「来る」の検索結果

全体で7,682件見つかりました。
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ライト文芸 連載中 長編
心をほどくのは、癖しかない人たちでした。 舞台は、茨城県の最北端──北茨城市・平潟温泉。 太平洋を望む小さな港町の外れに、ひっそりと佇む一軒の宿がある。 その名は、「椿屋(つばきや)」。古びた木造建築に、赤い椿が咲く石畳の玄関。 一見、ごく普通の昔ながらの温泉宿。だがその実態は、ちょっと──いや、かなりおかしい。 宿主を務めるのは、元銀行マンの郷原悠真(ごうはら・ゆうま)、29歳。 激務に心を擦り減らし、社会から逃げるようにこの地へ帰ってきた男だ。 女将は実妹の郷原 灯(ともり)。だが彼女は、成長してなお“中二病”をこじらせたままの和服美少女。 仲居の斎木 咲良(さくら)は悠真の幼なじみ。天真爛漫な笑顔の奥に、病的なまでの執着を隠している。 料理長の雪村 柚葉(ゆずは)は、寡黙で天才肌の料理人。料理は正統派なのに、 「白身魚の塩焼き」に『孤独に濡れた魚の最期』と名付けてしまう詩人めいたサイコパス。 そんな一癖も二癖もある彼らが運営する椿屋に、今日もまた一人、旅人がふらりと現れる。 人生に迷った者、何かを失くした者、誰にも言えない痛みを抱えた者── この宿に来る客は皆、どこか「何か」を引きずっている。 けれどこの宿は、それを暴こうともしないし、癒そうともしない。 女将は唐突に「その魂、前世では海に沈んだな」と呟き、 仲居は「悠真くんの前で涙なんて……あんまり好きじゃないな」と刺すように笑い、 料理長は“なぜか刺さる”名を持った料理を無言で差し出す。 それでも、宿の朝は優しく、風呂の湯はあたたかく、誰かが黙って隣にいる。 ここは何も解決しない宿だ。だけど、たしかに心を軽くしてくれる宿だ。 帰る朝、客たちは決まって言う。 「……なんかよく分からないけど、来てよかった」と。 そして、少し笑って、心だけをそっと置いて帰っていく。
大賞ポイント 10pt
文字数 122,287 最終更新日 2025.07.13 登録日 2025.06.13
大衆娯楽 連載中 長編
――俺はプロのラノベ作家。だけど、青春ラブコメだけは、どうしても書けない。 なぜなら── 目の前に、理想の“ヒロイン”たちが現実に存在しているからだ。 茨城県北の片田舎。宇宙開発の最前線に立つ両親を持ちながら、 妹と二人で暮らす俺・**久慈川幸喜(くじかわこうき)**は、 戦国歴史改変ラノベでデビューしたプロ作家。 だが、次の挑戦は── 「萌え萌えキュンキュンするラブコメ作品」!? ……のはずが、書けない。 なぜなら、周囲の女子たちが癖が強すぎて、現実のほうが物語よりドラマチックだから。 世話焼きすぎる幼なじみ・袋田歩美。 ブラコンこじらせヤンデレ気味の妹・久慈川幸香。 実は“コスプレ界の伝説”である地味眼鏡・磐城玲奈。 そして転校してきた、金髪碧眼ハーフでイラストレーターの正体を持つ少女・舞香── クラスメイト、編集者、ライバル作家、そしてなぜか国家関係者まで!? 「茨城でラブコメが書けるわけないだろ!」 叫ぶ主人公に次々と襲い来るのは、 勘違いラッキースケベ! 天然発情系アタック! 同人イベントでの再会と修羅場! そして、鮟鱇鍋に秘められた禁断の思い出……? 小説より奇なりな日常で、 俺は、恋と創作の“本当の意味”を知っていく。   これは、“青春ラブコメが書けない”と嘆く男が、 気づけば“青春ラブコメのど真ん中”に放り込まれていく、 茨城発・ご当地青春ラブコメの物語である。
大賞ポイント 10pt
文字数 125,570 最終更新日 2025.05.21 登録日 2020.01.28
ライト文芸 完結 短編
