歴史・時代 ほっこり 小説一覧

12
54件
1

峠茶屋のイナリ飯

 明治初期の街道筋。  道に迷った先の立場茶屋。足を痛めたおこうは楽しそうに茶屋の亭主と話している。奉公先から離れたのが嬉しいのだ。一方、左吉は虫の居所が悪い。弥之助の企みでお店を追い出された。江戸が東京となり、洋物流行りのこのご時世だ。和菓子屋なんぞ続くものか。あんこ職人の左吉の腕など不要だ。そう弥之助は思っているに違いない。  国境いの茶屋から見える秀峰富士と横浜の港の賑わい。洋物なんかに負けておれるか。新しいあんこの菓子を拵えてやる…
2

【読者賞】江戸の飯屋『やわらぎ亭』〜元武家娘が一膳でほぐす人と心〜

【第11回歴史・時代小説大賞 読者賞(読者投票1位)受賞】 文化文政の江戸・深川。 人知れず佇む一軒の飯屋――『やわらぎ亭』。 暖簾を掲げるのは、元武家の娘・おし乃。 家も家族も失い、父の形見の包丁一つで町に飛び込んだ彼女は、 「旨い飯で人の心をほどく」を信条に、今日も竈に火を入れる。 常連は、職人、火消し、子どもたち、そして──町奉行・遠山金四郎!? 変装してまで通い詰めるその理由は、一膳に込められた想いと味。 鯛茶漬け、芋がらの煮物、あんこう鍋…… その料理の奥に、江戸の暮らしと誇りが宿る。 涙も笑いも、湯気とともに立ち上る。 これは、舌と心を温める、江戸人情グルメ劇。
3

こじき若殿

父に死なれ、兄は主君と共に京(みやこ)へ――。 継母と共に、亡父の隠居の城に残された若殿は、受け継ぐはずのその城を、家臣に乗っ取られてしまう。 家臣の専横は、兄の不在によるもの――そう信じて、兄の帰郷を待つ若殿。 しかし、兄は一向に京から帰らず、若殿は食うに困り、物を恵んでもらって暮らす日々を送っていた。 いつしか「こじき若殿」と蔑み呼ばれていた若殿。 「兄さえ帰れば」――その希望を胸に抱き、過ごす若殿が、ある日、旅の老僧と出会う。 ※表紙画像は「ぐったりにゃんこのホームページ」様より
4

待庵(たいあん)

【あらすじ】 千宗易(後の利休)は、山崎の戦いに臨む羽柴秀吉から、二畳の茶室を作るよう命じられる。この時代、茶室は三畳半ぐらいが常識だった。それよりも狭い茶室を作れと言われ、宗易はいろいろと考える。そして、秀吉の弟・羽柴秀長や、秀吉の正室・ねねに会い、語り、宗易はやがて茶室について「作ったる」と明言する。言葉どおり完成した茶室で、宗易は茶を点て、客を待つ。やって来た客は……。 【表紙画像】 「ぐったりにゃんこのホームページ」様より
5

江戸の老人ホーム(時代小説新人賞最終選考落選歴あり、別名義、別作品)

 木下弥左衛門は、隠居暮らしに淋しさを覚える暮らしをしている。彼はかつて、上意討ち代行をおこない、危険と隣り合わせの日々を送っていた。上意討ち代行は名前の通り、上意討ちを代行する。家中に仇をなして出奔した者を、当主の依頼、あるいは上意討ちを命じられた者の要請を受けて当該の者を討ち取り謝礼をもらっていた。   他方で、そんな彼はのちにいう老人ホーム、介添え長屋に住んで仲間と穏やかな毎日を過ごしている。そんな彼は、胃がんを患う。だが、死を覚悟することを習いとしていた彼は、その事実を静かに受け入れる。死ぬまでに何ができるか、と考える。
6

