「裏」の検索結果
全体で10,123件見つかりました。
誰かを護りたい想いとは裏腹に、護ることが出来なかったというトラウマを抱えた大学生『須藤 武(すどう たける)』は、大学からの帰り道に不幸にもトラックに轢かれそうになるが、次に目を開けた時には何故か見知らぬ森の中にいた。
魔力を喰らう"魔物"が闊歩する広大な森の中、何も状況のわからない武は目に留まった一本の棒と、途中で出逢った可愛い小動物『キュウ』をお供に帰り道探しへと繰り出した。
案の定魔物に襲われる最中、武は自分のあるべき姿を思い出し、キュウを救うために魂に眠っていた"護るための力"を発現させる。
発現した力と共に、武は一度諦めた"理想"に向かって歩き出すのであった。
主人公が異世界転移を機に得た様々な出逢いや力をもって、今度こそ自分の理想とする自分になろうと、迷い戸惑いながらも奮闘努力して成長していくお話です。
――『当たり前』の事を『当たり前』にするための物語。
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時間の経過または人称の変更時に上の様な線が入ります。
ご了承くださいませ。
設定がありきたりでもいいじゃない。
だって好きなんだもの。
わらび
文字数 376,601
最終更新日 2020.04.04
登録日 2018.04.18
文字数 19,928
最終更新日 2022.06.17
登録日 2020.01.15
学芸員として働く私のもとに、やってきた芸術家の卵、中村ショウタ。
きっと彼はプロにはなれないだろう。そうたかをくくっていた私の思いとは裏腹に頭角を現していくショウタ。
持つものと持たざるもの。
ショウタの未来と私の未来とは。
文字数 2,685
最終更新日 2021.08.16
登録日 2021.08.16
辺境の地に立つ巨大な塔、それこそが魔法『大国』アスラディアだ。国土が塔のみという超小国でありながら『大国』を自認することができるほど、アスラディアは大国に強い影響力を持っていた。その表向きの理由は全ての魔法石がアスラディアで作られていることであったが、裏の理由としては『すべての魔法石がアスラディア以外では作られないこと』である。つまり、『魔法石の作り方』、そして、それを守り続けている組織『闇の魔』こそがアスラディアを大国足らしめている理由である。
『闇の魔』はアスラディアの有する公然の秘密、つまりはスパイ集団である。たぐいまれなる魔法石を操る能力の高さ、構成員の完璧な連携、そして敵に対する容赦のなさ――魔法石の作り方を守るためにすべての裏仕事を受け持つ彼らがいる限りアスラディアは難攻不落、決して落ちることはない――それが彼らの強さであり、誇りだった。彼らは閉鎖的なアスラディアを守るために命を削って働いていた。
しかし、アスラディア新国王は即位と同時に君主制廃止を宣言、そして魔法石の作り方を他国に公開し、対等な貿易の開始を宣言した! その結果、守るものが最早ない『闇の魔』はリストラされるどころか、容赦なく国外追放を言い渡されてしまう。
こうして『黒の魔』の長であるルイ・スタンレー・フォードは自身だけでなく、部下であるラウラとイライザにも就職先を斡旋しなければならなくなった。しかしメンバー全員、表に出せる経歴がない。つまり出せるものは、生まれた時からずーっと無職のまっさらな経歴書のみ!
