「座る」の検索結果
全体で296件見つかりました。
深夜、都心から郊外へ向かう「下り方面」のタクシー。
だが、その言葉が意味するのは、道のりだけではなかった。
それは、乗り込んでしまった者の尊厳が、奈落の底へと「下って」いく、一方通行の旅路である。
運転席に座るのは、物静かな男、小田切。彼は親切を装って菓子や飲み物を差し出す。しかし、そこに仕掛けられているのは、女たちの心と体を内側から破壊する薬物だった。
彼の目的は金ではない。乗客である女性たちが、抗いがたい生理現象に屈し、心身ともに穢されていく姿を愉しむことだ。
逃げ場のない動く密室で、彼女たちのプライドは崩れ落ちていく。助けを求める声は届かず、尊厳は汚され、ただひたすらに「下って」いく。ダッシュボードのドライブレコーダーは、その屈辱の一部始終を無機質に記録し続ける。
なぜ彼女たちは、警察に訴え出ることができなかったのか?
その答えは、あまりにも屈辱的な体験の記録の中にある。
本作は、被害女性それぞれの視点から、悪夢の一夜を克明に描くオムニバス形式のフィクションである。犯行は回を追うごとに、より巧妙に、より残酷にエスカレートし、被害者の「下り」方もまた、多様な絶望を見せる。
そして時折挟まれる、犯人・小田切の歪んだ独白。彼は自らの犯行を反芻し、倒錯した愉悦の中で次なる獲物と更なる深みへと突き落とす方法を模索する。
そのタクシーは、いつものように、ただ「下り方面」へと走っていく。
あなたは、この静かなる地獄への旅の目撃者となる。
※「ノクターンノベルズ」「PIXIV」「ハーメルン」でも掲載中
文字数 84,314
最終更新日 2025.10.30
登録日 2025.10.01
白い巨人が白刃を一閃した。風を切る鋭い音が響く。切り裂かれた胴から上が滑るように落ちて地面を打った。
五体目のエマシンまで失ったことで相手たちが我先に逃げていく。
「戦いはエマシンで決するというのは本当のようだ」
強力なエマシン「ランデイン」を操縦する悠人が呟く。
偶然手に入れた機械の巨人に乗込み、成り行きに任せて敵の一団を撃退した。
しかし脅威はまだ去らない。さらなる多数の敵がフルール地方全土を襲い始めたからだ。
敵のエマシンは三十体以上。立ち向かうのは悠人のランデイン一体のみ。彼我の差は圧倒的である。
「どうすればいい? どうすれば奴らからここが守れる?」
悲痛な声が問うてくる。
「助かる方法は一つだけだ。奴らを根こそぎ一掃する。それ以外の方法はない」
毅然と答えた悠人はエマシンに乗込み、フルールに迫る脅威へ立ち向かう。
道案内はリンという美しい女性だ。操縦席に座る悠人に背中を預けている。悠人の内股には半裸の愛らしい白い尻が触れていた。
「どこから来た人なの?」
「…東京って分かるか?」
「聞いたことがないわ。よく分からないけど。要は流れ者っていうことよね?」
確かに悠人は流れ者だった。それも別の世界からの。
ここは中世のような古めかしさと、エマシンなど異常に発達した技術が混ざった奇妙な世界だった。
これは見知らぬ土地でエマシンというロボットを駆り、リンという美女と旅する四十代おじさんの物語である。
文字数 3,831
最終更新日 2023.09.07
登録日 2023.05.07
高齢化率60%の日本。
現役世代から税金を搾り取り高齢者ばかり優遇する政策のせいで、若者たちの生活は困窮していた。
介護士の主人公は、利用者からカスハラを受け、街を歩けば老人にぶつかられ、高速を走れば逆走車に恐怖する日々を送る。
唯一の生きがいは、数少ない若者の中で大人気のRPG『蒼影のグラシエル』で遊ぶこと。
そんな主人公は過労死した結果、ジグルドという悪役に転生した。
しかも懲役50年の刑を終えた直後であり、もう68歳だった。
絶望するが、ここは遊び尽くしたゲーム世界だ。
どこかにある『若返りの泉』を探し、若返って真の意味で人生をやり直すことを決めた。
すると、刑務所近くの森で、ジグルドは獣人少女を連れた二人組の男に恐喝される。
(このリア充どもが。……そうだ、老人になったんなら、逆に老害しまくってやるよ。その後若返れば、ストレス解消できるし人生もやり直せるじゃねえか)
ジグルドは男たちを殺す。
獣人少女は奴隷として奪い取り、旅を始めた。
魔導列車では座席に座る若者を蹴散らし、宿屋ではボケたフリをして宿代を踏み倒すなど、老人の立場を利用してやりたい放題。
全て、ただのストレス解消…………のはずだった。
「奴隷商人から救っていただきありがとうございます!」
「あなたのおかげで身重の妻が座れました!」
「あのぼったくり宿、みんなが迷惑してたんだよ!」
「「私たちの代わりに正義の鉄槌を下してくださりありがとうございます、正義の賢老様!!」」
嫌がらせのために老害ムーブしまくっているはずなのに、周りから慕われるのはなんでじゃ?