旅 ~芭蕉連作集~

【あらすじ】 (第一章 芭蕉 ~旅の始まり~) 天和三年。天和の大火のため、甲斐谷村藩家老・高山繁文を頼って、松尾芭蕉は江戸から甲斐、谷村(やむら)に居を移していた。芭蕉は田舎暮らしに満足していながら、なにかたりないと感じていた。やがて芭蕉は江戸に戻り、かつての知己であった八百屋お七のことを機縁に、惣五郎という人物と出会う。惣五郎と、お七のことを話すうちに、芭蕉はある気づきを得る。その気づきとは、やりたいことがあれば、命懸けでやってみろ、という気づきだった。 (第二章 花が咲くまで初見月。) 松尾芭蕉と共に「おくの細道」の旅に出た曽良。彼は句作に悩んでいた。観念的に詠んでしまう自分の句を変えようと模索していた。芭蕉はそんな彼を見て――句を詠んだ。 (第三章 その言葉に意味を足したい ~蝉吟(せんぎん)~) 松尾芭蕉は、「おくのほそ道」の旅の途中、出羽の立石寺(山寺)に立ち寄った。その時、あまりの蝉の声に、弟子の曾良は苦言を呈す。だが、逆に芭蕉は何も言わず、回想に浸っていた。かつての主君であり友である藤堂良忠のことを。良忠は己を蝉にたとえ、その蝉の如き短い生涯を終えた。以来、蝉の鳴く声に、意味はあるのかという想いを抱く芭蕉。そして己の俳諧の「行き先」を求め、旅に出て、山寺に至り、蝉の声を聞いた芭蕉は――良忠に向けて、一句詠んだ。 【表紙画像】 Morikawa Kyoriku (1656-1715), Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
7

小さな勇気とラッキースター

【あらすじ】 「私」――矢代幸雄は、知己である松方幸次郎に連れられて、パリ郊外ジヴェルニーのクロード・モネ邸へとおもむく。松方幸次郎は、のちの西洋美術館の元となる、「松方コレクション」にモネの画を加えようと思っていた。 だが、最近のモネは高齢のためか、その描く色もあまり良くないという噂があった。 そしてモネが描くところを見た「私」は、やはりその色が「変」だと感じ、小さな勇気を出して、モネにそれを告げ……。
8

前田利家の妻

前田利家が信長の怒りを買ったときの話です。
9

高俅(こうきゅう)の意地 ~値千金の東坡肉(トンポーロウ)~

【あらすじ】 中国・北宋の末期、旧法党と新法党の党争という、国を割らんばかりの争いは極致に達し、時の皇帝・徽宗(きそう)の宰相、蔡京(さいけい)は新法党を称し、旧法党の弾圧を強行した。 その極致が「元祐党石碑(げんゆうとうせきひ)」であり、これは蔡京が旧法党と「みなした」人々の名が刻印されており、この「石碑」に名が載った者は放逐され、また過去の人物であるならばその子孫は冷遇され、科挙(役人になる試験)を受けることが許されなかった。 だがこの「石碑」に載っているのは、単に旧法党にとどまらず、蔡京に反対する者、気に入らない者も含まれていた……旧法党に属しながらも、旧法の欠点を指摘していた蘇軾(そしょく)のような人物も。 ところがある日、その「石碑」を倒した者がいた――その男、名を高俅(こうきゅう)という。 彼の見せた「意地」とは―― 【登場人物】 蔡京(さいけい):北宋の太師(宰相)。新法党を称し、旧法党弾圧の名を借りて、反対派を弾圧し、己が権勢を高めるのに腐心している。 徽宗(きそう):北宋末期の皇帝。文化人・芸術家としては秀でていたが、政治面では能力はなく、宰相の蔡京に依存している。蹴鞠が好き。 童貫(どうかん):宦官。兵法、武を極め、国軍の太尉(司令官)を務める。蔡京と共に、徽宗の政治への無関心に乗じて、国政を壟断する。 高俅(こうきゅう):禁軍(皇帝近衛軍)の太尉(司令官)。棒術、相撲等多彩な才能を持ち、中でも蹴鞠が得意。若い頃は不遇であったが、左遷先の黄州での「出会い」が彼を変える。 蘇軾(そしょく):かつて旧法党として知られたが、新法といえども良法であれば活かすべきと主張する柔軟さを具える。能書家にして詩人、そして数々の料理を考案したことで知られる。 ウルツ・サハリ:モンゴル帝国の中書省の役人。髭が長い。詩が好き。妻は詩人の家系の生まれ。 【表紙画像】 「ぐったりにゃんこのホームページ」様より
10

