「折」の検索結果
全体で3,432件見つかりました。
これはある男の半生の物語。無邪気な少年期、陰鬱な青年期。初恋、青春、情熱、夢、挫折、孤独、友達、家族...煮え切らない人生=本人曰く「ただ要領の悪いだけの人生」から、彼は何を見出すのか?
10年以上前に書き上げ、己の恥部だと思いお蔵入りにしていた小品(短編小説)の数々を、思うところあって投稿しようシリーズ(自分で勝手にやっているだけ...)第七弾。
こちら、ウェブ小説には合わないと思いますが、よろしければご覧になっていただければ幸いです。
というわけで、読んでいただいた方に、ほんの少しでも何かが伝われば、作者として幸甚の極みです。
文字数 33,277
最終更新日 2022.12.01
登録日 2022.09.26
内乱があった時代、国が二つに割れた。
皇帝派と貴族派に分かれた争いは血で血を洗う大きなものになった。
子爵令嬢であったフィーネの家は貴族派の末端。
力のない家は寄り親である家格が上位の家門と同じ派閥に数えられた。
そんな中、皇帝派筆頭のグライア公爵は貴族派の張った罠に陥り重傷を負う。
逃げた先でフィーネと出会い、匿われる事に。
やがて、労役と度重なる増税に苦しんだ民衆まで巻き込んだ争いは皇帝派のトップ帝国の皇太子が勝利を収める事になる。
争いが皇帝派の勝利で終わる頃、フィーネの身には新たな命が宿っていた・・・・。
これはそんなフィーネが一人息子を出産してから公爵と再会し紆余曲折を経て幸せになるまでのお話。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
※この作品は他サイト 小説家になろう でも掲載しています。
感想を頂けた場合、読ませて頂きますがそれに対しての返信は控えさせて頂きます。
荒らし行為や、作品のクレーム等は執筆に支障をきたしますのでご遠慮願います。
誤字脱字は人間なので多少あると思います。報告は優しくお願いします笑 そっと直しておきます。
文字数 47,084
最終更新日 2022.10.25
登録日 2022.10.09
夏樹は、地味な会社員生活に飽き飽きしていた。そんなある日、彼は突然、見たこともない異世界に召喚される。目の前に広がるのは、彼が夢中になっていたアニメの世界だった。
【主役】
夏樹(なつき)- 25歳。地味な会社員。正義感が強く、誰よりもエリスを守ろうとする。真面目で責任感があり、愛情深い性格。
エリス - 18歳。異世界の魔女。美しく謎めいた容姿。夏樹を召喚し、共に村を守ることを決意する。冷静沈着で、強い意志を持つが、時折、情熱的な一面も見せる。
【脇役】
レオン - 30歳。魔法使い。夏樹とエリスの師匠的存在。落ち着いた性格で、非常に知識が豊富。
セリア - 17歳。エリスの幼馴染で、同じく魔女の修行をしている。やんちゃで活発な性格で、時にはエリスに対しても強気な態度をとることがある。
ライアン - 28歳。騎士。夏樹たちを守るために、村に派遣された騎士団の一員。優しく誠実な性格。
ミリア - 19歳。夏樹たちの仲間の一人。ボウガンを使い、遠距離から戦う。明るく元気な性格。
ジェフリー - 35歳。村の長老。夏樹たちに村の歴史や伝承を語る。落ち着いた性格で、知識と経験に裏打ちされた深い洞察力を持つ。
文字数 15,650
最終更新日 2023.04.26
登録日 2023.04.25