「我々はそれでも生涯雇用を目指す」
リストラされた最強スパイ達によるセカンドライフ冒険活劇、ここに開幕。
文字数 23,106
最終更新日 2025.04.29
登録日 2025.04.28
理論物理学の大学に通う池上は、4年生になり研修室に所属していた。
研究室のメンバーと仲良く過ごしていた池上であった。
ある日、池上は期末試験のために勉強をし始めたが、大事なノートを研究室に忘れていることに気づく。
休日でもあったが、勉強のためにノートを取りに自分の研究室に向かう。
だが、そこには研究室のメンバーと准教授が、変わり果てた姿になっていた。
そして、そこは不思議な格好の姿をした女子高生がいた。
池上は、声をかけるが、女子高生は逃げてしまう。
逃げる彼女を池上は追いかけるのであった・・・。
次々に現れてくる不思議な女の子たち。
女の子達の哀れな過去と、今の不思議な姿を結びつける秘密とは何なのか。
残虐な殺人事件の裏に隠れる真実とは何なのか。
様々な不運、不幸を背負い、命を無くしてしまった人達。
永遠の生命を生きている私たちに問いかける空想科学ファンタジーです。
「池上さん、さあ、彼女たちを導きましょうっ!」
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※ 4,5年前、ゲーム用に作成したシナリオを小説化しました。全てフィクションです。
※ エッチな描写は、ありませんのであしからず・・・。
※ この小説は地震、被災地についての記述があります。
熊本地震、東日本大震災などで亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災されました方々に心よりお見舞い申し上げます。
空想上のお話になりますが、不快感を覚える方もいらっしゃると思いますので、ご注意くださいますようお願い申し上げます。
※ 死をテーマにしているため、少し怖いシーンがあるかと思いますので、合わせてご注意頂ければと存じます。
※ その他、至らぬ点があれば、ご指摘頂ければと存じます。
登録日 2017.08.03
現代の日本に慎ましく生きる私・立花百合子は、ある日買い物帰りにトラックに跳ねられ、気がつけば雨の降りしきる夜の見知らぬ路地裏にいた。
意識が戻った瞬間、目の前で何者かに滅多打ちにされている初老の男性目撃、現状を把握する間も無く咄嗟に武道を駆使して助けることになる。
しかし、肝心の襲撃犯を取り逃がした上、己も頭からの出血がひどくてそのまま気絶、次に眼が覚めると病院のベッドの上で目の前にはハリウッドスターのご尊顔。
しかし、何故か彼らは演じた役名を名乗る。
なんと、そこは1950年〜1960年代を舞台にしたアメリカの、ミステリー系ハードボイルド映画の中の世界だった。
思考が常にとっ散らかってる女の、推しを助けて楽しく生きたい奮闘記。
文字数 13,592
最終更新日 2021.02.25
登録日 2021.01.25
哀川恋(あいかわれん)14歳は、卒業式前日に、ロッカーにラブレターが入っていたのを見つけ、手紙の内容には「校舎裏で待っています」と書いてあったので、校舎裏に向かいそこに着いたら、植木鉢が落ちてきて、当たってしまい、死んでしまう。
だが本来なら植木鉢に当たって死ぬ運命では、無かったが、神の不注意で死んでしまったことになってしまったので、神からお詫びに異世界に蘇らせてもらうことになり、哀川恋は望みの彼女が欲しいということなので、スキル、“ヒロインキラー”を貰う、だが異世界に来てみると、スキルが“人妻キラー”になってしまう、哀川恋は無事に彼女をゲット出来るのだろうか?
