「ク」の検索結果

全体で57,921件見つかりました。
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 1683年、城塞都市ウィーンはオスマン帝国の大軍に包囲されていた。  第二次ウィーン包囲である。  戦況厳しいウィーンからは皇帝も逃げ出し、市壁の中には守備隊の兵士と市民軍、避難できなかった市民ら一万人弱が立て籠もった。  彼らをまとめ、指揮するウィーン防衛司令官、その名をシュターレンベルクという。  敵の数は三十万。  戦況は絶望的に想えるものの、シュターレンベルクには策があった。  ドナウ河の水運に恵まれたウィーンは、ドナウ艦隊を蔵している。  内陸に位置するオーストリア唯一の海軍だ。  彼らをウィーンの切り札とするのだ。  戦闘には参加させず、外界との唯一の道として、連絡も補給も彼等に依る。  そのうち、ウィーンには厳しい冬が訪れる。  オスマン帝国軍は野営には耐えられまい。  そんなシュターレンベルクの元に届いた報は『ドナウ艦隊の全滅』であった。  もはや、市壁の中にこもって救援を待つしかないウィーンだが、敵軍のシャーヒー砲は、連日、市に降り注いだ。  戦闘、策略、裏切り、絶望──。  シュターレンベルクはウィーンを守り抜けるのか。  第二次ウィーン包囲の二か月間を描いた歴史小説です。
大賞ポイント 1,210pt
文字数 126,097 最終更新日 2024.06.17 登録日 2024.05.25
元特攻隊員の主人公が最後に見つけた戦争を繰り返さないために大切な事……「涙なしでは読めない」「後世に伝えたい」との感想を頂いた、戦争を調べる中で見つけた奇跡から生まれた未来への願いと希望の物語……この物語の主人公は『最後の日記』の小説の追憶編に出てくる高田さん。 昔、私にある誕生日プレゼントをくれたおじいさんである高田さんとの出会いをきっかけに、大変な時代を懸命に生きた様々な方や縁のある場所の歴史を調べる中で見つけた『最後の日記』との不思議な共通点…… 様々な奇跡を元に生まれた、戦時中を必死に明るく生きた元特攻隊員達の恋や友情や家族への想いを込めた青春物語 ☆カクヨムより毎日転載予定☆ ※歴史的出来事は公平な資料の史実を元に書いていて、歴史上の人物や実際にある映画や歌などの題名も出てきますが、名前の一部を敢えて変えているものもあります(歌詞は著作権切れのみ掲載)
大賞ポイント 1,178pt
文字数 92,709 最終更新日 2024.06.17 登録日 2024.05.30
江戸初期の江戸城大奥を舞台にした物語です。「玉の輿」の元祖といわれ、後に五代将軍の母となる桂昌院ことお玉をはじめ、三代将軍家光と四人の側室の物語です。生まれながらの貴族の姫君であるお万の方以外は、いずれも出自が極めて卑しく、そしてあやしい女性ばかりですが、やがて不思議な運命により大奥入りして、ついには大奥の頂点にまで登りつめる一種のシンデレラストーリーでもあります(史実をベースにしながらもフィクションの部分や筆者の創作の部分、あれいはファンタジーぽい部分も多くありますので、その点御了承ください)
大賞ポイント 1,171pt
文字数 106,996 最終更新日 2023.12.31 登録日 2023.04.29
――つまらねえ世の中をひっくり返すのさ!―― 平安ROCK FES(ロックフェス)開幕! かつての迷作短編「平安ロック!」が装いも新たに長編として復活。 バイブス上がりまくり(たぶん)の時代ライトノベル! 華やかな平安貴族とは正反対に、泥水をすするような生活をおくる朱天と茨木。 あまりの貴族たちの横暴に、ついにキレる。 そして始まる反逆。 ロックな奴らが、今、うごめきはじめる! FESの後にピリオドがいるだろう、って? 邪魔なものはいらないさ、だってロックだもの! 時代考証も無視するさ、だってロックだもの? 部分的に今昔物語集に取材しています。
大賞ポイント 1,083pt
文字数 103,207 最終更新日 2024.06.17 登録日 2024.04.15
