「本当に」の検索結果
全体で4,282件見つかりました。
正義のヒーローに変身して悪と戦う。
一流のスポーツ選手となって活躍する。
ゲームみたいな異世界で、ワクワクするような大冒険をする。
すごい発明をして大金持ちになる。
歴史に名を刻むほどの偉人となる。
現実という物語の中で、主人公になる。
自分はみんなとはちがう。
この世に生まれたからには、何かを成し遂げたい。
自分が生きた証が欲しい。
特別な存在になりたい。
特別な存在でありたい。
特別な存在だったらいいな。
そんな願望、誰だって少しは持っているだろう?
でも、もしも本当に自分が世界にとっての「特別」だとしたら……
自宅の地下であるモノを見つけてしまったことを境にして、日常が変貌していく。まるでオセロのように白が黒に、黒が白へと裏返る。
次々と明らかになっていく真実。
特別なボクの心はいつまで耐えられるのだろうか……
伝奇ホラー作品。
文字数 105,371
最終更新日 2025.04.15
登録日 2025.02.25
男は、芸術は長く人生は短いという言葉に疑問を抱きながら、川沿いの古びた事務所で煙草をくゆらせていた。健康や効率が重んじられる時代の中で、自分が少しずつ世界から押し出されていく感覚を覚えつつも、サリンジャーの遺稿をめぐる事件以来、彼はエリオットの詩にある「現在」というものの永遠性について考え続けていた。作品だけが作者より長く残るのではなく、いま生き、思索し、選び取るこの瞬間そのものが永遠の断片であり、人生が芸術に劣るとは限らないのではないか、と。
そんな折、事務所に「サリンジャーの遺稿をだせ」という脅迫状が届く。調査に動いた男は裏通りで四人の男に襲われ、気絶させられた末、古びた倉庫に監禁される。そこで彼は、かつてサリンジャーの私生活を暴いた少年たちの一人と対面する。男たちは、サリンジャーは本当に死んだのか、遺稿はどこにあるのかを執拗に追っていた。作家の言葉は作者の手を離れ、独り歩きし、人を狂わせる――彼らはそう信じていたのである。
だがその最中、最初に遺稿探索を依頼してきた白髪の依頼主が、外から倉庫へ火を投げ込む。彼は原稿に近づきすぎた者たちを、火によって一掃しようとしたのだった。炎は倉庫を包み、書物も秘密も欲望も焼き尽くしていく。男はその火の中で、破壊であると同時に浄化でもある火の力を感じ取り、現在の一瞬こそが永遠であると悟る。混乱の中で縄を解かせ、高窓を打ち破った男は、燃え上がる倉庫から夜の冷気へと身を投じ、炎の中から脱出する。
文字数 7,361
最終更新日 2026.03.25
登録日 2026.03.25
「いつの日か何もかも受け入れられる者が現れたなら、この足枷は解けるであろう」
生まれてすぐに捨てられた赤子は、光の者に紫蘭と名付けられた。命を救った代償に足枷を嵌められ成人した。それが解けるまで老いることのない呪いのようなもの。胡蝶の館で花魁として運命の男を待ち続ける。
現れたのは英国と日本国の血を継いだ者だった。デレク・アーチャー・タカハル。
しだいに二人は惹かれ合い、求め合う。
何かが違うと知りながら、幸せに自身に課せられた宿命を見失い始める。もう、それは解けたはずだ……と。
禁忌、風俗、妖し、戦争を乗り越え手に入れた家庭に忘れかけていた事件が起こる。
果たしてその足枷は本当に解けたのかーー。
※ほんのり和風なファンタジー。アルファポリスのみ改稿版となっております。
※R18に予告はございません
文字数 82,634
最終更新日 2018.05.09
登録日 2017.07.02
大学のサークルの先輩・琉斗と付き合い始めた雅は、琉斗のお願いを断れず他の男に抱かれるようになった。
【登場人物】
雅 →受。平凡顔琉斗が初めての恋人。元々ノンケ。
琉斗→雅の彼氏。美形。雅のことは本当に愛している。
楓 →琉斗の親友。美形。サディストで、雅を開発する。
スワッピング? 複数モブ×受け描写有り(合意)
文字数 4,140
最終更新日 2024.03.13
登録日 2024.03.13
人はいつか死ぬ。それが自然の摂理であり、運命である。
だが、食事を与えず子を餓死させる親や、話が五月蝿いと親を殺す子供、余所見をして歩行者を跳ねる車の運転手、生意気だと虐められ命を絶つ学生、人はその死を運命だと受け入れられるだろうか?
