「見え」の検索結果

全体で6,121件見つかりました。
84 12345
ライト文芸 連載中 長編
「満天の星を見たい」とわがままを言った自分のせいで事故に遭い父が亡くなった。心を閉ざし誰とも関わろうとしなかった那月は、高校の担任森谷と秘密の交際をしていたのだが、突然別れを告げられる。そのタイミングで、姉の美月が家を出ることになり、一人ぼっちになってしまう。  孤独な那月の前に現れたのは、陽キャなクラスメイトの山中陽太。休んでいた那月の家にお見舞いだとやって来た陽太が持ってきたのは、那月と森谷しか知るはずのないもので──  孤独な那月と絶望のどん底にいる陽太は、ゆっくり互いの不安を埋めていく…… 表紙:自作
大賞ポイント 5,208pt
文字数 77,455 最終更新日 2026.05.13 登録日 2026.04.12
青春 連載中 長編
「僕は透明な彼女に恋をした」幽霊が見える体質の祐嗣。そのせいで友だちに裏切られ、人とも関わりを断っている孤独な高校生。体質も嫌いで、幽霊を見かけても無視するくせがついている。ある日交通事故に遭いかける。助けてくれたのは円花という名の幽霊だった。明るく笑顔がすてきな円花は、バトントワリングをしていて、活き活きとしたダンスを見せる。記憶をなくしている円花に、過去を一緒に探して欲しいとお願いされる。共に行動をするうちに、祐嗣は円花に恋をする。彼女に触れたいのに、触れられない。もどかしい気持ちを抱えてある決断をする。祐嗣の一族は、一度だけ過去に戻ってやり直せる力を持っていた。だが力には、代償があった。41話で完結していましたが、加筆しました。60話まで毎日更新していきます。
大賞ポイント 2,114pt
文字数 97,405 最終更新日 2026.05.12 登録日 2024.07.15
現代文学 完結 長編
瀬戸内海に浮かぶ小さな島。 地図の上では、ただの小さな点にすぎない。だが、そこに暮らす者たちにとって、その島こそが世界のすべてだった。 穏やかな海、広い空、やさしい風。 訪れる者は皆、この島の美しさに心を奪われる。けれど、その静かな景色の奥には、決して外には見えない“もう一つの顔”が潜んでいる。 誰も口にしない規律。 誰が決めたのかもわからない掟。 逆らう者を、音もなく追い詰めていく閉ざされた仕組み――。 令和の時代に未だ根強い島の風習。 逃げ場のない島で、人は何を守り、何を犠牲にするのか。 美しい楽園の裏側に潜む闇を描く、戦慄の島
大賞ポイント 2,084pt
文字数 23,120 最終更新日 2026.05.04 登録日 2026.04.28
青春 連載中 長編
人の感情が「タグ」として見える能力—— それは石原久希にとって、呪いだった。 五月の朝、泉方橋。 彼は、一人の少女が欄干を越える瞬間を目撃する。 次の瞬間—— 少女も、その痕跡も、すべて消えていた。 翌日。 彼女は何事もなかったかのように学校に現れる。 時間を止めることができると名乗る少女、緒山朋奈。 明るくて、優しい。 だけど久希だけは気づいてしまう。 彼女の感情タグだけが、いつも壊れていることに。 時々、彼女が泣いていることに。 そして——彼女が、この世界から「消えよう」としていることに。 異能力を持つのは、彼女だけじゃない。 気づけば存在そのものが薄れていく後輩・立花美里。 彼女は服を着替えるたび、少しずつ「誰かの視界」から零れ落ちていく。 未来の可能性を覗き見る会長・春野陽明。 彼が危機を避けるたび、見えなかった別の危うさが静かに形を変えていく。 妹のために自分を削ろうとする少年・朝日守。 彼が星空を生み出すたび、身体から大切な感覚がひとつずつ失われていく。 彼らは皆、 誰かの手を必要としている。 あの朝、彼女を「見た」のは偶然ではなかった。 彼女はかつて、誰かに救われている。 そして、その「誰か」は—— もう覚えていない。 これは、 異能と代償に抗いながら、 互いに手を伸ばす物語。
大賞ポイント 1,504pt
文字数 272,830 最終更新日 2026.05.06 登録日 2026.03.31