三国志を題材にしています。劉備玄徳は乱世の中、複数の群雄のもとを上手に渡り歩いていきます。 当然、本人の魅力ありきだと思いますが、それだけではなく事前交渉をまとめる人間がいたはずです。 そう考えて、スポットを当てたのが簡雍でした。 旗揚げ当初からいる簡雍を交渉役として主人公にした物語です。 つたない文章ですが、よろしくお願いいたします。 この小説は『カクヨム』にも投稿しています。
大賞ポイント 1,067pt
文字数 733,919 最終更新日 2023.09.05 登録日 2022.10.25
*この話は、もしも江戸幕府が永久に続き、幕末の流血の争いが起こらず、平和な時代が続いたら……と想定して書かれたフィクションとなっております。 大正時代・昭和時代を省き、元号が「平成」になる前に候補とされてた元号を使用しています。 映像化された数ある大奥関連作品を敬愛し、踏襲して書いております。 リアルな大奥を再現するため、性的描写を用いております。苦手な方はご注意ください。 時は17代将軍の治世。 公家・鷹司家の姫宮、藤子は大奥に入り御台所となった。 京の都から、慣れない江戸での生活は驚き続きだったが、夫となった徳川家正とは仲睦まじく、百鬼繚乱な大奥において幸せな生活を送る。 ところが、時が経つにつれ、藤子に様々な困難が襲い掛かる。 祖母の死 鷹司家の断絶 実父の突然の死 嫁姑争い 姉妹間の軋轢 壮絶で波乱な人生が藤子に待ち構えていたのであった。 2023.01.13 修正加筆のため一括非公開 2023.04.20 修正加筆 完成 2023.04.23 推敲完成 再公開 2023.08.09 「小説家になろう」にも投稿開始。
大賞ポイント 1,058pt
文字数 165,377 最終更新日 2020.05.30 登録日 2020.05.12
 A.D.2世紀中頃、古代イト国女王にして、神の御技を持つ超絶的予知能力者がいた。 女王は、崩御・昇天する1ヶ月前に、【天壌無窮の神勅】を発令した。 つまり、『この豊葦原瑞穂国 (日本の古称)全土は本来、女王の子孫が治めるべき土地である。』との空前絶後の大号令である。  この女王〔2世紀の日輪の御子〕の子孫の中から、邦国史上、空前絶後の【女性英雄神】となる【日御子〔日輪の御子〕】が誕生した。  この作品は3世紀の【倭国女王・日御子】の波乱万丈の生涯の物語である。  ちなみに、【卑弥呼】【邪馬台国】は3世紀の【文字】を持つ超大国が、【文字】を持たない辺境の弱小蛮国を蔑んで、勝手に名付けた【蔑称文字】であるので、この作品では【日御子〔卑弥呼〕】【ヤマト〔邪馬台〕国】と記している。  言い換えれば、我ら日本民族の始祖であり、古代の女性英雄神【天照大御神】は、当時の中国から【卑弥呼】と蔑まされていたのである。 卑弥呼【蔑称固有名詞】ではなく、日御子【尊称複数普通名詞】である。  【古代史】は、その遺跡や遺物が未発見であるが故に、多種多様の【説】が百花繚乱の如く、乱舞している。それはそれで良いと思う。  【自説】に固執する余り、【他説】を批判するのは如何なものであろうか!?  この作品でも、多くの【自説】を網羅しているので、【フィクション小説】として、御笑読いただければ幸いである。
大賞ポイント 1,035pt
文字数 200,949 最終更新日 2021.07.17 登録日 2020.04.01
※前作「いんてぃかぱっく」の続編です。 ※短編で彼女を元にした前日譚及び「いんてぃかぱっく」の解説を投稿中。 陸奥の一武将である二本松氏の娘、女忍者でもある蔵姫が海を渡った帝国でクラ・オクリョを名乗り、征服者(コンキスタドール)のフランシスコ・ピサロと戦いを繰り広げてから十年後。 再び再会した彼女から持ちかけられたのは、允帝関白(いんてぃかぱっく)というインカ帝国式花札の勝負であった。
大賞ポイント 1,031pt
文字数 4,977 最終更新日 2024.06.01 登録日 2023.05.31
