「日経」の検索結果
全体で32件見つかりました。
【第17回恋愛小説大賞 奨励賞受賞しました!】
「お母様……」
冷たく薄暗く、不潔で不快な地下の罪人牢で、彼女は独り、亡き母に語りかける。その掌の中には、ひと粒の小さな白い錠剤。
古ぼけた簡易寝台に座り、彼女はそのままゆっくりと、覚悟を決めたように横たわる。
「言いつけを、守ります」
最期にそう呟いて、彼女は震える手で錠剤を口に含み、そのまま飲み下した。
こうして、第二王子ボアネルジェスの婚約者でありカストリア公爵家の次期女公爵でもある公女オフィーリアは、獄中にて自ら命を断った。
そして彼女の死後、その影響はマケダニア王国の王宮内外の至るところで噴出した。
「ええい、公務が回らん!オフィーリアは何をやっている!?」
「殿下は何を仰せか!すでに公女は儚くなられたでしょうが!」
「くっ……、な、ならば蘇生させ」
「あれから何日経つとお思いで!?お気は確かか!」
「何故だ!何故この私が裁かれねばならん!」
「そうよ!お父様も私も何も悪くないわ!悪いのは全部お義姉さまよ!」
「…………申し開きがあるのなら、今ここではなく取り調べと裁判の場で存分に申すがよいわ。⸺連れて行け」
「まっ、待て!話を」
「嫌ぁ〜!」
「今さら何しに戻ってきたかね先々代様。わしらはもう、公女さま以外にお仕えする気も従う気もないんじゃがな?」
「なっ……貴様!領主たる儂の言うことが聞けんと」
「領主だったのは亡くなった女公さまとその娘の公女さまじゃ。あの方らはあんたと違って、わしら領民を第一に考えて下さった。あんたと違ってな!」
「くっ……!」
「なっ、譲位せよだと!?」
「本国の決定にございます。これ以上の混迷は連邦友邦にまで悪影響を与えかねないと。⸺潔く観念なさいませ。さあ、ご署名を」
「おのれ、謀りおったか!」
「…………父上が悪いのですよ。あの時止めてさえいれば、彼女は死なずに済んだのに」
◆人が亡くなる描写、及びベッドシーンがあるのでR15で。生々しい表現は避けています。
◆公女が亡くなってからが本番。なので最初の方、恋愛要素はほぼありません。最後はちゃんとジャンル:恋愛の予定です。
◆ドアマットヒロインを書こうとしたはずが。どうしてこうなった?
◆作中の演出として自死のシーンがありますが、決して推奨し助長するものではありません。早まっちゃう前に然るべき窓口に一言相談を。
◆作者の作品は特に断りなき場合、基本的に同一の世界観に基づいています。が、他作品とリンクする予定は特にありません。本作単品でお楽しみ頂けます。
◆この作品は小説家になろうでも公開します。話数調整の関係でなろう版がやや先行しています。
◆24/2/17、HOTランキング女性向け1位!?1位は初ですありがとうございます!
