「出会い」の検索結果

全体で9,792件見つかりました。
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ライト文芸 完結 長編
西暦1804年。  フランス皇帝ナポレオン・ボナパルト、35歳。  戴冠を終え、栄光の頂に立ったはずのその瞬間――彼の視界は、突如として白く弾けた。 「何だ……?」  轟くような音。揺れる大地。  次の瞬間、ナポレオンは見たこともない場所に立っていた。  石畳ではない平らな道。奇妙な箱のような乗り物が唸りを上げ、空には見たこともない柱や建物が突き刺さっている。行き交う人々の服装も、言葉も、何もかもが理解できない。 「ここは……どこだ」  皇帝である彼にとってさえ、それは未知そのものだった。  そのとき―― 「うるせぇよ、てめぇ! 少しは俺の気持ち考えろよ!」  鋭い怒鳴り声が通りの向こうから響く。  目を向けると、ひとりの若い女が数人の若者に囲まれていた。地味な色合いの服をまとい、派手さはない。だが、姿勢は凛としていて、怯えの中にも品があった。 「だから、俺と付き合えって言ってんだろ」 「やめなさい、常盤木くん。教師にそういうことを言うものではありません」  落ち着いた声。しかし相手は聞く耳を持たない。 「教師教師うるせぇんだよ!」  男が腕を掴もうとした、その瞬間。 「控えろ」  低く、場を制する声が響いた。  全員が振り向く。そこに立っていたのは、この国の者とも思えぬ異様な男。眼光と気迫だけで、その場の空気を変えていた。 「婦人に対して無礼が過ぎるぞ」 「はぁ? 誰だよ、おっさん」  侮辱だと悟ったナポレオンは眉をひそめる。男が肩をいからせて近づくが、ナポレオンは一歩も退かない。 「退け。さもなくば、後悔するぞ」  その一言で、不良たちは思わずたじろいだ。目の前の男が、数え切れぬ死線を越えてきた者だと本能で悟ったのだ。 「……っ、なんだよ!」  吐き捨てるように去っていく若者たち。静けさが戻る。  ナポレオンはゆっくりと女を振り向き、そして息をのんだ。  風に揺れる艶やかな黒髪。白く整った顔立ち。慎ましやかな装いの奥にある、凛とした気配。  その美しさは、宮廷の貴婦人たちとも違っていた。もっと静かで、もっと気高い。  ――美しい。 「……ヤマトナデシコ……」  思わず、そんな言葉が口をつく。  女はきょとんと彼を見た。 「え……?」  ナポレオンは目を離せなかった。 「ビューティフル……いや、違う。貴女は――大和の美人、というべきか」  常磐京子、25歳。  彼女はまだ知らない。目の前の異国風の男が、かつて世界を震わせた皇帝ナポレオンその人であり、この出会いが自分の平穏な日常を根こそぎ変えてしまうことを。
大賞ポイント 8pt
文字数 90,544 最終更新日 2026.04.23 登録日 2026.03.18
ライト文芸 連載中 長編
 次の生存戦略は沈みゆく豪華客船!  浅野陽歌は養父母の死後、姉夫婦に引き取られたが虐待を受ける日々だった。  自らの命を守るため、ついに姉夫婦を殺害した陽歌。その後に出会った『まともな大人たち』に嘘を吐き続ける罪悪感も一旦ケジメをつけたのだが、彼の生存戦略は終わらない。  ひょんなことから豪華客船『ピースメイン号』に搭乗した陽歌は、様々な出会いを通じて世界の広さを知る。しかしピースメイン号には一つの脅威が迫っていた…。
大賞ポイント 8pt
文字数 166,206 最終更新日 2026.05.07 登録日 2021.04.30
現代文学 完結 短編
霧の深い日にだけ現れる、名前のない女。 夏樹は彼女と出会い、やがて恋人になる。 けれど彼女はどこか不自然だった。冷たい身体、生活の気配のない部屋、そして――決して語られない“正体”。 ある夜、夏樹は彼女の秘密を知ってしまう。 それは、決して触れてはいけなかったものだった。 愛したものの正体を知ったとき、人はどこまで残酷になってしまうのか。 そして、残されたものは何を想うのか。 霧の中に棲む、ひとつの恋の記憶。
大賞ポイント 7pt
文字数 4,132 最終更新日 2026.02.20 登録日 2026.02.20
ライト文芸 完結 短編 R15