※連載再開しました。 同じ歴史ものの「いんてぃかぱっく」もよろしく! 雑賀衆の一人「銀」が尾張国に持ち込んだのは、賢者の石と巨大絡繰人形!? それが戦国女子達の運命を変える! ◆あらすじ 秘薬「賢者の石」の効果で、生まれながらにして天才になってしまった、織田信長の妹であるお市。 更に愛染明王そっくりな、女性しか乗れない巨大絡繰人形に彼女が乗り込み、付喪神の三種の神器や戦国時代に生まれた歴史上有名な女性達まで巻き込んで歴史は斜め上の方向に進んでいくのだった。 ◆章紹介 第1章 天文26年 お市0歳(赤子編) 天文28年 お市2歳(上洛編) 天文28年 お市12歳(女学校、愛染学院編) 天正3年 お市?才(九州編) 第二章 天正10年 織田内閣←今ここ! 天正13年 アンジェロ編決着 第三章 ?? ※挿絵ありのページは★マーク(AI画MidJourneyで作成→canvaに変更)
大賞ポイント 1,022pt
文字数 161,149 最終更新日 2024.05.07 登録日 2023.03.06
 キャッチコピー  のしあがれ、二代目!  粗筋  主人公・与無蔵(よむぞう)は、二十歳の男性にして江戸裏社会の一員である。彼の父・頭吉(とうきち)は、江戸中の賭博場を束ねる闇組織『猿組(ましらぐみ)』の初代筆頭親分であった。  父、頭吉が生きているあいだは、ただ二代目修行に励んでいればよかった。そこに満足も不満もない。無邪気な冗談を口にした幼少期は、とうに過ぎさっている。  頭吉は陽気で子分思いの、しかし裏切者には残虐極まる、任侠然とした男だった。  その父が、元文四年(一七三九年)四月二十八日、夜中の路上で護衛ごと何者かに殺害された。  彼の死は、一介の親分の死ではすまされない。与無蔵にとっても、父の死という悲劇だけで終わることではなかった。  そもそも頭吉が治めていた『猿組』は、ほかに芸事や人足といった別々の職能に基づく三つの組と手をとりあって、『ヌエ』なる集団を作っていた。『ヌエ』は、奉行所に賄賂を払ったり、組同士の利害を調整したりするのを目的としている。すなわち彼の死は江戸裏社会の混乱を意味した。  与無蔵はすみやかに父の葬儀を開いた。頭吉の直属幹部や猿組の直参組長はもちろん、ヌエを構成するほかの三つの組……芸事と岡場所の狸組、人足と水運業の虎組、医療の蛇組……の各筆頭親分または名代が続々と参列。  手ぎわよく葬儀をこなしつつ、父の思い出を回想する与無蔵は、裏社会の人間がたどりつく『満足』とはなにかを考察する。  それは、血で血を洗うヌエの内部抗争が始まったことを意味した。  ※本作は拷問などの残虐場面、性的に倫理観の逸脱した人物の登場などを含みます(ただしベッドシーンはありません)。  ※本作はフィクションであり、いかなる登場人物、筋、演出においても現実のそれとは一切関係ありません。
大賞ポイント 758pt
文字数 80,087 最終更新日 2024.06.18 登録日 2024.05.30
蒼い薔薇の庭は秘密の庭。貴方と過ごした愛しい庭。二人で食べた、アップルパイ……。 エリアラ様は何となくジャンヌ・ダルクがイメージで、ジルベルトはジル・ドレがイメージです。
大賞ポイント 731pt
文字数 15,336 最終更新日 2024.06.07 登録日 2024.05.25
 時は戦国時代、下総結城の地に「結城晴朝」を城主とした小国があった。晴朝は織田信長より一つ年上であり、まさに戦国時代の真っただ中に生きた人物である。多分に漏れず小国は他国からの侵略が絶えない。当時の上杉、武田、北条は列強であり武力兵力は絶大であった。しかし晴朝は列強に攻められ様とも、長い間、結城の地を守り抜いている。当然、勇猛に刃を交え戦ってきたが、和議を以っての解決もしたのだ。武勇もあれば知恵もある猛者であった。所が、天下人になった豊臣秀吉の養子であった、豊臣秀康が突如結城家の養子に入る事となる。当然晴朝は隠居させられ、質素な暮らしを強いられてしまう。他にも秀康に対する、晴朝の不満が更に募る事例もある中、関ヶ原の戦に挑む両者。はたして結城晴朝は徳川家康に加勢するか、石田三成に加勢するのか。  この物語は、年月日を含め、史実に基づき構成してあります。あくまでもフィクションではありますが、登場する人物の史実による『生き様』から推察して、決して!無きにしも非ず。史実は捻じ曲げておりませんので、古書文献が残っていないだけかもしれません。
