「水を」の検索結果
全体で430件見つかりました。
西暦二×××年。戦争、天変地異、そして巨大隕石「ヨルムンガンド」の落下により、かつて日本と呼ばれた国は死滅した。文明は灰燼に帰し、生き残った人々は瓦礫を漁り、今日という日をただやり過ごすだけの存在──蟻のように生きるしかなかった。
その廃墟で、孤高の青年・剣(つるぎ)は、瀕死の老人から黄金に輝く一枚の古地図「創国図」を託される。老人は最期の言葉として、こう言い遺した。「この国を立て直せ」と。
愚かしい夢だと冷笑しながらも、剣は幼馴染みの真(しん)と共に、地図が示す清らかな水源を求めて危険な地下廃墟へと潜る。幾多の変異生物との死闘の末、彼らは奇跡的に湧き水を掘り当てる。その噂を聞きつけた村人たちが少しずつ協力を始め、廃墟の一角に「始まりの村」が誕生する。
しかし、水と希望を独占しようとする武装集団「鉄牙団」の妨害が相次ぎ、村は幾度も崩壊の危機に直面する。さらに追い打ちをかけるように、最も信頼していた者による裏切りが剣の心を深く抉った。
絶望の淵で濁流に身を投げようとしたその瞬間、剣の前に天女・咲耶(さくや)が降臨する。彼女に導かれ天界へと昇った剣は、そこで「先見の眼」と「心動の術」という二つの力を得るための過酷な修練に挑む。未来を見通し、人の心に語りかける力──しかしそれには、人間らしい感情を少しずつ失っていくという代償があった。
三年後、力を得て現世に戻った剣を待っていたのは、さらなる地獄だった。人々の絶望と負の感情が実体化した悪魔「カゲ」が国土を覆い尽くし、生き残ったかつての仲間たちは地下の廃坑で息を潜めていた。剣は持ち帰った力で人々の心を再び目覚めさせ、カゲの主「大禍津日」との決戦に挑む。
荒廃した廃墟から始まった建国の物語は、やがて一人の青年の戦いを超え、人々の結束が奇跡を起こす壮大な叙事詩へと展開していく。これは「もう一度、国を作る」という途方もない夢に挑んだ者たちの記録である。
絶望の時代にこそ輝く、人の絆と再生の物語。全十二話。
文字数 71,231
最終更新日 2026.05.10
登録日 2026.05.05
空襲により焼け出された将太の前に、五歳年上の従姉妹である千里が現れる。
連れ帰られた田舎には、従姉妹に懐いた奇妙な生き物がいた。
この作品は第3回日本SF作家クラブの小さな小説コンテストの共通文章から創作したものです。読了後にあらすじを読むことを推奨します。
https://www.pixiv.net/novel/contest/sanacon3
〈あらすじ〉
寄宿先で空襲により焼け出された将太の前に、五歳年上の従姉妹である千里が現れる。彼女は将太の父からの知らせにより、将太を迎えに来たのだった。
父や千里は、父方の血縁に多い〝かん〟の力を受け継いでおり、戦時下でありながら千里は苦も無く将太を叔父宅に連れ帰る。そこには牛身人面の生物「くだん」がいた。予言をして死ぬ妖怪であるという通説とは違い、「チャンスは残り二回です」と繰り返し啼く。だが、千里のかんに慣れていた将太はそういうものだと受け容れた。
ある日将太が小川で行水をしていると、隣組の福部がやってきて誰何される。千里は将太の父がこの町の出身の海軍将校であると説明し、その場を収める。
その晩、母屋で常会などの世話をしていた叔父が戻ってきて嫁いだはずの千里が実家にいる理由を話した。千里は子どもができないまま夫を兵隊にとられ婚家と折り合い悪く、焼け出された従兄弟にかこつけて長々と里帰りをしているのだった。将太は父にならい海軍に入るつもりだったが、先行き不明だったところ、叔父に父の中学の恩師を紹介される。
その晩、千里から海軍などやめて結婚しよう、さらには夫も父も帰ってこないと言われる。将太は怒りで起き上がり、その拍子に、くだんが千里の乳を吸っているのを知る。同時に空襲警報が鳴り、将太は焼け出された記憶も手伝い真っ先に防空壕へ逃げ込んだ。遅れてやってきた千里は自分が将太を守る、だから将太も自分を守ってと言う。千里は夫から子どもができないことで殴られていた、戦争がずっと続けばいいと告白する。
翌日、叔父から福部さんの訃報を聞く。くだんは「チャンスは残り一回です」と啼き、千里の仕業と察せられた。将太は怒りをぶちまけ、父はかんを使ってしまう者の責務としてあえて海軍に入り、自分も従姉妹が使ったかんを支払うために戦争に行き、帰ったら千里を嫁にもらうと宣言する。
