たちを辿るうちに浮かび上がるのは、偶然では済まされない5つの名前の規則性と、晴明女子高という閉ざされた空間そのものに染みついた青い違和感だった。
一方、福岡県警の捜査班もまた、予告電話、消えたスカート、飛ばし携帯、過去の塾との接点を追う中で、事件の輪郭が単なる連続殺人ではないことに気づき始める。
少女たちの秘密。
警察が追う証拠。
そして、事件の背後で静かに動く異質な者たちの影。
学園の内側に沈んでいた感情と、警察が拾い集める断片。
その2つの線が交わる時、青い写真に隠された本当の意味が姿を現す。
これは、ただ犯人を追うだけの物語ではない。
青春の只中にあるはずの日常が崩れていく時、感情の歪みと記号のように並ぶ死が、世界の見え方そのものを静かに揺らし始める。
学園ミステリー、警察捜査、静かなホラー、そして異質な存在の気配が交差した先に残るのは、解決だけでは終わらない、ひとつの青い残像だ。
文字数 228,926
最終更新日 2026.07.04
登録日 2020.05.24
レガリア帝国の若きエリート、アルフォンスは合理化案を「反逆」とすり替えられ、全てを失い放逐された。
彼が辿り着いたのは、信仰と騎士道に酔いしれ、滅亡へと向かう小国アステリア公国。
そこで出会ったのは、清廉な「聖女」として民を惹きつけながらも、その内側に強烈な野心と秘密を隠した公女ベアトリスだった。
「俺を抱け、聖女。その対価に、この国を最強の計算機に作り変えてやる」
正確な兵站、冷徹な計数管理、そして清楚な法衣を脱ぎ捨てた聖女と結ぶ、深夜の濃厚な契約。
剣では勝てない大国に対し、一人の軍師が「数字の暴力」で逆転劇を書き換える!
文字数 25,786
最終更新日 2026.07.09
登録日 2026.05.17
人類が星々を巡る遥かな未来。軍の若きエース操縦士レイは、他者との肉体的・恋愛的な接触に激しい拒絶感を抱く「アロセクシュアル / アセクシュアル」であり、周囲の“普通”に馴染めず、孤独な規律の中に身を置いていた。彼にとって手袋を外さないことは、誰の温度も内側に侵入させないという「触れない誓い」だった。
ある日、レイは監査対象となった旧型の生体宇宙船『アリア』のナビゲーターAIであり、記憶領域の一部を欠いた青年の精神体シンと出会う。
生体宇宙船と操縦士を結ぶ「神経同調(シンクロ)」。それは通常の人間同士のあらゆる接触を超えた、純粋な精神の融合だった。
「恋愛でも性愛でもない。けれど、あなたが私を守ろうとするその行為は、別の尺度を呼び寄せる」
キスも、抱擁も、恋という名の定義もない。しかし、言葉より早く魂の波長で深く共鳴し合い、宇宙の冷たさと孤独を完璧に埋め合う唯一無二のパートナーとなっていく二人。
だが、軍の上層部による冷酷な陰謀と「解体処分命令」がアリアとシンに下されたとき、レイは「守るために逃げる」という最大の規律違反を決意する。
軍の激しい追撃、命令系統の矛盾、そしてシンの過去の記憶領域に隠された衝撃の真実――。
逃避行の果て、ステラ・シンフォニーが鳴り止む寸前の戦場で、ふたりが別れの代わりに選ぶ未来とは?