大賞ポイント 682pt
文字数 99,804 最終更新日 2024.06.17 登録日 2024.05.26
 もし、織田信長が超平和主義者だったら。  誉れを、誇りを、戦国の武将が持つものを全て要らぬ物としたら。  きっと、戦国布武などせず。  自国の尾張に引きこもるのでは無いでしょうか。  そして、自国の民の平和を守る為ならどんな卑怯で卑劣な手でも使って、敵を倒してしまうのでしょう。  何故なら、思想が違うだけで織田信長は常識の外にいる人なのだから。  歴史改変痛快コメディ!  自国の尾張だけで充分です!?  襲い来る今川、武田、上杉等の最強国達。  ひょんな事から、未来の将軍である足利義昭を助けたせいで大変な事に!?  足利義昭様は何故か平和な尾張が気に入り、居候?! しかも、妹のお市に恋をしアタック開始?  おいおい、勘弁してくれよ!  スローライフを過ごしたい織田信長に振りかかる災難の数々。  果たして、信長は尾張を守り平和な日々を守れるの!?  ※ 本作品はフィクションです。 如何なる歴史、地名、人物とは一切関係はございません。  ※無双も無く、天下統一を目指す内容ではございません。  ※織田信長のイメージを改変している為、正史ファンの方にはお薦め出来ません。  以上を踏まえまして、それでも良いよと言ってくださる方。  少しでも楽しんで頂けたら幸いです。  
大賞ポイント 554pt
文字数 16,341 最終更新日 2024.06.14 登録日 2022.05.30
 田沼意次の孫にあたる意義は人斬りのカイに狙われる。カイの手腕に興味を持った意義は、大坂で私塾を開く大塩平八郎に引き会わせる。もと与力で正義漢の平八郎は、天保の大飢饉への幕府の対応に義憤を感じていた。実力行使もやむなしと蜂起の準備を進める大塩一党。カイも無学ながら平八郎の教えに感化されていく。  大坂に決起の日が来た。計画は跡部の暗殺のち蜂起、のはずだったが脱走者からの密告によりあえなく暗殺は中止。準備不足のまま、木製の大砲を主戦力に据え大坂の豪商宅を次々と襲撃していく。最初は25名だった叛乱軍も、農民や大坂市民が追随していき三百名を超える集団へと膨張していく。その様は米を求めて突き進むネズミの大群。 ことは順調に進むかに見えたが、幕府側も面子をかけて実戦部隊と最新兵器を投入。物量作戦により大塩叛乱軍はわずか半日で鎮圧された。さらには、身内を捕縛され追い詰められた平八郎と養子の格之助は爆薬を使って自決する―というのが史実なのだが、実はこの自決こそが次なる叛乱への布石であった。
大賞ポイント 552pt
文字数 71,622 最終更新日 2024.06.17 登録日 2024.05.31
戦国時代にもニートがいた!駄目人間・甲斐性無しの若殿・弥三郎の教育係に抜擢されたさく。ところが弥三郎は性的な欲求をさくにぶつけ・・・・。叱咤激励しながら弥三郎を鍛え上げるさく。廃嫡の話が持ち上がる中、迎える初陣。敵はこちらの2倍の大軍勢。絶体絶命の危機をさくと弥三郎は如何に乗り越えるのか。実在した戦国ニートのサクセスストーリー開幕。
大賞ポイント 541pt
文字数 208,421 最終更新日 2023.12.21 登録日 2023.11.04
世は戦国末期。織田信長の愛娘と同じ『目』を持つ、一人の女性がいました。 戦国乱世に終止符を打ち、およそ250年続く平和を達成したのは『誰』なのでしょうか? 織田信長? 豊臣秀吉? 徳川家康? それとも……? この小説は、良くも悪くも歴史の『裏側』で暗躍していた人々にスポットを当てた歴史小説です。 【前編(第壱章~第伍章)】 凛を中心とした女たちの闘いが開幕するまでの序章を描いています。 【後編(第陸章〜最終章)】 視点人物に玉(ガラシャ)と福(春日局)が加わります。 一人の女帝が江戸幕府を意のままに操り、ついに戦いの黒幕たちとの長き闘いが終焉を迎えます。 あのパックス・ロマーナにも匹敵した偉業は、どのようにして達成できたのでしょうか? (他、いずもカリーシで掲載しています)