小説世界に転生した主人公は、悪役令嬢シルヴィアとして目覚める。
──しかも、推しの少年フィンに首輪をつけ、「犬」と呼んで命令している最悪の場面から。
原作のシルヴィアは、フィンを犬扱いして虐待して最後に捨てる。
その傷が引き金となり、フィンは“狂犬公爵”と呼ばれる存在へ変貌していく。
そして没落したシルヴィアは、彼の手によって見殺しにする。
結末を知る彼女は決めた。
自分が憎まれる未来でもいい。
推しの運命だけは、変えてみせる。
冷酷な悪役を演じながら、裏で逃げ道を作り、出会いを繋ぎ、彼が生き延びるルートを必死に整えていくシルヴィア。
ところが――フィンは、シルヴィアの「命令の形をした優しさ」に気づいてしまう。
懐いてはいけない相手に懐き、
信じてはいけない相手を信じ、
彼の心は、原作とは違う形で絡まり始める。
それでも運命は、簡単には折れない。
歯車が噛み合い、二人は再び同じ場所へ引き戻される。
“悪役”と“犬”の関係は、終わらない。
文字数 26,809
最終更新日 2026.06.13
登録日 2026.06.07
宙に浮く上層、平地にある中層、地下にある下層の三層構造の都市トリタヴォーラ。
中層の五番通りで暮らすフルールは、亡き父のあとを継いだアクセサリー職人だ。
周囲の人々は、みな、親切で温かかった。悩みの種は、酒に溺れる叔父さんくらいだ。
ある日、フルールは幼なじみのエディが働く酒場に届け物に行く。そこで、フルールは美しい蝶を見かける。
蝶は、トリタヴォーラでは神聖視される生き物だ。月の出ない夜、蝶は鱗粉の代わりに宝石を降らせる。その宝石には魔力が宿り、人々に魔法を授けるのだ。
宝石の恩恵にあずかるのは、上層に暮らす裕福な人々だけだった。魔法を使えるのも、上層の人々だけ。フルールたち中層の人々は、宝石を見ることさえ、ほとんどない。
蝶を見かけた直後、フルールは、上層から宝石が降ってくるのを目撃した。フルールは、宝石の持ち主に語りかける。
持ち主は、この宝石は魔力の宿っていないごみだと語るが、宝石の純粋な美しさに感動したフルールにとって、それはまさしく宝だった……。
フルールは宝石を手に入れ、新しいアクセサリーを世に生み出す。フルールのアクセサリー作りは、この都市トリタヴォーラを揺るがす事件へと、彼女を巻き込んでいくが……。
アクセサリー作りを愛するフルールの、成功と挫折のファンタジー。
姉妹編として『烙印』という作品がありますが、まずは本作から読むことをお勧めします。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/799357671/458930825
文字数 108,500
最終更新日 2024.12.31
登録日 2024.11.16
極度の不眠症である主人公、照国京は誰かに添い寝をしてもらわなければ充分な睡眠を得ることができない身体だった。京は質の良い睡眠を求め、マッチングサイトで出会った女の子と添い寝フレンド契約を結び、暮らしていた。
そんなある日ソフレを失い困り果てる京だったが、ガタイの良い泥棒──ゼロが部屋に侵入してきた!
え⁉︎ 何でベランダから⁉︎ この部屋六階なんやけど⁉︎
紆余曲折あり、ゼロとソフレ関係になった京。生活力無しのゼロとの生活は意外に順調だったが、どうやらゼロには大きな秘密があるようで……。
ノンケ素直な関西弁 × 寡黙で屈強な泥棒(?)