例えばもしこの世に人を生き返らせる魔法が存在して、それを使える能力があるとしたら…躊躇わず使えるだろうか。救うという行為は本当に正しい事なのだろうか? ただ理不尽に、ただ殺される人々を救い続ける青年の物語。
文字数 536,014
最終更新日 2017.08.23
登録日 2016.02.02
【蜂蜜溺愛男子×気弱敬語女子】
「おはよう、りぃ今日も可愛いね。可愛すぎて天使が現れたかと思っちゃった。あ、でも本当に羽が生えてボクの前からいなくなっちゃわないか心配だな。」
毎日歯の浮く様な台詞と共に、手の甲へのキスを贈る蜂蜜溺愛男、木崎 優斗(きざき ゆうと)。そんな彼が溺愛してやまないのがちょっと気弱な敬語女子、岸田 里奈(きしだ りな)。果たして優斗は糖分過多の蕩けるような愛で里奈の心をとろとろに溶かすことができるのか・・・。一度、蜂蜜に溶かされたらもう抜け出せない。
文字数 2,873
最終更新日 2023.06.30
登録日 2023.06.30
【全年齢向けBLに挑戦したくて書きました。オメガバースですが、描写はキスまでです】
【ストレイシープ症候群という呼び名は当方の独自設定です】
十二歳の頃、想定外の発情期で叔父に項を噛まれた夏目すばる。(高校三年生)
親族会議が行われ、叔父は海外生活、すばるはつがいを失ったオメガ〈ストレイシープ〉として生きることを余儀なくされる。
まったくの事故だったのだが、すばるの胸には父親に言われた一言
「おまえが誘惑したんじゃないよな」が呪いのように刻まれていた。
家族とぎくしゃくしたすばるは、都会の国公立大を目指すために祖母の家に居候して、進学高へ通う。
整った顔立ちのすばるは、春先、下級生から告白されることが多く、その度体調を崩してしまう。
一連の体調不良は〈ストレイシープ症候群〉と呼ばれ、完全に治る見込みはない。
そのためすばるは恋愛を避けて生きてきたのだが、ある日都会から来た編入生辻流星と出会う。
流星は、人と距離を置いていたすばるの暮らしの中へどんどん入り込んでくる。
遠慮のない彼を始め疎ましく思っていたすばるだったが、じょじょに、失った青春のやり直しを楽しいと思うようになる。
そして思う。
好きになったらいけないのに。
自分はストレイシープなのに。
つがい以外と結ばれたいと思っても、不可能なことなのに――
事故で項を噛まれてしまったオメガは、本当に恋した相手と結ばれることができるのか?
そして流星にも、何やら秘密があるようでーー
四季の移ろいと共にゆっくり育まれていく、青春ボーイズライフ。
表紙素材:てんぱる様
エブリスタ様、fujossy様などにも掲載しています。
文字数 46,530
最終更新日 2023.04.11
登録日 2023.04.05
3000年前、勇者が魔王を異次元へ封印してから、世界から魔法は廃れ精霊は姿を消し、人々は魔法を科学で解明し、電気を使って便利に暮らす。
魔法が使える人間は力を失い数は減り、人魚や獣人の亜人種は絶滅寸前。歴史の授業では勇者が魔王を封印した物語りも、今やファンタジーとして語り継がれる。
このヨナセレス王国にも600年前まで妖精王がいたという伝説があれど、その存在を本当に信じている人間は少ない。
妖精王伝説が語る『枯れない泉』はただの湧き水だと言われ、『約束の糧』は潮流の変化で魚が穫れるようになっただけとされているなか、男性が妊娠出来る『祝福』だけは、奇跡の魔法として今もなお引き継がれている。
*
アレクレットは男性でありながら妊娠が出来る希少な『祝福持ち』だ。
しかし、祝福を消したいと望んでいた。
父親よりも年上の男からされる求婚から逃れるため。
ヘテロなのにゲイと結婚して、夫夫生活がうまくいかなかった父と同じ失敗をしないため。
自分の目的のために女性と結婚する事もできないアレクレットが思いついた方法は、結婚せずに子どもだけ作ること。
そして、合コンで良い男をゲットしたと思ったら、事態は思わぬ方向へ転がって──
**
・ファンタジー要素はありますが、世界観は限りなく現代です。
・男性が妊娠、出産する描写はありません。
・R・R18には性的な描写があります。
***
文字数 62,493
最終更新日 2023.11.27
登録日 2023.10.25
残された酸素は30日分。脱出ポッドは【1人乗り】。――ねえ、どっちが生き残る?