大和国つまようじ物語

天下太平の世で、剣客の身分を辞して"箸職人"になった1人の男の物語。 究極の箸を作るため、素材を求め箸とひたすら向き合い続ける。 少し長くなりましたが、楽しく書けたのでぜひ読んでみてください。 ジャンルで悩みに悩みましたが、ヒューマンドラマとさせたいただきます。 『小説家になろう』にも掲載しています。
11

あの世は満杯!勝者はいない敗者もいない優しい世界大戦

 何処かの世界、何処かの1945年。いい加減な高次存在が、片手間で世界を作ったせいで、あの世は満杯、神々はブラック労働に大激怒。  でその存在は考えた。暫くあの世はシステム復旧の為閉鎖致します!  これより世界は死ぬの禁止!どうなる世界大戦? 
12

花村蘭子ものがたり 〜昭和の風、紫陽花の恋〜

昭和初期、まだ「モダン」が新しかった時代。 着物とミニスカート、下駄とストラップシューズが交錯する街角に、美しくおしゃまで、おしゃれが大好きな少女がいた。彼女の名は花村蘭子。 商店街のポスターに幼い頃から笑顔を咲かせてきた彼女は、やがて町の「顔」となり、その美貌と佇まいが静かに評判を呼び、18歳で女優への道を勧められる。 けれど、蘭子の胸にはずっと想いを寄せる相手がいた。 それは、商店街の魚屋「江本鮮魚店」の息子、江本晋平。無口で不器用で、でも誰よりもやさしく、しっかりと彼女のことを見ていてくれた幼なじみ。 この物語は、二人の間に“声にならない言葉”がいくつも積もっていく、甘くほろ苦い恋の記録。 派手な告白も、大きな事件もない。 あるのは、昭和の商店街のぬくもりと、雨の日の傘の静けさと、 そして、「好きです」と言えなかったふたりの心がすれ違うたびに少しずつ育っていく、本当の愛のかたち。 沈黙の中に宿る優しさと、声にしないまま伝える強さを描いた、 静かでおしゃれで、少し切ないレトロロマンス。 あなたの心にも、きっと蘭子のまなざしが残ります。
13

家康の祖母、華(け)陽院(よういん)―お富の方―(1502?-1560)

家康は、祖母、お富の方を50年近くの歳月をかけて、じんわりと理想とする女人像としていく。 それでも、つじつまが合わないところが出てくるが、天下人、家康が創る祖母だ。 問題ないと後世に残す。 家康は、機嫌のよい時、祖父、清康のような武将になりたいと励んだと話す。 その思いを繋いでくれたのが、祖母、お富の方だと。 お富の方に慈しまれ、愛の暮らしを教えられ、今の自分があると。 祖母、お富の方は、悲劇の結婚歴と賢祖母のイメージが創られ残された。 家康は、偉大な天下人を育てた祖母としてベールに包んだままにして残した。 それでも、少ない資料の中で自由奔放に生きた破天荒な美しすぎる女人、お富の方の姿が浮かび、評伝を書き綴っていこうとした。 そんな時、微笑ましくて心がほっこりする、じんわりとじわっと涙がこみあげてくる――読んでいてそんな気持ちになる作品を募集。 とのメ‐ルが入った。 ドキッとし、お富の方こそ、そういう女人だと、閃いた。 そこまでの思いはなかったし、私の文章力では、そんな作品はできないが、でも、ずしんと受け止め、書き綴った小説です。  募集の趣旨とは少し違うかもしれないけれど。 薄幸の女人と記されることが圧倒的な、お富の方。 それは真実ではない。 ホンワカとほっこりする心温まるエピソ-ドを次々創り、人生を歩んだ。 じんわりと、一歩一歩歩み、じわっと自分らしい「女冥利に尽きる」人生を生き抜いた。 そんなお富の方を、少しでも多くの方に知ってもらいたいし、人物像を深めて欲しい。 お富の方は、家康の母、お大の方の母だ。 5回もの結婚を繰り返し、すべての夫に愛され愛した女人だ。 しかも7人の子を授かり、母として気を配り成長させ、子から慕われた。 『玉輿記』『柳営婦女伝系』『寛政譜』『寛永譜』『美濃国諸家系譜』などに断片的な人物像が残されている。 結婚相手は、「寛政重修諸家譜」では ① 水野右衛門大夫忠政、②松平清康、③星野秋国、④菅沼興望、⑤川口盛祐 夫とは死別し、その後の再婚したとされる。 安西篤子著の『家康の母』では  1星野備中守秋国 2川口文助盛祐 3菅沼藤十郎定廣 4水野忠政 5松平清康 との順番で、結婚している。 この小説では、川口盛祐・水野忠政・松平清康・星野秋国・菅沼定広(定望)の順で結婚したことにする。    出身は、 江州(近江国)佐々木氏流の尾張、青木加賀守弌宗の娘。 尾張国、宮の善七の娘。 三河寺津城主、大河内左衛門佐元綱の養女(娘)。 大河内但馬守満成の娘。 と説はいくつかあるが、父を宮の善七とする。  清康との結婚が不自然でないよう、年の差を9年とし、誕生は1502年する。  
14