文字数 119,984
最終更新日 2026.04.20
登録日 2026.04.17
ゲイ友達に誘われて女装バーに行った晴希は、カウンターに座る女性用のスーツを着た男に目を引かれる。晴希と同じ会社の隣の部署の人間だったその男は、女装趣味のゲイであることを会社でバラされると誤解して青ざめていた。誤解を解くため、晴希は男と共にバーの奥の個室に入って……。
◆女装年下ヘタレわんこ攻め×年上男前美人受け
◇藤本晴希(ふじもと はるき)……受け。27才。リーマン。タチネコにこだわらず、ほどほどに遊んでいるゲイ。
◇吉川衡(よしかわ ひとし)……攻め。24才。
◆ムーンライトノベルズより転載。
文字数 56,588
最終更新日 2017.08.13
登録日 2016.09.02
関西の田舎から転校してきた東雲。
東雲は転校してからも他人に合わせ
自分の心には蓋をしていた。
そんな東雲の隣に座る月白は
誰とでも親しくするわけではなく、
仲の良い相手にだけ素を見せる存在だった。
もともと一目惚れしていた月白と関わるうち、
東雲の気持ちは強くなっていく。
けれど東雲は
あの日から恋をすることを恐れていた。
思春期特有の、
曖昧な感情とこの苦しさ。
本作は高校生らしい心理・感情に重点を置いた青春BLです。
あなたも味わったはず、
もしくはまだ味わっていない、
まだ未熟な頃の恋。
甘酸っぱいBL好きには伝わるこの気持ち。
読み進めるほど胸がぎゅっとなる恋のお話。
文字数 36,286
最終更新日 2026.03.30
登録日 2026.03.15
他人の感情や言葉が文字として見える【翻訳】スキルを持つリリア。
しかし、それは社交界では気味悪がられ、義妹に婚約者を奪われた末に実家を追放される。
リリアが行き着いたのは、凶暴な魔獣が棲みつくと言われる呪われた公爵家だった。
そこで命じられたのは、庭に居座る害獣の駆除。
しかし、リリアがその獣の声を【翻訳】すると、それは害獣ではなく、傷つき助けを求めている神聖な幼龍だった。
龍の心を癒やし、意思疎通を可能にしたリリアは、公爵家の守護神として龍を覚醒させる。
さらに、リリアのスキルは古文書や失われた魔法の術式さえも解読し、公爵家の没落を救う。
一方、リリアを捨てた実家は、聖獣の加護を失い、さらに義妹が手に入れたはずの婚約者が実は莫大な借金を抱えていたことが判明して破滅への道を突き進む。
文字数 17,778
最終更新日 2026.03.26
登録日 2026.03.18
王都騎士団第三部隊長ラズ・グレイヴナイトは、横領の濡れ衣を着せられ、王都から追放された。
その直後、彼は暗殺部隊に追われる本物の第一王女アリストリッドと出会う。
王城には、彼女と同じ顔をした偽の王女が立ち、第二王子ヴァルトはその偽りを利用して王国を支配しようとしていたのだ。
王都の外を切り捨て、魔物すら利用して民を追い詰める腐った王国を作り上げる偽の王女。
ラズは影魔法を武器に、生き延びた第一王女アリスと共に、真実を暴き、王都を取り戻すため立ち上がる。
各地で仲間を集めながら進む王国奪還戦の先にあるのは、偽りの王女が座る玉座か、それとも。
これは、追放された影の騎士が、本物の王女を王にするまでの物語。
文字数 237,135
最終更新日 2026.05.16
登録日 2026.05.03
フランメル辺境伯令嬢アニス。
闇属性のスキルを操り、岩をも砕く「指弾」の名手。
そんな勇ましい彼女は三年前、王太子妃補となった。