文字数 6,450
最終更新日 2021.09.19
登録日 2021.09.13
人々は感情を隠すために「感情抑制仮面」をつけることが義務付けられている社会。カズキはその仮面を作る職人として生計を立てていた。しかしある日、彼は感情をむき出しにできる「真実の仮面」を密かに作る女性と出会う。彼女は、仮面の裏に隠された社会の嘘を暴こうとする革命家だった。カズキは彼女に協力するか、それとも現在の平穏な生活を守るかというジレンマに陥る。
文字数 1,195
最終更新日 2024.10.18
登録日 2024.10.18
東京都世田川区、多摩川のほとりに広がる緑豊かな土地は、野地 豪汰にとって祖父・瑛人から受け継いだかけがえのない宝物だった。幼い頃の記憶が刻まれたその場所は、豪汰の人生そのものだった。しかし、その平穏は突如、悪辣な地面師グループによって打ち砕かれる。彼らの手口は巧妙を極め、偽造された書類と偽の人物を使って、あっという間に豪汰から土地を騙し取ってしまったのだ。
呆然自失となる豪汰に、さらなる衝撃が襲いかかる。地面師グループの背後には、世田谷区を牛耳る凶悪なヤクザ組織、世田川組の影があったのだ。リーダー・川面 天地は、土地を取り戻そうとする者には徹底的な「口封じ」を行うという、世田川組との血生臭い契約を結んでいた。「これほどの大きな兵器を持った所有者は、必ず俺らを突き止めて裁判を起こすだろう。ならば、怖いお兄さん達に口封じさせてやろう!」天地は、その恐ろしい思惑のままに、豪汰を絶望の淵に突き落とした。
失意の底で、豪汰は土地を取り戻す決意を固める。その夜、奪われたはずの土地に足を踏み入れた豪汰の前に、神秘的な光とともに美しい女性が現れた。彼女こそ、この土地を守る精霊、精園 木精(せいえん こだま)だった。驚く豪汰に、木精は衝撃の真実を告げる。この土地の地下深くには、紀元前3000年頃の原始人が無邪気な好奇心で作ったという人工クレーターが隠されているのだと。
「私は大正の時代からこの地を守ってきました。けれど、力が足りず、このクレーターが原因で関東大震災、阪神・淡路大震災、そして東日本大震災が起きてしまった……」木精は、日本の「地震大国」の悲しき歴史の裏側を、苦悶の表情で語る。しかし、豪汰の祖父・瑛人がこの土地の所有者となってからは、彼の純粋な供え物によって木精の力は増強され、壊滅的な大地震を食い止めてきたのだという。
もし地面師グループがこのクレーターを悪用すれば、日本全土が海の底に沈むほどの巨大地震が引き起こされる――。木精の訴えに、豪汰は言葉を失う。彼が取り戻すべきは、祖父との思い出が詰まった土地だけではなかった。愛する故郷、そして日本そのものだったのだ。
木精は、豪汰の一家直系の家系にしか見えない特別な存在だった。彼女の持つ「過去のビジョン」の能力は、地面師グループの巧妙な詐欺手口と、世田川組との恐るべき連携を鮮明に映し出す。豪汰は、親の友人であるベテラン警察官・常察 諭官と、凄腕弁護士・弁開 一護に協力を求めるが、精霊の存在とクレーターの秘密をどう説明すれば良いのか……。
愛する土地と日本を救うため、豪汰と精霊・木精の、種族を超えた絆をかけた壮絶な戦いが、今、幕を開ける。
文字数 13,449
最終更新日 2025.06.14
登録日 2025.06.14
人工島の海都に移住した神城結友は、ある夜、現実ではありえない魔物に襲撃された。この窮地に、蒼髪でバニーでエルフな美少女ミヲと出会う。彼女の力で異世界に転位することで窮地を脱した結友だったが、気づいたら見知らぬ戦艦の上。船長カロンと副官ユノに救助されていた。この二人、実は異世界を調査する現世の組織の一員。ミヲも別組織の構成員だった。現世でもバニーエルフ姿だったのは、現世と異世界とが重なり合ってしまう異常事態の影響だった。ミヲはこの事態を調査していた。
