「のは」の検索結果
全体で40,948件見つかりました。
無能と罵られ、学校を中退させられ、実家の印刷所からも追放された少年。だが彼の頭脳は、当時誰も知らなかった“経営工学”そのものだった。
「紙とインクで、この世界のすべてをハックする」
行き着いた先は、職人を使い潰す当時の暗黒印刷業界。だが彼の目は死んでいなかった――
無能と罵られ、学校を中退させられて実家(兄の印刷所)からも追放された少年。
しかし彼には、現代でいう『経営工学』の概念を先取りしたかのような、圧倒的に合理的な思考力があった。
行き着いた先は、過酷な労働環境で職人を使い潰す、当時の暗黒ブラック印刷業界。
普通なら絶望するような状況だが、彼の目は死んでいなかった。
「無駄だらけの生産ライン、非効率なサプライチェーン……ふん、俺の合理主義なら3日で最適化(ハック)できるな」
独自の『13の徳目』による徹底した時間管理、業務のカイゼン、さらには大衆の心を掴む圧倒的なメディア戦略を駆使し、彼は瞬く間に印刷業界で頭角を現していく。生産性を爆発的に向上させ、あっという間にブラックなライバルたちを逆に圧倒(ハック)してしまう。
だが、彼の野望はそこでは終わらない。
彼が目をつけたのは、激動の時代における「情報」と「物流」、そして――「金」の仕組みそのものだった。
精巧な印刷技術と、経済の本質を見抜く知性。
これらを組み合わせ、彼は植民地(国家)の生命線である『通貨発行権(紙幣印刷の請負)』を文字通りハッキングし、富と信用をその手に掌握する。
「ただの紙切れに価値を与える。これ以上の快感があるか?」
独自のインフラと圧倒的な経済力、そして大衆を動かすメディアの力を手にした彼の勢いは、もはや誰にも止められない
。
気づけば激動の時代を裏から動かし、やがて来る「新たな国家の建国」の立役者へ。
そして、その国の最高額紙幣(100ドル札)に描かれたのは、かつてすべてを奪われ追放された、あの少年の肖像画だった――。
これは、学校を中退させられた一人の少年が、徹底した合理主義とメディアの力で世界のパワーバランスをひっくり返し、建国の父、そして最高額紙幣の「顔」へと登り詰める、実話をベースにした痛快無比な歴史・伝記ハックストーリー!
文字数 91,964
最終更新日 2026.07.05
登録日 2026.06.05
【一話から二話の継続率50%オーバーの面白さ、初期誘導でがっかりはさせません】
その娘は、42人を殺した。
けれど父は、彼女を差し出さなかった。
人の感情を理解しながらも共感できない男爵アウグストゥス。
彼が辺境都市ザレイドで守ろうとしたのは、連続殺人鬼となった娘ルーシュだった。
川に流れ着いた首無し死体。
消えた住民たち。
隠された証拠。
そして事件を追う治安局と、都市へ派遣された勇者たち。
犯人は、最初から分かっている。
問題は、父がどこまで隠し通せるか。
殺人鬼の娘を守るため、サイコパス男爵が証拠を消し、嘘を重ね、勇者と治安局の包囲網をすり抜ける。
異世界で始まる、父娘の完全犯罪崩壊劇。
文字数 262,531
最終更新日 2026.07.06
登録日 2026.06.07
「反逆者として処刑されたはずの男が、なぜここに――」
帝国の重鎮たちが祝杯を上げる会議室に、死んだはずの投資家ヨシュア・ゴールドシュミットが舞い戻った。
「金で買えないものはない。……そうだろう、閣下?」
1839年、清国・広東。
欧州の金融界で「若き異端」と呼ばれた投資家、ヨシュア・ゴールドシュミット。彼は、アヘンによって国を蝕もうとする東インド会社の非道を、清国の全権大臣・林則徐とともに目撃する。
「やられたら、やり返す。……百倍返しだ」