宇宙ステーション『アーク』で発生した未曾有の爆発事故。
辛くも生き残ったのは、平凡な作業員の「私」と、誰よりも優しく完璧な親友の「ノア」だけだった。
逃げ込んだ先の第4隔離ブロックは完全に密室化。救助の望みは絶たれた。
絶望的な状況の中、部屋の中央に鎮座する唯一の希望『緊急脱出ポッド』。
しかし、無機質なシステム音声が残酷な事実を告げる。
「――定員:1名」
パニックに陥る私に対し、ノアは静かに微笑んで言った。
「心配ない。絶対に君を助けるよ」
己の命を投げ出してでも、私を生かそうとするノア。
食料を譲り、危険な修理を素手で行う。その異常なまでの自己犠牲に、私は徐々に違和感と恐怖を覚え始める。
――なぜ、そこまでして私を?
――お前は本当に、私の知る「親友」なのか?
極限の密室。刻一刻と減っていく酸素メーター。そして暴かれる残酷な真実。
自分が助かるために、親友を見捨てるか。
親友を助けて、自分が死ぬか。
息もつかせぬ究極の「死の二択」の果てに、二人が辿り着く結末とは。
文字数 83,777
最終更新日 2026.03.28
登録日 2026.03.19
神々が地球人を〈信徒〉として選び、最後の一人になるまで戦わせる〈代理戦争〉が存在する世界。
代理戦争の駒として異世界転移した〈花の信徒〉木立真斗は、最弱の信徒の一人として、代理戦争の前哨戦〈間引きの儀式〉に投入させられる。
同じく間引かれる側として儀式に投入された少女・シアユンと友達になった真斗は、〈全員で地球に帰る〉という夢を語り合うが——
夜明けを目前にして彼女は殺され、真斗のみが生き残ってしまった。
儀式を生き残ったことで、代理戦争への正式な参加資格を得た真斗は、信徒同士が殺し合う現行のルールに疑問を抱く。
シアユンはなぜ死なねばならなかったのか。
殺し合う運命として定められた信徒に、本当に犠牲なき帰還の道はないのか。
真斗は亡きシアユンの意志を継ぎ、到底達成不可能な〈全員生還〉に挑むべく旅立つのだった。
文字数 6,174
最終更新日 2026.06.03
登録日 2026.05.29
私はイリア・ベルクール。宇宙艦隊アシュリーズの通信士見習い。
この艦隊の主力艦の艦長3人は、いずれも若くてとても素敵な女性。
だから、この艦隊は Ashley’s Angel Starfleet(アシュリーズの天使)なんて呼ばれてる。
この船に乗ったのは6ヶ月前。
故郷の惑星は太陽を若返らせるプロジェクトに未来を託し、ものの見事に失敗。
太陽は暴走し膨れ上がったフレアに故郷の惑星が飲み込まれる寸前に、救援に来たこのアシュリーズ宇宙艦隊の救助船にギリギリで乗り込み、何とか生き延びることができたの。
怪しい星間業者に任せる判断をした王族は罪人扱いになった。
王女だった私は、避難民に紛れるためにドレスを捨て身分を隠して暮らす船の中で、生き残った同郷の人たちと仲良くなった。けれど、別の星系に降りたり、不満を漏らして船を出て宇宙難民になったり、開拓民として遠方の宇宙へ行ったりと、みんな散り散りになってしまった。
事情を知りながら私を拾ってくれ、クルーにしてくれたサブリナ艦長には本当に感謝している。
若くして艦隊司令官を務め、指示は的確、いつでも落ち着いていて所作も綺麗!
いつかあんな女性になりたい思ってる。早く一人前の通信士になってたくさんお役に立ちたい!