千里は叔父の手伝いをするようになり、数週間後、くだんの墓で手を合わせていた。
くだんは千里が産み出した子であり、最後に「一日も早く戦争を終わらせて」との願いを聞いて死んだ。将太と千里は8月6日に出掛ける予定を立てて終わる。
文字数 9,573
最終更新日 2024.05.31
登録日 2024.05.31
まだ案が思い付いただけで、そんなにあらすじというあらすじはありませんが。
人生で1度も「水」を買ったことのない主人公。
水道からも出るし、居酒屋で頼めばただで貰える。
ファミレスでも水はただだし、味付きの水以外は買ったことのない主人公。
ある日1週間の終わり、金曜日の夜
行きつけの居酒屋で飲んで家へ帰っていたら酔い潰れている女性が。
…そこから始まる主人公の新しい日常。コメディー要素も盛り込んだラブコメです。
皆様のすぐ隣で起こっているかも?と思ってしまうような
「わかるわかる」とか「あぁ~いいなぁ~」など主人公に共感したり
主人公目線に立って世界を覗けるように書いていきます。
「猫舌ということ。」の世界と一緒の世界なので
「猫舌ということ。」に出てきたキャラクターや
私が普段投稿してるイラスト的なもののキャラ
私の描いているマンガ風のものの世界とも同じ世界なので
関わってきたりするかもしれません。
皆様に仮に、仮に!お暇があって、もしなにか他にすることがなくて
乱文駄文で稚拙な内容でも読んであげてもいいという方がいらっしゃいましたら
もしよろしければこの「初めて水を買った日、」も
「猫舌ということ。」と同じくらい?長編になるかと思いますので
ある程度時間潰しになるかと思いますので
「猫舌ということ。」と共によろしくお願いします。
※「猫舌ということ。」を完結させるまでこちらは動きません。
もうあるかもしれませんが「こんな案出た!」で温めといたら
もしかしたらその間に似た作品が出て
「パクリやー!」って言われたら嫌なので第1話だけ投稿しておきます。
文字数 138,817
最終更新日 2026.04.10
登録日 2024.02.27
フライパンに
たまごをぽとん
お水を少し入れて
じゅ〜じゅ〜
焼いたら
できあがり
はるくんの絵をみて考えました。
文字数 108
最終更新日 2025.11.28
登録日 2025.11.28
ラノベ作家志望の俺、トオル・ユウキ17歳。ある日、夢の中に謎の金髪の美少年神スパイラルが登場し、俺を強引に神の使徒とした。それどころか俺の顔が不細工で能力が低いと一方的に断言されて、昔のヒーローのように不完全な人体改造までされてしまったのだ。神の使徒となった俺に与えられた使命とは転生先の異世界において神スパイラルの信仰心を上げる事……しかし改造が中途半端な俺は、身体こそ丈夫だが飲み水を出したり、火を起こす生活魔法しか使えない。そんな無理ゲーの最中、俺はゴブリンに襲われている少女に出会う……これが竜神、悪魔、人間、エルフ……様々な種族の嫁を貰い、人間の国、古代魔法帝国の深き迷宮、謎めいた魔界、そして美男美女ばかりなエルフの国と異世界をまたにかけ、駆け巡る冒険の始まりであった。
文字数 496,225
最終更新日 2018.10.27
登録日 2018.06.10
気が付いた時、私は動かぬ電車の中にいた。
誰もいない車内、弟の樹理雄(きりお)のもとに帰りたい一心で出口を探す私の前に現れたのは、首のない人間だった。
ここは現実か、虚構か。
記憶と目の前の異常の中で、私は樹理雄の笑顔を求めた。
登録日 2018.05.01
🐾『黒猫叉物語~十尻の猫神~』作品紹介
🎭 「人間としての最期は、物語の始まりに過ぎなかった――」
年の瀬の名古屋、大須。
孤独に人生を終えた元工場作業員・桂川凪は、目覚めると十本の尾を持つ“猫神”ナギとして転生していた。
死後三日。腐臭漂う自室のベッドの上――自らの死体と対面する衝撃の幕開け。
だが、この転生はただの“異世界もの”ではない。
ナギの新たな姿は黒猫、否、「尾獣・十尾神獣 猫又」。
無限の力、異能のスキル、そして異様なステータス画面――
その手(前足)に与えられたのは、“創造”という神の力。
🍣 まずは寿司と水を創ってみたり…