ヨシュアは豪商・伍秉鑑と手を組み、翌年のロンドン・シティに舞台を移す。武器は剣でも魔法でもない。現代の金融理論と、時代の「通信速度のラグ」そのものを利用した、圧倒的な情報戦略だ。
「反逆者として処刑されたはずのヨシュアが、なぜここに――」
帝国の重鎮たちが祝杯を上げるその会議室に、ヨシュアは舞い戻る。空売り、資産凍結、そして帝国の信頼そのものを崩す情報戦。
「平和は不要と笑ったか。ならば、この国ごと十倍利息で買い叩いてやる」
これは、ただ一人の男が「帳簿」と「信用」を武器に、大英帝国という巨大な権力構造そのものを塗り替えていく、経済逆転劇。
文字数 97,067
最終更新日 2026.05.26
登録日 2026.04.20
皇帝の寵愛を受けていた華照宮の妃が殺された。
皇后ゆかりの短剣。皇后宮の香り。儀礼前日に繰り返された使いの出入り。
後宮では、皇后の嫉妬による殺人だという噂が囁かれる。
事件の記録整備を任されたのは、商家の娘として帳簿に親しみ、その字と情報整理の才を買われて後宮録事となった「私」だった。
「私」に分かるのは、人の心ではない。
いつ、誰が、どこへ入り、何を渡したのか。
その記録と証言が一致しているかどうかだけだ。
やがて一つの受領記録をめぐる齟齬から、事件の真相は明らかになる。
だが本当に問われていたのは、犯人が誰かではなかった。
華照宮の妃は、なぜ寵姫として振る舞っていたのか。
静月宮の妃は、なぜ記録に現れないのか。
皇后は、何を守っていたのか。
これは、殺人事件の記録。
そして、記録には決して残されない寵愛の物語。
文字数 50,860
最終更新日 2026.06.25
登録日 2026.06.19
【完結済み】【一気読みできます】
「先生が、マコちゃんに魔法をかけてあげる☆」
クラスカースト最下位で、息を潜めるように生きていた高校生・橋渡慎子(まこ)。
絶望に満ちた彼女の前に現れたのは、圧倒的な陽キャオーラを纏ったギャル教師・杏堂彩子だった。
先生にメイクを教えてもらい、世界が優しく色づいていく。
誰もが先生を慕い、いじめの消えた教室は、まるで天国のような理想郷へと変わった――はずだった。
だが、笑顔の裏に隠されていたのは、底知れない洗脳と支配欲。
彩子がもたらした「魔法」の正体は、関わった者の人生を狂わせる、甘い猛毒だったのだ。
歪んだ「優しさ」と逆らう者に対する「排除」によって教室が静まり返っていく中、彩子先生は“最悪の置き土産”を遺して去ってしまう。
再び始まりそうな地獄を前に、独り取り残されたマコの手には、クラスメイトたちの「黒い秘密」が詰まったSDカードが握られていた――。
「みんな仲良くが一番。だよね、先生……」
美しきサイコパス教師の手のひらで踊らされていた少女が、本当の「サイコー」を理解した時、教室はさらなる変貌を遂げる。
狂気の英才教育を施された少女は、壊れた世界で微笑む。
依存、洗脳、そして伝染する狂気。
一度足を踏み入れたら抜け出せない、学園サイコホラー、ここに開幕。
文字数 26,008
最終更新日 2026.07.05
登録日 2026.06.28
【職人義賊vs禁断の妙薬】江戸の風雲児が、巨大な陰謀を盗み出す!
表の顔は煙草屋、噺家、湯屋、花魁。しかし彼らは江戸を騒がせる盗賊一味だった。
狙うは汚い金で私腹を肥やすお大尽たち。
だが今、どんな病も治すという謎の万能薬が江戸の富豪を虜にしていた。
これにいち早く動き出したのは盗賊一味の頭・春二郎だ。
いただくはずの金がなくなっては困るのだから。
だが、事態はそう単純なものではなかった。
春二郎はその独特の匂いから、薬の正体、そしてその裏に隠された謀略を嗅ぎ取る。
「春二郎一味が悪党からお宝盗み返してやる!」
それぞれ磨いた技を武器に、謀略を制するための「大仕事」が始まった。
風雲児たちが巻き起こす、お江戸捕物帖ここに開幕!