この民間宇宙艦隊アシュリーズは、銀河連邦から宇宙ギルドを経由して依頼を受け、宇宙船事故の救助から、星系軍の紛争の仲裁、危険な宇宙の墓場にある希少物質の採取、宇宙海賊の退治まで様々なお仕事をこなします。
楽しくて新鮮な毎日だけど、クルーはみんな優秀なのにちょっと変わり者!
天才技術者の作る装備は謎だらけ!
そんな中、とにかく一人前になるために頑張ります!
登録日 2023.02.07
ちょっと切ない短編集。色んな『切ない』『叶わない』恋のお話を詰め合わせました。お好きなところからどうぞ。
「雨上がりの忘却曲線」……会えない人を待ち続けていた女の子のお話。奇跡はどこかで起きるかも。
「白」……ずっとお付き合いしている彼氏は、難病持ち。今日も病室で眠っている彼のお見舞いにいく。切なくも愛を感じる短編。
「詰められない距離」……叶わない幼なじみモノ。どうしてその距離を詰められないのかは本編へ。
「最後の一時間」……最愛の彼氏、俊が乗る電車まで、あと一時間。あなたと一緒で本当に幸せだった。愛を噛み締める、切ない物語。
「もう花束も届けられないけれど」……高校時代に好きだった君。そんな君にひまわりの花束を届けにいく。届けに行く先は……。
文字数 13,096
最終更新日 2024.07.06
登録日 2024.07.06
【激重溺愛魔力チート王子×エロス爆発天然カリスマチート王子を翻弄する、重く歪んだ『愛』――】
家柄も学力も申し分ない超ハイスペック男子・鷹宮涼一は、ある日突然、プレイ中の『アダルトBLゲーム』の世界に異世界転生してしまう。
攻略対象の1人・ウェルナート王子となった涼一。
そこで彼は、ウェルナートとしての役回りを演じつつ、ゲームプレイ中に気になっていた美少年・リシェール王子と交流を図るようになる。
『アダルトBLゲーム』故か、それとも彼が持つ『特殊なステータス値』のせいか、どこか思わせぶりな態度ばかりをとるリシェール王子。
彼に翻弄された涼一は、次第に彼への愛と支配欲に囚われていくようになる……が、リシェール王子に心奪われていたのは涼一だけではなかった!?
望まぬ相手達からリシェール王子に向けられる、いくつもの重く執着に満ちた『愛』達。
強姦・結腸責め・3Pに2輪挿し……、止まらぬ愛は歪んだ性欲となって、次々にリシェール王子を凌辱し始める。
1人の少年に注がれる生々しいほどの肉欲達は、はたして本当に『ゲームの中』故のものなのか。
そして、望まぬ結末を迎える度に起こるタイムリープに隠された、この世界の『真実』とは……。
※…R18 タイトルにプレイ内容記載
ムーンライトノベルズさん、fujossyさんPixivさんにも掲載させていただきました。
キャラクターデザイン&カラー挿絵イラスト りぐだる様v https://www.pixiv.net/users/7692921
白黒挿絵イラスト(第一部一章四話、第三章五話、第二部終話) あるふぁ様v https://skima.jp/profile?id=42285
あらすじ製作者 勝哉道花様v https://coconala.com/services/1232619
二作目 https://www.alphapolis.co.jp/novel/925119046/887710596
三作目 https://www.alphapolis.co.jp/novel/925119046/982805897
文字数 202,582
最終更新日 2023.11.21
登録日 2021.11.24
クリスマスが近づいた、ある寒い日のこと。
「サンタさんって本当にいるの?」
ハルカはケントパパに尋ねてみた。
パパは「もちろん」と笑って言う。
「だって、パパはサンタさんと会ったことがあるからね」
娘にねだられ、ケントパパは話を始める。
これはケントパパが小学校五年生の時の、少し甘酸っぱい思い出の話。
文字数 25,174
最終更新日 2022.12.22
登録日 2022.11.29
「渦中にある小国の王女の婚約者の僕の部屋にはエロい刺客が今日も来ます……」
救国の英雄の詩をかなでる吟遊詩人の少女に告白したが振られ、ヤケになって婚活SNSに新規登録した主人公。大国同士の戦争に巻き込まれつつある小国の王女とそのSNSでつながった主人公は、王女の極秘の婚約者に祭り上げられる。
次々に送り込まれるエロい刺客たち(この国を攻めようとしている女帝など)とつながることで、主人公はありえないコネクションを異世界で築いていく。王女から国家機密を知りたくもないのに教えられ軍師とされ、いつのまにか救国の英雄となった主人公は、本当に好きだった吟遊詩人の恋人に振り向いてもらえることになる。
SNS: セックス・ネットワーク・サポート魔方陣 の略
文字数 13,541
最終更新日 2023.10.17
登録日 2023.10.16
文字数 1,739
最終更新日 2025.09.13
登録日 2025.09.13
ねぇ、こんな噂知ってる?