🚓 と思えば、警察の突入で一気に現実へ引き戻されたり。
静謐から混沌へ。
孤独の果てで神として生まれ変わったナギが、人智を超えた存在として何を創り、何を選ぶのか。
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文字数 60,333
最終更新日 2025.06.27
登録日 2025.06.27
世界がまだ今の姿をとどめる前、天と地の境を越えるほどの竜たちが空を支配していた時代があった。
人々はその巨躯を恐れつつも、竜の持つ威厳や魔力に畏敬を抱いていたという。数百年にわたり、竜と人間は大きな争いもなく共存していたが、ある日を境に大地が裂け、天の光が遮られ、世界は漆黒の闇と混沌に包まれてしまった。
原因は、突如として現れた「深淵の魔王」という名の存在だ。魔王の力はこの世界の理をゆがめ、土や水を濁し、空気を腐らせていった。その闇の奔流に耐えきれず、大半の竜は姿を消し、あるいは魔王のしもべとして操られるようになった。
人々は恐怖のどん底に叩き落とされ、生き延びるだけでも精一杯の時代が続いた。
だが、その魔王に対峙するべく立ち上がった者もいた。後に「竜王」と呼ばれる巨大な青き竜である。竜王は魔王の破滅的な力に抗い、長きにわたる激闘の末、魔王を封印することに成功した。
そのとき竜王は自身の命に匹敵する膨大な力を消耗し、深い眠りにつく。伝承によれば、その眠りは「世界が再び深淵に飲まれる危機が訪れたとき」に醒めるとされている――。
かくして、世界は再び平穏を取り戻していった。魔王に支配された闇も薄れ、人々は各地に王国を築き、町や村を形成し、繁栄の道を歩んだ。
青き竜王の存在は伝説の彼方へと消え、今では神話にも似た物語として語り継がれるのみ。
しかし、封印された魔王の残滓はまだ世界のどこかで蠢き、竜王が眠りについた地には厳重な結界が張られているといわれていた。
それがただの迷信か、あるいは真実なのか――いずれにせよ、人々の平和は続き、先の時代に生まれた者たちは、もうこの神話を古びたおとぎ話としか捉えていなかった。
だが、その均衡はある日、音を立てて崩れ去る。世界は再び歪(ゆが)み始め、魔王の力が静かに目覚めようとしていた。
そして、一人の少年がその運命に巻き込まれていく。
【毎日AM12時公開予定です】
【最後まで執筆済】
文字数 44,714
最終更新日 2025.03.20
登録日 2025.01.21
絶対に両想いには慣れなかった。
それを知っていても、時々君がくれる幸せを
ほんの少し心を潤す君の言葉を
求め続けていた。
まるで
一滴の水を求める砂漠の向日葵のように
文字数 353
最終更新日 2019.01.23
登録日 2019.01.23
25年間の建設工期で作られた、この宇宙エレベーターの全長は96,000kmです。
この場所が、地球上の、宇宙への発着点でアース・ポートです。
このアース・ポートは、ここ、グベ島の赤道上に、陸上部分と海上部分に分けて建設されています。
陸上部分は、順次、空港やホテル、宇宙開発に関係する企業の研究所が誘致され、大きな街になります。
海中トンネルで結んだ海上部分には、宇宙エレベーターのクライマー発着場、出発・到着ロビー、管理施設のほか、格納庫、修理工場、倉庫、研究開発センターなど、アース・ポートの要(かなめ)となる施設があります。
海上施設は、直径約400mで、最下部に造られた中空のコンクリートの浮力で、海に浮かんでいます。宇宙へと延びるケーブルを固定している部分では、海水を利用したバラスト調整システムによって、ケーブルにかかるテンションを制御しています。
静止軌道上には、最大規模の駅、静止軌道ステーションがあります。
静止軌道ステーションでは、大規模な宇宙太陽光発電や宇宙環境を活かした研究開発などが行なえるほか、地上からの観光地としても利用できます。
文字数 5,332
最終更新日 2023.01.16
登録日 2023.01.14
「お前は今日から俺の奴隷だ」。バケツを運んでいる途中転けて水をかけてしまった相手は《悪魔》と呼ばれている同級生、巴衛だった。そんな巴衛に振り回される柚紀。そんな中柚紀は《王子》と呼ばれている玲音と距離が近ずく。でも玲音が好きなのは違う人で…!?