※「第1回新エンタメ小説大賞」応募作品です。お気に入りやいいねで応援していただけると大変励みになります!
文字数 29,684
最終更新日 2026.07.05
登録日 2026.06.29
江戸・深川。
この街には、人を斬る剣客よりも恐ろしい者たちがいる。
人の欲を読み、
人の嘘を嗅ぎ分け、
人を化かして生きる者たち――
その名も「化け師の会」。
頭領・伊之吉を中心に集まったのは、役者崩れの変装名人、信頼を売る女、盲目の占い師、元御家人の知恵者、そして若き密偵。
彼らは盗賊でも義賊でもない。
人の心に潜む欲と油断を利用し、巧妙な芝居を仕掛けて金を奪う詐欺師集団である。
今回の標的は、神田橋本町で質屋と金貸しを営む悪徳商人・伊勢屋惣右衛門。
多くの人々を借金で追い詰め、財を築いてきた男から三百両を奪うため、化け師たちは一世一代の大仕掛けを企てる。
存在しない上方商人。
偽りの信用。
巧妙に積み上げられる嘘。
そして、それを真実だと信じ込ませるための芝居。
だが惣右衛門もまた、一筋縄ではいかない男だった。
騙す者と騙される者。
化ける者と化けられる者。
果たして最後に笑うのは誰なのか。
これは、人を斬る代わりに嘘を武器とする者たちが織りなす、江戸の化かし合いの物語。
文字数 29,151
最終更新日 2026.07.06
登録日 2026.06.01
「君は僕無しじゃ、息もできないんだよ」
突如として、この世界から一切の『音』が奪われた。
阿鼻叫喚の地獄と化した街で、僕は一人の少女を拾う。
彼女の名は、音を失う前の世界で『天才』と呼ばれたピアニスト。
かつては数千人の喝采を浴びていた高嶺の花。
けれど、音が消えた今、彼女はただの「音も出せない無力な美少女」に過ぎなかった。
僕は彼女を地下室に閉じ込め、彼女の好きなメイプルシロップを毎日運びながら、甘く、そして逃げられない執着で包み込む。
「外は危険だ。音のない世界で、君を守れるのは僕だけなんだ」
ピアノを失った少女と、彼女を支配することでしか自分を保てない僕。
地下室に満ちるのは、甘いメイプルシロップの香りと、二人の吐息だけ。
これは、崩壊した世界で繰り広げられる、過剰で幸福な『共依存』の記録。
奪われた音の代わりに、僕が君を愛で満たしてあげる。
たとえそれが、出口のない地獄だったとしても。
文字数 98,978
最終更新日 2026.05.28
登録日 2026.04.30
「本当は、もっとワクワクするようなことがしたかったんだ」
35歳のノリアキは、会社では上司と部下の板挟みになる中間管理職。心の中には「やりたいこと」という消えない火種がくすぶっていたが、妻と二人の幼い子どもの安定した生活のためにその気持ちを封印し、日々我慢を重ねていた。
しかしある日、会社の大規模な不正のスケープゴートとして「無実の罪」を着せられてしまう。
すべてを失う絶望の帰路、ノリアキは交差点に飛び出した子どもを庇い、命を落とした。
真っ白な空間で出会った神様は、彼の自己犠牲と、日々の誠実な生き方を高く評価していた。
神の手によって元の世界での冤罪は晴らされ、真犯人は失脚。家族には十分な補償と名誉が約束された。
「君は今まで、家族のために己を殺し、理不尽に耐えて生きてきた。今度は、君の右腕・左腕となる最高の仲間を見つけ、彼らと共に『君自身が一番楽しめる旅』をしなさい」
12歳の少年の身体「ノア」として、異世界の大地に降り立った元・おっさん。
授かったのは、徐々に感情とツッコミを覚えるAI『ナビ(鑑定)』。
喋るボールペンを皮切りに、あらゆる道具に命を吹き込む『無機物付与』。
そして、男のロマン全開の『魔獣従魔化』。
「よし! 家族の未来は安心なんだ。今度こそ俺のやりたいように、世界で一番ワクワクする最強のチームを作るぞ!」
ノアの持ち前の「部下の面倒見の良さ」と、前向きな笑顔、ふとしたひと言に救われ、ワケありの仲間たちが集まってくる。
没落しても誇りを失わない不器用な騎士の少女に、キックボクシングをするカンガルー、陸を泳ぐアザラシ、疾風のパンサー、魔力を帯びたシマエナガなど、個性的すぎるモフモフ従魔たちも続々ジョイン!