青春 完結 短編
結城美空は、絵を描くことだけが取り柄のちょっと浮いている女の子だった。 自分の絵に行き詰まりを感じていた美空は、ある日、美術室の窓から見える桜の木の下に男の子が立っているのに気づく。 彼のもの憂げな表情はなぜか美空の心を強く惹きつけるのだった。 やがて出会ったその男の子・浅井悠祐は、とある挫折から心に傷を抱えていた。 *他サイトにも掲載しています
大賞ポイント 1,101pt
文字数 31,656 最終更新日 2026.05.05 登録日 2026.04.30
経済・企業 連載中 長編
一文字もまともに書きはしないのに(※一部誇張有)、 アルファポリス様に昔の作品を投稿し続けるだけの私ですが、 お金が無いので、ちょっくら家計の足しに【スキマバイト】で稼いでこようと思います。(^^)/(キリッ! 情弱で社会的引きこもり予備軍のおかーさんが、 スキマバイトアプリに登録するまですら、果てしなく遠いのですが、 ますますもって『ファンタジーを書くまでの果てしなく遠い道のり』になって参りました。 まさにファンタジーを書くまで三千里(最大1,500キロ)状態どころか、 ファンタジーを書くまでに天竺までお経を取りに行って三万キロ(往復で?)です。 ★2025/5第8回ライト文芸大賞では格別のお引き立てを賜りありがとうございました。(-人-)  2026/5第9回ライト文芸の時期になりましたので、また投稿を再開する予定です。 ★第9回ライト文芸大賞開催中(2026/5/1~5/31)は一日一話投稿予定(21:40頃)です。 ※案件じゃないです。一円も頂いてはおりません。(^_^;) ※当ルポは特定のスキマバイトサービスをオススメするものではありません。 ※各種スキマバイトサービスのご利用については、各自の判断でお願い致します。(-人-) -------------- ※カテゴリーに迷いましたが、一応社会派(?)なのでこちらに置かせてください。 ※この記事はあんまり暗くならないように書いてますが、一応ノンフィクションでルポルタージュの様相を呈しています。 ※忍び寄る日本の貧困の片鱗が垣間見えますが、当ルポが社会的引きこもり予備軍の社会復帰の一助になれば幸いです。(-人-) ※よかった、スキマバイトアプリをあちこちの会社が開発してくれて。時代が私達(社会的引きこもり予備軍?)に追いついた? ------------ ※本作品は生成AIを使用していません。 ※アルファポリスオンリーです。
大賞ポイント 1,042pt
文字数 77,474 最終更新日 2026.05.12 登録日 2025.04.30
現代文学 完結 短編
気が付いたら匂いが色を帯びて見える。感情にも色があり人生にも色がある事に年齢と共に気付く。終末まで見えざる色が見える男性は最後に見た色は…。
大賞ポイント 1,026pt
文字数 2,159 最終更新日 2026.04.21 登録日 2026.04.21
ライト文芸 連載中 長編
 元カレにお金を騙し取られた過去をもつ女子大生のユキジは、落し物のあみぐるみに導かれて訪れたハンドメイド雑貨店でひょんなことからアルバイトをすることに。 イケメン……に見えなくもないイケボのオジサン店主綿貫さんに利用(?)されつつ、店の経営を立て直していく。 しかしこのいつも小汚い格好の綿貫さんにはどうやらいくつも秘密があるらしく……? 大の嘘嫌いだったのに、この人の嘘はなにかが違う。隠されるほどに惹かれる不思議。気づけばイケメン店主とひとつ屋根の下!? ユキジに一体なにがあった!? ほっこりかわいい手作り雑貨に はんなり田舎関西弁つっこみ 恋に秘密に、推しごと、そして え、地球のおわり? 作者の趣味と理想と妙な現実感が炸裂する 社会人女子向けラブコメ! ※この作品はフィクションです。実際のハンドメイド雑貨店はもっとしっかり経営・営業されていますのでご安心ください。また、作中に登場する店名・ハンドメイド作家名、アイドル名及びグループ・団体名はすべて架空のものでありモデル等も一切存在していません。作者にアイドルを否定する意図は一切ありません。令和のアイドルさんたち、今日も張り切って世の中に元気を届けてください。 ⓒkomomomoco 2026 エブリスタにも掲載