文字数 527
最終更新日 2017.03.19
登録日 2017.03.19
これは私の今までの生涯を表した文章です。
まあ、3月14日に誕生日があり21歳になりました。
そんなに親しい仲もなく両親が祝う。
ただそれだけでした。
ああ、つまらない人生を送っていても時間は経っていたんだ。そう強く実感した誕生日でした。
私の人生で2つの好きである
将棋と格闘ゲームについて語ります。
格闘ゲームは中学2年生くらいのころからゲームセンターに入り浸りました
とあるプロゲーマーさんのプレイに興奮を覚えて
そこからずっとゲームセンターに行きました
まあ、自分の心の内をSNSでばらまきすぎて。
言っては悪いが面倒くさい人に絡まれた事はあります。
それで現実の面倒くささ、村社会の苦しさを覚えました
将棋は適当にアプリゲームで遊ぶ程度
将棋は居飛車が大好きですね
居飛車で適当に色んなことを指す
逆を言えば振り飛車はあまり好きではない
簡単に言うとカウンター思考の攻め待ちが嫌いなのである
なぜこんな今までを書こうかと思ったかと言うと
そんなに自分は長くない
そう気がついたからだ。
社会の歯車になるのはあまりにもつらい
かといってわたくしは
イケメンというものではなければお金持ちでもない。
イケメンであれば女性や男性、色んな人が寄ってくるであろうがそれは今までない。宗教の勧誘くらいか?笑
お金はとても大切、しかしお金を得るためには泥水をすする毎日
それはとてもつらい
簡単に言うとブサイクでお金を持っていない21のガキが人生の危なさにようやく気がついてこんな文章を書いただけの話です。
悪いが特にオチはないかな
この世は弱肉強食で
地球はどれだけ広くても村社会
この残酷さに気がついた自分は中々に精神は苦しい
来世?
来世ではお金持ちでイケメンに産まれて一生チヤホヤされるのが一番のわたくしの夢ですね笑
文字数 1
最終更新日 2020.03.20
登録日 2020.03.20
ザァザァと雨が降る
6月14日の日
あの子が殺された。...
この世界には異能力を持つ5人の人間がいる。
(一人目は、炎を操る異能力を持つもの)
(二人目は、水を操る異能力を持つもの)
(三人目は、天体操作・天気を操る異能力を持つもの)
(四人目は、闇を操る異能力を持つもの)
(五人目は、人の心を操る異能力を持つもの)
殺されたのは、ワタシ達のボスで(異能力)を持つ
平野愛衣(ヒラノメイ)22歳
彼女の異能力は、(天体操作・天気を自由に操れる異能)だった
彼女はいつも優しく暖かく誰に対しても優しい人間だった。
ワタシ達は彼女を先頭にたくさんのことを乗り越えてきた...
だから彼女を殺した犯人は必ず
探し出し....殺す
文字数 8,218
最終更新日 2021.06.17
登録日 2021.05.20
高校2年生の男子、水瀬悠真(みなせ ゆうま)には、誰にも言えない秘密がある。
それは、脳内スイッチ一つで思考速度を極限まで加速(オーバークロック)させる特殊な演算能力。
学校では熱を持ちすぎた脳を冷却するため、あえて「スリープモード」で擬態し、死んだ魚の目をした地味な陰キャを演じている悠真。だが、一歩バイト先のファミレス『クローバー』に入れば、彼は誰よりも速く最適解を導き出し、トラブルをゼロ秒で解決する最強の「シゴデキ男子」へと豹変する。
同じバイト先で年上の美人大学生・美月(みつき)という秘密の恋人もいて、完璧に守られていたはずの彼の「平穏な二重生活」。
しかしある日、店長に紹介された新人バイトの正体は、あろうことか同じクラスのカースト頂点に君臨する女王ギャル・白石ソラだった――。
「え、あんた……あの地味な水瀬!?」
「白石さん、私語はいいから手を動かして。30秒以内に8番卓へ水を」
圧倒的な仕事ぶりで見下していた「モブ」に支配されるソラと、正体バレを恐れながらも完璧に店を回そうとする悠真。さらには、恋人・美月の嫉妬も混じり合い、バイト先は予測不能な「修羅場」の演算フィールドへと書き換えられていく。
全速力で駆けるか、完全に停止するか。
二極端なスイッチを持つ少年の、平穏(スリープ)を懸けた戦いが今、幕を開ける!