サムライ達の手紙 人切り半次郎の手紙に思う

西南戦争末期、賊将が家族にあてた手紙を書いている時の心情を想像して書いてみました。
15

居酒屋店主の恋

 居酒屋という言葉は江戸時代から始まったと言われる。そんな時代に居酒屋で働く女店主と偶然助けた浪人の物語  
16

いつまでも輝く母へ ~「子供の将来の運命は、その母の努力によって定まる」~

「子供の将来の運命は、その母の努力によって定まる」――皇帝にそう言わしめた女性とは、いかなる母だったのか。マリア・レティツィア・ラモリノと、ナブリオーネ・ディ・ブオナパルテの物語。
17

白の境に舞う金烏。 ~王陽明の「三征」のうち「一征」、寧王の乱~

【あらすじ】 明の陽明学で有名な王陽明。彼には「三征」と呼ばれる武功があった。そのうちのひとつ、寧王の乱は、皇族である寧王・朱宸濠(しゅしんごう)の叛乱の鎮圧である。 寧王は南昌という地に蜂起し、南京制圧を目指して進軍していた。たまたま別の地方叛乱の鎮圧に近くまで出向いていた王陽明は、皇帝の許しを待つよりもと、自身の少ない兵力しかない中、叛逆者・寧王の討伐を策す。 王陽明は叛乱を鎮圧できるのか、そして、その鎮圧の果てに、王陽明を待つ運命とは―― 【表紙画像】 「ぐったりにゃんこのホームページ」様より
18

碁敵

江戸中期、八丁堀の銭湯「亀屋」の二階には、馴染みの客が碁に興じて世間話に花が咲く、その中に岡っ引きの三次が居た。
19

今川義元から無慈悲な要求をされた戸田康光。よくよく聞いてみると悪い話では無い。ならばこれを活かし、少しだけ歴史を動かして見せます。

三河進出を目論む今川義元から突き付けられた今橋城明け渡しの要求。 一戦辞さずで家中が一致する中、独り冷静だった人物が居たら……。
20

旅人ゴンジと神様の宿

時はいつとも知れぬ、場所も特定できぬ、どこか懐かしく、どこか不思議な町。 そんな町の片隅に、古びた看板を掲げた小さな宿屋がある。その名も「福の宿 こがね屋」。 一夜の雨をしのげればいい。 そんなつもりで立ち寄った旅人・ゴンジは、女将のおかみさんから湯をもらい、にぎり飯をいただき、縁側で月を眺めながら、ふと思う──「ここは、神様が見てた宿屋なのかね?」と。 この物語は、旅人・ゴンジと、彼を一夜迎えた「こがね屋」の人々が織りなす、人情噺である。 ゴンジは、どこから来たのか、どこへ向かうのか。それを誰も知らない。 けれど、町の人々は彼に聞いてしまう。「旅人さんかい? 旅の先では、なにが流行ってるの?」と。 ゴンジは毎回、まことしやかに語る。 ある町では、子どもたちのあいだで落語が流行っている。 ある村では、春になると桜餅を投げ合って遊ぶ祭りがある。 ある漁村では、海に願いごとを書いた貝殻を投げ込む風習がある……。 ゴンジの言葉は、嘘っぱちに聞こえる。 けれど、不思議なことに、彼の語った「流行りもの」が、後から本当にその地に広まっていく。 まるで、未来から来たようでもあり、神さまの口から洩れたようでもある。 「俺の言うことは、だいたい嘘です。でも、信じて動いた人の心が本当をつくるんですよ」 旅の先を見せるのではなく、心の奥にしまっていた願いや希望を引き出すように── ゴンジは一夜かぎりの出逢いの中で、人の人生にそっと火を灯していく。 人を信じられなかった刺青男のケイジ。 夢をあきらめかけていた若者。 声を出せなくなった女の子。 頑なな老人。 町に根を張る女将さん── 彼らの心の扉が、ひとつ、またひとつと開いていく。 笑って泣けて、ちょっとあったかくなる。 人間っていいな。そう思える、情とユーモアが詰まった物語。 ゴンジは今日も、どこか遠くの町で誰かにこう聞かれている。 「旅人さんかい? 旅の先では、なにが流行ってるの?」 そしてまた、誰かの中に希望が芽吹く。 それが嘘でも、本当になるなら、悪くない。
21