大賞ポイント 540pt
文字数 246,433 最終更新日 2024.05.12 登録日 2021.04.18
大阪夏の陣で生き延びた豊臣秀頼の遺児、天秀尼(奈阿姫)の半生を描きます。 彼女は何を想い、どう生きて、何を成したのか。 入寺からすぐに出家せずに在家で仏門に帰依したという設定で、その間、寺に駆け込んでくる人々との人間ドラマや奈阿姫の成長を描きたいと思っています。 ですので、その間は、ほぼフィクションになると思います。 どうぞ、よろしくお願いいたします。 本作品は、カクヨムさまにも掲載しています。 ※2023.9.21 編集しました。
大賞ポイント 539pt
文字数 301,677 最終更新日 2024.02.28 登録日 2023.09.10
世にあるものは例ならず、類(たぐい)あること、うたてぞ見ゆる──。 三鏡 天比古(みかがみ あまひこ)は各地をめぐり、さまざまな事件に遭遇するが……。 物語の主人公は薬種問屋の奉公人/睦月 結之丞(むつき ゆいのじょう)です。 タイトルの読み方→みかがみそうし、よろづきぶん ※ 最初から感想欄は閉じてます。 ※ 明治初期くらいの時代設定です。下ネタ注意。第二章をお読みいただくと、タイトルの意味が判ります。 ※ ただいま不定期にて更新中なり。こちらの作品は[カクヨム]でも公開中です。
大賞ポイント 533pt
文字数 38,000 最終更新日 2024.06.15 登録日 2024.02.29
【あらすじ】 (第一章 真新しい靴がステップ ~竜馬、寺田屋にて遭難す~) 慶応2年1月23日(1866年3月9日)深夜2時、坂本竜馬とその護衛の三吉慎蔵は、寺田屋に投宿していたが、そこを伏見奉行の捕り方に襲撃される。 辛くも寺田屋の外へと逃れる竜馬と慎蔵だったが、竜馬が負傷により動けなくなり、慎蔵は決死の覚悟で伏見薩摩藩邸へと走る。 慎蔵は薩摩藩邸の手前まで来たところで、捕り方に追いつかれてしまう。 その時、藩邸から、ひとりの男が歩み出て来た。 中村半次郎という男が。 (第二章 王政復古の大号令、その陰に――) 慶応3年11月15日。中岡慎太郎は近江屋にいた坂本竜馬を訪ね、そこで刺客に襲われた。世にいう近江屋事件である。竜馬は死んでしまったが、慎太郎は2日間、生き延びることができた。それは刺客の過ち(ミステイク)だったかもしれない。なぜなら、慎太郎はその死の前に言葉を遺すことができたから――岩倉具視という、不世出の謀略家に。 (第三章 見上げれば降るかもしれない) 幕末、そして戊辰戦争──東北・北越の諸藩は、維新という荒波に抗うべく、奥羽越列藩同盟を結成。 その同盟の中に、八戸藩という小藩があった。藩主の名は南部信順(なんぶのぶゆき)。薩摩藩主・島津重豪(しまづしげひで)の息子である。 八戸藩南部家は後継ぎに恵まれず、そのため、信順は婿養子として南部家に入った。それゆえに──八戸藩は同盟から敵視されていた。 四方八方が八戸藩を敵視して来るこの難局。信順はどう乗り切るのか。 【表紙画像】 「きまぐれアフター」様より
大賞ポイント 530pt
文字数 20,798 最終更新日 2024.06.07 登録日 2024.05.31
戦国乱世の真っ只中。 慎ましく、強く生きた姫がいた。 その人の名は『千姫』 徳川に生まれ、祖父の謀略によって豊臣家へ人質同然に嫁ぐ事となった。 伯母であり、義母となる淀殿との関係に軋轢が生じるも、夫・豊臣秀頼とは仲睦まじく暮らした。 ところが、それから数年後、豊臣家と徳川家との間に大きな確執が生まれ、半年にも及ぶ大戦・「大坂の陣」が勃発し、生家と婚家の間で板挟みに合ってしまう。 これは、徳川家に生まれ、悲劇的な運命を歩んで参った一人の姫が、女としての幸福を探す波乱万丈の物語である。 *この話は史実を元にしたフィクションです。
大賞ポイント 524pt
文字数 81,296 最終更新日 2020.12.31 登録日 2020.11.22
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