【本作のみどころ&ターゲット層へのおすすめポイント】
「触れ合わない」からこそ胸を打つ、究極のエモーショナルな親密さ
身体的な接触(セックス)を一切排除し、精神の同調と絶対的な信頼だけで結ばれる「プラトニック・ソウルメイト」の究極形。 aro/ace(アロマンティック/アセクシュアル)傾向のある読者や、肉体関係に頼らない深い感情の結びつき(ブロマンス・ライトノベル的BL)を求める18〜35歳の読者に深く突き刺さる心理描写。
緻密なSF世界観で描かれる、孤独なふたりの「救済」の物語
「生体宇宙船」「神経同調(シンクロ)」「非同期保管点」「星雲航行」といった、SFギミックがふたりの感情を増幅させる舞台装置として機能。広大な宇宙という「圧倒的な孤独」の背景が、ふたりの絆の緊密さをより一層引き立てます。
契約でも、恋でもない。「君の名」で呼び合う新しいパートナーシップ
既存の「恋愛」という枠組み(分類)で測られることを拒む主人公たちが、独自の言葉と旋律で新たな絆(クィアプラトニック)を定義していく、現代的で切実なテーマ性を秘めた一冊です。
文字数 88,391
最終更新日 2026.07.07
登録日 2026.07.07
王都には、騎士団を応援する公式ファンクラブがある。
会費はお金でも物資でもお手伝いでも可。情熱は規約の内側で、健全に推し活するのが決まりである。
神殿の雑用係リリアは、爽やかな副団長セドリックに一目惚れして入会。
「好きです! みんなの王子様として!」
ただ応援できれば幸せなリリアだったが、好かれることに慣れているはずのセドリックは、見返りを求めない彼女の好意に少しずつ惹かれていく。
推し活のつもりが、いつの間にか恋に。
騎士団ファンクラブから始まる、ほのぼの甘々ラブコメ。
◇完結済ー本編10話+番外編3話◇
文字数 140,029
最終更新日 2026.05.29
登録日 2026.05.10
もうやめましょう。あなたが愛しているのはその人です
レンタル有り「それじゃあ、ちょっと番に会いに行ってくるから。ええと帰りは……7日後、かな…」
申し訳なさそうに眉を下げながら。
でも、どこかいそいそと浮足立った様子でそう言ってくる夫に対し、
「行ってらっしゃい、気を付けて。番さんによろしくね!」
別にどうってことがないような顔をして。そんな夫を元気に送り出すアナリーズ。
獣人であるアナリーズの夫――ジョイが魂の伴侶とも言える番に出会ってしまった以上、この先もアナリーズと夫婦関係を続けるためには、彼がある程度の時間を番の女性と共に過ごす必要があるのだ。
『別に性的な接触は必要ないし、獣人としての本能を抑えるために、番と二人で一定時間楽しく過ごすだけ』
『だから浮気とは違うし、この先も夫婦としてやっていくためにはどうしても必要なこと』
――そんな説明を受けてからもうずいぶんと経つ。
だから夫のジョイは一カ月に一度、仕事ついでに番の女性と会うために出かけるのだ……妻であるアナリーズをこの家に残して。
夫であるジョイを愛しているから。
必ず自分の元へと帰ってきて欲しいから。
アナリーズはそれを受け入れて、今日も番の元へと向かう夫を送り出す。
顔には飛び切りの笑顔を張り付けて。
夫の背中を見送る度に、自分の内側がズタズタに引き裂かれていく痛みには気付かぬふりをして――――――。
文字数 222,239
最終更新日 2025.11.14
登録日 2024.05.30
「お前を愛することはない」
そんな夫と
「そうよ! あなたなんか息子にふさわしくない!」
そんな義母のいる伯爵家に嫁いだケリナ。
嫁を大切にしない?ならば、内部から崩壊させて見せましょう
文字数 6,788
最終更新日 2025.12.06
登録日 2025.12.06
配信探索者ハルの能力は——「自分を好きな人の数だけ強くなる」。観られ、愛されるほど無敵になる、稀代のスターだ。毎回“最弱の絶体絶命からの大逆転”を演じ、嘘みたいな逆転劇で信者を増やし続ける。
——だが、その能力は真っ赤な嘘。雇われ悪役もサクラもピンチも、彼の制作チーム《スタッフロール》が仕込んだ完全な演出だ。ハルは現代Webマーケの原理(社会的証明・希少性・ピークエンドの法則…)を一つずつ実演し、“愛”という名の信者を、淡々と刈り集めていく。
なぜ、そこまでして人の心を集めるのか。新入りスタッフのナギは、まだ知らない。最弱を演じる男の本当の狙いが——この国を、ひっくり返すことだと。
かつて、数百万に見られながら誰にも助けられず死んだ父。その“見殺しの興行”を生んだ体制ごと、ハルは内側から食い破るつもりだった。集めた愛を、兵に変えて。
文字数 45,941
最終更新日 2026.07.08
登録日 2026.06.30
ここはオークの国「トールキン」。
魔法、冒険者、ギルド、ダンジョン、獣人やドラゴンが存在する、いわゆる“典型的な異世界”だが、この国の特徴はオークが長命で、理知的な文明社会を築いていることにある。