※処女作です。拙い点が多いかと思いますが、よろしくお願いします。
※エロ少しあります……ちょびっとです。
※流血、暴力シーン有りです。お気をつけください。
2022/02/25 本編完結しました。ありがとうございました。あと番外編SS数話投稿します。
2022/03/01 完結しました。皆さんありがとうございました。
文字数 215,989
最終更新日 2022.03.01
登録日 2021.10.30
幼い頃、娼館に売られて大好きな幼馴染と引き離されたミゼアス。時は流れ、紆余曲折の末にとうとう幼馴染と結ばれることができた。しかし幼馴染はどうも危なっかしいところが多い。
「僕がしっかりして、立派なおよめさんにならなくちゃ……!」
花嫁修業に励む元男娼の、のんびりしたり波乱万丈だったりする日常。
■『不夜島の少年』の続編ですが、こちらからでもお読みいただけます。
■第二章は『ヴァレン兄さん、ねじが余ってます』と時系列が重なっています。
文字数 152,072
最終更新日 2023.01.12
登録日 2022.12.16
雨の匂いが立ち込める夕暮れ、サラリーマンの佐藤は、帰宅途中の交差点で「ずぶ濡れのまま佇む顔のない女」を目撃する。彼は職場では誠実で丁寧な人物として振る舞っているが、内心では五年前の雨の日に妻・美咲を事故で亡くした深い喪失感と、自分が生き残ってしまったことへの罪悪感に苛まれていた。
佐藤が肌身離さず持っている古い折りたたみ傘は、あの日事故現場に残されていた美咲の遺品だった。彼はその傘を修理して使い続けているが、その傘はどれだけ乾かしても常に湿り気を帯び、不吉な気配を放っている。
ある雨の日、再び現れた「女」に誘われるように交差点へ足を踏み入れる佐藤。見知らぬ老人から「雨が見せる幻に惑わされるな」と警告を受けるが、佐藤の耳には届かない。彼は、自らが作り出した罪悪感の象徴である「決して乾かない傘」を開く。
傘の内側から溢れ出す異様な雨水と共に、亡き妻の呼び声を聞いた佐藤は、恐怖と安堵が混ざり合った感情の中で、背後に忍び寄る「彼女」の手を受け入れる。雨の匂いが充満する中、佐藤は現実の世界から消失し、雨の降る交差点に永遠に囚われる存在となっていく。残されたのは、持ち主を失い、雨の中に転がる一本の歪んだ傘だけだった。
文字数 2,294
最終更新日 2026.03.14
登録日 2026.03.14
没落貴族に転生した主人公はこの世界が前世の悪役令嬢ものの世界だと知る。
だが、別に物語に介入できるほどの権力もなく、静かに暮らしていたが初めて悪役令嬢に会った日に無自覚に令嬢の心をバキバキに折ってしまう。
その日から全ての運命が変わり、悪役令嬢はなぜか主人公の家に住むようになったのである。
これは悪役令嬢と没落貴族の長男の物語。
文字数 2,298
最終更新日 2026.04.19
登録日 2026.03.18
夢に破れ、挫折のなかで故郷・松本を捨てたあの日から四十年。
定年を迎え、退職金で手に入れた憧れのメルセデス・ベンツSL。
主人公は、隣に座るはずだった亡き妻の形見を助手席に乗せ、人生を賭けた「答え合わせ」の旅に出る。
道中の若者との出会い、そして北アルプスが夕映えに染まるアルプス公園。
銀色のオープンカーが辿り着いたのは、過去の自分との和解と、妻への深すぎる愛の終着点だった。
文字数 731
最終更新日 2026.05.09
登録日 2026.05.09
さまざまなジャンルが織り交ざる日常系の短編集をお届けします。青春の甘酸っぱさや、日常の何気ない幸せ、ほのぼのとした温かさ、そして時折くすっと笑えるコメディー要素まで幅広く書いていきたいと思ってます。
読み進めるごとに、身近な出来事が楽しくなるように。そして心温まるひとときを提供できるように、忙しい日々の隙間時間にほっと一息付けるようなそんな物語を書いていきたいと思います。
読んで見るまでジャンルがわからないようタイトルにジャンルに記載はしてません。
皆さんが普段読まないジャンルを好きになってもらえると嬉しいです。
文字数 95,698
最終更新日 2024.10.30
登録日 2024.09.28
高校3年の冬、晴野すみれは両親と弟を交通事故で一気に亡くす。
大学進学も絶望的かと思われた矢先、すみれへ救いの手を差し伸べたのは、世界的にも有名な青龍コンチェルンの長・青龍 司。
突然降って湧いた、夢のような豪邸生活。
だが、タダで良くして貰うなんて、庶民のすみれには到底耐えられない!
すみれは青龍家の『メイド』となり、住み込みで働く決意をするのだが──!?
過去に司はすみれと逢ったことがあるというのだが、一向に思い出せない。
(きっと昔、逢ったというその女の人は、私とは違う、誰か……)
微かな胸の痛みと共にメイド生活は幕を開けた。
イケメン旦那様・司と、イケメン無愛想執事&百戦錬磨のメイドたちの中で、すみれは一人のメイドとして成長してゆく。そして否応無しに司に惹かれてゆくのだが……
司には、昔から想う女性がいた──!?
その上、司の未来には、絶望的な運命が用意されていると知る。
青龍邸に広がる巨大な庭に息づく秘密、尽きようとしている司の命運。
この報われぬ愛のために、何をすればいい……!?