前世で培った「適材適所」のマネジメント力と、異世界の常識に囚われない柔軟な発想で、各地の問題や悪役たちの事情すらもWIN-WINでひっくり返していく。
これは、心にずっと少年を飼っていた元・おっさんが、対等で最高の仲間たちと共に、笑顔で異世界を駆け抜ける痛快アクション・ファンタジー!
(執筆にAI利用しています)
文字数 12,767
最終更新日 2026.06.16
登録日 2026.06.14
終末はどんな風にやってくるのか?予想はしていたつもり。しかし⋯それが始まる時、空は数日間真っ赤になった。そして、しばらくして地球の浄化が始まった。
だけどこれだけでは終わらない。私は感覚的に知っている。本当に生き残れるのはわずかな人だけ。
地球も人類も変わる。なんなら次元すら変わるのかも知れない。でも私達家族は今日もちょっとだけ笑って暮らそう。
文字数 11,849
最終更新日 2026.07.04
登録日 2026.06.20
フリーアナウンサー星野梨花は、伝説の人気恋愛リアリティ番組『スイトラ』のシーズン2に参加することになった。憧れのイケメン俳優やモデルに囲まれ、夢のような時間を期待していた。しかし待ち受けていたのは「私たちはビジネスで恋愛してるの」「カメラに映ってナンボの世界」と本音をぶつけてくるメンバーたちだった。ギスギスした空気に萎縮する梨花だったが、モデルの涼介から突然手を握られ、恋のときめきを測る首輪『ノクターン』が激しく点滅する。恋の始まりかと思った瞬間、彼が耳元でささやいたのは甘い言葉ではなかった。「雪乃は、殺されたんだよ」 翌朝、最下位となった参加者二名が死体となって発見される。狂気のデスゲームの中で“胸をときめかせ続ける”こと。嘘と殺意が渦巻く洋館で、極限の恋リアが幕を開ける。
文字数 16,172
最終更新日 2026.07.01
登録日 2026.06.27
【暗殺者×不死の隠者の織り成す中華風ファンタジー】
――天涯山主を殺せ!
不老不死に執心すると噂される凌国の王。王直属の闇組織・蜘蛛の一員である青嵐は、病床に伏した王に呼ばれ、そう命じられた。
天涯山とは天神、天仙が棲む雲上天と、人界である中原との境にある山のことだ。ここを守護する天涯山主は、強大な霊力を秘めた龍玉をも護るという。
寿命の尽きかけた凌王は、禁忌と知りながらも、ついにこの龍玉を求めるらしい。
勅命を受けて天涯山に侵入した青嵐は、天涯山主と思われる青年の喉首を掻き斬って殺害することに成功した。しかし、中庭の石畳に倒れ伏したはずの青年は何事もなかったかのようにゆらりと起き上がると、身を翻して、青嵐を攻撃してきた。
気を失わされ、目覚めたときは寝台の上。
呪ともなる〈真名〉を奪われてしまった青嵐に天涯山主が命じたのは、洗濯に繕い物、掃除に料理――……。
「って、アンタ、俺で遊んでるだろ?!」
「だって、ずっとひとりで退屈でしたし?」
王に忠誠を誓う暗殺者と、孤独をかこつ不死の隠者。
ふたりがかわしたある約束によって、いま、世界の歯車が動き出す――……!