文字数 57,230
最終更新日 2026.04.09
登録日 2026.03.12
遠くの山々に囲まれた小さな村。ここでは、昔から水が大切にされてきた。しかし、数年前に隣町に大きな工場が建てられてから、村の人々の生活は一変した。
工場の排水は村の川に流れ込んでおり、その水はすでに飲用には適していない。かつては澄んでいた川も、今では汚れ、泡を立てることさえある。その水を飲まなければ、村人たちは生きていけない。
村の中には水道も通っておらず、井戸水も枯れ果て、頼みの綱は工場から流れ出る水だけだった。それでも、家々では日々その水を使い、料理をし、洗濯をし、何とか生き抜いている。しかし、病気や感染症が蔓延し、子供たちは毎年のように病院へと運ばれていった。
文字数 46,878
最終更新日 2024.11.13
登録日 2024.11.13
家政婦静子と令嬢恭子の視点で
恭子の継母、実母との家族の形、亡き父、実母の夫婦の形を描きます。
◇印で視点が変わります。
大富豪長田家の家政婦の採用試験で合格した遠野静子は一人娘の長田恭子の専属の家庭教師も兼任することとなった。
恭子は幼い頃、両親の離婚で母と離れ離れとなり、その後、父も他界し、今では家に寄りつかない継母との二人暮しをしている。けれど、恭子は寂しさを微塵も出さない強い女の子だ。
そして恭子を優しく見守る家政婦の静子は少し慌てんぼさんだ。
大きな邸宅での意地悪な継母とのやり取り、授業参観でのおかしな道徳教育、うっかり買ってしまった漫画の雑誌、町の人々との交流、ピアノコンクールなどを通して静子と恭子の間に心の絆が構築されていく。
家政婦の静子は亡くなった長田家の当主ヒルトマンと離婚した妻とのこと調べるうちにおかしなことに気づく。
それはヒルトマンはかつて元妻を桜の花に例えていたことがあり、彼女を迎えるように邸宅の庭の小道に桜の木々が植えられていることだ。
更に邸宅を東京から神戸に移したその場所の近くには元妻の実家があること。
邸宅の中には元妻の部屋があり、家財、衣服、書籍が全て残されていることなど。
恭子の亡くなった父ヒルトマンは前妻の家の近くに家を建て、妻が戻ってくることを願って待っていたのではないだろうか? と考えるようになった。
それは花言葉の桜の花が意味するものの一つが「あなたを待つ」だからだ。
フィッツジェラルドの小説「華麗なるギャツビー」とヒルトマンが折り重なりながら物語は進み、
ある事件がきっかけで静子は前妻の家には藤棚が植えられていることを知る。
藤の花言葉・・「あなたを歓迎する」
桜の「あなたを待つ」藤の「あなたを歓迎する」
まるで離婚した夫婦が再び結ばれることを望んでいるみたいではないか?
と静子は考える。
恭子のピアノコンクールの招待券を携え前妻の邸宅を訪れた静子は藤の花言葉の本当の意味を知ることになる。
藤の花言葉には反対、真逆の意味があった。
花言葉の本当の意味が明かされる時、恭子と実の母親との真の決別の時が訪れる。
【シリーズ小説の時系列】
春 「遠野静子の憂鬱」
↓ ↓
夏「水を守る」
↓
秋「水の行方」
↓ ↓
冬「水をすくう」 「長田多香子の憂鬱」
文字数 112,539
最終更新日 2019.06.04
登録日 2019.04.17
福島の汚染水のタンクにパラジウムとプラチナの電極を入れ、電流を流すことによって、トリチウムと水素の陽子で常温核融合が起こり、ヘリウムが生成されるというストーリー。
文字数 956
最終更新日 2021.04.11
登録日 2021.04.11