文字数 228,857
最終更新日 2024.06.05
登録日 2024.01.30
幼い頃から家を継ぐ兄とは違い、【駒】として育てられてきたエンジェリーナ。
女性の婚姻が許可される18歳になった当日、上機嫌の父に呼び出される。
父から告げられた輿入れ先は第三王子殿下。
血気盛ん。勇猛かつ獰猛な剣士でその名を知らぬ者はいない程の無慈悲な冷徹な王子。
同時にその逞しくしなやかな体は一夜限りの逢瀬で女性たちを悦ばせる。
幾多もの縁談を断ってきた第三王子が直々に望んだという婚姻。
断る術も理由もなく第三王子の元に嫁いだエンジェリーナを待っていたのは多くの愛人に囲まれた第三王子セドリック。
初夜こそ寝台は共にしたが、並んで横になるだけで指一本触れてこないセドリック。
2,3か月に1度だけ夕食をともにするだけの夫婦関係。交わす会話も少なく静かな食事室。
純白の王子妃と呼ばれ王子宮で冷遇されるエンジェリーナ。
支えは幼い頃からの侍女シンディと幼馴染の護衛騎士フレデリック。
正式に妾妃とされた女性はいないけれど数人の愛人たちが女主人の顔をして闊歩する王子宮。
1人の愛人がセドリックの子を身籠ったと聞かされるエンジェリーナ。
自分はどうしてここにいるのだろうと気を病み、床に伏せってしまう。
王都から離れた離宮で静養をする事になり、穏やかな日々を過ごしている所にセドリックが見舞いに訪れる。
3年経てば王族との婚姻でも白い結婚が認められると聞いたエンジェリーナは見舞いに来たセドリックに離縁を告げるが怒りで我を忘れたセドリックは乱暴にエンジェリーナを抱いた。
我に返ったセドリックは「すまない。こんな筈では無かった」と言い残し離宮を後にする。
数日経った夜、離宮は侵攻を企む隣国の兵士に囲まれ奇襲をされる。
逃げまどう使用人たち。エンジェリーナを庇ったシンディはその場で絶命をしてしまった。
フレデリックは背と腕を負傷しながらもエンジェリーナを連れて離宮を出た。
駆け付けたセドリックはエンジェリーナの部屋で絶命しているシンディを見て怒りに狂う。
かろうじて逃げ延びたエンジェリーナとフレデリックは‥‥。
そしてセドリックは‥‥。
※話の都合上、少々残酷な描写があります。
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※頑張って更新します。
文字数 77,454
最終更新日 2021.09.04
登録日 2021.08.31
【最近ちょっと気難しい狼獣人の軍人ドルフ×ドルフにずっと無自覚片思いな人間の元同級生ヒイラギ】
士官学校で同級生だった頃からずっと狼獣人のドルフに無自覚片思いしていた人間のヒイラギ。
ある日珍しく酔っぱらって前後不覚になったドルフに女と間違われて襲われてしまい、止めなきゃと思いつつも普段は自分のことなど眼中にもないドルフに欲しがられるのが嬉しくてついそのまま最後まで抱かれてしまう。
それから数日経ってもヒイラギはどうしてもその時の快感が忘れられず、良心に苛まれながらも再びドルフを酔わせ、相手が自分だとバレぬよう必死に口を押えて喘ぎ声を殺しながらもまた彼に抱いてもらおうとするのだが……というお話。
★最後はちゃんと両想いです
★ドルフ(攻)もヒイラギ(受)も女性と身体だけの関係を持っていた過去アリ(詳しい描写はないです)
★大変気軽にさらっと読める、ただのエロ話です
文字数 35,686
最終更新日 2021.02.14
登録日 2021.02.10
この話を書き始めた当時は思ってもみなかったのですが、ロシア軍によるウクライナへの侵攻を巡って広がった国際輿論を見るにつけ、強い“既視感”を覚えざるを得ませんでした。
ちょうど90年前の同じ季節、上海を舞台に日本と中華民国の武力衝突が起こった際、世界に広がった輿論と“瓜二つ”なのです。もっともあの頃は世界に多少なりとも“良識”が残っていましたから、「対日経済制裁」は瀬戸際で見送られることとなりましたが……。
上海での武力紛争に先立つこと4カ月、満洲事変が起こった時には外交団の間にこんなことが交わされました。
国と国との紛争ごとは、よくよくの“いきさつ”があってはじめて起こる。この“いきさつ”を無視して起 こった“事態”にのみ目を向ければ、絶対的に事を起こした側が悪者になる。
しかし悲しいかな、この“いきさつ”巴とても複雑で面倒だから、大方の人々はつい目をそむけたくなるのです。だから戦争はいつも、「突如として起こる」かのように見えてしまうのです。
筆者は決して、今回のウクライナ紛争におけるロシア側を擁護するとか、正当化するつもりはありません。ただ90年前、我々の父祖が“同じ経験”をしたという事実を知って欲しいのです。
この長たらしい小説はただひたすら記録に忠実に、昭和の歴史を描き出した実録となります。