文字数 43,361
最終更新日 2026.07.05
登録日 2026.06.28
画家になることを諦めた美夜(みや)の前に現れたのは、ウィリアムと名乗る吸血鬼だった。
人とは違う眼を持つ美夜は、その眼を隠して生きてきた。
無一文の美夜に、ウィリアムはその眼を使ってあやかし探しを手伝ってほしいと依頼する。
最近、歌舞伎町に現れる十二単の女のを探すべく、ウィリアムに振り回されながらも、美夜は夜の街を走り回る。
ひとりぼっちの吸血鬼と、嘘で塗り固められた画家による令和のあやかし探しの行方はいかに――!?
※他サイトでも投稿しています。
文字数 47,023
最終更新日 2026.07.06
登録日 2026.06.28
後宮の贈答所で働く吉茹定は、立后を目前にした蘇采薇へ、桃色の化粧香粉箱を送る。箱に入っていたのは命を奪う毒ではなく、肌を腫らす薬粉だった。犯人は初めから明かされている。だが、なぜ彼女は友を傷つけ、わざと証拠を残したのか。
蔵書殿の修書官・張吉惟は、金色のポストに残された投函音、封緘紙、消された札の文字を追い、十五年前に張家を滅ぼした薬害事件へたどり着く。そこには、蘇采薇、吉茹定、張吉惟、劉柏宏が幼い日に同じ小部屋で過ごした記憶と、霍太妃の院が隠してきた古い罪が眠っていた。
顔を腫らされた妃、罪を認める書記官、傘を返せなかった修書官、証言を恐れ続けた内侍。四人の名が再び呼ばれるとき、後宮の金色のポストは、毒ではなく返事を運び始める。
文字数 44,492
最終更新日 2026.07.06
登録日 2026.06.30
結守颯太《ユウモリ・ふうた》は、結界と封印を得意とする陰陽師である。
腕は一流。裏社会では《孤高の結界師》と呼ばれている。
だが本人は、弟子も取らず、仕事で稼いだ金をゲームと酒とご当地料理に使う気ままな独身男だった。
そんなある日、颯太は「神格存在の暴走を封じてほしい」という緊急依頼を受ける。
現場にいたのは、神を宿した白髪赤目の少女、鈴木姫花《スズキ・ヒメカ》。
神卸《かみおろし》の事故で両親を失い、記憶をなくした姫花は、禍津日神《マガツヒノカミ》をその身に宿していた。
颯太は封印によって神の暴走を鎮めるが、そのせいで姫花と結界の契約が結ばれてしまう。
さらに、神座家の巫女である神座心愛《カンザ・ココア》も、姫花を御子として守るため、颯太と共に子育てをすることに。
自由な独身結界師と、真面目で堅物な巫女。
子育て方針はまるで合わない。
おにぎりの具で揉め、寝かしつけで揉め、姫花を「子供」として扱うか「御子様」として扱うかで毎日ぶつかる。
けれど、姫花を狙う悪霊たちは容赦なく襲いかかってくる。
神様を宿した女の子を守るため、即席バディになった二人の、騒がしくいドタバタ子育て物語。
文字数 12,783
最終更新日 2026.07.02
登録日 2026.06.30
心臓が止まったはずの人が、また、歩き出す。
原因はわからない。5Gのせいだとも、隕石のせいだとも言われたが、誰も本当のところは知らない。ただ、世界中で同じことが同時に起きた。死んだ人が起き上がり、ゆっくりと、生前と同じ道を歩く。会社へ。学校へ。夕暮れには、家へ。誰かがそれを「もどり」と呼んだ。死んで、帰ってきた人たち。
人類は、十分の一になった。日本国政府はほぼ機能を止め、最後に一つだけ法律を残した――必要な物資は店から持ち出してよい。ただし、一度に一人一週間分まで。取りすぎず、奪い合わず、みんなで生き延びること。専門家は言う。あと三年、長くて五年。それまで、なんとか、各自で生き延びてほしい、と。
熊本市西区。この日から、田崎家の非日常だけど、普通の毎日が始まる。
父・康夫(五二)はスコップ片手に、酒を探しに出る。母・幸代(五〇)は猫の餌のため、フライパンを握って奮闘する。兄・大地(一六)は窓辺で「もどり」を観察し、中二病全開の研究ノートをつける。妹・花音(一四)は、漫画家になる夢を諦めない。そして四匹の猫――ちゃとらん、かぐや、マロン、おはぎ。なぜか「もどり」は、猫を襲わない。