大賞ポイント 632pt
文字数 58,602 最終更新日 2026.05.12 登録日 2026.04.28
ライト文芸 連載中 長編
姿が見えなくなった少年と、あやかしたちとのおいしい物語。 中学生の秋鹿は、夏休み前のある日、姿が見えなくなる。 母親につれられて、祖母のいる田舎で暮らすようになった秋鹿は、祖母の営む喫茶店の手伝いをするようになるが、その店の客は変わった人たちばかりで……。 妖怪の訪れる喫茶店が舞台。 おいしいケーキと、愉快なあやかしがたくさん出てきます。 どうぞよろしくお願いします。
大賞ポイント 562pt
文字数 20,842 最終更新日 2026.05.13 登録日 2026.04.17
ライト文芸 連載中 長編
――思えば、雨の多い人生だったかもしれない。 高校二年生の美雲華梛は、誰もが認める優等生。国家公務員となって安定した将来を掴むために、失敗しないことを選びながら、波の立たない毎日を過ごしていた。 彼女とは対照的に、常に先生に目をつけられる不真面目な印象でありながら、明るく人気者の相楽櫂晴。 関わるはずのなかったふたりは、偶然か必然か、ある出来事をきっかけに距離を縮めていく。 不真面目に見える態度の裏で、彼が追いかけている“夢”。 その裏側を知ったとき、華梛の中で止まっていたものが、わずかに揺らぎはじめる。 ――叶わない夢を追いかけるなんて、私には怖くてできない。 交わらないはずだった価値観。 ぶつかりながらも近づいていくふたりの先にあるのは――。 正しさだけでは進めない現実の中で、それでも夢を追いかける高校生たちの、まっすぐな青春物語。 ※表紙はAI生成画像を利用しております。作品に関してAI利用はありません。
大賞ポイント 537pt
文字数 55,485 最終更新日 2026.05.13 登録日 2026.04.26
ライト文芸 連載中 長編
仕事を押し付けられ、心も体もすり減らしていた社畜OL・優香。 ある夜、限界のままふらりと立ち寄った食堂「柴犬亭」で、人生が変わる。 出てきたのは、美味しいご飯。やけに距離の近い店主は、優香の会社の愚痴を聞いてくれた。 そしてついに、会社を辞める決意をする――。 柴犬亭での生活は、甘くて少し不思議で、やたらと心地いい。 けれど店主には、ひとつだけ気になることがあった。 初めて会ったはずなのに、なぜか自分のことをよく知っている。 それにあの仕草、距離感――どうしても、昔飼っていた柴犬と重なって見えてしまうのだ。 もしかしてこの人、本当に――。
大賞ポイント 528pt
文字数 11,062 最終更新日 2026.05.03 登録日 2026.04.30
ライト文芸 完結 長編
 妹が残された僅かな時間の中で書き残したその本は、十年経った今も書店の棚に並んでいる。  恋愛ものでもなければ、推理ものでもない。流行りの異世界ものでもない。ヒーローもヒロインも登場しない。  変わらない日常を淡々と描いた、目立たない内容。  血の繋がらない者同士が惹かれるように、少しノスタルジックな喫茶店に集まり家族になるお話。  ありきたりな話だけど、読者からはとても愛されている。  なんでも、読み終わった後、灰色の世界が色付いた世界に見えるらしい。そう、SNSにコメントが書かれていた。  俺は何回も読む。だけど、俺の世界はずっと灰色のままだ。  俺は親友と妹の願いを少しでも叶えるために、灰色の世界を生き続ける。  妹と親友が最後に過ごしたこの地で。  一度でいい、妹が見ていた世界を見たいと願いながらーー
大賞ポイント 510pt
文字数 109,704 最終更新日 2023.05.23 登録日 2022.07.16
青春 連載中 ショートショート