カロンの厚意で、結友は現世に帰れることになる。しかし、そこに帝国軍が襲来。戦艦は火の海に。敵の中には帝国軍元帥もいた。配色濃厚となり、カロンの指示で結友とミヲは戦場から脱出。副官ユノも護衛として同行することに。
一行は近くの都市に辿り着くも、そこで魔物ではない【幽鬼】という異形と遭遇。剣も魔術も効果がない【幽鬼】から、幸運にも逃げ切れる。人工島では現世と異世界とを行き来する技術が秘密裏に開発されていたため、これを利用して、結友は現世に帰還した。
後日、ミヲとユノが結友の元に訪れる。異世界探索に協力してほしいとのこと。
ユノは、あれから行方知れずとなったカロン捜索のため。ミヲは、元々の任務である『現世と異世界が重なり合う異常事態』究明のため。結友を必要とする理由は、異世界に転位する素質を強く持つ【稀人】であるからだった。
もちろん命懸けだ。ただ見返りがある。ミヲとユノが「なんでもする」と言った。カロンには恩義がある。見捨てるなんてできない。そして、可憐な乙女ふたりが”なんでもしてくれる”という夢のようなお誘い。
結友はふたりと契約した。……だって、健全な男子だもの。
また異世界に転位した結友は、前に寄った都市を巡ることになる。まず異世界に慣れるための観光であった。だが、ついでに集めた情報の中に、大破した戦艦が近くの浜に漂着したという噂を発見。特徴と時期から、カロンの軍艦である可能性が高い。
一行が噂の砂浜に行くも、軍艦の姿はなかった。しかしミヲとユノが『戦艦があったこと』の痕跡を見つける。
なぜ戦艦は消え、どこに行ったのか。
頭を捻る一行に【幽鬼】が突如として襲来。攻撃の効かない異形に苦慮するが、ふとした拍子で結友の攻撃が入り【幽鬼】が苦しみ出す。しかも、全身が黒い靄で覆われていた【幽鬼】の正体を暴いた。
【幽鬼】の正体は、先日、戦艦での闘いで死亡したはずの帝国兵。動揺を突かれた結友が窮地に立つ。これを救ったのが、他国に潜入していた帝国軍元帥だった。
一時的に元帥と共闘。理由は不明ながらも効果のある結友の攻撃を重ねることで【元幽鬼】の帝国兵を無力化する。元帥は【元幽鬼】を連れ帰る際に、礼として、カロンの情報を渡してくれた。
今後に関わる情報を得て、結友たちは現実世界に帰還する。
文字数 232,134
最終更新日 2026.06.24
登録日 2025.12.28
2020年、新宿 歌舞伎町にて夜の街を支配して成り上がろうとする一人の男がいた‥‥
新宿で会社員を勤めていた「円堂誠」(30歳)は上司によるリストラで職を失い、絶望しながら歌舞伎町にあるキャバクラ「レディース」で愚痴をこぼしながら酒を飲んでいた。しかし飲んでいたその店は運悪くボッタクリ店で会計時に法外な飲み代を迫られ、大ピンチの彼の前に現れたのは黒いジャケットの男。誠に法外な飲み代を請求する店長に黒いジャケットの男は巧みな言葉や知識で店長を逆に追い込み、その場を切り抜けてしまった。
心の底から感謝する誠にたいして、彼はこういった。「行き場がないなら俺と来るか?」
他に行き場がない誠は助けて貰った恩と彼の魅力に惹かれ、彼についていくとを決意する。
しかし、それは誠の想像を絶する冒険の始まりだった。
夜の世界、裏社会、暴力、犯罪、深い闇がつまった街で彼は言う。
「俺、この街で魔王になりてえんだ。」
文字数 7,640
最終更新日 2017.12.28
登録日 2017.12.28
唯一の身内だと思っていた母親をなくした雪。幼い彼女の前に、突然、父親と名乗る男が現れた。その男は裏社会で名を馳せる桐生門という極道。父親の他にも4人の兄弟ができて_____
野蛮な世界で生きてきた男たちによる、子育てと愛情の物語。極道たちは可愛い少女にデレデレのようです
___エセヤクザは大好物
登録日 2020.12.01
