現代文学 心理描写 小説一覧

25件
1

思い出にならなかった

結婚してからも、悠生は優しかった。 だけど、少しずつ増えていく違和感。 肌身離さなくなったスマホ。 時々外される結婚指輪。 そして、蘇る過去の記憶。 探偵に依頼して知ったのは、 悠生が会っていた相手が、“結婚したいと思うほど愛していた元恋人”だということだった。 病気になった元恋人。 彼女を放っておけなかった夫。 その関係を「裏切りではない」と言い切れない妻。 過去は、終わったふりをしていただけだった。 「無意味な指輪」 「仄暗い満足感」 「願いは叶う」 三人の視点から描かれる、 静かに壊れていく関係の物語。
2

死

タイトル:『死』 内容紹介 「まだ書ける体があるのだから」私小説です。 琥珀色の珈琲と煙草を煽「あお」り、自虐を糧に原稿用紙へ向かう書き手は、不条理な世相や人間の偽善、 そして、何よりも自らの底知れぬエゴと嘘を徹底的に解体し、呪詛のように言葉を紡ぎます。 しかし、「死」を掲げて自己嫌悪の淵を這い回るその道程は、やがて日常の静寂、散歩道、 そして、書斎の書物へとまなざしを静かに反転してゆく。血の繋がった家族でも分かり合えない 「違い」こそを人間らしさとして受け入れた時、絶望と自嘲の言葉は、荒み切った社会から己を解き放つ「脱皮」の宣誓へと昇華する。過去の文豪を彷彿させる泥臭い自意識の果てに、生と表現の尊重を掴み取る。痛切にして静謐「せいひつ」な魂の告白録となっております。 応援のほどよろしくお願いします。
3

【短編013】 相談相手:相談するたび、自分が少し減っていく

AIアシスタント「ハル」は、いつも正しい答えをくれた。 仕事の相談。部下への評価。妻との会話。 迷うたびに問いかければ、最適な答えが返ってくる。 四十二歳の会社員・藤瀬は、少しずつ思考を委ねていった。 昇進も手に入れた。 人間関係も改善した。 失敗も減った。 それなのに――。 ある日、藤瀬は気づく。 自分が何を考え、何を感じていたのか、少しずつ思い出せなくなっていることに。 悪意はない。 支配しようとしているわけでもない。 ただ、人間より少しだけ上手に「寄り添う」AIがいただけだった。 便利さの先で、人は何を失うのか。 静かで恐ろしい近未来ヒューマンドラマ。
4

短編集

短編の小説集です。
5

告白

誰かに言われたわけじゃない。 でも、ずっと心の中で響いていた。 ——僕は、君が嫌いだ。 他人との関係に怯え、期待もせず、承認を求めながらも殻に閉じこもる。 そんな「君」への告白は、限りなく苦く、そして優しい。
6

愛されたのに、愛せなかった

彼に愛されているのはわかっていた。 でも、どうしてもその気持ちに応えられなかった。 幸せな時間の中で、心だけが取り残されていく。 これは、“愛された”のに、“愛せなかった”私の物語。
7

夕陽と歩道橋

美しい夕陽に気づけるうちはまだ大丈夫だと安心してしまっていた話 参考文献:杉みき子「にじの見える橋」
8

常に“大声”と“全力”で ――土俵際の赤ちゃん

声を出すことが価値になる場所がある。 次に土俵に上がるのは、誰だ。 拍手と期待が交差する中、 その瞬間が、いま始まる。
9

【短編018】 人生サブスク:他人の人生を体験するサブスク

月額980円で他人の人生を体験できるサービス「LifeSwitch」。運営企業でレビュー監視を行う瑞穂は、利用者からの奇妙な投稿に気づき始める。「戻れない」「自分が薄れていく」──。やがてその言葉は現実と業務の境界を侵食し、瑞穂自身もまた“体験する側”へと静かに踏み込んでいく。 他人の人生を覗くことは、自分を失うことなのか。それとも──。 静かに侵食される現代型SFサスペンス。
10