3人の男子高校生の日常を、歩くような速さで。 オタクで陰キャで小柄。漫画の主人公みたいな強さに憧れる、奥山。 坊主頭に流々とした筋肉。グリーンネット越しに見える自由な世界に憧れる、杉田。 派手で目立ち、いつも誰かに囲まれている。それでも、一人で何かに夢中になれる孤高さに憧れる、飯田。 三人は同じ高校の、別々の世界に生きている。 でも視線は、気づけばどこかで交差している。 持っていないものを持つ相手を、男は遠くから眺める。近づく理由もなければ、離れる理由もない。ただ、同じ時間を、同じ場所で過ごしている。 それだけのことが、なぜか忘れられない。 三人のオムニバス形式。1話完結を基本に、連作になることも。 高校二年生の春から始まり、卒業までをゆっくりと描きます。 ブロマンス。それ以上ではない、たぶん。
大賞ポイント 509pt
文字数 29,492 最終更新日 2026.05.06 登録日 2026.04.17
ライト文芸 連載中 長編
元華族の大奥様に仕える梅子は、由緒正しい敏腕メイド。 ある日、大奥様のご友人が不審な死を遂げる。 「うふふ、謎の匂いがぷんぷんするわ。ここは、伝説の名探偵さんにすべての謎を明らかにしていただきましょう」 大奥様のご命令で横浜にある探偵事務所を訪問した梅子。 そんな梅子を出迎えたのは、とても探偵には見えない青年で。 無精髭に眠そうな瞳。 そしてその胸には抱っこ紐で固定された、生後3ヶ月の赤ちゃんが元気に暴れ回っていてーー 「こんな場所に赤ちゃんをつれてくるなんて非常識です!」 梅子の叫びが今日も現場に響きます。 しかし育児は事件を待ってくれないのです。
大賞ポイント 507pt
文字数 9,396 最終更新日 2026.03.21 登録日 2026.02.27
ライト文芸 完結 長編 R15
「高校卒業までに、連続幼女誘拐犯を生け捕りにしたいの!」と、ストーカー中の彼女に探偵役を命じられた僕。パトロール目的のデートを繰り返すうち、僕らは八年前の未解決事件へと近づいていく。誘拐犯を恋い慕う彼女と、死んだ妹の復讐を誓う僕。 いびつな僕らの関係は幼女誘拐犯と遭遇したことで、綺麗に精算したように見えたが―― ひりひりと痛く切ない、青春ミステリー。それは運命の恋でした。 ご感想は執筆の励みとなっております。 ミステリー・ホラー小説大賞にエントリーしてます。
大賞ポイント 502pt
文字数 82,482 最終更新日 2022.06.30 登録日 2022.06.14
ライト文芸 連載中 長編
 小さな悪魔は人間になりたいと思っていました。  手を繋いでにこにこと歩いている親子や、お互いの瞳を見つめ合っている恋人同士がとても幸せそうに見えたからです。  小さな悪魔はいつも一人ぼっちでした。彼は悪魔なので、みんなから恐れられていました。誰も彼と仲良くしてはくれません。だから、人間になって人間の仲間に入りたいと思ったのです。 読み切り短編連載の予定です。
大賞ポイント 500pt
文字数 102,184 最終更新日 2024.04.06 登録日 2020.09.24
青春 連載中 長編 R15
これは、一見不純に見えて純愛な青春物語—— 鷹村恭介は容姿が不良風なせいでボッチな高校3年生。 18歳の誕生日に宝くじを買ったら1等に当選してしまい急に億万長者に。 そんな彼はクラスメイトで生徒会長の柴乃宮霞が街中で見知らぬおじさんと、嫌々ウリをしてそうな場面を目撃してしまう。 唯一高校で自分と話してくれた彼女に密かに思いを寄せている恭介は、どうにか彼女が自分を売らないで済むシンプルな方法を思いつく。 それは宝くじで得た金で彼女を買う事だった—— それをきっかけにふたりの関係は学校の人間関係や彼の人生さえも巻き込み大きく変化してゆく。 好きな人をお金で買う罪悪感に悩まされる恭介は、日々自分と葛藤しながらも懸命に彼女への本当の想いを伝えようともがく。しかし、霞も過去のとある出来事をきっかけに実は彼に惹かれていて…… 思いもよらない彼女の意外な(ドスケベ)一面に日々タジタジになる恭介は、いつかこの歪な関係を抜け出し本当の幸せを掴めるのだろうか? 恭介と霞の甘くて幸せでとってもじれったい。ヤリそうでヤラない事も多い、ちょっとエッチな日々を描くほのぼのハートフルちょいエロ純愛ラブコメここに開幕!!