まるで路地裏の公衆電話のように、誰にも気づかれない店がある。夜に現れるというその店は、ある条件を満たした者だけが見つけることができる。その条件とはいったい何か…その店を見つけた者はどうするのか…最後はどいう結末になるのか…5話完結です。読んで頂けたら幸いです。
文字数 6,863
最終更新日 2023.02.21
登録日 2023.02.18
中古のスケッチブックのように、黙々と自宅、学校、アルバイト先を行き来する淀んだ白い日々を送る芳内克月。深海のように、派手派手しい毎日の裏に青い葛藤を持て余す風間実。花火のように、心身共に充実という名の赤に染まる鳥飼敬斗。モザイクのように、過去の自分と今の自分、弱さと強さ、嘘と真実の間の灰色を彷徨う松井彩花。
八王子にある某私立大学に通う四人の大学生は、対照的と言うべきか、はたまた各々の穴を補うような、それぞれの「日常」を過ごしていた。そうして日常を彩る四つの運命が、若者たちの人生に色彩を与える。
知っているうちに並行し、知らないうちに交差する彼らの一週間と二週間は、彼らの人生、生き方、日常の色を変えた。
そして最後の日曜日、二人のゲストを迎え、人々は吉祥寺に集結する。
文字数 171,109
最終更新日 2023.07.19
登録日 2023.05.08
【一言】ドナーが見つかって女の子が助かる話。
【百字】主人公は生まれた時からドナーを待って病室で過ごしていた。ある日、ドナーが見つかって完治するが――。
【備考】ジャンルはホラーになります。
登録日 2024.03.13
|抑々《そもそも》、サラリーマンの処世術とは、社会生活、特に職場で円滑に仕事を進めるためのスキルと言えるであろう。具体的には、人間関係を良好に保ち、自身の評価を高めながら、自らのストレスを軽減して働くための立ち回り方を意味するものだ。
この処世術には様々な要素がある。
例えば人間関係の構築という問題である。
上司、同僚、部下、顧客などとの良好な関係を築くことは、仕事の円滑な進行に不可欠である。
この物語はフィクションです。
この物語に登場する人物、団体など実在していても一切関係はありません。
この小説が皆様のお役に立てれば幸いです。
この物語の主人公は瀬尾悠人。25歳。
大手一般機械器具製造業の本社人事部に所属。
そしてもう一人の主人公は沢田結衣。25歳。
同じ会社の本社総務部に所属。
社内に於ける表と裏を経験しながら社内の不正を暴いていく。
文字数 15,003
最終更新日 2026.03.22
登録日 2026.03.19
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
「アルトリア公爵家令嬢マチルダ。
貴女は太陽神殿と月神殿の両方を告発するというのですか?」
「はい、王妃殿下。
理由は違いますが、両神殿共に国の役には立っていません。
早急に改革が必要だと申し上げます」
「不遜であるぞ、マチルダ!
月神殿に拾われ、聖女として育ててもらった恩を忘れたか!?」
「黙りなさい!
今はマチルダ嬢の告発の時間です。
月神殿の言い分はこの後で聞いていただきます。
それと今のマチルダ嬢は、養女とはいえアルトリア公爵家の令嬢です。
月神殿の拾われ育てられたことは過去の話です。
その恩を言い立てて告発を封じる事は許しません」
玉座で全てを聞き、決定を下される国王陛下に成り代わり、クリスタ王妃殿下が私の告発を受けた裁判を進行させてくれています。
冷静で威厳ある進行ぶりです。
本来ならナレク王太子かティグラン第二王子の役割なのですが、あの二人には荷が重すぎるでしょう。
「では一つ一つ聞かせてもらいましょう。
太陽神殿を告発した理由は何ですか?」
「太陽神殿は、大切な聖女選びを金儲けの道具にしています。
全く能力のない者を聖女に選ぶ代償に、莫大な裏金を得ています」
「黙れ、黙れ、黙れ!
そのような嘘つきの孤児の言う事を信じてはなりませんぞ!