※受験生には目の毒なので、R18指定をさせていただきました。
文字数 592,478
最終更新日 2022.05.03
登録日 2021.01.07
100人に1人の割合で、男でも子供が産める身体をもつ者が生まれる世界。
田舎の小さな村で暮らす完全無敵な美少年ポルコは、ある日経産夫である従兄のキリックの搾乳を手伝うことにした。
普通顔ガチムチ経産夫✕アホの子美少年。
※経産夫攻めです。攻めも喘ぎます。がんがん喘ぎます。攻めの搾乳をしてます。リバは匂わせ程度。ショタ受けです。♡喘ぎです。微妙に小スカもあります。細かいことは気にしない方向でお願いいたします。考えるな。感じろ方式でお楽しみいただけますと嬉しいです。
※ムーンライトノベルズさんでも公開しております。
文字数 9,132
最終更新日 2022.01.09
登録日 2022.01.09
伯爵令嬢ユナは、宮廷伯フェイクと婚約を交わしていた。毎日大切に婚約指輪を眺める日々。幸せが続くはずだった……。三日経過後、突然指輪がボロボロになってしまった。偽物だと気付いたユナはフェイクに問い詰める。しかし婚約破棄され……事態は急変する。
文字数 2,753
最終更新日 2022.01.22
登録日 2022.01.22
全年齢サイドで連載している、
『ウォルヴァンシアの王兄姫~淡き蕾は愛しき人の想いと共に花ひらく~』の、
各男性キャラクターとの、恋愛IFルートの18禁版(カップリング話)となります。
ウォルヴァンシア副騎士団長・アレクディース・アメジスティー
イリューヴェル第三皇子・カイン・イリューヴェル
ウォルヴァンシア王宮医師・ルイヴェル・フェリデロード
ウォルヴァンシア騎士団長・ルディー・クライン
ガデルフォーン騎士団長・サージェスティン・フェイシア
以上の五人が、ヒロイン幸希(ゆき)のお相手となります。
IFルート的なものが苦手な方はお逃げください。
※18禁シーンのあるものに関しましては、『◆』をつけております。
※全年齢本編の方は、個人ルートあり仕様になりました。
(全年齢の本編は、第四章完結後に、
アレク・カイン・ルイヴェルの順で各別ページにルートが開きます。
サージェスティンとルディーのルートはありません)
ですので、IFルート仕様を、本編とは全くの別物であると踏まえて、
受け入れてくださる方のみ読んで頂けますよう、よろしくお願いいたします。
※本編中のネタバレが含まれていたり、いなかったりします。
ご注意ください。
※登場人物紹介タイトルの下には、最新更新話をUPしております。
UP日から一日経つと、このページ内の正規の場所に移動します。
『ウォルヴァンシアの王兄姫』本編はこちら↓
https://www.alphapolis.co.jp/novel/224141567/797118444
(あまりに長い仕様ですので、らぶいちゃだけ楽しみたい方は、
このR18仕様ページや、番外編をご利用くださいませ)
※ムーンライトノベルズ様でも連載しております。
文字数 367,280
最終更新日 2018.11.15
登録日 2017.07.18
お気に入りに追加
1
タイトル通り
ただのつぶやき
ご飯【夕食のおかず】の話が多い
一応R-18にしときます
ちょっとエロいことを書く時は【Rー18】をタイトルの頭に入れておくので、読みたくない方はスルーしてください。
【Rー18】をつけたタイトルは1日経ったら消します。
文字数 6,887
最終更新日 2024.04.26
登録日 2021.07.24
自身の魔力「シューティングスター」によって大陸一の速さを誇る田舎の青年スペル・マジャンは、ある日経営している商店の前でボロボロの美少女を拾う。
しかしその少女チューリピアは、家出してきた魔王の娘だった! 彼女を連れ戻そうと魔族の追っ手が迫る中、スペルは彼女を連れて、自身の魔力で悠々と逃げていくのだった……
文字数 10,795
最終更新日 2023.05.04
登録日 2023.04.30
朝起きたら、未来に居た。なんてことが起こったらどうしますか?
「平和という現実」が嫌いな男子高校生。柊諷(ひいらぎ そら)は、
朝起きると……、
未来に居た。
でもその未来は1日経つと元に戻って…。
文字数 65,395
最終更新日 2020.02.23
登録日 2019.11.27
およそ300年続いた星間戦争も佳境を迎え、敵の首都星へ強襲揚陸を試みる。
装甲兵乗りのアルフェインを乗せた惑星揚陸艦も、その内の一隻であった。
降下してくる揚陸艦隊をかいくぐって惑星脱出を図る敵首脳陣。
敵味方が激しく交錯する中、敵艦が無謀にも本来は宇宙空間でしか運用出来ない航宙ドライブ(空間を曲折し超超長距離を短時間で航行する)を決行!