サフラン殿下は年下ながらも「愛おしい女性」とアニスのことを慕い、愛を注いでくれる。
そんな彼は寒がりだから、手編みセーターの一つでも贈って差し上げよう。
そう思い買い物を済ませた彼女が、宿泊するホテルのスイートルームに戻ってきたとき。
中からは、仲睦まじい男女の声が聞こえてくる。
扉の向こうにはサフランと見知らぬ令嬢が愛し合う姿があり……。
アニスは紙袋から編み棒を取り出すと、二人の座る長椅子に深々と突き立てた。
他の投稿サイトにも掲載しています。
タイトル少し変えました!
7/16 HOT17位、ありがとうございます!
文字数 130,806
最終更新日 2022.10.11
登録日 2022.07.12
文字数 1,743
最終更新日 2026.04.20
登録日 2026.04.20
魔界からやって来た魔王に、人間界の一部が乗っ取られた。
その魔王に対抗するべく、人間界に存在する伝説の『聖なる武具』に選ばれた5人の勇者たち。
その名は聖剣士レオン、魔術師ウラヌス、刀士サテナ、弓士ネプチュン。
そして俺こと守護士マイトの、同じ村の出身の5人の幼馴染だ。
12歳で『聖なる武具』に選ばれ、人間界最大の王国である『ギンガ王国』で修行する毎日。
辛くも苦しい修行に耐えながら、俺たちは力を付けていく。
親友であるレオン、お互いを高め合ったサテナ、好き好きアピールがスゴいネプチュン、そして俺が惚れてる少女ウラヌス。
そんな中、俺は王国の森で、喋る赤い文鳥のふーちゃんと出会い、親友となる。
それから5年。17歳になり、魔王討伐の旅に出る。
いくつもの苦難を越え、仲間たちとの絆も深まり、ついには魔王と最終決戦を迎えることに。
だが、俺たちは魔王にズタボロにやられた。
椅子に座る魔王を、立ち上がらせることすら出来なかった。
命の危機を感じたレオンは、魔王に命乞いをする。
そして魔王の気まぐれと甘い罠で、俺以外の4人は魔王の手下になってしまう。
17年間ずっと一緒だった幼馴染たちは俺に容赦ない攻撃をする。
そして、ずっと好きだったウラヌスの一撃で、俺は魔王城の外へ吹き飛ばされる。
最後に見たのは、魔王に寄り添うウラヌスだった。
そんな俺を救ったのは、赤い文鳥のふーちゃんだった。
文字数 56,849
最終更新日 2019.04.04
登録日 2019.03.12
王に見捨てられた王妃。それが、貴族社会の認識だった。
二脚並べられた玉座に座る王と王妃は、微笑み合う事も、会話を交わす事もなければ、目を合わす事すらしない。そんな二人の様子に王妃ティアナは、いつしか『お飾り王妃』と呼ばれるようになっていた。
そんな中、暗躍する貴族達。彼らの行動は徐々にエスカレートして行き、王妃が参加する夜会であろうとお構いなしに娘を王に、けしかける。
王の周りに沢山の美しい蝶が群がる様子を見つめ、ティアナは考えていた。
『よっしゃ‼︎ お飾り王妃なら、何したって良いわよね。だって、私の存在は空気みたいなものだから………』
1年後……
王宮で働く侍女達の間で囁かれるある噂。
『王妃の間には恋のキューピッドがいる』
王妃付き侍女の間に届けられる大量の手紙を前に侍女頭は頭を抱えていた。
「ティアナ様!この手紙の山どうするんですか⁈ 流石に、さばききれませんよ‼︎」
「まぁまぁ。そんなに怒らないの。皆様、色々とお悩みがあるようだし、昔も今も恋愛事は有益な情報を得る糧よ。あと、ここでは王妃ティアナではなく新人侍女ティナでしょ」
……あら?