 高校2年。  冬の出会い。うだるような夏。  あの日からずっと誰かを描くことが出来ない。  悩んでいたレイナの前に現れたのは、深く蒼い瞳をしたアヤト先輩。 「君に俺の絵を描いてほしい」  女性関係で有名な先輩だったとは知らずに、彼の絵を描くことになったレイナ。  兄の記憶がちらつく彼女に、また「誰か」を描くことができる日は訪れるのだろうか?  レイナとアヤト。  似て非なる二人が付き合っていく中で、互いのトラウマを乗り越えながら大人に近づいていくまでの物語。 ※R15はなろうに、R18はムーンライトにあります。「向日葵の虚構」 ※第15話以降の加筆のため、投稿ペースが遅くなっております。ご迷惑をおかけいたします。
大賞ポイント 7pt
文字数 18,215 最終更新日 2021.06.01 登録日 2021.04.30
ライト文芸 完結 長編
昔からいじめられっ子であった日野洋太。高校卒業後もなん度も就職に失敗し、ようやく就職することができた工場を42歳になった歳に会社の事業縮小の一環でリストラされてしまう。次の仕事を探そうとハローワークになん度も通っているが就職することができなかった。そんなある日。ハローワークを出たところで高校時代に洋太をいじめていた玉野光と再開してしまう。光は今や、小さな会社ではあるが社長となっており、洋太に会社に来ないか誘う。昔のこともあり洋太は簡単には返事ができなかった。それに、仕事内容が詐欺のようで胡散臭く、断り、連絡先も破棄する。が、こっそりと後を尾けていた光に無理やり車に乗せられて、港にある廃倉庫に連れて行かれる。そこには高校時代にひかると一緒になって洋太をいじめていた前田に村山が待っていた。手足を縛られ2人から暴行を受け、洋太は後悔を思い浮かべる。何もやる気が起きなくなった洋太に、光は首に縄を巻き自殺に見せかけて殺すのだった。死んだことを覚悟した洋太だったが、目を覚ますと高校1年生の時に戻っていた。  謎の少年とも出会い洋太の復讐が始まる。
大賞ポイント 6pt
文字数 46,653 最終更新日 2025.11.16 登録日 2025.10.14
ライト文芸 完結 ショートショート
捨てられた少年と、ひとりのサメ。 その出会いは偶然でありながら、必然のようでもあった。 言葉を交わし、食べ物を分け合い、共に時間を過ごす中で、 少年は初めて“生きること”と向き合っていく。 やがて訪れる別れ。 そして、長い歳月の果てにたどり着く「最後の願い」。 優しさとは何か。 生きるとは何か。
大賞ポイント 6pt
文字数 1,607 最終更新日 2026.03.22 登録日 2026.03.22
青春 完結 ショートショート
転校生・白石莉子との出会いをきっかけに、湊の日常は少しずつ変わり始める。 何気ない会話、増えていく帰り道の時間。 だけど彼女は、ときどきどこか寂しそうに笑った。 やがて訪れる「あの山」で、隠されていた過去と想いが静かに動き出す。 これは、ひとつの“さよなら”に辿り着く物語。
大賞ポイント 6pt
文字数 2,548 最終更新日 2026.04.05 登録日 2026.04.05
現代文学 完結 長編
看護師を志す親友同士、莉子と麻衣。国家試験に不合格となったことをきっかけに、彼女たちは自分を変えようと“剃髪”という極端な決断を重ねていく。床屋で初めて髪を失った瞬間から、恐怖と奇妙な官能を味わいながらも、「リセット」される感覚にすがりつくようになっていく二人。 一度は心理カウンセリングとの出会いを機に、国家試験への再挑戦に活路を見いだしかけるが、訪れる二度目の試験もまた彼女たちを容赦なく突き放す。どれほどもがいても報われない絶望の果て、最後の剃刀が深い闇へ二人を誘う――。 心と身体が壊れていく中で、彼女たちが追い求めた“新たなスタート”とは何だったのか。髪を失うたびに交錯する痛みと官能、そして看護師という夢に翻弄された二人の行き着いた“バッドエンド”を描く、痛切な青春小説。
大賞ポイント 6pt
文字数 68,980 最終更新日 2025.04.12 登録日 2025.04.12
ライト文芸 連載中 長編