アルフェインを乗せた揚陸艦も無茶なドライブに巻き込まれてしまい、物質界と異次元の狭間で爆散、消失した。
地上および宇宙空間での移動手段であり格闘・射撃戦闘を可能とする装甲兵(エクステンション・アビリティ略してEA)内で待機していたアルフェインは、とある地に流れ着いていた。・・・と、いうよりも埋没していた。
EAは支障なく機能しており、惑星降下作戦より1日経過していた。
奇跡的に敵惑星に降下出来たのか?いささか無様ではあるが。
外の様子をうかがうべくEAを浮上。
辺りの景色には建造物が見当たらず、僚機はおろか敵機の姿も見当たらず。
!
遠くに人影が見られるが、何やらアーカイブには該当しない生物(馬のような頭をしているくせに、思いっきり人型じゃないか。かぶり物をしている人にしては大き過ぎるぞ!)と交戦中。てか刀一本で装甲兵と変わらぬ長身の生物と渡り合うなんて無茶だ。
しかも、あれは女性ではないか。
文字数 522
最終更新日 2022.01.24
登録日 2022.01.24
「明日香と悠の部屋」。
姉の手製のカードがかかった二階の部屋。
高校一年の僕と大学入学が決まったばかりの姉のフツーの日常。
でも今年のバレンタイン。姉は僕にチョコレートをくれなかった。そのまま五日経った。
小さい時からいつも一緒。手をつないで過ごしてきた僕ら姉弟だけど、姉はポツンと僕に告げる。
「部屋。別々にしよう」
いつかは来る時間だった。
僕、布団を持って部屋を出た。取りあえず寝るときは茶の間でって・・・
それから数日経った時・・・
僕ら姉弟、また同じ部屋で過ごすことになった・・・
ある出来事がきっかけで・・・
涙で終わる青春の恋物語。
文字数 7,805
最終更新日 2020.01.30
登録日 2020.01.29
魔法史上世界。ここは魔法というもので全てができてしまうそんな世界。そんな世界では、《戦場に立つ死神》という名を知らぬ者はいない。長らく続いていた、全世界を巻き込んだアグロマニア帝国とカンドストミア共和国の世界最強の超魔法国家がぶつかった戦争、【最悪の七日間】に突如現れた謎の男。彼は二国間の戦線に突如現れ、両軍を圧倒し強引に停戦させた。魔法絶対の世界に刀一本の武力で。その真意は不明のまま、世界的にその活躍が報じられた。
だが彼は、その特異さと強さ故、世界で最も畏怖されてしまう、《戦場に立つ死神》という異名をつけられてしまった。その後、消息を絶っている。
世界には帝国と王国を境とする、絶対に明けることのない夜が広がる地帯がある。ーーーー【最悪の七日間】の終わりから数日経った日の出来事だった。
作り話として認識される程度には、長い長い時が流れーーーーー英雄と死神、二つの顔を持つ伝説は辺境の小さな村で新たな人生をスタートさせる。ーーーー魔法が唯一の世界を一振りの死神が断ち切る、革命逆転譚開幕‼︎ーーーーーかっこつけてますが、要するに元・英雄さんは同じ世界の違う時間軸に転生する。って話です。感想などくれると作者の栄養素になります。(下さい願望)読んでみてください📖
文字数 9,439
最終更新日 2019.01.21
登録日 2018.11.17
私が、誕生日に願った我儘は、若返って、もっと愛する人と一緒にいたい。
そんな願いだ。
その日の夜は、不思議な夢を見た。
夢を見た次の日、誕生日パーティーの記憶を失くした。
誕生日の0時を境に、一日経つ毎に、一日分若返る。
しかし、一日若返った分だけ一日分の記憶を失くす。
最初は若返ることを喜んだが……少しずつ違和感を感じるようになった。
私の大事な記憶を失くす度に、とても悲しい気持ちになる。
私は、このまま若返ることで全ての記憶を失くすのだろうか?