過去と未来が交錯する現代ローファンタジー。
時空(とき)をも越える愛は、果たして、二人の未来を救えるのか。
※女主人公ですが3人称で進む小説であり、視点は時折、変わります。
※ハッピーエンドです。
*★*────*★*────*★*────*★*────*★
この作品はもともと私の書いた二次小説が元となっておりますが、元ネタとなる原作とはかけ離れた現代ファンタジーパロであり、独自設定がまったく原作と異なるものです。
その為、キャラの名前を変えてオリジナル化致しました。
元のキャラの外見的特徴なども廃し、表紙絵も、昔、当作品の表紙を手がけておられたタコライス様(旧PN:めあり様 pixiv:ID:1419667)に、新たに描き下ろして頂きました。
サークル名:あんず庵
執筆者名:ゆめむ(pixiv:ID:20621483)
二次同人ではこの名前で活動しております。
無断転載ではなく、ゆめむ本人による投稿ですのでご安心下さい。
なお、ここに掲載する分は、全年齢版とします。また、この話の元となる同人誌版の話については、現在、ネットの何処にもアップされておりませんし、今後も予定は御座いません。
この話の無断転載・無断使用を禁じます。
(いずれ他サイトにも掲載する予定ですが、現在はアルファポリスのみで公開しております)
文字数 271,724
最終更新日 2020.08.23
登録日 2020.05.29
生まれつきの重い一重瞼と太い眉毛、ぽってりとした唇から「紫式部」とディスられていた薬剤師、古里香(38)は都内の調剤併設型のドラッグストアで働いていた。
客の子供からは顔が怖いと怯えられ部下からもディスられる始末……。そんな折自宅の愛猫が咥えてきたチラシのアイプチを注文し最後の賭けにでる。賭けが見事に失敗し転生した香はやはり転生先でも激重一重……。
しかし、転生先で得た素材鑑定スキルのレベルアップ時の追加効果(モンスターを創薬の材料として使用出来るか判別出来る)「モンスターの心得」を発見し香は思いつく。
「あの、プニプニした奴、あれって!?」まさにアイプチの材料に打ってつけなのでは!?
スライムアイプチで異世界の一重住民を救い成功したい。そんな成功を試みる古里香(38)の一重おばちゃん美容ファンタジー開幕。
文字数 24,098
最終更新日 2020.09.01
登録日 2020.08.30
2320年、人間の9割以上が、とっくに地球から離れ、宇宙に生まれ、暮らし、子を生み、そして死ぬようになった、ガンダムっぽい感じの頃。
二つの勢力が、木星のヘリウム3の採取を巡って熾烈な争いを繰り広げている中、
軍事要塞に暮らす民間人の間では、その宇宙空間特有の交通の不便さから、
料理などを直接店から玄関先まで届ける、小型配送サービス『ジャオフー』の普及が急速に進んでいた。
これは、ある一人のジャオフー配達員の一日を記録した、罪と挫折の小さな物語である。
俺はジャオフーの配達途中によそ見をして、前の小型船に追突事故を起こしてしまった。
パイロットに怪我はないようだった。機体の損傷もないように見えた。
おかまを掘られたカプスのパイロットは、俺の方を向いて困惑した表情を見せると、何も言わずに行ってしまった。
どんなに軽微な事故であっても、その場でのポリーツカへの申告は義務だ。不申告は刑が重くなる。
しかし、俺は呼び止めずに、彼が先に行ってしまったのを、これ幸いとばかりに、現場から立ち去ったのだった…。
文字数 19,146
最終更新日 2020.08.14
登録日 2020.08.14
王国には、2人の王子がいた。2人の王子は異母兄弟。未来の王は、未だ確定していない。
王位争い真っ只中で、第二王子が男爵令嬢にベタ惚れしていた。
第二王子を王にしたい王妃は、そんな状況を全く許容出来なかった。