清水健二(しみず けんじ)、四十歳。 職業、無職。世間で言うところのニートだった。 だが、彼はただのダメ人間ではない。 頭はいい。要領もいい。見た目だって悪くない。 学生時代から勉強も仕事も人より簡単にこなしてきた。 女にも、それなりにモテた。 何をやっても、できてしまう。 できすぎてしまう。 だからこそ、つまらなかった。 必死に働く人間を見ても、理解できなかった。 恋愛に一喜一憂する人間を見ても、馬鹿らしく思えた。 自分が本気を出せば、仕事も女も、いつでも手に入る。 そう、本気を出しさえすれば。 「俺なら、いつでも働ける。いつでも彼女できる」 それが、清水健二の口癖だった。 しかし、そんな言葉を何年も聞かされ続けた両親の堪忍袋の緒は、ついに切れる。 ある日、健二の前に差し出されたのは、分厚い封筒だった。 中には、当面の生活費と思われる現金。 そして父は、冷たく言った。 「今日中に出ていけ」 母も、もう庇わなかった。 「四十歳にもなって、“その気になれば”ばかり……もううんざりよ」 健二は、わずかに眉をひそめた。 だが、取り乱しはしなかった。 むしろ鼻で笑ってみせた。 「別に困らないけど。俺ぐらいの人間なら、どこ行ってもやっていけるし」 そう言って封筒をつかみ、家を出た。 その時の健二は、まだ知らなかった。 この追い出しが、自分と同じように“役たたず”の烙印を押された連中との出会いにつながることを。 そして、自分が初めて―― 「一人では届かない場所」を知ることになることを。
大賞ポイント 6pt
文字数 92,580 最終更新日 2026.05.08 登録日 2026.04.23
青春 連載中 長編
わたし、眞中日和は、スイーツ大好きな中学一年生。 お母さんとケンカして、家出していたんだけど、大きな木の化け物にぶつかってしまったことで追いかけられてしまったんだ。 その時、助けてくれたのは、隣のクラスの不思議な男の子、周防衛くん。 彼から、一緒に星を救わないかと誘われたんだけど――。 「……夢を持つことは、奇跡みたいなことを追いかけるようなものかもしれないね」 あなたとの出会いは……。 どこか雪のように溶けて、消えてしまいそうで。 早くやってきた冬が、秋を追い越したみたいだったんだ。
大賞ポイント 5pt
文字数 37,342 最終更新日 2026.05.15 登録日 2026.04.13
現代文学 連載中 長編
「その不調、検査で異常なし、ですか?」 最新の西洋医学こそが絶対的な正義だと信じていた若き研修医が、科学的根拠(エビデンス)が一切通用しない未知の医療の世界に足を踏み入れる——。 大学病院の研修医、本田未来(ほんだ みらい)。彼女が研修の一環で配属されたのは、町の片隅にひっそりと佇む古びた「東堂漢方クリニック」だった 。そこで未来を待っていたのは、一見飄々としたベテラン医師・東堂宗右衛門(とうどう そうえもん)と、彼女の常識を根底から覆す東洋医学との出会いだった 。 「風邪の原因はウイルスじゃなく“邪気”だね」。初日から東堂先生に告げられた言葉に、未来の頭は混乱する。そこでは、血液検査や画像診断の代わりに、舌の色や苔を見る「舌診」 、お腹に触れる「腹診」、手首の脈に触れる「脈診」といった「四診」によって、患者の心と体全体の状態を読み解いていく 。 生命エネルギーの根源「気・血・水」。万物を成り立たせる「陰陽五行説」 。解剖学とは全く異なる身体観「臓腑」。そして、同じ「頭痛」という病名でも、原因となる“証”が違えば全く違う漢方薬が処方される「同病異治」 。戸惑い、反発しながらも、未来は患者一人ひとりの生活や感情にまで寄り添い、根本原因を探る東洋医学の奥深さに、次第に惹きつけられていく。 本作は、主人公・未来の成長物語を通して、数千年の歴史を持つ東洋医学の知恵を誰もが楽しく学べる医学エンターテインメントです。なぜか続く不調の原因、自分の本当の体質を知るヒントがここにあります。「病気を治す」だけでなく、病気になる前の段階で整える究極の予防医学「未病治」の世界へようこそ 。あなたの健康観を豊かにする、新たな医療の扉が今、開かれます。
大賞ポイント 5pt
文字数 246,915 最終更新日 2025.09.07 登録日 2025.07.21
ライト文芸 連載中 長編
裏社会のトップを席巻するヤクザ組織『霞流組』 だが、若頭の凌雅が狙うのは資産家や政治家といった金持ちのみ。 その理由は、かつて自身を貶めた両親に対する復讐だった。 ある日、取り立て先の社長夫妻のタワーマンションに取り残されていた少年『駿』との出会いが凌雅の人生の分かれ道となる。 気まぐれと称し、駿を舎弟として出迎えた凌雅。 しかし、不器用さ故にぶつかり合いながらも二人の間に芽生えはじめた絆がただの同情ではないことに、組員たちも次第に気づいていく。 果たして、凌雅の真意とは
大賞ポイント 4pt
文字数 21,210 最終更新日 2025.06.10 登録日 2023.09.20
ライト文芸 完結 長編