文字数 274
最終更新日 2021.06.05
登録日 2021.06.05
和生(かずお)がアパートの外に出ると、そこは異世界の森の中だった。
森の中で出会った、話せない大男に助けてもらい、テディと名付けた彼と森の中の一軒家で一緒に暮らすようになる。
和生が森での暮らしに慣れてきた頃、高熱を出して寝込んでしまう。丸一日経っても熱の下がらない和生に、テディはいきなり土下座した後、キスしてきて……。
◆谷村和生……異世界転移してきたフリーター。19才。受け。高3の時のトラブルから、人の声に対する恐怖症になっている。
◆テディ……和生が迷い込んだ異世界の森で会った男。20代後半。攻め。ボサボサの茶色い髪に髭もじゃの熊のような大男。性格はおだやかで優しい。話すことはできないが、和生が話す言葉は理解している。
◆重複投稿。☆★は性描写あり。
文字数 50,154
最終更新日 2019.01.27
登録日 2019.01.16
婚約相手のいない婚約式。
通常であれば、この上なく惨めであろうその場所に、辺境伯令嬢ルナシェは、美しいベールをなびかせて、毅然とした姿で立っていた。
ベールから、こぼれ落ちるような髪は白銀にも見える。プラチナブロンドが、日差しに輝いて神々しい。
さすがは、白薔薇姫との呼び名高い辺境伯令嬢だという周囲の感嘆。
けれど、ルナシェの内心は、実はそれどころではなかった。
(まさかのやり直し……?)
先ほど確かに、ルナシェは断頭台に露と消えたのだ。しかし、この場所は確かに、あの日経験した、たった一人の婚約式だった。
ルナシェは、人生を変えるため、婚約式に現れなかった婚約者に、婚約破棄を告げるため、激戦の地へと足を向けるのだった。
小説家になろう様にも投稿しています。
文字数 103,166
最終更新日 2022.09.24
登録日 2022.06.13
俺は、物流業界のトラック運転手である。
あぁーーーーーーもう駄目だ。死ぬ。
体が動かない。
栄養ドリンクに眠気覚ましのコーヒー、くそったれな社畜人生。
もう疲れた。
俺は今日、初めて会社を休んだ。上司に休む連絡をしたが、散々文句を言われた。
もう会社に行きたくない。
俺は一体どこで何を間違えたというのか?
考えるのは疲れる。とりあえず寝よう。
数時間寝たつもりが、目が覚めると1日経っていた。
慌ててスマホを確認すると、上司からの着信履歴やメールが数十件きていた。
もういいや、考えるのはよそう。
お腹が空いたので冷蔵庫を漁るが、ろくなものが入っていない。
…買い出しに行くか。
買い出しのために商店街を向かった。
文字数 671
最終更新日 2021.08.08
登録日 2021.08.08
<概略>
第一王子スミスとの婚約が決定した公爵令嬢のエリザベート。しかしながら、血族のため婚約することができない王女マリアの策略により、強引な婚約破棄からの暗殺という運命を辿る。
目を覚ましたら、なんとなく見覚えのある世界……それは暗殺されて数日経過した世界線だった。つまり、本来であればエリザベートの存在しない世界だった。
自らを暗殺した傭兵ジョンとの出会い、そして、自らの運命を操作する王女マリア及び王子スミスとの対決、更には世界の運命に対立していく物語である。
<登場人物>
エリザベート:
公爵令嬢として王子スミスとの婚約で話がまとまったと思いきや、王女マリアの策略にはまってしまい、殺されてしまう。人生のやり直しを誓い奔走する。暗殺者であるジョンとひょんなことから出会い、親交が深まっていく。
ジョン:
王家に仕える傭兵としてエリザベートの暗殺に関与も、失敗したことから王家のエージェントに命を狙われることになるが、ひょんなことから命拾いをする。
エージェント:
エリザベートの暗殺に関与、失敗したジョンの命を狙う。
マリア:
王女として、スミスとエリザベートの婚約を容認せず、結果として婚約破棄→エリザベートの暗殺という物語を作ってしまった。第一王子との新たな婚約を狙っている。
スミス:
第一王子にして次期皇帝と目されているが?実は何も考えていない、というよりかは全て王女マリアの思い通りに世界が動いてしまっている。所詮はお飾り?
文字数 20,363
最終更新日 2023.03.27
登録日 2023.03.25