だから王妃は、自由に動けない自らに変わって、手足となって暗躍する、王妃の実家に指令を出した。
指令を受けた、王妃の実家が主役の物語。
*注意*
・主人公達は恋愛致しません。
(主人公達以外は、恋愛しています。)
・視点変更が多く読み辛いかもしれません。
(家族全員が主人公です)
・長編です。心が折れなければ、随時アップしてきます。お付き合い頂ければ幸いです。
以上、ご了承頂ける方、よろしくお願い致します。
文字数 97,462
最終更新日 2023.02.26
登録日 2023.01.21
神城龍聖は実家がお金持ちという恵まれた環境にいながら、代わり映えのないつまらない毎日を鬱々と過ごしていた。
そんな折、超貧乏娘・雪森真子と出会う。初めは退屈しのぎの興味本位で近付いただけだったのに、真子のくったくのない笑顔と優しさに触れているうち、少しずつ心がほぐれていって――。
文字数 13,294
最終更新日 2025.02.11
登録日 2025.01.21
「わたしは美少女なのです」
美崎珊瑚は高卒のゴスロリ乙女。彼女にこよなく愛される黒猫・橋下乃音湖は、ホームレスのナツメと橋の下で暮らしている。毎日現れては、あちらこちらへと引っ張り回す珊瑚にうんざりする乃音湖。しかし、その日常は唐突に終わりを迎える。姿を見せない珊瑚に乃音湖は苛立ち、本心に気づく。吾輩は珊瑚の友である。戻ってきた彼女にそう伝えようとして、伝えられない己に、乃音湖は一抹の寂しさを覚えた。
珊瑚は、十二個下の妹りつに「憎んでいます」と言い残して失踪する。姉は、悪い魔女のように意図的に自分や両親を傷つけた。姉への憧れは嫌悪に変わっていた。その後、社会人となったりつは、姉が本当は自分を愛してくれていたと気づき、戸惑う。姉の親友・厳島沙良と宝樹騎夜と連絡をとり、りつは真相を悟り、決意する。姉と、家族なんかではなく友達になろうと。
ナツメは、江戸時代から生きており、異の法という一種の魔法を扱う存在であることを珊瑚に語る。ホームレス、魔法使い。ふつうの人とは異なる存在にも関わらず、一切のレッテルを貼らない珊瑚。そんな彼女に、ナツメは根無し草だったはずの自分が、一つの橋の下に留まり続けた理由を自覚した。珊瑚と乃音湖とともに旅に出ることを決めたナツメは、彼女らに出会うきっかけとなった、今は亡き少女に想いを馳せる。夕闇色のその少女に背中を押され、ナツメは思い出の街を後にする。
長年の職場の悩みで仕事を辞めた沙良は、かつて珊瑚と一緒に働いていたカフェに戻っていた。そんな折、沙良の前に銀髪の美少女アイリスが現れる。彼女の立ち振る舞いに親友の姿を思い浮かべた矢先、沙良は珊瑚、そして昔恋した男・騎夜と再会する。過去の恋物語と地続きの現在の悩みを皆に語り、沙良は己の気持ちに一区切りをつける。
のちにアイリスと名乗るアリス・リコリスは、二千歳を超えるにも関わらず十二歳ほどの見た目をしていた。アリスはその昔、自らを狙う者たちに眼前で最愛の人を殺され、村ごとその敵を凍らせて皆殺しにした、紅く冷たい過去を持つ。自らが住む古城を訪れた珊瑚らとの交流、城に現れた妖怪との戦闘。それらを経て、己とようやく向き合えたアリスは、凍り付いていた時間を再び動かす。老いて死に、最愛の彼の元へ逝くために。
騎夜はりつとの結婚前夜、乃音湖が言葉を話せると知る。同時に、そのことを珊瑚には伝えられずにいるとも。言葉で気持ちを伝えるとは何か。式後、ナツメや珊瑚との過去の確執を乗り越えていく妻・りつ。それを肌に感じつつ、アイリスらと言葉を交わした騎夜。そして、珊瑚から告げられる積年の想い。珊瑚もまた、前に進もうとしている。それをひしひしと感じた騎夜は乃音湖の背中を押して、その場を立ち去る。あとは、知性ある黒猫と、永遠のゴスロリ乙女だけで語ることだから。
文字数 182,158
最終更新日 2018.11.21
登録日 2018.11.12