平安短編集 ~説話集より~

【あらすじ】 (第一章 夏が燻る ~ 源宛(みなもとのあつる)と平良文(たいらのよしふみ)と合戰(あひたたか)ふ語 ―「今昔物語集巻二十五第三」より― ~) 時は平安、坂東(ばんどう)――武蔵野がまだ未開の荒野であった時代、二人の兵(つわもの)がいた。 一人は、源宛(みなもとのあつる)。 一人は、平良文(たいらのよしふみ)。 二人の領地は接しており、郎等(ろうとう)たちの争いは絶えなかった。 ある夏の日。 燻ぶる郎等たちに押され、宛(あつる)と良文(よしふみ)は相見(まみ)える。 しかし――二人は、合戦(かっせん)ではなく、兵(つわもの)として合戦(あいたたか)う。 二人の対決は、坂東の地に、人と人との仲をつなぐ。 そしてその仲は――世代を越え、時代を越えて、語り継がれる。 (第二章 恋よりも恋に近しい ~京都祇園祭「保昌山(ほうしょうやま)」より~) 平安時代、御堂関白こと藤原道長が生きていた時代、道長四天王の一人、平井保昌はある想いを抱き、悩んでいた。宮中で見かけた和泉式部のことが気になって仕方なかったのだ。保昌は式部に「恋よりも恋に近しい」という文を書いた。そして、保昌以外の人たちは、保昌のために動き出す――「恋よりも恋に近しい」を成就させるために。 【表紙画像】 「ぐったりにゃんこのホームページ」様より
22

藪医者

茅場町の棒手振り文吉は、八丁堀の医者が見入りのいいのを見て、自ら広尾に医院を開業する。
23

小さなメアリー

19世紀のバイエルン地方の物語です。 小貴族の娘、メアリーはとても悩んでいました。 3つ年上の幼馴染のフランクへ渡したクリスマスプレゼントについて。  メアリは、フランクのお家の使用人ジョージに相談するのです。
24

立見家武芸帖

「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。 南町奉行所同心家に生まれた、庶子の人情物語
25

竜馬の見た夢 ~たとえばこんな、大政奉還の裏話~

【あらすじ】 幕末の終わり近く、薩摩と幕府の緊張はこれ以上ないほど高まっていた。折りしも、その薩摩と長州を同盟させることに成功した坂本竜馬は、薩摩と幕府の間の争いを止めるべく奔走する。 そんな竜馬が在京中、ふと、勝海舟に師事した同門の赤松小三郎の私塾――宇宙堂に立ち寄り、ついうとうとと午睡(ひるね)をしてしまい、珍妙な夢を見た。 「赤いきつねと、緑のたぬき!」と、自分――竜馬のような扮装をした男が叫ぶ夢をだ。 【登場人物】 坂本竜馬:薩長同盟の立役者、海援隊隊長 赤松小三郎:薩摩藩軍事指導者、私塾「宇宙堂」主人 中村半次郎:薩摩藩士、小三郎の弟子 中岡慎太郎:土佐藩士、陸援隊隊長 豊玉宗匠:小三郎の句友、だんだら羽織を着ている ????:坂本竜馬に扮装している俳優 【表紙画像】 「ぐったりにゃんこのホームページ」様より
26

元盗賊の先生─まっすぐ生きろ─

盗賊家業をしていたが、捕まり死罪になる予定だった。それが、家康に許され、盗賊をまとめあげて古着商を始めるように言われる。 初めて見た商いは難しかったが、ちゃんと稼げた。その稼ぎを近所の少年達に飯を食わすのに使う。 すると、自然と人が集まり、読み書きを教えることになった。そこで、今までの生きてきたノウハウを子供たちへ教えていく。 娘のようなお直と子供たちとおりなす人情時代小説。是非、ご一読を!
27