地下水を汲み上げ、太陽光発電を活用して、お風呂も沸く。ご飯も食べられる。家族は、多数決と、二人以上での外出と、交代で書く一冊の交換日記。三つのルールだけを頼りに、終わった世界で、終わらない日常を生きていく。
運動不足を解消したい母は、ジムから器具を調達しようと言い出す。漫画の道具が欲しい妹は、画材を調達するために街に行きたがる。熊本城を拠点にしたら格好いいと、兄は無茶を言う。父は今日も、酒のために命を張る。わがままで、賑やかで、ちょっとだけ命がけ。そんな家族のドタバタが、リレー形式の日記で綴られていく。
でも――歩き続ける「もどり」たちは、ただの怪物ではない。いなくなった妻の残した大切な庭を、いつまでも守り続ける者がいる。誰かを守るように、手を引いて歩く者がいる。彼らは、何を抱えて生きて、何を残して、帰ってきたのか。襲う者と、襲わない者を分けるものは、何なのか。賑やかな笑いの底から、その謎が、静かに立ち上がってくる。
少しだけスプラッターありの、ハチャメチャな終末サバイバル。なのに、読み終えると、なぜか少しだけ、泣いている。熊本の土地と方言を錨に描く、物悲しくて、可笑しくて、あたたかい、家族と猫と死者の物語。
あとぜき、お忘れなく。開けたら、閉めること。閉めなければ――入ってきますけん。
文字数 57,040
最終更新日 2026.07.06
登録日 2026.06.30
※ゴールデンウィーク中は、1日辺り多くて8話、少なくとも3話更新します。
絶海の孤島のウエディングリゾートにて行われる婚活パーティーに招待された神崎一歌。そこに集められた12人の男女と婚活パーティーに参加することになるのだが……目覚めると、首に小型爆弾が装着され、恐ろしい事実を告げられる。
――マッチしなければ死ぬ。
投票制によるランク制度と、ランクにより支払われる賞金が変動するマッチングシステム。今宵、マッチングするのは素敵な異性か、それとも死か。
人は真実の愛を選ぶのか、それともやはり金が全てなのか。様々な欲望が渦巻くなか、神崎一歌が手にするのは真実の愛か、それとも金か、はたまた死か。
裏切り、陰謀、策略。男女の思惑を彩る、恋愛リアリティーショーと、現実を切り裂く残酷なデスゲーム。
果たして無事に生還できるカップルは何組なのか。
婚活を舞台に究極の心理戦が幕を開ける。
文字数 98,683
最終更新日 2026.07.05
登録日 2026.04.30
「失くした記憶、見つける真実。拾い集めるのは、希望……――」
幼い頃から炎に関する不思議な夢に悩まされていた男子高校生・ヒアは、
ある日【死神】を名乗る謎の少年・ソカルによって、異世界・ローズラインへと連れていかれる。
暗い過去を持つ猫耳少女・ナヅキ、
ナヅキのパートナーで魔術師の少年・フィリ、
カミサマに詳しい不思議な少女・リブラ。
更に先代の“双騎士”や【神殺し】が仲間に加わり、ヒアたちは神々との戦いに身を投じることになる。
数々の苦難、明かされていく真実。
それでも、その先にある希望を信じて……――
――……これは、「Night×Knights」から五年後の物語。
+++
※BLではありませんが、同性同士の距離感が近いです。
※女性キャラの人数が極端に少ないです。
※しんどい展開あります。
+++
●前作「Night×Knights」の続編となります。前作を読まなくても問題はないとは思いますが、読んでいただけるとより一層楽しめるかと。
●この小説は作者個人サイト他にて連載中です。
●挿絵は1話と37話、40話、42話以降にあります。それ以前の挿絵は随時追加予定。
●よくある厨二的異世界トリップファンタジーです。
++++++++++++
後期予告マンガ→ https://www.alphapolis.co.jp/manga/774345181/838143161
文字数 358,287
最終更新日 2020.10.21
登録日 2017.09.11