若月は、高校で園田日菜子と出会い恋をする。 玉砕覚悟の告白は、予想外に上手くいき二人は付き合い始めた。 夏は花火に行き、秋は登山、冬には一緒に流星群を見た。 付き合い始めて一年が経とうとしていた梅雨の日、若月は日菜子に呼び出される。 なんとなく別れを告げられる気はしていたのだが、集合時刻を大きく過ぎても日菜子はやってこなかった。 やってこなかった理由、それは、日菜子は手術室にいたからだった。
大賞ポイント 3pt
文字数 120,221 最終更新日 2026.04.22 登録日 2026.04.01
ライト文芸 完結 長編
鬼かそれとも人間か…自身の生い立ちさえも知らないままに生きていた一人の少年は生きるための選択をする。 逸話として語られている話の中に存在している鬼…しかし本当に恐ろしいのは『鬼』か『人間』か。何も疑わず『人間』として生きていた少年は驚愕の事実を突きつけられ、忘れていた過去と向き合うことになる。そして村で出会った少年との絡まった糸のような頼りない繋がりはいつしか強い絆となりゆく。 二人の『はじまり』は風のように捉えどころがないのだが、確かにそこにあった。それを運命と呼ぶのなら、すでに遠い昔から決められていた事なのかもしれない。 酔狂山という山が引き合わせた二つの魂。すべてのはじまりは、一人の舞姫から切り離された負の感情。架空の存在であったはずの最強の鬼が今、目覚める。人の感情を意のままに操り、己の欲望を満たし続ける鬼にとって、何よりも魅力的に映ったのは舞姫の美しき魂。それを手に入れるため舞姫の心を乱し、壊してしまった。穢れた魂に魅力を感じなくなった鬼は完全に興味を失い、身を隠した。残されたのは乱心した舞姫と負の感情から生まれた『鬼』。 身を潜め状況を眺めていた最強の鬼は、美しき魂から生まれた存在に興味を抱き、自ら融合することを望んだ。己を器とし共存するに相応しいと思ったからだ。しかし、その鬼の心には僅かに舞姫の清き魂が息づいていた。 『貴方は酒呑童子ではない。』その言葉を信じ、己を貫く決意をした。 その後、深山を棲み処とし、可能な限り人間との関わりを拒み続けた鬼は、やがて運命的な出会いをする。悪さを繰り返している悪鬼が本当に望んでいることを知り、それを叶えるため貴重な薬草で妙薬を作り出す。その後悪鬼は『人間』として生まれ変わり、酔狂山の麓にある村の守護者として名を遺した。それが『東照寺家』と『酔狂山の鬼』とのはじまりだったのかもしれない。 だが、長きに渡り互いの存在を認識しつつ、深く踏み入らない関係を続けていた彼らに異変が起こる。愚かな人間の自分勝手な欲望により多くの人の平穏な時間が歪んでいく。大切な人、愛する人を救うため…そしてやっと結ばれし絆を守るため…それぞれの決意を胸に今、歩き出す。 たとえ『鬼』であっても…たとえ『人間』であっても…信じたものを貫き通す姿は何よりも強く、美しい。 どれほどの時が過ぎようとも、たとえ何があろうとも… 「また、会いにいくからな。」 その約束は違えない。
大賞ポイント 3pt
文字数 122,874 最終更新日 2026.01.18 登録日 2026.01.18
ライト文芸 完結 短編
少年時代虐められていた記憶。それから逃げるために何者ともいえない、屈強で喧嘩の強そうな文則と友人になろうと画策する亮介。しかし、文則には複雑な事情があったのだ。 初めて出来た親友文則との出会いと別れ、高校時代の光という奇妙な少女との恋。 教員となった亮介はそういった経験を積んできて今があると思っている。 憧れていた一つ上の響子ちゃんとの偶然の出会いから、昔通った土手の道を歩く二人。 ただ、懐かしむだけではない。いつでも自身を問うていた、あの「夕陽の時代」。 亮介は夕陽をみながらも、これからも真摯に歩いてゆくことを誓うのだ。
大賞ポイント 3pt
文字数 42,374 最終更新日 2026.04.17 登録日 2026.04.13
ライト文芸 完結 長編
職を転々とするフリーターの藤宮あかねは、ある日、旅行で訪れた有馬温泉で、あやかし旅館「縁の坊」で大旦那を務める金狐の時景と出会う。自分が作ったスコーンをたいそう気に入った時景から、宿のパティシエになってほしいと頼まれたあかね。しつこい勧誘に折れたあかねが向かった先には、幽世から現世へと観光に来たあやかしたちが滞在する、絢爛豪華な温泉宿があった──。 一度は夢を諦めた主人公が、ひとりのあやかしとの出会いをきっかけに夢に再チャレンジするお話。日本三古泉の一つ、豊臣秀吉がこよなく愛した神戸・有馬温泉を舞台にした現代あやかしファンタジーをお楽しみください!