ほのぼの日本神話

日本最古の歴史書・古事記。 日本では、他の国の神話に比べて、今イチ、マイナーだけど、 実は、こんなに面白い!? ゆる~く、ほのぼの、古事記をリライト! ※表紙・本文中イラストの無断転載は禁止
28

さよならを覆す最高の方法 〜熱月(テルミドール)九日のクーデター、その裏側に〜

【あらすじ】 フランス革命は成った。しかし革命政府は混迷し停滞し、そのため司法や行政を「効率的」かつ「合理的」に進めるために、「公安委員会」なる組織を設置。これを取り仕切るのが、マクシミリアン・ロベスピエールである。 革命を保つため、ロベスピエールは邁進するが、その清廉さは独善にも通じ、それは迷走そして暴走し、ギロチンの刃の下に、多くの人が親しい者に別れを告げた。 一方、国民公会議員のジャン・ランベール・タリアンは革命政府の指示の下、ボルドーへ派遣され、そこでテレーズ・カバリュスなる女性と出会い、恋に落ち、溺愛する。 そしてタリアンはテレーズの言われるがままに、反革命分子の処刑に手心を加えるようになる。 これを知ったロベスピエールはタリアンをパリに召還、テレーズも投獄される。 タリアンはテレーズの釈放に尽力するがかなわず、ついにテレーズから「さよなら(オールヴォワール)」という手紙を送られて……。 「さよなら(オールヴォワール)を覆す最高の方法を教えよう」 ……そのような誘い文句で、タリアンを反動(クーデター)に誘う者がいた。熱月(テルミドール)の反動に。 その名を、ジョゼフ・フーシェといった。 【表紙画像】 ヴェルサイユ宮殿, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由で
29

このお題で小噺を作れって? 無茶をお言いでないよ。

サクッと1分で読める、バカバカしいお笑いを一席。 三題噺「天下無双」「ダンス」「布団」 上記のテーマで、ショートショートを書いてみました。
30

邂逅

毎日をぼんやりと水茶屋で生きる美桜に、思いがけない邂逅が訪れる。剣士との、たった一夜の邂逅のあと、美桜に明日への希望が生まれる。この出会いは僥倖か、それとも……。明けない夜はないと信じる心が、再び朝陽を連れてくる。
31

あさきゆめみし

山賊に襲われた、わけありの美貌の姫君。 それを助ける正体不明の若き男。 その法力に敵う者なしと謳われる、鬼の法師、酒呑童子。 三者が交わるとき、封印された過去と十種神宝が蘇る。 毎週金曜日更新
32

STRIKE BACK ! ~ 中国大返し、あるいは、この国を動かした十日間を、ねね(北政所)と共に~

【あらすじ】 天正十年六月二日――明智光秀、挙兵。いわゆる本能寺の変が起こった。 その時、本能寺に居合わせた、羽柴秀吉の妻・ねねは、京から瀬田、安土、長浜と逃がれていくが、その長浜が落城してしまう。一方で秀吉は中国攻めの真っ最中であったが、ねねからの知らせにより、中国大返しを敢行し、京へ戻るべく驀進(ばくしん)する。 近畿と中国、ふたつに別れたねねと秀吉。ふたりは光秀を打倒し、やがて天下を取るために動き出す。 【表紙画像】 「ぐったりにゃんこのホームページ」様より
33

珠光 ~一一の珠、一一の光~

【あらすじ】 大和の杢市検校(もくいちけんぎょう)の子、茂吉は一休と邂逅し、一休から法名「珠光(しゅこう)」を授かる。そして出家した珠光は、修業先の寺で道賢という兄弟子と出会い、やがて父の死から寺を出る。寺を出て、一休の下で茶に勤しむ珠光は、足軽大将・骨皮道賢となった道賢と再会する。しかし道賢は応仁の乱の最中に討たれる。道賢の遺した茶碗を契機に、珠光は茶について悟りを開き……。 【表紙画像】 「ぐったりにゃんこのホームページ」様より
34