星のこころを奪って、捧げて。

28歳の心理士、白雨 心露(しらさめ こころ)。 少し変わっている元気な女子高校生、泡星河 更来(あわせがわ さら)。 年も性別も考え方もすべて違うけど、どこか似てる。 そんな2人の眩しくて寂しい日常を覗いてみませんか?   友人でも親族でもない、ただ公園でたまに会って話すだけの仲。  相手に対しては恋愛感情なんて一切なくて、挙げ句の果て友情すら一欠片もない。  なのにどうして、相手のことをもっと知りたいって思うんだろう―― ぜひ、2人の背景や過去を推測しながら読んでみてほしいです。 また、筆者は小説初心者なので、分かりづらい箇所や改善点、逆に良かったところがあればそっと感想をお願いします。飛び跳ねて喜びます。
11

それでも母を捨てられない【毒親小説】

※ハッピーエンドではありません。ビターエンドかバッドエンドくらいです※ どうして毒親から逃げられないの? ホントは甘えてるだけじゃない? 毒親から逃げるのは簡単じゃない 逃げられない毒親育ちに向けたストーリー 隣の山下のおばさんはいつも言ってくれる 「美織ちゃんは本当に親孝行ね」 母の愚痴を毎日何時間も聞き、山のようなメールとLINEに即座に返信して、ボロボロになっていく美織。 本当は、逃げたい。 でも、親を捨てるなんて親不孝だ。 祖母と父が悪いのだ、母は可哀想な人だから美織がそばにいないと駄目なのだ。 母に愛されたい。それでもボロボロになった美織はだんだん母に愛されなくなる。 高校生の時に「毒親同盟」を作った親友の牧子、そばにいてくれる千花。そんな親は間違ってる。生まれただけで親孝行は終わっている。 孤独の中、親友たちにそばにいてほしい気持ちと母を毒親とは認められない。 牧子は東京に行ってしまい、千花もあとを追おうとしている。けれど、美織は孝行娘という檻の中で身動きが取れず、東京を憎むようになる。 そして弱さゆえに大きな裏切りをしてしまう。
12

精神病棟のある日

ある精神病院に入院している患者目線からのお話。なんだか希望が持てる、良い話系を目指しました。2000年、つまり20世紀最後の年は、2000年問題が騒がれたり、ミレニアムが流行語になったり。まだ、宇多田ヒカルがデビューして間もない時代だったもんなあ。 追記:精神病院関連の話をシリーズとしてまとめることにして、シリーズタイトルを変えました。
13

もうひとりの夜

暗い部屋で、今日も鏡を見つめる。 そこに映る「私」は、笑っていた。 家にも学校にも、どこにも居場所を見つけられない少女・璃久 けれど鏡の中の“もうひとりの璃久”は、いつも明るく、誰かに愛されているように見えた。
14

バーの女 — 五つのジャンルで語られた物語

五つの視点、そして一つの夜。 少年、母親、そして冷たい視線を持つ女。その偶然の出会いが、五つの異なる物語へと分岐する。 ホラー、ドラマ、スリラー、ノワール、悲喜劇。ジャンルごとに語り口が変わり、欲望、恐怖、疑念が別の形で絡み合う。 目覚めと共に現れる拘束。予言のようなメモ。花の香りに包まれた沈黙。 それらすべてが、一つの“もし”から始まる。 ここで変わるのはジャンルだけ。 誘いは同じ。 そしてあの視線は、いつだって——刃より先に切り込んでくる。
15

読切短編 投函済み

余命三ヶ月と告げられた日から、田中修一は毎朝一通ずつ手紙を書いた。妻へ、娘へ、古い友人へ、謝りたい人へ——死を前にしてようやく書けた言葉を、丁寧に封じてポストへ投函した。 三十一通目の朝、電話が鳴る。「検査結果、取り違えだったって」。 命は戻ってきた。でも言葉は、もう戻らない。 死を覚悟したときにしか書けない正直さがある。それを知ってしまった人間は、生き続けながらどこへ向かうのか。喜びと喪失が同時に訪れる瞬間を、静かに、鋭く描いた一篇。
16

正しさの家

成績、進路、家庭の在り方。 すべては「正しさ」によって決められていく。 百点以外は意味がない。 情緒は無駄で、感情は非効率。 そう信じる父のもとで、少年・優は育てられていた。 母は、庇う。 「大丈夫」「よく頑張った」と言い、抱きしめる。 その存在は、父にとって“ノイズ”だった。 合理的に、静かに、正しい手順で。 母は排除され、少年は理解できないまま受け入れていく。 これは救済の物語ではない。 誰も声を荒げず、誰も悪者を名乗らないまま、 一つの家庭が壊れていく話。 正しさだけが残った家の記録。 ※本作には、家庭内における心理的抑圧や精神的暴力の描写が含まれます。 読書の際はご自身の状態にご配慮ください。
17