共鳴世界っていう、行ける条件も、存在もよく分かっていない世界があるんだって!
その世界は、とっても綺麗だけど、まるで死んだ後の世界の様に静かで、儚いんだそうよ。
そこには、なんにもないその世界には、1つの小さなお店、魔道具店があるらしいわ。
そのお店には必ず貴方の本当に欲しいものがあって、値段は様々なんだそう。でもそれは必ず、その人の全財産額らしいわ。
なんだか、みすてりあすって感じね!!
………ねぇ、貴方はそのお店で、何を買うの?
愛?友情?仲間?地位?人望?
それは、本当に全財産を捧げても欲しいものなのかしら…?
文字数 4,054
最終更新日 2018.08.12
登録日 2018.08.11
早朝、歯を磨くため洗面所に行った俺は鏡に映る自分の姿を見て驚愕した。
少し、本当に少しだが体が
透けていた。
文字数 4,564
最終更新日 2019.10.13
登録日 2019.10.13
もし、自分には何もないと思っている人間が――
世界を救う旅へ飛び込んだとしたら。
舞台は、魔物による被害が世界中へ広がり続ける時代。
人々が怯えながら生きる中、ついにセイギーノ王国の王子・フラペチーノが魔王討伐へと旅立つ。
生まれた瞬間から“勇者”として育てられた彼は、剣術、魔術、武術、学問、その全てを極めた完璧な存在。
誰もが信じていた。
「きっと勇者様が世界を救ってくれる」と。
――だが、その号外を見て胸を熱くしたのは、英雄でも騎士でもない。
辺境の小さな村・タイクーツ村で暮らす、ただの村人だった。
その男の名は、アッパレー。
不器用で、愚直で、まっすぐすぎるほどにまっすぐな青年。
特別な才能もなければ、高貴な血筋もない。
使えるのは木こり斧ひとつ。
それでも彼は、誰よりも本気だった。
「勇者様と共に、魔王討伐に行ってきます!」
周囲に笑われても構わない。
無謀だと言われても止まらない。
なぜなら彼は知っていたからだ。
本当に世界を救う人間は、“強い人間”ではなく、“誰かのために動ける人間”なのだと。
本作は、勇者ではない一人の村人が、勇者一行を追いかけながら世界を旅し、数々の出会いと別れを経て、やがて世界の運命を変えていく物語です。
天才だが傲慢な魔法使い・バツフォイ。
回復魔法が使えない異端の僧侶・ハッカイ。
孤独を背負った聖剣の守り手・シノン。
それぞれが傷を抱え、それでも前を向こうと足掻いている。
彼らと共に歩む中で、アッパレーは少しずつ“英雄”になっていく。
けれどそれは、剣で敵を倒した数ではありません。
誰かの涙を受け止めた数。
誰かの絶望に手を伸ばした数。
そして、何度傷ついても“人を信じ続けた数”です。
この物語には、最強の主人公はいません。
都合よく覚醒する力もありません。
あるのは、不器用な人間達が泥だらけになりながら、それでも前へ進もうとする姿だけです。
だからこそ、胸を打つ。
誰かに否定されても。
才能がなくても。
失敗ばかりでも。
人は誰かの希望になれる。
読み終えた時、きっとあなたはアッパレーのことを忘れられなくなるでしょう。
これは、“勇者の物語”ではありません。
勇者の後ろを走り続けた、名もなき村人の物語。
けれど気づけばあなたは、誰よりもその村人を応援しているはずです。
笑って、泣いて、心が温かくなる。
王道なのに新しい。
優しさが世界を変えていく、魂のファンタジー。
――村人Aが今日も、勇者の裏で奇跡を起こす。
文字数 98,135
最終更新日 2024.09.10
登録日 2024.06.01