酔いどれ右蝶捕物噺

貧乏御家人の次男坊・田嶋新八郎は実家を飛び出し、噺家の萬葉亭蛾蝶に弟子入り。だが萬葉亭新八の前座名で修行中の寄席で、椿家須美之助が急死、前座仲間が下手人として疑われる。取り調べに現れた同心は、犬猿の仲の実兄。冤罪を晴らすため、幼馴染のお葉の助けを借り、東奔西走する新八だったが……。時代劇コメディ&ミステリー開演!
35
36

江戸の味、極めし者

江戸中期、類まれな味覚を持つグルメ家・佐久間宗太郎は、屋台から料亭まで食を巡り、評論で江戸を魅了。一躍時の人となるが、権力者や料理人の嫉妬を買い、命を狙われる。宗太郎は真の味を伝え続けるが、ついに暗殺者の刃に倒れる。彼の遺した言葉と味は、江戸の食文化を永遠に刻む。
37

きみと息をしたくなる

【あらすじ】 天和(てんな)三年。江戸。「はせを」という五分刈りの中年の男がいた。彼は、青物を売る娘「なな」の訪問を受ける。「なな」は天和の大火で見かけた、庄之介という侍が気になっていた。庄之介は吉祥寺の栴檀林(せんだんりん)というところで学ぶ身であり、おいそれと声をかけることはできない。そこで「はせを」は一計を案じ、「なな」に文(ふみ)を書かせて、それを庄之介に渡すという手段に出る。しかし庄之介は立身出世を目論んでおり、学問の邪魔と文を破り捨てる。怒った「なな」は栴檀林に火をつけるが……。
38

返歌 ~酒井抱一(さかいほういつ)、その光芒~

【あらすじ】 江戸後期。姫路藩藩主の叔父、酒井抱一(さかいほういつ)は画に熱中していた。 憧れの尾形光琳(おがたこうりん)の風神雷神図屏風を目指し、それを越える画を描くために。 そこへ訪れた姫路藩重役・河合寸翁(かわいすんおう)は、抱一に、風神雷神図屏風が一橋家にあると告げた。 その屏風は、無感動な一橋家当主、徳川斉礼(とくがわなりのり)により、厄除け、魔除けとしてぞんざいに置かれている――と。 そして寸翁は、ある目論見のために、斉礼を感動させる画を描いて欲しいと抱一に依頼する。 抱一は、名画をぞんざいに扱う無感動な男を、感動させられるのか。 のちに江戸琳派の祖として名をはせる絵師――酒井抱一、その筆が走る! 【表紙画像】 「ぐったりにゃんこのホームページ」様より
39

【完結】船宿さくらの来客簿

「百万人都市江戸の中から、たった一人を探し続けてる」 深川の河岸の端にある小さな船宿、さくら。 そこで料理をふるうのは、自由に生きる事を望む少女・おタキ。 はまぐり飯に、菜の花の味噌汁。 葱タレ丼に、味噌田楽。 タケノコご飯や焼き豆腐など、彼女の作る美味しい食事が今日も客達を賑わせている。 しかし、おタキはただの料理好きではない。 彼女は店の知名度を上げ、注目される事で、探し続けている。 明暦の大火で自分を救ってくれた、命の恩人を……。 ●江戸時代が舞台です。 ●冒頭に火事の描写があります。グロ表現はありません。
40

とべない天狗とひなの旅

人間嫌いで悪行の限りを尽してきた天狗、フェノエレーゼ。 主君サルタヒコの怒りを買い、翼を封じられ人里に落とされてしまう。 「心から人間に寄り添い助けろ。これ以上悪さをすると天狗に戻れなくなるぞ」 とべなくなったフェノエレーゼの事情を知って、人里の童女ヒナが、旅についてきた。 人間嫌いの偏屈天狗と、天真爛漫な幼女。 翼を取り戻すため善行を積む旅、はじまりはじまり。 絵・文 ちはやれいめい https://mypage.syosetu.com/487329/ フェノエレーゼデザイン トトさん https://mypage.syosetu.com/432625/
12
54件

アルファポリスの歴史・時代小説のご紹介

アルファポリスの歴史・時代小説の一覧ページです。
架空戦記から時代ものまで様々な歴史・時代小説が満載です。
人気のタグからお気に入りの小説を探すこともできます。ぜひお気に入りの小説を見つけてください。