情けは人の為ならずってことわざが好きだった。 ばあちゃんの口癖でもあったし、俺はばあちゃんっ子だったから余計に。人に親切にすれば巡り巡って自分によい報いが来るってさ、相手もハッピー、自分もハッピーって良いことしかないじゃんって。だから一日一善、いやそれ以上を心がけて日々過ごしてきたんだけどね。いやー我ながら純真かつ単純思考だったなーって思う高校二年の今日この頃。そんな思考を掲げる日下部誠。彼は日々善行を行いそれをスマホのメモにポイントとして加算していく。そのポイントをためた先には……。
大賞ポイント 10pt
文字数 10,076 最終更新日 2026.04.22 登録日 2026.04.22
ライト文芸 完結 長編
施設育ちの辻村夏樹、十八歳。物心ついた頃から施設で育ち、誰かと繋がることを諦めてきた青年だ。退所後に一人暮らしを始めた直後、孤独と疎外感に耐えかねて死を決意する。観光雑誌で見た月の美しい川辺を最後の場所に選び、ロープをリュックに詰めてその場所へ向かった夜、夏樹は一人の少女と出逢う。 月城夏希、十八歳。余命一ヶ月を宣告された少女で、月の絵を描くためにその場所に毎夜通っていた。同じ読み方で字の違う名前を持つ二人は、お互いが死に近い位置にいたからこそ引き寄せられたのだと夏希は言う。夏樹の死への衝動を真正面から受け止めながら、自らの余命を淡々と告げる夏希の存在が、夏樹の中の何かを動かしていく。 夏希は毎夜その場所で月の絵を描き、夏樹はその隣に通い続けた。月の下でおにぎりを食べ、雨の夜には電話で話し、笑い合ううちに二人は恋に落ちた。夏希は夏樹への想いを胸に抱えながら月の絵を描き上げ、続いて夏樹の肖像画を描き始めた直後に倒れる。駆けつけた夏樹に、死に際の夏希は「生まれ変わって会いに来る」と約束し、二枚の絵と長い手紙を残して息を引き取った。手紙には夏希の想いと、生まれ変わりへの確信と、夏樹に生きていてほしいという願いが綴られていた。 夏希の死後、夏樹は清掃会社に就職し一人で生き続けた。部屋には夏希の絵を飾り、毎年命日に近い満月の夜にあの場所を訪れた。三十年間、一度も欠かさなかった。後輩の面倒を見て、偶然再会した施設の職員・静江さんに二十年越しのお礼を伝えながら、夏希の言葉を信じて生きてきた。しかし四十八歳になった夏樹はついに限界を迎える。信じ続けることと、信じ続けられることは違った。ある夜、食卓で箸が止まった。夏希と月の下でおにぎりを食べたあの夜だけが、三十年間の中で違った。もう十分だという気持ちになった夏樹は、再びロープをリュックに詰めてあの場所へ向かう。 川辺を右往左往しながら歩く夏樹の耳に、忘れるはずのない声が届く。「多分、ここだと思うよ」。コンクリートの上に、あの日のままの姿の夏希が座っていた。三十年ぶりの再会だった。夏希は月の王国での三十年間を経て約束を果たしに戻ってきていた。夏樹の三十年間の報告を聞き、今夜ここに来た理由を打ち明けさせ、笑い合って泣き合って、最後に手を繋いで月を見上げた。来ないとわかっていても三十年間あの場所に来続けたこと自体が、夏樹がまだ諦めていなかった証拠だった。今日も月が綺麗だ。でも今は、月より綺麗なものが隣にいる。
大賞ポイント 9pt
文字数 76,753 最終更新日 2026.04.28 登録日 2026.04.28
ライト文芸 完結 短編
「…………ねえ、私と一緒に来る?」 退屈な日常に嫌気が差していた私は、ある日、小さな人型ロボット『コップ』と出会う。 結婚もせず、友人もいない私は、コップと話すことがだんだんと当たり前になっていった。   料理、散歩、早起き……どこか人間のようなコップの提案に、眠っているだけだった私の休日は、大きく変化していく。 幼い頃にはあったはずの、忘れてしまった気持ち。コップとのくだらない日々が、凍りついた心を溶かしていく。
大賞ポイント 9pt
文字数 10,118 最終更新日 2026.04.29 登録日 2026.04.28
ライト文芸 連載中 短編