大賞ポイント 3pt
文字数 94,083 最終更新日 2025.04.30 登録日 2025.04.20
ライト文芸 完結 短編
自由気ままな猫神様は、いつも突然ふらりと姿を現す。 人間たちの『幸福の匂い』を糧に、今日も今日とて街を闊歩しているのだ。 その気まぐれな一歩が、誰かの人生をそっと揺らす。出会い、別れ、そして小さな奇跡の数々。 そんな猫神がある日訪れたのは、一人の青年画家の家。 コンテストに落選し続けていた青年は、筆を折ろうとしているところだった。だが一枚だけ、かつての情熱が残されている絵が転がっている。その上で猫神は、青年に「吾輩を描いてみろ」と促す。自由に描いたその絵には、昔の情熱が戻りつつあった。そしてコンテストで佳作を収め、青年は再び前を向き出す。 幸福の匂いを頂戴した猫神は、気ままにふらりと青年の前から姿を消した。 二人目はずっと昔、大正時代の話。 妻と飼い猫に先立たれたマサフミは、孤独に庭の枯木を眺めていた。近寄った猫神を竹ぼうきで追い払うが、次第に猫神に心を開いていく。 ともに過ごし、枯木は妻が大事に育てていた椿の木だと知った猫神。 蕾がつき、花開いたとき、マサフミは満足したように永遠の眠りにつく。 猫神は人間の儚い最後を見届け、また街に繰り出す。 これは猫神様と人間たちが織りなす、優しくも切ない物語。
大賞ポイント 3pt
文字数 14,959 最終更新日 2026.04.20 登録日 2026.04.19
ライト文芸 完結 長編
『黄昏刻の夢うてな』ep.0 WAKANA 母の再婚を機に、長年会っていなかった父と暮らすと決めた和奏(わかな) しかし芸術家で田舎暮らしの父は、かなり変わった人物で…… 新しい生活に不安を覚えていたところ、とある『不思議な場所』の話を聞く 興味本位に向かった場所で、『椿(つばき)』という同い年の少女と出会い、ようやくその土地での暮らしに慣れ始めるが、実は彼女は…… ごく平凡を自負する少女――和奏が、自分自身と家族を見つめ直す、少し不思議な成長物語
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文字数 75,670 最終更新日 2021.05.24 登録日 2021.04.30
ライト文芸 完結 長編
【2023年5月13日 完結、全55話】 身体的な理由から高校卒業後に進学や就職をせず親のスネをかじる主人公、アダ名は『プーさん』。ダラダラと無駄に時間を消費するだけのプーさんの元に女子高生ミノリが遊びに来るようになった。 一緒にいるうちに懐かれたか。 はたまた好意を持たれたか。 彼女にはプーさんの家に入り浸る理由があった。その悩みを聞いて、なんとか助けてあげたいと思うように。 友人との関係。 働けない理由。 彼女の悩み。 身体的な問題。 親との確執。 色んな問題を抱えながら見て見ぬフリをしてきた青年は、少女との出会いをきっかけに少しずつ前を向き始める。 *** 「小説家になろう」にて【ワケあり無職ニートの俺んちに地味めの女子高生が週三で入り浸ってるんだけど、彼女は別に俺が好きなワケではないらしい。】というタイトルで公開している作品を改題、リメイクしたものです。
大賞ポイント 3pt
文字数 71,314 最終更新日 2023.05.13 登録日 2023.04.26
青春 連載中 長編
特殊な歌声を持つ橘拓也の夢はバンド活動をする事。 そんな小さな夢は転校を繰り返す拓也にとっては、手が届きそうで届かない夢だった。 拓也の夢の始まりは、偶然買ったサザンクロスというバンドのCDを聴いた中学1年生の時だった。 人生で初めてCDを聴いて泣くという体験をした拓也は今はもう解散してしまったサザンクロスのファンとなり、中でもギタリストの間宮トオルという男に憧れた。 そして、高校2年生の春。拓也が新たに引っ越した街はサザンクロスが生まれた街だった。 この街で拓也は間宮トオルの過去をなぞるかのように歩み、運命的な出会いをし、仲間を得て夢は大きくなってゆく。
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文字数 618,894 最終更新日 2026.05.11 登録日 2026.01.13
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