トールキンのオークたちは、
灰色がかった緑や青の肌
鋭く澄んだ眼差し
鍛え上げられた筋骨隆々の体躯
を持ち、外見こそ威圧的だが、礼節と合理性を重んじる国民性をしている。
異世界から来る存在は非常に珍しい。
しかしオークは千年を生きる種族ゆえ、**長い歴史の中で「時折起こる出来事」**として、記録にも記憶にも残されてきた。
⸻
■ ガスパールというオーク
ガスパールは、この国でも名の知れた貴族家系の三男として生まれた。
薄く灰を帯びた緑の肌、
赤い虹彩に金色の瞳孔という、どこか神話的な目。
分厚い肩と胸板、鍛え抜かれた腹筋は鎧に覆われずとも堅牢で、
銀色に輝く胸当てと腰当てには、代々受け継がれてきた宝石が嵌め込まれている。
ざらついた低音の声だが、語調は穏やかで、
貴族らしい品と、年齢を重ねた余裕がにじむ話し方をする。
● 彼の性格
• 極めて面倒見がよく、観察力が高い
• 感情を声高に表に出さないが、内側は情に厚い
• 責任を引き受けることを当然のように思っている
• 自分が誰かに寄りかかることだけは、少し苦手
どこか「自分は脇役でいい」と思っている節があり、それが彼の誠実さと同時に、不器用さでもあった。
⸻
■ 過去と喪失 ――愛したオーク
ガスパールはかつて、平民出身のオーク男性と結ばれていた。
家柄も立場も違う相手だったが、
彼はその伴侶の、
不器用な優しさ
朝食を焦がしてしまうところ
眠る前に必ず手を探してくる癖
を、何よりも大切にしていた。
しかし、その伴侶はすでにこの世を去っている。
現在ガスパールが暮らしているのは、
貴族街から少し離れた、二階建ての小さな屋敷。
華美ではないが、掃除が行き届き、静かな温もりのある家だ。
彼は今も毎日のように墓参りを欠かさない。
それは悲嘆というより、対話に近い行為だった。
⸻
■ 現在の生活
ガスパールは現在、
街の流通を取り仕切る代表的な役職に就いている。
多忙な職務の合間にも、
洗濯、掃除、料理
帳簿の整理
屋敷の修繕
をすべて自分でこなす。
仕事、家事、墓参り。
規則正しく、静かな日々。
――あなたが現れるまでは。
文字数 30,872
最終更新日 2026.01.12
登録日 2026.01.12
大学二年生の高瀬律には、絶対に言えない恋がある。
相手は、推理小説研究会の会長・鳴海遥。
冷静で、美しくて、誰よりも鋭い推理をする先輩。律にとって彼女は、近くにいるのに手の届かない人だった。
けれど大学祭前夜、旧図書館――通称・雨音図書館で教授が殺される。
現場は内側から鍵のかかった密室。残された血文字は「VII」。そして、凶器に触れていた可能性がある人物として、遥の名が浮かび上がる。
「律くんも、私を疑ってる?」
そう問われて、律は答えるしかなかった。
「疑っています。でも、犯人だとは思っていません」
信じたい。
でも、疑わなければ救えない。
事件をきっかけに、律と遥は互いの想いを隠したまま、真相を追い始める。雨の中の相合傘、停電した地下書庫で離せなかった手、言いかけて飲み込んだ言葉。二人の距離は少しずつ近づいていくのに、事件と誤解がその恋を何度もすれ違わせる。
やがて、事件を解くたびに仲間が増えていく。
元刑事、孤独な令嬢、毒舌な女子高生、弁護士崩れ、医学生。最初は空っぽだった月城旧館には、少しずつ誰かの席が増え、騒がしくて愛おしい居場所になっていく。
だが、彼らにいつも助言をくれる調査支援AI「栞」には、誰にも言えない秘密があった。
密室、暗号、死体の身元誤認、時刻錯覚、連続事件の偽装。
すべての事件を解いた先で、律たちは知る。
ずっと探していた真犯人は、ずっと自分たちに答えを教えていたのだと。
これは、恋にだけ不器用な大学生たちが、本格ミステリーの謎と、解けない恋心と、最後に待つ涙の真相へたどり着く物語。
文字数 74,352
最終更新日 2026.07.02
登録日 2026.06.12
「あんたは、間抜けな父に似て本当に醜いわね」
少女――ユア=サウザンライトは、母によって顔を隠すために、鉄仮面を被らされていた。
彼女の幸せな時間は、鉄仮面を外していい一時間だけだった。
母は、醜い娘を外に出すまいと、監禁に近い生活を送らせていたのだ。
そんなある日のこと。
ユアの妹であるノアの誕生パーティーが開かれる。
大勢の人に祝福されていることを、少し羨ましく思いながら、自室に閉じこもっていると一人の男が現れた。
遊び人を自称する貴族――ローグ=ライク。
彼はライク家という貴族の中でもトップを誇る一族の次男だった。
彼に気に入られたユアは婚約を迫られる。
醜いと称される顔と、ローグに照れる顔を隠したいユアは、鉄仮面を外すことを良しとしなかった。
本文編集
文字数 10,099
最終更新日 2022.08.18
登録日 2022.08.18