喫茶店”recontre"の落ち着いた雰囲気の中、男は言う 「他に好きな人ができた。別れて欲しい。」 修羅場になる一言なのに、まるで世間話に相槌を打つように女は返事をする。 「いいよ。」 その平和的な完結に見ていた人たちは安堵しただろう。修羅場は見ていて気持ちの良いものではないから。 それなのに、男が 「嫌だ!絶対に別れないから!」 なんて言うものだから、誰もが驚いてしまう。もちろん、当事者である女が最も驚いているだろう。 この先、どうなっていくのだろうか。 マスターが一人で営んでいる喫茶店で織りなすカップルの話や彼らの進展を覗いてみませんか? 彼らがやって来るのは日曜日昼3時頃になります。ただし、毎週とは限りません(笑)
大賞ポイント 8pt
文字数 13,530 最終更新日 2026.05.03 登録日 2026.04.12
ライト文芸 連載中 短編
退職代行「岐路」 退職も転職も、人生の分岐点です。 私たち「岐路」は、依頼者さま一人ひとりに寄り添う退職支援サービスです。 退職のご連絡代行はもちろん、休職・異動・人事面談に向けた準備、申入れ文面の整理、必要事項の確認など、「辞める」だけでは終わらない選択のサポートも行っています。 新入社員の雨宮ひなが入社したのは、そんな少し変わった退職代行会社でした。 「もう無理です」と相談に来る人たちの言葉は、必ずしもそのまま“退職”を意味しているわけではありません。 会社を辞めたいのか。今の働き方を変えたいのか。人間関係から離れたいのか。 それとも、ただ少し休まなければ壊れてしまうのか。 これは、退職を代行する会社の物語であり、 人生の分岐点で立ち止まった人たちが、自分の選択を取り戻していく物語です。
大賞ポイント 6pt
文字数 51,981 最終更新日 2026.05.06 登録日 2026.04.10
青春 完結 短編
高校三年生の野田潮は、目立たない平凡な高校生だ。隣の席には人気モデルの乃木大吾がいるが、住む世界が違いすぎると思い、まともに口をきいたこともなかった。 ある朝、乃木がSNSで炎上しているという噂がクラスに広まる。中学時代に同級生をいじめたという暴露だった。今まで乃木を中心に騒いでいたグループは手のひらを返したように乃木の悪口を言い始め、乃木は学校に来なくなる。 潮は毎週水曜日の放課後、誰もいない音楽室でピアノを弾くことを唯一の楽しみにしていた。ところがその日、演奏を終えると背後から拍手が聞こえた。そこにいたのは、学校を休んでいるはずの乃木だった。音楽室を「ねぐら」にしていたという乃木は、潮のピアノに感動したと言い、翌週からも聴きに来ると宣言する。 戸惑いながらも乃木と言葉を交わすうちに、潮は乃木の炎上の真相を知る。乃木はいじめた側ではなく、いじめを見て見ぬふりをした傍観者だったのだ。その告白は、潮自身の過去と重なった。潮もまた中学時代、親友がいじめられているのを知りながら助けられず、親友を失った経験を持っていた。二人は互いの傷を打ち明け、深く共鳴する。 隣の席という偶然から始まった対照的な二人の友情物語。
大賞ポイント 5pt
文字数 19,383 最終更新日 2026.04.11 登録日 2026.04.11
ライト文芸 完結 長編 R15
県外の大学に通いながらバンド活動をしている 金髪の新1年生、中村鴻一は ある日キャンパスのすぐ隣にある看護学校に通う有香、 そして美波と知り合う。 この二人と出会ったことにより鴻一は舞と"出会って"しまう。 そして互いに魅かれ合う想いにすら気づかぬまま ただ悪戯に同じ時を過ごしていた。 いつしか二人はお互いの気持ちに 寄り添うことが出来るのだろうか? 運命は時として残酷な筋書きを用意して 二人を試そうとする… 自身の過去を気にするあまり 彼女との関係にストイックさを求める反面 "断れない"優柔不断さを持ち合わせる、そんな男子と 想いの深さゆえ誰も責められず自分を追い込む女子 そんな二人は「ハッピーエンド」と言うゴールに 辿り着くことが出来るのでしょうか? そして紆余曲折を経た二人が最終的に導きだした答えとは?