その者の言う事は本当ならば、ドゼル公爵家が裏金を使い、ミレーナ嬢を偽者の聖女にした事になります。
それが本当ならば、王国の秩序を揺るがす一大事ですぞ。
王妃殿下の公平な判断をお願い申し上げます!」
太陽神殿のクラウディオ大神官が、多くの貴族が集まっている裁きの間で、堂々とクリスタ王妃殿下を脅しています。
それは、玉座の間に座すデイヴット国王陛下さえも脅していることになります。
大陸の西方にあるこの国は、多くの神殿の支援がないと国を維持できないのです。
神殿の力が王家を凌ぐ部分が多いのです。
それだけでなく、二大公爵家も王家を凌ぐ力を持っています。
私が養女になったアルトリア公爵家と、ミレーナが聖女に選ばれたドゼル公爵家を無視して国家運営ができないのです。
だからこそ、有力神殿である太陽神殿の聖女と月神殿の聖女は、必ず領公爵家から選ばれるのです。
私が聖女に選ばれ、アルトリア公爵家の養女になったのも、アルトリア公爵家月神殿連合と、ドゼル公爵家太陽神殿同盟の権力闘争なのです。
本来なら私は、アルトリア公爵家月神殿連合の手先として、連合の有利になるように動かなければいけませんが、前世の記憶がある私には、そのような汚い真似は耐えられないのです。
文字数 6,757
最終更新日 2020.06.28
登録日 2020.06.22
『ガキが二人、泣いてんだ! 晴れた空が、未来が見たいってよお!』
※原本完結済み
●
不慮の事故によって家族を失った中学生、笹倉芳人は引き取られた親戚の家で厄介者扱いをされ、学校では虐められて過ごしていた。
そんなある日。
神社の境内で、神体と名乗る「桔梗」と話をし境内を出た芳人は異世界に召喚される。煩わしい世界、現実に絶望さえ感じていた中で、芳人は僅かに気力を取り戻す。
だが。
異世界は、芳人にとって日本の延長でしかなかった。
●
四人の召喚予定が五人召喚されたことに首をひねる聖カルニアス国王立ち合いの元、全員のスキルやステイタスを鑑定され、その結果は芳人の期待を大きく裏切っていた。
破格の戦闘スキルや魔法適性を持つ他の四人とは違い、固有スキルや特殊能力が何一つ見いだせない芳人は魔力量が高いただの一般人と見なされてしまう。
●
芳人が召喚される際に、結界の外の異変に気付くのが遅れた桔梗が放った護り刀「月代」を身に宿す遥人に内包された神力はこの世界では桁外れなものであった。
が、この世界の魔法やスキルを発動させることができない芳人は孤立していく。
そして芳人が特殊能力を使えない理由には訳があった。
芳人を召喚したのは聖カルニアスでなく、異世界コルトレシアの女神ユーチェであり、その女神の手によって全てを封印されていたのだ。
召喚されて一か月後。
魔王討伐パーティー不適格の烙印を押された芳人は紆余曲折のすえ、城を追われる。
夜を彷徨う中、魔獣に襲われ息も絶え絶えの中で芳人は女神ユーチェによって助けられる。だがその窮地も、コルトレシア召喚も全ては仕組まれたものだった。
ユーチェは「力を与えるから魔王を封印してほしい」と芳人に言い募った。魔王エルフェルナはユーチェの妹分で神であったが、主神の意思に逆らい堕天していたのだ。
そして告げられた方法は、芳人を魔王にして成り代わらせる為の策であった。だが、うさん臭さを感じた芳人は逆取引きを持ちかける。
『条件がある』
●
芳人は、交換条件として自らに秘められた神力を解放する方法を聞きだし、その結果自らの知識とイメージを盛り込んだ『概念の魔法』によって、魔王領を封印する事に成功する。だがその結果は、ユーチェの願いとはかけ離れていた。
芳人を裏切り者とみなし、排除しようとする女神。が、桁外れの魔力と芳人の使う「概念の魔法」の脅威に沈黙していく。
●
二年後。
新たな目的の為、自らが封印した魔王領の森に居を構えて研究に没頭する芳人は、魔王エルフェルナと再度邂逅する。
絶望を抱えた芳人とエルフェルナの最後の一ヶ月が、今始まる。
文字数 25,117
最終更新日 2025.11.26
登録日 2025.08.03