大賞ポイント 110pt
文字数 252,042 最終更新日 2025.06.21 登録日 2025.04.25
ライト文芸 連載中 長編
春から両親の海外赴任で一人暮らしを始めた高校二年生・影山涼太は、礼儀正しく真面目だけれど、女子にはまったく慣れていない平穏主義の男子高校生。 そんな彼の高校生活は、ある放課後、校舎裏で小さな紙袋を拾ったことから一変する。 ドラッグストアの袋。 見えたレシートには、よりによって「パンツ」の文字。 しかも持ち主は、クラスの優等生・朝比奈ことりだった。 人生が終わった。 そう本気で思った涼太だったが、半泣きのことりを放っておけず、誰にも見られないよう紙袋を返すことに。 だがその袋には、替えの日用品だけでなく、ことりが隠していた“誰にも見られたくない秘密”まで入っていた。 「……誰にも、言わないでください」 「言うわけないだろ。俺だって終わりたくない」 その最悪すぎる出会いをきっかけに、涼太はなぜか、明るい運動部女子、ぶっきらぼうな問題児、妙に鋭い後輩まで、女子たちの“恥ずかしい失敗”や“誰にも言えない秘密”に次々巻き込まれていく。 パンツを拾ったら青春が終わると思っていた。 なのに始まったのは、秘密、誤解、勘違い、噂、そして少しずつ近づいていく距離感だらけの、予想外すぎる放課後。 これは、ひとつの気まずすぎる落とし物から始まる、 秘密だらけのドタバタ学園ラブコメ。
大賞ポイント 97pt
文字数 353,849 最終更新日 2026.05.02 登録日 2026.03.22
ライト文芸 完結 短編
「想い出橋でキスをすると、その二人は結ばれるんだって」 ​学校一の不良・田中五郎は、同じクラスの武田詩織から、そんな伝説をささやかれる。 彼女に導かれるように喧嘩を辞め、猛勉強の末に同じ高校へ進んだ五郎だったが、実はその伝説には、詩織だけが知る「秘密」があった――。
大賞ポイント 65pt
文字数 24,690 最終更新日 2026.05.05 登録日 2026.04.30
ライト文芸 連載中 長編
拍手が好きだ。自分に向けられたことは、一度もないけれど。  高校三年の三谷波瑠は、ピアニストを目指す幼なじみのコンクール書類を整え、小説家志望の後輩の原稿に感想を書き、進路に悩む下級生の推薦状を練る。 放課後活動支援部、通称ゆめ部のたった一人の部員。 誰かの夢を裏方で整えることが、波瑠の放課後のすべてだった。  高三の二学期、転入生の瀬戸内廻がゆめ部にやってくる。なんでもそこそこできるのに、なんにも本気になれないという廻は、ある放課後、波瑠に尋ねた。 「お前は、何がしたいの」 波瑠は答えられなかった。その問いの形をした穴が、ずっと前から胸の真ん中に空いていたことに、気づいてしまったから。  幼なじみのピアノの才能は、遠い舞台の上でますます輝いていく。後輩の小説は、波瑠の知らないところで誰かの心を動かし始めている。みんなが前に進む。でも、波瑠だけが客席に座ったままでいる。  支えているつもりだった。でも本当は、自分自身と向き合うことから、ずっと目を逸らしていただけなのかもしれない。  夢を追って家族を置いていった父。才能を信じることをやめた母。十六年間閉ざされていた書斎の奥に眠る、一枚の絵。  すべてが繋がったとき、波瑠の足元が揺れる。  海が見える丘の上の高校で過ごす、最後の半年間。  夢を持てない少女が、夢を持てないまま、自分の足で立ちあがるまでの物語。  あの日、コンクール会場の暗い客席で流した涙の意味を、波瑠はまだ知らない。
大賞ポイント 54pt
文字数 21,013 最終更新日 2026.05.08 登録日 2026.04.09
84 12345