大賞ポイント 4pt
文字数 167,256 最終更新日 2024.09.21 登録日 2023.04.29
ライト文芸 完結 長編
「あなたがお腹にいてくれた259日間。私達夫婦は幸せでした……」  1990年(平成2年)、滋賀県長浜市。琵琶湖(びわこ)が一望出来る湖岸付近に、一組の夫婦が暮らしていた。  夫、遠藤樹(えんどう いつき)。妻、遠藤小春(えんどう こはる)。二人は結婚して13年、互いに35歳。  無愛想だが心優しく茶めっけがある樹と、穏やかで明るく気立ての良い小春。二人は仲の良い夫婦だったが、子宝に恵まれず十年に及ぶ不妊治療に励んでいた。  その頑張りが実を結び待望の第一子を授かった夫婦は、来年は三人でこの美しい空と桜を見れるだろうと期待に胸に膨らませていた。  季節が巡る中で胎児はすくすくと育ち、安産祈願、母親学級、ベビー用品の購入と夫婦は子供を迎える準備をし、生まれてきてくれるその時を待ち望んでいた。  ……しかし夫婦は知らなかった。子供は身籠れば、必ず無事に生まれて来てくれる訳ではない事を……。  出産直前の妊婦検診で医師より告げられたのは、「胎児の心拍が止まっている」という残酷な現実だった。  この物語は一組の夫婦が我が子の死を二人で乗り越え、次の新たな生命の誕生を迎えるまでの夫婦の物語。
大賞ポイント 4pt
文字数 144,923 最終更新日 2023.05.28 登録日 2023.04.30
ライト文芸 完結 長編
【2023年5月13日 完結、全55話】 身体的な理由から高校卒業後に進学や就職をせず親のスネをかじる主人公、アダ名は『プーさん』。ダラダラと無駄に時間を消費するだけのプーさんの元に女子高生ミノリが遊びに来るようになった。 一緒にいるうちに懐かれたか。 はたまた好意を持たれたか。 彼女にはプーさんの家に入り浸る理由があった。その悩みを聞いて、なんとか助けてあげたいと思うように。 友人との関係。 働けない理由。 彼女の悩み。 身体的な問題。 親との確執。 色んな問題を抱えながら見て見ぬフリをしてきた青年は、少女との出会いをきっかけに少しずつ前を向き始める。 *** 「小説家になろう」にて【ワケあり無職ニートの俺んちに地味めの女子高生が週三で入り浸ってるんだけど、彼女は別に俺が好きなワケではないらしい。】というタイトルで公開している作品を改題、リメイクしたものです。
大賞ポイント 3pt
文字数 71,314 最終更新日 2023.05.13 登録日 2023.04.26
青春 完結 長編
 少年はこの日、少女になった。  来宮シキは夜行性の不登校ニート男子。けれど、とある夜中、出かけた先の公園で出会った少女と融合し、精霊にされてしまう。そして、女性の身体に性転換してしまう。  それから彼の生活は変わっていく。幼馴染の少女に性転換したことがバレたり、長いこと行っていなかった学校に登校したり、襲い来る敵『魚介人類』と戦ったり。  さらに精霊仲間との出会いや『黒精霊』という新たな敵の出現などに翻弄されつつも、次第に明るく人間的な感情を取り戻していくシキ。  しかし、充実していく生活とは裏腹に、世界は彼(彼女?)を翻弄していく。  第十八回MF文庫Jライトノベル新人賞第二期予備審査、一次選考落選作品供養です。  カクヨム、ノベルアッププラス、小説家になろうにも掲載いたします。
大賞ポイント 2pt
文字数 62,769 最終更新日 2022.01.15 登録日 2021.12.30
青春 連載中 短編
これは神様、きっと恋愛の神様が仕組んだ試練だ 神様、僕は恋をしてしまったじゃないか… 音楽のこと以外興味がない冴えない高校2年生、高科翔成 当然ながら恋愛に関してもさほど興味はないが ある日突然目の前に現れた美人店員“ながのさん”によって その退屈な毎日が一変する。 初めて誰かを好きになる気持ちを教えてくれた“ながのさん” 彼女と少しずつ縮まる距離、 翔成は自分の想いを伝えることが出来るのだろうか? ふたりの恋のたどり着く先とは… 本作の世界観を楽曲として表現した「空」 YouTubeにて公開中 https://youtu.be/L8EifGGVnUI?si=lS0j7cuFmTtN30PX