この筆跡、陛下のものではなくって?
まさかね……
一通の手紙から始まる恋物語。いや、違う……
お飾り王妃による無自覚プチざまぁが始まる。
愛しい王妃を前にすると無口になってしまう王と、お飾り王妃と勘違いしたティアナのすれ違いラブコメディ&ミステリー
文字数 276,394
最終更新日 2024.04.17
登録日 2022.01.22
――一九XX年、K県。
最凶レディース《夜叉姫》初代総長、姫乃樹アリスは、抗争の最中、仲間を庇って命を落とした。
その直後、彼女が出会ったのは、絶望の中で生きることを諦めた一人の少女――貴族令嬢アリス。
継母と義姉妹に虐げられ、屋敷では奴隷同然。
社交界でもいじめ抜かれ、誰にも救われることなく命を絶った少女だった。
「アンタの無念、アタシが全部晴らしてやる」
その約束とともに、最凶総長は令嬢の身体へと転生する。
目を覚ました先は、食事すら与えられない地獄のような屋敷。
だが――中身は数百人を従えた支配者。
「舐めてんじゃねぇぞ」
差し出されたのは石のように硬いパン。
ならばと、自ら食堂へ乗り込み、特権を貪る連中の席に堂々と座る。
それは単なる食事ではない――序列の奪取。
使用人、令嬢、貴族社会。
この世界の歪んだ上下関係を、力と覚悟でねじ伏せていく。
これは、最弱と蔑まれた令嬢に転生した最凶総長が、自分を踏みにじったすべてを叩き潰し、頂点に立つまでの物語。
文字数 1,855
最終更新日 2026.03.30
登録日 2026.03.28
領地経営に奔走する伯爵令嬢エリナ。毎日忙しく過ごす彼女の元に、突然ふらりと現れたのは、自由気ままな第三王子アレクシス。どうやら領地に興味を持ったらしいけれど、それを口実に毎日のように居座る彼に、エリナは振り回されっぱなし!
領地を守りたい令嬢と、なんとなく興味本位で動く王子。全く噛み合わない二人のやりとりは、笑いあり、すれ違いあり、ちょっぴりときめきも──?
くすっと気軽に読める貴族ラブコメディ!
文字数 57,105
最終更新日 2025.01.08
登録日 2024.12.28
授業が一通り終わって空が赤くなる頃の高校。
そのまま帰る生徒もいれば部活動に励む生徒もいる。僕は後者だ。美術部、僕が中学の頃から入りたかった部。部員は本当は5人のはずだけど実質1人みたいなものだ。
部室に入ったら夕日を浴びながらキャンバスの前に座る。そしてゆっくりと筆を走らせよう。
想像に身を任せて、今日も。
文字数 1,031
最終更新日 2020.06.15
登録日 2020.05.20
春休みの最終日、笠羽航一の父親から届いた荷物に紛れていた一つのランプ。
そのランプから不意に煙とともに、年端もいかない少女が現れる。
「ご主人様! どの様な願いでもお申し付けください! 私は貴方の下僕。そのランプの契約者の奴隷でございます!」
突然の言葉に呆気にとられる航一。
ネシャートと名乗る少女はランプの魔人に早速願いを叶えて貰おうとするが、何故か失敗しネシャート自身も茫然とする。
彼女が言うには願いを叶える為の条件が整っていないらしい。
結局、ネシャートは願いを叶えるまで、そのまま航一の家に居座ることになった。
ネシャートと航一の幼馴染みの佳奈、クラスメートの市ヶ谷達を巻き込んで、平凡な高校生の慌ただしい日常が始まる。
実は、航一の願いが叶わないのは、ある理由があった……
他者の願いを叶える為に生き続ける魔人と、そんな魔人に出会った主人公の、小さな絆の物語
登録日 2015.09.02