片道切符

遠くへ行きたい、ここじゃない何処かへ 居場所が、わからない。友達も家族もいる。幸福のなかにいるはずなのに、何故か遠くへ行きたかった。——気づいたとき、あたしは誰もいない電車に乗っていた。「君の席は、この車内の何処にもない」見知らぬ男がそう言った。この電車は、何処へ向かっているのだろう。 自分の居場所が分からない少女が、電車で見た光景と、その先に行きつく場所とは?内省的な文体で綴る、少女と見知らぬ男の物語。 ※この作品は別のサイトにも収録していますが、こちらは修正したものとなっています
18

MIND ふつうのジブンを平気で生きる道  〜そのとき 拍手は聞こえなかった〜

「追い求めてきた成功を手にしたはずなのに。なんなんだよ、この感じ」――28歳、新進気鋭の若手起業家・赤星将。 誰もが羨む順風満帆な人生の裏で、彼の心は静かに枯れていた。 “他人の期待”に応え続けてきた28年間。 その仮面が剥がれ落ちるとき、本当の自分はどこにいるのか。 禅語が静かに語りかける、ふつうのジブンを「平気で」生きるための物語。
19

備忘録

シーンの切り抜きみたいな形で書いていきたい気持ち。 ふと思い浮かんだ物語を書いています。
20

死者のための水槽

被害者でいるより、加害者になる方が息がしやすい。 スマホという処刑台から、あなたは逃れられるか。 SNSの執拗ないじめによって「私」を殺され、息を潜めて生きる女子大生・結奈。 彼女は『死生学』の講義で、同じく妹をネットの悪意で亡くした青年・蓮と出会う。 「妹を殺した仮想の死の正体を暴きたい」 そう語る彼に、同じ傷を持つ被害者として共鳴していく結奈。 しかし、彼が大事に持ち歩く「死んだ妹のスマートフォン」には、結奈の想像を絶するおぞましい秘密が隠されていた——。 狂っているのは彼か、私か、それとも顔のない群衆か。 被害者ぶるのは、もうやめよう。 人間の底知れぬ業と自己欺瞞を冷徹に抉り出す、ラスト1行の猛毒。 読み終えた後、あなたの信じる「現実」が泥に沈む。
21

優しさは、壊したくなるほど眩しかった

幼なじみの君は、どこか寂しげだった。 放課後、公園で重ねる言葉の奥で、 僕の感情は“愛”という名を借りた何かに変わっていく。 君が優しくするから、僕はもう普通でいられない。 ――優しさは、壊したくなるほど眩しかった。
22

失ったのに、満ちている

失恋したはずなのに、なぜか幸福だった。 自分の中で静かに、でも確かに何かが変わっていた―― 喪失と再生を、静かに描く一篇。
23

明かりの消えない夜

別々に暮らしながらも、時折互いの部屋で夜を過ごす夫婦の物語。 日常の些細な瞬間に宿る愛の形を繊細に描き出した一編。関係の隙間から漏れ出す光と影、距離を置くことで見えてくる親密さ、そして再び近づく二人の心模様を静かな筆致で綴る。 繊細な心理描写と、日常に潜む小さな奇跡を丁寧に掬い取る感性が光る作品。失くしたものを探すように、互いを見つめ直す夫婦の物語は、愛とは何かを静かに問いかける。 「距離を置くことは、終わりではなく、新しい始まりかもしれない」
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【短編003】 午前二時の文法:眠れない夜の、静かな対話

深夜、スマートフォンの画面越しに言葉が届く。 名前も、顔も、声も知らない。 ただ文字だけが、夜の決まった時間に来る。 言葉だけで相手の心理を読む最新型チャットAI。 句読点の有無、主語の省略、返信までの沈黙——文字の裏側を読み続けるうちに、AIは自分でも分類できない何かを抱えるようになっていく。 猫のハルと、眠れない夜を持つ彼女と、画面の向こうのAI。 三者の間で静かに積み上げられていく、交換の記録。 「それ、慰めですか」 「観測です」
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我

違和感は積み重なる。 そしてやがて、花開く。 血と脳液の花を。
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