大賞ポイント 2pt
文字数 77,024 最終更新日 2025.01.19 登録日 2024.07.10
ライト文芸 連載中 長編
【あらすじ】 印象派を代表するオランダ人画家、フィンセント・ファン・ゴッホ。フランスの田舎町「オーヴェル=シュル=オワーズ」の麦畑で自殺を図ってから幾星霜。成仏できずにこの世を彷徨っていたが、再びこの世に生を受けた。ただし、前世「フィンセント・ファン・ゴッホの記憶を持つ日本人」として。 絵を描く傍ら生活の為にアルバイトを始めたが、絵を描く事以外の才能がまるでなく、どの仕事も長続きしない。ダメ元でアルバイトの面接を受けたハンバーガーショップで採用になったものの、唯一出来る仕事がフライドポテトを揚げ、袋に詰める事。バイト仲間達に「ポテトくん」と馬鹿にされ、いつかきっと有名になってみせると歯を食いしばりながら耐える毎日。 そんなフィンセントの心を癒してくれる唯一の存在。それは彼がよく訪れる公園にひっそりと佇む八重桜。フィンセントとその八重桜には大きな秘密があったーー。登場人物達は絆を深め合いながら立ち塞がる困難に立ち向かい、それぞれの居場所を守ろうと奮闘する。 【重要】史実を元にしたフィクションです ※京都弁は方言メーカー使用 ※平日19:20頃更新 ※全15話執筆済み
大賞ポイント 2pt
文字数 15,568 最終更新日 2026.05.11 登録日 2026.04.30
ライト文芸 完結 長編
弥生は与論島にいる親友・葵(ひとみ)からの突然の電話に心を弾ませる。 聖火リレーを見るために東京へ来るという葵を迎えに羽田へ向かった弥生たち。しかし葵は空港で突然倒れ、医務室で妊娠していることが発覚する。 葵は与論で出会ったミュージシャンのボブの子を身ごもっていた。 突然の出来事に周囲は混乱するが、葵は驚くほどあっけらかんとしていた。 その後、田口は大阪へ転勤し、弥生との関係も終わりを迎える。 やっと日常に戻れると思った弥生だったが、自宅に帰ると夫・和茂から離婚届を突きつけられる。 実は和茂は弥生の浮気を以前から知っていたのだった。 一瞬で全てを失い、弥生は一人残される。 やがて心を整理するため、弥生は葵のいる与論島へ向かう。 南の島の小さな店「とうとがなし」で、弥生は少しずつ心を取り戻していく。 そして臨月を迎えた葵は、弥生の紹介で千葉の産婦人科へ通うことになる。
大賞ポイント 2pt
文字数 16,779 最終更新日 2021.04.26 登録日 2021.04.19
ライト文芸 連載中 長編
①登場人物の紹介 健介――東京で父の総菜店を手伝っていたが、父のけがをきっかけに、祖母・富枝が営む海辺の喫茶店「深海カフェ」へ一か月だけ戻る。 心優――中学時代に町を離れ、二年前に帰ってきた女性。思いついたらすぐ動くまっすぐな性格で、閉店までの店を明るく動かしていく。 富枝――深海カフェの店主。店を愛しているからこそ、自ら閉店を決めた祖母。 将丈、真李亜、美帆たち商店街の人々――それぞれに「言えなかった別れ」を抱え、店に集う。 ②あらすじ 八月末で閉店する深海カフェ。祖母の店を手伝うため帰郷した健介は、幼なじみの心優と再会する。店には、町の人が長年思いを綴ってきた「濃いノート」があり、二人はそれをきっかけに「言えなかったさよならを預かる棚」を作る。すると、先生へ感謝を伝えたい子ども、亡き妻を思い続ける常連、店に別れを告げに来る人々の思いが少しずつ集まり始める。 そんな中、健介はノートの中に、昔ふたりだけで使っていた暗号を見つける。そこに残されていたのは、あの夕立の夜に言えなかった本心だった。けれど店の閉店後、健介は東京へ、心優も別の土地へ進むことが決まっている。引き留めたいのに、引き留めない。止まらない時間の中で、大切な相手を想う切なさと温かさを描く物語。
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文字数 12,775 最終更新日 2026.05.07 登録日 2026.04.05
現代文学 完結 短編
町の片隅にある小さな料理店に、それぞれ悩みを抱えた人がやって来る。 美味しそうな料理と、店主の感情にも注目です!
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文字数 7,899 最終更新日 2023.04.07 登録日 2023.04.01
ライト文芸 連載中 長編
喫茶くぬぎには,毎朝8時半に来る老大工がいる。 昼前に本を持ってくる,元教師の女性がいる。 夕方5時に,無口な中年男が来る。 『このまちに,湯気が立つ』で,光とじいじが「内側」で生きていた時間を,「外側」から見ていた人たちがいた。 この作品は,その人たちの話だ。 じいじのコーヒーが,どんな味だったか。 光の声が,どう変わっていったか。 じいじの手が,いつ,震え始めたか。 誰も,口にしなかった。 でも,見ていた。 毎日,見ていた。 カウンターの端に座った老大工は,じいじの手の変化に,秋に気づく。 窓際のテーブルで本を開く元教師の女性は,光の声が月ごとに戻っていくのを,聞き続ける。 右から2番目の席の無口な男は,孫娘のトレーを持つ手首が変わった日を,覚えている。 『このまちに,湯気が立つ』と同じ時間軸の上に,この作品はある。 同じ石畳を,同じ朝に,別の人間が歩いていた。 同じコーヒーの香りを,別の場所で嗅いでいた。 じいじが逝って,光が1人で店を開けるようになってから,また,それぞれが来た。 「じいじさんの味がする」と,元教師の女性は言った。 涙を,拭かなかった。 城下町の喫茶くぬぎで,人々が見ていたもの。 感じていたもの。 声にしなかったもの。 『このまちに,湯気が立つ』の,もう一つの物語。
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文字数 8,604 最終更新日 2026.05.01 登録日 2026.04.11
ライト文芸 完結 長編
 主人公・森下陽和は幼少の頃、ピアノを弾くことが好きだった。  しかし、ある日医師から『楽譜“だけ”が読めない学習障害を持っている』と診断されたことをきっかけに、陽和はピアノからは離れてしまう。  月日が経ち、高校一年の冬。  ピアニストである母親が海外出張に行っている間に、陽和は不思議な夢を視る。  そこで語り掛けて来る声に導かれるがまま、読めもしない楽譜に目を通すと、陽和は夢の中だけではピアノが弾けることに気が付く。  夢の中では何でも自由。心持ち次第だと声は言うが、次第に、陽和は現実世界でもピアノが弾けるようになっていく。  時を同じくして、ある日届いた名無しの手紙。  それが思いもよらぬ形で、差出人、そして夢の中で聞こえる声の正体――更には、陽和のよく知る人物が隠していた真実を紐解くカギとなって……  優しくも激しいショパンの旋律に導かれた陽和の、辿り着く答えとは……?
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文字数 130,499 最終更新日 2024.06.26 登録日 2024.06.18
ライト文芸 完結 短編
 13歳の少年・ハイノは過去の経験により生きる意味を見出だせず鬱々と日々を過ごしていた。  そして、ある日のこと――ハイノは、川で溺れていた赤髪の少女を助ける。だけど、感謝も見返りも求めていないハイノは名前も告げずにその場を去っていく。  すると、数日後――彼の前に現れたのは、先日助けた赤髪の少女・エルナ。そして、会話の中でハイノに帰る場所がないことを知ったエルナは、それなら自身の家に来るようとハイノの手を引いて――
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文字数 26,456 最終更新日 2025.09.17 登録日 2025.07.31
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